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人狼物語 三日月国


59 【R18RP】花韮の咲く頃

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【人】 上原 隆司

[隆司の仕事が立て込んで遅くなりがちだった頃、蛍は体調を崩していた。>>23

 帰るといつも早寝で、やけにうたた寝も多いように感じる。
 それほど体調が悪いのだろうかと心配していたら、いよいよ食事する余力もないようだ。

 帰宅して早々、隆司は心配でたまらず、自分も食事どころではなくなった]


  大丈夫か? 蛍……。
  微熱が続いてるって言ってたが。


[ソファに倒れたままの蛍に毛布をかけてやりながら、頭を撫でようとそっと手を伸ばして]


  あんまり調子悪いなら、病院行ったほうが……。
  微熱続きって良くないって言うだろ。


[生活が急に変わりすぎて疲れたろうか、仕事と家事はやはり両立が大変なのでは。そんなことばかり心配して、別の可能性に思い至らなかったのだった]**
(27) 2021/03/10(Wed) 17:44:10

【人】 矢川 蛍

  あ、うん、それが良い!
  家族だけで……披露宴じゃなくて、お食事会みたいに?
  そう言うの、探してみよう?


[そんなふうに話し合って、バタバタと
 早めにやろうと考えるとなかなか忙しかったけれど
 どうせならジューンブライドが良いなあ……、と
 思い付いてしまったのがいけなくて。
 間に合うけれど超特急。
 それでもお互いのお休みが平日だったから
 その日に、と式を予約できた。

 両親に招待状を送る。
 もちろんその前に予定の打診はしていたけれど
 いよいよか、なんて父さんはしんみりしていた。
 母さんにはサムシング・フォーと言うのよ、と
 一つ贈り物をしてくれた。
 母さんが結婚式に付けていた、パールのイヤリング。
 それを今風に直して、Something Old。
 Something Newは、指輪かな。
 Something Blueは、ウェディングガーターのリボン。
 Something Borrowedは、ウェディングドレス。
 そんな、花嫁の幸せの4つのジンクス。
 それに身を包んで、わたしは晴れた6月のある日に
 小さな結婚式を挙げたのだ。

 大好きな貴方と。]
(28) 2021/03/10(Wed) 18:52:27

【人】 矢川 蛍

[少し伸ばした髪を結いあげてティアラを付ける。
 ドレスは肩を出したスレンダーラインのもの。
 あんまり可愛いのより、スッキリしていた方が
 自分が好みだったけどどうかな?
 ストンと落ちたスカートの裾が床に広がって
 波紋のように綺麗なレースが広がってるのが素敵なの。
 ……隆司さんの評価はどうだったかな?

 普段はしないお化粧をしっかりしてもらう。
 プロって凄いな、なんてしみじみしながら
 母さんにも父さんにも綺麗だと褒められて。

 ……ヴァージンロードの先にいる貴方の元へ。]*
(29) 2021/03/10(Wed) 18:52:45

【人】 矢川 蛍

[またうたた寝していて、人の気配に目が覚める。
 具体的に言えば意識が浮上しただけで
 目を開くことはできていなかった。]


  ……んぅ。
  ……んー。えっと、あのね。


[確かに、この状態が続いているのを見れば
 優しい隆司さんだもの、気を遣ってしまうのは
 わかっていたはずなのに。

 唸りながらゆっくりと瞼を開く。
 もぞ、と起き上がると手を伸ばした。
 隆司さんの手をキュッと握るために。]
(30) 2021/03/10(Wed) 18:53:04

【人】 矢川 蛍

  大丈夫、心配しないで……って、言っても。
  心配になるよね、ごめんね。
  えっとね……?


[どうしてわたしの歯切れが悪いのか。
 理由は一つ。ちょっと、怖いからだ。
 もちろんとても嬉しいんだけれども
 過去にいろんな話を聞いたから。
 だから、安定期になってから……?とも思ったけど
 こう調子が悪いと自分も気付くし、隆司さんも。
 だから私は隆司さんの手をにぎにぎして
 少し迷った挙句、そっと小さな声で囁いた。]
(31) 2021/03/10(Wed) 18:53:22

【人】 矢川 蛍

  ……あのね、えっと、たぶん。赤ちゃん。
  初診料は保険効かないって言うから、
  お給料日の後に……きちんと確認するつもり、で。


[奇しくも今はお給料日直前。
 貯金を下ろせばもちろんあるんだけど、
 一定の生活費以上に下ろすのがなんだか気が引けてた。
 いつも余るからそれを使えば良いんだけど
 なんかこう、あまり早く調べても分からないと言うし。

 なんて、いろんな言い訳をしながら
 まだ病院には行ってなかったけれど
 スマホを取り出して、ほら、と。
 妊娠検査薬で調べたそれの写真を見せた。

 ……実物は尿をかけるし、保存は嫌だったんだよね。**]
(32) 2021/03/10(Wed) 18:53:38

【人】 上原 隆司

[超特急のジューンブライドで、意外にもテンションを上げたのが隆司の母であった。
 花嫁だけがサムシングフォーでもあるまいと、せめて何か受け継がせようと思ったらしい。
 その結果、隆司は父から礼装用のネクタイを貰い受けることになった。

 タキシードは蛍のドレスと色を揃えて、ベストはライトグレー。ネクタイと靴は艶やかな黒だった]
(33) 2021/03/10(Wed) 20:08:29

【人】 上原 隆司

[日頃、隆司は蛍を可愛いと思うことが多かったが、ドレスを着た蛍は綺麗だった。>>29
 彼女が好みだと選んだドレスは、彼女の大人っぽい魅力を存分に引き出すものだった。

 ヴァージンロードを自分の元まで歩んでくる妻を見ていて、隆司は強く思ったのだ。
 「2度目はいらない」と]*
(34) 2021/03/10(Wed) 20:08:50

【人】 上原 隆司

>>30手を握ってもらって、>>32体調不良の理由を聞いた。
 それを隆司が現実のことと受け止めるには、しばし時間がかかった。

 というのも、いつかその日が来るのは分かっていても、具体的に想像したことがなかったのだ]


  ……本当に?
  それは……、早く確かめてこなくていいのか?

  貯金はずいぶん前からしてるから、
  金の心配はそんなにしなくても大丈夫だぞ?


[写真で見せてもらった簡易検査の結果を見て、もう一度彼女の頭を撫でた。
 もし本当にそうなら、とても嬉しいことだが……はっきりとしない分、隆司は反応に困ってしまった]
(35) 2021/03/10(Wed) 20:09:10

【人】 上原 隆司

[元々隆司は給料が余るような生活をしていて、その分を積極的に貯金していた。
 それが付き合う前からだったから、それなりの額の貯金は一応あったのだ。家が建つほどではないけれど]


  仕事休んでついていこうか?

  調子も悪そうだし、
  ひとりで外歩かせるのが不安だ。


[彼女をひとりで外出させるのが不安なのは本当だった。
 このところの怠そうな様子を見ていて、仕事に行かせていいものか悩むほどだった。

 家事もできることは手伝っていたが、料理は蛍が望んでしていることだからと手出ししづらかったのだった。

 だからせめて、他のできることをと、彼女を見つめて声をかけた]**
(36) 2021/03/10(Wed) 20:10:07

【人】 矢川 蛍

[ヴァージンロードの2回歩くだなんて
 私は想像もしなかったこと。
 だってこれからずっと隆司さんと一緒に
 生きていくんだって決めてたから。

 隆司さんのもとについて、父さんと離れる。
 俯いてヴェールをあげてもらって、
 カッコいい隆司さんの姿にふにゃ、と
 顔が少し緩んでしまったのは仕方がない。
 普段はお互い着ないような服。
 それに身を包んで、新たな門出の区切りとする。

 誓いの言葉を告げて、
 指輪を交換して、
 誓いのキスを交わす。
 思えば両親の前でキスなんて恥ずかしかったけれど
 この時は自然と目を閉じて、彼を待って。]


  ……カッコいいです。隆司さん。


[こそっと告げた結婚式。
 その後に集合写真や記念写真を撮って。
 食事会ではうちの親も緊張してたな。
 なんだか私たちらしい穏やかな式を挙げられたと思う。

 その時のブーケは奮発して
 ドライブーケにして記念に撮ってある。
 新居のリビングに、写真と一緒に飾った。*]
(37) 2021/03/10(Wed) 21:11:15

【人】 矢川 蛍

  うん、早く行きすぎても心拍確認できなくて
  もう一度来てください、になるんだって。
  だから、お給料日後くらいが、適当かな?


[それもある。
 毎月、これだけ貯められた!というのを
 密かに楽しんでいるせいもあるけれど
 今回ばかりはそうも言っていられず
 病院は必須事項なのはわかってる。
 それでも、と日数を待つのはそれが理由。
 焦りすぎても良くないらしいのだ。
 早く知りたい気持ちも、あるけれど。]


  ん、それじゃ、今度の水曜日。
  予約取ったから一緒に行こう?
  ……なんかね。仕事だと気を張ってるから動けるけど
  家に帰るとのんびりできるからか、
  なんかすごく……眠くって……。

[本当は食べなくちゃいけないと思うけど、
 眠気が勝って少しねてからって思っちゃう。
 だから、それが原因だと思うと伝えた。
 眠りつわり、なんてものがあるらしい。
 幸い気持ち悪かったりはしないけれど
 少し怠くて、眠くて。家だとそれが顕著だ。
 そう言いながらも眠くて、隆司さんに体を預ける。
 隆司さんの温もりがとても心地よくて
 すり、と擦り寄ってまたねそうになっていた。]
(38) 2021/03/10(Wed) 21:11:47

【人】 矢川 蛍

[そうして、予約の日。
 手を繋ぎながら予約した病院に行って、
 いろんな経歴を初診のところに書いた。
 診察室までは隆司さんも一緒だったけれど
 エコーを見ましょう、と隣に入るときには別々に。

 流石にその先の姿は見せられない。
 女性の先生で少し安心してた、とは。]


  『はい、おめでとうございます。
   心拍確認できました。』


[だけど、診察室に戻ってきて言われた言葉は
 ホッと息をつけたような、覚悟が決まったような。
 ギュッと隆司さんの手を握りながら話を聞く。
 予定日は来年の5月。
 母子手帳をもらいに行って、補助券ももらって、
 そんないろんな説明を受けながら問診が続く。
 個人差はあるけれどあと三週間くらいは
 この眠い状態が続くかもしれないなどと聞いて、
 もし職場に必要なら診断書も出しますとか。
 そんないろんな話を聞いてたけど
 隆司さんは……、どんな顔、してたかな?**]
(39) 2021/03/10(Wed) 21:12:07

【人】 上原 隆司

[別人のように美しい花嫁は、それでもやはり蛍だった。
 隆司がそう思ったのは、ヴェールを上げたときの幸せそうな顔を見たときのこと。>>37

 妻はいつになく綺麗だったけれど、それでもやはり可愛かった。

 そのおかげで、誓いのキスでもほとんど緊張しなかった]


  蛍も、綺麗だ。


[「カッコいい」などと言われると隆司は気恥ずかしくてたまらなかったのだが、それでも彼女にそれを伝えないわけにはいかなかった。

 隆司の両親も食事会では最初のうちは緊張していたが、次第に話題を見つけて打ち解けていった。
 息子にこそあまり構わない両親だが、人付き合いはマメなほうである。矢川家には今後、お歳暮やお中元が届くだろう]*
(40) 2021/03/10(Wed) 22:23:36

【人】 上原 隆司

  なるほど……心拍……。
  なら、その間は大事にしとくか。


[早く行けばいいというものでないのを理解すれば、その間は無理せず過ごしてもらうという発想になった]


  水曜な。わかった、一緒に行こう。

  眠いのはいいけど、飯は食えよ。
  体もたなくなるぞ。

  蛍の食べやすいものあるか?


[あるなら用意を手伝いたいのが隆司の素直な心境だった。
 しばらくは彼女の食べやすさを優先してメニューが決まってもいいとも思った]
(41) 2021/03/10(Wed) 22:24:06

【人】 上原 隆司

[予約の日、エコーにだけは付き添えなくて隆司は気が気でなかった。

 診察室に戻った蛍に手を握られて、しっかりと握り返しながらいろいろな話を聞いているうちに、やっと薄かった現実感がはっきりしていった。

 蛍が常々眠そうだったこともあり、聞き漏らすまいと隆司は真剣に諸々の話に耳を傾けていた]


  診断書、もらっておいたらどうだ?
  あまり眠いんじゃ仕事にミスがあっても
  大変だし。


[妊娠初期に無理はしないほうが、と思いながら彼女を見つめて提案はしたが、判断は彼女に委ねるつもりだった。

 育児休暇をとる準備をしないととか、両家の両親に伝えなければとか、いろいろ考えた末]


  蛍……、ありがとうな。


[自分との子を宿してくれた妻にかける言葉として隆司の頭に思い浮かんだのは、これだった]**
(42) 2021/03/10(Wed) 22:24:30

【人】 矢川 蛍

[ちなみに、結婚式ではここだけは奮発して
 プロのカメラマンさんに撮ってもらっていた。
 だから、結婚式の後、食事会の前。
 二人でいろんなところで写真を撮る、なんて言うのが
 私は楽しかったけど隆司さんはどうだったかな?

 その写真のデータをもらって
 後日、アルバムにしたのが今もリビングにある。
 今もたまに見ては嬉しくなるし
 凛とか恭介とか、もちろんお互いの両親にも見せて
 綺麗だねって言ってもらえたけど。

 隆司さんに綺麗だ、と言われたのが>>40
 今でも一番嬉しいし
 いつまでも隆司さんにとって
 綺麗で可愛い奥さんでいたいな、わたし。*]
(43) 2021/03/11(Thu) 7:58:58

【人】 矢川 蛍

[初めて子どものことを打ち明けた夜。>>41
 何か食べた方が、と言われて
 何が食べたいかな……と考えた私は
 ちょっと隆司さんに甘えてしまう。]


  ……りんご。買ってきたんだけど、
  剥くのが億劫で……、剥いてくれる?
  あれなら、切って、芯を抜くだけでも……。


[お夕飯を作り終えて、リンゴを剥こうとして
 あまりの眠気に中断して転がってたから
 今もりんごが一つ、まな板の上。
 皮にも栄養があるから、
 だけど丸齧りする気力も食欲もなかったから
 できれば剥いて、あれなら食べやすく切り分けるだけでも。
 そんなお願い事が叶ったなら
 ちょっと嬉しくなって、しゃりしゃりと
 りんごを食べてその晩は懇々と眠ってしまったはず。]
(44) 2021/03/11(Thu) 7:59:14

【人】 矢川 蛍

[診断書は確かに必要そうだ。>>42
 事務や栄養管理はともかく、調理にも関わる仕事だから
 火や油、刃物やお湯。そんな危ないものが沢山ある。
 今のところは緊張している仕事中は気が張って平気だけど
 いつ眠くなったり、吐き悪阻になってしまうか。
 食事を作る場で、その症状は頂けないから。]


  うん、そうする。
  まだあんまり周知できないけど、
  上の人には相談しとくね。


[そうして、診察室から出た頃か。
 ありがとう、と言われると目を瞬かせた。
 そしてすぐにふわ、と頬を緩める。]
(45) 2021/03/11(Thu) 7:59:33

【人】 矢川 蛍

  私こそ、ありがとう。
  嬉しいな、元気に育ってほしい。
  ……両親にはいつ伝えよう?
  安定期入ってからかな。
  診察はこれからも一緒に来てくれると嬉しいな……?


[そんな希望を伝えて、歩き始める。
 そのまま一緒に母子手帳などの交付も受けて
 体重を記入する欄にはちょっと目を背けたくなったけど
 ああ、赤ちゃんがいるんだなーって思うと。
 自然と顔が綻んでくる。]


  これから、色々あると思うけど
  これからもよろしくね、隆司さん。


[特に、妊娠初期は悪阻もある。
 幸いそれからも吐く悪阻はなかったけど
 私はカフェインを控えたり、お酒は辞めたり、
 隆司さんにはタバコを吸うときには場所を選んで貰ったり。
 それから二週間くらいがピークで、
 それからは徐々にそれも収まっていった。
 それこそ、安定期に入った頃に。
 その頃にはエコーも経腟ではなくて経腹に変わって
 隆司さんも一緒に見る事ができたけど。
 胎動も感じてなかったのに
 じったんばったん、お腹の中で大暴れする我が子に
 思わず笑い声が出ちゃったのは仕方ないよね?**]
(46) 2021/03/11(Thu) 8:00:15

【人】 上原 隆司

>>43結婚式の日、あちこちで写真を撮るのは隆司は気が進まなかったのだが。
 一生に一度のことでもあるし、何よりも妻が楽しそうだと、彼女が満足するまで付き合うことにしたのだった。

 リビングのアルバムはときどき眺めていた。普段はひたすらに可愛らしく見える妻の綺麗な姿も懐かしくなって]*
(47) 2021/03/11(Thu) 10:30:13

【人】 上原 隆司

  リンゴか。
  わかった、剥いてくる。


[日頃料理をしないとはいえ、リンゴの皮ぐらいはさすがに隆司も剥けた。
 4つに切り分けてから芯を取って皮を剥く手順のほうが慣れていて、そうやってリンゴを皿に乗せて渡した。

 食べたきり眠ってしまう彼女を見ていると心配にはなったが、とにかくまずゆっくり休んでほしかった]*
(48) 2021/03/11(Thu) 10:30:32

【人】 上原 隆司

[診断書をもらうことになった診察帰り]


  早いうちに話しておくものかと思ってたな。
  蛍の過ごしやすいようにすればいいけどさ。


[周知できない>>45と言う蛍の言葉を思い出して、そう伝えた。

 というのも、先日、同僚から「妻が知らぬ間に妊娠して流産していた」という話を聞いたばかりだったのだ。

 結婚指輪をするようになってから、さすがに結婚したことが周囲に知れて、飲み会のときにはたまに家庭の話になることがあった。

 そんなとき、いろいろと不安になるような話をよく聞いていたが、蛍には言わず黙っていた]
(49) 2021/03/11(Thu) 10:30:48

【人】 上原 隆司

  ああ、元気に生まれてきてほしいな。
  俺に手伝えることはなんでも言ってくれ。
  育児休暇取りたいとも思ってる。
  診察は一緒に行こう。


[一人で決めることでもないしと帰り道で相談しながら歩いた。
 元々仕事が平日休みで、曜日も重なっていたから、診察への同行にも負担がなかった。

 煙草はこの機会に辞めようかと思い立った。
 なかなか思うようにはいかなかったが。

 体調が悪そうな彼女を手伝い始めたのをきっかけに、いくらか料理ができるようにもなった。

 エコーを一緒に見られるようになると、一見して存在のわかりにくい我が子が実在するのが実感できて、余計に妻と子への愛情が湧いたのだった。
 笑い出す彼女にはかなりびっくりしたのだが]**
(50) 2021/03/11(Thu) 10:31:08

【人】 矢川 蛍

[だって、あんまりに可愛いと言うか、愛しいと言うか!

 愛しさが溢れて笑っちゃったの。>>50


  あははっ! 見て、隆司さん!
  一生懸命ハイハイの練習してるみたい!
  可愛い……!


[エコーを見ながら動画を撮ってたから、
 そんな私のセリフもきっちり入ってしまったけど。
 だって、本当に愛おしい。
 だって、本当に愛らしい。
 
 そんなふうに安定期に入ると私の体調も安定してきた。
 まさに安定期なのだろう。
 お腹はまだそんなに目立たないけれど
 滞りがちだった家事もしっかりやって、
 雑誌を読んで今時の子育てとやらをチェックする。
 雑誌は、良さそうなところは隆司さんにも読んでもらって
 情報の共有をして貰ったりもした。
 今のうちにと子どものスペースを作ったり
 いろんなものを買い足したりもして。
 そんな中、それぞれの両親にそれぞれが
 妊娠したことを知らせたのだと思う。
 うちの両親の場合は、それはもう大はしゃぎで。]
(51) 2021/03/11(Thu) 12:17:05

【人】 矢川 蛍

『蛍の時はもう大変でね!
 陣痛三日間の挙句促進剤使っても出ないから
 帝王切開になって
 陣痛と帝王切開と術後の痛みとの
 フルコースだったのよ〜!
 まっ、無事に産まれてくれたから良いけど!』



[……と言う、母のありがた迷惑な経験談を頂き
 何それ怖い。と、ブルーになったりもしたけれど。
 里帰りはするの? と聞かれたけれど
 距離も近いし考えてはなかった。
 あの人たちはまだまだ仕事人間だし。
 それなら、家のほうが良いかなあって。

 「いざって時は頼るかもしれないけど
  今のところはこっちで頑張ろうと思ってる。」

 そう伝えて、電話を切った。
 後日ルイボスティーのセットが届いたので
 それなりに気にしてくれているみたいだった。]
(52) 2021/03/11(Thu) 12:17:27

【人】 矢川 蛍

[段々、お腹が目立ってくる。
 ぽこぽこお腹を叩いたり、蹴ったりされるのが
 最初は何となく、次第にはっきり、
 今となっては目で確認できるくらいになってきた。]


  いったあ!?


[なんて一人で叫んでる時は、
 ああ、ここが今蹴られてるんだねと
 お腹の形が内側から突っ張ってわかるくらい。
 その頃にはもうお腹はまん丸で、
 つい先日に産休が始まったばかりで。

 私はとても、幸せだった。**]
(53) 2021/03/11(Thu) 12:17:45

【人】 上原 隆司

>>51嬉しそうな言葉と共に動画を撮る彼女を見て、やっと意図を理解して隆司も微笑んだ]


  なるほど、確かに。
  外に出るのが待ち遠しそうだ。


[そう思って眺めると、確かに愛おしいことこの上ない。
 我が子を胎内で育てるという女性独自の経験を、彼女には満喫してもらいたいと思った。

 だから隆司は家事にも、子育て情報集めにも協力的だった。
 良い情報を聞けば実現できるように努力したし、必要な準備にも積極的に力を貸した]
(54) 2021/03/11(Thu) 15:07:53

【人】 上原 隆司

[蛍の妊娠を隆司が両親に伝えたとき、母はもちろん大喜びだったが。

 後々、父もとても喜んでいたという話を聞いたのだった。
 なんでも、同僚はみんなとっくに孫がいるそうである。
 晩婚化の時代とはいっても、さすがに子が30代にもなれば孫の1人や2人はいるものらしい。

 そんなわけで、上原家からはたびたび商品券が贈られてくることとなった。本当は何か買い与えたいのだろうが、「いいものを自分たちで選んでほしい」ということらしい。

 ちなみに上原家は安産で、>>52矢川家のような話はなかったが。「なんとでもなる」とのほほんと構えられるのも、逆にちょっと不安にはなるものであった]
(55) 2021/03/11(Thu) 15:08:05

【人】 上原 隆司

[蛍がお腹を蹴るのがわかると言うようになると、隆司はときどき触らせてもらうようになった。
 >>53目で見てもわかると言われて最初は半信半疑だったものの、実際にそれを目撃すると]


  そんなになって痛くないのか……?


[心配になって蛍に声をかけつつ、それだけ元気な子だということには嬉しくもなった]


  名前どうする?


[蛍が産休に入る少し前、隆司も予定日の1週間前から休めるように職場に申請していた。多少の日付の前後はあるものだそうだから、備えたかったのである。
 そして誕生の日を待つ間、我が子の性別もさすがに判明していて、どうしたものかと問いかけた]**
(56) 2021/03/11(Thu) 15:08:16