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人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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【人】 乙守 流歌



 ええと、……何が逃げちゃったんだっけ?
 大丈夫。一緒に探すよ!


[ 彼女に確認のため、も一度声をかける。
  なんだか随分奥の方来ちゃったけど
  ……大丈夫かな? *]

 
(80) 2022/05/23(Mon) 23:37:51


[だが、そうしてまで生きた先に何があるのだろうか。

思い至るには実に三百年以上の時を必要とした私は、
確かに嫌悪し嘲笑った愚かな人間の一人であった。

しかもそれが、
魔女の子から悪魔の仔となっても尚
世界の歴史の波打ちに在り方を乱されつつも、
悍ましき羽音に怯えながら駒遊びをする日々に対し、
疲れ果てたからこそだったとすれば、真に救えない話であろう。]



[そんな私だからこそ、分かっている。

裏切りを受け入れ、教会の走狗に敢えて身を委ね
与えられる死に期待を持っていたことを
──貴方はお気づきになられたのでしょう?

意識を失う前に聞こえた声が、今も耳に残り羽音を鳴らしている。
まるで呪いのようだった。]



[ 哀れなものだとせせら笑っていた。
  いつ気づくだろうかと愉しみにしていた。

  魔女裁判を騙る残虐な略奪を繰り返した教会が民衆が、
  火炙りにされた女達同様人間でしかないように
  どれ程歪みを得ようとも、少年の心も人のもの。

  本能とは、朽ち果てる前に種を未来に繋ぐ為に存在する。
  その楔から解き放たれて尚欲求だけを持ち続けるなど、
  人の身で“こちら側”となるなど、

  いつか限界が来るに決まっていたのだ。 ]



[ 形ばかりの笑いの向こう、
  冷えた猛禽の瞳が下僕の所作の一つ一つを
  じっと射抜くように見つめ続けていた。

  犯した失敗も、至った感情のまま人に堕とされようとしたことも
  許していないのは明らかであった。 ]

【人】 乙守 流歌


[ いつからばれてたのかな、
  ま、まさか最初から?

  ブレスレットこつん、は、
  
時折こんないじわるも
されちゃうんだけど
  潮音からもしてくれる私達の合図になった。

  幸せぼけっていうのかな、
  そうかもしれない。 ]
(107) 2022/05/24(Tue) 15:04:43

【人】 乙守 流歌



[ 流歌はもともと
  気を抜きすぎだよ、とかは言っちゃだめ。

  うん、でも、でもね。
  明日という日がやってくることに浮かれてた
  ……のは、ちっとも否定できなかったよ。 ]

 
(108) 2022/05/24(Tue) 15:05:13

【人】 乙守 流歌



[ 思えばちゃんとあったはずの変化、
  例えば手紙を握りつぶした潮音の表情が
  少し怒ってるようにも見えたの

  ……あれ?って思ったはずなのに。
  微かに燻った煙に気づくことが出来なかったから。 ]

 
(109) 2022/05/24(Tue) 15:05:33

【人】 乙守 流歌



 ……む、……?
 あれ、ちょっとどこいく


[ 繰り返し不安を口にするあの子が向けたのは
  居なくなった動物に対してではなく ]



  ひゃ、





[ 私に対しての謝罪であったこと ]
(110) 2022/05/24(Tue) 15:05:54

【人】 乙守 流歌




[ ―――。** ]


(111) 2022/05/24(Tue) 15:06:52
[彼女の言葉に肯き。
シーツを洗う。本当はもっと何かできればよかったのだけど、生憎自分にできることは限られていて、風呂場の場所を教えてもらえば、きちんと覚えますと頷いた。彼女は、この先も自分との関係を持つ事を望んでくれている。

その事が嬉しかった。
風呂場に入った彼女を見送り、
シーツを剥がせば、洗う準備をはじめ、汚れを落とそう。乱れた其れを見返せば、先ほどの交わりを思い出してしまう。自ら此方の逸物を良くしようとする姿は、妖艶というのにふさわしく。
思い出すだけで欲望がせりあがる。

若いなと自らを自嘲し
声を賭けられるまで

悶々と部屋で待ち]



 ああ、ありがとうござ…い、
 ……その、服は


[彼女の姿に思わずと目を逸らしたのは
自分の中の欲望に勝てる自信がなかったため、先ほどの恰好だって此方を刺激してきたのだ。バスタオル一枚なんて、余計にくる。その姿が改めて彼女との交わりを意識させ、体を火照らせるのだから。

彼女の前をそくさと通り過ぎ
シャワーを借りれば、冷水を浴び
頭をひやしただろう]

[これで好きになってもらうって
まだまだ青い自分で、果たしてどこまで食い付けるか。道は長いと考え、滝に打たれ修行する事を真剣に悩むほど、冷水に浸り。それから、冷えた身体では彼女を心配させるかも。と気づき、慌てて温水で洗えば、戻った頃に食事の準備は出来ているか。

――服、向こうにおきっぱなしだった。と
彼女と同様バスタオルで現れることになったのは、お茶目。というより、うっかりで]


 すみません、ナナミさん。
 服そっちに置き忘れちゃって


[見苦しい姿を見せました。と
反省の顏で現れただろう*]

[ 「満たされた」って性欲以外の何が。
 思ったけど声に出さなかったのは
 何となくその感覚がわかる気がしたからだ。
 「何が」と逆に尋ねられても答えられないけれど
 何かが漸く満たされた気がして
 満たされた気がすることで足りなかったことを知る。
 何かが。いやわかんないけど。

 普段なら終わった後は暫くもう放っておいて欲しくなるのに
 わけのわからない多幸感に満ちていて
 アナルセックスがすごいのか
 好きな人との結ばれることがすごいのか
 後者だったら美談なんだろうと思うから
 後者と思っておくのがよさそうだ。

 この充足感が新たな性癖の扉を開いた所為じゃ
 ないと思いたいなんて考えて、ふと
 もしそうだったとしても許すのは彼だけなのだから
 結局美談と思っておいても大差はないと気付、

 ……いたあたりでアナルセックスに思いを馳せていた
 なかなかに酷い思考を引き戻される。
 いやいや尻のことばっか考えても仕方ないじゃん?
 そのくらいの衝撃だったわけですし。 ]

[ 先に名前で呼んだのは自分のくせに
 俺が呼ぶのは引っかかるらしい。
 なんとなく浮かんだ不満のまま
 なんでだよって突っかかろうとした出鼻は
 噛み締めるみたいに名を呼ぶ声にへし折られた。

 そんな声で呼ばれてしまえば
 些細なことはどうでも良くなってしまった。 ]


 やだったら……、せんせぇって呼び続けるけど。
 けど……でも、……いいじゃんべつに
 ふたりきりのときくらいは、誠丞さんて呼んでも。

 ずっと、『先生』以外の関係になって欲しかったんだ。
 こんなことまでしたんだし、
 なってくれるんでしょ?せぇーんせ。


[ 見返りを寄越せだなんてなかなか性格の悪い台詞を
 どうせ叶えてくれるだろうと信じきった甘えた態度で吐く。

 何に、とははっきりと名言しなかった。
 何になって欲しいのか自分でもよくわからなくて。 ]

[ 途中で一度手洗いに起きた。
 その時に彼をベッドに縛り付けてやろうかと思った。

 転院させられたとは聞いたが
 現状どういう状況なのかわからないなりに
 彼をあの病院に戻れるよう何か手伝えないかと
 思っていた気持ちに嘘はない。
 けれど。それ以上に。

 気付いてしまった。自分の気持ちに。
 彼をここから一歩たりとも外に出したくない。
 一番になりたかった。けれどそれだけじゃ満足できなくて
 二番以下も誰にも譲りたくなかった。

 このまま一緒に死んで今を永遠にできたらどんなに良いかと
 一瞬過ぎった甘美な妄想に囚われ
 彼の無防備な首筋に指が絡むより前に
 もっと強欲な自分が顔を出したから、何もしなかった。

 俺しかいないから俺が唯一なんじゃなく
 他にもいるのに俺を選ぶくらいじゃないと
 きっと俺は満足できそうにない、と。 ]

[ となりで身じろぐ気配で覚醒したふりをして
 むずがるような音で小さく唸って寝ぼけたふりをして
 隣の彼に寄り添って、擦り寄った。

 が、特に効果はなかった。
 可愛いって言ったから自分なりに
 めいっぱい媚びてみたつもりなんだが?
 満足するための方向性がわからない。

 シーツを掛けられ離れて行くから
 仕方なく離れて行く背を見送る。
 綺麗なままの背中を見つめて
 背中に爪あとでも付けてやれば良かったと思った。 ]


 ………どこいくの?


[ そんな無防備な格好のままどこかに出かけやしないだろう。
 けれどそのままシャワーを浴びて着替えた後なら?
 どこかへ行ってしまうのだろうか。俺を置いて。
 俺の知らない時間にどこで誰と過ごすのかと
 考えただけで頭がどうにかなりそうだ。

 不安に駆られ咄嗟に飛び起き声をかければ
 置いていかないでと嘆く子供みたいな怯えた声になった。
 けれど、最中に散々騒いでいたおかげで
 久々に発した声は少々ざらついてしまっていて
 不自然さは、掠れた声に霞んでしまったかもしれない。* ]

 綺麗に落としてくれてありがとね。


[彼が洗ったシーツ渡してくれたので、それを受け取って。
バスタオル一枚の自分を気遣ったのか、彼の目が自分を避けていく。
 そのまま彼を浴室に見送れば、今度は髪を軽くドライヤーで乾かし、バスタオルから女性らしくも清楚なワンピースに着替え、エプロンを上に着ける。
フルメイクする余裕も時間もないから、軽く目元と唇だけメイクして。
 急いで身支度を済ませたから、まだ彼はシャワーを浴びているようだ。

 サンドイッチ用のパンをホットサンドメーカーに挟んで焼いている間に、ビーフシチューを温めなおす。
タルタルステーキにはサワークリームを添えて配膳し、二人分のカトラリーを置いておいて。
アップルパイは後でアイスクリームをのせてもってこようか。
結構すんなりと用意が済んでほっとした。

 ついでに洗濯機に彼が洗ってくれたシーツを放り込んだり、新しいシーツを敷いたりしてして、情事の痕跡が部屋に残らないようにもできただろう。

彼が持ってきてくれたワインの栓をもう開けようかどうか悩んでいたら、彼が風呂から出てきたのに気づいた]


 おかえ……ふぁっ!?


[思わず漏れる奇声。
バスタオル一枚に濡れ髪の彼が出てきたのに行き会ってしまった。
腰の周りだけをタオルで隠し、その肉体美を顕わにして。

 思わず見とれてしまった。
 こんなの眼福でしかない。
 肉体労働に近いことをしているせいか、彼の躰はやはりたくましくて鍛えられてて。
 肩に盛り上がった筋肉とか、しっかりとした脛などを見ないようでいながらばっちりしっかり見てしまった。
 これではまるで痴女である。

 自分はあの躰に抱かれたんだ―――。

そう思うと、ぶわっと顔から火をふいてしまう]


 は、はやく食べましょっ
 服、そこだから。


[先頬部屋の片づけと一緒に彼の服もたたんでおいたのを指さして。
声が上ずってしまっているが、変に思われてないだろうか。
そう思うが、言い訳もできない。
彼に椅子をすすめ、それから今日のメインのワインの栓を開けようか]

[ワインの栓を開けるのは少し手間取ったかもしれないけれど、無事、二人のグラスに注ぐことはできて]


 お口に合えば嬉しいな。


[もちろん、料理のことである。
もう一つ食べられたものの方は、彼の口に合っていてほしかった。
 思わず自分の唇に触る。
 この唇でキスをして、舐めてしゃぶって飲んだもの……。
 それはこの自分の口に合っていたのだから。

 よく、男を落とすには胃袋と玉袋を握ればいいというが、まさか玉袋の方で彼を落とすことになるなんて思ってもみなかった。
 胃袋の方はどうだろう。

 なんとなく不安になって、彼の方をじっと見ていた*]

[彼が口にする、少し舌足らずで甘ったるい響きの「先生」も嫌いじゃない。むしろ好きだった。同意を求めるような言い回しに、時間差で返事をする。私の願望を彼から提案されると思っていなかったので]


 ……、……もちろん。私も同じことを考えてた。

 君に先生と呼ばれるのも好きだけど。
 名前だと、特別になった心地がして嬉しいよ。

 ただ慣れないというか、擽ったいのかもな。


[別にふたりきりの時以外も、名前で呼んでくれても良い。付け加えようとした言葉を飲み込んで、緩く微笑むだけに留める。私以外の第三者が存在する時は、此処を出た時だろう。泥濘のような疲労を言い訳にし、想像するのを止める。

先生以外の関係と聞いて、恋人しか思い浮かばない程度には気持ちが浮ついていた。好意的な台詞の応酬が、リップサービスではないと思っていたからこそ。だから関係性について明言しなかった]

[──彼の言葉を真に受けてはいけない。
病院で「夜風に当たっている」姿を見て、彼から目を離してはいけないと思った。本人にその気はなかったとしても、自然と自死に引き寄せられるなら自分が止めなければ。
その行動が正しいとか、間違ってるとか関係無く。

……そう思い詰めていた癖に、彼の隣でまんまと惰眠を貪っていた。呑気に夢を見ていたのは気が緩んでいたからかもしれない。

狸寝入りとは気が付かず、擦り寄る寝顔を見つめて表情筋を緩ませた。もう一眠りしたい欲に駆られるが、世話役としての仕事があるので思い留まる。隣を抜け出して背を向けたが]


 ……、起こしたか?悪いな。


[掠れた声色に手繰られ、振り返って「おはよう」と挨拶をする。床に捨て置かれた冷たいバスタオルが視界に入り、全裸よりはまだ良いかと腰に巻いておく。此処に来てから、自分の中の許容範囲がどんどん広がっている気がする]

[掠れてざらついた奥の色までは気取れないけれど。寝坊助が振り返ったら起き上がっている、その些細な違和感が無意識下で引っかかり、近くまで戻ってベッドの端に座る]


 水を取りに行こうと思って。
 この部屋か、……無ければ給湯室か自販機に行くよ。
 まあこの格好のままじゃ外には行けないが。
 
 ……──そういえば、説明してなかったと思うけど。
 この病院の形態はちょっと特殊で、……

 専門的なことは勿論、患者の世話も担当医の仕事だ。
 例えば食事や、風呂の準備もね。
 

 
 まあ、……表向きは公的な施設ではあるけれど、
 実際は私達医者が、患者を選んでいる。

 
[この病室には、私以外の医師も看護師も来ない。
当然外部の人間も面会は許されていない。

まるで非現実的な業態だけれど、軽い説明をする]

[彼の言う通り大人しく眠ったおかげで、それなりに頭がすっきりしている。「ひっどいかお」はある程度解消されている筈だけれど、彼はどうだろう。顔色を見て、観察に近い眼差しを向け]


 ……よく眠れた? 
 喉使い過ぎて、声枯れてるな。


[手を伸ばし、ぺたりと彼の頬に触れる*]

[ 彼が振り向いただけでほっとして
 戻ってきてくれるだけで肩の力が抜ける。

 そばに腰掛けた彼の手を勝手に取って自分の頬に寄せ
 撫でろと言わんばかりに擦り寄った。

 目の前にいてもこれだ。
 今頃母は発狂してるだろうなって簡単に想像がついた。 ]


 なに、ここ病院ってマジなの?
 誠丞さんの強めの幻覚で俺が監禁されてるんじゃなく?
 ……まぁそうだったとしても別に俺は構わないけどさ。


[ 帰らなきゃってこれっぽっちも思わないのが自分で笑えて
 ちょっと笑い声が溢れる。
 
 死ぬ逃げ出すつもりで捨てたからじゃない。
 なんとなくわかった。
 母が俺に依存していたように、俺も母に依存していた。
 今は新しい依存先ができたから、もうどうでもいいだけ。

 母も俺が居なくなれば新しい何かを見つけて
 そしてどうでもよくなるのかな。そうなればいいのに。
 だって俺はこんなにも薄情だ。
 それがすこしだけ申し訳ない。
 母も俺も同じように互いに依存していたけれど
 同じ強さじゃないことが申し訳なくて、
 だから縛られていただけなんだと今ならわかる。 ]

[ 彼の言い分が真実ならば、いや真実なわけはないと思うが
 例えばの話。もしそうならば……
 医者としての経歴に傷が付かないのか?なんて
 考えてみてもよくわからなくて。

 頬に感じる彼の体温に懐きながらじっと彼の顔を覗き込む。
 正気に見えるけど。俺よりは余程。]


 ん。多分……良く眠れたんじゃないかなぁ。

 ひさしぶりに、そんなに頭も痛くないし
 耳鳴りもしない。それに……
 そこまで死にたいとも思わない。

 ……あー……でも、多少は熱っぽいのかな。
 誠丞さんの手、きもちいい。


[ 全然そんな気はしないけれど。
 ただ甘えたいから心配を誘う。
 
 誘っているのが『心配』だけにしては
 最中にでも聞かせるような
 甘ったるい「きもちいい」だったが
 この仏頂面はそのくらいで動じやしないだろうし
 冗談だと伝える意味でちょうどいいだろうと
 すこしだけ、悪戯な気持ちで悪ふざけを。 ]


[ 水を取りに行くだけのことを先延ばしにさせたくて
 彼の肩にもたれ掛かったりしながら彼の言葉を反芻する。

 医者が、患者を選んでいる。

 どうして俺を選んでくれたの?なんて
 しおらしい気持ちはもうどこにも残ってなくて
 心地よい充足感だけが胸にあった。

 彼が俺を選んでくれた。

 その事が嬉しくて。嬉しくて。
 夢なんじゃないかと疑う気持ちはなくはないけれど
 夢なら終わりにしたら死ねばいいだけだと極端な考えが浮かぶ。

 だって彼が俺を選ばない現実なんて
 必要ないのだから仕方あるまい。
 どうせ捨てる死ぬつもりだった。
 捨てることに改めて躊躇が生まれることもない。 ]

[ 引き止めるために言葉を探す。
 どうせ水を取って戻るだけだ。
 その言葉を疑っているわけじゃない。
 それなのにそれだけのほんのわずかな間でも
 連れて行ってくれないのなら行かせたくなくて。

 けれど今までただの医者と患者の関係を貫いていたせいで
 共通の話題なんてひとつしか思い浮かばなくて ]


 ……俺が入院してる理由は……一応『目』なんだっけ?

 入院期間は……?
 ……​────完治するまで?


[ あれ?入院費どうなるんだろう?
 本当に彼の言うとおりここが病院ならの話だけれど。
 信じてはいないけれど嘘でもどうでもよかったから
 話半分に受け取って、信じているていで尋ねた。
 退院するつもりなんて、これっぽっちもないけれど。

 彼の医者としての経歴に傷が付くのなら
 あの病院に返してやらなきゃとは思う。
 思うのに、ここにいて欲しくて。

 だからこそ、完治するまでかと尋ねた。
 治らないと理解しているから。
 実は治せるなんて夢みたいな言葉をもし今聴いても
 きっと悪夢にしか聞こえないんだろう。* ]