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人狼物語 三日月国


219 【身内村】魔法使いと失せ物探し

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【人】

  ***


[ 最初の出会いから少し経って。
  再開したのは小学校の中、だったかな。

  放課後、帽子が風で飛ばされて。
  校庭の隅に植えてある木に引っかかってしまって
  途方に暮れていた。

  登って取ればいいんだけど。
  ずっと前からある木、だとかで
  木登り禁止、って言われてる木だった。

  先生を呼ぶ間に
  またどこかに飛んでいったりしたら困るし
  どうしよう、って僕は木の下で悩んでたんだ。 ]
  
(53) 2023/07/19(Wed) 1:14:16

【人】



[ この日はそんな僕の元に君が来てくれた日。
  君が僕にとっての
ヒーロー
になった日。 ]**

 
(54) 2023/07/19(Wed) 1:14:45

【人】 緋彩

 
[この場にいるこの子も暗くなって出歩いているから>>48
 怒られちゃうだろうって事は全然気付いてなかったの。
 自分で精一杯ってヒーロー志望にあるまじきね。


 そんな君が言葉につまる様子に首をこてん、としたの。]
 
(55) 2023/07/19(Wed) 6:44:37

【人】 緋彩

 

 そうなのね。

 困ってるから? 
それは素敵ねっ

 優しいのね。おかげで助かったわ。


[本当の事を悟ったり読心の魔法はないから>>49
 言葉通りに受け取って
 それはまるでヒーローみたいな行動だって思ったの。

 物語のヒーローは困ってる人を助けるものなのよ。]
 
(56) 2023/07/19(Wed) 6:44:58

【人】 緋彩

 
[そらされた視線にどうしたんだろうって>>50
 恥ずかしいとかそういうの全然わからなくって
 鈍いって言われるよ

 その視線の先に移動してみたの。]

 
 そうかな、そうかも。
 お兄ちゃんはね、優しいからぎゅってしてくれると思う


[そんな取り留めない話をしながら家路を歩く。>>51
 空は夜の帳がすっかり降りて、星が見える。

 今の時期だと蛇使い座は見えないかな
 そうぼんやり考えたの。]

 
(57) 2023/07/19(Wed) 6:46:58

【人】 緋彩

 
[家の前にはお兄ちゃんがいて
 心配したってぎゅーっとしてもらって
 月影君に本当にありがとうってお礼を言ってたわ。

 帰ってきたパパとママにはやっぱり怒られたの。
 お昼寝しちゃってたって言えば呆れられて
 次から気を付けるようにいーっぱいお説教されたわ。


 結果は散々なのに不思議とそう落ち込んでなかったの
 また月影君に会えないかな。
 反省もしてるけど、
そんな事ばっかり考えたのよ。]
  
(58) 2023/07/19(Wed) 6:47:31

【人】 緋彩

 ***

[それから。
 私は改めて月影君にお礼が言いたくて
 それと単純に会いたくて。

 同じ学校の子かなって放課後校舎をうろうろ探していたの。

 自然の風がぴゅう、と吹いて
 スカートを抑えて見上げれば
 空飛ぶ帽子が目に入ったのよ。>>53


 あっ



[見つけた! 反射的に飛び出そうとして
 その前に髪の毛をせっせと手櫛で整えたの。

 そこでピン、と一つ閃いたのよ。]
 
(59) 2023/07/19(Wed) 6:47:59

【人】 緋彩

 

 月影君、月影君つーきかげくんっ


[てててと小走りで駆け寄るの。
 隣に立ったらにっこり笑顔を向けるの。]


 この前はありがとう。

 今度は私が助ける番よっ!
 見ててね


[意識を集中する。
 特に体が光ったりとかそういうのは何もないわ。
 地味なのよね。]

 
(60) 2023/07/19(Wed) 6:48:11

【人】 緋彩

 

 それっ!



[木の上にあった帽子にピンポイントで風を起こす。
 ふわり、と浮遊したそれは木から飛んで
 そのままふわりと落下したの。

 それをキャッチ出来たのは私よ。 ]**


 ……とーっても地味なんだけどね

 今のが私の魔法
   
 
 
(61) 2023/07/19(Wed) 6:48:27

【人】


[ 僕はヒーローなんて大層なものになれない。
  なれないってわかってるのに。


  そんなことないんじゃないかって
  勘違いをしてしまったんだ。
  
それに気づいてしまったのはもっと後の話。 ]

 
(62) 2023/07/20(Thu) 0:49:17

【人】


[ 逸らした視線の先に移動してくるのを見て
  少しびっくりして、困ったように笑う。
  見られちゃったかな、頬が赤くなってるのとか。
  目が少し泳いでるのとか。
  出来たら格好つけたかったんだけど。 ]

  
(63) 2023/07/20(Thu) 0:50:42

【人】


[ いいお兄さんだね、とか相づちを打ちながら
  家までたどり着いたら
  お兄さんにはお礼を言ってもらえた。
  見つかってよかったです、っていい子みたいな
  返事をしながら、内心嬉しかった。
  役に立てたんだって舞い上がってた。
  
  じゃあ、僕も帰らなきゃって
  そのあとは走って家まで帰ったんだけど。
  遅すぎる、って怒られたのは僕も同じ。
  そういう事は自分たちだけで解決しようとしない事
  って釘を刺されてしまったんだ。

  舞い上がってた僕は
  その忠告を聞き流してしまったんだけど、ね。 ]

  
(64) 2023/07/20(Thu) 0:51:26

【人】

 ***

[ 同じ学校にいるって
  最初は思っていなかったんだ。
  だから。君の声が聞こえたときはびっくりした。 ]


   え、ひいろ……ちゃん?

   助ける、って、どういう……

  
(65) 2023/07/20(Thu) 0:51:50

【人】


[ 木に登るつもりなら止めようかなって
  ちらりと思ってたことはすぐに消えた。
  そういう様子じゃなかったから。
  何か集中している様子の彼女を見ていたら
  帽子を狙いすましたように風が吹いた。

  
いや、風が吹いたんじゃなくて、これは……。


  落ちてくる帽子を見事にキャッチした
  彼女を見ていると、答え合わせみたいに
  今の現象が何だったのか教えてくれた。 ]
  
(66) 2023/07/20(Thu) 0:52:16

【人】


[ 打ち明けた言葉への反応がどうであれ
  お礼を言い忘れてたことに気づくと。 ]


   
ありがとう、帽子を取ってくれて。


   
ヒーロー
みたいだね。


[ 君から帽子を受け取ると、笑顔でお礼を言ったんだ。
  この日、僕にとっての
ヒーロー
は、君になった。 ]**
  
(67) 2023/07/20(Thu) 0:59:13

【人】 緋彩

 
[私はヒーローになりたい。
 魔法なんて特別を持ってるから絶対出来るんだって

 この時の私は子供だから
 疑いもせずそう信じていたのよ。

 自分の力が大したことないって知っているのに
 きっと理解は出来ていなかったの。
 それがわかるのはもっと後の話。]

 
(68) 2023/07/20(Thu) 7:16:30

【人】 緋彩

 
[好奇心の行動はビックリされて>>63
 困った顔にダメだったかな、と首を傾げるの。

 顔が赤いのは暗くてあまりわからない。
 目が泳いでいるのはどうしたのかなって心配したの。]

 
(69) 2023/07/20(Thu) 7:17:18

【人】 緋彩

 
[家族を褒められればそうでしょうって笑ったの。>>64
 お兄ちゃんは何度も頭を下げていたわ。
 帰る時には二人で気を付けてねってバイバイして
 その背が見えなくなるまで見送ったの。

 ちなみに迷い猫は見かけた場所を報告して
 その後も探していたけど
 数日後に自分で家に戻ったんですって。
 猫って気ままな生き物ね……。]

 
(70) 2023/07/20(Thu) 7:17:44

【人】 緋彩

 ***

[名前を呼ばれればぱぁっと、気分が明るくなるの。
 覚えていてくれたんだって。]>>65


 そう、緋彩。
 言いにくかったらヒーロがお勧めよ


[それはお兄ちゃんがつけてくれた呼び方。
 ヒーローみたいな響きで気に入っているの。]
 
(71) 2023/07/20(Thu) 7:18:02

【人】 緋彩

 
 
 へぁっ!?
 え、えと……うん。
どう致しまして。


 へへ、そ、そうかしら。へへ……


[私が出来たのは本当にささやかな事。
 でも私がなりたい存在に例えて貰えれば>>67
 やっぱりすごく嬉しいのよ。

 そうして帽子をはい、と差し出したわ。]
 
(72) 2023/07/20(Thu) 7:24:30

【人】 緋彩

 

 あ、あのね、急な話なんだけどね
 ね、ねぇ……月影君
 私と……お友達になってくれないかしら?



[おずおずと、勇気を出して言葉にしてみるの。
 本当はね、正義のヒーローの仲間とか憧れるけど
 急に言っても困るだろうしそれはあくまで憧れ。


 私の魔法を褒めてくれたこの人と繋がりが欲しい。
 ただその一心だったの。]** 
 
(73) 2023/07/20(Thu) 7:24:35

【人】

 ***

[ 忘れるわけなかった。
  あんな特別な出会い方をしたんだから。
  それに、会いたいと思ってたのは
  僕だって同じだった。 ]


   ヒーロちゃん……


[ 言いにくい、って思ってたわけじゃないけど
  本人が気に入ってるみたいだったし
  そういえばお兄さんもそう呼んでたっけ、って
  思い出したから、なぞるように繰り返して。 ]
 
(74) 2023/07/21(Fri) 2:16:58

【人】



   そうだよ?
   僕が困ってるところに現れて助けてくれたんだから。

   
もうヒーロちゃんはヒーローだよ!



[ にこにこしながら言い切った。
  だって、帽子を取ってくれたとき
  格好いいなって思ったし、
  困ってるところを魔法で助けてくれるなんて
  すごいことでしょう? ]
 
(75) 2023/07/21(Fri) 2:21:40

【人】



   勿論、いいよ。
   僕からもそう言おうと思ってたんだ。


  
(76) 2023/07/21(Fri) 2:22:02

【人】



   ねぇ、月影くんじゃなくて、さ。
   
とばり
、でいいよ。

   その方が今よりもっと友達って感じするでしょ?


[ 帽子を受け取った後に耳に届いた言葉に
  間を開けずに即答するくらいに
  僕は嬉しかった。
  僕だって君と友達になりたいって
  そう思ってたんだから。 ]
  
(77) 2023/07/21(Fri) 2:23:01

【人】



   ね、早速遊びに行かない?
   

[ そう言って、君の手を引いて
  近くの公園にでも、行こうと。
  遊びに行きたいって言ったんだ。

  遊ぶことはこの日を境に増えていって。
  少しずつ、季節は巡っていく。 ]**
 
(78) 2023/07/21(Fri) 2:24:07

【人】 緋彩

 
[お気に入りの呼ばれ方をすれば>>74
 そうそう、ってにこにこするの。

 名前を呼んでもらえるだけで嬉しいと感じる。
 特別を分け合える相手だからなのか
 それとも相手が特別だからなのか


 この時はまだ全然わかってなかったの。]
 
(79) 2023/07/21(Fri) 6:48:17

【人】 緋彩

 

 そんなに褒めてもらえるとね
 嬉しいのよ、すごく
すっごーく
嬉しいの。
 でもちょっと……
照れるわ。



[顔を赤くして、頬に手を添えてちょっと俯いたの。
 慣れてないのよ。
 信じてもらう事がそもそも初めてだもの。]
 
(80) 2023/07/21(Fri) 6:50:40

【人】 緋彩

 

 本当!?
 わぁ、それは嬉しいわ!!

 
 とばり君? とばり君、とばりくん……
 いい響きね。
とばり君っ!

 今日から私達お友達ねっ



[お名前を呼ぶのが気に入って、何度も何度も口にするの。
 用事はないんだけど、呼びたいのよ。]
 
(81) 2023/07/21(Fri) 6:51:35

【人】 緋彩

 

 うんっ、行くわっ


[素直に手を引かれるまま公園に向かうの。>>78

 その日はでも、私が早くに体力切れしちゃうのよ。
 体育があったからって嘘じゃない事を言ったけど

 本当は魔法を使って
 ちょっと疲れ気味だったの隠しちゃったの。
 一緒に遊んで一緒にいたかったから
 気にさせたくなかったから。
 そんな小さな我儘で、私は魔法の代償を内緒にしたの。]

 
(82) 2023/07/21(Fri) 6:52:09