【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック急ぐ旅ではないというところと、 この雨の中しっかりとした館を見つけられるとは 思えないところが相まって、 強行突破気味ではあったがここを借りることに。>>10 もしかしたら、夜逃げということもありうる。 出ていく時には宿代をどこかにおいておけば 管理人か誰かが拾ってくれると思って。 「そういうのは怖くない。 ほら、1番怖いものは人間だっていうだろ。」 彼の手を握る彼女の力が強くなって、 本当に怖いのかと申し訳なくも笑ってしまった。 本人からしてみれば真面目な話だと言われそうだが おどかしたら言い反応が来そうだと思わざるを得ない。 そう思っていると、本当に怖がった彼女が体を寄せて、 彼に我慢を強いる時間がやってきた。 (49) 2022/05/23(Mon) 13:16:58 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「ちょ、……晩御飯……肉?」 もっとまともに考えろと言われそうだが 今の彼にそれは不可能に近い。 肉といったのも、本当は違うかもしれない。 彼女の肌を感じたいという欲なのかもしれない。 そんな考えを捨てようと、視線は感じても合わせないし ふるっと頭を振って落ち着こうとした。 まだ、まだ、と彼女を傷つけないように、 落ち着けと自制を促すために心で呟いて。 (50) 2022/05/23(Mon) 13:19:20 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「いや、…………ミン、………無意識は良くない」 彼女を大切に思うからこそ、離れようとしたけれど それが逆効果になったのか、彼女が引き寄せるように 腕を掴んで、見つめてきて、彼を足止めする。>>12 何かが、割れていく音がする。 彼女を宥めるような声で呟けば、次の瞬間。 彼の腕ではない何かがぬるりと彼女の腹部、両腕、 更には両脚に絡み付いて彼女を拘束する。 「俺、好きって言ったよね。 つまりはミンのこと異性としてみてるってこと、 理解した上で……抱きついたってことは? 意識してくれてるなら、 手を握るまでならまだ我慢できても、 雨に濡れた君のことを我慢できるほど、 胆力はもうないってこと、わかってくれる?」 彼女から離れられるなら、 優しい声で教えるように彼女の顔を見て、 視線を合わせるために腰を下げ、 困ったような眉を見せながら囁いた。 嫌われてもおかしくないな、と 思いながらももうこれは止められない。* (51) 2022/05/23(Mon) 13:24:34 |