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人狼物語 三日月国


170 【身内RP村】海鳴神社の淡糸祭

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  なんで、なんでそんなに
  俺を喜ばせることばかり言うんだよ!


  俺がいないとダメみたいなこと……
  わからないよ
  わかってたら……でも、もう……


 



  俺は大馬鹿野郎だから

  好きな気持ち抑えきれなかったし
  自分に自信なんてないから
  君の中の俺にも自信ないしさ


  でも、でもさ
  俺はフラれたって諦める気はないんだ
  諦めようと思っても
  出来るわけがなかったんだよ

  俺の気持ちは手のひらになって収まらない
  溢れて溢れて
  
海と同じくらい大きいんだ!


 



  そうだよ、俺はずっと「それ以上」を
  求めてしまってた

  でも俺自身のことより
  俺は宵稚の方が大事だった
  ただそれだけ

  俺は自分の気持ちを出して
  君の負担になるのを恐れたんだ

  「俺も帰りたくなかった」から
  提案のように言ったんだ
  狡いよな……君は心の内を明かしてくれたのに

  あの頃は「親友以上」になりたくて
  親友の君を繋ぎ止めたくて

 




  本当あの頃は俺はぐちゃぐちゃだった

  君の方がしっかりしてた
  ただ、向き合うことを恐れた俺より

  君は届けようとしてくれていたのだから



 



[ 時間がどれだけ残されているのか
  わからなかった。

  でもそれまでは


  君が開けた扉
  もう閉まらなくなってしまったのだから

  もっと、もっとあるんだよ
  伝えたいこと、聞いてほしいこと。 ]


 




 …………。


 もう幸せを十分貰ったよ
 今までで最高に幸せで、
 嬉しさの行き場がないくらいだ


 



[ 君からの言葉に
  微笑むよ、幸せだって。

  ずっと、ずっと幸せだよ。 ]


[ このまま消えても俺は幸せでいられた。
  俺の本心を曝け出して
  君の愛をもらって


        これ以上望んだら
        欲張りになってしまう。

        君が『願って』くれたこと
        止めたかったよ。
        それ以上に愛を感じて
        動けなくなってしまったんだ。 ]


 



  宵稚は、本当……
  俺のこと大好きじゃん

  
俺だって負けてないから



  
彼の願いの代償は俺が────……!


 



[ ────その瞬間

        波が二人を攫った。 ]



 



[ 海は見つけた。
  幸せに溢れる贄の存在を。
 
  波が攫う、
  攫ったのは
二人
。 ]


 



[ 波にさらわれる瞬間
  俺は宵稚を抱きしめる。

  顔を寄せて、片手で彼の頬を撫でて。 ]

 




[ 慈しむような微笑みを向けて。

  たとえこれが最後になろうとも

  君の瞳に、耳に
  俺を姿を、声を残したくて。

  
それは想いを越えた呪いのように。
 ]



 





  ────────────………
       ──────………
     ──────………
   ──────………



 






 
.



  
──────     ──────  


[ 目が覚めるとそこは海岸だった。
  離さなかった。
  離れなかった。

  二人とも海に攫われてしまった。
  ここが迷い込んだ場所のままか
  帰ってきたのかもわからない。


  でも俺達は離れなかった。 ]


  ( 宵稚───────! )


[ 君は意識があったかな。
  無事かどうかを確かめるために
  体を揺すって
  名前を呼ぼうとした。 ]


 



   ──……!

     ──────。




[ 声が、なくなっていた。 ]

 




       
…………。


         ……!


[ それでも俺は君の名を呼び続けるよ。
  口を開いて、空気を揺らして。 ]

 



──────     ──────
  





 



  どうしたか……
  はて、
わたくしは何も聞いておりませんので


  聞いていないものは
  わたしくにはどうともできません


  わたくしは、ただ、繋ぐだけ

  必死にお互いを繋ぎ合った二人を
  どうして引き剥がせましょうか


 



[ わたくしは繋ぐ者。
  二人の絆、見せていただきました。
  見せつけられた気もしますが……。 ]


 



[ 私はまだ願いを叶えるとも
  代償をもらうとも
  一言も言ってませんから。

  そもそも聞いておりませんでした。

  わたくしでも
  聞き逃すことだってあるのです。 ]

 



[ あの者の名前?

  さあ、
記憶にございません
、ね。 ]

 



[ 何もかもなかったことにはならないでしょう。
  ですが、二人の繋がりは強固なもの。

  わたくしには引き離せない糸

  
二人の繋がりが”まこと”ならば


  あの者の声も戻るのでしょう。 ]

 




  わたくしも面倒事は 好きではありませんので



[ 淡々と、問いの答えを。
  わたくしの口元は
  少しばかり弧を描いていたかもしれませんね。 ]**


 


 ……俺だってわかってなかったよ

 お前がいなきゃこんなにダメになるって
 だって、言ったじゃねえか
 「俺が俺のままでいられたのは海音のおかげ」って。

 それって、親父もおふくろもいなくて
 俺がダメになりそうでも海音がずっといたから

 だから一人でいても平気って勘違いしてたんだ


 手を引っ張って、背中を押して
 いつも支えてくれた、頼りになろうとしてくれた。
 しっかりしてたのも、お前がいたからこそだ
 
 恋愛感情の前にさ、
 尊敬してた、憧れだった、恩返ししたかった。

 溢れて、俺が掬いきれない部分とか、
 自信の無い様とか、全部全部 
 見せてくれたって、よかったんだ。

 「俺が拾ってやりたい」って思えるように、
 強さだけじゃくて、弱さも見せて欲しかった。
 気づけないバカな俺に、教えてほしかった。

 本当に、長かったよ。
 漸く今になってそれを言うんだ。

 お前がそういう「弱い」所。
 見せてくれた数がどれくらい少ないか知ってるか?

 小中の部活の時、どうしても相手が強豪で、
 負けた時に悔しがってた時か。

 卒業式の、あのキスの後。あの一瞬だけなんだ。
 それ以外全部隠せる位、お前は強いんだよ。
 
 弱さを隠せる強さを持ってる事くらい、
 俺はずーーっと、知ってたんだ。

 
 ………ほんとうに、長かった。

 


 ………何度も、言わせんなよ

 俺が足りないんだよ。
 お前ばっか満足して、
 全部言い切って、勝手に終わらせるの
 ハッキリ言ってお前の悪い癖だからな。


 はん、今更気づくから
 こんな面倒なことになってんだろうが

 俺だって海音が隣にいりゃあ、
 どんなもの持ってかれたってどうでもいいんだ