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人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

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【置】 愛玩用 ドゥーガル

【ドゥーガルの日記】

あの子の魂は僕の中へ。
綺麗に分割されたものも出来る限り持って帰ろう。
雪兎のように虚構の胃に収め、片付けられないように。

さて、此処での時間も残り僅かなのは不出来な頭でも分かる事だ。よって残りの時間は食堂でのんびりと過ごすとして …問題はその先。すべき事が幾つかあるな。

先ず帰ったらカンマの身体が片付けられていないのを確認後、再度3/4オンスを探さねばならない。彼の魂がそこにあるのならば、それでも彼が動かないのであれば、死んでいる。魂が相変わらず見つからないのであれば、彼は生きている。
よって、僕は改めて確かめる必要があるだろう。

その次。
シロ、もとい綺麗な重さが似合うあの子を現実で探しに行く。主人に我侭が通るのならば、存分に甘えよう。あの子がどういう反応を返すかは分からない。
拒絶されたらそれまでだが、まあ、
いずれにしても顔を見に行かなければ。
現実のあの子にも、綺麗な重さをあげたい。

その次。
此処で親しくしてくれていた子に会いに行く。これに関してはここで名前を挙げるとキリがなくなるので省略するが、帰る前にメモを取ろう。主人はグレイの友人を作るなと言っていたが、少しぐらい。
……何より今更だ。少しぐらい、外を見たっていいじゃないか。
ものを知った不出来になっても、構わないだろう。

―― さて。
僕は帰った後もきちんと廃棄されず不出来な愛玩用のままでいられるだろうか。主人の教えを守り続けているから大丈夫だとは思う、が、…

まあ全てが分かるのは帰ってからだな。
攫いに行く時に顔を見間違えてはいけないから、食堂へ出よう。

あの子に、三つ編みを。そして髪飾りを。3/4オンスを。
これは僕達の独り善がりな約束だ。必ず迎えに行くよ。
(L8) 2021/10/15(Fri) 20:50:23
公開: 2021/10/15(Fri) 21:00:00

【置】 愛玩用 ドゥーガル

そうして不出来な男は食堂に出たら、親友の元へ駆け寄った。

綺麗な重さが似合う子が、相容れないものではない存在が
仮に初期化されていたように見えたとしても普段通りだ。

おはようのキスを強請って、髪を梳く。
あの時とそっくりそのままの言葉を囀って、髪飾りを贈ろう。

草原の色とよく似た、綺麗な髪の尾を飾ろうじゃないか。

あの子がどんな反応を返したとしてもこれはただの独り善がり。
一方通行にも程がある行いだ。
それは十分過ぎる程に分かっているから、何だって構いやしない。

ただその後に一言

「友達の君を必ず迎えに行くよ」

そんな事も、告げたのかもしれないな。

全ては相手任せ。未来任せ。反応次第。
未定に未定、不安定を重ねた、
電子データのように曖昧に揺らぐものでしかない。

―― いずれにしても此処から追い出されるまで、不出来な男は
ぼんやりと普段通り食堂で過ごし、微笑んでいたのだろう。
(L9) 2021/10/15(Fri) 20:55:30
公開: 2021/10/15(Fri) 21:00:00