06:13:33

人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


空虚 タチバナは、メモを貼った。
(a41) 2022/08/12(Fri) 22:42:10


[なんで、生きて来たんだ?

   "死ななきゃいけなかったんだ"───]


[悲しみが、怒りが、憎しみが、恨みが
黒く、黒く……渦巻く感情が、同調する。

再び己の心を、支配してしまいそうになり───…]


["その時"は、近いのだと悟った。]

おとう さん


           おなまえよんで



[俺に寄り添うように、忘れるなと戒めるように
時折聞こえるその声は本当に幻聴なんだろうか]

【人】 空虚 タチバナ

― チハヤを連れ去る前/精神病棟2F廊下 ―


獲物チハヤを連れ去ろうとする直前、
 絶叫が廊下に響き渡った>>119
 本来己に与えられるにふさわしい、恐怖、拒絶。

 故に驚くこともなく視線を向けた。
 既に闇へ飲み込まれつつあった中で残された瞳が
 ずろりと蠢き、蹲る男を捉える。

 嗚呼、あんな子に
 とびきり優しくしてあげたらどうなるんだろう。
 怖いのと、優しいのと、気持ちいいのと、痛いのと。
 いっぱい混じって、訳が分からなくなって。

 その瞳の奥に潜む後悔や怯え、
 あるいは不満や言い訳、自己弁護、
 もしくは救いを求める心が僅かでもあったとしたら、

 きっと、死んだ後にとびきり悔いてくれるだろうに。

 しかし、残念ながらどれだけ手を伸ばしても
 新しく蹲った生者を捕らえることはできない。
 ならば他の子の獲物になるのもいいだろう。]
(155) 2022/08/12(Fri) 23:41:41

【人】 空虚 タチバナ

[それよりは、こっちの生者>>110が近かった。

 蹲った男とは裏腹に迷いなく駆け出した男の手は
 どこまで伸びただろうか。
 黒く長い髪に届きかけたとしても
 何らかの衝撃が彼に走ったのかもしれない。
 少なくとも助けには至らなかった。

 もし、彼の手がうんと近づいていたのなら、
 闇に潜む前の黒い髪くらいは掴めたかもしれない。

 相手が近ければこちらもまた同義だが、
 彼に対して引きずり込むような真似はしなかった。]
(156) 2022/08/12(Fri) 23:42:14

【人】 空虚 タチバナ

 
[理由は分からない。

 けれど、彼は――怒りや悲しみ、憂い、迷い、
 多くの感情がない交ぜになった瞳をしていた。]

 
(157) 2022/08/12(Fri) 23:43:53

【人】 空虚 タチバナ

[いつ死んだかなんて覚えていない。
 だから鏡に映る自分を見たのも遠い昔のことだ。
 彼らが己の瞳に何を重ね、何を思ったか分からない。

 ただ、彼らの表情に絶望や動揺を与えられたことが
 嬉しくて、愉しくて、とってもおいしそうで。

 彼らが捉えた眼球に、眼光に、視線に、
 彼らの望む痛みを注ごうとする。
 その痛みを取り除くことで、忘れることで、
 悦びから逃れられなくなるように。]
(158) 2022/08/12(Fri) 23:44:45

【人】 空虚 タチバナ


[邂逅は一瞬で、別離は緩慢で容易だった。
 周囲に満ちた闇は怪異と似た色をしていたけれど、
 そこにあなたを見つめる瞳はもう、ない。]*
 
(159) 2022/08/12(Fri) 23:47:43
空虚 タチバナは、メモを貼った。
(a45) 2022/08/12(Fri) 23:49:41


[やはり己は───

      存在してはいけなかった。

            そう、
"嗤う"
しかなく。]

[絶望。
そこから這い上がる術だって知らない。

闇のように、どす黒く哀しい感情
それが己の耳か、脳内かは不明だが

届いた
が───

           更に、己を
嘲笑
した気がした。]

少女が下腹に感じた違和感は、贈った『僕』も気付くことは無い。
今まで、「そうなった」ことは一度も無かったし、意図したものでもないからだ。

――けれど、少女の中に潜んだ『私』は、確かにその変化を感じていた。*


──────… ッ 、


【人】 空虚 タチバナ

― いつかの日/カナと ―


[噛志野医院にいた頃の私は、すべてに無気力だった。
 何もかもが薄い膜の向こうで起きたことに思えて、
 呼びかける声も届いているはずなのに曖昧で。
 今でも多くの記憶が欠けたままだ。

 挨拶されたとしても、
 何の反応もなく通り過ぎていただろう。
 あの時の私は身の回りの世話に人が必要なだけで、
 何の意味もない、無害で邪魔な存在だったから。

 ――ただ、太陽に照らされた>>160明るい髪が
 光に透けてきらきら輝いていたことだけは
 何となく覚えていた。]
(176) 2022/08/13(Sat) 1:09:29

【人】 空虚 タチバナ

[彼女が立ち上がると拘束具は掻き消え、
 こちらの胸に穿たれた穴にも興味を示さない>>161
 いや、興味がないというよりは、
 そもそも認識できていないという方が正しいか。

 彼女こそ夢をまことにしたのかもしれないが、
 残念ながら当時の私の内に在る言葉ではなかった。


  こんにちは……カナさん。

[彼女が名を告げたから、私もタチバナと返した。
 姓で呼ばれることを好まない彼女に続こうとした口は
 なぜか何の音も発してくれず、今に至る。

 微笑みを浮かべる彼女は、
 まるで今でも生きているかのように談笑する。
 私はそれに合わせることもできず、
 いつも言葉少なに返すことしかできない。]
(177) 2022/08/13(Sat) 1:10:11

【人】 空虚 タチバナ


  え……。

[その日、彼女は私の髪を褒めた。
 視線を下ろすと無気力だった内に伸びた黒い髪が
 背と腕を覆うようだった。]

  ……一度でいいから、伸ばしてみたかったの。
  染めたら手入れが大変そうだし。

[嘘だ。けれど半分は本当だった。
 染めていないのはただ放置していただけだが、
 小さい頃からずっと長い髪には憧れていた。

 ……でも、髪を引っ張られる時、長い方が痛いから。
 床に落ちた髪の毛にイライラされるから。

 胸の穴がそうであるように、
 長く伸びた黒い髪も死の証なのかもしれない。]
(178) 2022/08/13(Sat) 1:10:32

【人】 空虚 タチバナ


  カナさん……こそ、きれいね。

[自分のことなど考えても仕方ない。
 話を逸らすように彼女の髪色に触れた。

 二十年近く染め直さずに色を保てるなど
 生者にはありえないことだけれど、
 それが彼女の望む夢ならば決して壊すことはない。]

  陽にあたったら……
    ……きっと、もっときれいなんでしょうね。

[すっかり廃れてしまった病院は
 壊れた機器や破れたカーテン、
 外の手入れをなされていないことも相まって、
 昔より薄暗くなってしまったことだろう。
 異界化が始まれば尚のこと。ここは夜に包まれる。]
(179) 2022/08/13(Sat) 1:11:02

【人】 空虚 タチバナ


  …………それじゃあ。

[きらきらしたあの色が見れないことだけは、
 ほんの少しだけもったいないように思った。
 それを決して口にすることはないまま、
 いつものように彼女の夢から離れる。]**
(180) 2022/08/13(Sat) 1:11:40
空虚 タチバナは、メモを貼った。
(a48) 2022/08/13(Sat) 1:17:09