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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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視点:


[暑い日の木陰、時折吹く涼やかな風を受けながら飲んだ冷茶とよく冷えた果物。

寒い日の暖炉前、煌々と燃える火に温められながら飲んだ温かいスープと焼きたてのパン。]

あちっ!
「きゃっ、大丈夫?」
ふふ、焼きたてが好きだから焦っちゃった!

[たわいもない会話が楽しくて何を話しても心地よくて
心配事や悲しい話は二人で涙したり、互いの恋の話もした……かもしれません。
いつも何度繰り返してもかけがえのない時間だったのです。

それが、いつのまにか。]

(どうしてこんなことになったの?)

「女教皇様、ご決断を」

「女教皇様、どうかご決断を」

(どうしてわたくしなの?)

[人々が口々に迫ってくる。
わかっている、決断の時をこれ以上遅らせられないと。

嗚呼そんなに責め立てないで。
わかっている、わかっている。
わたくしが隠者の狂いを正せないのならば、
隠者がわたくしの声にも耳を貸してくださらなくなってしまったなら。
わたくしたちは。

わたくしは。]*

 
[ 『死神』は、私に『愛』について尋ねました。]


  『愛』について?
  ふふ……貴方も、そのようなことを
  考えるようになったのですね。
  私も嬉しいです。  


  大丈夫。難しく考えなくても良いのですよ。
  愛とは、誰もが持っている感情です。
  人を、物を、世界を。
  そのもの全てを慈しみ、大切にしたいと思う心。

  たとえば、庭に咲く花をいとしく思えば 
  それは、花を『愛している』のです。
 
  もっと身近な喩えとなりますと
  私は汚れ無く、優しく、美しい心の持ち主である
  貴方のことを『愛しています』。

  人でも、物でも、何でも。
  大切に思えば、そこに愛が宿るのです。』


[ 教皇は、純粋で汚れ無き存在の『死神』を愛していました。
 質問があれば何でも答え、望みは何でも叶えました。]

 

 
 
 
 ── 記録は、ここで一旦途絶えている ──

 
 

 
── 『教皇』の記録(紛失部分抜粋) ──



[ 『教皇』は、仲間達に慈愛を与える中
 時折、思い詰めた表情を見せることがありました。

 しかし、誰かが気にして尋ねたとしても
 「大丈夫です。気にしないで下さい」と
 悩みを明かすことはありませんでした。

 『教皇』は授かった “贈り物” について悩んでいました。
 何故、このように危険な、悪く言えば暴力的なものを
 賜ったのだと、神に直接問うたこともありました。


 神は「清き心を持つ『教皇』だからこそ渡した」と仰いました。
 

 しかし、神では無い教皇は知っていたのです。
  
 
 人間は完璧では無いことを。
 誰もが皆、内に醜い心を秘めていることを。

 教皇自身もまた“悪の性質”を備えていたことを。
]

 

 
[ 『教皇』は、普段の慈愛に満ちた姿が嘘のように、
 時折、苛烈な一面を見せていました。

 元から、敵や悪しき者には
 容赦なく断罪を下す傾向がありましたが
 それとは違う、命の尊重の度合いが変わっていたのです。

 その一面が表立って見え始めたのは
 『悪魔』が『愚者』を殺した時からです。

 それがきっかけで『悪魔』と『吊るされた男』が
 対立し始めました。
 教皇は、吊るされた男のことも可愛がっており
 彼が自ら命を絶ったと聞けば周囲は
「教皇は悪魔を酷く問い詰めるのではないか」と思われ

 実際、この時は悲しみに暮れる『死神』の分も含め
 『悪魔』と対立していました。]

 

 
[『死神』は教皇の近くに居ることが多かったので
 事細かな変化に早く気付いたのかもしれません。

 箱庭内の争いが過熱する中、既に幾つもの血が流れ
 生命が消えてしまいました。
 教皇の様子は、表向きは普段と変わらないままですが
 実際は、目に見えて変わり始めていたのです。

 混沌が加速し、既に大半の命が消えた頃
 『死神』は、教皇と言い争うことが多くなり
 教皇もまた、避けるどころか
 対立を隠さないようになりました。]

 

 
[『教皇』と『月』は、親友同士だったとされ
 教皇が、月の世話をする関係だったようです。

 ある時、『教皇』が『月』と語り合っていた時。
 思い詰めたような顔で、何かを決意したように話しました。]  


  あなたはもう、立派に成長しました。
  その立派なあなたに、折り入ってお願いがあります。


  ……もし、この先
  私が道を違えてしまった時は。


  
……私を、どうか。



  ……いいえ、何でもありません。


[ 何かを取り出そうとした仕草を見せましたが
 結局、それが出てくることはありませんでした。]

 

 
[ 混乱が加速する中、友である『月』が
 殺害されたと耳に入りました。
 恐らく、この時が最後の分岐点でした。

 
友を失った『教皇』は、引き返せない道へと進みました。

 

 
 何もかも既に破綻していました。
 外面では通常通りに見せかけていましたが
 それすら面倒になってきたのです。
 全てが馬鹿らしく思えて仕方がなかったのです。
]



   「ここまで来れば、全てを終わらせる方が
   早いでしょう。」



  
 
[ 一秒でも早く、事態を収束させるため。
  声を届けるより、制裁を下す方が早い。
  苦しむ時を減らすことも、また温情ですから。]



[ 既に建前すらなっていない
 混沌への火種を撒き散らします。

 争いを加速させ、“均す”為の下準備を。]

 

 
[ そして、終結の為に混乱を加速させる方に舵を取りました。
 かつては敵対していた悪魔と、手を組むようになりました。
 既に気が触れていた隠者から、毒を拝借しました。


    を       を   ました。
 
        を      ました。
]




[ そして、多くの死を見届けてきた
 『死神』と対峙の時が訪れました。*]

 

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

───売店:フォルと
 
[ こんな時でもあたたかい飲み物を飲むとホッとするし、フォルの側にいるなら尚更。
  だから、自分の考えをちゃんと伝えることができたのだけど。]

 …フォルも、残るの…?
 頑張るって、そういう意味だったのね。

[ あの時、既に答えを出して、動いてたんだ。]

 やっぱりフォルはすごい…。

[ ついついしみじみ感じ入っていれば、
 彼>>269から本気かと問われてしまった。目は合わない。]
(390) 2022/12/19(Mon) 21:05:54

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

 え?

 …こんなこと、冗談で言わないわ。
 ちゃんと真面目に考えて出した結論です。

 フォルだって、残るのなら同じじゃない。
 それとも皆を説得できなさそうだったら
「箱庭」に行くの?

[ それならそれで、彼が生き永らえることができそうだからいいと思う。

 でも、彼も残るときいて、
 それならこれからも側にいられる、って、
 嬉しく思ってしまった。
側にいてくれるとは限らないのに…。]
(391) 2022/12/19(Mon) 21:07:10

【人】 III『女帝』 シャルレーヌ

 フォルは、どうして残ろうと思ったの?
 もし私が「箱庭」に行くつもりでも残ってた?

[ それとも私のこと、引き止めてくれたのかな?
 でも、それなら本当にそれでいいの?なんてきかないかな…]

…他のみんながどう考えてるかはあまり聞いてないけれど、それぞれが考えた結果、神様を止められなくても仕方ないと思う。
 神様が好きで、箱庭に戻りたい子がいても不思議ではない。

 でも、私は、洋館ここにいる間、みんな(正確には皆じゃないけど)に、シャルって名前で呼ばれるのがすごく好きなの。
 証持ちだから、ここにいるはずなのに、
 こうしていると、ただのシャルレーヌでいられる気がして。

 だから、私は、箱庭には行かない*
(392) 2022/12/19(Mon) 21:08:35
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。
(a85) 2022/12/19(Mon) 21:10:30

[『正義』にとって、
 『幸福』と『不幸』は常に等価であるべきものだった。
 その概念を覆したのは、『運命の輪』の存在だった。

 『運命の輪』の掌の上では、
 『幸運』と『不運』が交互に・・・訪れる。

 そう、等価でない瞬間があっても良いのだ。
 後で、必ず帳尻が合うから。

 『正義』の手の中では、常に均衡を保たれる必要があった
 『正』と『負』。
 『正義』は『運命の輪』の在り方に、
 救われた。]

 

    僕が真面目だって言うならば、
    君はおおらかって言うんじゃないかな。

    僕が裁き手ならば、君は救いの手だ。

 

[『運命の輪』の言う通り、
 二人は共に在ってバランスの取れる存在だった。

 『正義』に与えられた贈り物は、
 必要な時に情を殺して裁定を行える、
 『運命の輪』と比べれば随分とつまらない
 能力だった。

 情というものは判断を大きく鈍らせるもので、
 『正義』に与えられた役目を考えれば、
 確かに必要なものではあったのだが。]

[『神様に一番愛されている』と
 臆面もなく言ってのけられる『運命の輪』を、
 『正義』は愛していた。

 それは間違っても
 欲の伴うような種類の愛ではなかったけれど、
 実は案外
 女々しいところのある『正義』からしてみれば、
 愛さずにはいられない存在だったのだ。]

 

    ……ねぇ、『運命の輪』。
    全然、大丈夫じゃなかったよ。

    いや、違うか。

    君が居てくれたら、君さえ居てくれたら。
    僕もきっと、大丈夫だったんだ。

    君が居ないなら、居なくなってしまったから。
    僕は、もう—————、

 

 


     
『正義』
のままで、いられない。*

 

[ 隠者との別離が決まり、女教皇の決断が情に流される前にと決行された後に、わたくしはひどい不安と後悔に襲われました。

まだ諦めるには早かったのではないか。

いや、隠者はわたくしの言葉も聞き入れられなくなっていたから決断の有無に関わらずわたくしたちはもう"おわり"だったのだ。

"おわりにしたのは、誰?"

胸をかきむしりたくなるほどの悪寒に震えながら頭に思い浮かんだのは、魔術師。]

(いつものように楽しく話せたら)

[思いながらもわかっておりました。

楽しく話せる権利などわたくしにはもうないことを。]


[隠者を失ったわたくしは己の後悔に苛まれて最悪の思考になってしまったのです。

わたくしが思いを寄せ、わたくしに思いを寄せてくれた方の思いを無碍にしてしまい距離を置かなければと思いました。

わたくしだけが幸せになるわけにはいかないなどと、独りよがりで身勝手なことを。]