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人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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視点:



 そう?かなあ ふふ、

[ 格好悪いことはなかったと言ってもらえたが、いつも回りくどいことばかりしているような気がするのだが。それも大事な時にばかりだ。
 
 見送りをしてくれると言ってくれていたのに、変に気遣ってしまったのと、別れ際が寂しいなんて考えて一人で列車に乗ろうとしたこと。]

 たしかに

[ 伺うような言い方だったが、見栄っ張りと言われたならしっくりきてしまって同意を返す。いつでも格好良いと思われたい、彼の前でみっともないところを見せたくない。なのに反作用することばかりだ。

 自分のことなんて特筆するようなことも無いと思うのに、ヴィは宝物でも見たような目で聞いてくれる。それで、いつか自分の故郷にもきて欲しいなんて思うようになった。]



 ……

[ ダンテが悪いのだからと、いっそうぐしぐしと涙を拭うような仕草をするから、可愛いのと愛おしいのと、自分の至らないのともうないまぜで泣けてくるところに

 泣かないでと、ヴィが少し身じろぎをして腕を伸ばすと彼の冷たい手のひらが頰に触れた。多分泣き笑いっていうんだろうか、自分の顔はそんな表情を作ったと思う。*]

[ 一緒に二度寝しようなんて言われたら抗えなかった気がするし魅力的すぎてそんな候補は今は知らなくてよかった。

 おはようとバカみたいに口づけのあと呟いて。]

 君からは?

[ 自分の声はどんな風に聞こえたんだろう。触れたい、触れて欲しい。自分では平素のつもりだったが恥ずかしそうだったろうか、声はかすれてしまってはいなかったか。

 そんなことを考えながらも、今の自分の思考を占めるのは
 この宝石みたいな緑色の瞳が閉じられた瞼の向こうにあって、目を開く瞬間を見逃したくないとかそんな。*]

[ それから、ヴィは眠たそうにしてはいないかと、様子を伺い。]

 一度部屋に戻る?
 そういえばシャワーをつかいたいし

[ 朝食を終えた頃にはそう提案してみる。シャワーなんてのは割とこじつけだ。自分が楽しげにしているから、空中回廊や上階のほうにも彼が付き合おうとしてくれそうな気がするから。**]



 [男とその同僚の話す内容に
  乾いた笑いを零しそうに成るのを止めて。
  余程信頼をされている様な気がして、
  これはうっかりした事は出来ないなと
  駒手先が迷う思いに駆られる。

  さて、彼の手を煩わせる事になるかは
  明日に吹く風しか分からない、が、]

 

[ 見栄っ張りなのかと伺うように問うてみたら、すんなりと肯、と帰ってきた為思わず笑ってしまった。これは諦念ばかりの笑いではない。]

 別に、気取ったりする必要ないのに。

[ こう言えば、彼にとっては甲斐のないことだろうか。彼がそうであろうとする意を汲み取れていないことはぼんやりわかるが、大事に思うこと変わりないとどうして伝えればいいのか惑う。
 或いは、自分が彼の望む姿であろうということも、彼に同じ様な気持ちを抱かせているのだろうか。

 胸内は言葉にならず、泣かないで、との自分の言葉に彼が笑みを作ってみせるから余計に苦しい。]

[ それから朝の口吻を、と彼が言う。唇が離れて暫く目を閉じたままでいた。おはよう、と掠れたような囁きに漸く目を開くと、間近に此方を覗き込むような彼がいる。

 あと何度、目を開けば彼がいる幸福を過ごせるのだろう。
 与えたものを同じ様に与えて欲しいと望まれもう一度触れ合った唇は、先よりも少しだけ長い。]*

 うーん……

[ 眠くはないかと尋ねられると歯切れが悪い。昨日からを思えば横になった方がいいような気はするが、眠るといえば彼が付き合わせてしまいそうな気がして憚られる。]

 シャワーを浴びたいなら。
 今日は湯船も使いたいな。

[ だから、シャワーを浴びたいのだと理由があれば渡りに船であったし、ダンテの気遣いに気を回すことができない程度、疲れていたのかもしれない。

 朝方支度をする為に簡単にシャワーは使ったが、折角足を伸ばせる湯船が備えられているというのに昨夜は使わなかった。

 一度部屋に戻り、彼が湯を浴びる支度をする間に寝台に横たわり夕方には王宮に行く? と聞いた。
 彼に他に出向きたい場所があるのなら、少し早めに出た方がいいという思いと、昨日と異なりきちんと起こして欲しいとの念押しだが、次に彼が浴室から姿を見せるまでに、すっかり寝入ってしまっていた。]**


 気取ってるわけじゃないんだよ
 格好悪いことをしたくないだけで…

[ 語尾は尻すぼみになっていたかもしれない、]

 うん、普段通りでいいってことだよね

 そうありたいな

[ 彼の前では、本当に自然にできることとできないことがある。頰にヴィの手のひらが触れて、彼の体温は自分の人種にとっては幾らか低くてひんやりとして心地いい。
 抱きしめているのは自分なのに、熱のある子供が額に冷たいものを乗せてもらった時のような気持ちになる。いつの間にか目をつむっていて、

 睡眠は心地よいが彼といる時は本当に眠りたくないと思ってしまう。*]

[ 翌朝、額に口付けを一つもらったというのに、不意打ちだったのだからと、長椅子のまえでもう一つと強請った。

 ヴィは目を閉じ睫毛は長く銀色で、頰に手を添えて指先で触れて見たいと思いながら、それを我慢した。

 彼が目を開けば想像通りの緑の瞳がこちらを見ていて、薄暗い部屋で光を集めとても綺麗だ。

 要望は通るだろうかとじっとしていたなら彼が顔を寄せてくれたので、今度は自分が眼を閉じてそれを待つ。彼の冷たい口付けが額に届いて、目覚めた時より少し長くて自分は嬉しげに笑っただろう。*]

 
 じゃあ一度部屋に戻ろう
 
[ シャワーの水音はしていたがそういえばヴィはゆっくり足を延ばす機会はなかったなと。
 先に湯船を使っても良いよと伝えたがそこは遠慮されてしまっただろうか。

 自分が湯を浴びたいということを言い訳にしてしまったのが裏目に出てしまった。]

そうしよう、あかりが灯るところを見てみたいよね
 王宮の近くなら逆に安全だと思うし

[ がさごそと荷物を漁りシャワーを浴びる準備をする間そんなやりとりをして。浴室から戻った頃には彼は案の定というかヴィは寝息を立てている。
 計画通りというのはこのことだろうか。]

 寝ちゃった?

[ ベッドのそばで一応の声をかけたが返答は期待してない。今日こそは書き物を進めておきたい。覚えておきたいことがたくさんある。
  日が陰ってきたらバスタブに湯をためておこうかなとか、それはやりすぎだろうかとかバカなことを考えていた。**]



   …………何も言わずに出てしまったわ。
   今度、会いにいくときを…
   最期にしましょう、か……


[ 婚姻を結ぶ相手のことを
  全く知らないわけではないのだけれど
  愛情から程遠い人のようだった。
  情欲のみを満たすために、
  第二夫人以降も娶っているらしく
  飽きてしまえば全く気にもかけないとか。

  真贋は全く見えてこないのに
  先々の不安だけはすぐに見えてくる。
  母なら止めてくれるのではないかと
  心のどこかで期待していたけれど
  そんなことはなく、
  寧ろ相手の支度金の潤沢さに
  差し出されたようなものはあった。 ]






   外の世界が、楽しそうに見えてしまうせいね……


[ 彼と話して外のことを知り、
  侍女達とこっそりと外に出てそれを体感して。
  不自由ながらの自由というものを
  焦がれてしまうようになったから。
  彼女は、何もできないから、で
  話を終わらせてしまうような人ではないらしい。

  しかし、数日後。
  父親によって部屋から一歩も出られなくなった。

 『どこの馬の骨かもわからない犬に
  お前が噛みつかれてしまわないようにするため』

  そんなことを言って、部屋の鍵を閉めてしまった。 ]





────────


   あら、おかえりなさい。
   きちんと、わたせたかし…ら…………

[ 彼女は愛猫の首元に手紙が残っていたので
  残念ながら、ピヤールは会いにいかなった、と
  思い、火にくべようとその手紙をとった。

  しかし、最初のときとどこか違った巻き方に
  彼は読んだのでは、と感じたので
  改めてその手紙をひらいた。

  そこに残るは唇の跡。
  彼女は静かにその跡に自分の唇を重ねた。
  その思いは、血よりも濃い赤いものと
  感じ取ってしまったのだ。
  自惚れなら、彼にまた会ったときに
  さようならと言ってしまえばいい。  ]




   ピヤール?……私と一緒に来てくれる?

[ 夜になり、皆が寝静まる頃。
  扉が開けられるかどうか確認してみた。

  なんとまぁ。
  幸か不幸か簡単に開いてしまった。
  ピヤールは開いた扉からするりと抜け出し
  1人でどこかへ行ってしまったが、
  彼女は静かに気づかれぬように、
  地下室を目指して歩いた。    ]


   ……でも、どうしたらいいかしら……


[ 向かっている最中に大きな問題に気づく。

  鉄格子の鍵をどう解錠するのか。
  多分、持ってるのは父親だと思うけれど
  一本のはずはないと思って、
  何か、誰か他に、と考えていた。
  すると、目の前に父親の秘書のような
  存在の従者が見えたので
  こほん、と咳払いをした。     ]






   ねぇ……お父様の……あれ、
   いなくなってしまったみたいなの。


[ その人物は、それを聞いただけで
  目的地まで走っていったようだった。
  よし、とこっそり追いかけて
  彼がいる場所に向かうことに。
  ちゃりんと鍵が聞こえたとき、
  彼は目を覚ましていただろうか。

  彼女は背後からその人物の頭めがけて
  廊下に飾ってあったツボを
  振り下ろしたのだが、
  うまく失神してくれてほしい。  ]


   ……さいごのおわかれを
   してしまったことを後悔しているの。


 *

 格好悪いなんて思ったことないよ。

[ 先と同じ言葉を繰り返した。語尾が尻すぼみに消え、八の字眉とでも形容できそうなその表情が、大型犬が途方に暮れているようにも見え、伸ばした手に触れる頬は温かい。頬を撫でると自分よりも長く濃色の髪が手の甲を撫でる感触が心地よい。]

 君が好きだよ。

[ 問われるのではなく、在り処を疑懼されるのではなく、自然と口をつき同じ言葉を繰り返した。]

 君が好き。

[ 彼はもう目を閉じており、繰り返す自分の言葉と、明日目が覚めたら、と呟いた彼の言葉の終端が、どちらが先に夜に溶けて消えたのかわからない。熱くさえ感じる彼の体温にくるまれて自分も直に眠りに落ちた。]

[ 夕闇が迫るころ灯籠を灯される王宮はきっと美しいだろう。ダンテの答えにうっすらと笑い、そのまま眠りについた。声を掛けられた事も当然気付かず、次に気がついたのは昼過ぎだ。

 太陽の光が眠りを誘う訳ではなく、単に活動しやすいのが夜であるから体内時計が夜に合わせられているだけで、充分に眠れば目は醒める。時間としては短かったのかもしれないが、深く眠りに就けたようだ。
 目を擦ろうとして、すんでで今は化粧をしているのだと思いあたり手を止める。やはり女性の形は不便だ。窓から差す陽の色でおおよその時間を悟った。]

 ダンテ、お昼は?

[ 朝食を食べすぐ眠ったのだからまるで食いしん坊の様な発言だがそうではなく、起きていたダンテの腹具合の方を心配している。窓際の卓か、応接間の方か、室内に姿を探し、認めればじっとその姿を見た。]**

  


……まあ、
 アレも別に神でもなんでもなかったんだがな

 人間だから、こんなに世界が混沌としているんだ。


.

[ 昨日の晩の君が好きだよという言葉は寝入る間際に。

 胸に流れ星が落ちて、そのまま留まるような気がした。君が好きだと返したいのに、眠気に邪魔をされてしまう。また明日必ず。*]

[ シャワーを浴びてからしばらくは窓際で、昨晩から今まで、見たことや思ったことなど、メモに書き込んでいたが、だんだんに眩しくなってきたから長椅子に移動した。

 ヴィの眠っている場所は天幕で遮られてはいたが、レースのカーテンで窓を覆っておく。

 風が吹き込むようで涼しく室内は心地が良い。自然なもののようだが、魔法の道具が使われているというのが不思議だ。]

 え?もうおきちゃったの?

[ だんだん飽きてきて、持ち込んだ本をめくったり今日の新聞を読んだりしていたら昼少し過ぎくらいにヴィからの問いかけ]

 ちょうど集中できなくなってきたから、何か食べにいこうかなって考えてたところ

[ 何となく、日が沈む前までは眠るものだと思っていたから、割合早い目覚めに少し驚いたのと、嬉しさと。]


 君は何か食べる?
 ルームサービスを取ろうか
 酒も飲めるし

[ ふふと笑って、いっぱいにはいなら夕方出かける時には抜けているだろうと思い堕落の誘い。*]

 よく寝たよ。

[ 寝台の上に起き上がると大きな欠伸とともに伸びをする。朝食を採った後からすると、4、5時間は寝ていたのではないか。]

 そろそろ退屈してたんじゃない?
 お酒、お酒飲んだあとダンテ出掛けられる?

[ 昼を摂ったかと聞けば、部屋で摂ろうかと応えが返る。
 既に酒に弱いという前提で答えている。基準は自分である。]

 僕はお酒だけでもいいけど。

[ 昨日取った干葡萄とチーズが、些か干からびながらまだ残っている。それを肴に食べれば充分。後はダンテが頼むものを横合いから摘めばいい。

 酒だけでいいと答えて、それから不意に黙り込む。ダンテをじっと見詰めたまま、黙り込んでいる。]**

[ ヴィの言葉が本当かなと、彼の様子を眺めればしゃんとしていて。無理をしておきたのではなさそうだ。昨晩少しとはいえ眠ったのも関係しているんだろうか。]

 うん、じっとしてたから疲れた

[ ルームサービスを頼もうかと言いながら伸びをして、そのあとの言葉は彼なりの冗談なのかと思ったがどうやら本心から出た様でわざとらしくため息をつく。]

 流石に昨日買ってきたアラックを開けるなら自信はないけど、

[ ヴィが強すぎるんだよとぶつぶうと言いながら、食べ物は特別要らないというから飲みたいものを訪ねようと彼に視線を向ける。]

[ すると彼は突然に黙り込んでこちらをじっと見ていた。天幕の向こう、影の濃い場所に、いつもより小柄な彼が広い寝台の上にぽつんといるから何となく寂しげに見えて歩み寄る。]

 手に触れてもいい?

[ 許されるなら膝をついて両手で彼の片手を取り、指先に口付け頰で触れる。返答がなければ跪くだけにして。どうしたのと彼の言葉を待つ。**]

 外出してもよかったのに。

[ 凝った身体を解すように彼も伸びをする。
 応接室の卓には彼がいつも書付けに使っている手帳や万年筆が置かれている。手帳は閉じられているから、書き加えた内容の墨は乾き、暫く前に作業は止められているのだろう。

 そう言いながらも起きれば宿の室内に真っ先に彼を探し、姿を見つければ安堵する。]

 それは今は僕も遠慮したい。

[ 拗ねたように自分が弱いんじゃないとかなんとか、呟く彼に一頻り笑う。
 物言いたげに彼を暫く見詰めていると、腰掛けから立ち上がった彼が此方へ歩み寄り自分の手を取った。まるで貴重なものかのように許可を請うて、指先に口吻け、頬で触れる。]

 起きたから。

[ 歯切れが悪い。目覚めの口吻は朝だけなのかと、当然ではなかった筈のものが与えられると、それを当然のように強請りたくなるから、どこまでも強欲だと思う。]**

[ そばに寄り、許されれば手を取って指先に口付け頬で触れた。寂しげに見えていたが近づけば言いたいことがあるのを我慢しているように見える。]

 …

[ それから、起きたからとだけ一言を彼が呟いて、自分は暫く血の巡りが悪くて気付けた時には破顔してしまったと思う。]

 君が好き

[ 昨日の夜中に返し損ねた言葉を添えて、立ち上がり彼のひんやりとした片手も名残おしかったが離して、彼の頬に手を添えて目元と頬に口付け。
 それから大きな犬がするみたいに額で彼の髪に触れた。**]