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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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 それは俺に身を任せられるかどうか。だ。

[じっと神妙に見据える。そこに例えば男女としての何か不埒な様子というのは見えないだろう。]

 君がいたところでは知らないがこっちでは島から島への移動というのは安全じゃない。飛行機に乗って行われるものだ。
 …そこの飛行機、飛ばすのは俺だが、その俺を信じれなかったら君は乗れないだろう?

[その点においてペルラは自分を信じてくれたからペルラにとって安全だっただろうが。この娘についてはなんともいえない]

 そういう心構えを持ってもらう必要があるぞ。なにせ飛んだ後にじたばたされたら事故るからな。

[あまりにも警戒心を持たれ過ぎたら危ういだろうから、と自分なりにわかりやすく問いを向けて]

 …ま、信頼されるような要素を俺は持ち合わせていないけどな。

[情熱に乏しい言葉でどこか自嘲も混じる]

 それでも……大丈夫だ。って任せてくれるか?

[最後はあやすように優しく聞いた。それは言葉なども違うがを思い出させるものだったかもしれない*]

【人】 片連理 “椿”

  おはようございます。
  そろそろ起きないと、風邪をひきますよ?


[椿は楓の肩を揺らす。]
(85) 2023/03/05(Sun) 22:30:40
[……揺らした、つもりだった。

 不意に視界が揺れて、一瞬重力を失ったように方向がわからなくなる。楓がいる。眠っている。指先が冷たい。頬を撫ぜる。目の前の、無防備に曝された首筋に顔を埋める。


 そして。]

[そこで、我に返った。椿は眠っている楓のそばに膝をついて、その頬に触れていた。呼吸は浅く、心臓が早鐘を打つ。

 楓が目覚めるまで、椿はそこで呆然としたまま座っている。]**

【人】 天原 珠月

 
 というか、この辺り全体……?

[ふと何かを感じ取ったかのように振り返る。
しかしそこには何もいない。
――その更に先の先、木々を抜けた向こうには朧な人影>>0があると今は知ることはなく。]

 これも不思議なのだけれど、私の力は尽きたはずなのに、此処にいると、少しずつ戻ってくるのを感じるの。

[ガクからも見えるように両手のひらを上にして。
彼からは何語かも分からないだろう祈りの言葉の最初を紡ぐ。

すると、最初はしんと静まりかえっていた湖畔に。
かすかな滴の落ちるような音が響いてくるだろう。
湖からでもなく、小川からでもない、まして雨が降り出したわけでもなく――ふわり、手のひらの上に光の波紋が広がった。

そのまままるく形作ろうとするように集まろうとして、ふいにぱちん、と泡が弾ける音とともに光が消える。]
(86) 2023/03/05(Sun) 22:32:20

【人】 天原 珠月

  
 ……さすがにすぐは無理みたい。
 ごめんなさい。

[これだけでどっと身体が重くなる。
空っぽの身体にはまだほとんど力が貯まっていなかった。
目の前の彼の力に早くなりたかったのだが、さすがに無茶をしかけたと苦笑してしまう。]

 これでも、信じてもらえる要素になった?

[少し疲れを滲ませながらも、微笑んで首を傾げた。*]
(87) 2023/03/05(Sun) 22:32:55

【人】 黒崎柚樹


[牛乳は……というか、乳製品全般は大好物。

だからミルクティーは元より好きだし、牛乳の割合とかを武藤の好みにちょっと寄せてるとかは、多少はあるものの。

ココアとかオムライスとか、そのあたりも私の元々の好物だしというのも大きいので……うん。

オムライスに関しては練習は多少したけれど、でも全体、努力というほど努力じゃない。

好きな人が喜んでくれたら嬉しいなと、いう。ただ、それだけのこと。]

 うん。ちゃんと焼けて良かった。

 ちょこちょこ確認はしたけどね。

[直火のホットサンドメーカーは初めて触ったからどうなることかと思ったけれど、火の当たりは思っていたよりも柔らかいものだったらしくて、初めてにしては上出来の焼き上がりだった。

むしろ電気式のより耳のところがカリッとおいしく焼けたくらい。

ぶっちゃけ、マヨネーズ味のものとチーズ入れておけば大概のホットサンドは美味しくできるという雑な頭もあったりするけれど、玉ねぎと卵と両方入れてもちゃんと美味しくできた。良かった。]
(88) 2023/03/05(Sun) 22:49:51

【人】 黒崎柚樹


 ────……うん。

 戻ってくれなかったらどうしようかとは思ったけど。

[武藤の謝罪の言葉 >>77 には、小さく頷いた。

でも武藤がずっと武藤だったからけっこう大丈夫だったよ……とは、武藤本人が聞いたところで不思議に思われてしまうかもしれないけれど。

触れないように気を張っていた手。

あえてそっけなく見つめるようにしていた瞳。

全部戻ってきたのだと改めて思うと、やっぱり泣きそうにはなるのだけど。

つ、と触れられた >>77 手の甲が、その瞬間、熱を持った風に感じてしまった。

────で。うん。武藤の偽物。
やっぱり気になるよね、とは。]
 
(89) 2023/03/05(Sun) 22:50:42

【人】 黒崎柚樹


 だったらお話してみたら良かったのに。

[告げたところで、武藤には難しかったんだろうなあ、と。

えっと、まずね……、と、どこから話そうかなと私は首を傾げる。

順序立てて話すことはあんまり得意ではなくて、いつも、心に浮かぶまま話すから聞く側は解りづらいかもしれないのだけれど、ぽつぽつと口を開いた。]

 偽物の私は、確かに"こうだったら良かったのにな"というのは、あったよ。

[でもそれは、あの美術館での事故があった時点の思いでね……と言えば伝わるだろうか。

武藤に、見た目まんま男な恋人が出来て、それが実は女だとなったら、刺激的な話題に何かと飢えてる大学生たちの間で、どんな尾鰭のついた噂になるかは想像に難くなかった。

背の高さは今更変われないけれど、せめてもう少し見た目、女の子らしかったら、と。

肩の線、胸の膨らみ、低い声、いかつい手足、きつく見えがちな眼差し。

どれか1つでも、2つでも、女の子っぽかったら……て。]
(90) 2023/03/05(Sun) 22:51:20

【人】 黒崎柚樹


 今はもう、ね。
 そこまでの思いはないけど。

 私は私だって……思えてるけど。

[でもやっぱり、心のどこか、武藤の隣で微笑む"絵に描いたようなかわいらしいお嫁さん"を夢見てるところはあるかもしれない。今も。]

 そんな感じでね。

 武藤のも、多分……、
 "こうだったら、もっとくっきーに好かれてたのに"みたいな感じ、した。

 …………ふふ、顔合わせて早々、"愛してる"だって。

[武藤が素面の状態で、そこまで甘い雰囲気でもない雰囲気の中、その言葉を囁いてくる筈ないのにね?……と言ってしまうと、武藤に失礼かもだけど。

そして案外と狭量な武藤は、私の反応どうあれ、私に"愛してる"などと愛の言葉を告げてくる存在自体、許せないものであるのかもしれないけれど。]
 
(91) 2023/03/05(Sun) 22:52:24

【人】 黒崎柚樹


 でもそれより、"嫌なことは忘れればいい、忘れさせてやる"みたいなこと、言われて。

[ああ、これ、武藤じゃないなって思ったよ……と。

他にもいろいろ。
"身体を傷つけない"とか"嫉妬しない""束縛しない"とか。]

 ……ああ。
 武藤より、"中身がある"って胸張ってた。

[つまり武藤は本当、そういうところ気にしてたんだなあ、って。]

 えっと、ねえ……正直、普段の武藤より、全然、薄っぺらく感じたよ。

[だから、うん、"あっち"に縋るは無いです。10000%くらい、無い。]

 武藤も、"そのままの柚樹が好き"ってずっと言ってくれてるのに、ね。
 だから、"あれ"を呼んだのは、私だったのかもしれない……なんて。
 
(92) 2023/03/05(Sun) 22:53:20

【人】 黒崎柚樹


[紅茶もうちょっと飲む?と、まだいくらか中身が残っているミルクパンと茶こしを持って互いのカップに注ぎ入れ。]

 なので、"ごめん"はもうおしまい。

 それじゃあ気が済まないとか言うなら、帰ったらケーキでも奢ってもらおうかな。

[状況は全然違えど、前にも似たことあったよね。スーパーモンブラン。

あいにく今はモンブランの季節ではないけれど、幸い(?)今は"新エクストラスーパーあまおうショートケーキ"という舌噛みそうな名前のケーキがあるみたいだよ?

くすくす笑いながら告げたら、いくらか残る武藤の眉間の皺もすっかり綺麗に消えてくれるかな。*]
 
(93) 2023/03/05(Sun) 22:54:19

【人】 月島 雅空

 じゃあ…お願いします。
 他人任せになるのは嫌ですが…それしか俺にはないので。

[出来ると思う、どうにかしてみせる。という言葉>>83にほっとして、そしたらもう自分からは頼むだけだ。背中を曲げ頭を深く下げる。
神隠しされた先から珠月を探してくれ。なんていってやってくれる人間はいないだろう。
頼るだけなのは歯痒い気持ちもあるが、自分の気持ちよりも珠月が無事に帰ってくることが一番の望みだ。]

 この湖が?

[特別な場所?といわれたのに首を傾ぐ、自分にとっては特別とは言い難いが]

 …前から不思議だったのかは知らないけれども…少なくとも今夜からは不思議なのは間違いない。…かな

[皮肉気にいいながら、湖か…と今は美しさよりも底知れなさを感じる湖を見つめて]
(94) 2023/03/05(Sun) 22:59:20

【人】 月島 雅空

 あ、そうだった。

[力を使い果たした。といっていた、でも戻ってきてる。というのに安堵>>86も抱いたところで、音が響く。
水が滴るような音。本来なら聞き逃してもいいはずなのに耳に届くそれに警戒するように周りを見渡して、それはペルラが呼び出した力だと認識したのはすぐのこと

光の波紋が何かを作り出そうとするようにまとまろうとして霧散する光景を目を丸くして見つめて]

 いや、大丈夫。それに信じれた。

 ぁーっと…力を見たからじゃなくて…ペルラもいってたけど、珠月と似てるから嘘をついているって見えなかったからってのはあるんだけど…

[わざわざ能力を見せてまで自分を信じてもらおうとしてくれたこと>>87に申し訳なさと、ありがたさと。だがそれ以外にも彼女に頼んだ理由としては、似てるから。とそこだけは少し照れくさそうにいって]

 今はゆっくり休んでもらうのが一番かな・・・。

[直前まで力を使ったといっていたし、今も表情には隠せない疲労感がにじみ出ているのが見てとれる。]
(95) 2023/03/05(Sun) 23:00:12

【人】 一匹狼 “楓”

[風が冷たくなり始め、時間の経過に気づく。それと同時ぐらいに、こちらへ向かう足音にも気がついた。>>84
 目覚めたとも言えるし、まだ夢現とも言える。
 彼の意識はそれなりにはっきりとしているものの、体が重く、瞼さえ動かす気になれなかった]


  ……ん、……


[肩に触れる手と声がけに、彼が返せたのはそれだけだった。>>85
 声で誰かまではすぐにわかったのだけれど]*
(96) 2023/03/05(Sun) 23:00:23

【人】 月島 雅空

 とりあえず濡れて身体も冷えるだろうし来てもらっていいかな。
 しばらく一緒に暮らすことになるけど、食べ物や寝る場所とかもあるからさ。

[まぁ、来てもらうといっても、自分の後ろにあるコテージのほうなんだけどもね。
そうして休んでもらうためにとコテージへと誘導するが、まずはシャワーかな。ひとまず備え付けの服を一旦着てもらって、それからは…珠月のを借りるか。食事や睡眠はどちらを望むだろうか。コテージについた電灯から始まり文明の機器を教える時間がはじまるのだろう*]
(97) 2023/03/05(Sun) 23:00:30
[頬を撫でられた。
 されたことは、おそらくそれだけ……だと、思う。
 髪らしき感触を首のあたりで感じた気はしても、髪の長い彼女のこと、正確な姿勢まで推測するのは難しい。
 重い瞼を持ち上げてみると、そこには呆然とする彼女がいて]


  どうした……椿。大丈夫か……?


[努めて冷静に声をかけたつもりだったが、彼の声音には幾分か焦りや不安が滲んでいた。

 彼女が何をしようとしていたかなんて、正確なところはわからない。
 けれど眠っている間に頬に触れられるというのは、意味合いが何であるにしろ、自然と心臓が暴れ出すような出来事だった。

 それでも彼女の表情を見れば、楓は自分のことよりもまず、彼女を気遣いたくなった。そういう性分なのだろう。かつて共に過ごした日々でも基本的には周りの人たちの心情のほうを優先していたから]**

[あとで。という言葉に分かったと頷き。
そして手は彼の唇へと向かった。

堪能したいのなら、もっと暴いてやと願うように、指は唇の中へ。反論ばかりの自分の口と違い、行動は正直だ。彼に暴かれ、愛されたがっている。指を噛まれ、吐息が溢れて中を進む指の動きにも、甘く快感を零した。彼の指が進む程、湯が漏れ入るのが分かる。湯舟という特殊な場所の独特な快感に苛まれ、吸われた指ごとキスを受ければ、身は悶えた。
其れに呼応して指を飲む中が締まり。
媚肉は彼の指の形へと添い]


 …… ん。
  僕も好きやで…っ
   寿がいっぱい触れてくれるから


[桜色に染まった肌に乗せる赤は、本音を口にする照れの色。
彼が自分を染めるのを好んでいることは知っているから、こうして触れられるのが愛されていると感じて堪らないのだ。普段彼を振り回しているのが、こうやって翻弄されるの事に興奮を覚えている。縛られたときにも感じた背徳。
支配したいし、…支配されたい。

彼に抱く思いは特別で。
キスが離れれば、もの寂し気に痕はつけへんの。と小さく唇を動かしただろう。写真を撮るのなら、その赤が写るのは彼からすれば困るものだろう。けど、ついつい彼の所有になりたがり。舐める舌を追いかけて、此方からも舌を絡ませ。

身体が動く程に奥で感じ、声を零して]



 ……あ ぁ っ ん
  寿っ ……まってや


[向かい合わせ。
彼の指が押し上げる体はびくっと震えて水滴を流す。水滴が髪から落ちていく。そんな中、浮かんだ身体にと与えられる新たな快感に悶え、目を閉じてしまう。胸元に触れる口はまだ少し慣れない。いや、此処で感じてしまうのは分かっているんやけど。彼の雌なんやと自覚しても其処は]


 ……ぁ はずかし…ぃねんっ


[彼に抱かれるまで自分が其処で感じるなんて知らなかった。
だから、余裕がなくなってしまう。湯の熱さにより桃色になった肌の中でぷっくりと膨らんだ胸の粒は水滴に濡れて、赤く見える。彼に愛されたいと自己主張をしているようで恥ずかしくて、両手で思わず顔を覆ってしまう。それでも、彼の指がいく中はびくびくと感じている事を教えて、もっと良い処を押してとばかり自然と腰を揺らし、上下に。

彼の熱を欲するように、揺れ]



 ……はぁ…ん イッちゃう
  こんなのっ ……堪忍っ


[堪忍。と快楽の涙を落とし。
甘い声を響かせて、ふるふると彼の楽しみを増長させるように普段とは違う顏を見せ、寿。寿と自分の雄に甘えて媚びる声を発するだろう*]

【人】 大学生 要 薫

[二度寝をした。
彼の腕の中で、すやすやと。
まさか彼に寝顔を堪能されているともしらず、>>81もう少しもう少しと寝むっていたのだが、目が覚めたとき、彼はまだ帰ってなかっただろうか。んあと声を上げ、瞼を擦り。欠伸をして周りを見回せば、眠る前は一緒にいたはずの姿がなく。


んーっと背伸びをして
のそのそと、ベッドから起き上がり]


 ……寿?


[どこ行ったんやろとぼんやり。
とりあえず、お腹空いたわぁ。と欠伸ひとつ**]
(98) 2023/03/05(Sun) 23:17:00

 
 ……。

[あ、なんだか。表情の感じが変わった。
幼馴染とよく似て、でも違う顔が、やわらかな色を湛える。
自分とそっくりの女性の話をしたときのこと。
一瞬でも逃さずに目に留めてしまってから。]

[名前を聞かれてハッとした顔をする。
そうだ、名乗り忘れていたと今になって気付いたのだ。

……だって、顔が似てるんだもの。
自分の名前を知られている気がなんとなくしてしまって、そのせいだって心の中だけで言い訳しておく。]

 私の名前は、天原珠月っていいます。

[喋りやすいようにと言われたが一先ず敬語で。
座ったまま背筋を伸ばし、膝に置いた手をぎゅっとして。]

 アスルさんの名前からすると……ミツキ・アマハラって言った方が分かりやすいのかも。

[どんな呼び方をされても気にしない、と此方は返しつつ。]

 おいって名前じゃないから、それは嫌。

[そういうところはキッパリと言う性格。
まだ知り合って間もない男性と、見知らぬ場所で、他に人も居なさそうで――強い態度に出すぎるのは普通なら控えるところだが、アスルという人には自然と出てしまう。
やはり幼馴染とそっくりだから、か。]


 ……えっ、私のこと……受け入れてくれるの?
 結構な面倒ごとだとは思うけど……。

[ぱちぱちと目を瞬かせる。
受け入れてくれないと完全に路頭に迷うから困るけれども、出会った当初から彼の様子はどこかやる気がなさそうというか、気力がなさそうというか、正直に言うと、何か悲しいことでもあった後なのかなーという感じがしていたから。

自分の拙い説明がどう伝わったのかイマイチ分からないが、アスルにはなにか納得がいったのだろうか。
あの女性の存在が大きそうには思える……かな。]

 身を任せる……?

[何がどうしてそうなるんだ、とはまず思った。
けれどアスルの神妙で真っ直ぐな眼差しに、変な考えは見えず、レンズ越しでもないその色はなかなか心臓に悪い。
知らず知らず息を詰めたせいで首や顔が熱くなる。]


 えっ、私もあの飛行機に乗っていいの?

[しまった。
こんな事態なのに声が弾んでしまった。
なにはしゃいでいるんだと冷めた目で見られないだろうかと、決まり悪そうに首をすくめて。]

 そっか、アスルさんが運転するんだ……。
 これは映画やアニメの中じゃないんだもんね。

 …………。

[信じられるか、と問われているのだろうし、信じられないなら危険だ、と前もって教えてくれているのだろう。
彼自身に危険が及ぶのがあるとしても親切で丁寧だ。
飛行機を見て、アスルを見て、空を見上げて、握り拳で深呼吸をし始める時点で乗ろうという気持ちは固まっていた。

助けが来るまでじっとしているわけにもいかない、だろう。
何日かかるか分からないのだ、ここで野営しているアスルをずっと引き止めるわけにはいかないのは分かる。
ならば信じる信じないよりも覚悟せねばに意識がいっていた。]

[だって、絶対に帰らなきゃいけないのだ。
何があっても、何に耐えてでも、諦めないで、あの女の人が無理でも自分で方法を探して、元の場所に戻らないと。

――幼馴染のとなりに。]


 ……っ、大丈夫って。

[実はよく覚えている、出会ったときの幼馴染の台詞。
言い方だって少し違うし、あの頃の幼馴染も今考えるとまだまだ小さな子供で、きっと必死で言ってくれた言葉で。
アスルのようにあやすような響きではなかったと思う。
なのに、やっぱり声が似ていて。幼馴染に、会いたくて。
似ているから安心しかける自分が、何だか嫌で。
こみ上げる泣きたくなる衝動に耐えるため、しかめっ面をしてしまえば、アスルはどう受け取ることだろう。]

 信頼って、そんな簡単にできるのか分かんない、です。
 ……でも今、一緒に飛行機に乗るの怖いとか嫌とか思ってないから、……そりゃいざとなったら怖い気持ちは湧くかもしれないけど我慢は頑張るし、迷惑はかけないようにできるだけするから……よろしくお願いします。

[自分なりに誠実に答えたつもりだった。]


 あと、そのー……。

[ちらっと見て、逸らして。]

 信頼される要素がないってことはない、と思うので。
 アスルさんはそんな風に言わないで良いです。

 ちゃんと私の話を聞いてくれるし、真っ直ぐ目を見てくれるし……おかげで、私は少し落ち着けているから。

 ありがとうございます。

[微妙に照れくさくなってきて、地面に足先を擦る。
お礼はちゃんと言わないといけないのに。]