23:41:08

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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フィオレロ! 今日がお前の命日だ!


「………どうしていつも、こうなるんだか」

「今更な事だ。ああ、わかってたさ……」


「Sentite condoglianze」


──カシャン、軽くも重い金属音がまたひとつ。

「器用そうな顔してるのに」

なんて。雑踏に溶けるようにして、くすくすとちいさく喉が鳴る。
人混みの中にあっても長躯のあなたはよく目立つから、こちらからは見失う心配もないのだけれど。
小柄な少年は人波に流されそうにもなるものだから、つい、手が出たのだった。
屋台のそばへ寄れば、一層、香ばしさが鼻腔をくすぐる。
耳を楽しませるのは、肉の焼けるよい音。

「ん――」

迷うように、うろ、うろ。
看板に視線を這わせて。

「じゃあ……これにする」

ぴ、と指し示すのは、ウインナーの串。

――情報屋が、死んだ。

幾らかの情報を渡したのは、事実。
けれど、いずれも彼の命を縮めるものではなかった筈だ。

何故という疑問。



そして、それ以外の死者も。
それもノッテばかりに。
狙われている……?誰に?

何故という疑問。



ボスが倒れたのを契機にアルバが攻勢を強めている?
アルバにノッテの怒りが向かうよう仕向けている?

疑問、疑問、疑問。
分からないことだらけだ。

手を、引くべきだろうか。
いや、もっと早く引くべきだったのかもしれない。

Rrr...Rrr...

電話が鳴る。電話が鳴る。
電話に、手を――

ラウラは、視線を落としたまま動かない。
(a2) 2022/08/15(Mon) 0:18:54

ラウラは、────。
(a3) 2022/08/15(Mon) 0:44:36

ラウラは、ヴェネリオ様へと深く頭を下げた。
(a4) 2022/08/15(Mon) 0:46:23

ラウラは、キャンディの甘さに小さく息を吐き出した。
(a6) 2022/08/15(Mon) 2:50:30

【人】 piacere ラウラ

【ノッテアジト】

同じアソシエーテでスナイパーライフルを使用出来そうな者にどれが使いやすいのかなど問いかけている姿がある。

勿論答えはひとつではないから、頭を悩ませて。

「……………やはり、聞いておくべき でした」

そんな言葉を零し、何かを思うように遠くを見つめる。

どれが合うかの確認も含めて以前に触れたことはある、が。
ピストルを主に使用することにしてからは手を出さずにいたものだから。

メイドマンやソルジャーに問いかけるのもひとつの手ではある。
…ただなんとなく、それは行わずに今に至る。
(11) 2022/08/15(Mon) 3:33:11
ラウラは、探している。
(a7) 2022/08/15(Mon) 12:42:26

うろうろと視線をさまよわせる様子をやはり笑みを浮かべて見ている。
たくさんのものから一つを選ぶというのは、簡単なようで難しい。どれがいいのか、何が決め手か、どうしてそう思ったのか。選択は経験の積み重ねだ。与えられるものを受け入れるだけでいては、些細なことも選び取れなくなる。

「ん、いいね。おいしそうだ」
「それだけでいいの? 君、放っておいたらすぐ食事を忘れるだろう」

彼女に聞いたのか、それとも個人的に知っているのか、そんなことを付け加えた。
上から見る項は細く、成長期の少年にしては肉が足りない。

少年は、選ぶことがあまり得意ではない。
これまであまり、選択肢を与えられてこなかったから。
けれど今は、そうではなくて。
だから、少しずつものを選ぶことを覚えている途上だ。

「……だって、ジェラートも食べるんだろ」

頼りなく薄い身体は、食の細さも影響している。
が、食べないとビアンカが怒るし、あなただってこうして気にする。
これもまた、意識を変えている途上のことだった。

「あんたはどうするの。
不器用だって言うなら、食べやすいのがいいよな」

と言って、どれがいいかわかるわけでもないけれど……。

ラウラは、叶わない■■ばかりが増えていく。
(a9) 2022/08/15(Mon) 21:06:31

会ったばかりの頃の君のことを覚えている。
今よりもっと人形のようで、痩せて色の悪い肌をしていた君のこと。それこそ捨てられた子猫のようでいたのだ。その頃から考えれば、随分よく育ったものだ、とは思うが。

「食べるけど……足りるかい。成長期だろ?」
「ああ、それともほかのものがいい? 向こうにパン屋が出張してるのを見たし、あっちにはスープが……」

何くれとお節介を言う男はまるで子煩悩な父親のようですらある。

「僕もソーセージにしようかな」
「もうひとつの……こっち。辛いんだって」

棒切れのような手足をしていた頃に比べれば、今は随分と血色もいい。
こうして陽の下で見れば、夜な夜な街路に立っているとは想像もつかないふつうのこども。
だからそう、少年にとっては、既に身に余るほどなのだけれど。

「……あ〜、わかった。
じゃあ、スープも飲む。それでいいだろ」

根負けしたように言う。
触れられたわけではないのに、撫でられるときに似た、すこしくすぐったいような感覚。
ふるりと金色の髪を揺らして、屋台の主へ向き直る。

「辛いのって、大丈夫か?
まあ、食べらんなかったらおれのと替えればいいか……」

独り言ちるようにこぼして、店主へ注文を。
そうして、財布から自分の分を支払う。

【人】 piacere ラウラ

【路地裏】

表の喧騒が僅かにしか届かない路地裏の奥で、静かに立ち尽くす女の姿がある。

女は、
何処へ向かうべきか迷っている。

時折傍を通る野良猫や人々に僅かに視線を向けるのみでその場から動く様子がない。

「……………、」
(55) 2022/08/16(Tue) 22:07:58
ラウラは、その手に何かを握りしめている。
(a19) 2022/08/16(Tue) 22:08:10

【人】 piacere ラウラ

【路地裏】 >>58 リカルド様

名を呼ばれて反応するのは、一呼吸おいてから。
上司と似た背丈である貴方と目線を合わせるには見上げなければならない。

「………リカルド 様、…何、……を しているのでしょう、か」

問われた言葉に、問いを返して口を閉じる。
それは貴方への問いではなく、自問と言える。

握りしめているものを隠す様子はないが、それをわざわざ見せる真似もしないのでやはり貴方にはそれが何かを理解できないだろう。
とはいえ、女の上司と仲のいい貴方だ。目にしたことがあるのならば、気づく可能性の方が高い。

──女が握りしめているのは、煙草だ。
片方の手には封の空いた箱が。もう片方の手には火を付けたのか、半分ほど減ったそれが握られている。
もしかするとこの場には、煙の匂いが残っているかもしれない。


そしてもうひとつ。この女が煙草を嗜む様子など一度たりとも見かけたことは無いはずだ。
(59) 2022/08/16(Tue) 23:08:55

【人】 piacere ラウラ

【路地裏】 >>60 リカルド様

問い返したところで答えが返されることがないのは当たり前だ。
それもそうかと頷いて、煙草を握りしめていた手を胸の前まで動かし開く。

そこにあるのは確かに貴方の知るそれで、火がついたまま握りしめていたのだろう。手のひらには火傷の痕が残されている。
それでも表情ひとつ変えやしない。まるで痛みを忘れてしまったかのように。

緩々と首を横に振り、再度口を開く。

「…いえ、……ラウラは、マウロ様がどこにいるか 存じ上げません、から」

関係はあなたの思う通りだ。それ以上でも以下でもない。
一方的に慕っていただけで、ソルジャーとアソシエーテと形容する以外に他ない。

「………何処か一つでも 怪しい素振りを見せた人間を、捕まえて 来るように。
連れてくるだけで、いい。……抵抗するようであれば、無力化くらいであれば 構わない………」

あの日の言葉を思い出してひとつひとつ丁寧に、ゆっくりと言の葉を紡ぐ。
たったこれだけ。それでも、女にとっては価値のある言葉だった。
(61) 2022/08/17(Wed) 0:07:32
ラウラは、役に立ちたいと願った。
(a20) 2022/08/17(Wed) 0:08:59

ラウラは、────。
(a21) 2022/08/17(Wed) 0:09:10

ラウラは、
また
間違えてしまった。
(a22) 2022/08/17(Wed) 0:10:03

【人】 piacere ラウラ

【路地裏】 >>65 リカルド様

「………、……申し訳、ございません」

深くため息を付く貴方を見て、出てくる言葉は謝罪のみ。
己の傷よりも、他者に迷惑をかけてしまうことの方が重大だ。
寧ろ傷のことなどこれっぽっちも気にもとめていないのだから。


「…………煙の、…匂いがするのです。マウロ様のお側に、いると。
……ですが、それももう 消えて、しまって。…落ち着か、なくて」

火をつけたものの、好んで手をつけることがなかったそれを上手く吸うことなど出来ず。
煙だけが漂うように周囲に浮いていた。動けなくなったのは、そこからだ。

己よりも遥かに長く傍にいた貴方
に迷惑をかけるべきではないとそう思考するのに。
そんな考えに反して思わず零してしまった本音に、表情に変化はなくともそれなりに驚いていた。

そうした中での提案だったものだから、思わずといった形で瞳を揺らす。
慕う者はもう居ないのだと認めたくなかったから、そこには近寄らずにいた。近寄れずにいた。

開いた手のひらをまた握りこんでしまうくらいには、動揺の色が見えているだろう。
それでも素直に頷くのは性分か。何を言えばいいか迷ってしまったからそれに留めるのみで、迷い子のように貴方の次の言葉を待ち目を見つめている。
(66) 2022/08/17(Wed) 5:34:20

【人】 piacere ラウラ

【路地裏】 >>67 リカルド様

貴方の言うことは最もだ。この場に留まったところで何かメリットがある訳でもない。
それを理解していても、今の今まで動けずにいたのは確かだが。

差された手に一度視線を落とし、僅かな間をおいて頷く。
一人であればそのまま放置していたものとはいえ、やはりこれについても貴方の言うことが正しいだろう。

「……そうした、つもりは。…気を付け、ます」

女の中では普通なものだから、そのようなことを告げられるとは思わず。
けれど数日前のツィオ様の言葉を思い出して、 そうした面も含めての言葉だったのだろうかと思案する。

その答えを出せるかどうかはともかくとして、地面に縫い付けられたように動けずにいたその足は、背を向ける貴方を追いかけて動き出す。
決して気持ちが晴れる訳では無いだろう。それでも行動しないことよりも己のためになる。
そんな気がした。


「……、…着いて、行きます。ラウラもきっと、後悔します から。
………………リカルド様、…ありがとう、ございます」

喧騒が近づく。表通りは今日も楽しげで、変わらない日々だ。
賑わう人々を眩しいものでも見るかのように目を細め見て、そっとポッケの中に煙草をしまう。

貴方から紫煙の香りは漂わないけれど、やはり幼馴染と言うべきか。
追いかけるその背が上司の姿と重なって、ほんの一瞬だけ立ち止まり、路地裏を見つめてからまた歩き出すだろう。

貴方リカルド様の背を追って、あの人マウロ様の部屋へと。
(73) 2022/08/17(Wed) 13:48:12
ラウラは、探している。
(a25) 2022/08/17(Wed) 13:50:56

ラウラは、誰かといれば見つかるだろうか。
(a26) 2022/08/17(Wed) 13:51:11

ラウラは、────。
(a27) 2022/08/17(Wed) 13:52:26

【人】 piacere ラウラ

【マウロの部屋】 >>74 リカルド様

歩を進め部屋が近くなると、何故だか鼓動が早くなる。
どうしてかは己では理解できなくて、貴方の後を追いかけながら小首を傾げてみたり。

大家への話を通し、鍵を借りて上司の部屋に辿り着くまではそう時間もかからなかったはずだ。
手際のいいその様子に何を思うのか、背後から静かに眺めていた。

扉を開けば夏特有の蒸し暑さが身を包んだ。それに加えて求めていた紫煙の香りが漂ってくる。
あれからそう何日も経っていないはずで、先程までも匂いだけは纏っていたが……懐かしいような、そんな気持ちになった。

手当を促されれば大人しく従うだろう。
蛇口から流れる水は少しの間だけ温くて、次第に冷たくなるそれを患部に当てていれば、ようやくといった形でジワジワと痛みを自覚する。

ぶっきらぼうな物言いは確かに上司に近い。
同じとは言えないが、ここでもまた似たものを感じて彼を想う気持ちが強くなる。

水の流れる音。エアコンが動く音。静かなこの場にはそれらがよく響いているのを感じて、女の視線が部屋を見回すように動く。
そうしていれば貴方は視線と視界におさまるからその様子を見つめて、そうしてある一点に向かっているのに気づきを得るだろう。

「……………写真、ですか」

遠目ではそれがどのようなものか理解はしづらい。見ようにも手を冷やすようにと言われているから、まずは問いかけるのみだ。
(75) 2022/08/17(Wed) 17:41:22
 




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