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【人】 紅柱石 アンドレアス―広場― [>>0それだけ一緒に、と望んでくれるのだから、出来ればそれに応えたい。 同意を示すような頷きに微笑んでみせた。 けれど子を生む時期、と明かせば、彼は驚いたようだ。 “人間の男は子を生まない。” 青年もそれを初めて聞いた時にはひどく驚いた。 宝石人間(ジェム)にとっては当たり前の事だからだ。] うん、宝石人間(ジェム)は皆、一人ずつ子供を生む。 人間と違って時期が決まっているけどね。 [幸いにも青年の郷で帰らない者はごく僅かなので、脈々と紡がれているが。] ん?あぁ、四人いるよ。 もう皆成人して、私よりしっかりとしている。 [聞かれれば、素直に応えた。 きっと彼らの方が首長に相応しいだろうと思っている。] (4) 2021/10/03(Sun) 1:51:04 |
【人】 紅柱石 アンドレアス[>>1人間の国にいる間、家族への便りを商人に託す者もいるが、運良く会えるとは限らない。 だから、青年がそうした手段を取る事はなかった。 そうしている間に誰かが探しに来るかもしれない。 今回は普段よりも青年の帰りは遅いのだから。] 同じ時期の生まれの者は故郷で準備を始めている頃だろうね。 [泉に沈む時間は三年になる。 その前に言伝てや引き継いでおく事などを仲間や家族に済ませてしまうのだ。 一緒にいる時期について、彼は考え込んでしまう。 時間を決めておいた方が良いのだろうが、何年でも納得が出来る気がしなかった。 例え、十数年後戻ってきた自身の事を彼が受け入れてくれるとしても。] (5) 2021/10/03(Sun) 1:52:26 |
【人】 紅柱石 アンドレアス……うん。 [>>2青年は頷いた。 宝石人間(ジェム)の存続も大事。 けれどそれと同じくらい、彼と過ごす時間も大事だった。 この先、何があったとしてもこの旅行だけはお互いが満足のゆくものにしたい。] うん、そうだね。 だけど一泊だけで大丈夫かい? [彼にとっては大事な研究の為の調査だ。 一泊で戻って来られるものとは思えない。] (6) 2021/10/03(Sun) 1:52:43 |
【人】 紅柱石 アンドレアス (7) 2021/10/03(Sun) 1:53:28 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―広場― [>>8 親も子供も兄弟も皆、青年と同じくらいの見目で成長が止まり、後は過ぎた年月が異なるだけ。 そういった環境は人間の彼には想像が難しいのだろう。 違う生き物なのだと感じさせられて少し寂しくはあるが、生まれは変えようもない事だ。 ガラーシャとの年齢差を考えれば、ひ孫の子くらいになるかと思うと、彼を混乱させてしまいそうだ。] うん、そうだね。 [そうして子孫を残す宝石人間(ジェム)も、育つ過程で、あるいは生きていく中で青年より若くして死ぬ者もいる。 幸いにも青年の子は壮健だが、兄や友人の子などにも夭折した子がいた。 その辺りは人間と変わらないように思う。] (12) 2021/10/03(Sun) 14:03:50 |
【人】 紅柱石 アンドレアス[>>9一泊で問題ないのかと聞けば、ガラーシャが考え込む。 懸念事項は宿代との事。] だったら、荷物だけ預かってもらうのはどうだろう。 預かり料は支払う事になるけど、そうすれば少しは抑えられる。 よくない宿屋だと荷物を取られる事もあるけど、あそこは良心的なところだと思うよ。 [荷物を収める部屋もあったので、大丈夫ではないだろうかと。 そのような提案をしてみたが、どうなったか。 ともかくも馬車の手配は必要なので、手配所へと向かう事にする。]* (13) 2021/10/03(Sun) 14:04:11 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―小さなオアシスの村― [>>10日暮れ近くに目的地に到着する。 荒野と砂漠の中にあるオアシスの中に作られた村だ。 見晴らし用の塔に、干し煉瓦の家屋。必要最低限の宿と店。 サルハドと比べればずっと人も少なくて寂しい気がするが、こうした村の方がずっと多い。] そうだね。 [隣で青年も伸びをしながらのんびりと応じる。 サルハドで必要な物を買い、最低限の荷支度で馬車に乗った。 数時間の馬車旅は、荒地や砂漠に近付いていくだけあり、砂埃がよく立つ。 けれど、グラジアを発つ時と比べればずっと心は軽かった。] (14) 2021/10/03(Sun) 14:05:23 |
【人】 紅柱石 アンドレアス陽が射している間は、まだどうしてもね。 [>>11砂漠や荒れ地は植物が殆ど生息せず、大地も水分を留めておけないので気温差が激しい。 山育ちの所為で、こうした場所にはじめて訪れた時には難儀したものだ。 それでも此処はオアシスのお陰で幾分か涼しい。] ……ふむ、調査に出るのは夜だよね。 テントがあれば、夜通し砂漠を観察する事も出来なくはないか。 灯りは……当てはあるよ。後はランプか何かがあればいい。 今日は宿に泊まるのなら、それでも問題ないよ。 [それを維持する為の道具があれば、火を熾すくらいは問題ない。] 私の経験が役に立ったなら良かった。 [苦笑いする彼には笑って応じる。]** (15) 2021/10/03(Sun) 14:05:57 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―オアシスの村― [>>16荷物の預かりを提案すれば、それは受け入れられた。 稀に引き取り手が現れず、宿屋が困る事がある仕組みではあるが、こういう時には役に立つ。 今、青年は偽りの身分でもなく、ただのアンドレアスとして彼の隣にいる。 ここに至るまでに彼の事を傷つけてしまった分、彼に笑顔でいて欲しいと思う。 そうして、少しでも長く彼と共にいられたらと。 懸念事項はあるが、今はそこから目を逸らして。] (18) 2021/10/03(Sun) 17:38:18 |
【人】 紅柱石 アンドレアスうん、任せて。 [>>17獣をよける為にも、気温が下がる砂漠で暖を取る為にも、火は不可欠。 そして青年にはその当てがあった。 テントの設営中に夜闇に包まれてしまっても、辺りを照らせるような強い光。 宝石人間(ジェム)が精霊に近しい、と言われる所以は、その生態以外に魔力を持つ事にある。 それを使って火や光を生み出す事も可能だった。 維持をするのは少し手間だが、そこは道具の力を借りるとしよう。] あぁ。 だけど陽が落ちるまでにテントが張れるのが一番だから急ごうか。 [確認するように見てくる彼に向かって笑顔で頷いてみせる。 そうして、必要な道具の準備に回る事にした。 ここでも値段交渉を行って、少しでも財布の負担が少なくなるように立ち回った。]** (19) 2021/10/03(Sun) 17:39:23 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―オアシスの村― あぁ、親身に相談に乗ってくれる人で良かったよ。 [>>20砂漠でテント泊をする者は少数ながら、いるらしい。 お蔭で店主のアドバイスを受けながら道具を揃える事が出来た。 天気は問題ないという見込みにも安心した。 砂漠は水を溜めておける環境にない為、雨が降ると、地面の上を高いところから低いところへ水が滑る。 故に少ない雨量でも、場合によっては溺死するような事態もあり得る。 交渉も上手くいって青年は満足だ。 何度か様子を見ていれば、彼も交渉が出来るようになるだろうと思う。 こういった事は経験だ。 彼が自分でもやりたいと言えば、後ろで見守る心算だ。] (24) 2021/10/03(Sun) 22:03:35 |
【人】 紅柱石 アンドレアス[借り物のザックに荷物を纏める。 よく使うものは上に、衣類などは下に。 テントは彼が持ってくれるとの事なので、簡易の調理器具はこちらに引き受けた。 試しに背負ってみたが、上手く纏まったように思う。] ガラーシャの方が早かったね。 [彼の方が先に荷造りが済んでいたようだ。 視線に気付けば、腰のベルトを締めて問題ないと笑ってみせる。]* (25) 2021/10/03(Sun) 22:03:52 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―荒野の馬車の道― うん、だけど流石にこちらは日が長く感じる。 [>>22砂除け用に、口元も布で覆って歩く。 太陽はゆっくりと落ちてゆき、砂漠も夕焼けの色に染まっていった。 美しい、と見惚れているわけにはいかないのが少し残念だ。] (26) 2021/10/03(Sun) 22:04:13 |
【人】 紅柱石 アンドレアスうーん、もう少し歩いても大丈夫だと思うから、場所の目星を付けるのは君に任せようかな。 [>>23手元で地図を広げる彼にはそう応える。 天気に問題がないのであれば、出来る限り彼の調査がしやすい場所が望ましい。] ふむ、分かった。 あの辺りかな。 [青年は彼の問い掛けに首肯してみせた。 この時間に馬車は通らないだろうし、 馬車道から離れ過ぎないのであれば、いざという時に迷う危険性も少ないだろう。 目的地を見据えると、二人は歩き始めた。]* (27) 2021/10/03(Sun) 22:05:00 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―砂丘― あ、此処で前に誰かが野宿したみたいだ。 [やがて辿り着いた頃には空の色は夕焼けからゆっくりと夜に移り変わろうとしていたか。 焚火の痕跡を見つけると、青年は頬を緩める。 誰かが野営をしたという事は、此処でのテント泊も無理ではないという事。 そろそろ灯りの準備が必要だ。 荷物を足元に下ろすと、青年はランプを手にする。 焚き木の準備をすると、乾燥した藁を丸めたものに手を添えた。] ……秘密だよ? [彼に向かって口元に人差し指を立ててみせる。] (28) 2021/10/03(Sun) 22:05:55 |
【人】 紅柱石 アンドレアス...Jalın [一つの呪文を紡いだ。 するとそこに炎が出現し、藁が燃え始める。 その火を細い木に燃え移るのを確認すると、青年はランプに火を灯す。] ……これが私の当てなのだけど、驚かせた、かな。 [火のついたランプを掲げながら、眉尻を下げて彼の様子を窺った。]** (29) 2021/10/03(Sun) 22:08:11 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―砂丘― いいや、大丈夫だよ。 [>>30彼も旅の初心者なのだ。 危ういようだったら声を掛けただろうし、青年には灯の当てがある。 故に、首を垂れて謝る彼にはそう伝えて。 念の為、周囲に自分達以外に誰もいない事を確かめてから魔法で火を熾した。 宝石人間(ジェム)は小規模ではあるが魔法を使える。 故郷では当たり前のように使っているが、正体を隠す人間の国では滅多に使えない。 故に、ちゃんと人間と同じように火を熾す方法も学んでいた。 人間の前で使ったのは勿論、彼が初めてだ。] (33) 2021/10/03(Sun) 23:31:17 |
【人】 紅柱石 アンドレアス[>>31魔法でついた火は、基本的に通常の火と変わらない。 精霊のものであったなら、また違うかもしれないが。 上手くいった事に安堵する。 これで不発だったら格好悪いところを見せるところだった。] うん、そうだよ。 こうやって火を熾したり、桶一杯分の水を満たしたり。 そういった事しか出来ないけど。 [彼は初めて見る魔法に驚いているようだった。 事前に話しておいた方が良かっただろうかとも思ったが、陽の落ちてからではいけない。] (34) 2021/10/03(Sun) 23:31:33 |
【人】 紅柱石 アンドレアス[>>32彼は何かを言おうとした。 けれど、テントの設営を優先したようだ。 未知のものを見たのだから、そのような反応でも仕方ない。] うん、分かった。 ランプを反対側に置いておくよ。 私はもう少しこちらを整えておくから、手が必要になったら声を掛けてくれ。 [温かなものを腹に入れれば落ち着くだろうか。 鍋を置けるように石の高さを少し調整し、テントの設営を手伝ったりしている内に日は完全に落ちていった。] (35) 2021/10/03(Sun) 23:32:00 |
【人】 紅柱石 アンドレアスこれで夜が越せそうだね。 取り敢えず、夕食にしようか。 [買い込んだ食糧の中から選んだのはノンに腸詰めと野菜を入れたショルポ。 クルトと、燻製肉を一口大に切り落としたものは同じ皿に乗せた。 それにチャイとハミ瓜。 店のような品数は作れないが、量は多めに。 ハミ瓜は瑞々しい内に食べておきたいが、ショルポなどは余ったら明日の朝に持ち越してもいい。]* (36) 2021/10/03(Sun) 23:33:18 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―砂丘の上― [>>37彼はテントの設営、青年は食事の準備。 スープの下拵えが済めば比較的手は空くメニュー。 ハミ瓜は魔法で桶に溜めた水で冷やしておき。 進行状況を見て、テントの重り用の袋を彼の許へ持っていく。] やぁ、見事なものだ。 [ショルポの味見をしている頃。 暗がりから手を振る彼の声に振り向けば、テントが出来上がっている。 青年は感心したように友人とテントを見た。] (41) 2021/10/04(Mon) 20:49:46 |
【人】 紅柱石 アンドレアスうん、大丈夫そうだ。 此方が楽をさせて貰ってしまったかな。 ありがとう、ガラーシャ。 [>>38一度テントから戻ってきた彼は水袋を持ってきた。] あぁ、ありがとう。 これでチャイでも入れようか。 [言いながら小鍋に水を注ぎ、茶葉を入れて火にかける。 ノンはその前に軽く火で温めておいたから、軽く香ばしい匂いがするだろう。] いただきます。 早速肉を、頬張るガラーシャに笑いながら、青年はノンを千切って食べ始めた。]* (42) 2021/10/04(Mon) 20:50:24 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―夜の砂漠― [>>39腹も膨れた頃、自己流で作ったチャイの入った器を持って、青年も足を投げ出す形で座っていた。] そうだねぇ。 [のんびりと満天の星空を見上げながら、青年も応じる。 近くに明かりはないようだから星空を二人占めしている気分だった。 きっと新月の所為もあるのだろう。 いつまでも見上げていたい程の美しさだ。 星が何十年後かに無くなってしまうかもしれない、と思っていたという彼の話に、青年は懐かしそうに目を細める。] 昔、私も気になっていたよ。 だけど、星もあの空のずっと向こうで新しく生まれるのだってね。 [それを発見したのも人間だった。 つくづく彼らの歩みには感心する。 戯れに手を伸ばしてみるが、星に手が届くわけもなく。] (43) 2021/10/04(Mon) 20:52:25 |
【人】 紅柱石 アンドレアス……君は、何かを願った事があるのかい? [>>40星に願い事をするというおまじないは青年も知っているが、星に願った事はなかった。 母親と一緒に旅をしていた頃に願いが叶うわけがないと思い知った、と彼は言った。 彼は星に何を託したのだろう。 答えはあったか、それとも。 彼は競うように落ちていく二つの流れ星に意識が向いたようだ。] 私は、星に願いを託した事はないけれど。 そうだなぁ、 [また一つ、落ちるまでに三回願わないといけないのだったか。 空を滑るように落ちていく星を見ながら考える。] (44) 2021/10/04(Mon) 20:53:05 |
【人】 紅柱石 アンドレアス―夜の砂漠― 十年程前だったっけ。 どれくらい入れ替わってるんだろうね。 [>>45星はあまりに沢山あるから、半分入れ替わるには十年では足りないかもしれない。 青年も此処で空を仰ぐのは初めてなので、変わっているかは分からない。] そんなに沢山。 [明かされた願いは思ったよりも多かった。 子供らしさの感じられるものもあれば、日々の暮らしに纏わる切実な願いもあった。 それだけ、満たされない事があったのだろう。] (48) 2021/10/04(Mon) 22:30:07 |
【人】 紅柱石 アンドレアスそうか、それなら良かった。 [>>46叶った願いもあったと聞けば、安堵した。 青年が星に願わないのは、起きる事を楽しむ性質であるのもあるが、まじないに縋るような切実な願いを持った事がないからだ。 足りないなら足りないで何とかしてきたし、多ければ足りない人に分け与えたりもした。 そうして青年の世界は回ってきた。 けれどもし星に託すとしたら。 青年は少しでも長くを望む。] (49) 2021/10/04(Mon) 22:31:34 |
【人】 紅柱石 アンドレアス……うん。 [>>47星空を見ながら彼が話し始める。 何か言おうとして、やめた彼の顔を思い出していた。 ガラーシャは人間と宝石人間(ジェム)の違いを、青年が魔法を使った時に感じたのだという。 砂漠で彼ら親子を救ってくれた光に青年の熾した火を重ねた。] 精霊はもっと神聖なものじゃないかい? [冗談めかして言ったのは、彼の不安が少しでも晴れるようにと願って。 宝石人間(ジェム)は人間のものと幾分か違うが、もっと俗っぽいものだと思っている。 少なくとも、自分は此処にいて。掻き消えるような事はない。] (50) 2021/10/04(Mon) 22:32:21 |
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