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【人】 八倉 航[ 夏の一大イベントも終わり、 サークルの部室でゆったりと椅子を傾ける。] さて、僕もそろそろ卒業準備かなぁ……。 [ 季節は秋へと向かう頃。 進路は決まれど、レポートと向き合う季節。]** (1) 2022/12/27(Tue) 0:04:26 |
【人】 辺見 澄香[右手の薬指に嵌められたリング。 きらきらと光を受けて輝くシルバーの色が、 今までリングなんて付けなかった指を彩る。 初めて先輩にもらった贈り物。 それがシルバーリングだなんて、 これ以上ないくらい嬉しくて、嬉しくて。 指に嵌っているのを確かめるように、 先輩の手が、硬いリング越しに指を撫でる。] (2) 2022/12/27(Tue) 0:18:24 |
【人】 辺見 澄香[先輩は知ってるのかな。 "19歳にシルバーリングを贈られると その人は幸せな結婚ができる"っていうジンクス。 正確には、それは誕生日だったかもしれないけれど。 先輩に贈られたのなら今日が誕生日になったっていい。 嬉しさを堪えきれなくて、 先輩の腕の中に飛び込んで。 今日は帰らなくてもいいんだよ。って。 ナイショのハナシを、そっと耳元に囁く。] (3) 2022/12/27(Tue) 0:18:39 |
【人】 羽柴 理仁[もう一つ囁き返せば。 腕の中を覗き込んで、顔を緩め。 甘えてくる彼女の唇をそっと啄んだ。] ……指輪、そこまで喜んでくれると思わなかった。 最初のプレゼントが指輪とか 重いんじゃないかって不安も少しあったからさ。 よかった、すげぇ嬉しい。 [もっと特別なイベント事の時とかに渡した方が、とか考えないわけでもなかったけど。 誕生日も、もうすぐくる冬のクリスマスも待てなかったのは、どんどん可愛くなってく彼女に悪い虫がつくのを牽制したいのに他ならず。 付き合って早々、余裕のなさに小さい苦笑をこぼしながら。 シルバーリングの光る細い指に、満足げに目を細めた。] (7) 2022/12/27(Tue) 21:24:54 |
【人】 羽柴 理仁[初めて会った時からしばらくは、出会いが出会いだったせいもあって警戒されまくってたけど。 付き合ってからはすっかり警戒心もなく甘えきって、腕の中におさまってくれる腰に手を回して抱え直し。 ベッドを背もたれにしながら、甘える彼女を可愛がるように、その髪や頬へ唇を押し当てていたら。 ふと、隅に置かれた彼女の荷物が視界に入ってくる。] ……そういや、帰らなくてもいいってさ。 泊まる支度とか着替えとか、持ってきたのか? [寝るときって何着てるんだろう、とか。 家での姿をちょっと想像しながら、見れるのを期待する目になってしまったのは、許してほしい。*] (8) 2022/12/27(Tue) 21:25:34 |
【人】 辺見 澄香[勢い余った身体を抱き留められて、 少し、はしゃいでしまったことにはにかんだ。 耳元に囁いたおねだりに返ってきた小さな唸り声に、 だめだったかな?とちょっと不安になったけれど。 了承の答えが返ってきて、ほっと緊張の糸を解いた。] ……よかった。 [大胆だったかな、と思うと今更恥ずかしくなって、 俯くようにして視線を伏せる。 だから、お返しとばかりに囁かれた言葉には。 不意を突かれてしまった。] (9) 2022/12/27(Tue) 22:41:26 |
【人】 辺見 澄香……、っ [咄嗟に返せる言葉が出なくて、息を詰めて。 俯いた顔を覗き込まれたら、逃げられなくなる。 近づいてくる距離に、ぁ、と声を漏らす余裕もなく。] ……ん ……、 [触れ合う隙間に、小さく吐息を零してしまう。 至近距離に思わず瞑った瞳を、薄っすらと開けば。 間近な距離、彼の瞳に自身が映り込んだ。] (10) 2022/12/27(Tue) 22:42:25 |
【人】 辺見 澄香[さらりと、揺れる前髪が絡み合う。] だって、指輪を貰えるなんて、 思ってもいなくて……。 重い、とか。全然。そんなことないです。 [些細な不安を吹き飛ばすように首を横に揺らして、 自身の手でもリングに触れる。 確かな硬さを確かめながら、じわりと、 胸に沸き起こる温かな感覚に微笑みを浮かべ。] 先輩の『カノジョ』なんだなって、 あらためて、実感した感じ、です……。 [物が大事なわけじゃないけれど、 先輩の存在が常に傍にある感覚が、 指先から伝わってくるような気がして、嬉しい。] (11) 2022/12/27(Tue) 22:43:15 |
【人】 辺見 澄香[警戒していたのは、少しの苦手意識があったから。 苦手だと思っていたのに。 気遣いを見せてくれたり、様子を見に来てくれたり。 そんなことが何度か続けば、 悪い人じゃないんだって、流石に分かる。 気づけば姿を探していて、 声が聞こえれば振り返って、 笑っている姿を見れば、妙に落ち着かなくなって。 そんな様子を気取られないように、 ずっと距離を取るように警戒したままを装っていた。 それが――、] (12) 2022/12/27(Tue) 22:43:53 |
【人】 辺見 澄香[両腕に囲われて、腕の中の心地よさを覚えて、 見たこともない柔らかな表情を向けられたら、 牽制する余裕もなくなってしまう。 髪に、頬に、触れる唇が擽ったくも、 全然嫌じゃなくて、寧ろ――、 『もっと、』って口走りそうになって。 不意に掛けられた声に、はっとした。] ……あ、えっと。 着替えは、その。 いきなり、パジャマとか持ってきたら、 泊まる気十分で、引かれちゃうかな……って、 持ってこなかったんですけど、 えっと……、 [その先の言葉を、言うか言うまいか躊躇って。 言葉を切って、また俯いてしまう。*] (13) 2022/12/27(Tue) 22:45:01 |
【人】 羽柴 理仁[初々しい恥ずかしがる仕草も。 不意打ちのキスを受け入れた唇から零れる吐息も。 可愛くて、愛おしくて、仕方ない。 睫毛が揺れ、薄っすら見えた瞳を覗きこみながら。 軽いキスを交わした後も、前髪が触れ合う近い距離で交わす声は、穏やかな甘さを含んで。 リングの嵌った指を確かめる仕草を見つめて、少し照れくさそうに笑いながら。] それと、これも一応言っとくけど。 『カノジョ』に指輪あげるの ……はじめて、だからな。 [それもあって、めちゃくちゃ悩んで緊張もしたけど。 そんなの、腕の中で微笑む澄香の言葉ひとつで、全部報われてしまったし。 あげてよかったと、浮かれながら。] (14) 2022/12/28(Wed) 1:17:35 |
【人】 羽柴 理仁[嬉しそうに可愛いことを囁いてくる彼女に。 もっとたくさん実感してもらおうと、あちこちに口付けを落としながら。 何かを言いかけてから、我に返ったような顔をする彼女に、目を瞬かせ。] え。持ってきてくれてよかったのに…… なんなら、次は俺んちに着替え置いてけば。 澄香が、いつ来てもいいように。 [変なとこで遠慮するのが可愛くて、目を細めつつ。 そうか寝るときはパジャマなんだ。 と、恋人の新情報に想像が膨らませていれば。 はた、と。 また何かを言いかけたまま、俯いてしまった彼女に気づき。] (15) 2022/12/28(Wed) 1:18:34 |
【人】 羽柴 理仁[何を躊躇ってるのかわからないけれど。 とりあえず、泊まるにも着替えはないことは確定事項なので。] じゃあ、 寝るときは俺のスウェットとかでいいか? 大丈夫、ちゃんと洗濯してあるし。 竜とかだと丈足りないとかムカつくこと言うけど 澄香ならサイズ余裕だしな。 [宥めるようにぽんぽんと背中を撫ぜながら。 ちゅ、と軽く旋毛へ口づけを落とそう。] (16) 2022/12/28(Wed) 1:18:42 |
【人】 辺見 澄香[サークル仲間としてじゃなくなって、 二人で居る時間が増えて、お付き合いをはじめて。 少し甘くなったように感じる先輩の声や表情に、 まだ少し慣れなくて、ドキドキしてしまう。 不意打ちで笑った表情が可愛くて、 あまつさえ、『はじめて』なんて言われたら。] ……そう、なんですか。 ………………、………… うれしい……、 [他の誰でもなく、自分が。 理仁先輩の『はじめて』になれたことに。 どうしようもなく嬉しくて、思わず眦が下がる。 リングに重ねる己の手を、愛おしげに握り込んだ。] (17) 2022/12/28(Wed) 18:44:47 |
【人】 辺見 澄香[『恋人』になった先輩はとても甘くて、優しくて。 ううん、もとから優しかったけれど。 やっぱり付き合う前とは違う。 唇を落とされる度に、ぴくりと身体が揺れる。 反応に困って、じわじわと頬が染まって、 でも、もっとしてもらいたくて。 ほんのちょっとだけ擦り寄るように身じろいだ。 こうして距離がなくなるぐらい傍に居たら、 心臓がもたなくて、倒れちゃいそうなのに。 ずっと一緒にも居たいと思うから、困る。 着替えの話も。置いていくという考えがなくて。] ……え、それって。 [一度きりじゃないってことで。 また来てもいいんだってことで。] (18) 2022/12/28(Wed) 18:44:56 |
【人】 辺見 澄香[付き合うってそういうことなのに。 先輩の言葉に今更ながらまた、実感してしまう。] ……じゃあ、次のお泊りの時に。 持ってきます、ね。 [次の約束を取り付けて。 置いてもらえるならせっかくだら新しいものにしよう。 普段のものじゃなくてちょっと可愛いやつ。 そう、心に決めながら、今夜のことについては。] あ、……お借りしてもいいんですか? 寝るだけなら、別にこのままでも……。 [……とは言っても、多少は縒れたりするだろうから、 着替えがあるならお借りしたいところ。] (19) 2022/12/28(Wed) 18:46:08 |
【人】 辺見 澄香[口を尖らせて文句をいう九島くんは、 想像に易くて、くすくすと笑いを零してしまった。] 九島くんは一回り大きいから。 ……はい、じゃあお借りしても……、 [不意に起こった笑いと背を撫でる手に、 気が緩んでしまって、また甘いキスを甘受して。 そうして、耳元に落とされた言葉には。] そっ ……、うじゃないですっ!一晩ぐらいなら、 同じ服でも大丈夫だと思って……! [かあ、と頬を赤らめて、ぶんぶんと首を振った。] (20) 2022/12/28(Wed) 18:46:40 |
【人】 羽柴 理仁[腕の中から返ってくる、少し驚いたような声。>>18 初々しい反応に、また顔が緩んでしまう。 恋人が部屋に来てくれるのも、泊まってくれるのも、一度きりにするつもりは全くなくて。 むしろ、今みたいに二人きりでくっついてイチャつけることを考えたら、毎日でも来てほしいくらいなんだけど。 さすがにそれは、まだ黙っておこう。] ああ。 澄香のパジャマ姿、楽しみにしてる。 [そして、同じサークルで仲いい後輩を引き合いに出せば。 何か悩んでそうな彼女の様子が、少し緩んで。 小さく零れた笑い声に、ホッとしつつ。] 貸すのは全然かまわないし、 むしろ、俺の服着てる澄香見てみたいな。 絶対可愛いもん。 [想像だけでにやけかけてしまう頬を、懸命に引き締めた。] (21) 2022/12/28(Wed) 22:25:21 |
【人】 羽柴 理仁[そうして、耳元で軽く揶揄うように囁けば。 慌てて首を振る彼女に、思わず吹き出して笑いながら。] なんだ、違うんだ残念。 [思いついたそれが当たってるとも思ってなかったし。 借りるという考えがないことは、そこまで気にしてない。 なんなら着ないって選択肢もあったりするけども。 この様子じゃ当然そんなこと考えてなさそうだな、と。 そっちの意味で少し残念に思わなくもないけど、必死に否定する様子が可愛いからまあいいか。 なんて、思い切り油断していたら。] (22) 2022/12/28(Wed) 22:25:37 |
【人】 辺見 澄香う、…… 期待に応えられるか、分かりませんよ? [ストレートに楽しみにしてるって言われて、 たじろいでしまうのは、可愛さに自信がないからで。 そりゃ、家でしか見れない姿が見てみたいって、 考えるのは私だけじゃないんだって思うけど。 パジャマ姿も、先輩の服を着るのも。 期待値が高い気がして、焦ってしまう。] あんまり、女の子っぽい服持ってなくて。 家では弟の服とか、たまに借りるんですけど、 先輩は、弟より……ちょっと肩幅が広いかも。 [服の貸し借り、とか。 あんまり意識してなかったけど。 こういうのも、カノジョの特権っていうのかな?] (23) 2022/12/28(Wed) 23:20:46 |
【人】 辺見 澄香[だから、着てみたかった?って言われた時は、 予想もしていなくて、……でも。 着てみたくないわけじゃ、ない。 なんだか、心の隙間を覗かれたような気分で。 慌てたら先輩に笑われてしまって、居た堪れなくなる。 ちなみに着ないで眠るなんて発想は、 全く無くて、貸し借りというやりとりに。 ちょっと浮かれてしまっていたところは認めます。 それ以上に恥ずかしい告白も待っていたから、 いざ、口にしてみれば。 先輩の目が泳ぐように逸らされて。 更に羞恥で熟れてしまった。] (24) 2022/12/28(Wed) 23:21:23 |
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