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【人】 闇葬 アウグスト生前に彼が言った通り、祭りが終わる頃には 女神がどちらのファミリーに微笑むかは決まっているのだろう。 主を失った部屋からは、時折猫の鳴く声がする。 (0) 2022/08/08(Mon) 20:59:44 |
【人】 花で語るは ソニー【バー:アマラント】 「こんにちは、ロッシさん。今日の花です。最近は出入りが多いですねえ、大変なことだ。 どちらにおきましょう、あっち? こっち? 表でいい? 裏口のほうに? あっと! お代お代、オレが帰るまでにツケといてくださいよ、けど一杯もらおうかなあ」 この国のビジネスシーンにおいて酒が振る舞われることは珍しい話ではない。 そして、それしきで潰れる人間もりっぱな大人であればありえない。 花屋の男はせわしなくバーに上がり込むと、片隅を飾る色彩を抱えて運んだ。 普段からそうなのか、祭りのために飾られているのかは不明。 ひょっとしたら間違い配達なんてこともあるかもしれないな。 そんな中、喉を潤すために一杯のカクテルをもらって唇を湿らす。 視界に見知った顔があったなら、にこやかに笑って手を振るだろう。 されどあくまで表の知り合い、気さくな花屋の顔見知りとしてだ。 くるくると表情のよく変わる男を、裏稼業と結びつける人間は少ない。 同じファミリーの中にいないのであれば、尚更だ。 (1) 2022/08/08(Mon) 21:30:32 |
【見】 郵便切手 フラン【街中】 人通りも多い、表の街並み。 陽気なファンファーレを遠くに聞いて、隠れ家に漂う重い空気は欠片も知らず。 路肩に停められたトラックの荷台から手慣れた動きで積荷を下ろし、玄関先までの道を歩く。 途中、日差しで程よく温められた石畳で寝転がる野良猫を見つければ、目深に被った帽子のつばを指で軽く上げて会釈した。 「おつかれさまです」 それだけ置いて、また歩を進め。 呼び鈴を鳴らして応答を待つ間にもう一度振り返ったが、野良猫はもう居なくなっていた。 「自由な暮らしって、憧れますね」 なんとはなしの言葉が空気に溶けて、 日常の一頁が捲られていく。 (@0) 2022/08/08(Mon) 21:35:15 |
レヴィアは、喧騒から離れた路地の店から、今日もグラスハープの音色が響く【路地の店】 (a0) 2022/08/08(Mon) 21:40:25 |
【人】 蜉蝣 アベラルド【街中】 「眩し」 低い声でぽつりと漏れた太陽への文句は、 こんな人通りじゃ誰の耳にも届かなかったかもしれない。 建物の隙間の暗い方から出てきた男は、一度立ち止まってぐるりと辺りを見回してからのたのたと歩き始めた。 よく磨かれた靴を鳴らして、一つ気の抜けた欠伸をする。 報告面倒臭えとか、眠いなあとか、そんなことをぶつくさと言いながら腕時計を見て。 「……ジェラテリアにでも寄るか」 暑いし、時間あるし、とやはり独り言ちながらふらりと足取りは脇道に逸れていった。 暢気なものだ、とは自覚している。 (2) 2022/08/08(Mon) 22:06:18 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ【街中】 「いつもの」「はいよ」 少女の端的な注文と、店員の端的な接客。 騒がしく響くファンファーレより、 今の気分はもっとしっとりした音。 午前の仕事が終わったら、 アンティークショップでも見に行くか? そんな事を考えながら、レンガの壁に寄りかかり。 1分と20秒のあと、移動屋台のアイスコーヒーを啜る。 「……移動10分、調査10分、修理40分。 余剰とトラブル用に30分。楽なのだったらいいけど」 スマホのアラームを1時間と、1時間半後にセット。 石畳をごつごつ踏み鳴らしながら歩いていった。 (3) 2022/08/08(Mon) 22:11:57 |
アベラルドは、通りすがりに自分の横を飛んで行く風船の紐を掴んだ。追ってきた少女に差し出し、背を見送る。 【街中】 (a1) 2022/08/08(Mon) 22:13:00 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ【賭博場】 仕事前の清掃を終えた女がひとり。 カードを手に小気味よい音を鳴らしている。 またおひとり、お得意様がバーストされてしまったのですか。 命の軽さなんて今更の話。 分かってはいても零れそうになる溜息を堪え、 暫し長い睫毛を伏せた。 その手が奏でる音はまだ、止まらない。 シャッフルする手が止まり、瞼を開く。 一枚ずつカードをテーブルへ。 自分の前と誰もいない席に。 こちらの一枚目は 【ダイヤのA】 対面の一枚目は 【ダイヤのJ】 こちらのAを見ても尚、自身の札を信じ ニヤリ口元を不敵に歪め、ギラギラとした視線で 次のカードを急かす故人を思い出して、 もう一枚ずつカードを配る。 (4) 2022/08/08(Mon) 22:24:46 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>4 時に大勝ちして、稀に大負けして。 場を熱狂させる天才。 おそらくご本人はそんなことは 全く気にされていなかったのでしょうけれど。 ……良いお客様でした。 あちらのドンであること、を除けばですが。 対面に配った二枚目のカードは―― 【スペードのA】 「 ブラックジャック 。お強いですね?シニョール」 驚いた表情を作って、肩を竦め いつも通りの賞賛と微笑を贈る。 ですから、私の手向ける花はこれで。ドン・アウグスト 本来は開くべき、自身の二枚目は伏せたままで。 (5) 2022/08/08(Mon) 22:27:56 |
【人】 イル・マット フィオレロ【ノッテアジト】 「やりますねぇ、あちらさん。 心境的には複雑なもんですが」 名誉の死のように名が列ねられて行く報告がひと段落した後 普段通りの真意のわかりにくい声色が、口を挟む。 「アウグストさんがいないのに崩れも引きもしない。 そんなノッテを誇りに思いますよ」 1年前は専ら余程緊急性がなければ姿を見せなかった男だが、最近は何か事あるごとに姿を見かけるようになった。 いずれにせよそう場慣れはしていない男が、 重苦しさを気にして黙る様子を見せたことはない。 「今頃、処理部門なんてほら。 大変なことになってるんじゃないです?多すぎて」 まるで参考人のように、馴染みの組が任せている処理員に視線を向ける。最も、不在ならばいるだろう場所を空目しただけになる。 (6) 2022/08/08(Mon) 22:35:21 |
【人】 家族愛 サルヴァトーレ【街中】 「────さ、着いた。ほら起きて、お姫様。それとも目覚めのキスが必要かい?」 「……なあに。まだ足りないの? はは、欲張りだなぁ。光栄だけど、僕はこの後用があってね」 「もう、そう拗ねないで。代わりに取っておきのプレゼントがあるんだ────なんだと思う? 当たり!」 「うん、勿論だ。愛しているよ。また顔を出すさ、すぐにね」 「じゃあまた、可愛い人!」 高級感のある黒い車の扉が開く。小柄な女性が姿を現す。こじんまりとしたアパートのドアを開け、その中へと消えていく。 男はそれを最後まで見送っていた。いつも通りの笑顔を浮かべて。 いつまでも家の前に留まっているのは無粋だろう。少し広めの通りへと車を走らす。再び路肩に止めて降り、伸びをする。時間を確認。まだ予定までは余裕がある。 行きつけのバーで時間を潰すか、手頃なカフェにでも入るか、車内で仮眠を取るか。しばし立ったまま悩むようだ。 (7) 2022/08/08(Mon) 22:54:29 |
【人】 小夜啼鳥 ビアンカ【街中】 女がひとり、さんざんに人々の靴底で削り取られた石畳を さらに踏みつけて歩いていく。 大きく広がったフレアスカートは ストッキングに包まれた女の細い足にときたまぐるりと絡みつき、 浜の真砂のようにさらさらと解けてまた広がる。 手に持ったままの傘で顔の上半分を覆い隠すようにして、 喧しいファンファーレの雨を払いのけた。 「これだから、マフィアは嫌い」 傘の天蓋は、女の視界を覆い隠す。 内で呟かれた、そんな言葉も閉じ込めて。 (8) 2022/08/08(Mon) 22:56:13 |
【人】 銀の弾丸 リカルド【港倉庫】 「――ふむ、これは最新のクスリか」 運び込まれた密輸品の品々にチェックを入れ、男はクスリの効能の書かれた紙に目を通す。 部下に取り扱いについて指示を出し、倉庫内に鳴り響いた着信音にすばやく反応を示して応対を始めた。 「――はい。 …………は、今すぐですか? 今何を……あぁ、はいはい、わかりました。 すぐ車を回しますから大人しく甘味でも食べていてくださいよ」 上司からの電話だろうか。 男はその場の責任者に抜ける旨を伝え、一つ息をつくと倉庫に背を向けて立ち去った。 今日も今日とてこの生真面目な男は、ずぼらな頼れる上司の世話を焼いているらしい。 (9) 2022/08/08(Mon) 23:02:55 |
【人】 害のない毒 マキアート【賭博場】 彼女なりの弔いを穏やかな瞳で眺め、 ちいさく嘆息をする。ああ、確かに素晴らしい紳士だった。 アルバの傘下にある賭博場でも決して臆さない度胸。 正に、人の上に立つに相応しい人物で。 けれどツキに見放されてしまえば、勝負師はそれまでだ。 実に──幸運の女神は残酷だな、と二度溜息を吐く。 やがて賭博場の門扉が開かれれば、 入ってきた客や招かれた来賓の案内へ。 そこにはもう悼むような悲しげな表情はなく。 堅い靴底の音を引き連れて、行く先は楽しい遊び場。 カードテーブルにスロットと、望みのままに捌いて。 何処へ向かおうかと迷う者に対しては胸に手を当て進言する。 「聖母の名を冠した祭りが行われているのです。故に、 カジノの女王なんて如何でしょう、お客様方? 宜しければ、僭越ながらお相手させていただければ」 ポケットのないタキシードに身を包んで微笑むディーラーは──果たして女神が遣わす天使か、人を破滅させる悪魔か。 (10) 2022/08/08(Mon) 23:16:38 |
【人】 ガット・リベロ ルチア【コーヒーショップ:アルボーレ】 「いらっしゃいませ」 いつも通り、さして流行っていない店内。 さりとて客足が途絶えるという程の事も無く。 オーダーの声が掛かれば、それをマスターへ伝えて。 開いた時間は、お掃除をするか、店内の猫と戯れる。 それが少女の日常、ゆったりと進む平和な時間。 「〜♪」 小さく鼻歌を歌うくらいには、少女は上機嫌。 艶やかな黒猫の毛並みを整えている。 (11) 2022/08/08(Mon) 23:52:59 |
【人】 デッドヘッド ヴェネリオ【街中】 酒場から飲んだくれた男が一人、ふらついた体を石の壁に寄りかからせ目を閉じる。 部下に連絡をしたその手で、続けて別の人間へと電話を掛けた。 「チャオ、今時間あるかぁ……あ? 『子供達を寝かしつけてるからすぐに切る』、だと お前この俺っちと子供どっちが大事なんだよ、おい!」 「本当に切りやがった……」 まさかこのくたびれた男がマフィアであるとは、日常に住む多くの人間達は知らず。 もっとも一部には有名であり隠してもない素性は、過激派の多いノッテファミリーの幹部であることに違いない。 「……あ"ー頭いてぇな、近くのカフェは何処だ」 男は約束の時間まで暇を潰す。こつ、こつ。 石畳には靴の裏に残っていた僅かな赤がうつって続くことはなかった。 (12) 2022/08/08(Mon) 23:58:47 |
【人】 冷たい炸薬 ストレガ【街中】 大きな大きなため息を零して、寂れたオフィスから出てきた。 スマホを取り出し、アラームをクビにする。 「……移動に10分、調査に20秒。修理にワンボタン。 楽であれとは言ったけどさ」 本日の表の仕事は実にあっけなく終わりを告げたようだった。 「もう自称エコロジストの相手は二度としないと決めた」 火急だというから朝から出向いたら、 『クーラーは27度』とか書いた紙が貼られたバカの巣窟で、 挙句に環境がどうこうと聞いてもいないスピーチを 始めそうだったので無視してサーバールームを覗いてやれば、 そこだけ地獄の窯の底だったのだ。 ストレガは全室空調の温度を18度にし、 風力を最大にした後、喚き始めた男の顔を よくよく熱されたサーバーの側面に押し付け、 のたうち回る男の財布から適正報酬…… よりはちょっと多い『勉強代』を取りあげ、 「毎度」と言ってオフィスを出た。 そして、1時間強空いた予定を何で埋めるか、 ぼんやりと街並みを眺めながら考え始めた。 (13) 2022/08/09(Tue) 0:28:02 |
【人】 銀の弾丸 リカルド>>12 ヴェネリオ 【街中】 キキィ―――――――ッ ブレーキ音を鳴らし、1台の高級車が酒場近くの路地に停まった。 「ヴェネリオさん、帰りますよ」 尊敬する上司だが、何分ズボラなのが勿体ない。 運転席から出てきた男は、酒の匂いをプンプンさせている男に開口一番そう言い放った。 調子の良いツィオあたりが居れば話は別だが、まとめ役不在のアジトは今頃空気が悪い事この上ないだろう。 飲んだくれの上司を連れ帰ったところでまとまる話ではないが致し方ない……と、いうわけだ。 「全く。 ……甘味でも食べていてくださいと言ったじゃないですか」 まぁそれも。 この男からの命令一つで行き先は変わってしまうのだが。 (14) 2022/08/09(Tue) 0:51:24 |
【人】 狡兎 ツィオ>>13 ストレガさん 【街中】 「大きなため息だ、でも分かるよ、理由。 俺も一緒に探そうじゃないか、ストレガさん」 偶然というには余りにも作為的なタイミングで顔を表す、 軽薄な笑みを張りつかせた同じファミリーの同胞の顔があった。 ニコニコと相手の顔を覗き込み、 「そろそろ、キミという天使が天国から降りて来たときに、 無くしてしまった背中の羽を探すことに決めたとみた。 俺の大好きな天使が天国に帰ってしまうのは寂しいけれど、 地上では少しばかりキミの魅力は輝きが大きすぎたもんな。 ぜひとも、天国に帰るときは俺も連れていってほしいな」 どうかな。 地上で最後の思い出に、この後食事でも。 (15) 2022/08/09(Tue) 1:28:26 |
【見】 郵便切手 フラン【街中】 「焼き栗をください。 22個入りで」 昼も過ぎた休憩時間、 慣れない喧騒の中を歩いて屋台で注文をしている。 「ワインはちょっと。仕事中です」 丁重に酒を断りながら、温かい袋を抱えて歩く。 途中、柄の悪い男たちが威勢よく出店で騒いでいるのを見かけて、それには関わることなく食事用のテーブルスペースへ逃げていく。 視界の端には捉えながら、だけれど。 見る限りどこのファミリーの者でもないゴロツキ、命知らずだ。 「シマでおイタなんて、命が幾つあっても足りません」 彼らがどこかに"消えて"しまうまで、そう長くないのだろう。 甘い味を噛み締めながら、祭りの片隅でそうごちた。 (@1) 2022/08/09(Tue) 1:59:42 |
マキアートは、諸手を挙げ肩を竦めた。勿論イカサマじゃありませんとも。 (a2) 2022/08/09(Tue) 2:03:54 |
【人】 害のない毒 マキアート>>7 サルヴァトーレ 【街中】 「……お、サルヴァトーレさんじゃないですか」 仕事の前か帰りか。ともあれ仕事中より随分気の抜けた様子の男が、見覚えのある車と人に気づいて声を掛けた。 「奇遇ですね、こんな所で出会うなんて。 今は誰か一緒ではないんですか?珍しい」 ついさっき別れたところとは露知らず、 なんだか不思議そうに首を傾げている。 マフィアとしてディーラーとしての皮を剥いだこの男は、 結構察しが悪く、それでいて人懐っこい。 度の入っていない眼鏡越しの碧眼が、呑気に瞬いた。 (16) 2022/08/09(Tue) 2:39:50 |
コルヴォは、つまりこの微妙な空気の顛末を見守る為に残ったわけではない。 (a3) 2022/08/09(Tue) 2:50:27 |
コルヴォは、なので全てを宥めに入った上司に託し、その内お暇する。 (a4) 2022/08/09(Tue) 2:50:36 |
【人】 翠眼 ヴェルデ【路地裏】 夜の帳がすっかりと空を覆うころ。 暗い路地裏の片隅で、少年は赤く濁った唾液を吐き捨てる。 どうやら、張り飛ばされた際に口の中を切ったらしい。 やや腫れた頰はじんと熱を帯びている。 ほのかに鉄臭い息をつく。 これぐらいは、よくあることだ。 (17) 2022/08/09(Tue) 2:55:01 |
【人】 ”昼行灯” テンゴ【祭りの屋台】 「さて、駄菓子は要らんかね〜」 この島では見慣れない、異国情緒溢れる屋台が一つ。 カラス面の男がのんびりと店番をしている。 屋台の上には東方の国にある駄菓子が溢れんばかりに積まれている他、珍しい玩具もあるようだ。 柄の悪い男らがどこかでピリピリしていようがお構いなし。 時折、赤い球が剣に刺さっているような風体の玩具を手に、遊んでいる様子が見られるだろう。 (18) 2022/08/09(Tue) 3:03:52 |
【人】 デッドヘッド ヴェネリオ>>14 リカルド 【街中】 「よぉリック、お使いは済んだか。 小言がうるせぇぞ……頭に響いてかなわん」 きつい酒に混ざった煙の香り、 どこをとってもまとめ役には的さない役満を着飾って頭をかく。 実際のところファミリーの人間には数多の功績を知られているし、一言で話を聞かせられる。今更面倒を見るのはほんの一握りだ。 懐から取り出した煙草を咥えつつ、部下にもう一本を差し出してやる。時間潰しも大概である。 「帰っても良いことがあるもんか。 優秀な部下をもつ俺はご老体に大人気なんだよ」 「……あと30分……いや1時間。 今いっても会議に死人の名前を増やしておやすみなさいだ。 眠気冷ましにお前が選んだ店でも連れて行け」 (19) 2022/08/09(Tue) 4:09:35 |
【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ>>1 【バー:アマラント】 ソニーのカクテルが残り半分を切る頃。 賭博場で見る女が二つほど間を空けた席に座った。 プライベートらしくラフな格好の。 パンツスタイルこそ制服と変わらないが、 薄い肩を露わにした服装は彼女の仕事場で見る事はない。 慣れた様子でマスターに注文を告げ、ぼんやり辺りを見回した。 こちらに気付いて手を振るならば、 瞬きをひとつふたつした後に微笑を返すだろう。 気付かないか視線を寄越すだけに留めるならば 手持無沙汰に待つ女はスマホを取り出して弄り始めるだろう。 (20) 2022/08/09(Tue) 4:50:49 |
ソニーは、先と変わらない点数をぶすくれた顔で見ている。悪い手ではないけどさ。 (a5) 2022/08/09(Tue) 7:21:00 |
【人】 花で語るは ソニー>>20 ヴィオレッタ ごく度数の低いオレンジ色のカクテルは、それこそ水分補給みたいに減っていく。まだ仕事も残っているうちだ。しっかり腰は落ち着けない。 仕事に集中すると言うならそもそも飲むべきじゃないのでは……なんてのは、祭りの最中なんだから気にしちゃいけない、そうだろう。 初めは気づいていなかったのかちらりと視線を向けるだけ、あるいはそのように見えるだけ。 それがぱっと驚いたように半身向けて席を詰めて、軽い調子で声を掛ける。 「びっくりした! ディーラーのお姉さんでしょ、ああプライベートだから大きな声で言わない方がいい、席空いてる? 今日は仕事の前、後、プライベート? 見違えるなあ、いつもカッコいいけどその格好も素敵。 アネモネの枝みたいにどんな色を乗せたって似合うんだね、オレはね、ふふ、仕事中」 鷹揚な言葉がつらつらと口をついて出る、まるで一人で漫談でもしてるかのようだ。それも少しいけば相手の言葉を待ちもできる。 表の顔、花屋のソニーはいつもこうして軽妙で軽薄で、明るくて調子の良い人間といった振る舞いをする。 賭場へ赴くときの設定だって、なけなしのお金でギャンブルをするのが好きなカジュアルなばくち打ちといったところ。 振る舞いにせよ言葉にせよ、大した人物ではなさそう、そう見える。 「祭りって賭場にも関係あるのかな。最近はお仕事忙しいの?」 (21) 2022/08/09(Tue) 8:31:54 |
【人】 銀の弾丸 リカルド>>19 ヴェネリオ 【街中】 「えぇ、そちらは滞りなく。 小言がお嫌ならもう少し幹部らしくしてください」 酒の匂いに混じった煙の残り香が、何処で何をしていたかを雄弁に物語っている。 幹部の中でも有数の力を持った人物だ。きっと手際良く目標を死体にしてしまったことだろう。 出会った頃はもう少し血の気があった気がするが、それは10年という年月を考えれば当然と言えば当然だ。 差し出された煙草を遠慮なく頂いて、こちらからは自分のジッポライターで火を差し出した。 世話焼きがここでもしっかり板についている。もう慣れだ。 「仕方ないですね……。 家族の死体は俺も見たくはないですから、それくらいはお供しましょう。 珈琲と甘味が美味い店を紹介しますよ」 そう言うと、後部座席の扉を開いて貴方に乗車を勧める。 いくらか時間を潰し、眠気と酔いが冷めたところでアジトへとエスコートをするのだろう。 (22) 2022/08/09(Tue) 9:02:40 |
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