114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
……ごめん。
[幼馴染の前髪を拭うようにしながら、
指先を髪の先から頬へと滑らせる。
自分だけ、勝手に気持ちよくなっていたかもなんて、
思い至るのが本当に遅い。
――なんというか、
こういうとき経験がないのがつくづく悔しい。
目の前の幼馴染に言われるまでもなく、
父や祖父に娼館へ行くこと勧められたり
それとなく宛がわれたりもしたけれど、
そういうことはずっと避けてきた。
――そういうことは大事な人と一緒にしたい、なんて
親に面と向かっていった日には物凄い顔で呆れられたが
(いや、泣かれてたのかも。割と本気で)]
[そうやって今までゆるゆると拒んできた癖に、
いざ経験の無さを恨むのいうのもおかしな話。
だけど、腕の中に抱きしめた君の温もりを感じれば。
痛いくらい、下腹部に熱を感じる。
…どんなに心を過去に縛られていたとしても、
結局のところ、今を生きるこの身は
正直なんだと思い知らされる。
誰かを愛おしいと、
その身の全てを欲しいと思う気持ちは
恐れも戸惑いも吹き飛ばすほどに強いのだと、
……そこまで考えてつい微笑ってしまう]
最初に言っておくけど、
気持ちよくできるかわからない。
[…我ながら、すごく情けないな。この台詞]
でも、君に気持ちよくなってほしいと思ってる。
ポルが男でも女でも、その何方であっても。
さっき僕が言った言葉に偽りはないから。
[大事にしたいんだと、耳朶に唇を寄せてから
背中から腰へ、それから下腹部へと指を這わせていく]*
[物陰は夕暮れの光も霞んでしまう位にほの暗く
昔君と作って2人で隠れた秘密基地にも似ていた
入って、君が何かを確認している。
どうしたの?と問いかける間もなく、
呼気ごと、言葉ごと君の唇が俺を奪っていく。
キスって、触れ合わせるだけじゃないんだ。
こんな風に何度も食んで。重ね合わせた個所から
熱が巡るような心地を、覚えて
互いの唾液で濡れていく唇と吐息までまじりあうような
そんな、溶け合うようなものなんだ。]
―― っ、は……
[冬空の下、呼気を吸い込めば冷たい空気が肺腑を満たす。
キスの合間ずっと息をしていなかったから
多分、君よりも吐く息荒く、目尻は真っ赤に染まってて
整うまでには少し時間がかかるだろう。]
……なんで、謝るの?
俺はね、どきどき、したよ。
――ね。嫌ならこんな風に、ならないよ。
[君に身を寄せる。経験がないのは此方も一緒。
もっと上手なキスの仕方とか知ってればよかったけれど
自分の体にコンプレックスを抱いていたから
そういった勉強もしてこなかった。
君の場合は、親にはそりゃ泣かれると思うけど
そんなところも含めて、そんな純情さが
きゅんっと胸をときめかせるんだよ。
狡いなぁ。君ってどうしてそんなに、心を擽るんだよ。]
[とはいえ、身を寄せたら君の下半身の猛りもわかってしまう
――自分もさっきので少しだけ兆しかけたので
それがばれちゃうのは恥ずかしいなぁって思って
少しうつむき加減になってしまうのは、羞恥心だからで
真っ赤なリンゴみたいな耳が、それを主張してる。
それにしても、うん。
本当に俺の幼馴染は、まじめだ。
真面目で、誠実で。だからとっても好きなんだ。]
――馬鹿。
[言葉に詰まって。最初に出てきたのがこれって
絶対呆れられるよね。だって、そう思ったんだもん。]
君がそう思ってるのとおんなじかそれ以上にね。
俺は、君に気持ちよくなってほしいんだ。
一緒だよ。俺だって初めてなんだから
君が痛いって思うかもしれないし
体だって、男でもあって、女でもあって。
いざって、引かれやしないか怖くて。
それでも君が欲しいんだ。
―― 君が欲しいの。
[痛くてもいい。君が大事にしたいとおもってること
触れた場所から痛いほど伝わってくるから。]
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