163 【全年齢ランダ村】G2087第10.5次再戦村【参加CO制】
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C材料を順番に混ぜる
[混ぜる動作自体はぎこちないものの左程問題がある様に見えず、材料の順番を間違えることも無い。]
[が、途中。泡だて器が手からすっぽ抜けて、天井に突き刺さった。ねぇ、なんで????]
[テトラは烏賊の姿に変わり、ふよふよと泡だて器を回収に向かった。]
D型に入れて焼く
[生地自体は紆余曲折を経てなんとかなった。型へ均等に注ぐ作業も、腕がぷるぷるしているが何とかこなせている。]
[予熱したオーブンへ型に入った生地を入れ、恐る恐る扉を閉じて……後は30分焼くだけ、なのだが……]
[途中何度か唸るような異音が聞こえた気がしたが、なんとか無事に焼き上がった!!これも監督たちのお陰です!!ありがとう!!!!]
花火
そらありますよォ。
素材剥ぐの重労働なンすよねェ〜。
得意なこた、人それぞれデス。
同じことをコツコツ進めるのが得意だったり、
手先が器用ならそーいうトコを活かしてきゃいいンですよ。
そのエアコンどこで作ってンすか!?
もはや冷凍倉庫ですよ!?
ぼ、僕にも料理って作れたんだね……。
正直かなり感動してるよ。
今まで基本どこかでどうしようもなくなってたからさ!
花火もりんご飴も食べて食べて!!
さっき自分で食べてみたけど、普通に美味しいカップケーキだったから大丈夫だよ!!
[カップケーキ配り歩きお兄さんと化しつつ]
こなた、こんなにカップケーキが出来て安心したことないよ……。
たぶんこなたより、ラムネが料理番組やった方が人気出るよ。
[様々な被害と最後の異音を思い出しながら]
どこかで……どうしようもなく……
う、うん!
ラムネのカップケーキ、いただくね。
[舞い散った粉を風魔法で集めて掃除し、
しっかりと設定されたオーブンに頷いたそばから
天井の泡立て器を遠い目で見たり……。
挙句、謎の異音を発するオーブンに身構えたが
無事焼き上がったらしいカップケーキに安堵した。]
いや、ラムネクッキングの後番組に
花火クッキングで癒されたいデス……。
……最後の異音、なんだったンでしょ。
[優しい選択肢しかない様子をちらと見て
自分もカップケーキを口にした]
[同窓にあたたかく見守られつつ完成した渾身のカップケーキが沢山入ったバスケットを抱えて]
きっと僕はオーブンの妖精と仲が悪いんだろうね。
近付くだけで調子が悪くなることもあるし。
[カップケーキを食べながら]
りんご飴
なるほど。
……いやでも破壊し過ぎたら素材破損しない?
被害はそれだけじゃないってツッコミは横にして、
ラムネ、何か出てるの?
花火
……そこまでヤベーんなら
普通に建物の解体とかになりますかネー。
あとは、素材にならんよーなのの処分とか?
何か出てるのかな……?
それならそれで原因がハッキリする分気が楽になるんだけど。
[てとてと(足音)、と戯れにオーブンに近付くが、特に何も起こらない様だ。和解……?]
作ってる最中に何か起きてンのか……?
[材料の方に……]
鼻歌とか歌ってます?
りんご飴
ふえー結構幅広くお仕事があるんだね。
モンスターが出る世界は行ったことあるけど、
迷宮にはついぞ足を踏み入れなかったなー。
さっきのお掃除も慣れたものだったし、そういう営みもおもしろいね。
そもそもこなたはねぼすけ問題があるけど、
ノアベルトの世界にもごはんやさんはあるよね? 夜は開いてる?
それなら結構安牌にいけるかもしれないー
って、こういうのは卑劣には入らないか?姑息な手?
どの道やっぱり、こなたには向いてないや。
ねえねえ、りんご飴。
こなたにはラムネみたく聞いてくれないの?
[そう言って口角を上げ、じっと見た]
花火
えェ。誰かがやらにゃ世界は回らんモンです。
元は金のために始めたくれェにゃ大変ですケド、
これはコレでやってて楽しいっすよォ?
[あちらの世界の事を思い出し、呆れたように笑って]
……そりゃ、飯屋くれェはありますし
夜勤のヤツらが通うよーな酒場もありますけど。
安牌って、そりゃ……あの……。
[……うっすらと感じていた違和感が、予感が、
明確な形を持って目の前に浮かび上がりつつある。
期待がそう思わせるのだと見ないフリをしていたけれど、
目を逸らし続けるのもどうやら限界らしい]
花火
……ついに、遠回しですら無くなりましたネ。
[目の前の笑顔が欲している言葉は
自分が飲み込んでいたソレなのだろう。
こうなれば負けを認めて、白状するほかあるまい]
ええ。えェ。言いてェし思ってましたよ。
俺と一緒で、元々コッチのヤツじゃねーみてェだし?
花火も、誘えば来てくれンじゃねェか? って……。
でも……でもさ。花火には、いやアンタにも。
探してくれてる相手がいるんじゃないンですか?
知らねェとこじゃクソほど苦労しますよ?
それなのに、それでも……
一緒になんて、願っていいんですか?
そんな、ガキのわがままみてーなことを……。
[徐々に崩れていく口調や表情は
いくら繕おうとしても繕えなくって。
ああ、こんなんじゃ困らせちまうと思っても
どうにも情けなくなっていって、ダメだった]
(本当……バカだなぁ、俺)
[代わりに帽子を深く被って、
どうにかその場に立っていようとした]
[相対する花火とりんご飴の話を聞きながら、今暫く動向を見守ろうと、無言でバスケットからカップケーキを取り出してまた食べている]
, りんご飴
こっちの方がこなたらしいからね!
どうしていけないの?
こなたはりんご飴といっしょだとぽかぽかするけど、
りんご飴はしない?
こなた、会ったばかりの時に言ったよ。
知らない世界にいくのは慣れっこなの。
こう見えてけっこーたくましいんだから!
それに今度はひとりじゃなくて。
りんご飴がいっしょにいてくれるんでしょ?
[その姿に口元を緩める]
わがまま、いいじゃない。
こなたはそういうの、聞きたいよ。
こなたもきっとたくさん言うよ!
ねえ、でもなんだっけ?
ここは愛と勇気が世界を救う冒険の世界。
ここにどっちも兼ね備えたこなたがおりますけど、
手を取らないなんて択はあって?
[そう言って覗きこみ、手を伸ばす]
ねえ、こなたすぐはぐれちゃうの。
りんご飴がつかまえててくれる?
花火
[あっけらかんと言い放たれた
『どうしていけないの?』の一言に
がつんと殴られたような心地だった。
だって自分はもう大人で、
わがままなんて言っていいわけがないと思っていた。
そもそも、何かを願っていいとすら。それなのに。]
俺だって、一緒にいて楽しくなけりゃ、
……あんまりに幸せじゃなけりゃあ、
こんな、悩むこともなかったですよ。
今までだってそれなりに過ごして、
今度だって。そう、そのつもりだったのに……。
また別れて、ひとりで帰るんだって、そう思って!
……なのに、一緒に。
この先も、俺と一緒に……いて、くれるのか?
[胸に溜めていた言葉が、
腹に沈めていた感情が、
堰を切って醜いくらいに溢れてくる。
自分がここまで脆かったなんて
ちっとも気付いていなかった。
これまで無邪気な妹のようだった彼女が、
いまは強かで頼もしく見えるのはどうしてだろう?]
[笑顔で肯定されると、もう止まらなかった。
心が和む彼女の笑顔を前にしているはずなのに、
視界がどんどん歪んで、喉がぎゅうっと苦しくて、
壊れたみたいに涙が湧いてくる。
愛や勇気が世界を救うなんて
そんなしょーもないこと、誰が言ったんだ。
救われるのは俺ぽっちじゃねーか。
差し出された手の先へ
恐る恐る、縋るように触れて。
ようやく帰り着いた迷子のように泣いていた。]
[そうしてしばらく泣いていた男は
やっと湧いてきた喜びを
顔の全部に貼り付けて顔を上げた。
泣き腫らした目と鼻声のまま
あくまでいつもの調子を装って]
っだく、そンだげ言われちゃほっどけねェや!
……仕方ね゙ェから、捕まえ゙といでやりますよ。
可愛くで素敵なお嬢さんが
もうひとりで他所に行かないように。
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