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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[教典でなら、『教皇』は『死神』を殺したという。
 そんな激しい一面をカルクドラも
 また、持っているのだろうか……?

 ……今話す姿からは、微塵も想像できなくて。
 濁した言葉の先を聞くのが、怖かった。>>2:402

 世界が、壊れていく。

 カルクドラもそれを理解している。
 彼は、この光景をどう感じているのだろう。]
(75) 2022/12/18(Sun) 14:53:25

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[私が尋ねるよりも先に、彼が口にした。>>2:403
 私が問いかけようとした言葉を。

 優しく問いかける声に、眉尻を下げたまま笑った。]


  私は……、壊れてほしくないと思ってるよ。

  ……お仕事でね、色んな街に行ったの。
  カルクドラは南の生まれだっけ?
  長閑で、人が多くて、ゆったりとしたところ。

  あそこで働く人たちが居ないと、
  世界の食事情が滞るって政府の人が言ってたなぁ。


[ぽん、ぽん、といつしかせんせいが
 私を寝かしつけてくれた真似をして。>>2:362
 プロセラの胸元を緩く叩きながら、
 南の地に訪れた時の柑橘系の香りを思い出した。]
(76) 2022/12/18(Sun) 14:54:39

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
[中継機で見た南の地には地割れが起こり始めていた。
 いつかに足を運んだときとは全く違う風景に
 成り代わっていたことに衝撃を受けた。

 南だけじゃない、他の地域も。
 変わり果てていく、このままでは。
 美しい街並みが、どんどん壊れていく。

 壊しているのは誰?
 神様?『箱庭』のわたしたち?

 止められるのは――……私達しか居ない。]
 
(77) 2022/12/18(Sun) 14:55:44

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
  ……このままだと、この世界で暮らす、
  何千何万という命が消えていくんでしょう?

  私を育ててくれたおじいちゃんとおばあちゃんも。
  私に仕事を与えてくれた政府の人も。
  洋館での暮らしを手伝ってくれていた人たちも。

  いやだよ。そんなの。
 
  神様にお願いして、許してくれるなら。

  ……私は、壊したくない。
  壊れてほしくない。
 
(78) 2022/12/18(Sun) 14:56:11

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[寝息を立てるプロセラから視線を上げて、
 問いかけたカルクドラを再び見つめる。]


   ……カルクドラは、違うの?


[彼も違わないと、思っている。
 否、そうであって欲しいと、乞うように。
 彼を見つめるオレンジの瞳が、戸惑いに揺れた。*]
(79) 2022/12/18(Sun) 14:56:23

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

―― 回想/ホールにて ――

[ホールに居る人たちに伝達を終えて、
 チェレスタの元に戻れば、
 端末を手にしている姿が見れただろうか。>>2:401

 避難は出来たということを知って、
 両手を胸についてほう……っと大きく安堵を漏らす。]


  良かったぁ……。
  このまま安全な場所に居てくれたらいいんだけど。


[チェレスタの一座の評には>>2:407
 こんな時にも関わらず、
 あはは、と声を上げて笑ってしまった。
 さすがチェレスタを育ててくれた人たちだと思う。

 彼女が一座の人たちと培ってきた関係性が垣間見える。

 信頼は一日二日で成るものではない。
 積み重ねた日々が生み出すもの。

 言葉の端にそれを感じ取って、
 彼女が大事にしているものを改めて実感する。]
(80) 2022/12/18(Sun) 15:51:41


[ 彼女が大切にしているものを、

          どうか、奪ったりしないで。 ]


 

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[その為にも、今できることをと彼女の手も借りる。
 エーリクを追いかけるというのには>>2:420
 少し目を丸くしたものだけれど。
 先程の声は彼に向けてのものだったのだろう。>>2:398


  ……だ、


[思わず、咄嗟に。
 口から零れそうになった言葉を飲み込む。

 『審判』が『月』に近づくこと。
 教典での彼らの関係を知らないわけじゃない。

 今まで彼女がエーリクに取っていた態度を見れば>>2:232
 彼女からも彼に歩み寄るというのは。
 きっと彼女自身が、何か現状に
 変化を与えようとしているからではないかと。]
(81) 2022/12/18(Sun) 15:52:40

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[いつも私のおねだりを聞いているばかりの彼女が、
 私にささやかなお願いごとを一つ。>>2:425

 そのことに更に驚きを隠せなかった。
 彼女が、人に頼るなんて思いもよらなかったから。

 些細であれ、少しの変化。
 それを私自身に託されたことが、この上なく
嬉しくて

 
 そんなお願い事をされて断れるはずもない。
 彼女の右手を取って、ぎゅっと両手で包み込む。]


  勇気を出して、チェレスタ。
  あなたから湧き出たものを、信じて。

  『大丈夫』

  私はチェレスタをずっと見てる。
  もし、不安になったら。
  心のなかで私を呼んで。
  ――遅れても絶対に駆けつけるから。


[そっと、両手を離して。笑いかける。]
(82) 2022/12/18(Sun) 15:53:30

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク




  
『チェレスタは、絶対に大丈夫!』




 
(83) 2022/12/18(Sun) 15:54:24

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[名残惜しむようにハグをして、
 チェレスタの背中を押して手を振った。]

 
  いってらっしゃい、チェレスタ!


[彼女の期待には応えられたかな?

 大丈夫、 私はいつだってチェレスタの味方だよ。**]
(84) 2022/12/18(Sun) 15:54:37
XIX『太陽』 ヒナギクは、メモを貼った。
(a27) 2022/12/18(Sun) 16:01:09

 
  わたしの退場を望む声が大きかったから、
  処刑される事が決まった。

  どうやら立ち回りを間違えたらしい。
  わたしは数の暴力と無関心に殺される。
  けれど、それでよかった。
  気紛れで、成り行きで、そんな半端な気持ちで
  あなた以外の『特別』や
  『その他大勢』になどなりたくなかった。

  友がわたしを止めるべく
  わたしを手に掛ける可能性だけを
  最期まで懸念し怯えていたけれど、
  あの子はわたしを最期まで信じていた。
  「最期まで信じてくれる」と
  信じられなかったわたしの事を。

 
『ほんとうは全部わたしじゃない』


  ほんの一言、泣き言を零せば
  生き延びる道もあっただろうか。
  共にこの結末に抗ってすらくれただろうか。
 

 
  何の縁も無いひとに
  何故だかいつの間にか焦がれてしまった。
  焦がれているだけで良いと思った。
  それしか赦されないと思った。
  だから最期まで口を閉ざして
  秘めたまま死ぬことにした。

  最初は何の形にするつもりもなかった感情は
  あっというまに抱えきれなくなって
  溢れそうになって初めて『太陽』にだけ打ち明けた。
  どうして『太陽』だったかはわからない。
  望む形で上手く受け留めてくれる気がしたから。

  『ある日、『悪魔』が
  『愚者』を殺してしまいました』
  衝撃を受けた。きっとみんなとは違う意味の。

  『愚者』最初に死んだ子『悪魔』最初に殺した子の関係に憧れた。

  欲しかったものが明確に形になった瞬間に感動すら覚えた。
  或いは叶わぬ望みを葬る棺を漸く見つけた
  安堵だったのかもしれない。
  ああ、これでやっと終わりに出来ると思った。
 

 
  話せないことの多い感情を無理に暴く事なく
  『太陽』は望むときにはやさしく寄り添ってくれた。
  誰にも内緒にしてほしい。
  その約束を守った侭あの子はいなくなった。

  『星』には如何しても言えなかった。
  友達だったからこそ。
  後ろめたい感情だったせいもある。
  けれどそれ以上に
  あのこはわたしにとってずっと一番の仲良しだったから。

  突然零番目ができてしまったその事実が
  わたしとずっと一番の仲良しでいてくれた
  あの子と積み重ねた時間を裏切るような心地がして。

  それまで話せない事なんかなにもなかった『星』にも
  誰にも、ずっと秘めていた。
  それが余計に苦しかった。
  それでも。
  『星』にだけはどうしても知られたくなかった。
  

 
  足掻けど結局、最期まで願いは何一つ叶わず、
  それこそがわたしにとっての絶対であると
  望む事すら否定された心地がして
  憤るより嘆くより悔いるよりらだ虚しくて。

  夢を見続ける努力にすり減った頃に
  寄り添ってくれるあの子を喪った。
  自分を慰める日々にもう疲れてしまって
  すべて投げ出してしまいたくって
  生き延びることなど叶わなくて良いと思った。
  きっと生き延びたとてわたしは諦めきれず
  性懲りもなく愚かな行いを繰り返す。

  たったひとりに殺される為に。
  叶わないと本当は解っている癖に。

  殺される事が叶わないと理解してしまったら
  それなら逆に、いっそこの手で、と
  望むでも、願うでもなく、
  無理矢理叶えてしまいそうな衝動から
  必死に目を逸らすのももう限界だった。

  終ってしまいたかった。
  終わりにしてしまいたかった。
  あの子が信じてくれる友だったわたしのまま。

  だからこれは自殺みたいなものだ。
  ある意味望んだ終焉のかたちだった。
 


 
  『だからどうか、きみだけは
  わたしの"望んだ結末"を否定しないで。
  理解出来ずとも受け入れてほしい。

  これでやっとらくになれるんだ。
  祝福してくれよ、友達だろう?』



  何を今更。
  たとえあの子が赦したってわたし自身が
  あの子をもう一度友と呼ぶことを赦せなくて。
  それでも最後まで友で居ようとしてくれた
  あの子の為にと自分自身を偽った。
 



  …………え、


[ 初めに、鈍い衝撃があった。
 咄嗟に、己が過ちを悟った。
 焦燥が、刃を抜き取らせた。

  眼前が、赤く、赤く
まった。



     ぬるりと指先を伝うそれはひどく
あたたかく

     やがては錆びた鉄の狂おしい匂いに満ちて
     足元は瞬く間に
一色
で染め上げられ
     取り落とした凶器をも容易く呑み込んだ。]

 




   ──あ、  ぁ、あ

    
  あああああああああああああああ!!!!!!!




[ 蒼褪めた顔が此方を見つめていた。
 何事かを口にしようとして、動かなくなった。]

 



  どう、し、て


[ 殺めるつもりなどなかった。
 どれほど折り合いが悪くとも
 殺したい程に憎んだことは一度足りともなかった。

 語らえば語らう程に諍いを生じ
 近付けば火と油の如く反発し合う我ら
 であれば無理に接することもない。

 距離を置くことで平穏が保たれるのならば
 それもひとつの共存の形だと、]



  どうして…………!!!


[ 神様は、わたしに罰をお与えにはならなかった。]

 


[ そうして悟った。
 狂い出した歯車はもう止まらないことを。
 
 『愚者』が『悪魔』に殺された日から
 言い知れぬ怖ろしい予感があった。
 あのひとも、あの安らかなひとときも
 皆の揃う箱庭ももう永遠に戻っては来ない。

 ──ごめんなさい、神様
 ごめんなさい、『運命の輪』

 ごめんなさい、『隠者』


 わたしが生きていてはゆくゆく
 あなたにも災いが降りかかってしまう。

 わたしがもっと早くこうしていれば、
 わたしはもっと早く、こうする私を殺すべきだった。]

 





         
              ごめん、  ね



[ 天高く振り翳した刃を
 胸元へと、一息に振り下ろした ]**

 

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

―― 回想/せんせい ――

[せんせいは優しい人だった。
 隣り合わせて本を読んでくれて、
 私の読みにくい字を上手だと褒めてくれた。>>2:300

 文字を書くにあたって、
 最初に教わったのは『箱庭』の人たちの古き『役目』と、
 それから、今の洋館に住む仲間たちの名前。

 世界にずっと受け継がれている物語は、
 小さな私ですら聞いたことがある童謡にもなっている。
 
 せんせいは『正義』らしい。

 どんな意味?とか、どんな人?とか、
 せんせいを困らせる質問もしたかもしれない。

 でも、最終的には。
 『なんだかかっこいい!』と解らないながらも、
 説明を聞いて満足気にしたかもしれない。]
 
(162) 2022/12/18(Sun) 22:15:55

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
[せんせいの生まれた場所を聞いて。
 人には『ふるさと』があることを知った。

 ならば、私のふるさとは南東の街になるのだろう。

 せんせいが話す場所は、
 チェレスタからも聞いたことがない海の上の街。
 私の生まれた場所とは、何もかもが違って、
 どれもこれも未知のもののように思えた。

 教わった文字すら違う形をしていて、
 文字にも言語があるのだと、その時に覚えた。

 せんせいが見せてくれる挿絵と照らし合わせて、
 一つ一つを吸収していく。

 教わったばかりの文字を、先生がくれたノートに
 書き出しながら、先生に尋ねる。]


  
『せんせいは、ふるさとが好き?』



[聞いてみたのは、いつか私も。
 せんせいから教わった場所を
 この目で見てみたくなったから。]

 
(163) 2022/12/18(Sun) 22:16:49

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
[枕に残った赤い染みの話は、
 せんせい本人には出来なかった。>>2:305

 朝一番にノートと筆記具を抱えて、
 眠った先生のベッドに飛び込んだ時に見えた赤。
 
 見ちゃいけないものを見てしまった気がして。
 その場では、気づいていないふりをした。]
 
(165) 2022/12/18(Sun) 22:18:36

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
[その代わりに。

 勉強会の後にこっそりと。
 いつも証持ちで賑わうお店に立ち寄って。

 その時、既に成人を迎えていたフォルスの、
 袖を引っ張る少女の姿があったかもしれない。]



  
せんせい正義は、いたいのがまんしてる』




[どこの怪我とも知れない。
 見間違いかもしれない、小さな子供の言葉を。

 『力』はどう受け取っただろうか。*]

 
(166) 2022/12/18(Sun) 22:19:59
XIX『太陽』 ヒナギクは、メモを貼った。
(a38) 2022/12/18(Sun) 22:27:14

[『平等』の定義がはっきりしていたならば。

 『正義』はあんなにも、迷わずに済んだことだろう。

 神は『正義』に、『平等たれ』という役割を与えたくせ、

 肝心の『平等』の定義を示しはしなかった。

 その『平等』を形作ることを、神は『正義』に求めた。

 ……そんなもの、
     神でもなければ定められようはずもないのに。]

[『塔』は感情を抑えてしまうところがあった。
 
 あの人の心の中には、
 生まれてくる歓喜も、悲哀も、憤怒も、慈愛も、
 あるというのに、うまく表現できないようだった。

 恥ずべきことではないのに、
 それを厭うかのように表に出さないことが気になって、
 気づけば、特別『塔』を気にかけることが増えていた。

 時間は無限にあった。
 あるように思えていた。

 神が造られた箱庭の中は、永遠だと思っていた。

 焦らず、ゆっくりと。
 いつか『塔』本人から語られるといいと思っていた。
 
 溢れそうになるまで抱え込んでいた感情を、
 君の口から打ち明けられた時は
 そっとあなたの身体を抱き寄せた。]


  『よく言えたね』
  『忘れないで、その気持ち』
  『それはあなたにとって、大事なものだから』


[言い聞かせるようにゆっくりと、あなたに伝えた。]

[『心』は人を成長させる。
 『心』は『身体』に影響を及ぼす。

 動物になくて、人間にだけあるもの。
 それは、人を大きく進化させるためのものだった。

 『感情』を持つことを誇らしく思って欲しい。

 困難に打ち勝つためには『強い心』が必要だ。
 自分に素直に、正直に。

 『太陽』は常にそれを見届ける。

 そうでなければ、
 陰りが見えて『太陽』が隠れてしまうから。]

[あなたの思いを共に抱えたまま、
 私はあなたを置いて先に逝った。

 ああ、でも。どうか。
 あなたのせいだとは責めないで欲しい。

 人はいつか儚く散っていくものだから。

 いつかは誰にしも訪れる時が、
 少し早かっただけ。

 あなたの思いを共有できなくなってしまったけれど、
 寂しい思いをしていないだろうか。

 仲の良いあの子と、ちゃんと話せているだろか。

 後悔があるとしたなら、
 そんなあなたを最期まで見届けられなかったこと。]

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[カルクドラの話を聞いている傍らで。
 ベッドへ視線を戻せば、瞬くプロセラの瞳が見えた。]


  ……あ、プロセラ。起きた?
  起き上がれる?

  起きるならゆっくりとね。


[彼が身体を起こそうとするなら、手伝いもした。
 ベッドサイドの差水を彼に手渡して。
 唇を湿らせたなら、ゆっくりと事情を話しただろう。]
(213) 2022/12/18(Sun) 23:25:38
 




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