120 【身内RP】森奥の工房 2nd【RP】
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[────俺に触れる妄想、とは。
……彼の頭の中を覗きたくなった。
想像の中で彼は、どんな風に俺に触れてくれたのだろう。
想像の中の俺は、どんな顔をしていたのだろう。
────…羨ましい。
想像した、彼の想像の中の自分には、妬けてしまうけれど。
今もずっとWそういう目Wで見ていると告げる
彼の視線の先で、全身が火照る。
……少し、気持ち良くなってしまって、瞳を揺らした。
ああもう、目線だけで、どうしてこんなに。]
[結婚できるのは本当に嬉しいと、彼は言った。
────結婚。できる?
結婚してくれる、らしい。
本当に? 俺も……、嬉しい。
彼には、家族と過ごした記憶がほとんどないという。
早くに亡くしてしまったのか、
いても関わって貰えなかったのか──、
何れにせよ、寂しい思いをしてきたのかも知れない。
小さな彼を想像すると胸が痛くなり、顔を歪めた。
俺は貴殿に何が出来るだろう。]
[綺麗な目なんて言われると照れてしまう。
ずっと見ていたいし、見ていて欲しいのは俺も同じだ。
神が妬んでこの腕を欠けさせたとは……、
彼は、なんてロマンチックで、
顔に似合わず背信的なことをいうひとだろう。
彼と出逢う機会をくれたのだから
その神は恋の神だろう。
けれど矢を射るのは俺の方が上手いし、
彼を射止めたのは俺自身だ。
神の好きにはさせない。]
[そうだな、だけどほんの少しだけ、
彼は間違っているかも知れない。
美しく凛々しいとは光栄だけれど
今のままで十分すぎると認めて貰えたからこそ
己はいまの肉体への執着を捨てられる。
俺の欲しい言葉をくれる彼こそが俺の神。
その彼に与えてもらってこそ
完璧で至高の俺が産声を上げるのだ。]
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