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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
  これが最後かもしれないから……
  一度ゆっくり話がしたいと思ってね。

  でも、ゆっくり話をするのは
  初めてかもしれないね。 
  ……僕達が会って、もう七年も経つというのに。


[ 所々生まれる空白。
 言葉を選びながら抓んでいるつもりだが
 七年の歳月、更には神話時代の記録が妨害する。]

  
  今更だけど、 僕は……僕なんだ。  

  神話の時代の、何だか偉いけど
  闇落ちしたらしい人じゃなくて。


  君だって、そうだろう?
  この世界に生まれて、この洋館に居て。
  君のことは、ヴェルトさんやシンくんから色々聞いてたよ。


[ 直接話したことはほぼ無いけれど、境遇や、
 名の由来等は聞いていた、と告げ] 
  
(57) 2022/12/20(Tue) 12:57:27

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  初めて君を見たときから、何か熱がこみ上げるみたいで、
  
……何かに支配されそうで


  トマトの菜園が荒らされた時とか
  あの時は、僕も酷いことを言ってしまって

  ……今更だけど、ごめんね。

  
  でも、「何故、僕は僕として話せないのだろう」と
  ずっと思っていた。

  ……覚えてる? 君が祈祷室……
  ううん、倉庫に偶然来たとき。

  「つぎはうまくやれるといいね」って
   言ってくれたの覚えてる?

  あの後、上手く言えなかったけど……。
  嬉しかったんだよ。
  

[ あの倉庫が、君もよく訪れていた場所だとは
 今も知らないままだけれど。
 あの言葉を聞いたとき、
 距離を近付けることが出来るのでは、と思った。>>1:90]
 
(58) 2022/12/20(Tue) 13:01:17

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
[でも、自分からやり直させてくれ、とは言えなかった。
 それを言うにはカルクドラでない『教皇』デセスパール
 余りにも理不尽な言動を行ったから。
 
 しかし、言わないといけないのは確実に『僕』の方で。]


  
  ずっと、このままじゃいられないって思って……。
  でも、気付けば七年も経っていた。

  ……あんなに酷いことをしておきながら
  聖職者ごっこをして、いい人ぶっている僕のことを
  どう思ってる?


[ 蔑まれているか、哀れまれているのか。
 憎悪しているのか。それとも殴られるのか。

 どのような答えが返ってきても、納得はいく上
 それを受け止めなければいけない責務が男にはある。

 
胸に刻まれた黄金色の波紋の痣が、存在する限り。


 何なら、途中で立ち去られることも
 十二分に想定している。
 例えそうなったとしても、追いかけることはしないだろうが。*]    
 
(59) 2022/12/20(Tue) 13:05:41
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a19) 2022/12/20(Tue) 13:14:30


[ 『節制』は、箱庭を愛していました。
 世界を生み出した神様を愛していました。
 自分と同じように箱庭に生み出された子らを、
 それぞれに大切に想っていました。

 相反する性質を持つ者たちの集う箱庭では
 諍いが度々起こりました。
 彼らが諍いで互いを傷付けすぎてしまうことのないよう、
 一たび争いごとが起きたなら駆け付け
 仲介役を進んで買っていました。

 神様が『節制』へ贈った贈り物は「架け橋
 相反する二つの性質の間に立ち、
 それらを結び付けることの出来る贈り物でした。
 
 特別安らげるのは、親友である『隠者』の傍。
 『隠者』は思慮深く、慎重で、思い遣りに満ち
 誰よりも『節制』の性質を理解してくれます。
 『節制』もまた『隠者』を誰よりも大切に想っていました。

 晴れた空の下、よく二人だけのお茶会を開きました。
 湖畔で涼やかな水音を聴きながら
 アイリスの花を眺めるのがいっとう好きでした。]

 


[『節制』は規律を重んじ、節度を弁え
 慈愛を尽くすためならば自己犠牲をも厭いません。
 東に呼ぶ声あれば飛び、西に呼ぶ声あれば駆け
 求められれば求められるがままに献身し、
 皆の幸せを心から願っていました。
 
 最初はきっと興味本位で始められたのでしょう
 『運命の輪』の手による幸運と不運の流転。
 やがてどちらをも楽しむようになってしまった
 『運命の輪』のことを、その勝気な奔放さを
 『節制』はどうしても理解できません。
 
 初めこそ純粋に心配をしていましたが、
 徐々に苛立ちを覚えるようになってしまいました。

 『節制』が戒律し、己を戒めていましめて
 とても出来ずにいるようなことをも
 無邪気に成し遂げてしまうから。
 羨望の色を孕んだ、醜く身勝手な苛立ちでした。

 『節制』は自分が『運命の輪』を嗜められる気がしません。
 『正義』に任せて、距離を置くことにしました。]

 


[ わたしは神様を愛しているのに
 神様の創りたもうた子に苛立つなんて!

 『節制』は自分の中に生まれた矛盾に苦しみました。
 こんな自分は『隠者』にだけは知られたくない。
 ひとり苦しむうちに、ぽきり、と何かが折れました。

 どんなに仲介役を続けても
 ただその場では丸く収まるというだけ。
 争いの火種がそれぞれの個性に在る限り
 諍いが完全に絶えることはありません。

 ……つかれたな。
 ふとそう思いました。

 仲人役を務めることが虚しくなってきましたし
 自分の存在は箱庭に必要がないような気もしてきました。]

 


[ やがて思いました。

 わたしが間に立とうと、立つまいと
 さして結果は変わらないのではないか?
 
 愛する神様からの贈り物を使いこなせない己に
 『節制』は、失望しました。
 必要がないのなら、わたしが生み出された理由は何だ。

 「わたしは、神様から愛されていないのではないか?」

 奇しくも『運命の輪』と真逆の発想に至りました。]

 


[ 神様を、箱庭を愛するがゆえに積み重ねてきた
 丁寧な暮らしが荒れるようになりました。
 箱庭の何処かで諍いが起こっても
 知らぬ存ぜぬを貫きました。

 昼夜は逆転し、好きなだけ酒を煽り、殻に閉じこもり
 美しかった紅い翼はぼさぼさになってしまいました。

 そんな情けない自分を誰にも見られたくなくて
 『隠者』には特別見られたくなくて
 もしも『隠者』が自分の元を訪ねてきてくれても
 ひとりにしてほしい、と拒んでしまいました。

 そんなある日のことでした。
 『悪魔』が、『愚者』を殺しました。

 どんなに諍いが続いても殺し合いに発展することはないと
 『節制』は心の何処かで油断していました。
 だからこそ見て見ぬふりをしていました。

 ──取り返しのつかないことが起きてしまった。

 わたしが間に入ったとて
 止められはしなかったかもしれない。

 だが、『愚者』の死は防げたのではないか? ]

 




  [  わたしの、せいだ  ]



 


[ 自責の念に駆られた『節制』は我に返りました。
 神様が愛した、穏やかな箱庭を取り戻すために。

 混乱に陥った箱庭を鎮めようと
 『節制』は、再び諍いを仲介し始めました。
 そのうちに誰かが刃を持ち出しました。]


   ──いけません

   わたしたちがわたしたち同士で
   傷付け合ってはなりません……!!


[『節制』は仲立ちを試みながら
 どうにかして刃を奪い取ろうとしました。

 力任せに奪い取ろうとしたその弾みで
 『節制』の身体は場外へと投げ出され、



             掌の中の刃は──── ]**
 
 



  行かないで――……

  

 
[               ひとりきりの恋人たちアダムとイブ
             胸の証はとある楽園の模倣。
   蛇の奸計で林檎を口にし追放された者たちの烙印。
          その意に破綻をも内包するそれは、
          夢を見なければ狂わなければ生きられない程に、
            最初から完璧ではなかった証。 ]
 

 
[  知っていた。識っていた。
  完璧な両性具有に完璧な二人でひとつ
  それでも足りないのです。
  足りないと思ってしまうのです。

  或る日神に問いました。
  「どうしてわたしたちを完璧に作ってくれなかったの」

  造物主我らが父は答えます。
       「そのままの完璧でないおまえを愛している」と ]
  

 
[  『恋人』が何をしたとて何を思うとて、
  永遠の不完全に絶望し身を投げたとて、
  正気の果てに箱庭の全てと心中したとて、
  何をしても愛しいのだとその瞳は告げるのでしょう。 ]
 

 

  ──── ああ、反吐が出る。
  自分で作った可哀想な人形を愛でるその目が煩わしい。
  わたしたちが欲しいはそれじゃない。
 
 

 
[  『悪魔』の愛は禁断の果実でした。
  そこにあり、魅力的で、どうしても欲しいと思うのに、
  手を伸ばせばその愛は終わってしまうのです。

  わたしたち、ふたりでひとつの完璧な存在。
  だのにこの身の外に抱いた愛に気付いた時、
  『恋人』の『完璧』は永遠に失われてしまう。

  だから見ないようにしました。
  『完璧』であるならば、『悪魔』は愛してくれる。
  
何故、と思えば問うたことはありませんでした。
  向かい合うことを避けていたようにも思います。

  心で想うことだけは、この心だけは自由だ、などと、
  そんな都合のよい夢を揺蕩っていたかったのです。  ]
 

 
[  だから、箱庭の黄昏を招いたのが『悪魔かれ』だとしても
  それは構いませんでした。

  愛とは許しで、愛とは受容で、
  愛とは存在ありのままを肯定するものだと信じていたからです。

  彼がどれだけ血に染まろうと罪に塗れようと、
  望むものを得る道なら何がどうなろうと構わない。
  わたしたちの終わりですら──
  きっと完璧なまま終わらせてくれると信じたから、
  どうでもいいと思えたのです。

  彼が真に求めるものが何であったかさえ、
  知ろうとしないままに。   ]
 

 
[  けれど、狂気のままの精神は擦り切れる寸前でした。
  生まれた時から『完璧』ではないと知りながら、
  それでも『完璧』を偽り生き続けるのは地獄でした。

  だから、それ『隠者』の薬は確かに救いだったのです  ]
 

 

[  そして、              
]
 
 



   ── ねえ、『悪魔』いとしいひと
   こんな最期を少しくらいは惜しんでくれるかな?
   
   わたしたちも少し残念だ。
   最期だなんて言わず、
   最初に殺してもらえばよかったかな、なんて。

   ああ、でも。
   きみに浮かぶ失望の色を見ることがなくてよかった。
   きみの愛を失う前に、死ねてよかった。
 
 

 
[  そうして瞼を下ろします。
  そこには音もなくただ優しく広がる夜がありました。

  『恋人』はその不本意な死にも関わらず、
  眠るように穏やかな顔をしていました。  ]
 

 

[  そうして『完璧』を守り通して死んだのです
  それこそが『悪魔』への、彼/彼女『恋人』の愛の体現なのでした  ]

 

 
 
   
きみのことを『愛して』いたよ

 
 



    わたしはやはり、
          神様に愛されはしない
 




[ けれど神様、それでもわたしは
   この世界の生きとし生けるものすべてを
              あいしているのです

 あなたのことも、

         
──あいしていたのです
  ]



 

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 現在:玄関ホール ──

[ 翌日、自室から直接玄関ホールへと向かう。
 毎日欠かさず行っていた神への祈りは
 恩人の姿をした神が現れて以降行っていない。

 徐々に集まる『証持ち』達に>>2
 昨日も姿を見せた神が居る。
 崩れゆく世界の中で
 皆はどのような決断を下したのだろうか。

 間も無く、神が決断を告げた>>3
 とてもつまらなさそうに。

 男の中に、真っ先に沸いた感情は
 
“空虚”であり“失望”が近かった。


 世界が滅ぶのが止まったのは、当然喜ぶことであり
 男自身が昨日神に伝えていたことであり
 言わば願望は叶っていた。
 それなのに、晴れた気分がしない。
 全くしない訳では無いが、見えない世界の様子より
 見える恩人の姿をした神の発言の方が、
 感じるものが大きかった。

 一番腑に落ちないのは、神の反応、漏れる声>>4
 それらに対する空虚であり、失望だった。]
 
(111) 2022/12/20(Tue) 21:44:19

【人】 X『教皇』 カルクドラ


 
 
( ……あなたを信仰し、毎日祈りを捧げていたことが

     私にとっては不幸せでした。 )





[ 今にも漏れそうな本音を飲み込む。
 よりによって、それをヴェルトの姿で告げるのだから。
 苛立ちの感情まで湧き上がってくる。]
 
(112) 2022/12/20(Tue) 21:44:40

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ それでも、次に語り掛けられたことには>>5
 若干怯んでしまう。

 南地域の自宅である教会で、聖職者になるべく
 日々勉強に励んでいた頃の自分がこの言葉を聞けば、
 きっと目を輝かせ「一緒に居ます」と叫んでいただろう。


 しかし周囲の環境と、神に用意され
 敷かれた道程を歩んだ結果、信仰心は綺麗に瓦解。

 続く“神から愛されなかった子たちへの別れの挨拶”>>6には 
 様々な感情が沸き上がってくる。


 確かにこの世界は醜い。

 この洋館に集められた証持ち達も
 大半が酷い過去を背負い育ってきた。
 
 留学中、胸元の痣に気付いた学生に晒され
 爪弾きにされ、多大な嫌がらせを受けた記憶は消えない。]

 
(113) 2022/12/20(Tue) 21:44:51

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
  …………わかりました。

  では、私も神を信仰することを止めます。 
  貴方も、愛する子でない者に祈られても迷惑でしょう。



[ 最後まで黙り続けておくかと思っていたが
 自らの、共に過ごした仲間達を否定されれば
 苛立ちを隠せず、自然と糾弾していた。

 もし、世界の破滅に納得し
 滅ぶ運命を受け入れていたとすれば

 この神と共に暮らすことになったのかと思えば


    
────想像するだけで。反吐が出る。
 ]
 
(114) 2022/12/20(Tue) 21:45:37

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 

  さようなら。 
  ……私が信じていた神。
  

[ それでも、最後の別れの挨拶の際は>>7
 自然と神妙な面持ちになる。
 人間は感情の生物故に、幾度と振り回され続けていく。

 間も無く、崩れ落ちたヴェルトの姿を見て
 自然と足が離れ、駆け寄っていた。>>8

 
別れを告げてもヴェルトの姿が消えなかった
 即ち、依代として使われていた可能性はある。

 
ならば、もしかして……。
]
 
(115) 2022/12/20(Tue) 21:45:52
 




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