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人狼物語 三日月国


71 【R18】歪んだ愛の形【身内】

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   そりゃおうじくんにとっては
   簡単でしょう……

[ 
  少しだけ拗ねてしまいました。
  私の理解力がないのかもしれませんが
  余裕そうなおうじくんをみると
  少し悔しくなってしまったのです。

  プログラミングを取った理由は
  時間割表と相談して空いてたからっていうのと……
  
  出来たらかっこいいなって思ったんです。
  だから、教えてもらった時は
  ちょっとおうじくんがかっこよく見えました。
  ……わかりやすかったです、悔しいことに。
                        ]
 

 *

   気分…私の、せいで……
   ごめんね……。

   うちって、おうじくんの?

[ 
  ぐっと引っ張られて
  ぐらりとよろめいてしまいます。
  転びはしなかったけれど、
  おうじくんに抱きついてしまいました。

  タワーマンションにたどり着くと
  ここ……?と思わず彼のほうを見てしまいます。
  普通のアパートに住んでいた私にとって
  びっくりしてしまうのは仕方のないことだと
  そう思うのです。

  ……おうじくんはどこか
  機嫌が悪そうな気がします。
  いつもにこにこしているけれど…
  どこか表情がいつもと少しだけ違うような…。
                       ]


   ……おうじくん、その、
   私、だいじょうぶ、だから……。


[ 
  覗き込むようにしてそういったら
  彼はどんな反応を見せたでしょうか。
  部屋に招き入れられるのなら
  少しだけ躊躇してから、
  お邪魔することになるのです。]*
 


   わかって、ない…です………

   ……なんで?
   なんで、まりんの両親は、
   海斗くんとまりんが一緒に寝るの
   嫌がるの?こんなに海斗くん優しいのに。

   やだ、まりん海斗くんとおやすみしたい。


[ 髪そっと撫でられますが、
  まりんはベッドを決めた時のように
  段々と拗ね始めまして、
  意固地になり始めていました。

  海斗くんと一緒に眠っちゃいけないなら
  最初からダメっていうはずなのに。
  
  海斗くんが優しくしてくれても、
  暫く不貞腐れて、まりんはその場から動かずに
  彼を更に困らせてしまうのでした。   ]*






   勿論紫色の布地も素敵だと思います!
   茶道で使っていた袱紗ばさみが
   うさぎさんで可愛かったから…

[ うさぎ柄を思いついた理由を言いつつ
  色々な色や柄を用意しようと話すのは
  とても楽しかったのです!      ]


   お客さん…そうですね。
   大学生のうちに少しずつ頑張ります!

[ 大学では第二外国語を学ぶと聞いています。
  清玄さんがフランス語を話せるのなら
  私もフランス語を、なんて思うのです。

  清玄さんにふさわしい女性であれるように
  常に努力しなければいけませんね!    ] 
 

 ―――――

   今日は予定があるからと言ってあるので
   挨拶はもう済ませました!
   行きましょうー!

[ 清玄さんが嬉しそうだと
  嬉しさがさらに増すのです!
  今日の予定は前々からわかっていましたので
  親しい人には挨拶を済ませてあります。
  なので、特に思い残すことも無く
  お世話になった学校に感謝しつつ
  去ることになるのでした。

  直哉さんは、私のお世話をしている
  メイドさんと腕を組んでいます。
  ……知りませんでした。
  でもでも、直哉さんはとっても明るい方ですし
  メイドさんも幸せそうなのです!
  いいことなのです!!           ]*
  


   女の子はさー、力が弱いから
   ……男に襲われると大抵、
   抵抗できなくて―――
   怖い目に遭うの、わかる?
   俺だって男だから、例外じゃない。
 
   俺、別に優しいわけじゃないし。

[ ……言わないと分からないかと思ったけど
  言ったところでだめな気がしてきた。
  頬を撫でながら、小さい子に言うように
  諭してみるけど……。

  その場から動く気配がないのなら
  少しため息をついて、ベッドに戻った。 ]


   …………どうしてもって言うなら
   来てもいいけど、
でも―――




    
怖い思いしても、知らないから

 
 
     *



  ここら辺は初歩的なものだよ?
  わんこちゃんさては、こう言うの苦手?



  教えてる時も呼び方はそんなに変わらず。
  でも彼の仕事までの領域は教えなくても
  彼女の単位には支障がなさそうなので
  彼女が慣れてきて教えてほしいって
  お願いしてくるまでは何度も反復練習の
  繰り返しだったような。

                      ]




   *


   あ、ごめん。大丈夫?



  彼女の重みが体に伝われば、
  冷静さを少しだけ取り戻すものの
  いつもなら彼女の柔らかさに
  ニヤついてもおかしくない彼が
  反応を示さず、家を目指した。

  マンションの前に着けば、
  彼女から驚きの声が聞こえたような。
  気にせず、部屋に向かえば
  リビングにあるソファでも座るよう促した。

                       ]






    あぁいう男は、地獄を見るから。
    ………わんこちゃんが初めてだよ。
    今まで誰も入れたことない。




  大丈夫という彼女に顔を向けた。

  セフレたちとは絶対ホテル。
  例外なく、どこかしらのホテルで会っていた。
  だから必要以上の会話をしたことも
  一緒に食事をすることもなく。

  イライラしている時に
  ホテルに行ってしまえば、
  彼は必ず彼女を傷つけると思って
  タバコの匂いが染みつきかけの家に
  舞い戻ることを選択した。

                     ]





    ごめんちょっとタバコ吸ってくる。

    ……甘いもの、冷蔵庫にあるから
    よければ食べて。



  そう言って、彼はリビングから離れ
  扉をパタンと閉めてしまった。

  別に彼女が甘いものを食べたいと
  彼が知っていたわけではなく、
  彼がただ仕事の合間に食べようかと
  買っていただけだが、
  彼女が冷蔵庫を開けることはあったか。

                      ]*




    …怖い目って、なに……?

    海斗くんも、まりんに怖いことするの…?
    脅かすのは、ダメだよ?


[ 頬を撫でられながら、すりすりと
  その手を押さえて頬擦りをしました。
  怖いことって、脅かすこと、でしょう?

  たしかに、まりんは怖がりですが、
  海斗くんがそんな、ことしませんよね……
  じっと見つめていると、
  海斗くんは頬を撫でるのをやめて
  またベッドに戻って行きました。

                      ]




    ……海斗くんは──────


    まりんのこと、知ってるから…
    優しい、よね?


[ 脅かされてもいいから、
  まりんは海斗くんと一緒に眠りたかったのです。

  ちょっとだけ、海斗くんの表情が
  怖いなって思ってしまったけれど、
  部屋の中に入って扉を閉めると、
  海斗くんのベッドに近付いて、
  彼が中にいるなら枕を置いて
  まりんも入れてもらうのでした。
  まだお座りしてるだけなら、
  枕を持ったまま海斗くんの横に座って。

                     ]*




   ……にがて、かも
   
[ 
  あんまり要領がいいわけではないので
  繰り返しやって、少しずつ理解していくことに。
  慣れてくると、少し面白いな、
  と感じるようになったのと
  ……一緒にいる口実にちょうど良くて
  単位に関わらない部分まで教えて欲しい、
  なんてお願いをするようになったのでした。
                       ]
 


  *


  抱きついてしまって、いつもなら
  嬉しそうというか、そんな反応をする彼が
  今日は反応しませんでした。様子が少し変です。

  煙草の匂いがする部屋に通されて
  促されるまま、ソファに座ります。

  ……誰も入れたことがない、などと言われては
  私は特別なのか、なんて期待してしまいます。
  頬がほんのり染まったような。
                       ]


   はじ、めて……
   あ、いってらっしゃい…?


  煙草を吸ってくると言われて
  引き止めることも出来ず、そのまま見送るのです。
  冷蔵庫に甘いものがある、と言われても
  私は立ち上がりませんでした。
  ……冷蔵庫って、その人の生活がよく見える気がして
  見ていいのか、迷ってしまったんです。

  
恋人じゃないから
、遠慮が先に出てしまって。
                          ]
 


  おうじくんが出ていってから、
  先ほど言われた言葉を反芻していました。
  ……本当に付き合っているわけではなくて
  だったら、彼にとっての私は
  何なのでしょうか。

  ―――特別な何かを期待したいのに。

  恋人はいらないならそれは違うんだろうな
  と思ってしまいます。
  ……好意を伝えることだって
  きっと迷惑なんだろうって思うのです。

  あぁ、私は確かに―――
                       ]

   馬鹿、だよね……
  



  体だけの関係というには一緒にいすぎたんです。
  愛されているって錯覚が
  錯覚じゃないような気がしてきてしまって
  
  錯覚じゃないと、思いたくて。

  一人になるとそんなことが頭をよぎってばかりです。
  一人だからこんなことを考えてしまうんです。
  ……泣きたくなってしまいます。

  きっとおうじくんがいれば忘れられる…
  全部忘れさせてくれる……

  そう思って、リビングの扉を開けて
  どこにいるのか、探そうと歩き始めたのです。
                        ]*
  



    色々と、想像力豊かなことはいいこと。
    絶対に理子が気にいるものを見つけようね。


[ 色の話から彼は反物の色しか考えていなかった。
  だから、柄で色を入れることを話されると
  ハッとするのだった。
  2人しかいないから、いつもこんな風に
  どこか兄妹のような会話ができている。   ]


   いい子だね。もし、分からないことがあれば
   わかる範囲で教えてあげられると思うし、
   無理だけはいけないからね?


[ 大学の講義を選ぶ時に、
  フランス語を選ぶのがわかれば
  彼は率先して彼女を手伝うと決め。

  たまには講師を呼ぶのもありかな、と
  彼女が決めた第二言語の講師を
  彼は多分見繕うのだろう。      ]



────────


    あんまり浮かれすぎて
    うちに返すの忘れるなよ。


[ リムジンの中で彼は友人に釘を刺す。

  3泊4日の間はいいけれど、
  その後はきちんと返してもらわなければ
  支障が出かねない。
  友人はわかってる、といいながら
  恋人に膝枕をしてもらっているので
  彼からは疎まれたような視線が注がれて。  ]






    このまま、中に入る?


[ 世の中では制服で楽しむことが
  トレンドらしいと言うのを彼は見ていた。
  リムジンから降りて、
  それを見送れば彼女の手を握って。

  今の彼女は高校の制服で、
  今の彼は群青のスーツ。

  既に荷物はホテルに届いているはずなので
  着替えることも可能ではある。
  特に着替えを必要としないなら、
  ゲートに向かって閉園まで1日目を楽しもうか。 ]*






   脅かす、ね…………。
   

[ ここまでわかってないと
  なんかもう……困る。
  頬擦りしているのは可愛いけどさ…。

  ベッドに戻って、寝ころぶと
  まりんは無警戒でやってきた。  ]
 


   ……知ってるよ。 
   まりんが思ってる以上に、知ってる。
   
   だからこそ、優しくないんだよ、俺。


[ 横にいる彼女に馬乗りになるような体勢。
  手首をぐっと握ってベッドに押し付けてたけど
  まりんは痛がったりしたかな。

  怖がるのなら力を緩めて
  逃げられるようにしてあげるつもりだけど。
  じっと見つめて、反応を伺うことにした。 ]*
 


   はいっ!清玄さんとお写真も撮りたいですー!

[ 成人式といえば写真を撮るのも定番なのです。
  ちゃーんと二人で写りたいのです!
  欲を言えば、清玄さんのお父様とお母様も
  ご一緒したいです。
  家族写真みたいでとっても素敵だと思うのです。
  でも、お二人はご多忙ですから、
  私はわがままを言わないのです!      ]


   清玄さんに教えてもらえるのなら
   とっても心強いです!

[ 教えてもらえるなんてわかれば
  フランス語以外の選択肢はありません!
  大学の科目になかったら諦めざるを得ませんが
  あるのなら絶対に
  フランス語を履修することでしょう。 ]
 



[ 清玄さんがご友人に注意しているのを見て
  私はといえばメイドさんに笑顔を向けるのです。
  おやすみを楽しんでくださいね、
  なんて声をかけたら
  お返事してもらえるでしょうか? ]


   ……もう制服とはお別れですよね 
   なら、このまま入りますー!

[ 三年間お世話になったこの制服には
  とっても愛着があります。
  可愛いなあ…と中学生の頃憧れていたので
  合格が分かった時は跳ね上がって喜びました。

  そういうわけで、着替えはせずに
  ゲートをくぐるのです。
  まずはお揃いのカチューシャを
  入手するところからです!       ]*
 


   ひぁっ…!

   だからこそ、優しくない……?

[ 彼のベッドに入り込むと
  まりんの上に海斗くんがいます。
  何故、でしょう…?
  
  まりんのことをよく知ってるから
  優しくできないってなんでしょう… ]


   海斗くん、あの…
   おやすみするんじゃないの?

[ 動けないことはあまりなんとも思わなくて
  でも、彼が眠るはずなのに
  こうやってまりんに馬乗りになっているのが
  少しふしきだったのでつい…

  彼の手は大きくて、まりんの腕は
  簡単に押さえ込まれてしまいました…
  やっぱり彼はまりんと違うのですね。   ]*





    写真か…前撮りしよう。
    お父さんとお母さんもそれちらつかせたら
    多分帰ってくるよ。


[ 反物を探して、作ってもらうから
  両親にも報告をしなければいけない。
  報告をしたら成人式はいつだの
  色々と聞いてくるだろうから、
  その時に前撮りの日取りを決めることに
  なると彼は読んでいた。        ]


    僕もわからないことあるかもしれないから
    過信はいけないからね?


[ 彼女の輝いた瞳が見えただろうか。
  彼女の前では失態を見せたくないけれど
  言語となればまた話は別で。
  彼も長年話しているけれど
  自信がない部分が多々ある。

  色んなことが、これから起こると考えると
  彼としても生きる糧になっていくのだった。  ]






[ 彼女がメイドに声をかけているのを見ると、
  メイドの方はありがとうございます、と
  膝を貸している友人の髪を優しく撫でていた。
  その顔はどこか朗らかで、
  これから先、どこまで人間としての尊厳を
  持てるようになるのか、なんてことを考えた。  ]


   ふふ、それじゃぁ…何から買おうか。


[ 彼女の制服は本当に可愛い。
  彼女が高校を選ぶ時に制服も要素として
  えらぶように言ったか、彼女が選んだか。
  とりあえず毎日毎日彼がその制服を
  汚してしまわないかと心配だった。

  ゲートを一緒に潜れば、
  近くにあったショップで
  カチューシャを買うことになった。
  勿論、お揃いにして写真も撮った。
  アトラクションへ行くか
  ショーへ行くか、彼女に聞きつつ
  ひとつひとつフードを通りで買ったはず。 ]*




 




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