201 【身内】甲斐なき星の夜明け前
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| 緊張するなって方が無理だよっ! [隠さずわたわたそわそわする。 >>37] は、 はいっ! [なぜか敬語で背筋を正した。 >>38 駅につくまで抱っこさせてってクマを要望した けど貸して貰えたかな。] (41) 2023/02/21(Tue) 7:10:27 |
| そうなんだね。 [てっきり一日時間作ってかと思ってた。 >>39 ……アルカ君のお母さん。 蒸発して、一人で生きてきた人…… 今頃何を思っているんだろう。] うん。大丈夫、 ちゃんと大人しく待ってるよ [待つだけだけど拳を作って気合を入れた。] (42) 2023/02/21(Tue) 7:10:43 |
| [ここは電車の中。話題は当り障りないものに どうしてもなってしまう。 やっぱり自分の頭の悪さがうらめしいよ。 気が利いた言葉一つ出てこないんだから。 私が降りる時、一緒に降りてくれたのは >>40 わりと嬉しかったよ。] うん……ええ、と 昨日言った通りだから [連絡出来なくても気にしない。そう伝えたつもり。 私はアルカ君の手を握って、上下に振った。] (43) 2023/02/21(Tue) 7:11:26 |
| (44) 2023/02/21(Tue) 7:11:31 |
- 回想 -
[だって、だって、
アルカ君が泣かないから。
それが余計に私の涙を止めなかったんだよ。
そんな事があって、お母さんにこんな形で会って
何も感じない訳がないのに。]
泣くことだもんっ!
ばかっ!!
[貴方がそうやって傷を当たり前のように受け止める
それが悲しいんだよ。
だから私がその分泣いた。泣き続けたんだ。]
***
そこまでいやがる事ないじゃん、ぶーぶー
[そう言いつつ笑みで距離をつめていく。
話なんて聞かないよ?
知ってるよ。夜中聞いちゃった。うなされていたの。
だから私はやめなかった。
そうやって怒ってる内は、私の事だけ考えるでしょ?]
私達は一心同体運命共同体!
だから問題ないないっ!
ははは、やだなー、アルカ君ってば照れちゃってー
[嫌われるかな? とは思ったけど
その時はその時考えよう
精神だった。]
[そこまで嫌がるから手出しうんぬんは
危険性全然感じなかったよ。
何もないなら問題なしっ!
でも、でもね。仮に何かされたとしても……
それでも良かったんだよ。
アルカ君が感情を吐き出してくれるなら
それを私にぶつけてくれるのなら
私は全部を受けとめるつもりだったんだ。
結果はちゃんと、負う覚悟はあるんだよ。これでも。]**
| [何故かクマを持ちたいようだったので、 紙袋ごと渡した。 >>41 何もない状態から、スタートした母の新生活。 ずっと同じ仕事をしていると言っていたから、 今ではそれなりに頼られる ポジションにいるのではないだろうか。 和やかなムードでご歓談とはいかなくても、 そんなに心配するような事態にはならないさ。] (45) 2023/02/21(Tue) 19:53:35 |
| (46) 2023/02/21(Tue) 19:53:49 |
| [隣駅でまた電車を降りて、指定された喫茶店へと向かった。 中々良さそうな店で、 それぞれの席を隔てるカーテンが設えてある。 成程、話し合いには適している。]
お待たせしました。こんにちは。
[ウェイターに案内された席に既に母は座っていた。 立ち上がり少し目が泳ぐ。 「ご無沙汰していました」そう言って頭を下げた。] (47) 2023/02/21(Tue) 19:54:18 |
| [注文したコーヒーが届いて、漸く話し始める。 訊くまでもないことだけれど、 きちんと本人の口から言ってもらう必要があるから、 まず最初に何故家を出て行ったのかを聞いた。 「傍にあるのが当たり前だった筈の幸いが、 失われることに耐えられなかった」 何故、新たな幸せを模索しなかったのか聞いた。 「幸福が簡単に消えてしまう事を知っているから、 また失うくらいなら何も欲しくない」 父のことをどう思っているかを聞いた。 「どうしてあんなことになったか分からないけれど、 それでも、生きて側にいて欲しかった……」 一緒に生きていた時間は短くても、 血は争えないものらしい。] (48) 2023/02/21(Tue) 19:55:12 |
| [互いの近況なども話して、オレも例のクマを見せた。 嘗て自分が作ったものであることを一目で思い出した様だ。 「大事にしてくれていたのですね」と言うので、 自分は大事にしてなかったと正直に話した。 このクマを、大事にしてくれた人を、 自分は大事にしたいと思っていると伝えた。 最初から最後まで、お互い敬語で話した。 オレは母を"貴女"と呼び、母もオレを"貴方"と呼んだ。 それでもぎくしゃくしていた訳ではなく、 そこに佇む空気は、それなりに穏やかであったと思う。 また連絡をしますと言って別れた。] (49) 2023/02/21(Tue) 19:55:58 |
| [話が終わったのは、14時ごろだったろうか。 携帯でシオンにメッセージを送った。
「話が終わった。 これからそちらの駅に行く」
と言っても隣駅なので、オレの方が早く着いたかもしれない。 待ち合わせの駅の入り口へ向かう。**] (50) 2023/02/21(Tue) 19:57:00 |
―
回想
―
[何も感じていない訳じゃないから動揺したのだが。
というのは兎も角、中々泣き止まないものだから困った。
寝つきが悪いことはあったけど、
だからと言って余計な人間が部屋にいたら気疲れする。]
そこまで嫌がる程の
迷惑行為であることを理解して欲しい。
性別が逆だったら、立派な犯罪だ。
[いや、性別で犯罪か否かが変わるのはおかしいか。
まぁ結局、
本当に嫌だったら力づくでどうにかできるだろって
話なのかもしれないが、
それはそれで別の法律に抵触する。]
[相手の覚悟は知らないが、
そんな覚悟はいりません。
生憎感情的になることに対しての経験値が乏しいので、
そもそもやり方が分からない。**]
| [預かったクマさんを袋から出して抱っこした。 >>45 袋は皺にしないよう手に持っていたよ。 ずっと一緒にいたから半分くらい私の物って感覚 もう預かる必要なくなるのかな。 この子とお別れかなって思ったら嬉しいけど寂しい。 駅に着く時には袋に戻して返したよ。 ぎゅっと抱きしめて託しておいた。] (51) 2023/02/21(Tue) 21:05:14 |
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