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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 ]『運命の輪』 クロ

[クロの世界は狭く、小さい。
洋館に保護されてからは何か重大な用事がない限り、外に出ていったことはない。守られる場所を知ってしまえば、そこから出るのは怖かった。

生まれ育った村と洋館しか知らないから、それ以外の「世界」に大切なものがあるという感覚が今一つわからない。外の世界は広がっている、と知識はあっても、実感は薄かった。

しかし其処が、同じ証持ち同士にもある違いであり、不平等だということは、わかった……かもしれない。]

ううん。それなら、マドカは、箱庭に行っても平等じゃないって嫌になる、かな……

[あくまで憶測ではあるが。]

アリアさんは、箱庭に行っても僕ら全員は幸せにはなれないと思うんだね。

[そっか、と頷いた。**]
(86) 2022/12/18(Sun) 15:58:57
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。
(a26) 2022/12/18(Sun) 16:01:04

XIX『太陽』 ヒナギクは、メモを貼った。
(a27) 2022/12/18(Sun) 16:01:09

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

―― 現在・医務室 ――

[ 普段なら慣れた調子で運ぶ世話役も今は混乱の最中か
  或いは手が空いていても、今ばかりは
  特に不吉と言われる『塔』には
  どうしても関わりたくなかったのかもしれない。

  ふわりと覚醒した意識に最初に感じたのは
  消毒液のかおりと話し声。
  運ばれた先が普段と違っても気にする事も無い。
  気付いたら違う場所にいるのなんて
  意識が無い時には勿論、意識がある時までも、
  日常的にありふれているから戸惑う事も無い。

  寝たふりをしたいわけじゃないけれど
  まだ目の前が真っ白で眩しくて、目を開けられなくて。
  目を閉じたままで声だけ聴いていた。
  居るのは多分ヒナギクと、恐らく『教皇』か。
  促されれば反応しない事はあれど拒む事はそんなにない。
  彼のお茶の誘いを受ける返事をしたのはきっと
  ぼく自身ではなく付添いの職員だけれど。
  彼の名前も聞いたことはある筈だ。
  多分考えれば思い出せる程度に記憶はしている。
  記憶している事を引き出すのが苦手なだけで。

  普段と違うどこかぴりぴりとした騒がしさが遠く聞こえる
  何時か聞いた遠雷の音みたいだと思ったが
  ほんものの遠雷の轟すら
  耳を澄ませば聞こえたかもしれない。 ]
 
(87) 2022/12/18(Sun) 16:41:53

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 話し声がきこえても
  会話に割り込む積極性の持ち合わせも無ければ
  なにもかもに関心も無くて、
  ふたりの話題を詮索しようとも思わない。
  まるで他人事に、目を閉じた侭ふたりの会話を
  普段の『騒がしい』と同じに聞き流しながら
  頭の中を整理しようとする。

  ■■■■■■がかえってきた。
  誰が?
  頭の処理が追いつかない。

  自分の感情が無さ過ぎて、魂に刻まれた衝動を
  自分の感情と思い込むふしがあるから
  ■■■■が何者であるかはっきりとわかっている。
  知っていると魂が叫ぶまま知っていると疑う余地はなく
  けれど引き出すのが苦手なだけじゃない何かが思考を阻む。

  あれは■■■■■でありながら本物の■■■■だ。
  ちがう■■■■■ではない。けれど■■■■■で。
  誰それ、知らない。知っている。知らないのに。
  知らない筈が無いと喚く認識への
  齟齬に目が廻るから投げ出した。

  確か、望むものを選べと言っていた。
  どうせ叶えない癖に。両極端な二択だった。 ]
 
(88) 2022/12/18(Sun) 16:45:20

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ >>1:9“ さあ今度こそ、皆で幸せな世界を作ろう ”
  “ こんな世界は、壊してしまおう ”

  ねぇ■■■■■■
  幸せだった瞬間は確かに存在したけれど
  でもね、■■■■■、
  あなたの望む幸せが■■■■■にはずっと堪え難かった。

 
幸せな
世界の『繰り返し』も
  この世界の崩壊も
  興味が無いんだ、どうせ同じ事だから。 ]
 
(89) 2022/12/18(Sun) 16:46:09
 
  わたしの退場を望む声が大きかったから、
  処刑される事が決まった。

  どうやら立ち回りを間違えたらしい。
  わたしは数の暴力と無関心に殺される。
  けれど、それでよかった。
  気紛れで、成り行きで、そんな半端な気持ちで
  あなた以外の『特別』や
  『その他大勢』になどなりたくなかった。

  友がわたしを止めるべく
  わたしを手に掛ける可能性だけを
  最期まで懸念し怯えていたけれど、
  あの子はわたしを最期まで信じていた。
  「最期まで信じてくれる」と
  信じられなかったわたしの事を。

 
『ほんとうは全部わたしじゃない』


  ほんの一言、泣き言を零せば
  生き延びる道もあっただろうか。
  共にこの結末に抗ってすらくれただろうか。
 

 
  何の縁も無いひとに
  何故だかいつの間にか焦がれてしまった。
  焦がれているだけで良いと思った。
  それしか赦されないと思った。
  だから最期まで口を閉ざして
  秘めたまま死ぬことにした。

  最初は何の形にするつもりもなかった感情は
  あっというまに抱えきれなくなって
  溢れそうになって初めて『太陽』にだけ打ち明けた。
  どうして『太陽』だったかはわからない。
  望む形で上手く受け留めてくれる気がしたから。

  『ある日、『悪魔』が
  『愚者』を殺してしまいました』
  衝撃を受けた。きっとみんなとは違う意味の。

  『愚者』最初に死んだ子『悪魔』最初に殺した子の関係に憧れた。

  欲しかったものが明確に形になった瞬間に感動すら覚えた。
  或いは叶わぬ望みを葬る棺を漸く見つけた
  安堵だったのかもしれない。
  ああ、これでやっと終わりに出来ると思った。
 

 
  話せないことの多い感情を無理に暴く事なく
  『太陽』は望むときにはやさしく寄り添ってくれた。
  誰にも内緒にしてほしい。
  その約束を守った侭あの子はいなくなった。

  『星』には如何しても言えなかった。
  友達だったからこそ。
  後ろめたい感情だったせいもある。
  けれどそれ以上に
  あのこはわたしにとってずっと一番の仲良しだったから。

  突然零番目ができてしまったその事実が
  わたしとずっと一番の仲良しでいてくれた
  あの子と積み重ねた時間を裏切るような心地がして。

  それまで話せない事なんかなにもなかった『星』にも
  誰にも、ずっと秘めていた。
  それが余計に苦しかった。
  それでも。
  『星』にだけはどうしても知られたくなかった。
  

 
  足掻けど結局、最期まで願いは何一つ叶わず、
  それこそがわたしにとっての絶対であると
  望む事すら否定された心地がして
  憤るより嘆くより悔いるよりらだ虚しくて。

  夢を見続ける努力にすり減った頃に
  寄り添ってくれるあの子を喪った。
  自分を慰める日々にもう疲れてしまって
  すべて投げ出してしまいたくって
  生き延びることなど叶わなくて良いと思った。
  きっと生き延びたとてわたしは諦めきれず
  性懲りもなく愚かな行いを繰り返す。

  たったひとりに殺される為に。
  叶わないと本当は解っている癖に。

  殺される事が叶わないと理解してしまったら
  それなら逆に、いっそこの手で、と
  望むでも、願うでもなく、
  無理矢理叶えてしまいそうな衝動から
  必死に目を逸らすのももう限界だった。

  終ってしまいたかった。
  終わりにしてしまいたかった。
  あの子が信じてくれる友だったわたしのまま。

  だからこれは自殺みたいなものだ。
  ある意味望んだ終焉のかたちだった。
 


 
  『だからどうか、きみだけは
  わたしの"望んだ結末"を否定しないで。
  理解出来ずとも受け入れてほしい。

  これでやっとらくになれるんだ。
  祝福してくれよ、友達だろう?』



  何を今更。
  たとえあの子が赦したってわたし自身が
  あの子をもう一度友と呼ぶことを赦せなくて。
  それでも最後まで友で居ようとしてくれた
  あの子の為にと自分自身を偽った。
 

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ どうでもいい。だからこそ。

 
あのとき
みたいに数で決まるのなら
  せめて無関心のままでなく。
  あげるよ、きみたちに。
  だって、ぼくはいらないんだ。

  きっと叶えてくれないけれど
  それでも尚、きみたちがあきらめないのなら

  けど、どっちに?

  浮かんだ顔はヒナギク一人なのに
  知らない二人分の名前が浮かんだ。
  けれど上手く思い出せなくて
  ……いいや、そもそも知らない気もする。
 
  呼べない誰かの姿を探してゆっくりと目を開いた。
  まだぼやけた視界にゆっくり瞬きを繰り返しながら考える。
  ああ、探さなきゃ。
  いや、ずっと傍に居た?

 
また
きみを酷く裏切ってしまったような
  訳の分からない罪悪感に襲われたけど
  あの頃も、今も、ぼくわたしは不器用で
  その感情の表し方すら知らなかった。* ]
 
(90) 2022/12/18(Sun) 17:03:58

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ 「知ってた?」 >>72

  いつから?
  
 ……思い巡らすまでもなく、
 あの日>>1:83が切欠だったに違いなくて。

 崇拝のように愛していた『完璧』などないと知りながら
 偽物の一人芝居の傍に居て、
 それでも何も言わず傍にいてくれた ── ?


 どうしてかはわからない。
 けれどあの時>>1:298、“わたしたち”にと大事な決断さえ
 委ねて、差し出された手を振り払ったのに、
 今、“私”にもう一度その手を差し伸べてくれている。

 ベルナハト、それこそが彼の答えだ。 ]
 
(91) 2022/12/18(Sun) 18:17:48

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 


[  であるならば、
   向き合うのはベルであるべきだ ]


 
(92) 2022/12/18(Sun) 18:18:14

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
[ >>73ほぼ図星を突かれて、それでも決壊前の涙を
 無理矢理押し込めて、「泣いてない」と強がる。
 ノックの音、扉の先に指先を合わせるけれど
 こんな顔は見せられない。>>1:312
 

 ……深呼吸をする。

 一つの音、一人分の呼吸。 私だけがここに在る。 ]
 
(93) 2022/12/18(Sun) 18:18:31

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
  ……箱庭には行かない。
  こんな風に作っておいて、
  生まれる前から絶望を与えておいて、
  愛してるだなんて言う人のところになんて
  死んでも行かない。


  …………世界も、どうなってもいいと思ってた。
  ナハトが箱庭を選んで嫌いな世界をなくしたいと
  思うなら、世界と一緒に消えたいと思ってた。
 
(94) 2022/12/18(Sun) 18:19:06

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
  …………駄目だね、私。
  こんなに近くにいたのに、
  あなたのこと何ひとつ見えてなかった。

  “わたしたち”も“私”も、
  あなたの優しさに甘えるだけで、
  ナハトに沢山の気持ちを貰ってばっかりで、
  あなたがどんな気持ちで私に向き合ってくれていたか
  知りもしないで傷付けてた。
  さっきだって、自分の為にあなたを傷付けた>>1:315
 
(95) 2022/12/18(Sun) 18:19:51

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

  ねえ、ナハト。
  完璧じゃなくて、嘘だらけでな私でもいいの?
  傍に居て、名前を呼んで、
  誕生日のお祝いをしてもいいの?

  ……私が『恋人』でなくてあなたが『悪魔』でなくても
  あの日を運命だったと思ってもいいの?

  
[ 迷い込んだ夜色の黒猫をナハトと呼んだあの日を。

 “わたしたち”はもういないけれど、
 あの日初めて感じた嬉しさですら本物じゃなかったけど。

 あなたが温かくしてくれた気持ちを分けたいと触れたのは
 それだけは本当だったから。 * ]
 
(96) 2022/12/18(Sun) 18:20:53
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a28) 2022/12/18(Sun) 18:23:09

Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a29) 2022/12/18(Sun) 18:23:47

【人】 T『魔術師』 シン

―― 回想・"笑顔"の彼 ――


[ ベルちゃんと一緒に来た男の子の方は、ゼロくんといった。
 二人がどうして同時に来たのかは知らないけど、
 彼が『悪魔』だって知ったら、
 『恋人』と一緒に来たことに、
 因縁めいたものは感じたかもしれない。
 でも、ぼくが普段通り、笑顔で話し掛けたら、
 彼は笑顔で応じてくれた>>0:517

 ゼロくんは大抵笑顔で、元気で、
 人当たりもそんなに悪くないように見える子だ>>0:545
 初めて会った時も感じて、思ったことといえば、]
 
(97) 2022/12/18(Sun) 18:42:05

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 笑って、楽しそうならいいことだね!というのがひとつ。
 フォル兄さんのこともあるし、笑ってるからと言って、
 心はどうなってるかなんて、分かりはしないってこと、
 知ってるのにね。


 それから――
 『恋人』を殺した『魔術師』を、
 『悪魔』はそう憎んでもいないんだな、
 というのが、ひとつ。
 その普通に見える反応に、ちょっぴり安心した。
 ベルちゃんに笑顔で接するぼくという例があるのにね?
 ]
 
(98) 2022/12/18(Sun) 18:42:31

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 洋館育ちのぼくは、人に接するという経験値なんて
 圧倒的に足りてなくて、
 だから、ゼロくんが、笑顔の向こうで
 何を考えてるかなんて、図れやしない。
 ゼロくんが笑顔を作るのが上手いならなおさら!


 だからぼくは見える笑顔だけを見て、
 ゼロくんは楽しそうだね、だから大丈夫、
 なんて、思うんだよ。

 表面上の調和だけを見て、そうやって思い込む。
 ぼく自身、笑顔の向こうに、何も隠してないとは
 言えないのに。これは秘密だよ!
 ]
 
(99) 2022/12/18(Sun) 18:43:21

【人】 T『魔術師』 シン

 

  そう思う? ありがとう!


[ だから、名前を褒められたなら素直に嬉しかったよ!
 だけどゼロくんは、『悪魔』って、証の名前を言うから。
 ……自分の名前が嫌いな人もいる、名前がない子もいる。
 それは知ってるから、
 それならそれで、引き下がらなくもないんだけど、
 だけどね、いつか箱庭の名前で呼ぶこと、
 それは、ぼくは嫌だった。
 だから、名前を尋ねただろうね。]


  じゃあゼロくん! よろしくね!


[ ゼロくんが証の名前で呼ばれたがってるっていうのは、
 今日までの洋館暮らしでよく知ってるけど、
 ぼくはずっと彼のことは、ゼロくん、と名前で呼んでいた。]
 
(100) 2022/12/18(Sun) 18:43:55

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ きみが「楽しく過ごせるのはいい」って言ったら、
 ぼくはそれを素直に信じて、
 しばらくは、その期待に応えようとしてたかな>>0:518

 ゼロくんも賛成してくれることもあったし、
 遊ぼー!って言ってゼロくんを誘ったけど、
 ゼロくんは来ないことも多かった>>0:519
 ……来ないのは、別に良いんだけどね!
 でもちょっぴり残念!

 だけど参加したときに楽しそうだから、
 それでいいよって思ってたよ。]
 
(101) 2022/12/18(Sun) 18:44:21

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ゼロくんがベルちゃんと一緒にいることが多いなら、
 ゼロくんに近寄っていく頻度も、
 もしかしたらそう多くはなかったかもしれない。
 「ベルちゃん」って呼んでるの、
 きみはもしかしたら、聞いたことがあったかもしれないね。
 ぼくはぼくで、仲良い二人を見て、
 少し、複雑な気分になっていたかもしれない。


 歩み寄らないんだから、
 当たり障りのない距離を保ったまま。
 ぼくはゼロくんの笑顔が、ずっと好きだよ?* ]
 
(102) 2022/12/18(Sun) 18:44:50

【人】 XIV『節制』 シトラ

── 薬草園


[ 声が届く程度にわたしから離れて佇むクロさんに
 どうぞ、と椅子を勧めてみたけれど
 座ってもらえたかどうか。
 表情からも声色からも、彼の緊張は伝わってきた。
 わたしの動揺もきっと伝わってしまっている。

 何か話さないと、と考えあぐねているうち
 薬草園に流れ出した張り詰めた空気を
 先に破ったのは彼の方だった。>>2:396


  ……え、


[ 持ち出されたのは、
 2年目の誕生日に贈ったノートの話。

 返事なら短いながらもその場でもらったはず、
 そう不思議に思いながら耳を傾けていれば>>2:397
 中に書いたメッセージへの返事だと彼は言う。

 2年前のわたしが、
 彼へと宛てて想いを込めた短い手紙。
 何を書き記したかは、一言一句憶えている。]
 
(103) 2022/12/18(Sun) 18:50:10

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 反応はなくても仕方ないと思っていた。
 捨てられてしまっても致し方ないと思っていた。

 ところが彼は
 わたしに返事ができなかったことを
 ずっと胸に抱えてくれていたらしくて、
 幸せを願うと語る声に偽りの色はないように思えて

 もう、それだけで
 声を上げて泣き出したくなった。]
 

  ありがとう、……ござい、ます


[ クロさんは、わたしが憎くはないんですか。
 『節制』の証を、魂を継ぐわたしが。

 喉奥までせり上がった質問を、
 愚問だと自戒して呑み込んだ。

 彼はいま、『節制』のわたしではなくて
 シトラと話をしようとしてくれている。
 そう感じたし、そうなのだと思いたかった。]
 
(104) 2022/12/18(Sun) 18:50:56

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 息を深く吸いこんで、薬草の香りで肺を満たした。
 すこしの間を置いて、彼へと向き直って
 ゆっくり、口を開く。]


  わたしの幸せは……
  ……たとえ この世界に留まることが
  必ずしも、幸福とは……限らなく、ても
  この世界にあって、

  きっと、箱庭にはない……、って
  そう、思っています。

  ひとは、……いつかは、死にます
  世界が崩壊しなかったとしても
  こうしている間にも、
  世界のどこかでは、誰かがきっと 亡くなっていて

  でも、こんな形で……
  ただ純粋に生きていたいと願っていたひとたちの未来を
  一方的に終わらせていいとは、思えません

  いいはずが……ないんです。

  
[ 絞り出すようにして発した声は自責の色を帯びた。
 濡れた睫毛の雫を払って、
 わたしが問われたのと同じ質問を投げかける。]
 
(105) 2022/12/18(Sun) 18:51:39

【人】 XIV『節制』 シトラ

  

  ……どう、でしょうか
  あなたの幸せは、どちらにありそうですか。

  クロさんにとって
  幸せ……って、何、ですか。

  どんなときに、幸せを感じますか?


[ 『節制』と『運命の輪』は、教典によれば
 考え方が合わず距離を置いていたという。

 わたしたちは、どうだろう。やっぱり合わないのかな。
 それとも、歩み寄れそうな部分を
 少しくらいは見つけられるのかな。

 ラピスラズリの瞳をそっと覗き込んで
 暫し、彼の声に静かに耳を傾けた。]*
 
(106) 2022/12/18(Sun) 18:52:00

【人】 IX『隠者』 アリア



  そういうことです。


[ と、頷くクロに私も頷き返す。>>86 ]


  証持ちという点では対等ですが、
  私達はそれぞれ違う人間です。
  もはや何も失うものがない人と、
  なくしたくないものがまだある人がいる。

  新しい箱庭で、
  新しい幸せの形を探すことはできます。

  ですが、箱庭に行くことで
  この世界にあった大切なものを手放した人が
  それを簡単に割り切ることは、きっと難しい。

  ただでさえ、自分のものでさえない心に振り回され
  日々頭を悩ませているぐらいなのですから。


[ ね、と彼の瞳を覗いた。
 それこそあなたたちがそうですよね、と滲ませ。 ]
 
(107) 2022/12/18(Sun) 19:00:50

【人】 IX『隠者』 アリア




  全員が納得できる結論なんて、
  きっとはじめから存在しないんです。
  世界が滅んでも、滅ばなくても、
  それを喜べない人がどこかにいるでしょう。

  私は、そういうものだと思います。


  …… 勝手に現れて、勝手に押し付けて、
  勝手に人の幸せの形を決めつけて、
  まったく身勝手で理不尽で――

  個人的には、世界がどうとか関係なく
  その性根に腹が立ちます。
  あれが創造主ってなんなんですか?
  今からでも新しい宗教作りません?

  …… おや、口が滑りました。


[ 我ながらそれはそれはわざとらしかったかもしれない。 ]
 
(108) 2022/12/18(Sun) 19:01:41

【人】 IX『隠者』 アリア



  ともかく、そういう考え方もあります。

  世界がどうなるかは私達次第、けれど
  それは今のところ、あれカミサマにしか知り得ないこと。
  望んだ通りの結果が得られるとも限りませんが。

  クロにとって、
  納得の行く結論が見つかるといいですね。


[ ふふ、と微か表情を緩めた。
 今の私に言えるのは、きっとこのくらいだ *]
 
(109) 2022/12/18(Sun) 19:04:39
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a30) 2022/12/18(Sun) 19:05:31

IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a31) 2022/12/18(Sun) 19:08:08

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 回想:震える掌、揺れる心 ──

[ 向けられた笑顔に>>10
 洋館に来たばかりの時を思い出す。
 ヴェルトに叱られ彼の元に行って
 明らかに自分自身が原因であるのに、
 受け入れ笑ってくれた頃。
 
 年は一つしか違わないけれど
 時折、何歳も年上のように思えてくる。
 それほどまでに、貴方を信頼し、信用しているから。

 でも、普段話している時は
 冗談を交わし合う友人の関係で居ることが出来て。>>11
 
 館に来た時、既に君が居てくれて……良かった。]
 
(110) 2022/12/18(Sun) 19:11:51
 




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