62 【ペアRP】ラブリーナイト【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[ 視線が少し、揺れる。
思ってしまった、一瞬、自分も、同じことを。
あんな表情を、こんな時間を、
何もかもなかったことにするのは、
勿体無いと、───そしてそれは、
このあとの夜を思えば、余計に。
その温もりが、 余計に。
レンゲをラーメンに沈めて、ひとくち、
スープをまた、すくって、飲んで。]
ね、
[ そう呼びかけて。
覗き込むようにして、そのまま
そっと口付けをおくった。
触れるだけのキスの後、ちゅ、と離して。]
───塩ラーメン味?
[ と眉を下げて笑った。
聞こえない、ふりをしようと思った。
だって、そうじゃないときっと───困る。
これからも、明日からも、また同じ
フロアで毎日を過ごすことになるのだから。
依存は、怖い。あんな思いは、したくない。
だから、ここできちんと終わらせる。
そうじゃなきゃ、ここで蔑ろにしたら、
これからの日々がきっと、だめになるから。]
ラーメン、一口食います?
うまいですよ、さすがいいホテル。
[ とどんぶりを差し出してみた。]*
[どこも痛くない。
拘束もされていない。
追い立てられような悲壮感じゃなく、
蕩けてしまうような熱と快感で、僕は爆ぜた。
同じように白濁を吐き出してくれた慈瑛さんとの
二人分の精液で、もうぐちゃぐちゃの
ベトベトなのに離れるのが嫌で、
シャワーに行こうと促されてももだもだして
とうとう立ち上がるまで、僕はしばらく
駄々っ子のように彼にくっついたままだった。]
[まぁ浴室まで歩くのもなかなか大変で。
なんでこんな広い部屋にしちゃったんだろう
ていうかベッドしか使ってない、と
思いながらふらつく足を進める僕を
きっとさりげなく支えてくれる人がそこには居る
だろうことが本当に嬉しかった。]
[時間をズラしたとしても全く顔を合わせないようにするなんて無理だとは理解している。
ただ、少しでも覚悟はしておきたいし、考える時間だってほしい。
だから、時間稼ぎはさせて頂きたい]
んっと…私、予定結構詰めちゃうので…。
再来週の休みの午後からなら。
[これは本当。
彼に嘘をつこうなんて思わないし、嘘を付けばきっとバレてしまうだろうから。
表情や声色から、嘘だと思われる事もないだろう。
ゆるり、頬を撫でる手指が顎に添い視線は彼の方へ]
あんまり遅い時間は申し訳ないです…。
でも、美味しいもの食べに行きたいですねぇ。
代わりに…?んぁ…。
[瞳を見つめられ、どうするのかと思えば口付けられた。
きゅ、と瞼を閉じて施される口付けを甘受する*]
[ 香る塩と、微かな生姜
良い香りなのは確かだが、それを口にする人物が
美味しそうに食べることで、その料理は
より一層、美味しいものへと変わる
人が食べているものを、美味しそうに感じる時があるが
彼の場合も、そうだなと、見つめながら
なんの感動もなく、ぱらりと、炒飯を口にする
だが、一人で食べるものより、
ずっと美味しく感じるのは、やはり不思議なものだと]
あなたは、美味しそうに食べますね
作った人が、とても喜びそうです
[ そういう人と、食事をするのは、良いですねと、
柔らかな表情を浮かべれば、またひと掬い
カチャリ、と小さな音を立てた]
[ 思わず、零した呟きは、
食べても、消えはしない
だが、彼が聞かなかったことにしてくれれば、
私も、言わなかったことにできる
だから、彼が食事続ければ、
少しだけ安堵して
―― 少しだけ、残念に思って、
ぼうと、してしまっていれば、
その気配にすぐ気づけなくて]
ん、……っ、
[ 隣から香っていた
塩と、生姜の香りが、ふわりと、香る
唇に残った、その味に――
思わず、ふふと笑みが零れて、]
塩ラーメン味ですね
こんな、色気のないキスは初めてですが……
こういうのも、悪くないですね
[ 穏やかに微笑めば、全く可愛い人ですねと
呆れた様子の口調に、嬉しそうな色も添えて
差し出されたどんぶりを見つめた]
では、一口だけ
[ そう言いながら、顔を近づければ
今度は、触れるだけではない口付けをする
薄く開いた唇から、
舌を一度だけ絡めれば、すぐに顔を離して、]
美味しい、ですね
[ 食事の感想を言うのと同じトーンで、そう笑った]
[ そんな他愛もないやり取りをするのも心地よくて
たまに悪戯をしかけたりしていれば、
無事に、食事は終えただろうか
一緒に持ってきてもらったデザートは、
冷凍庫に入れておいたので、食事が終わるのを待ってから
取り出して、コトリと目の前に置いた
スプーンで、シャクリと、シャーベットを掬って
口に運べば、甘酸っぱいレモンの味が
冷たく心地良く広がった]
…… 食事が終わったら、少し休みましょうか
[ 少しだけ、この穏やかな時間を楽しみたくて
そんな提案をして、受け入れてもらえるのなら
食事の片づけを終えた後、ベッドで一緒に横になろうか]
[ 隣の温もりを感じていれば、
少しだけ、恋しい気持ちが湧いてくる
この感覚は、よく分からない
人肌恋しいだけなのか
それとも、彼が特別なのか
理解したくて、確認したくて、
抱き寄せて、すりと、動物が甘えるように
頬を寄せれば―― ほっと、小さく息吐く
こうしている私は、今、ミヤビなのか、世永なのか
温もりが、心地良くて安心して]
…… 人を、愛してみたいとは、思いますよ
だけど、人を好きになろうとして、上手くいかなくて
正直、愛し方と言うのがよく分からないんですが
[ ぽやぽや、と眠気に襲われながら、
思ったことをそのまま口にして、
先程の問いの答えを、蒸し返せば、寝言半分に、]
愛せるのなら、
あなた
のような人を
愛
してみたいですね……
[ 子どものように、 へにゃりとした
蕩けた微笑みを 浮かべたまま、
気付けは、寝息をたてていた――]
| [やはり、彼の話す記憶の方が鮮明だ。 自分の記憶の中で謎だったこと、ぼやけていたことがどんどんとクリアになっていく。 彼がもし自分の初恋の人でなかったとして、嘘をついたとしてもあり得ないほど、合致している。
大きくなってもやはり振り回されているんだな、と彼は自分のことを情けなく思ったかもしれないが、そう思う人は自分の人生の中で一人だけなのだと思うと、納得もいったが。
昼休みが終わり、講義中もどこか気もそぞろで。 やはり要の事ばかりを考えてしまう。 二人の逢瀬の場所は共通点の足りなさからも考えて部室くらいしかないだろうけれど、でも、先ほどのような乱入者に邪魔をされるのも御免だ。
次のデートはいつ、どこで、どうやって誘うべきか。 そんなことを考えながら、会計学の授業だというのに違う落書きをノートにぐるぐると書いていく] (106) 2021/03/29(Mon) 22:51:42 |
| ―――ん?
[講義が終わって。マナーモードにしていたスマホが点滅しているのに気づく。 メールの着信があった合図に確認すると、慌てて後ろを振り返った。 誰もみてないよな、と。 顔が写ってなくても、口元のほくろだけでも誰かわかる。 それだけでなく、喉元にあるのは縄で擦れた赤い痕。 つけた張本人である自分がわからないわけがない。
なんのつもりかわからず、ぼうぜんと見入っていれば、次もまたメールが届く。
それは彼に自分が残した烙印を、見せつけるかのようなもので。
どこか見覚えのあるような背景。しかしそれは教室ではない。 さすが写真部。 画角の取り方が上手く、完全にわかるようでいて、わからない、それでいて情報を伝えている写真に仕上がっている。 天井の色とライトから、それはトイレだろうとはわかるが、色々な学部の存在するマンモス校。校舎の多さから特定できる決定打がない]
(107) 2021/03/29(Mon) 22:52:05 |
| あ!
[ズボンのチャックを下ろした写真が送られてきて、鼻血をふくかと思った。 しかし、その写真の人物の後ろに見える窓。 そこに時計塔が見え、ようやくそこからどの校舎と、何階かがわかった。 後はその校舎のその可能性があるトイレを片っ端から調べればいい。 南校舎の二階に飛び込むと、時計塔側の男子便所から入っていったら、一発目で正解を引いたようだ] (108) 2021/03/29(Mon) 22:52:42 |
[ 色気のないキス、だなんて言ってたくせに
いいもんですね、なんて笑われて仕舞えば、
なんだかくすぐったくなってしまう。
一口食べます?と差し出したどんぶりから
顔を上げたそのとき、唇が重なった。]
ん っ……
[ 先程の戯れのようなキスとは違って、
口内を味わうように差し込まれた熱に、
ぞく、と背が、腹奥が疼くのがわかった。
一度だけなぞった舌が引き抜かれれば、
薄く開いたままになった唇から
短く息が漏れて、なんだか、顔があつくなった。
食事を終えて、休みましょう、と
誘われれば頷いて。流石に片付けは
やります、と申し出てワゴンに乗せた。]
[ 静かな部屋に、胸に、吸わせるように
落とされた小さな声。
「愛し方なんて、なんでもいいんですよ」と
返そうと開きかけた唇は、
続いた言葉に詰まって、喉奥が震えて。
とろけた笑みに心臓が掴まれる気がして。
そのまま大きく鳴り始めてしまう。
右側を下にしてまた、横になったのは
きっと、癖、だから。
そのまま閉じた瞼。
長いまつ毛が伏せられて
静かにその胸が上下するのがみえた。]
───眠らないって、
いったくせに、
[ ふたつとも、約束をなしにしておいて
だけど、それが、嫌な気がしなくて。]
[ 恨言の形をした、甘い声が、
その髪に落ちて、閉じ込めるように
唇を落とした。 ]
[ そんな願いを抱きながら。]
………お休みなさい、雅さん
[ 名前を呼んだその人は、
一体どちらだったのか、それは
己にもわからないまま。
彼の頭を優しく抱いたまま、微睡に
身を委ねて、静かに眠りについた。]
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