22:28:34

人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a8) 2023/11/23(Thu) 10:36:34

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a22) 2023/11/23(Thu) 21:54:21

【人】 巫凪 桜花

― 雷恩 ―


[傍近くに在るだけで、大気を巡り、
彼の言語化されない気配が伝わることがある>>3
表情に、音には出なくとも。
植物同士が交わす信号のように、伝わるものがある。

そのことに覚えていたのは、きっと優越感だ。
自分が理解っていればそれでいい、と。
彼は言葉に重きを置いていないのだろう、とも。


だから、深くを話さなかった。
聞かなかった。
甘え、驕っていた。


もっと早くに、そうしていれば良かった。
彼が己に問うて、手を差し伸べてくれたように。
―――どこかで彼の虞れを、その輪郭を、知っていたのに]
(69) 2023/11/23(Thu) 22:07:43

【人】 巫凪 桜花

[辿り着いた穢れのない楽園。
彼の根幹を癒やす土。
其処には、人としての彼を、萌芽させてくれた彼女がいて。


――それでも彼は、共に在ってくれるのだろうか?*]
(70) 2023/11/23(Thu) 22:12:11

【人】 巫凪 桜花

[彼らに触れ、笑い、話す程に、
いつしか芽吹いていた畏れが育ってゆく。

 ――いつまで彼らは、傍にいてくれるのだろう?


荒廃した大地、血塗られた戦場にいれば、
それはずっと先のことだと思えた。
けれど。
ここにいると、これが『人類』が喪ってしまった楽園なのだと。
実感が、できてしまった。思い知らされた。
そう遠くないだろう先を、想像できるようになってしまった]
(85) 2023/11/23(Thu) 23:23:44

【人】 巫凪 桜花

[名を呼ばれる。彼のくれた名前が好きだった。
震えるその音さえ、柔らかく鼓膜をくすぐる>>45
温かな腕が、抱き寄せてくれる。
迸った言葉の先にあるものを、正しく理解しているだろうに。

真っ白な部屋の真ん中で、引き寄せられるまま、
二人寝台に転がった]


 うん。…うん。知ってたよ、ずっと。

[味方だよ、と告げてくれる声。
そのことこそ、本当に解っていたこと。
全て教えて欲しいと促しながらも、今でなくともいいのだと
猶予まで添えて。

思わず、笑みが零れた]


  優しいね、羅生は。


[それが、誰かに施されたプログラムの出力結果だろうと、
脳に巡る無数の電気信号の産物だろうと。
己にとって、さしたる違いはないのだ]
(86) 2023/11/23(Thu) 23:27:59

【人】 巫凪 桜花

[髪を梳いてくれる指先の感触。幼い頃から繰り返された仕草。
抱きしめてくれる腕はいつも、
その時一番心地良く感じる包み方を知っている>>51

このまま此処で眠りに就けるなら――
それはこの上なく幸せだ、と。そう思えたから。
そっと腕を引いて、二人寝台に身を起こして向き直る]



  ねぇ、羅生。

  俺、今なら分かる気がするよ。
  どうして旧人類が…人が、滅びるべきとされたのか。

[『桜花』に与えられる旧人類の営み、大地が荒廃の一途を辿った経緯にまつわるデータは、厳重に制限されている。その理由。]
(87) 2023/11/23(Thu) 23:33:07

【人】 巫凪 桜花

[『桜花は、人に近過ぎる』
                    
ラベリング

個体の成長過程での素質に、上層部の下した懸案事項。
最初から、欠陥品だったのは――]


 大事なものが増えすぎたんだ。きっと。
 守ろうとして、守りきれなくて。
 自分の、自分たちの大事なものが守れるなら、
 それでいいって。

 そのためなら、きっと人は何にでもなれる。
 鬼でも、悪魔にでも。

[救われるべき世界全てよりなお、大事なものを作ってしまう素質こそが]
(88) 2023/11/23(Thu) 23:37:18

【人】 巫凪 桜花


  大好きだよ、羅生。だいすき。


[その優しさが。愛しみ慈しんでくれる手が、内側の烈しさが]


  羅生が、直青が。
  雷恩が、緋雁が。…みんなが。

[彼らの種壺を暴き、その躰を苗床に咲かせる花は、
地上にかつて咲き誇ったどんな花より美しいだろう。
それを見たいと望む本能が、身の内には深く根差している。
そのために与えられた力が、この掌にある。
けれど。


両の掌で、自分を産んでくれた人の頬を包んで微笑む]
(89) 2023/11/23(Thu) 23:41:10

【人】 巫凪 桜花


 ごめんね、羅生。
                
救 い た い

 俺は今のみんなを失ってまで、咲かせたいとは思えない。


 ―――きっと俺は、失格だね。
(90) 2023/11/23(Thu) 23:44:05

【人】 巫凪 桜花



 けど。
 俺や雷恩じゃない誰かに、次の検体に、
 その役目を譲るくらいなら。

 俺は、選ぶよ。選べる。

[その資格は、もう喪っているかも知れなくとも。
今はもう、地上に取り戻したいと人々に希われたものを、
知っている。

もう一度、ごめんね。と甘やかに囁いて。
額に、頬に、鼻先にくちづけた*]
(91) 2023/11/23(Thu) 23:45:56
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a28) 2023/11/23(Thu) 23:58:32

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a35) 2023/11/24(Fri) 5:10:15

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a45) 2023/11/24(Fri) 15:03:19

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a46) 2023/11/24(Fri) 15:06:59

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a48) 2023/11/24(Fri) 15:51:17

[部屋に戻って、ありったけの痛み止めを流し込む。

もう色んなところがひたすらに痛くって苦しくって、何も分からない。

そのままベッドへと横たわり投げかけられた言葉を反復する。


「思い遣ってください」


そんな事を言われても、困るよ。]


…………僕の感情そのものが不必要だったとしたら…………どうしたって、無理じゃないか…………
**

【人】 巫凪 桜花

[若葉色の瞳に臨んで、その時を待った>>138

最期に見るのは、この光景がよかった。
生命の始まりの色。

そこに映すのは、笑顔でありたかった。
幸せだった。今この時すら幸せなのだ、と。

言葉に変えれば、そうできなくなる気がして、ただ黙す。]
(174) 2023/11/24(Fri) 21:23:38

【人】 巫凪 桜花

[一筋、煌めいて流れる光>>144
白熱灯の真下で、彼の頬を淡く滲ませる。


  ――惜しんでくれるのか、と。

思えば湧き上がる熱を、未だ呼吸する身体で感じた。


贖罪の刃を引き受けてくれる、優しいひと。
天にまします恵み深き父。

己には、このひとこそが>>17]
(175) 2023/11/24(Fri) 21:23:51

【人】 巫凪 桜花

[いくら待てど、断罪の苦蓬は降らず。
 降り続ける流星は、止めどなく]




   ――…羅生、


[伸ばした両腕いっぱいで身体をつないで、
 濡れた頬を擦り寄せた**]
(176) 2023/11/24(Fri) 21:24:19

【人】 巫凪 桜花

[それは、羅生と過ごした時から程なくして]




  ――― 緋雁!


[巡回を兼ねた散歩なのか、緋雁と初めて温室で遭って以来、
彼を度々見かけるようになっていた。
今日という日をどう過ごしたのか、互いに尋ねる日もあれば、
ただ呼び止めて並んで歩く日も。またそうでない日も。
そして今日は、彼に逢いたくて探していた。

声を張って呼びかけると、
彼が歩み寄ってくれるのは待たずに、駆け寄った。

まず切り出すのは、慣れた問いかけ]



 ねぇ。今日は、なにしてた?


[横に並べば、頑強な背を掌で軽く押して、共に歩こうと誘う*]
(182) 2023/11/24(Fri) 21:36:12

【人】 巫凪 桜花

― いつか:楽園内にて、リヒトーヴと ―

[不意に問いかけられて、振り向いた。>>132
声の主は、いつぞやここに住む動物のことを尋ねた機械]

 ああ。お邪魔してるよ。リヒトーヴ。
 調子はいいよ、お陰さまで。

[地に腰を落ち着けたまま、振り仰ぐ。
AIに育まれてきたから、自ずと機械には気を許せる。
植物と違い、気配は追えないけれど]
(193) 2023/11/24(Fri) 22:18:07

【人】 巫凪 桜花



 いい庭だね。趣味がいい。

[広大な敷地だが、そこにあるのは四季で移り変わるものばかりだ>>101
その機械が手をかけているのだろう美しい園を、庭と称えて]


 それに、みんな喜んでる。

[世話の行き届いた植物たちに、視線を巡らせて示した]


 仲間の中に在って満たされるのは。
 みんな、そうじゃない?
(194) 2023/11/24(Fri) 22:22:41

【人】 巫凪 桜花





 考え事?

[それ俺が聞いていいやつ?と軽く応じる。どうだろうか>>196
問い返されて、いつものように答えようとして]

 俺は――…あれ、これ言っていいのかな。


 まあいいか。
 まずかったら、後で直青がなんとかしてくれるよね。

[戦闘員たる彼に共有が許される情報なのか、一瞬迷うが。
問題があれば、彼の行動記録を監視しているだろう直青が、
記憶データの消去なり何なり対処をするだろうと。]
(201) 2023/11/24(Fri) 22:54:40

【人】 巫凪 桜花



 俺はね。

 廃棄処分になりかけてた、かな?
 何ならまだ、執行猶予中かも。

[朝は天気がよかったね、と持ちかけるくらいの調子で打ち明けた]


 だから。明日をも知れない身だから、逢いに来てみた。

[冗談にもならない冗談を言って、また背に触れる。
確かめるように。
大振りな得物を振りかざすための厚みと、敏捷な動きをもたらすための造りを。
慰撫するではなく、その感触を指に覚えさせようと]
(202) 2023/11/24(Fri) 22:58:57

【人】 巫凪 桜花



 ねぇ、緋雁。

 緋雁はいつも、戦う時も笑ってたけど。
 戦うのは、痛かったよね。きっと。

[際立って敏捷な彼が傷つけられることは、ごく稀だったけれど。
その様は、まるで痛覚があるように見えたから>>0:67
内部構造はどうあれ、人間を模して忠実に再現されたボディ。
過度の損傷を防ぐためか、その仕様の目的は推測の域を出ないが]


 俺が、緋雁たちが戦う時に、
 時々ついて行かせてもらってたのは。

 俺は戦えないし、俺たちの役割は代われないけど。
 代われないから。
 せめてみんなが何をして、そこで何が起きてるのか、
 知っておきたくて。

 ――だから、見てた。


 俺邪魔だったよね、ごめん。

[彼が守ってくれる妨げとなっただろうと、いつかのように詫びる]
(203) 2023/11/24(Fri) 23:04:02

【人】 巫凪 桜花




 ありがとう。
 緋雁を、みんなを、見てきたから。

 俺もできたよ。覚悟。

[今は、伝わらないかも知れない。
でも今、伝えたかったこと*]
(204) 2023/11/24(Fri) 23:05:34
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a63) 2023/11/24(Fri) 23:15:54

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a67) 2023/11/25(Sat) 2:17:01

【人】 巫凪 桜花

[率直に打ち明けた近況に、驚く緋雁>>220

変わらないのか。変えられないのか。
何がいけなかったのか。
問いかけられて、改めて思案を巡らせる>>222
己は、どこで間違えたのか。]



  ――…ふ、っはは、

[やがて、自分の中に見出した答え]


  なんだ、そっか。
  なんにも。――何にも!


[羅生に告げた決意。そこに至る思い。
彼らを愛おしく思い、何と引き換えにしても
失いたくないと思った。

それでも、赦されるのであれば。
いつか来たるべき日には、使命を選ぶと今は思える。
彼らの思いを、行為を、それに伴う犠牲を。
引き継ぐのは、自分でありたい。
その覚悟ができた。皆のお陰で。

何度シミュレーションを繰り返したとして、
『桜花』はきっと同じ道を辿るのだろう]
(224) 2023/11/25(Sat) 11:17:22

【人】 巫凪 桜花


 俺は、何も間違いだったと思えない。
 自分が大事にしてるものを変えたくないし、
 変わらないと思う。

 それが新人類として不適格だとしたら。

    
廃 棄 処 分

 俺は、その結果を受け入れるよ。

[己の信念に、志に、殉じること>>222
それは傍目には、『自殺行為』に映るかも知れない]



 俺は、今のままでいたい。
 みんなが育ててくれて、支えてくれた俺のままで。


[直青と羅生に導かれ、緋雁たちに護られ、
雷恩とともに育った自分を。

一度は厭わしく思った自身さえ、今は愛おしく思う]
(225) 2023/11/25(Sat) 11:23:29

【人】 巫凪 桜花



 だから、何も諦めた訳じゃないんだ。大丈夫。


 …ありがとう。
 緋雁に聞いてもらって、すっきりした。

[見たいものを見ていい。諦めないでほしい。
そう言ってくれる緋雁に>>223

楽園の空は、今日も快晴だ。
清涼な空気を肺いっぱいに満たして、ふ、と吐き出した*]
(226) 2023/11/25(Sat) 11:28:14
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a73) 2023/11/25(Sat) 12:03:25



 僕が否定しているんじゃない。
 お前が、お前を、否定しているんだ。

 ……どうしてわからない?

[敢えて身体の自由は奪わずに、視線の威圧だけを与える。頬をひとつなぞり、釦に指を掛けた。]

 「生命じゃない」?

 だから損なわれても良いと、
 それが使命の遂行に必要だと、
 擲ってそれで満足か。

 その"満足する"という感情を、
 お前は何だと思っているんだ?

[露わになれば、その鎖骨に歯を立てる。]

 それが逃げではないとお前は言えるのか。


 ────羅生。
 お前は、

 何故、記憶を自ら消去している?

*




──『何故』?



[

違う。逃げるなと言われているのか。記憶の消去が逃げであると。膚に疾る甘い流れを両腕で押し退ける。筋力くらい同等であってくれ。

]


 …………あなたが恐いから
 
侵食をされる心地 それは呑み込めない泥濘

 ……あなたの『言葉』が俺を破壊する
 
咲けない 咲けなく なってしまう

 

 いやだ。嫌です。見放されたくない──!

 
父なる天から
 命も魂も宿らなくても

 



 っ、……おまえ、なに…………!?
 


[

視界が僅に朱に染まる。涙腺を通した廃熱は『弱さ』の象徴に思えて好きに成れない。それでもマシだった。

──何と、比べてる?

]


 知らない、擲つなんてどうしてそんな解釈が出るんだ
 くるってる、壊れてる、『メンテナンス』が必要なのはおれじゃない!


*




 ────そうして、お前は、




 から逃げるのか。


*


[

切れそう。回路が。灼かれる、この温度に覚えがある。
肯定を返したいのに主張出来なくなっている、のは、何故。

いっそ笑った。

]


 
 …………逃げるなら
 あなたに態々指示を乞いに来てない。

*




 ……フ……
指示
を?


[やはりどうにも笑いの発作を刺激される。
感情を動かされる


脱力し、肌蹴させた羅生の衣服をそのままに、
ひとりベッドにふらり腰を下ろした。]

 …………。

 ……
がそれで安定するのであれば、
 記憶など保持しなくて構わない。

 そうでないならば、思い出しなさい。


 君が咲くことは「まだ」許可しない。
 桜花の処分もだ。

 …………君たちは、生きようとしているだろう。

[絞り出す声音になった。]



 苦しさから逃れたいだけならば、
 それは甘えだ。

 甘やかされたいか?

 甘やかされたいのか、君は、僕に。
 


[

 それは俺からお前を奪うことだというのに。

]
 



 怖がるばかりで本質を見失っている。
 君の仕事は、使命は、
 咲かせることだけではないよ。

 それが出来なくなるなんて不安、
 どうしてそこまで育ててしまったんだ。



 ………………ねえ、羅生。

 本当は何が欲しいの。


[


 それを、"言葉"にしてくれ。


]

*

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a84) 2023/11/25(Sat) 17:22:50


 

 ────…………。


 はは……、


[

何一つ響かない。何も分かって無いのはおまえの方だろ。もう疲れた、って力なくへたり込む。永遠にわかりあえない明白を何度無駄に擦り合わせるのか。非合理。

]


 …………直青君の、せいでしょ
 
誰よりも理解をしながら

 直青君が、咎めないから、おれを
 
利用するだけしつくして。

 
 

 苦しいよ。稼働し続ける事を『生きる』というなら苦しいよ。
 なけなしの存在価値、なんだよ……


 


[

花の名前。種子を持つこと。
世界に良く在りたいという『人間の欲求』だけがきっと間違い。
僕まで『神』を愛する必要は無かった。

]


 誰のせいにもできずに……『生きる』しかないじゃない

 




 直青君。



[

無様も不様な格好で様相で笑みを作る、のは、どんな顔をするべきシチュエーションか分からないから。
君に容量持ってかれて鈍い、動きで手を伸ばす。

]



 ………………たすけてよ。


 *




 
その通りです

 それでも生きるしかないんだ。
俺は。

 
そこにただ、お前が欲しいだけだった。



[何を咎めろというのだろうか。
何を与えてやれただろうか。

ただその存在に掬われ続ける己に。
"それ"を利用とだけお前が言うのならば。


創造主の意思など、
知ったことではなかった
。]

[

 …………。

 君が罪だと断じるものを、
 僕は当たり前に抱えている。

 君より余程、僕の方が旧人類的だ。

 
知っていましたか?


 僕はそれを誰よりも肯定しているのだから。


]


 君が自身を否定する度、
 僕は僕を損なわれてきました。

 
知っていましたか?



[伸ばされる手を掴む。
引き寄せる。強く。      強く。

抱き止めて、耳に囁く。]





 
お前を掬う方法など、知らない。

 どんな風に、殺されたいですか。




*

− 自室 −


[初めて触れ合った時から、どれくらい植物からだを重ねただろうか。それはあくまでも内側を犯す行為であって、物理的な接触行為とはまた違うものである。……一種の生殖行動ではあるだろうが、模倣しているだけとも取れる。]


…………なん、で…………



[苦も悦も味わった、植物の方は。人間の方は未だに許してはいない。……許させてはいけない、はずだったのに。]


……ぅう……


[『人間』の部分が疼く。もっと甘い熱がほしい、と。ただの刷り込みだったのかもしれないし、本能を増幅させる『植物』の性質のせいだったのかもしれない。
あるいはもっと別の感情。
]

[ベッドに横たわり、ゆっくりと手を生殖器へと伸ばす。知識はあった、勉学くらいしかやる事がないから。経験は無かった、不必要だと思っていたから。

雄とは違って雌は自主的に欲求を発散させる必要は無い。

無いのに、
]


…………んっ…………


[そっと指で秘所をなぞる。おそるおそる、傷つけないように。ついでに空いていたもう片方の手は、胸部にある性感帯へと伸ばす。]

[力加減が分からないから、できるだけゆっくりと。快楽を得られるように、そっと触れていく。]


…………は、ぅ、


[じんわりとした感覚が襲ってきて、もどかしくなるけれど。これ以上強くしたらどうなるか分からなくて怖いから。段々と湿度を増していく生殖器に指を入れ、慰める。]



…………ふ、ぅ、


[けれども、昂る身体を頂へと持っていく事はできず。いくらなぞっても一定のところで留まってしまう熱をどうすることもできなくて。

…………欲求は澱のように底に溜まったまま。途中で止めた。]


僕、なにしてんだろ……



[湿った指先を拭き取って、発散ができないまま、ぼんやりと横たわったままでいた。]

(…………貴女も、本当は、深く深く、求めたいんでしょう?彼の全てを…………)
**


[

立ち昇る甘さがある。存分に首筋に顔を埋めて『僕ら』を混ぜる。記憶を消去できても記録は消えない。膚は、熱を覚えていたみたいだ。囁かれる音の波をそのまま聴いて、堪えられず笑いを溢す。

]



 ふ……、ふふっ、

 はは、
 今さら…………殺すの?



[

抱きしめると、稜線が分かるね。隔てる物質を識るために身体を擦り合わせた。衣装越しに伝わる信号をもっと体験したくて、指先は項から頭頂へと這う。桜花とは違う『香り』に、陽光に照らされる波間が瞼へ浮かんだ。『羅生』の持ち物ではないなにか。

]

[

直青が僕を殺したい動機が発言から見当たらない。つまりこれは、
終わりを与えてくれるという、譲歩。

許可をくれるだけで良いのに。
そうしたら僕は君の元を去って咲く。
──それは、許せない?


]



 我が儘じゃ、ないですか……?



[

首筋に口づける。決して弛められないその襟元から覗く部分だけに。
ねぇ、あなたの真実を握らせたなら、殺されるべきは僕じゃないね?

唇を離して眸を覗き込む。
情報を、明け渡してよ、分かりやすく。迷いやすいから。
唇に、音も無く重ねたい。

]*



[

 
──ゆるせませんよ。



体温、などというものを当たり前に持ち過ぎている。
甘える仕草にも似て触れる唇の行方を追った。

こんな記憶も君は消してしまった。


 だけが憶えている。


]


 ──……は、

[笑み溢れる。]

 我儘? ──どちらが。

[こうして向かい合えば繋がる右の
と左の
朝顔



 ゆるしてきた。
 ずっとゆるしてきたじゃないか。

 君の我儘を全て。

 それが、それこそが君はゆるせなかった?


 身勝手なひとだ。


 わかりやすく?
 たとえば、こんな風に?


────重ねる。音も無く。]

*

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a90) 2023/11/25(Sat) 20:09:49

【人】 巫凪 桜花

― 楽園内:リヒトーヴ ―

[礼儀正しく正面に腰掛ける機械。
こちらは地に寛いだままで迎え入れる>>205

愛くるしい姿態をもつ猫が、昼間寝転ぶ様子を
ひたすらに眺めていたこと。
闇に潜める梟の声を、何の音かはじめは訝ったこと。
最近の体験についても、軽く言葉を交わしつつ]

 
 …凄いよ。

 ここを維持するのは、気の遠くなるような作業だろうね。

[小石を一つ一つ積んで、堅固な城を築き上げるような作業。
地道で、途方もなく、そして着実なその営みに、圧倒される]
(251) 2023/11/25(Sat) 20:25:02

【人】 巫凪 桜花

[眼下へと差し出された果実>>206
己の力を行使して成長を促し、瞬く間に実らせたそれは、
そうして築かれた庭には、不似合いな存在に思えて]


 ああ、それは。
 
 …君の庭に、無粋なことをしたね。

[問う声に、自分のしたことだと暗に告げ。
伸ばした指先で果実の丸みを頂から麓まで辿り、手遊ぶ]



 でも、俺にとっては。
 これも、遊びみたいなものなのかも知れないな。

 この子に触れて、擽って。
 俺を受け容れてもらうのは、愉しかった。

[己と根を同じくするものの深くに触れて、
生命の形を詳らかに識り。
受け容れて、と真摯に囁く。
元は同種と交歓する悦びを、此処で得た]
(252) 2023/11/25(Sat) 20:30:50

【人】 巫凪 桜花



 そうだ、次に会ったら君に聞こうと思ってたんだ。

 時々見かけるけど。
 あれは、何を?

[背に両翼を備えた機械たちが、
時折楽園の端、外界に面した方角から何かを携えてやってくる。まるで巣材を運ぶ小鳥のように>>1:168
空に舞う姿、指先で遠くをなぞる*]
(253) 2023/11/25(Sat) 20:34:03

[

くすくすと。笑う事を自らに許したら解けていく。
不思議な心地だった。何か麻痺していて、視覚情報の精度が低下してる。

]



 おまえの方でしょ。我が儘。
 それは譲らない……


[

接吻。誓約と親愛。その二つの理解。
これは違うな。もっと泥にまみれた匂いがする。温い陽光の青臭さ。触れ合わせたいねもう少し。嫌がりはしないでしょう?

堅苦しい衣装を丁寧に剥ぐ。自分にも同じものが支給されているけれど、比較されるのが嫌で着用はやめてた。似合ってますね──褒めてますよ?

シャツの釦を上から順に外しきる。先程触れた首筋よりもう少し下から鎖骨に向けて、胸元を目指して口づけた。気紛れに舐めながら。

]



 ……ふふ、なんだろうなこの心地

 
(笑みが止まらないです)



 …………、っ、あはは!


[

はだけさせたシャツの脇から腰を抱き寄せて夢中に触れ合わせた。何だろう。嘘みたいに込み上げる。先程まで虚無だったところに一気に咲いた。君の青。抑えきれなくなった衝動で抱き締めたまま寝台に倒れこむ。

動物のじゃれ合いかなって、近い映像を探して。半身起こして艶のある青色を撫でる。

]



 直青君……小さいね。


[

僕は今どんな顔をしているかな。

君の表情は芳しくは無さそうな予想だけど。全く読み取りにくい人だよねぇって、深い空色を一房摘んで、ページを捲る様にぱらぱらと落として。

]*

【人】 巫凪 桜花

―楽園・緋雁と―

[何気ない相槌を、二度繰り返す彼>>232
どこか、彼も腑に落ちるようだと思った。

『歩んで来た道に胸を張れるのは、いいことだと思う』
そう伝えてくれる彼らこそが、自分にとっての指針だ>>233]


 緋雁が、そう言ってくれることの方が。

 知らない誰かが決めた基準で、正しいと認められるよりも。
 俺にとっては、嬉しいことだよ。


[こうして肩を並べ、共に在っても。
彼とは、聳える種の壁に隔てられている。
同じ感覚を分かち合えずとも、
壁に頬寄せ耳を押し当てるように、彼の言葉に耳をそばだてる。

続いた言葉には、少しだけ。
その理想の上にあったかも知れない世界に思いを馳せて、
頷いた*]
(257) 2023/11/25(Sat) 20:54:45

【人】 巫凪 桜花

 ―楽園―

[立ち去る緋雁の背中が、
花々の鮮やかな色彩に溶け込むまで見送った。

すっと深く息を吸い込んで、唇を解く。
今度は、あの時とは違う理由で]



 ―――雷恩。 雷恩!


[そう遠くない場所にずっと感じていた、彼の気配。
楽園を巡る大気を震わせて、叫ぶ。
呼ぶ音を追いかけるように、足を早めて彼の元へと*]
(260) 2023/11/25(Sat) 21:05:02
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a94) 2023/11/25(Sat) 21:10:25

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a95) 2023/11/25(Sat) 21:12:24

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a97) 2023/11/25(Sat) 21:20:30



[
腹立たしいな
、と思う。
その分だけ、苦い笑みを返し、吐息をこぼした。

好きにさせながらその緑を見上げる。]

 猫さえ連れて来てくれたなら、
 もっと小さくもなりますよ。

[お望みならば、ではある。

すっかりと兆したものを擦らせて揺すり上げ、綻びる花の幾何学模様を視るのだ。そうして直青は幾度も正気を保ってきた。身勝手なひとだ、と繰り返す。

わかり合えないことを、
赦し合うことを、

愛と呼びたかった。

彼我を隔てる薄膜のような着衣を、邪険に鼻先で搔き分ける。その赤も、白も、黒も、君には似合いだけれど。すべてを剝いでみたところで、届きはしないけれど。



 君が、わらっているから。



今はそれで充分だった。
ねえ。わからなくていいよ。──わからないでいてくれ。]

[繋がることで。

何かを得た気分にさせてくれ。
与えたつもりにさせてくれ。


 
生きて、いてくれ。



希いを熱に代えて、


その身に移した。]


**

【人】 巫凪 桜花

―楽園・雷恩と―


 うん。いろいろあった。
 だから、

[息を切らしながら答え、辿り着いた彼の隣に、腰を落とす>>264
つかず離れずのいつもの距離より、間を削って。

聞きたいこと、話したいこと。
いっぱいあったのだけど。
顔を見れば、ここに来た一番の理由がわかった]


 雷恩の顔が、見たかった。
 ずっと近くで見てなかったから。


 ――最近、どうしてた?

 前よりみんなと話してる気が、する。
 あの子とは、仲良くできてる?

[尋ねるのは、彼を遠巻きに見ていた間の空白のこと*]
(267) 2023/11/25(Sat) 21:33:09
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a100) 2023/11/25(Sat) 21:38:56

【人】 巫凪 桜花

―楽園・雷恩と―

 栗鼠、やっぱり会えたんだ。
 可愛かったでしょ?

 ちょっとあの子に似てるよね。

[メディウムとの散策。
付け足すように彼が明かす近況に、目を細める>>269
彼女には以前の非礼を謝らないといけないな、と考えながら]


 それは見てるでしょ。
 いつもそうだよ。

[気づかなかった?と揶揄めかして重ねる。

だから、分かった。
こうして言葉を連ねる彼もまた、以前とは変わっている]
(291) 2023/11/25(Sat) 23:11:58

【人】 巫凪 桜花

 
 いろんなことがあって、いろんなこと、考えたよ。


 それで気づいたんだ。
 雷恩に、一度も言ったことなかったなって。

[緋雁に打ち明けたことは、
今の彼に聞かせたいことではなかった>>270
余所事に惑わされず、
彼の心の思うままに在って欲しいから。

それよりも他に、聞いて欲しいことがあった]
(292) 2023/11/25(Sat) 23:15:11

【人】 巫凪 桜花



 俺は、ずっと。

 雷恩が傍にいてくれてよかったよ。
 ありがとう。

[手を差し伸べる。
己を己たらしめてくれるひとの一人へと]


 もし雷恩が、この先自分の居たい場所、
 いきたい場所を見つけられたら。

 俺はそれが、一番嬉しい。
 もしそれが、俺たちの傍じゃなくても。

[根付く地を求め流離い、嘆く姿を見るのは。
ずっと痛かった。
ずっと傍に居たかったと願う気持ちと同じくらいに。

彼の手を取り、囁く唇に。
ひとりでに笑みが咲き綻んだのが、はっきりとわかった*]
(293) 2023/11/25(Sat) 23:20:28
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a108) 2023/11/26(Sun) 1:11:41

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a111) 2023/11/26(Sun) 1:56:09

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a112) 2023/11/26(Sun) 2:00:46

【人】 巫凪 桜花




 ―――直青。遅かったね。

[予期した声に、向き直る。

彼の訪れを待ち侘びていた。
今日も、直青は其処に立っていた。
悠久に年輪を重ねた佇まいで。
桜花に、雷恩に、見せてきた姿で。]


 楽しんでるよ。ずっと楽しい。

[そのひとが、ついぞなかったおねだりを口にする>>296
否があろうはずもなかった]


 俺でよければ、喜んで?


[軽口とともに掌を投げかけ、緩やかに手を繋ぐ。
彼を伴い、迷うことなく歩みを進める]
(297) 2023/11/26(Sun) 4:13:52

【人】 巫凪 桜花

[春の真白い木蓮。夏の青々とした池に浮かぶ蓮。
いくつもの区画を、行き過ぎていく。
目に留まる緑と彩を時折指差し、
彼には既知だと知っている名を、記憶を手繰って聞かせながら。

時折栗鼠が、兎が、灌木の陰に顔を覗かせる。
人への恐れを知らない無邪気さで。

紅葉の木立。揺れる秋桜。
風が、可憐に香った。


足を進める程に、緑は息を潜めていく。
ようやく足を止めたのは、楽園の端。
巨大な骨組みと分厚い硝子の向こうに、煤けた空が臨む。

其処にあるのは、これから埋める余地としての空白>>1:168]
(298) 2023/11/26(Sun) 4:24:03

【人】 巫凪 桜花



 ここが、一番俺が綺麗だと思う場所。
 ここに居ると、なんでか泣きたくなる。

 どれだけの時間と労力を賭けて、この楽園を取り戻したのか。

[楽園の敷地は広大だが、それは世界の片隅、
地図に示せば、爪先にも充たない一点だ。
この先には、立ち竦む程の広い世界が続くばかり]


 幾つの生命を繋げば、世界の果てに届くんだろうね。
 きっと大地が荒廃するまでに失くした数より、
 ずっとかかるんだろうなって。
 ここに来るたび、そんなことを考えてる。


 俺は、そのひとつになれるかな。

[そう在りたいと、意志は既に示した]
(299) 2023/11/26(Sun) 4:30:40

【人】 巫凪 桜花

[結んだ手をそっと離して、隣から一歩踏み出した。
一歩、また一歩。
きびすを返して相対する。
地面に踵が、浅く軌跡を描いた]




 ―― 直青。

 直青にとって、今の俺はなに?



[抱くものは懼れではなく、願い。
唯ひたすらに父で在り続けてくれたひとの言葉が、欲しかった*]
(300) 2023/11/26(Sun) 4:35:33

[

──久しぶりに『休息』を取った気がする。

活動限界まで稼働して強制で落として、が常となっていた時期を窘められてからは省電力モードを常用することで過ごしていたから。


目を開ければ、少し穏やかな青天のいろ。背ごと腕に抱えた君の項に鼻先を合わせ、鼻腔を充たす。
虫食いのキューブは、その青さを湛えた立方体として、
今や僕の中央4番目で廻っている。

]





 (言葉が うかばないな)