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人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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【人】 車輪銀河 メレフ

>>440 >>443 ニア

「気になるなら、どういう設定だったのか。
 何があったのか。いつか適当な店で話すか。

 俺も、実の所キュー以外何やってたか知らない。
 どういう立ち回りでどういう話があるのか聞きたい。」

労わりの言葉には肩を竦める。
全部見られていたというのは、どうにも気恥ずかしい。

「修正する人員がいる程度ならまあ大丈夫じゃないか?」

これが200年後だと、もっとアナウンスも細かいだろう。
巻き込んでおいて呑気なあれなら生身も平気だと気楽である。

「互いに災難だったねェ。社会人ならもっと大変だろ?
 俺はバイトが無断欠勤になってると困る程度で……
 出席自体は問題ないし、受験の時期でもないから平気だ」

さらりと大学生以下な事を明かした。
(447) 2021/05/04(Tue) 0:48:38

【人】 車輪銀河 メレフ

>>448 >>432 キファ

「……驚いた。いやなに、俺はお嬢がいる。
 でもお前は“不老不死”を目指していた。

 人に執着じゃなく生に執着だったから、
 そこに拘りはないと思っていた。お前の方が。
 だが言われてみると、“キファの死”、か。」

メレフは自分の死を恐れていなかった。
だから、“メレフの死”に対する執着が薄い。

「俺は、お嬢が生きてくれればそれでいい。
 ラスと共に居れればそれでいい。
 ここに“メレフ”の存在の有無は関係なかった。」

「200年、そう割り切って生きて来たからな。でも、」

「ラスがNPCなら。あるいは帰らないと決めたなら。
 俺は“メレフ”としてここに残る気だ。
 ……まだ答えは聞いていないけどな。」
(450) 2021/05/04(Tue) 1:05:17


呆れた、とばかりにため息をついた。
こんな質問するんだからわかるだろうとばかりに。

「俺もそうだよ」

だからあんたとの付き合いはまだ続くだろう、
なんて喜ばせるような言葉は続けない。
躾には適度な飴と鞭の使い分けが必要なのだ。

「探したければ探してもいい。禁止はしない」

想いが偽りじゃないなら本気で探せ、
ということである。

結局見つけようとしなくとも自分から探すし、
もしも見つけてくれたなら、
今後も間違いがあってもこうして許してしまうんだろうなと
予感しながら。


この世界でのラサルハグのおはなしはこれでおしまい。

未来の話はまたどこかで。

 

【人】 車輪銀河 メレフ

>>453 キファ

「自我、か。……あるとすれば、
 200年生きた魔術師は“妹”に全てを費やした。
 それが全てだ。

 世界を全く見ていなかったワケじゃない。
 ただ“妹に綺麗な景色を見せてやりたかった”

 多分、寂しさを感じないって言うよりは──
 お前が思う以上に俺は『必死』だったんだよ。
 だから、正直今、ぼうっとしている。」

貴方の葛藤がわからない訳ではない。
けれど、自分はこの世界で綺麗な物も汚い物も見過ぎた。
何より、そう考えるには、余りに唐突だったのだ。別れが。

「……見に来るか?祭壇。
 多分そこが、ラスと出会う前の俺の全てだ」

呪術ギルドの最深部。
自我も生きた証も、全部そこに存在している。
(454) 2021/05/04(Tue) 2:11:33

【人】 車輪銀河 メレフ

>>459 サダル

「なにやってんだ??」


なにやってんだ???

「いやホントなにやってんのマジで。
 え、おじさんおばさんの番号知らないが。
 母さんから聞いて連絡するけどさァ……」

色々とおかしな事が沢山あった世界だが、
いとこが轢かれて幽体離脱の様に119を頼まれる。
そんな体験の方が普通は無いのでは無いだろうか?

「さっきの件で一気に現実に引き戻されたから、
 何か今謝罪貰っても正直ストンと入って来ない。

 何処で轢かれたって?何しに出てた時?
 よろめいて轢かれたとか止めてくれよ本当に。」
(463) 2021/05/04(Tue) 3:19:34

「……ハマルは、守られない約束を知っている。
 零れ落ちたものを知っている。
 掴めなかったものを知っている。

 けれどハマルは手放したくはない。
 いくら失っても手放す事は、したくない。
 シトゥラの事だってそうだ。

 シトゥラが手放してしまうのなら。
 ハマルは掴もうとし続けよう。

 お前が落としたものを、全てハマルは拾い続ける。
 ハマルがそうしたいと、思うから」

「それに、 シトゥラはハマルに最期言っただろう。
 『一番の話が出来るようになりました』と。
 言葉を残してくれただろう。
 約束を守ろうとしてくれただろう。
 躊躇うという事は完全に捨てきれてはいなかったのだろう。

 シトゥラの中にひとかけらでも残っていたのなら」

「……寂しくはある。
 けれど。それでも、よかった」

 →

竪琴の音が鳴る。


「言えない事。言いたくない事なら。
 無理に言わなくても構わない。

 けれど『話』をしよう。シトゥラ。
 見てきたもの。触れたもの。
 話したくてもできなかった事。
 伝えられなかった事。

 ハマル達はそれしかできない。
 ハマル達はそれでも。
 言葉を交わすこの場所で繋がったのだから」

 [是と言われれば、ぽつりぽつりと話し始めるだろう]
 [過去の話][いつかの話]
 [果たされる約束][果たされない約束]
 [『現実』の話だって出たのかもしれない]

 [否と言われても]
 [最後に貴方に伝える言葉は決まっている]
 [『またね』][そうして竪琴の音も途切れるのだ]

【人】 車輪銀河 メレフ

>>477 キファ

「即答。」

悩まれるよりはいいのだが。
そこまで興味を持たれていたのだろうか。
いや、持つものか?

“設定”であっても己の在り方が余りにも長すぎて、
現実の自分の「当然だろう」と言う気持ちと、
設定の自分の「当然なのか?」が交差する。

「じゃあついてきな。
 どうせ、あそこをどうするかまだ決めてなかった。」

言いながら歩きだす。
見慣れたレムノスの街の、細い通路を通り、潜り、
何処かの庭先を平然とした顔で素通りし、
小さなトンネルを抜け、何でもない一つの路地裏。

柄も悪い訳でなく、小さな道の一つ。
その壁にそっと触れると、解ける様に新たな道が出来た。

「俺だけなら適当に転移してたんだが、
 二人だとちょっと面倒だから歩きだ。」
(479) 2021/05/04(Tue) 14:37:05

【人】 車輪銀河 メレフ

>>465 >>466 ニア

「俺も話し手と言うよりは聞き手側の方が多い。
 他のヤツらも何人か集めたら丁度いいかもな。」

貴方のそんな三秒の葛藤を知る由もなければ、
自分一人では聞きだせないだろうが……
他の面子が居れば変わるのか、未来に期待だ。

「受験。まあ進路も曖昧だから就活かもだが。」

言い方からして明らかに『院試』でもない雰囲気だ。
つまりはそう言う事だ。

「……?上も下も答えられねェよ。丁度17だからな。
 なんか困ったコトでもあったか?」
(480) 2021/05/04(Tue) 14:41:18

【人】 車輪銀河 メレフ

>>481 キファ

勿論。とばかりに促す。

まず見えるのは、整備された軽石で舗装された道。
鬱蒼と生い茂る──何てこともなく、
周囲の建物の雰囲気に溶け込む、高い建物の中にある庭。

「無駄に名前だけは豪華だが、実際の所、最近まで
 『俺とラスの住まい』だぜ?所帯じみてるだろ。」

現代で言うなら、首都の緑化計画でよく見るであろう、
お洒落かつ自然風な光景が広がっている。最も、奥に
見えるギルドは西洋風の建物で近未来的ではないが。

「あとは取引相手を案内する場所だから、
 逃げられちゃ困るんで無難な作りさ。
 キファが気になってる所は地下にある。」

基本的な呪術ギルド『等価交換』は、
地下を覗かなければ祭壇の存在の有無すら不明だ。

「神秘主義者ねェ。
 長生きしたいだけの人間じゃなくて、
 他に何か特別なコトがあったりするのかい、それ」
(483) 2021/05/04(Tue) 14:58:34

【人】 車輪銀河 メレフ

>>484 キファ

「お前のギルド、釣られてるのかよ……
 何の為に吊ってんだそれ。食うのか?」

サルの脳みそを食っていた男の台詞ではない。

「厳密には妹を“長生き”させたかった訳じゃない。
 ただ、人並みにとまでは行かなくても……

 “普通”の人間が見れた景色くらい、
 見せてやりたいって思っちまった。
 
 同じ道の様で全然違うが“世間”からすると
 どっちも同じ禁忌で“おかしい”んだろうな。」

急かすな、と言いつつ鍵のかかっていない扉を開く。
多くの部屋、廊下の数。けれど“気配がない”。
このギルドに、生きてる人間は二人以外──誰もいない。
(487) 2021/05/04(Tue) 15:56:44

【人】 車輪銀河 メレフ

>>490 ニア

「お前サンも17か。同い年だな。」

別段、こちらは衝撃を受けた様子もない。
彼女の兄とされて居た人物が友人だったので、
まあそれくらいだろう、という気持ちだ。

「そうか?……まあそうか。他と違って、
 “設定”とは言え200年分の記憶があるからな、
 そのせいかもな。現実とかけ離れてるとも思わないが。

 それを言うならそっちも物静かな方じゃないか?」
(492) 2021/05/04(Tue) 16:39:41

【人】 車輪銀河 メレフ

>>489 キファ

「現実の俺にも、実は“妹”がいたんだ。」

最奥。何でもない扉に見えるそこは、
扉を開けると明らかに異質な空気が漂う。

見た目がおかしいのではなく、その“場”に
掛けられている魔力量が尋常じゃない。
キファでもすぐに感じ取れるくらいの差だ。

手を翳すと白光の線が魔法陣を描き、
そこに階下へ続く階段が姿を現す。

「ここに人を入れるのは初めてだな。
 ラスには、最後まで怖くて見せられなかった。」

そうして苔むした階段を下りていく。
ぴちゃんと小さな水音と、小さい滝の音が響く。
(493) 2021/05/04(Tue) 16:46:48


青年も話し始める。
やってきたこと、大事なものの話。
空いた時間を埋めるように、言葉を重ねていく。

青年の話はけして長くはない。
大事なことは、言葉に上手く出来ないものだ。
だから事実と少しの気持ちだけを言葉に乗せる。

またね、の約束は果たされるのだろうか。
ハマルに彼は“現実の自分の連絡先”を手渡した。
あっちでも再会しようという約束を。

【人】 車輪銀河 メレフ

>>495 キファ

「ならこの“設定”の一部は、そう言った……
 意識してない層の記憶から引っ張られたのかもな」

「生きたいって願ったのはキファ自身なのか、
 ……案外俺と似た理由なのか、
 まあ、これを解き明かす必要もないか。」

死んだ妹がモデルだとして。
それになり切って“生き続けたい”と思うのは、
現実のキファを知らないメレフにとって“どっち”か。
わからないし、彼女が語らないならそれでいい。

唐突に、ふわりと蛍のような光が階下から舞う。
蛍の様に見えるが人工生物のそれは、通りがかると
元の場所に戻る兵士の様に奥へと戻っていった。
(501) 2021/05/04(Tue) 18:16:13

【人】 車輪銀河 メレフ

>>497 サダル

「トラックに轢かれて何でここに来たのか。
 俺ゲームに詳しくはないけど、
 沙羅がおかしいのだけは分かる。何してんだ?」

続く言葉にさすがのメレフもこれには呆れと溜息だ。

「お礼を言われてもどう反応すればいいのかわからないが」

「『前向きになってよかったな』って言う状況じゃないし、
 今呑気に喋ってる場合なのか?って気もするし……
『引きこもり止めてみる』ってこんな所で聞きたくなかった」

ジト目になりながら、握られた手を握り返した。
大体は前向きな言葉を返していたメレフとは言え、
いとこが轢かれていると聞いた上でこれはコメントに困った。
困ったので、強く握っておいた。死ぬなと言いたげに。
(503) 2021/05/04(Tue) 18:24:41

【人】 車輪銀河 メレフ

>>502 キファ

「もったいぶってる気はないが、
 厳重なのはそうだな。」

最深部の底は、眩い光が射したりはしない。
蛍のような光以外にも、淡い色取り取りの光。
自ら輝きを放つ植物に似た何かの花畑。

「もし、妹が外を生きるのを拒んだのなら。

 ここでずっと生きていける様に。
 永遠に美しい物だけ見て死ねる様に。」

薄暗くても陰気ではない。
清涼な空気は奥を流れる滝の水を更に澄ませる。
透き通る環境音として、鳥と虫の声が相互に囀る。

「誰にも侵されない場所。
 自ら閉じこもるなら、目を塞げる場所。
 何を選んでも全てを叶えられる準備はした。」

空は、見る度に色を変える。
星空を望むなら、世界は暗く瞳に座が囁き掛ける。
青空を望むなら、世界は明るく己の姿を蒼に染める。

中央の棺は、黒髪の眠り姫が目覚めを待ち続けている。

──彼が妹の為に作った、永久機関。
ここは小さな水槽であり、楽園であり、箱舟であった。
(505) 2021/05/04(Tue) 18:38:21

【人】 車輪銀河 メレフ

>>499 ニア

「変とは言われる時はあるが、そもそも親が変。
 片親が外国人だから、距離感がおかしいんだとさ。
 俺はそれに慣れ切ってたから、昔はよく怒られた」

要するにハーフと言う奴らしい。
一部の国の人は、自分達の国よりスキンシップが激しい。
きっとニアも知っているだろうから想像し易いだろう。

「俺の?構わないが『落ち着いたら』って、
 そんなに忙しくなる予定でもあるのか?
 ……シトゥラ?」

同い年ならそう追われることもないと思っていたが、
思い当たる要因が自分にはそれしかなかった。

『名月 廉』と書かれたメモと携帯の番号。
それからアカウント名(メレフと読める)を手渡した。
(507) 2021/05/04(Tue) 18:52:35

【人】 車輪銀河 メレフ

>>508 >>509 キファ

「なら、ここで死んでくれてもいいぜ?」

まるで“天国”と思うなら、と。
彼女の恐れる死の怖さを知らない男は、
皮肉めいた口調でそう笑う。

「現実は、もっと良いモノがあるのは知っている。
 同じ数だけ見たくないモノも蔓延っている。」

美しい物のそれぞれに、魔法が掛けられている。
“外を生きる為の知識”“兄からの妹への言葉”
存在するあらゆる物にそれは星の数だけ込められている。

「俺は鳥籠や監獄を作りたかった訳じゃないからな。
 ここは“不可侵”の領域だが……
 出たいと思うなら、いつでも出られる。

 アイツにそれを聞く時間も、それを選ばせる感性も、
 俺はあの時、与える事が出来なかった。
 だから全てを用意した。……さて。」

貴方に問われて、棺を覗き込む。
ずっと変わらない、7歳にすらなれなかった少女を。
“ここ”に置いていくべきなのか、まだ迷いがあった。
(510) 2021/05/04(Tue) 19:22:57

 [ここでの残り時間は有限だ]

 [きっと互いに語り交わしあった言葉は少ない]
 [それでも大事な事は伝えられただろう]

 [渡された連絡先に、【日辻 春】の連絡先を返して]
 [果たしたい約束を再び結んで]

 [そうしてこちらでの二人]
 [『ハマル』と『シトゥラ』の話は終わったのだ]

【人】 車輪銀河 メレフ

>>506 カウス

「ほう、言うじゃねェか。改心したカウスくん?
 お前の成績表とやらがどうなってるかが見ものだな?」

病気の度合いによっては、貰った事もないかも知れないが。
だとしてもこの時代、学校に通う手段は幾らでもある。
成績表が良くても悪くても弄ってやろう。そう決めた。

「よし、んじゃお前の意識が目覚めたら、
 お前から連絡しろ。見舞いに行ってやる。」

本名の『名月 廉』と住所、携帯番号を渡す。
相当珍しい部類の名前だ。都道府県さえ覚えていれば、
貴方が本気になればもし忘れても探すのは容易だろう。

「お前の成績が俺より良かったらな。
 生き延びた先が終わりじゃないぜ?頑張りな。」

そう言って、貴方に手を振って去ろうとするだろう。
最も成績の話だって、いつまでとは言及していない。
貴方が頑張ればいつでもバイクに乗せてやれる未来はある。
(513) 2021/05/04(Tue) 19:48:30

「 
Huh? Darn it!!!
 」


ハローハロー、当方です。
当方は今、貴方の脳内に直接語り掛けています。

この世界がβテストである時間もあと少しですね。
意味の分からない方は聞き流してくださって結構です。
その疑問はきっと後に解消されますから。

さて皆様、やり残した事はありませんか?
忘れ物はありませんか?
ほら、そこのギルドの長失格さんとか。
『壊れた時報』からの信用消失具合、いっそ笑えますね。

HAHAHA

ホワイトボード
は見ましたか?

「それで終わり」「僕はギルドの長失格です」
「僕の話はここまでだ」

『壊れた時報』は、これらの言葉を信じていません。
当方のこの言葉が理解出来ない程、
貴方はお馬鹿さんではありませんね、ギルドの長失格さん?

失礼、私信が入りました。ソーリー。
当方は皆々様に言葉を投げ、羊を夢見に戻ります。

シーユー
 

【人】 車輪銀河 メレフ

>>511 >>514 >>515 キファ

「嗚呼、そうだ。俺の罪はきっと、妹を──」

  
“置いていこうとした”こと。


妹が、俺を置いていった。
それと同じ事をしようとして“いた”。

成程。
そこに愛は在ったとして、同じ苦しみを味合わせる。
その可能性があるなら、それは許されない。

罪の有無じゃない。世界に許されるかは興味ない。
でも、ラスは許さないだろう。ラスと妹は違うけれど、

「……何で気づかなかったんだろうな。
 それとも、これが“俺”と“メレフ”の、」

     『違い』だったのかもしれない。
 或いは、『変化』なのだろうか。
(528) 2021/05/04(Tue) 21:37:34

【人】 車輪銀河 メレフ

>>511 >>514 >>515 キファ

貴方から手渡した鍵を受け取って見つめる。
けれど首を振って返した。

「最初は、骨だった。
 髪を集めて乗せただけの粗末な物だった。

 そこから皮を被せる真似を。
 服で飾り付けられる程度の稼ぎを。
 血色が見える程に血を流す方法を。
 瞳に俺と同じ赤を宿す術を。」

繰り返し繰り返し、何度も試行錯誤の繰り返し。

妹の遺体が今の様に綺麗なモノになるために、
見せられる物になる為だけに、どれだけ掛けたのか。
200年をデータと言われてしまった今、知るのは己のみ。

「でもそれが幾ら精密で精巧であろうと。
 ──“中身”が戻って来てはくれなかった。」

「ゲーム中、俺は今回が終われば、それに足りると
 そう思っていたけれど、きっとその日は来ない。」

“メレフ”という男はきっと、それを理解した上で、
ずっとこれを続けていたのだろう。

妹が目を覚ます事はない事に薄々気づきながらも、
それでも決して諦めるコトはない、そう言う人物だった。→
(529) 2021/05/04(Tue) 21:38:48
ぼく、ヘイズ!
人外だらけの役者ギルドで、愛らしい子供を演じる魔獣!
……っていう没データがこっそり残されてたNPC!

しかも、謎のゲームの参加者に選ばれちゃって…!?
ぼくはデータ通りになんとか宿主という名の師匠になってくれる人を会合で見つけようとして…選ばれたのがサダル!

どうしてサダルが選ばれたって?ギルドが同じだから?
それとも演技の特訓をしてくれたから?いいえ
彼が迷える子羊ちゃんのぼくに気づかせてくれたからでしょう!

それからぼくは人のいろんな感情に触れました。
死体をみた時の、殺す時の、死ぬときの…
あれ?ポジティブなこともあったのに忘れました!
あはは!ウソです。ちゃんと覚えてます!憧れですから!

ところが、みんな別の世界に本当の自分が
いるってきいてビックリ!くそ〜!
でもでも、パーフェクト弟子だったぼくは
いろんな世界へと渡る希望の星を師匠から与えられました☆彡
サダル!ルヘナさん!みんな!
きっとぼく行きますよ!待っててくださいね〜!

次回、空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?

『Hello, World!これ師匠のスマホですか?』

ぼくたちの舞台はまだはじまったばかりだ!!!

【人】 車輪銀河 メレフ

>>511 >>514 >>515 キファ

「でも、“俺”は違う」

「『名月 廉』は現実に帰るって決めた。
 だからメレフと妹の物語もこれで終わりだ。」

「ここから先の、妹の行方は、物語は。
 メレフじゃなくて“俺”が決める。」

そっと、入れ物でしかない彼女に口付けを落とす。
『名月 廉』が贈る、最初で最後の魔法。

「俺のすべての魔力をここに置いていく。
 蘇生には届かないかもしれない。

 けれど、“妹を助けられずに消える”
 その結末だけは、最期まで見せない。」

「どうなったかは、“俺”が引き継ぐよ。
 眠ったのか、俺の魔力と共に朽ちたのか、
 或いは──奇跡が起きて、目覚めるのか。」

「それが俺の答え。」

ここは消さない。終わらない。
メレフと妹が生きた痕跡は全て、
消す事もなく、忘れられる事もないように、

全てをここに置いていく決断をした。
(532) 2021/05/04(Tue) 21:49:08

「ごきげんよう、ニアよ。
 ――ここでは『ガルデニア』と名乗るほうがいいかしら」


 同じ『陣営』として設定されていた者たちへ、
 最後の挨拶を贈る。

「……あのお願い、聞いてくれたのよね」


 あまりにも一方的で身勝手な、今際の言葉。
 必死だったあの願いを聞き入れてくれたこと。

「キュー、ラム、モス。
 それから、フール、スクリプト、リリス。もう一人の誰かさん」


 それから、仲間であってくれたこと。
 ……『設定』と言ってしまえばそれまでだけれど。
 少女は彼らに手を伸ばさずに、彼の手を取ってしまったけれど。

「悪い子のニアに付き合ってくれて、ありがとう」


 それでも、ひとりではなかった。
 少女はきっとそのことに――彼らに、甘えていた。

「――ニアの人生も、悪くはなかったわ」


(→)

【人】 車輪銀河 メレフ

>>521 >>522 >>523 サダル

「わからねェよ。
 お前の言うコト、いつもわからない。」

「でも、そう決めたならそれでいい。」

 一緒にログアウト、について。
 “押さねえよ”、と呆れが漏れた。

「お前の台本がどうであれ、何を言おうが。
 今出来る限りの事をやったならそれは受け入れる。

 ……“今度こそ”俺は受け入れる。
 後悔しないようにな。」

だから、貴方の呟きが聞こえようが聞こえなかろうが、
手を握り締めてこう告げるのだ。“あの時”と同じ様に。

「絶対に助ける。待っててくれ、沙羅。」

貴方が演じなくても、信じても信じなくても、
何をしようと理想のエンドロールは訪れるのだと。
『名月 廉』は『夢見路 沙羅』を信じ続けるだろう。
(539) 2021/05/04(Tue) 21:58:32