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人狼物語 三日月国


88 灰色うさぎと紫うさぎの新生活

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【人】 イウダ

[声が掛かって、是を答える。
目にした彼女の水着は確かにパレオで隠れている部分は多いが。]


 ……胸が零れそう。


[フリルの分余計に胸に視線が誘導される気がする。
これはプールの中ならともかく、ここからプールまでの道をこのまま進ませる訳には行かない。
頼むから上着を着てくれと頼んだ。
彼女のことだから、水着に似合う上着も持っているとは思うが。]


 期待以上に綺麗だから、他の男の目に晒したくないな……。
 胸はしっかりあるのにウェストはくびれてて……手が置けるだろ?


[腰を引き寄せる。
ぴたりと嵌るのは、普段から撫でまわしている所為だろうか。
このままベッドに行きたい気持ちをぐっと堪えてプールへと足を向けた。*]
(12) 2021/08/23(Mon) 23:10:20

【人】 イウダ


 そうなのか……


[衝撃だった。
銭湯もあるから当然更衣室はあると思っていたが、銭湯に繋がるのは「脱衣所」で、そこが混浴の温水プールに繋がるのは確かに問題があるだろう。
そう思えば、紫亜が先にバスルームに向かってくれてよかった。
先に出て着替える場所がないと恥をかくところだった。
ありがとう、と苦笑する。

水着は普段の下着よりも隠れている面積が多いし、胸板なんてもう何度も見ているのに、それでも照れがあるのか紫亜の視線が刺さる。
此方も彼女の下着よりも覆われている面積が多い水着にドキドキしているのでお相子だろうか。

「えっち」なんて言葉もいつもなら開き直れるのに、今日はより動揺してしまって。]


 いや、紫亜の胸が最近またデカくなったから……


[なんて言い訳とも呼べないような言葉をごにょごにょと口の中で呟いたのだった。]
(15) 2021/08/24(Tue) 0:03:21

【人】 イウダ

[おさわり禁止令が出た。
パーカーで隠れたら触りたい気持ちも収まるかと思いきや、自分のパーカーなものだから。
だぼっと尻まで隠れる様子に体格差を意識してより興奮しそうになる。

……危ない、これ以上は股間を誤魔化せなくなる。

そわそわと距離を取ってプールに向かう。
手を繋いでも良いか迷うなんて、まるで中学生に戻ったみたいだ。**]
(16) 2021/08/24(Tue) 0:03:35

【人】 イウダ


 「さわって」っておねだりするのはどっちだ〜?


[そっぽを向いた頬に指先をうりうりと当てる。
あんまりやると本当にまた紫亜の胸を成長させる行為に及んでしまうから、戯れはそこそこに切り上げて外に出た。

揶揄ったから拗ねたかなと思いきや、手を繋ごうと差し出してきたのは彼女の方。
ん、と此方も手を出して、指先だけで繋いだ。
まるで本当に、初めて恋をしている中学生カップルのような道中だった。]
(20) 2021/08/24(Tue) 15:05:00

【人】 イウダ


 はしゃいで転ぶなよ?


[紫亜の脱いだ上着は着替えの入ったナップサックの上に置き、卯田もプールに入る。
温水プールも中学生の時にスポーツセンターで入ったの以来だから、新鮮だった。]


 おお〜熱すぎず冷たすぎず……いいなこれ。
 ウォータースライダー行ってみるか?
 高さはあんまりないけど広さはこの浮き輪に乗ったままで大丈夫そう。


[借りた浮き輪は小さい子が使うようなものではなく、大人二人が入れる大きさを誇っている。
先程から上がる歓声の方向を見れば、彼女を彼氏が後ろ抱きにしたまま浮き輪で滑ってプールに着水する様子が見えた。
水飛沫が上がって楽しそうだ。

様子だけでももっと近くで見てみるかと、紫亜だけを浮き輪で乗せて後ろから押してついて行く。
お姫様の輿を運んでいる気分だ。

途中体重をかけてぐらつかせたら怒られただろうか。
人はたくさんいるのに、紫亜しか見えないぐらい、楽しい。**]
(21) 2021/08/24(Tue) 15:05:12

【人】 イウダ



[途中の悪ふざけを窘められたなら悪びれもせず笑う。
そうやってゆっくりと待機列に加わって、いざ階段を上りきると、遠目から見るよりもかなり高い位置から降りるようだ。
飛び出し防止の為かスライダーはチューブ状になっていて、滑っている間に残りの距離が見えないようになっている。]


 だーいじょうぶだって。
 ほら、脚の間座ってな。
 せーのっ


[係員が卯田の背を押すと、急勾配の下り道を浮き輪が滑った。
二人分の体重を乗せているのに浮き輪が浮く感じがして、ヒヤッとする感覚が面白い。
ゲラゲラ笑う卯田の膝に指が食い込んで、紫亜の方は怖がっているのが伝わったが、途中で何かを言っていてもチューブ内はかなりの轟音が響いていて聞こえなかった。]
(25) 2021/08/24(Tue) 21:28:53

【人】 イウダ

[ざぱーーーーーーん!

派手な水飛沫を上げて、浮き輪が着水する。
勢い余って卯田の身体が後ろに倒れ、そのまま水中に落ちた。]


 っげぇっほ!げっ、 ほ
 はーーーーーーやっべ楽しいなこれ。
 紫亜〜大丈夫か〜?


[目に水が入って反射で閉じたまま、彼女の様子を探る。
彼女もいっしょに落ちたのか、或いは浮き輪のままか――*]
(26) 2021/08/24(Tue) 21:29:06

【人】 イウダ

[聞こえた声の位置は近いから、彼女も水に落ちたのだとわかる。
目元を拭いながらひとしきり一緒に笑っていたら、息を呑むような音が聞こえて。]


 
はっ?!



[聞こえた声に思わず目を見開いた。
彼女の背中にはあるべき紐が無くて。]


 おい……っ


[慌てて浮き輪を傾けて簡易の目隠しを作る。
紫亜の脇に垂れる紐を結び直した。
こんな細い紐で支えるには、やはり彼女の胸は重量オーバーなのでは?]
(30) 2021/08/24(Tue) 22:18:42

【人】 イウダ


 もう一回くらい滑ろうかと思ったけど、今度こそポロリしそうだもんな、止めとこう。
 可愛い水着は激しい運動には向いてないな。

 水着のまま行けるスパの混浴スペースに移動するか。


[もし今のスケベイベントを目撃している男がいたとしたら、好奇の目から一刻も早く隠したかった。
プールサイドから上着を取り、移動の間は着とけ、と前を締める。

混浴スペースでくつろいだら、お互い男湯と女湯に分かれてしっかり身体を洗うとしよう。
夕食にBBQをしたら煙たくなるが、それは備え付けのバスルームで洗い流すとして。*]
(31) 2021/08/24(Tue) 22:18:55

【人】 イウダ


 ……ちょっとだけな。
 ああなる前にフォロー出来なかった俺に怒ってるよ。


[今回は完全に見える前に紫亜がキャッチ出来たが、運が悪ければ完全にどこかに行ってしまった恐れもある。
ウォータースライダー未経験で、そこまで予想出来ずにはしゃいだ自分が情けない。

機能的な水着だって紫亜が着れば美しいと思うが、このデザインは彼女が自分に「可愛い」って言ってもらう為に選んだものだと思うので、それを後悔してほしくはなかった。]


 でも俺自身への怒りが紫亜に向いてるみたいに見えたんなら余計悪いな。
 切り替えて、あっちも楽しもうか。


[今度は自分から手を差し出した。
指先だけじゃなく、掌の温かさまで共有できるようにしっかりと握って。]
(34) 2021/08/24(Tue) 22:55:04

【人】 イウダ

[スパの中は卯田も良く知るスーパー銭湯とあまり変わらないように見えた。
ただ、男女ともに水着で過ごしているから少し不思議な気がする。

シャワーを浴びたら一通り回ってみようか。
周りの目があるからあまり引っ付いたりは出来ないけれど、甕湯の中に二人で入ったり、岩盤の上で手を繋いだまま横になるくらいなら許容されるような気がしている。]


 電気風呂もあるらしい。
 肩こりに効くって書いてるからちょっと興味あるかも。
 痺れたりすんのかな……。


[紫亜の方はどこか興味惹かれたエリアはあるだろうか。
時間にゆとりはあるから、焦らずに試したいところ全部を回っても良いのだけれど。*]
(35) 2021/08/24(Tue) 22:55:18

【人】 イウダ


 じゃあ「不幸な事故」ってことで、次はお互い気をつけような。
 紫亜の可愛いとこは俺がこの先もずーっと独り占めすんだから、一瞬でも他の男の視線を集めるようなことはガードしてなきゃ。


[しゅんとする彼女がこれ以上落ち込まないように明るい声を出す。
ハプニングもヒヤリハットもこの先絶対に起こらないなんてことはないのだから、その度に二人でこうして前向きに乗り越えて行きたい。

握り返してくれた手の強さに、彼女の気持ちはまだ「ここ」にあると実感して。
スパに着く頃には二人の間に流れた気まずさも緩んでいただろうか。]
(38) 2021/08/24(Tue) 23:40:56

【人】 イウダ


 あー電気苦手か。
 じゃー今回は止めとこ。
 折角だから紫亜と引っ付いてたいし……


[ジャグジーなら水面下で触っていても見えないかななんてことを考える。
言ってしまえばまた「えっち」と返ってくるだろうから、考えるだけ。]


 露天は岩風呂かなるほど。
 ならまずは今ちょうど空いてそうだし、甕湯に入るか?


[示した先はちょうど大人が二人寄り添って入れるくらいの大きな甕型の浴槽。
この距離だと他人同士は気まずいから、ソロ客は利用を躊躇うだろう。

階段を上って足を踏み入れると、熱い湯がざばあと豪快に溢れた。*]
(39) 2021/08/24(Tue) 23:41:17

【人】 イウダ

[電気風呂なら近所のスーパー銭湯にもあるし、いつでも入れる。
だが「紫亜と一緒に入れる甕湯」なんて、早々機会があるものではないのだ。
紫亜とはこの先もずっと一緒にいるつもりだけれど、だからといって一緒にいられる機会を先送りにする理由にはならない。
普段仕事でどうしてもすれ違うことが多い分、こういう時には思い切り二人の世界を楽しみたいのだった。

腰かけるとやはり内部は狭く、背の高い卯田は紫亜の入るスペースを確保する為に中で膝を曲げて足を拓くことになった。
上から彼女の身体が降りてくる。
意図的ではないだけに、眼前に現れた臀部に対し何もリアクションを起こせないのがもどかしい。

――否、起こせなかったのは意図的な反応であって。]


 ……ごめん。


[彼女が間に座ったなら、水着を押し上げるものがあることに気づくだろう。
ふーっと長く息を吐く。]
(42) 2021/08/25(Wed) 0:41:03

【人】 イウダ



 ……このまま何もしなかったら落ち着くから。
 流石にここの湯を汚す訳にはいかない。


[後ろから彼女の身体を抱きすくめる。
身体の前で手を組んだら、彼女の胸が押されて上に風船のように浮かんだ。
フリルで隠されていた部分に微かに残るマーキング。

――いかんいかん。]


 素数を数えれば良いんだっけ、
 って俺「ソスウ」の定義すら知らないんだけど。


[とりあえず1からカウントしてみた。
これでは「100まで数えろ」と娘に言っているお父さんのようだ。**]
(43) 2021/08/25(Wed) 0:41:52

【人】 イウダ


 うん、馬鹿なのはわかってるんだ。
 紫亜とくっついたらまあこうなるよなっていう……。



[此方も小声で答える。
というか囁きの「ばか」にまた反応をしてしまうので、紫亜にはもう少しフェロモンを抑えて頂きたい。]


 いや、この状態に慣れて、紫亜がもじもじ動かなければ収まるとは思う。
 って
コラ、



[今度は卯田が咎める番だった。
腕に胸は当たるし、尻は怒張を育てるように上下左右にぎこちなく揺れ刺激される。
ふうふうと息を荒くして呼吸を整えようとするが、密着した状態では彼女の項から耳にかけて息を吹きかけたような恰好になった。]
(46) 2021/08/25(Wed) 19:53:08

【人】 イウダ

[甕湯には出待ちの入浴客もおらず、露天の方向からも少し外れたところには向かってくる人影もない。
少しだけなら水着の彼女に不埒なことが出来るのではないかと手を動かそうとした瞬間、戒めるように手が取られた。]


 野葡萄さんとすっかり友達だな。
 通う目的が俺の為ってのがまた嬉しいじゃないか。


[やましい気持ちを封印して、掌全体の力を抜けば、細い指からは想像もつかない程の力がツボに入るのがわかった。
力の入れ方なども教わるのだろうか。
「痛気持ちいい」とはこういうことだ。
特に痛いのは指の付け根付近だったから、高速道路運転で肩には力が入っていたのかもしれない。]


 あ〜〜〜〜効く……寝そう……


[ぐう、とふざけて彼女の肩に顎を乗せてみる。
神経が掌に行ったおかげか、下肢の方も落ち着きを見せていた。*]
(47) 2021/08/25(Wed) 19:53:23

【人】 イウダ

[狭くて動きづらいことがここまで互いを盛り上がらせるものだとは初めて知った。
家では大抵浴槽に浸かる前に繋がってしまって、事後に入ることが多いし、温泉旅行の時には内風呂は十分な広さがあった。
意識すればするほど熱は収まってくれなくて、呼吸を整えようとするその息が彼女の情欲をも刺激してしまう始末。]


 
紫亜、声、



[密着しているから、卯田がどのタイミングでより催すのか彼女には知られてしまうだろう。
ふるりと身動ぎする時の産毛が逆立っている様子や、溜息をつく熟れてつやつやの唇、目が離せないのに見ていると収まる隙がない。

だから、マッサージの方向に意識を逸らしてくれたのはありがたかった。]
(50) 2021/08/25(Wed) 21:29:14

【人】 イウダ

[ということは、羽出も野葡萄にこうやってマッサージされているのだろうか。
その様子を想像して微笑ましくなった。]


 うたた寝湯とかもあったけど、そこでツボ押しして貰ってたら、紫亜をプロの人だと思って依頼してくる人が出てくるかもしれないしな。


[水着で背中マッサージなんて、傍から見たら単なるマッサージには見えないかもしれないし。
より広範囲の部分は部屋(もう部屋と呼ぶ)に戻ってから頼むことにしよう。]


 あ〜すげ、手を解して貰ったら、なんか背中の方まですっきりした気がする。
 ありがとな。

 ……出るか。
 逆上せてもアレだしな。


[収まったことだし。
また長居をすると熱はすぐに戻って来そうだから。]
(51) 2021/08/25(Wed) 21:29:31

【人】 イウダ

[甕湯を上がると少しくらりとする。
熱が下に集まった名残……というのは置いておいて、これ以上入るのは危険かもしれない。
彼女が他に入りたいところがあるなら、その近くのベンチで休むことにして、他に行きたいところがあるか尋ねた。]


 銭湯の方も行ってから着替えて帰ろうかと思ってたけど、涼みたいから俺はこのまま帰ろうかな……。


[行きは戸惑っていた水着移動も、他の客も堂々と歩いているのを見たことで抵抗は薄れている。
彼女の方が着替えたいなら外で待っておくことにして、此方は入浴後の瓶牛乳のことを考えようか。*]
(52) 2021/08/25(Wed) 21:30:00

【人】 イウダ


 腕が上達しても駄目。
 俺専属にしといて。
 ……麦にも駄目だからな。


[このまま彼女が講座に通い続けてプロ並の腕前を身に着けても、他の人間を無暗に触ってほしくはない。
具体的に同僚の名前が出たのは、彼女が彼を「フーくん」と愛称で呼んでいることを日頃から嫉妬しているからだった。

心の狭い彼氏で結構。
彼女を独占したい気持ちはまだまだ膨張中だ。
逆上せたと言っているのに、そのピンク色になった肌を隠したくてパーカーを着せたくなってしまったり。]
(56) 2021/08/25(Wed) 22:34:42

【人】 イウダ


 おー、ちょっと飲んでから帰ろうな。


[スパには足踏みタイプの無料の給水機が備え付けてあるが、誰でも飲めるところで飲むのは余程の事が無い限りは選択したくないししてほしくない。
休憩スペースの豊富な「牛乳」に迷う紫亜には、「欲しいの全部買って冷蔵庫入れとくって手もあるぞ?」なんて提案してみたり。
まあこういうところで入浴直後に飲むのが醍醐味なので、持ち帰ったら魅力も薄まっている気がしないでもない。

フルーツ牛乳は自分が昔飲んだものと味が違うと思ったら、どうやら飲んでいたメーカーは既に撤退してしまったのだと検索で知った。
中身はわかっても自分で作るとただのミックス牛乳になるんだと肩を竦め。

飲んだ後はちゃっかりアイスも食べてから、来た道を水着で戻る。
その間に水気は割と乾いたので、このまま帰ってすぐに着替えるのは惜しくなってしまった。

ダブルベッドにどーんとダイブして、子どものような顔で手招きする。
水着で寝具に寝転ぶなんて、子どもの頃には出来なかったから、背徳感で少しドキドキした。*]
(57) 2021/08/25(Wed) 22:36:50

【人】 イウダ

[つきあうまでは紫亜の前では割と格好をつけていたことが多かったように思う。
彼女から向けられる「年上の男への憧れ」のような視線に対し、夢を壊さないようにと思ってのことだった。
今思えば芸能人でもないのに芸能人気取りのようで恥ずかしいが。

つきあってからは店員や兄貴分として見せていた笑顔以外の――どちらかというと情けない表情を見られることも多くて、でもその度に彼女はそれを受け入れてくれるから、ますますハマッてしまうのだ。

今だって、嫉妬丸出しで格好悪いのに、彼女の方はどこか嬉しそうで。
迷いなく腕に絡んでくる愛しい人の湿った髪にそっと唇を落とした。
周りの目があっても気にしない。

ずっと自分だけを見てくれていたこの子を、自分は心から愛している。]
(61) 2021/08/25(Wed) 23:20:18

【人】 イウダ

[部屋に帰って子供っぽくベッドを軋ませた卯田の横に、聖母のような顔をして紫亜が座り込む。]


 ナマ脚の膝枕を断る理由はねーな〜
 あ、さっきスライダーでプール落ちた時から耳がぼわぼわ言っててさ、
 ついでにちょっとそこの綿棒で耳掃除頼んでも良い?


[プールが近くにあるからか、ベッドの枕元に置いてあるトレイには、綿棒と爪切りが置いてあった。
ベッドを這って彼女の膝に辿り着き、遠慮なく頭を乗せると、耳掃除くらい自分ですれば良いのにわざわざ頼んでみたりして。

徒歩で帰る間に火照りも収まったのか、今の紫亜の太腿は少し冷たくしっとりとしている。
見上げたら彼女の顔があって、新鮮なアングルからの表情にまたひとつ「好き」を更新した。*]
(62) 2021/08/25(Wed) 23:20:32

【人】 イウダ

[もう記憶もない幼い頃に母に膝枕をして貰ったことはあるだろうか。
卯田のイメージの中の母はそういうことをしそうにないタイプだが。
とにかく、実質これが初めての膝枕である。

どこを見て良いのかわからずに、ただ二つ並んだ枕を見ていた。
その上を彼女のほっそりした白い腕が通り、綿棒をパッケージから取り出す。]


 んッ?!


[耳に息を吹きかけられて、思わず高めの声が出た。
人に耳掃除をしてもらうのは初めてなのでわからないが、これが作法なのだろうか。
耳元に心臓が移動したみたいにどくどくと脈の音が聞こえる。
一瞬で水着を隆起させたものを庇うように、そっと身体を丸めた。]
(65) 2021/08/26(Thu) 17:23:31

【人】 イウダ


 へ…へえ……
 うちはそういうのなかったからな……
 ここでじっとしてるってのも落ち着かないけど……

 そうだな、この「預けてる」って感じは、本当に好きじゃなきゃ生まれない感情だなって思うよ。


[織戸家の両親は子供の前でも仲が良かったのか。
それを見て育った紫亜が子を産む前から母性に溢れているのは身近に良い手本がいるからなのだろう。]


 ふぉお、やっべ、何かこう
 喋ってないと落ち着かないな……


[痛くはない。
くすぐったいのとも少し違って、快感の近くに存在する不思議な感覚に、震えてしまわないように必死だった。

そして反対を向いて同様にやってもらう。
初心者には少し緊張の強い時間だった。
異物の気配が消えたら、ふーっと息を吐いてしまった。*]
(66) 2021/08/26(Thu) 17:23:59

【人】 イウダ

[慣れない耳への刺激に動いてしまえば優しく叱る声が降ってくる。
まるで彼女の子どもになったみたいだ。]


 紫亜はお母さんになってもそうやって優しく叱ってくれそうだよな。
 って思ったら今から子どもに嫉妬しそう。はは。

 俺はやって貰った記憶がないんだよな。
 耳かきも歯磨きも。
 じっとしてるタイプじゃなかったよ、ご明察。


[探検と称し色々一人で行きたがる子どもだった。
道を覚えるのは得意だったから迷子にはならなくて、それがまた幼い卯田少年を助長させた。
よく犯罪に巻き込まれなかったものだと思う。]
(69) 2021/08/26(Thu) 20:20:34

【人】 イウダ

[彼女の膝の上でする思い出話は、まるで子供の頃のやり直しをしているみたいだ。
これはお義父さんがお義母さんに頼むわけだよ、と。
「おじさん」「おばさん」から自然と呼び名を変えて話題に出した。

始まった時は落ち着かなかった膝上も、耳の中を綿棒で触られる感覚に慣れると同時に段々離れ難くなっていた。]
(70) 2021/08/26(Thu) 20:20:54



 [二人で紡ぐ物語は、まだこれからも続いていく――。**]