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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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【人】 灯守り 立春

『 雨水さんへ

   お手紙をありがとうございます。
   桜餅、気に入っていただけてとても嬉しいです。

   師匠の和菓子をよく召し上がってくださった村雨様に
   そう言っていただけると自信が持てます。
   村雨様にもどうぞよろしくお伝えください。
   また近いうちに、遊びに行かせていただきますね。

   美味しい物を作るコツ……ですか?
   私もいろんな方から定期的に教わっているのですが、
   そのお料理を食べてほしい方のことを思い浮かべながら
   レシピに忠実に作ることかな、と思っています。

   ローザちゃんに手料理を振る舞われるご予定なのですね。
   雨水さんならきっと美味しい手料理が作れると思います。
   先日のパーティーでお二人の仲が深まったようで
   ひっそりと喜んでいる私がいます。
   (ローザちゃんとは文通する仲でもあるのです)

   私もそのうちに雨水さんの手料理をいただける日が来ると
   夢を見てみても構いませんか?
 
   また百貨店を案内していだだけると嬉しいです。
   可愛いお洋服、一緒に探しましょうね。
                      立春より 』*                             
(223) 2022/01/30(Sun) 16:16:25

【人】 灯守り 立春

[もう1枚、便箋を取り出して
また違う色のインクを選ぶ。


『 麦さんへ

   先日は私どもの作った和菓子を美味しいと
   召し上がってくださってありがとうございました。

   麦さんが置いてくださったアンケートの結果は、
   お祭りでご用意する和菓子に
   反映させていただきたいと思います。

   とびっきり美味しい和菓子を
   用意してお待ちしておりますので、
   ご都合よろしければ是非
   小満さんや小雪さんと遊びにいらしてくださいね。

   落ち着いたら、『慈雨』さんにも
   お邪魔させていただきたいと思っています。

   そのときには、麦さんおすすめのお料理をぜひ
   教えていただけると嬉しいです。

                      立春より 』


メジロが桜の枝に乗っている可愛らしい切手を選んで、
ミントグリーンの封蝋を施して投函した。]*
(224) 2022/01/30(Sun) 16:24:36
 

  『  わたしも、世界が嫌いだわ  』


[ それが、彼女の答えだった。
 ななしに、世界が好きかと問うということは、質問者は世界に対して何かを抱いているのではないか、と。
 返ってきた答えは予想通り、と言えばそうなのだけど、驚いた気持ちを覚えたのも現実だった。

 魂の管理者、人を守るために存在する“灯守り”。
 私は、“灯守り”というものは、基本的には人間を慈しんでいるものであると思っていた。
 しかし大寒の灯守り彼女は、世界を嫌いだと言う。
 私と同じ想い。世界を嫌いなまま、この地位に居る。
 だからこそ、興味を持った。そして……共感も。 ]
 

 
[ ――灯守りになった当初、無気力な私に対し、職員は「灯守りを務めるつもりがないのならば、さっさと灯りを他に譲ればいい」という事を口にしていた。
 私はそれに応じるどころか、返答をする事もしなかったのだけど、
 そうすると、「先代はどうしてあれを後継に選んだのか」という話が聞こえてくるようになった。
 彼は、立派な統治者であり、灯守りであった。それは未来永劫語られる事だろう。
 ……が、私の存在によって、彼の尊厳が危ぶまれている。それは、あってはならない事だと思った。

 彼の願い、彼の尊厳、それを守るために、きちんと継がなくてはという思いはあった。
 ――けれど、私には出来なかった。
 向いていないというのもあるけれど、どうしても、この世界を愛そうとすると吐き気を覚えてしまう心地がした。
 
 それならば、他の人間に灯守りの位を譲るべきだった。
 けれど、私はそれも出来なかった。
 彼が私に託したものを、他の人に渡したくなかった。
 彼が残してくれた想いを、中途半端に、自分に都合の良いように解釈しながら、私は今も、この地位にいる。
 最初から、私はずっと彼のことばかりで、民の事など何も考えていなかった。
 ]
 

 
[ 『処暑の灯守り』が代々継ぐ能力『風星』。

 先々代の処暑様は、人前での演説等以外では、一般市民の前に姿を見せる人ではなかった。
 けれどその代わり、この能力で、人々を近いところで見守っていた、らしい。

 先代の彼は、自らが人々の近い所へ行く人だったため、この能力は、先々代程は使ってはいなかったらしい。
 とはいえ、彼の足が及ばないところや、目の届かないところまでも気遣うために、風を“目”としていたようだ。

 ……私はというと、灯守りになった当初は、領域の外へ出る事が出来なかった。
 彼へと悪意を向けた世界。そんな悪意に私も殺されるのではないか、と怖かったからだ。
 故に、人の手の入ったものも、長く口に出来なかった。

 そのため『風星』で“外”を見て回るのが常だった訳だけれど。
 彼の愛した処暑域。けれど、そんな彼を裏切った世界。
 見れば見る程に、分からなくなってしまう。
 この地は、この人間達は、守る価値があるのだろうか、と。
 彼が命を賭してまで守るものであったのかと。
 ]
 

 
[ 降り募っていく不信感。
 全他者に対しての嫌悪感。
 故に私は、部下になった行政職員に対しても心を開くことが出来なかった。
 
 それでも右も左も分からない状態であった頃は、職員の助けがなくてはならず、領域へ入る事は許可していた。
 しかしあの事件――私の個人的な日記を勝手に持ち出されて以来、私は領域へも人を入れなくなった。
 ――やはり人間はどうしようもないのだと、私はその時点で心を閉ざしてしまったから。

 蛍は当然置こうと思わなかった。
 『処暑号の蛍』そのものを私は憎んでいて、到底受け入れられなかった。

 だから私の領域へは、灯守り以外誰も入れないままに、
 今日も私は世界との関わりを絶って、領域へと引きこもっている。 ]
 

【人】 灯守り 立春

[更に新しい便箋を1枚、取り出して
今度は柔らかな桜色のインクを選び取る。


『 雀さんへ

   先日のパーティーでは、
   お話してくださりありがとうございました。
   春分域の桜について
   本当に嬉しそうに語ってくださる雀さんを見て、
   花咲く春への楽しみと期待が高まりました。
   
   満開の桜の下、ピクニックシートを敷いて
   お姉ちゃんと広げるお弁当の中身はどんなものが良いか、
   今から真剣に悩んでいます。楽しい悩みです。

   雀さんも、春分さんとご一緒に
   お花見に行かれるのでしょうか?
   お二人はどんな時間を過ごされるのでしょうか。

   見どころやおすすめの場所なども、ありましたら
   また是非教えていただけると嬉しいです。 』  ]
 
(257) 2022/01/30(Sun) 19:32:34

【人】 灯守り 立春


[  『桃のタルトも、桜のケーキも
   桜のフレーバーティーも今年もまたいただきたいので
   桜の咲く頃には幾度となく『陽だまり』さんに
   お邪魔させていただくことになりそうです。

   ご相談なのですが
   練りきりや錦玉羹はお持ち帰り出来ますか?
   昨年は自分のことでいっぱいで何も出来なかったので
   今年はきちんと先代を弔いたいと思っています。

   春分さんにもよろしくお伝えください。
   それでは、また。近いうちに。

                     立春より 』

三色団子の絵の描かれた切手を桃色の封筒に
ぺたりと貼り付けて、送り出した。]*
(258) 2022/01/30(Sun) 19:32:57

【人】 灯守り 立春

[更に白藍色の封筒を取り出して、一通。

『 大雪さんへ

  パーティーではお目にかかれて光栄でした。
  もふもふはできませんでしたが、大雪さんご本人に
  お会い出来て嬉しかったのは本当です。

  ご近所のお店で可愛い手作りの
  ぬいぐるみを見つけたので、送らせていただきます。

  以前何度か遊びに行かせていただいたときに
  見せていただいた子たちを思い浮かべて、
  大雪さんのお好きそうな子を選んだつもりなのですが
  どうでしょうか……?
  受け取っていただけると幸いです。お近づきのしるしに。

  お菓子も、ぜんぶおいしいと
  言っていただけてほっとしました。
  またお土産にお菓子を持って
  大雪さんとぬいぐるみさんたちに
  会いに行っても構いませんか?

  大雪さんのお邪魔でないときに。
  時間を気にせずゆっくり、ぬいぐるみのお話や
  いろんなお話を聴かせていただけたら嬉しいです。

                    立春より 』 

ふわふわもこもこのテディベアにカードを添えて。]*
(269) 2022/01/30(Sun) 19:57:20

【人】 灯守り 立春

[それはお姉ちゃんの手を引いて
パーティー会場を後にする、少し前のこと。
立春様、と声を掛けられて振り向くと
域を弾ませて可愛い妹分が立っていた。>>256

少しよそよそしくもきちんとした言葉遣いに
やっぱり心の内の涙は禁じ得なかったけれど]


  ローザちゃん! 今日はお疲れさま。
  初参加とは思えないくらい堂々としていて
  すごく立派だったよ。
  そのドレスもとっても可愛くて似合ってる。


[今日一日、ずっと伝えたかったけれど
伝える機会が見いだせないままついに閉会の時を迎えた。
後でお手紙を書こうかな、と思っていたところに
声が掛かったものだからつい、
一息に伝えたかったことを伝えてしまう。

彼女の方からも何か伝えたいことがあったのかな、と
話を促せば、差し出される葉書。両手で受け取って、]


  わ、お洋服の展示会……!?
  行くよ〜! 絶対行く!!
  楽しみにしてるね! ローザちゃん!

 
(274) 2022/01/30(Sun) 20:41:28

【人】 灯守り 立春

[ローザちゃんがくれた招待状を暫し見つめてから
大事に、大事に鞄にしまい込む。
どんなに多忙な期間でも一日くらい、空けてみせる。
身代わりを立ててでも領域を抜け出してみせる。

葵ちゃんにも同じ招待状が渡されているだろうか。
もし予定が合わせられそうだったら、
一緒に白露域とローザちゃんを訪ねてみたい。


去り際。
いつものように名前を呼ばれると
それはそれでまた喜びと安心から泣きそうになった。
辛うじて笑顔を保とうと努めながら
またね、と彼女に手を振り返した。

持ち帰り、手帳に会期を書き込んだ後その葉書は
以前ローザちゃんに描いてもらった絵を収めて飾った
額縁の隣の壁に加わった。]*
(275) 2022/01/30(Sun) 20:41:40
灯守り 立春は、メモを貼った。
(a8) 2022/01/30(Sun) 21:56:15

ーー先代の記憶ーー


「ねー、ゆきちゃん。」


[旅に出て冬至の温泉に入っていた頃だっか
またしばらく経って寄った時だったか。
何かを思いついたような、悪戯っ子のような顔で
一緒に入っている冬至の君へと顔を向けた。]
 




「月が綺麗だねー。」



[珍しいほどの満面の笑みで、彼女を見ながらそう宣う。
一瞬たりとも月なんか見ちゃいないくせに!]

  

 

[それがどういう意味だったのか、誰に訪ねても。
ーーもう、誰にも語れない。*]

 


    
( 雪の冷たさすらよく知らなかった )

 


[ まるで故郷の長い冬のように、
 閉じた屋根の下で過ごす時間が長かった。

 
(どこかの灯守りや蛍のように)

 閉じ込められていたとかそういうわけではなく、
 必要火急でもないと外出することが難しかった。

 風が吹けば消えてしまいそうな灯りは
 尋常でない移ろい方をしていたものだから
 おそらく、能力があると
 それ以外の原因を考えられなかったのだけれど

 何を起因として発動するものであるのか、
 当初、誰も特定することができなかったのだ。 ]
 


[ 自覚のないまま行使される、

 “あと少し”なんてありふれた望みが
 そのたびに灯りいのちを削っていく。

 その瞬間を捉えるなんて難しいに決まっていた
 何せわたし自身、何もわかっちゃいなかったのだから ]
 


[ 冬の入口をくぐったような
 冷たくて、からっとした凩の吹く日
 収穫を終え春まで眠りに就く畑で枯れ草を燃やす人々

 よくある風景だ。
 ぱちぱち散る火花。

 風に乗せられて飛んでいって、
 あ、とめなきゃ、って、

 ――その後のことは何も覚えていない。 ]

 


[ その性質が明るみになってからは
 いたずらに削られることはなくなったけれど
 容赦する必要もなくなってしまったから
 結局のところ、あまり良い思い出はない。

 扱いづらい厄介事は放棄してしまって、
 都合のいいことだけ利用していきたいだなんて

 そんなの、疲れてしまうもの。 *]
 

【人】 灯守り 立春

[大寒さんから灯宮の鍵を引き継ぐ
立春の日が刻々と近付く中、私は
麦さんが置いてくださったつぶこしアンケートを
ぬいぐるみベッドに埋もれながら見つめていた。

最初に書かれた麦さんは、つぶあん。>>3:0
この隅っこのはローザちゃんの字だ。つぶあん。>>4:34
和菓子の説明をさせていただいたとき、
処暑さんが少しの間を置いて
御手に取られたのもつぶあんだった。>>3:114

こしあん好きは居ないものだろうか、と思えば
『こしあん!』と元気な字が躍っている。
これは葵ちゃんの字だ。>>128

立秋さんは『皆違って皆いい』と、>>3:46
大雪さんも『ぜんぶおいしいです』と答えてくださった。>>185

小雪さんと冬至さんは、桜餅と大福を召し上がられて
小雪さんはこしあんを選ばれ>>3:69
対する冬至さんはつぶあんがお好きなのかな?と
思われるような発言をされていた気がする。>>4:0
雀さんも、つぶあんがお好きだと>>3:120
お話させていただいた時にうかがった。]
(320) 2022/01/30(Sun) 23:49:32

【人】 灯守り 立春

[こうして見ると圧倒的に粒あんの方が人気な気がする。
白あんや芋あんといった第三勢力が好きな方や>>3:48
そもそもあんこを召し上がられない方もいるかもしれない。
三種類のどれが特に人気、というのはなかったように思う。
春らしさが見た目から感じられる桜餅も
すこし物珍しいだろう椿餅も、
黒豆の食感が楽しい定番の大福も
ありがたいことにそれぞれにご好評だった。

と、あらば。
ううむ。首を捻ってしまう。

つぶかこしかを選ばれる方の多い中で
丁寧な『おまかせ』の一単語が輝いている。>>4:9
大福ならつぶあん、あんまんならこしあんと>>124
こだわりを見せられた小蝶さんのお答えは
小満さんに通じるものがあるかもしれない。

さて、どうしよう。
いい加減決めないと、
材料の調達の問題もある。

必要最低限の材料は既に押さえてあるけれど
処暑さんに打診して、念の為追加のもち米を送って頂いて……
つぶあんこしあん両方を用意するのがやっぱり一番かな?
ううん、そうするとしてもなにか物足りない。]
(321) 2022/01/30(Sun) 23:49:36

【人】 灯守り 立春

[何か妙案はないだろうかと
亡き師匠の遺品の手記を紐解いていたとき、
その一文は偶然にも目に飛び込んできた。

──これだ。

そうと決めてからは、早かった。]
(322) 2022/01/30(Sun) 23:49:39

【人】 灯守り 立春

[普段は大人数分の煮物を作るときに使うような
大きな二つのお鍋を用意して、
片方につぶあん、片方にこしあん。
それよりひと回り小さなお鍋三つに、それぞれ
白あん、芋あん、桜あん。

甘い香り漂うお鍋たちの隣に
手のひらサイズの大量のパンケーキと
トッピング用の苺や栗と生クリームを添えて、
『お好きなあんを挟んでお楽しみください』スタイルの
どら焼きを用意してみたのだ。
これならあんこの種類も量も個々人の好みで選べるし、
小さな子たちは特に喜んでくれるだろうし、
たくさんの人に楽しんでもらえる気がする。

それとはまた別に、師匠直伝の和菓子トリオも
気持ちつぶあんを多めに用意して。
パーティーでの反省を踏まえて抹茶や緑茶も準備して、
さて立春域に暮らす皆々様や
お祭りに遊びに来てくださった皆様からの
評判はどうだっただろう。

遂に迎えたお祭り当日は
必至に考えたスピーチ文を読むところから始まり、
数々の祭事や催しを経て瞬く間に過ぎていった。]
(323) 2022/01/30(Sun) 23:49:43

【人】 灯守り 立春

[大寒さんから前日に受け取った鍵を挿し入れ、
ふたりの頼もしい蛍さんとともに
灯宮の中へと足を踏み入れる。

一年前に来た時と何も変わっていない。
厳かな空気の流れる薄暗い空間も、
揺らめきながら移ろうように色を変えてゆく灯りも。

ここは、魂の還るところ。
そして、魂の生まれ出ずるところ。

ひとつ、またひとつとカンテラへ還る灯りを見届けて
導の灯りから両手でそうっと灯りを掬い取る。
いつか見送ったあのひとは、もう
新たな生を受けて旅立ったろうか。
それともまだ、この手のひらの中に居るだろうか。]


  ────……

     行ってらっしゃい!


[どうか幸せな一生を送れますように。
良縁に恵まれて、困難にも打ち勝てますように。

小さな祈りを込めて灯りを解き放てば、
無数の煌めく
花びら
は風に流されて
冬至域の方へと旅立って行った。]
(324) 2022/01/30(Sun) 23:49:46

【人】 灯守り 立春




ひら

        
ひら


      
ひら

     
ひら





         
ひら


 
──ひらり。   


  
(325) 2022/01/30(Sun) 23:49:50

【人】 灯守り 立春

 

[ 雪が解ければ、
 
希望
の足音はすぐそこに。]**

 
(326) 2022/01/30(Sun) 23:49:56

 
 ────どうか、幸せに、お眠り下さい。

          
悪夢は、私が全て喰らうから。


*

 

  
―――いつか、貴方と見た月


[ 温泉にくゆる月を見上げていた

 何も無い夜にともるそれは
 そのひと時は 私にとっての陽であった ]


    ?


[ 隣りで 名を呼ぶ声がして
 ふっと見上げた先の満月 ]


  ――…そうですね。

[ 小さく笑って また月を見る。

 このひと時が 続いてほしい
 そんな叶わぬ願いを 天にとかしながら ] *