263 【ペアソロRP】配信のその先に【R18/R18G】
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[髪を梳かしながら部屋に戻り、
ソファ兼用のベッドに腰を下ろす。
──そういえば、
泣きながら寝落ちたから
昨日の配信、途中までしか観れてないな。
配信の最中に寝てしまうなんて失態、
ソウマくんを好きになってから初のことだった。
三日月Tubeのメンバーシップには
当然の如く加入しているし、
コメントだって、いつもなら
もっとたくさん送っている。投げ銭も。
配信が終わった後も大抵、すぐには寝付けずに
冷めやらぬ興奮をSNSで延々と書き連ねたり
公式アカウントにリプライを送ったりしてきた。
そのまま過去の動画を巡回し始めて
気付いたら夜が明けていた、
なんてことも数知れない。
毎週欠かさずにずっとあったものが
突然なくなったら、ソウマくんも
淋しい、って思ってくれたりするのかな。]
[……まあ
10万のうちの1人が居なくなったところで
普通気付きもしないわよね、きっと。
さっきのメッセージだって
ソウマくん本人からなわけがないんだから──]
[絶叫が耳に届くが早いか
背中を預けていた壁から衝撃が伝わる。
]
(びっっっっ、くりした……)
[それはもう驚いたが……、
寸での所で声を上げずに済んだ。
こんなに勢いよくぶつけて相当痛いだろう。
きみには怪我をしてほしくない。
ああだけど、そんな風に反応して貰えて
嬉しいとも感じてしまっている。
自分はなんてやつだろうか。]
(好きだって……)
[聞いたのは何もこれ
が初めてじゃない。
朝目覚めた時など
部屋内のどこか一点に向けて
語り掛けてくれているのを
息を潜めて何度盗み聴きしてきたことか。
それでも、何度聴いても胸は高鳴るのだった。
それが秋月壮真に向けられたものではなく
暁ソウマ宛のものだったとしても。
悔やまれるのは
彼女の反応でやっと自覚したことだが
昨日と全く同じ服を着ている点。
二日連続で着続ける不潔なやつだと思われたくない。
そこには気付かないでくれると良いのだけれど。]
[またスマートフォンが震えた。
先ほど自撮りに梃子摺っている時に
早いと指摘されていたから
少し置いてから確認しようとして……、
結局一分と保たずに開いた。
自分はこんなに堪え性のない男だったのか。]
| ────────────────── @Johann_Christoph_S 無礼だなんて思っていません。 信じて頂けて嬉しいです。 ありがとうございます。 早速ですが今夜はご都合いかがですか? 場所は面箕駅から程近い「のうえ」 < というお店を考えています。 ────────────────── (29) 2024/05/19(Sun) 22:26:15 |
[送ってからしまったな、と少し冷静になる。
つい一度隣駅、と打ってしまったのを消して
正式な駅名に打ち直したのはよかったものの、
昨日の今日は早すぎるだろうか。
今朝DMを開封した彼女にとっては今日の今日だ。
でも、壁を隔てずに早く逢いたいから……。
冷静になっても、今日が良いという結論になる。
勿論彼女が別日を望むなら従う次第。]
[店は、何度も利用している
一見さんお断りの高級料理店だ。
顔が利くから
彼女の好きなものを
特別に用意して貰うことができるし、
……それ以外のことも。*]
| [DMを送ってから暫く。 お隣さんは今日も誰とも遭遇しないように 建物から去って行くのだった。**] (30) 2024/05/19(Sun) 22:34:45 |
[汚れを気にするどころか
自分の身を案じてくれる彼女は
なんて優しいのだろう。
彼女が向けてくれる言動の一つ一つが
自分にとってどれほど嬉しいことか
言葉で表すことは難しい。]
(ああ、華音……)
[心の中で呼ぶ名はHNではなく本名の方。
郵便受けからはみ出していた手紙を
悪いことだとは思いつつ手に取って知った。
それ以降、彼女が同じ名の曲を
リクエストしてくれることを
可愛らしく感じている。]
[ご近所さん、と言い当てられれば
ドキッとして壁越しに肩を震わせた。
休学中だが一応学生の身分であるため
借りられたこの部屋も自宅もそう遠くない。
だからこそこの出逢いは運命なのだと
思わざるを得ないのだけれど。]
(また後で、華音……)
[向こう側に彼女がいるあたりの壁を
大きな手でそっと撫でてから……、
部屋を後にした。
早く貴方に触れたいよ。]
| [自宅に向かって走っているとき。]
……へくしゅっ ?
[昨夜は汗をかいたまま寝てしまったから 冷えたのかもしれない。自業自得だ。
今夜の約束には影響ないだろう。 何事にも変え難いとても大事な約束だ。
一応今朝はシャワーだけでなく 湯船に浸かってしっかり温まることにするが。] (40) 2024/05/21(Tue) 9:35:29 |
[しかし────]
……、人がそこそこいるな……
[普段のランニングより遅い時間なので仕方がない。
昨夜は慌てて飛び出したからキャップもなかった。
足元の地面を睨むような目つきで帰路を急いだ。
今夜も周りに人はいるだろうから、慣れる他ない。]
| ・ ・ ・ (41) 2024/05/21(Tue) 9:36:02 |
| (う、わあ……!!) [店の方角から駅に歩いてきて……、驚いた。 約束の時刻までまだ結構あるのに その姿が見えたから……。 楽しみな気持ちの表れのようで嬉しくなるけれど 心の準備ができていなかった。 絶対自分の方が早いと思ったのに。 幸運にも時刻の確認でもしようとしていたのか スマートフォンに視線を向けていた タイミングだったので >>38 気づかれていないのを良いことに 自動販売機の影に隠れて衣服を整える。] (42) 2024/05/21(Tue) 10:13:40 |
| [とは言え薄紫色のシャツの襟を ささっと整えるくらいものだが……。
ドレスコードがない店だとは言え 日頃着ているパーカーはそぐわない。 黒のジャケットとパンツは クリーニングの袋から出したばかりだし 購入時に磨いて貰った革靴は下ろしたて。
整髪料で後ろに流した長めの前髪も 下手に触らないほうが良いだろう。] (43) 2024/05/21(Tue) 10:14:20 |
[溜息が出る。]
(今日もかわいいな……、
今日は特にかわいい気がする……)
[学校やバイトに行く時の服装も良いのだけれど
今日は特にお洒落を決め込んでくれたようだ。
……俺のために。
俺のための華音。
自動販売機の隙間からスマートフォンのカメラで
30枚ほど連写してから……、姿を表した。]
| [ゆっくりと近づいて声をかける。] かの ……、 ハツナ、さんですよね いらしてたんですね 来てくれて嬉しいです、ソウマです [名乗り、胸に手を当てて会釈した。 緊張しているがそういうのが表れにくい顔でよかった。] (44) 2024/05/21(Tue) 13:34:36 |
| [近くで見ると一層愛らしい。]
もしかしてお洒落してきてくれたんですか? ……素敵です、良く似合ってます
[瞳の色とコーディネートが合っていて綺麗だ。 桃の妖精さんみたいだ、というのは心にしまって。 口元にほんの少し微笑みを浮かべた。*] (45) 2024/05/21(Tue) 13:34:43 |
[カノンの演奏で始まった記念の生配信。
いつもの音色とは少し違って聴こえた
ショパンのピアノ協奏曲第2番第2楽章。
SNSのアカウント名、『@Johann_Christoph_S』。
最初に見たときにはバッハかな、なんて思ったけれど
よく考えればパッヘルベルもヨハン・クリストフだ。
もしも、ソウマくんがカノンを鍵として
ハツナに連絡を取ろうとしてくれたのなら──
待ち合わせ場所に、本当に
ソウマくんが現れてくれたなら……
どうして突然声を掛けてもらえたのかは
会って話してみないと、まだわからないけれど。
……少しくらいは
自惚れちゃっても良いのかな。]
[うわーーーーーーーーーーーーーーーっっっ
本物だ本物だ本物のソウマくんだ!!!!!
えっえっちょっと待って ま!!?!!!ま
やばいやばいやばい麗しすぎるんですけど
てかなになになにその恰好聞いてない!!!
生ソウマくんのカッコよさえっっぐ……!!
現実??? ホログラムじゃなくて????
なんかいいにおいする気もする〜〜〜!!!
きゃーーー映画でしか見たことないような
優雅な会釈をごく自然に!!?
実はどこかの国の王子様なのでは!!?!?
わーーん今まで見てきたどの写真より動画より
一億倍カッコイイよーーーーーー!!!!!
好き!!!!!!!!!]
| [口元を隠された時は一瞬 体調が悪いのかと心配になったが >>47 そうではなさそうだ。 声を上擦らせながらも 一所懸命に話す姿が可愛らしい。] ……ありがとう 少し早いけど向かいましょうか [すっごく長い溜めとともに褒められれば >>50 さらりと流すように礼を言って移動を促した。 彼女にそうされて嬉しくないわけがなくて 寧ろ飛び上がってしまいそうなくらいだったから、 それを誤魔化したくて……。] (52) 2024/05/21(Tue) 18:22:18 |
| [並んで歩くと小さい。かわいい。 肩幅なんて狭くてすっぽり隠せてしまいそうだ。]
この辺りですか? 今から行く店にならセンセイ…… 母が好きで何度か
家が近いんです
[矢張り周りに人はいたけれど、全然気にならない。 自分の世界で彼女だけがきらきらと輝くから 他はどうでも良くなってしまった。
前を向いて歩きながら不自然でない程度に顔を見る。 柔らかそうな耳は果実のように色付いていて 食べたら美味しいに違いない。] (53) 2024/05/21(Tue) 18:23:10 |
|
どうぞ
[店に着けば当然のように扉を開けて 彼女を先に入れる。レディファースト。 デートをするのが実際には生まれて初めてでも。] (54) 2024/05/21(Tue) 18:23:26 |
| [広い個室、テーブル越しに向かい合って座る。 真っ白なテーブルクロスにメニューはない。]
食事内容は勝手ながら予約済みです お口に合うといいんですが……
それとドリンクも ハツナさんと一緒に飲みたくて 私が好きなものを持ち込みました
[駅に向かう前に一度立ち寄って預けていたそれは 配膳スタッフがボトルのまま持ってきて 互いの目の前のワイングラスに注いでくれる。
良く冷えた白桃100%のジュース。] (55) 2024/05/21(Tue) 18:24:43 |
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乾杯しましょう ええと……、ハツナさんとの出逢いに
[照れたように一瞬目が泳いだあと しっかりと桃色の瞳を見つめ直して、 グラスはぶつけず少し高く掲げるだけの乾杯を。 そのまま引き寄せてジュースを一口飲んだ。*] (56) 2024/05/21(Tue) 18:24:59 |
[まろやかな甘さは異物の苦さを消してくれる。
好きだと言ったわりに自分が飲むのは最初だけ……。*]