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人狼物語 三日月国


103 【身内RP】森奥の工房【R18】

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視点:


【人】 ツァカリ

 
[連れてきた家畜は愛馬一頭と、牛二頭だ。

 牛は親子。仔は自分の親からしか乳を吸わないし
 仔に吸わせてからでないと乳を絞ることは出来ない。
 他の家畜と違って繁殖期が決まっていないから
 冬にも乳を分けてくれる有難い存在だ。]


  群れから離して悪いな
  よくついてきてくれた


[そんな風、労いの声をかけながら
 彼らの背に積んできた荷を
 下ろしていった。

 食糧や、着替えや、毛皮や、狩猟武器、
 それと囲いのための材料だ。

 左腕と短い右腕と、足とを使って、
 器用に牛たちの寝床を組み上げていくと、
 段々と身体が温まってくる。吐く息が白い。]
 
(0) 2021/12/01(Wed) 0:15:48

【人】 ツァカリ

 
[そうして出来たばかりの囲いに、牛を導いた。]


  少し狭いが許してくれ


[明日は搾りたてでうんと美味しいのを
 装具士の彼に振る舞いたいから、
 よしよしと親子を撫でた。

 我々遊牧民の生活は
 素朴で垢抜けない印象だと言うものがいる。
 あまり魅力は感じて貰えないかも知れないけれど
 少しでも気に入って貰えるものがあると良い。

 警戒心が強く睡眠時間も短い馬は
 普段通り放ったままにしておく。
 愛馬は特に賢いから、朝必要な時間になれば
 探しに行かずとも勝手に戻ってくるだろう。]
 
(1) 2021/12/01(Wed) 0:17:29

【人】 ツァカリ

 
[荷と共に暖められた室内に戻ると、
 作業台か何かに向かう彼の背が見えた。
 それだけでにやけてしまいそうになる。

 作業に入ると言っていたから>>7:21
 邪魔せぬよう、声は掛けないでおくことにするが。

 もう日は沈んでしまった。

 決まった時間に食事をする自分の腹は
 いまにも鳴き出してしまいそうだが、
 食への関心が低そうな彼に
 そういう感覚はないのかも知れない。

 日に三食、共にしていれば、
 彼の身体に自分という存在を
 刷り込ませることが出来るだろうか。
 ──そうして離れ難くなってくれたら良い、なんて。]
 
(2) 2021/12/01(Wed) 0:24:16

【人】 ツァカリ

 
[そんな打算的なことも過りはしたが、
 純粋に食事を摂って欲しい気持ちも
 変わらずにある。

 今夜は、簡単なものにさせて貰おう。
 初日から手抜きのようで悪いのだけれども、
 時間が時間だから、そう決めて。

 「お好きなように」と言ってくれていた
 棚を覗いた。>>7:20


  ……ふむ。


[彼の食不精は、筋金入りだ。
 マグカップ以外、使われている形跡がない。

 何を食べて生きているんだ?

 だが、埃を被った上からでもわかる
 見事な色彩の皿とカップは……、意外だった。>>7:20
 
(3) 2021/12/01(Wed) 0:26:46

【人】 ツァカリ

 
[ふっと息を吹きかけると、視界に舞うものがある。
 現れた艶のある白肌に、
 高貴な青の階調がよく映えていた。
 庶民には馴染みの薄い、綺麗な色つきの磁器。
 決して安い物ではないだろう。

 遊牧から足を伸ばして、様々な町に行くが、
 こんな筆遣いの食器は見たことがなかった。

 どこのものだ?

 品自体の珍しさも気になるが

 肉を置けば青空の下が如く
 野菜を添えれば冬を装い
 魚を載せれば泳ぎ出しそうで

 ────食事を楽しむ人の持ち物だろう。
 自分の中にある家主のイメージと、繋がらない。]
 
(4) 2021/12/01(Wed) 0:28:29

【人】 ツァカリ

 
[好きに使っていいとのことだから
 その通りなのだろうけれど
 触れるのに躊躇する。

 使わないものなら食器用の棚の上だろうと退けて
 他の棚に溢れている義肢でも置き出しそうなのに
 そうはされていなかったのだ。

 長老がユルタの中に飾っている
 奥方の肖像画のように
 見た目以上の何かがある気がして
 ひとつしかない手で持つには重すぎる。]
 
(5) 2021/12/01(Wed) 0:29:00

【人】 ツァカリ

 
[……結局は、使わせて貰うことにするのだが。

 使っていいと言われた好意を拒むのも
 なんだか違う気がしたのだ。

 大皿一枚と、カップ二つ。
 黒シャツに埃がつくのを厭わず
 大事に抱えるようにしてシンクへと運んだ。

 汲み置かれた水をかけて濯げば
 皿とカップは輝きを取り戻した。
 彼らは使われる日を
 もうずっと待ち侘びていたかのようだ。

 それは勿論、己ではなく、持ち主の彼に。]
 
(6) 2021/12/01(Wed) 0:29:14

【人】 ツァカリ

 
[シャツを叩いて埃を落とす。
 持参した食器も軽く水で濯いだ。

 パンとチーズを金属製の皿に載せ
 暖炉の傍で温めておく。
 羊肉はナイフで一口大に切ってから
 串に刺して岩塩とクミンをかけて
 暖炉の炎で炙る。

 肉の中まで火が通り
 表面に程よく焦げ目がつけば
 大皿の上、6本の串を扇形に並べていった。

 放射状も良いが、
 こんなにも鮮やかな青空の色を
 全て覆い隠してしまうのは勿体ない。]
 
(7) 2021/12/01(Wed) 0:29:47

【人】 ツァカリ

 
[暖炉に近い方の長椅子側の
 テーブルの上に、カップを二つ並べた。
 カップの間には大皿を。

 向かい合って座るのも良いけれど、
 より近くで話を聞きたいと思うから。]
 
(8) 2021/12/01(Wed) 0:30:23

【人】 ツァカリ

 
[さて、彼の様子はどうだろう。]


  ダアト殿
  簡単で悪いが、食事の用意が出来た
  夕食の時間にして大丈夫か?


[近くに行けば、軽く肩を叩き、訊ねる。
 窓の外には闇が広がり、
 暖炉の薪がパチパチと音を立てていた。*]
 
(9) 2021/12/01(Wed) 0:30:36

【人】 ツァカリ

 
[夕食が出来たので呼びに行くと
 彼は鬼気迫る様子で
 何かを弄くり回している所だった。>>10


  ────……
ダアト殿
。……
ダアト殿?



[驚かせないように態と足音を立てながら近づいても、
 それなりに声を張って名前を呼んでも、
 まるで気付く様子が無い。

 凄まじい集中力だ。

 彼と彼の選んだ職は、パズルのピースが嵌まるが如く
 ぴたりと合っているように思える。]
 
(15) 2021/12/03(Fri) 9:08:20

【人】 ツァカリ

 
[気付かれていないのをいいことに
 様子を見させて貰うことにした。

 ぶつぶつと呟きながら動かされる
 彼の大きな手と手の間
 取り憑かれたかのような目が向く先

 そこに自分の渡した石を見つけて笑んだ。]
 
(16) 2021/12/03(Fri) 9:08:43

【人】 ツァカリ

 
[あの時は追加で掘ってきても良いと思ったが>>1:10
 一旦里へ帰ってもそうしなかった。

 ────彼自身に来て貰う方が良い。
 そう思い直したからだ。

 危ない場所を避けられるよう手を引いて進み
 彼に作って貰った手で
 彼が良いと言った石を掘る。

 そんなお誘いを、
 どこかのタイミングでしようと思っている。

 魔石を気に入っていた様だったから>>1:7
 乗ってくれるのではないかと。
 ……自分としては、デートのつもりだが。]
 
(17) 2021/12/03(Fri) 9:10:13

【人】 ツァカリ

 
[物で釣るようで悪い気もするが、
 彼の心を得る為ならば何だって利用しよう。

 初めての恋だ。
 ────そして最後の恋にもしたいと思っている。]
 
(18) 2021/12/03(Fri) 9:10:25

【人】 ツァカリ

 
[逸れた思考を戻す。

 熱中している彼に手を止めさせるのは
 気が咎めるけれど、
 硬くなった肉を食べさせるのは忍びないし、
 自分ともぴたりと嵌ってくれないと嫌だ。
 さらに近づいて肩を叩き、声を掛けた。

 大袈裟に跳ねる身体には
 驚かせて悪いと思ったが、>>11
 自分を認識して貰えた喜びが大きい。
 笑顔で立ち上がった彼を同じ表情で迎えた。>>12
 
(19) 2021/12/03(Fri) 9:11:57

【人】 ツァカリ

 
[食事の時間にしても勿論大丈夫、らしい。>>12
 嫌なタイミングではなかったようで助かった。]


  そうか、なら良かった
  貴殿の様子が好ましくて
  ここで少し見させて貰っていたが
  冷めたものを出したくなくて
  声を掛けてしまった

  仕事に熱心で集中力が高いのは良いことだ


[さらりと見ていたことを明かし褒めた。
 謝られたけれど、長所だと思うのは本心だ。
 その情熱を己にも向けて欲しいことは
 言わないでおこう。]
 
(20) 2021/12/03(Fri) 9:12:59

【人】 ツァカリ

 
[彼は届く食事の匂いを褒めてくれて、
 高い鼻をかわいらしく動かしていた。>>14
 仕事に集中していた時の彼は遠かったが、
 近くに来てくれたことに幸せを感じ微笑む。]


  ああ


[手を洗ってくるというのに頷き、一人テーブルに戻る。
 持ってきた荷物から馬乳酒入りの羊の胃袋を取り出した。

 遊牧民にとって一般的な
 液体の保存容器であるそれには
 街で買った氷系の魔術符を貼り付けて、
 中身の冷たさと鮮度が保たれるようにしてあった。

 馬乳酒は野菜を殆ど摂らない自分達にとって
 貴重な栄養源で、度数が低く子供から大人まで飲む。
 発酵がどんどん進んでしまうから
 夏から秋にだけ飲めるものであったが
 符のおかげで冬にも持ち越せた。]
 
(21) 2021/12/03(Fri) 9:15:17

【人】 ツァカリ

 
[二つのカップに、乳白の馬乳酒を同じだけ注ぐ。
 酸っぱくて癖があるが、
 身体のためなのでそこは我慢して頂こう。

 口に合わないようなら明日町に野菜を買いに行くか。
 今日はパントリーを覗かなかったけれど、
 彼も何か買っておいてくれたかも知れない。>>5:11

 馬乳酒のあとの二杯目には、葡萄酒をと考えている。
 これも余り度数は高くないが、香辛料と薬草入りで、
 疲れているものには眠気を齎すものだ。
 彼はどうも、仕事に熱が入りすぎて
 彼自身のことを蔑ろにするきらいがあるので
 飲ませて早々にベッドに入れてしまおうという魂胆だ。
 尤も、アルコールが得意でないなら、
 馬乳酒だけでも十分酔ってしまう可能性はあるけれど。

 食べたあとまた仕事に戻るなんて言わせない。]
 
(22) 2021/12/03(Fri) 9:15:57

【人】 ツァカリ

 
[暖炉の近くの床にしゃがみ込み、
 柔らかくなったチーズをナイフで切って、
 小ぶりなパンに塗りつけた。
 長細いフォークに刺して、暖炉の火でパンを炙る。

 チーズのこんがり焼けたところと
 とろぉ……っと溶けたところが仲良く同居したパンを
 金属製の小皿に載せて、それぞれの席に置けば、
 シンクから来た彼と並んで座ろうか。]


  これは羊肉の串焼き
  パンについてるのは山羊の乳から作ったチーズ
  そしてこれが馬乳酒だ
  馬の乳から作った酒で、栄養を補うために子供も飲む

  口に合うと良いのだが


[一つずつ簡単な説明をして、カップを手に取った。
 上等なものだからぶつけずに
 軽く持ち上げるだけの乾杯をして、馬乳酒を口に含む。*]
 
(23) 2021/12/03(Fri) 9:17:26

【人】 ツァカリ

 
[感慨深いものでもあるのか、
 礼を言う彼から一瞬、敬語が抜けた。>>28

 己の前では誰もが畏まるから、新鮮だ。

 ────過日。
 一族の娘を差し出せと息巻いていた者たちも
 最後には借りてきた猫のようになっていたものだ。


 素の彼が覗けたようで、愉快な気持ちになった。]
 
(30) 2021/12/06(Mon) 17:11:58

【人】 ツァカリ

 
[身体が温まっているから
 良く冷えた馬乳酒を飲めば
 食道を降りていくのがよくわかった。

 訊ねられれば>>29
 カップを置きながら隣の彼に眼差しを向けた。
 質問をしてきた彼の唇は離し難いかのように
 青き飲み口に寄せられたままだ。
 気に入って貰えたのだろうか?
 その様子にふふと微笑って、答える。]


  ああ。定住民と違い、野菜が手に入りにくい。
  不足するビタミンやらミネラルやらを補うため、
  夏から秋にかけて沢山飲む。
  本来この時期には飲めないが、
  町で買ったこの符のお陰で持って来られた。
  魔法とはまこと便利なものだな。


[この符、の所でテーブルの上の容器を
 人差し指でツンと突いて見せた。
 その手は次に、大皿へと運ばれ、串を一本掴む。]
 
(31) 2021/12/06(Mon) 17:12:14

【人】 ツァカリ

 

  さあさ、簡単なもので悪いが
  他の品も冷めないうちに食べてくれ


[食べ方を示すように、
 串を動かし、白い歯で肉をひと口齧り取って見せた。
 咀嚼し、喉の尖りを上下させ、嚥下を終えるまでの間——、
 否、終えても、翠のふたつは彼に向けられたまま。]
 
(32) 2021/12/06(Mon) 17:13:39

【人】 ツァカリ

 
[彼が自分に倣って串を手にするのなら、
 その様子が何より楽しいもののように眺めている。]


  よく飲むのかと訊かれたが
  貴殿は我々の暮らしに興味があるのか?

  俺は、ダアト殿自身に興味があるぞ


[赤い舌が周りについた脂を舐め取り、唇は弧を描いた。*]
 
(33) 2021/12/06(Mon) 17:15:23

【人】 ツァカリ

 
[馬乳酒は癖のあるものだが
 彼の口によく合ったらしい。>>35


  それは嬉しいことを言ってくれる


[彼は痩身>>4:23で、見るからに栄養が足りていなかった。
 だが夏季に白い食べ物、冬季に赤い食べ物と、
 年単位で身体の調子を整えている我々の食事を
 素直に出しては、胃腸に負担を掛けかねない。
 だから時期外れのものも持参した訳だけれど、
 こんな風に気に入って貰えたなら
 そうした甲斐があるというものだ。

 魔法石のときといい、
 彼の喜びを正直に表現してくれる所を
 とても好いと感じる。

 ……彼の手の間に置かれるカップには>>34
 モヤモヤしたものを感じなくはないけれど。
 そこはなんとも、居心地が良さそうに見えるから。]
 
(42) 2021/12/07(Tue) 11:18:55

【人】 ツァカリ

 
[さあさと、馬乳酒以外の品を勧めるときに
 意地悪な気持ちがなかったと
 言い切れるだろうか。
 あまり触れたくない話題だ。

 羊を喰らうと彼の視線を得て>>37
 食器に勝ったような気分になったのは秘密だ。
 食べた肉を追うように視線が降りてゆき
 大きく開いた胸元まで見られたのは少し、
 こそばゆい気持ちにもなったが。

 ともあれ、羊の串焼きもまた、
 彼のお眼鏡に適ったようだ。
 とろけた声色に鼓膜を揺すられて心地がよい。>>38


  ああ、羊の肉は特に美味い


[我々の中でも人気が高いのが羊だ。
 天然の草だけを食んで育つから、臭みがないのが良い。
 だが肯定し、串に残る次の肉も口にしながら……、
 それだけではない気がしていた。]
 
(43) 2021/12/07(Tue) 11:19:56

【人】 ツァカリ

 
[遊牧の際、昼食は一族総出で作り、全員で食べるが、
 朝夕は、その残りものや簡単に作ったものを
 家族ごとに張った幕屋の中で食べる。

 親も伴侶もなければ、独りで過ごす時間となる。
 それを孤独と感じたことはなかったけれど、
 こうして彼ととる食事の時間は、
 かけがえのないものに思えた。

 ────楽しい。と。
 そう思えるのだ。]
 
(44) 2021/12/07(Tue) 11:20:22

【人】 ツァカリ

 
[そんなだから、視線はつい隣の彼に向いてしまう。
 手に持っていた肉を食べきれば、
 串を小皿の上に置いて、彼に質問をし、
 自らの素直な気持ちを伝えた。>>39

 胸がどきどきする。
 大人の駆け引きはわからない。
 こんな風に、ひとりを想ったことなどないのだから。

 彼のかわいらしい反応を見るたび
 彼を好ましく感じる心は育つ一方で
 当たって砕けた先のことは考える余地もない。]
 
(45) 2021/12/07(Tue) 11:20:44

【人】 ツァカリ

 
[驚かせて悪いとは思うが、
 串を落としかけた彼もかわいくて、
 またひとつ自分の中で育った。>>39

 彼が固まっている間、
 渡していた小皿を彼の手元に移動させた。>>40
 これで落としても大丈夫だ。
 置いてから話してくれてもいい。

 漸く、彼が話し出す。>>41

 彼の真っ直ぐな言葉は
 どんな唄や音楽より心地よく、
 そして胸を高鳴らせる。]
 
(46) 2021/12/07(Tue) 11:21:18

【人】 ツァカリ

 
[どの言葉も光栄で面映くなったが、

 二週前からずっと、……とは。>>41

 あんなに仕事の虫で、外の音も聞こえなくなる彼が、
 他の者のための仕事をしながら、
 己のことも、片隅にでも置き続けてくれたということか。

 ……喜びが溢れてしまう。]


  ……う、む。そんな風に想って貰えて嬉しい


[酔ったわけでもないのに頬をほんのり赤く染めて
 話し初めは吃ってしまった。
 否、酔っているのかも知れない。
 彼が真っ直ぐぶつけてくれた語彙の海に溺れそうだ。

 軽く咳払いして、言葉を続けようとする。
 彼の言葉は、単に一人の人間に対しての興味とも取れる。
 己もまだ、正しく意味を伝えていないから。]
 
(47) 2021/12/07(Tue) 11:22:12

【人】 ツァカリ

 

  俺も、知りたい
  貴殿が何を思いどう生きてきたか
  これまでのすべてとこの先のすべて
  一つ残らず

  精神性だけではない
     、、
  ……ここの柔らかさ、滑らかさ、……温度
  ここ以外も……、
  俺は、ダアト殿のすべて知りたいのだ


[手を伸ばし、拒まれなければ、
 ここと言いながら
 唇の輪郭の外側を親指でそぉっと撫ぜた。

 唇自身には決して触れず。
 その先は恋人以上だけが知るべきだから。

 依頼人としてでも、友としてでもなく、
 男と女が愛しあうのと同じように想っている。
 ──自分の口にした興味は、そういう意味だと伝える為に。
 彼を見つめる瞳に、熱が籠る。*]
 
(48) 2021/12/07(Tue) 11:23:52