266 【身内】幸夏時【R18】
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[触れた熱の硬さまで感じとる。
慎之介さん自身も興奮しているんだ、と思った途端耳先に朱が差して。
ダメなことをしているという背徳感が余計に興奮させる。
そんなことさえ一緒で、感じているんだと思うと
いけないのに、胸の奥がきゅうと高鳴った。
こんなに自分がいやらしいくなってしまうなんて。
全部ぜんぶ、ぜーんぶ、慎之介さんのせいだっ!
]
んっ、ぅ、言った… 今言ったっ!
[わざとらしい惚気にも、擽ったい口付けにも
肌がジワリと汗を浮かび上がらせ、小刻みに跳ねる。
そうしてどんどん教え込まれていくから、刺激から逃れる術などなくて。]
ひ、ぁっ、ぁ んっ!
[望むままに、その掌が施す刺激がどんどんと早くなっていく。
反対の手が今度は後ろにある秘所へ辿り付き
ゆっくりと指が中へと潜り込む。
シャワーで泡を流される些細な刺激さえ、今は気持ち良くて
ひくひくと蕾は収縮を繰り返し。]
ぁっ、あ! そ、こっ…
んんっ!!
[既にもう隅々まで知られている体内の“いいところ”に触れられると
一際高く、我慢できない嬌声が上がった。]*
[ついこの間、思いを通じ合わせたばかりだというのに衝動のまま身体を重ねて。
触れ合ってしまえば、ますます愛おしさが増して、また抱き合わずにはいられない。
感じやすい彼の身体は、何処に触れても良い反応を返してくれるけれど、一際好いところに触れればあがる嬌声が、ますます己の欲を刺激する。
唇を合わせることさえしたことのなかった彼を、こんなふうにしたのは自分だと思うと嬉しくて、――ダメなのに。もっともっと乱したくて
]
[彼の肌の上を流れるのが、シャワーのお湯かそれとも汗か。
彼の上気した白い身体が小刻みに跳ねる。
覚え込まされた快楽から逃れる術も持たない可愛い可愛い恋人があげ続ける甘い声に煽られて、彼の熱をますます強く扱き上げ。同時に収縮を繰り返す蕾を指でやんわりと拡げながら、奥の好い所をノックし続ける。]
[意地悪く尋ねてから]
指でイかせてあげようか?
それとも、――もっと奥まで欲しい?
[こたえによっては、指ではなくて、そのまま向かい合うように彼の体勢を変えて
己の膝の上へと腰を下ろすように促し、自重でいつもより奥深く入り込む己の熱杭を小刻みに揺らして絶頂へ誘おうと]*
[若さのまま、想いのままに肌を合わせる。
街中でのんびり買い物やお昼ごはんを食べる時間とはまた違う
愛しさがずっとずっと膨れ上がっていく。
どこを触られても甘い声を上げてしまうのは恥ずかしいけど
それに対して、慎之介さんが嬉しそうにしてる──気がする、から。
ああでも、もし今誰かがきたらどうしよう。
こんな、言い訳もできないようなこと。
]
[中を蠢く指が的確に気持ちのいいところを突く。
言葉でも追い詰められ、攻め立てられて
はぁはぁと息を荒げながら、他人には聞かせられないような声が何度も漏れて。]
[無意識のうちに揺らぎ始めた腰が、
濡れてきゅんきゅんと指を締め付けるそこが、誘うように動く。]
慎之介さん、が…
ほし、いっ
[はやく、って強請る声は特別に甘い。]*
[慈しむような愛おしさも、求めあう激しさも
どちらも彼でなければ知ることができなかった感情。
昼の戯れのふれあいですら劣情を催すのに
裸で触れ合ってしまえば―――
ましてや、誰にも見つかるわけにはいかないという緊張感の中でさえ、甘い声をあげさせることに成功してしまえば
]
[無垢だった身体が――あの時から何度も拓かれるたびに教え込まれた快楽を受け入れようと、指を締め付け腰を揺らす。]
よく言えました。
こんなところだから、うえに、乗ってね
[特別に甘い声に誘われたら彼の体勢を入れ替えて
向かい合って顔を見ながら抱きしめた。
うごくたび音をたてる洗い場の椅子が邪魔で、脇へと寄せると直に床の上へ座る。
鏡よりも低い位置に頭が来るから、これならば最悪誰かが来ても回り込まなければ二人の姿は目に入らないだろうことは、少しは彼を安心させてくれるだろうか。]
[指を抜き、それよりも圧倒的に大きな質量をもつ己の欲を蕾にあてがってぬぷりと一気に埋め込んで。
ゆっくりと腰を下ろしてもらえば、彼の重みと相まっていつもより奥深くへ。]
きつくない?
[あたたかくうねるそこは何度迎え入れられてもきゅうきゅうと締め付けてくるから、気を抜けばあっという間に吐精してしまいそうだ。
彼の可愛らしい欲が2人の腹の間で擦れるよう身体を二人密着させて。彼の背に手をまわして、揺れる彼の身体を抱きしめながら小刻みに突き上げれば、風呂場で立つはずもない別の水音がくちゅくちゅと響きだす。]
[お互いが初めて知る感情や、劣情。
絡み合い解けないように、溺れていく。
淡く色めいた表情で見つめ合う。
本当はこんなこと、こんな場所でって思っているのに。
]
[やがて向かい合うように体勢は入れ替えられ、それを素直に受け入れる。
上に乗る、なんて、なんて恥ずかしい!
とは思うのに、慎之介さんのそういうお願いを断れた試しがない。
慎之介さんが直に床に座るおかげで、誰か来ても頭も見えない位置にはなったけど。]
慎之介さんは、だ、大丈夫です、か?
[大浴場であったかいとはいえ、床自体は冷たいものだ。
その床の上で、となるといくら体重も軽いだろう俺だとしても
お尻が痛くなったり冷たかったりするんじゃないだろうか。
そんな心配を口に出来たのはその一瞬だけで。]
ふ、ぅ…ッう…く ぁ、っ…!
[指が引き抜かれ、かわりに訪れる圧迫感は比ではない。
何度も身体を重ねても、その瞬間はどうしたって眉をひそめてしまう。
それでも最初と違うのは
その漏れる声に苦痛の色は滲まないということだ。
きつくないか、と問われたら、よわよわと頷く。
初めての姿勢に、いつも届かない場所まで届いているようで
浴室のお湯の音に紛れて甘い吐息が響く。]
っく、ぅ んっ、 う、ぁっ…あっ、ん!
[肌が密着すれば、邪魔するもののない中心がお互いの肌で擦れ合う。
もう充分に前戯で昂らされているそこは、ぷくりと透明な蜜を浮かび上がらせて
肌の摩擦に隠微な水音を響かせた。
その度に、内側がきゅうきゅうと何度もその熱を締め付けて]
[淡く色めいた彼がその言葉を口にするときの柔らかな笑顔が愛おしい。]
日花 かわい
[彼が俺のお願いを断れたためしはない。一瞬躊躇う様子が見られたけれど、結局恥ずかしそうに、言われた通り跨がってくれる。]
[俺の身体を気遣ってくれるけど、俺の欲が埋め込まれればすぐにそんな余裕がないほど圧迫感に眉は顰められて。
―― その少し困ったような表情が快楽に崩されていく様子を見守りながら、少しずつ腰を動かせば、内壁を擦り上げるたびに中のしこりを押しつぶすのが伝わる。]
ん、上手
[肌の間に挟まれた彼の熱から零れ落ちる透明な雫は律動的に水音をたて、あつくうねる中がきゅうきゅうと締め付けてくれば、己のほうもあっという間に達してしまいそう]
[彼のとろり蕩けた顔の赤く染まった耳元で囁きながら、強く腰を打ち付けてはぐりぐりと奥に突き立てる。
床を打つシャワーの湯の音にも、浴槽に流れおちる湯の音にも
もはや紛れることのできない水音が響き渡って。]
ごめん、イきそ…
[荒く息を吐きながら彼の腰を抱え込み、奥をごつごつ突き上げて。
一際深く――ひょっとしたら入ってはいけないところまで入ったかもしれない――入り込むと、その奥に熱いものをぶちまけてしまいそう。
先に彼をイかせてしまいたいと、彼の熱に手を添えてさらに強く扱き上げた]*
可愛い、のは…っん 慎之介さんも…!
[かわいい、と今日何度目かわからない言葉も嬉しくて
その喜びはこれから先も色褪せる事なんてないんだと思う。
言ってもらった分は自分からも送るように、可愛いと告げて
跨る間際、その少し濡れた髪に指先で触れた。]
ん…っ、う …は、あっ!
[中を擦りあげるように蠢く腰に翻弄されるように嬌声が上がる。
きゅっと寄った眉と唇から漏れる声、擦れ合う肌の隙間の熱がたてる水音
全てが艶めかしく、大浴場に隠しきれずに響いている。
囁きにびくんと身体が跳ねて、中のしこりが押し潰されれば
その華奢な身体を小刻みに振るわせて]
ひ、あっ!あっ! んっう、う!
[もはや誰かがきたらなんて頭の隅にも置けないくらいに
突き上げられて与えられる衝動の気持ち良さに乱れながら
肌を打ち、奥に熱が突き立てられる度に水音が響く。]
ぁあっ、ダメ、だめだめ…ぇっ!!
[普段よりも奥深く、届いちゃいけない場所を突き上げられて
同時に自分の欲の象徴を強く扱き上げられれば
その白い肌を朱に染めて、ビクビクッと震えあがり]
いっ、く、イッちゃ …いく、
いくイクッッ!!!
んんンッ
[首元に絡みつくように抱き着くと、お互いのお腹の間に勢いよく精を吐き出し
それと同時に最奥へと誘うように、内側の粘膜がきゅぅぅんっと収縮して。]*
[彼の細い指がそっと髪に触れて、俺の事も可愛いなんていうから。
可愛いのは日花だよ、とまた此方からも伝えて抱きしめたくなる。
突き上げ擦り上げるたび、腕の中の彼が小刻みに震えて甘く声をあげ続ける。
その彼の中に融けそうになるほど熱く包まれて、奥へと誘うように蠢かれ]
[腕の中で嬌声を上げ続けた彼が首元にぎゅっとしがみついて達すれば、腹の上に勢いよく出された白濁がシャワーに流されて排水溝へと吸い込まれていく。]
俺も、もぅ
[しがみついてきた彼の背を支えながら隙間もないほどに身体を密着させて、誘い込まれるまま、ぐんと奥まで突き立てたら一番奥へ熱いものを勢いよく放つ。いつもより長く続く射精感が収まるまで、彼を抱きしめながら]
ありがとう、かわいかった
[荒い息とともに耳元に囁きかけて、ちゅっとひとつ 頬に口づけを落とす]
[彼が落ち着くのを待ってから、
こないだみたいにお腹が痛くなったらいけないから、と事後処理を申し出るけど、
それはもう少しだけ後でいい。今は腕の中の彼と、甘い余韻に漂って]*
[何度も何度も可愛いと告げられて、その度に身体の内側も表情も心臓も
全てが歓喜に震えて反応する。
甘い声を隠すことも出来ず、只管に声を溢して
やがて先に絶頂を迎えた先に──]
ひあぁッ、は っく、んんっ……!
[絶頂した後に熱いものが最奥まで突き立てられて
そのまま身体の中には勢いよく、しかもいつもよりも長く
その欲望が注ぎ込まれる。
流動を感じる度に、波打つように内側が締まり
ぶるっと身体を数度揺らして、熱い飛沫を受け止めて。]
は、あっ …はぁっ ……、ん…っ
[頬の口付けに擽ったそうにしながら、恥ずかしげに小さく頷き返した。]
[余韻に浸るように身体を慎之介さんに預けて
暫くの間は息を整えるように肩を上下させてすり寄っているけれど。
やがて事後処理をなんて言われたら、一度は首を振る。
……けど、慎之介さんにお願いされたとしたら、断れるはずもないんだけど。]*
[ふるふると震える身体の中に最後の1滴まで注ぎ込んでしまった後、甘く凭れ掛かる身体を暫し抱きとめて。息が整うまで――整った後ですらも、身を離すのが惜しくもあるのだけれど。
ここがどこだったかを思い出してしまえば、
上気した彼の肌を誰かに見られるのが今更に怖くなる。
一度はお断りされるかもしれないけれど、中に出したものをそのままにしておくとどうなるのかを知っている今となっては引くわけにはいかない。日花も結局は折れてくれるから。]
[広げられた脚の間から、白く濁ったそれが彼の細い内またを伝って流れ落ちるのを見届ける。
それからさきほどの情事でやわらかくなっているそこへ指を入れて、残滓を掻きだした。
ひょっとしたら、指が内壁を擦り上げるたびに先程の熱がぶりかえすかもしれないけれど。そうしたらその熱を燻らせたまま、食事の後にまた身体を重ねたかもしれない。]
[真っ直ぐな、ぶつけられるような思いを全部受け止める。
今までの人生がつまらなかったとか、欠けていたとか、そんな事を思ったことは一度もないけれど
慎之介さんに与えられるものはなんだって嬉しいし、満たされた気持ちになる。
そんな満たされた気持ちのままでいられたら良かったんだけど
中に出されたものが後々お腹を痛くするって、今や二人とも分かっているから
結局は後処理なんかをしてもらうことになっただろう。
また熱が灯ってしまうようなら、きっと部屋に帰ってから
気が済むまで、何度だって肌を合わせた。
いいんだ、だって今日から夏休みだもん。]
| (9) 2024/06/16(Sun) 0:21:15 |