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人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


  

  ……… いくらなんでも失礼でしょ?

   

  

  「 っ ── 貴方が先に言ったんじゃないの 」

  
  せっかく真顔で応えたのに、笑うなんて笑うなんて!
  しかも苦笑いだなんて最悪よ!

  恥ずかしくて火照った頬を両手で隠して、
  当然彼の方なんて見れやしなかったわ。
 

  
  ホント、もう。

  私にロマンチックなんて無理だったのよ。
  この調子で朝までなんて絶対無理じゃない!
 

  

  「 家族ではなかった? 」
   
 
  頬と掌の温度が同じになって手を繋いで、
  私の問いかけへの答えに真剣な顔をした。


  これは、例え話?それとも ───

  

   

  彼は焦らなくて良いと言った。

  そう、もっと言えば私たちの関係に
  名前なんて必要なかったのかもしれない。


  街灯りはまだ瞬きを続け、
  陽の光は眠りについたまま。


  それでも、終わりに向かっているのでしょうけど。

 
  

   

  「 私は ────


    私も、そう。
    あの中で、私だけが家族ではなかった。

    ずっと信じていたものは、偽物だった。
    いくら高価なものを与えられても纏っても
    私はそれに見合う価値にはなれなかったの。 」


 

   

  眸と眸が重なりあったなら、
  逸らすことなく距離を縮めて。
  空いていた方の手で、彼の頬を撫でる。

  

    



          
奇遇にも、そして、皮肉にも

 
 

   


  「 0時を迎えたら、二十歳になる。
    その瞬間、魔法は解けるの。

    今まで私のものだったものは、
    全て失くなるの。

    そして私は、独りになるのよ ──── 」



  もっとも、これまでだってずっと
  独りだったのだけれど。 **


  

───303号室

[朝ご飯を2人で食べながら
最高の夜だったと彼女が言えば
願いは叶ったみたいだねお互い。と微笑むだろう。

立地にしろ場所の雰囲気にしろ
足で赴かないと伝わらないものがあるだろうから
旅行を計画しつつ、土地探しの旅もそこに含めても
良いかもしれない。
沢山探してこれだと言うところがいつか見つかるだろう。]


[姉は姉と感じない。という家族ならではの感情もあるので、理想的な姉というとなーりんの方を頭に浮かべる。
子供の頃から懐いていたのはそんな理由もあったか。

彼女にそんな台詞を返されてしまえば、確かに、と納得してしまってそれ以上抵抗が許されないような気がしてしまう。
ご機嫌取り、だなんてそんな事をしなくても、次は虐める事を決めていたので変わらないのだけど。
そんなことを言うと撫でてもらえないので黙っていた。]


  今も素直だと思いますケド?

[嬉しそうにする彼女を訝しそうにしつつ
過去の真実はうやむやのままになった。]

─────────

[彼女にズルいと言われたら
にこにこと笑みを浮かべて、そうだね、と受け流そう。
彼女が平常で居られないぐらい気持ちよくさせられたら本望と言うものだ。

彼女の返事が来たなら、そしたら、とオレの方で行き先を決めてしまおう。
本当のマッサージ店なんか行って身体の凝りをとるのもきっと悪くなさそうだ。]


[呼び方を変えるのは分かりやすい変化な気がする。
彼女の詳しい説明が入れば、なるほどと頭の中でメモしながら
借りてきてものを、しながら見よう、なんて言われれば勿論と答える。そういうのを期待してたのは言わずともバレてしまうか。]


  ふふっ……ごめん、ごめん。

[彼女が少し怒った風にするなら
素直に謝るだろう。

とは言っても彼女を責める手を緩めるつもりは無いのだけど。
お風呂場で響く声に気持ちが盛り上がってくるのが分かる。]



  身体洗ってくれてありがと。
  ……ん、…音がよく聞こえるね?

[お風呂場で少し音を拾いやすいのと
水で濡れているからか彼女の口淫の度にやらしい音が出ているのが聞こえる。
彼女の湿った髪の毛を邪魔にならないように手で退けてあげながら、奉仕する姿を見て興奮する。

はぁ、と息を吐いて彼女の舌使いに声を漏らして
ぐっ、と身体に力が入ると彼女の口の中にどぷっ、と精液を零していくだろう。幾らかサラサラになった精子が彼女の口の中に満ちていく。]



───翌朝


[目を覚ました時には彼女が先に起きていただろう。
昨日はあれからも彼女と愛し合って
それからオレが先にダウンしてしまった筈。

いつも筋肉痛にならないような場所が少し痛かったりするけど
気持ちのいい気怠さだ。
彼女におはよう、と頬にキスをしてオレも起きようか。

朝ご飯等を済ませ、もう一度眠りについたりして
13時に近くなれば2人で手を繋ぎながらチェックアウトを済ませる。そのままお昼ご飯を外で済ませれば
彼女の家に行くことになった筈だ。]**

[告げられた理由には首を傾げてしまう。
 だってこっちなら赤ちゃんだってできないし、それに
 ちゆがお腹壊しても……タイガさんは困んないでしょ。
 それとも心配してくれるのかな、
 
だったらちゆは、そういうのも好きだけど。


 子どもみたいに駄々をこねたのはほんの少し。
 困らせちゃだめ、それはよく知ってるから
 また後で遊んでくれるって彼が言えば
 わかったよ、ってちゆは頷いてみせた。

 なかったね、優しくなかったことなんか
 
先生と違ってタイガさんはずっと優しいよ。

 欲しがりなちゆのワガママを聞いてくれるのも
 知らないところを育ててくれるのも。]

[ちょっと痛いな、少しだけ苦しい。
 すんなりと言うこと聞かない、
 入り口じゃないそこがイヤイヤするのを感じながら
 それを押し殺すように枕へ顔をうずめる。]


  ひあっ……
  ん、 タイガさっ…、


[耳たぶを擽られてさえずるような声で啼いた。
 そうして彼が与えてくれる気持ちよさに意識を向ける。

 ちゃんとできる、上手にできるよ、
 ちゆは良い子だから――
 タイガさんが求めてくれた初めてを、捧げるの。]

[やがていちばん太いところが通り抜けて、びくりと震えて
 そのままずぶずぶと奥へ沈む感覚に
 背筋を擽られる心地がして小さく唸った。

 前の穴と違って、すぐに全部飲み込めちゃう。
 お腹の奥に刺さる感じはまだ慣れそうにないけれど
 ……初めて、奪われちゃった。]


  ぅ、ふ……ちゆも、だいすき

     …ね、タイガさん、
     ちゆは良い子、だよね……?
 

[肌と肌がぴったり重なったその時、ふいに呟く。
 
良い子だったら――ずっと離れないでいてくれる?

 本当に聞きたいことは隠して、
 彼の言葉ひとつ貰えたらそれで良かった。]

[ゆっくりと身体の内側を擦られるのに身を任せて
 時おり浅く息をつくたび声が漏れ出た。

 踏み入られたばかりのそこは次第に彼を覚え始める。
 子宮の裏側に届いて押し上げられる感じ、
 ちょっと嫌いじゃないかも、なんて思い始めて
 滑りがよくなったその頃、彼が腰を動かす途中、
 ほんの少し視線を後ろの方に向けた。]


  タイガさっ……、あのね、
  痕、つけてほしいなぁ……?


[うっすら汗の浮かぶ顔で辿々しく強請る。
 彼のものになってしまいたかったから
 きっと忘れられっこないけど、忘れないように
 そうだな――キスマークより消えないやつがいい。*]



 すぐ直るよ。
 それとも、直るの、嫌?


[ぐすぐすと泣き虫な一面を見れたことにまた優越感を抱いて、
見上げてくるその目元を撫でる。
こんな一面があったんだなぁ、なんて新しい発見に触れて、
すり寄ってくる彼を愛おしく思う。

普段は忙しくて病院内で会ってもすれ違うだけだったけれど、
深く交わってみたことで知れた一面。
こんな交流も、ありなのかなと思った。]

[腕を伸ばされると求められるままに抱きしめた。
そのままベッドの中に戻り、抱きしめる姿勢のまま寝転がる。
会ったばかりのころに嗅いだ、汗臭くないいい匂いがした。
彼の匂いだ。
すり、と頬をすり寄せてその温もりを味わう。

そうしているとだんだんと横目に見える彼の耳が赤くなり始めて、
小さく消え入りそうな声が聞こえた。]


 ふふ、
 可愛かったよ


[行為中の彼の姿を痴態とは一切思っていなくて、
忘れるのが惜しい一夜になった。
思い出して顔が赤くなる様子も、
恥ずかしいことをした相手にまだ抱き着いてくれていることも、
背中をつつ、となぞるとまだ反応してくれるのも、
全てが愛おしい。]



 今日、瀬名原くんとマッチングできてよかった。


[普段ならばこの後のお決まりのセリフがあるのだが、
同期で、半ば流されるようにこうなった彼に
言うのは少しだけ躊躇いがあった。

だから飲み込んで。

顔の赤らみが落ち着くまで、とんとんと、背中を撫でていた。]*


[いやじゃない、
ほんとうになおるか、ふあんなの

そう思いながら彼に縋っていた
僕より詳しいからなおし方をしっていて、実際なおしてくれた

そこまではよかった、僕が理性を取り戻すまでは]


か…
可愛くないぃ……



[取り戻せばもう羞恥しかなかった
情けない声をもらして、可愛くないと否定して
あんな姿が佐木くんは可愛いと思うタイプ?
どうかと思います…

多分彼はからかって言ってきている事はないんだろうけれど
僕からしたら、あんな恥ずかしさしかない、ひ、
ひたすらに喘いだんだから…


そんなみっともないことをした顔を見られたくなくて抱き着いていたけれど
もしかして、こっちの方が恥ずかしくない?僕…

そんな僕の背中を彼がなぞってきて、体がまたビクッ!と大げさに跳ねる
思わず赤い顔で睨んでしまう
やっぱり彼はからかって言ってるのかもしれない]


[そんな僕の睨みなんて何ともないというように
彼に良かった、と言われれば何だか何とも言えないような気持ちになる

ここに来て、セックスするならまあしようかなとは思ってはいて
それは女性と仮定してだったから
来たのが男性で、同期で、僕が受け入れる側で

甘やかしてはい終わりは難しくて
(彼が待ってくれなかったのもあるけどね!)

最後までしちゃって、恥ずかしいところも全部見られた
刺激を求めてきたけれど、刺激が強すぎた
けど]


………
ん、そ、そっか…


[多分彼のこれは本心で、こうして悪戯はされたけど
落ち着けるようにと背中を撫でてくれているのを思えば
やっぱり僕はちょろいというか、緩いとかいうか、流されるタイプなので]

…な、なら、良かった


[喜んでもらえれば、良かった
なんてもごもごと赤みが残ったまま、なんとか笑みを浮かべて見せる]*

[ぴったり肌をつけ、手に入れた実感に耽っていると
 千由里は可愛いことを言う。
 俺は腰をゆすゆす揺すりながら
 喉を鳴らして嗤う。]


  良い子だよ。とっても。


[それはもう、離れ難いくらい。
 ふわふわとした腸壁に愛でられながら
 俺はうっとりと目を細める。

 痛くは、なさそう。
 もう口を開くのを覚えて、
 甘い声の出し方も取り戻して、本当に良い子。
 だいすき。

 だから、千由里がほんの少し振り返って
 絞り出したお強請りは、叶えてあげたいじゃん。]



  こうかな?


[千由里の肩を甘く噛む。
 甘えるみたいな、歯型も残らないようなの。
 ぴくりと収縮する後孔の感覚が楽しくて
 何度も何度も、柔く責める。

 でも、こういうのじゃないのかな。
 君が本当に満たされるのは。
 ……それとも、離れてしまったとしても
 俺を思い出せるような痛みが、欲しいのかな。]


  それとも、こう?


[次はもう少し力を込めて。
 薄く肌に刻んだ赤は、
 数時間後には癒えてしまうだろう。
 それでもその赤は痛々しくて、
 刻んではちろちろと舌先で慰める。

 肌を甘く噛んだり、後ろから伸ばした手で
 やわやわと乳房を揉んだり。
 時々、ぎゅう、と乳首を引っ張ってやって
 痛みを与えるんだけど。
 でも、それでも満たされないなら。]

[互いの体の間に広がる髪を
 纏めて片側の肩へかけてあげると、]


  ちゆ、俺の事、忘れないでね。


[晒された白いうなじに、がり、と牙を突き立てる。
 ぶつりと肌を破って、苦い鉄の味が
 俺の口の中を満たす。

 口を離せば、そこにはくっきり
 肌を破った牙の痕が刻まれてしまってる。
 若くて瑞々しい女の子に似合わない、
 被捕食者の証。

 それを視認したら、満足気に笑って
 俺はまたそこへ顔を埋めて、自分がつけた
 傷痕を舌でなぞるんだ。
 痛む度に雄を悦ばせる締りが、心地いい。
 処女なのも忘れて、つい腰を大きく動かして
 俺はどんどん千由里に埋没してく。

 腰を動かす度にばちゅばちゅと
 湿った音を立てて、子種を溜めた袋が
 千由里の臀を叩いたか。]



  ちゆ、一緒にイこ。


[初めてのアナルセックスで絶頂するなんて
 無理な話かもしれないけど、さ。
 でも、俺だけ、なんて嫌で。

 両手の指で乳首をコロコロ転がしながら
 千由里が高みへ登れるように、腰を動かし続けた。]*



  ………… いや、うん。


              ごめんって。




  どうやらご機嫌を損ねてしまったらしい。
  ほんのりと色付く頬。
  すぐにそっぽを向かれてしまったけど。

  …………。
  もう少し見ていたかった、と言うのは。

  結局口にはできないまま。
 
  



  白く滑らかな手が、こちらの頬を伝う。
  どくん、と心臓の音が跳ねたけど
  すぐさま続く言葉に上書きされた。

  どくん。
  トトの柔らかい唇が文字を形作る度に。

  どくん。どくん。どくん。
  耳を押さえたくなるような衝動が胸を打つ。
  自身の中からあふれる音が、君に聞こえないか。
  見当違いの不安を、笑い話にする余裕もなく。

  奇遇という言葉で片付けるには、
  まるで誰かの意図を感じるような物事の運び。
  もしそうなら、その誰かはたいそう性格が悪い。


  

 

  …… ようやく、絞り出せたのは。

  彼女に向ける、まるでその心に
  寄り添うかのような言葉。
  だけど響きには、甘さも希望もなく。
  ひどく掠れた声を、無理やり空気に溶かせれば

  無意識のうちに、繋いだ手の先
  込めていた力が、ふっと抜けていく。
 
 



 「 0時を迎えたら、二十歳になる。

   その瞬間、全てが正されて。
   俺が大切だと信じ、守っていたもの。
   その全てが過ちだったと断じられる。

   それが素晴らしいことであると。
   信じて疑わない声に祝福されて ─── 」


  …… 勝手に、決めないで欲しかった。
  明日を信じられない惨めな生活。
  確かにこれまでの人生。
  苦しいことの方が多かったけれど。

 
   



  ふっと、息を吐いた唇が歪む。
  いびつなそれが、泣いているのか笑っているのか。
  自身でもわからないまま。


  「 …… 無理なんだ。
    だって20年近く、俺はこっちにいたんだから。
    今更そちら側に行けるわけがない。

    だから君に会ってみたかった。
    「そちら」の世界を生きる、誰かの声を聞いて

    ─── その空気に肌で触れて、 」
 
 



  「 自分と彼らの違いを知りたいと願った。 」


         馬鹿みたいな話だ。
         それで、何ができるわけでもないのに。

 



  「 …… トト。
  
    やはり俺達は、
    出会うべきではなかったのかな。 」**
 
 

────303号室


[ さて、朝はいつかくる。
  彼のことを返したくない夜さえも。
  夜が明けなければいいのに、と
  ふと思ってしまったのは彼女だけだろうか。

  彼との立地探しは、2人目を授かる前に、かな。
  1人目の子と3人で探す旅も乙なものなはず。
  それまでに、彼が順調に昇進してますように、と
  至れり尽くせりで家庭を作っていきたい。    ]





[ 血が繋がっている人間というのは
  どうしても現実を見せられてしまうせいか
  家族以外の人間に憧れが生まれてしまう。
  だからこそあんな可愛い子になつかれたのかも。

  ご機嫌取りをしてもしなくても、
  次回虐められることが確定していると
  知っていたなら、その時から暫くむぅっと
  拗ねて見せていたことだろう。        ]





   そうねぇ…いつも、素直なヨウくんね。


[ 少し拗ねたような彼の様子に、
  ごめんごめんと軽く謝っておいた。
  可愛いな、とまた思ったことも含めて。  ]



────────


[ あの童貞だったことを小さな声で
  彼女に言っていた彼はどこに行ったのか。
  意地悪なことが得意になる彼だなんて
  全くもって考えてもいなかった。

  本格的なマッサージをうけられるお店に
  2人で行ったなら、のびのびとしてしまって
  帰る頃にはてろんてろんな彼女になりそう。

  真似っこは絶対にハマる。
  説明をするかどうかは、彼ののめり込み具合次第。
  でも、楽しめそうなら嬉しい。         ]




────────

   も、っ…!ごめんなんて、おもってないぃ…!

[ 軽い謝罪が聞こえるのに、虐められる。
  ぴくっと体が震えながらも、
  彼の手が止まらないならまたイってしまうかも。

  口淫がうまく行けば、彼の欲がまた口に広がる。
  一滴も溢したくなくて、じゅじゅっと根元から
  鈴口まで唇の圧を使って吸い上げる。
  ごっくんと喉を鳴らして飲み干せば
  好きよ、とへらっと笑ってみせよう。     ]


[ そのあとはバスタブの中でいちゃついて、
  寝室に戻るときはベッドが綺麗になっていたよう。
  彼女は宣言通り、バスローブを裸体に羽織り
  腰紐は巻かずに本当に羽織るだけで
  彼の元に戻り、むぎゅうっと抱きついて
  寝る前のもう一戦といったことだろう。

  そして、先に起きてDVDを片付けたのち
  おはようと彼を起こして朝ご飯に行った。
  楽しい時間はまだまだつづいて、
  都内の一等地にあるタワーマンションに
  彼を引き連れて行ったおやつの時間あたり。 ]



  

  頬は柔らかで、触れた箇所から
  吸い込まれそうなほど滑らか。
  自分のものではない肌は不思議。

 

          ────── とくん、とくん


 
  こうやって向き合えば、ただの人と人なのに
  私たちは何が違って何が同じなのかしら。
 
 

    

  0時を迎えたら、二十歳になる。

  今日の明日は私の誕生日。

 

  
 
 
  「 …… 私だって ………

    今更、散々否定された世界に行けだなんて
    無理だったの ………

    だから貴方に会って、
    「そちら」の世界を生きる、誰かの声を聞いて

    ─── その空気に肌で触れて、 」
 
 
 

  

  私たちは、おんなじ。

  だけどひとつだけ違うことがあるの。

  

  

 
  「 ぁっ …… あははっ ………


    何なの。何なのよこれ。
    可笑しいと思ってたの、最初から。

    誰よ、こんなこと仕組んだの。誰なの!?
    ねぇ知ってるんでしょ?言いなさいよ!!

    こんな手の込んだ ……… 悪い悪戯…… 」

 
   

   

  精一杯の笑顔を浮かべても無駄。
  手が解けて指先が離れたと同時、
  時計の針は真上を向いて重なった。**

  


[優しく重ねられた唇に、またとろりと
 表情がとろけるのが自分でもよくわかる。
 水音を立てるのはどちらか、もう、
 わからないのだけれど、この唾液の甘さだけは
 確かだと思った。 ]


    ぁ ふ、 っはぁ ン


[飲みきれなかった唾液が口端から落ちる。
 それを舌先で掬って飲み込めば、
 同時に重なる手。優しく導くその大きな手に
 目を移して、もう一度彼の方を見て。
 くた、とベッドに伏せれば、そのまま
 肩越し、上目遣いで見上げるように顎を引いた。
 誘っているようにしか見えないその姿勢に、
 多少の羞恥はあるけれど、それよりも
 興奮の材料にしてほしくて。]

 




   あ うン、 っ……は、 はぁ……


[言われた通り、深く息を吐いていけば、
 少しずつ力が抜けていくのがわかる。
 それに合わせるように圧迫感が
 そこを割り開いていくのがわかる。


   ん ぐ、ッ は っゔ


[びくびく、と背が震える。
 一番太いそこが入り切るまで、
 吐くことはできても吸うのがままならなくて
 酸欠に似たちかちかが目の前を過ぎる。
 
 名前が柔らかな声で呼ばれる。
 終始、見つめていた瞳がぼんやりと焦点を
 合わせなくなっていたことに気づいて、
 ゆっくりとそちらに視線を上げた。]
 




  はじ、 めさ んッ……ぅ、


[唇が重なるならばそれは至極嬉しそうに。
 中を押し広げていく圧迫感と熱に、
 平気かと言われたら苦しくて仕方がないけれど
 なぜだろう、どうしようもなく愛おしいと
 そんな感情の方が勝っていく。

 ぼたぼたと生理的な涙をこぼす瞳を
 そちらに向けて、微笑んだ。]


   き、もちぃ、なら、うれしい、


[苦しい、痛い、だけど、わたしは]
 




   うごい、て、っ
   刻みつけてくださ、ぁッ


[すぐにでもあなたのものにして欲しくて。
 今すぐめちゃくちゃに打ち付けてくれたって
 構わない、とどうしようもない思考に
 身を委ねようとしているのは理解している。
 だけど、少し乱暴なくらいが、
 すこし、意地悪なくらいが、うれしくて。
 必要とされていると。興奮してくれているのだと
 それを真っ直ぐに感じられるから。]
 



  「 …… ごめん。 」


  日の巡りと同時にするりと解けた指。
  繋ぎ止めようとするように、ぱっと掴む。


  「 ………… ごめん。 」


  壊れた人形みたいに。
  再度、謝罪の言葉を繰り返して。
 
 



 「 俺が間違っていた。
   約束していたのに。

   この部屋にいる間は。
   この一夜の間は。

   …… 夜が明けるまでは、
   俺と君は大切な存在で。

   ─── 何者でもない。ただのウサギとトトだ。 」
 
  



  単なる口約束に過ぎないのに。
  縋るように、握る指先に力を込めて、
  そのまま一番深い色の空を見上げれば。
  終わりへのカウントダウンが刻まれる。

  …… あの空が白むまでは、
  せめてこの手を ───
 
  



 「 …… 話を、しようか。

   俺は金持ちと会って話したかったけど。
   今は、君の──トトの話を、聞きたいんだ。 」


  そのまま手を引いてベッドに向かえば。
  彼女は付いてきてくれただろうか?
  願いが叶えば、未だ慣れないふかふかのシーツに、
  背中合わせに腰を掛けて。
 
 



  と言っても、いざ何を話せばいいか。
  少し困るなと苦笑してから。
  やがて俺は、ゆっくり語り始める。
  俺の生きてきた、
君がいるはずだった
20年間を。
  変わる空の色を、惜しみながら。
 
  …… 何をどこまで話したか。
  ひょっとして途中で、
  互いに眠ってしまったかもしれない。
  ただ、一つだけ確かなこと。


               「 …… トト。 」
 
 

[身体が慣れるまでのしばらく、目を閉じていて
 「良い子」って彼が言ったのを心の中で繰り返した。

 
 そう、良い子、あたしは良い子なの。
 なんでも言うこと聞くし、ワガママもしない。
 それなのにどうして——ちゆの好きな人たちは、
 ちゆを一番に選んでくれないんだろうね。


 なにか足りないのかな。何が足りないんだろう。]


  んっ……ぁ、


[肌を擽るくらいの甘さ、じゃれ合う恋人みたいなの
 ぞくりと背筋が震えて咥えた熱を締め付けてしまう。
 好きだけど足りない、目が覚めたら消えちゃいそうで。]


   は、ぁッ……それ、すき っ


[固い感触が突き立てられた。
 ぎりぎりと食い込む痛みが心地よく思えてしまうの、
 こんなこと言っちゃったら変かな。

 だけどきっと、蕩けた声でばれてしまう。
 胸をぎゅうっと虐められるたび、痛いのを感じる度に
 きもちいいって身体が反応しちゃうから。]

[でもね。もっと、もっと——
 明日も明後日も消えないのが欲しい。

 ちゆがタイガさんを忘れないように、
 タイガさんがちゆを忘れられないように。]


  あ゛っ、んあぁ…… ぅん、わすれない ッ、から
  ……ちゆのこと、も、
忘れないで、



[鋭い痛みが肌を突き刺して、眉を寄せた。
 すぐ側に彼を感じられるのがたまらなく嬉しくて
 ちゆだけの印が刻まれたってわかったら、幸せで。

 それなのに痛いせいかな、泣きそうになるの。
 お腹の中は彼のもので満たされてる。
 痕の刻まれたうなじにやさしいキスを受ける。

 慣れない感覚、揺さぶられる感じ、苦しいの、
 ちょっとだけ気持ちいいのもわかるよ、それなのに
 嬉しいのか悲しいのかわからなくなって
 裏腹に震える喉は甘い音色を響かせる。]



  ふぁ……ッ んん、…きもち、ぃっ、
   タイガさ、っん……好き…


[ちぐはぐの感情で、頭の中はぐちゃぐちゃで
 何度も突き上げる圧迫感に身悶えながら
 なぜだか涙が溢れそうになったのは
 どうか、どうか、シーツに染みて消えちゃえばいい。

 胸の弱いところを責められたら確かな快感があわさる。
 そうして揺さぶられるうちに
 なにか堪えきれないものが押し寄せて、]


  あぅ、…ちゆ、も……イきそ、ッ…——!


[知らない感覚が膨れ上がって絶頂感へと変わる。
 シーツに刻まれた皺が深くなる。顔を埋める。
 意識ごと染め上げられてしまいそうな刺激に抗って
 びくびくと身体を震わせた。
 それから力が抜け落ちて、ベッドに沈み込む。]

[あぁ、お尻でイっちゃった、なんてふにゃふにゃの声で
 彼のものを引き抜かれたならころりと仰向けになる。]


  ……ね、ちゅーして?


[彼の方へ手を伸ばしたら、また甘えてしまうんだ。*]

[腕の中で羞恥に悶えているその姿に、
さらに恥ずかしいことをしたらどうなるんだろう、とか
思ったりする。

背中をなぞれば大きく反応してくれる彼に
ふふ、と笑い、睨んできたその目元にキスをする。]


 お風呂入る?
 それとも、
 もう少しこのままでいようか


[答えがどちらでも、離さないと言うように
ぎゅう、と抱きしめる。
最初、部屋に入ってきたばかりのころとは
完全に立場が逆転してしまった。]

[ならよかったと笑みを浮かべる彼につい嬉しくなってしまって、
こちらも笑みをさらに深くする。]


 瀬名原くんがそう思ってくれてよかった。
 初めてなのに無理させちゃって、ごめんね?


[思い返せば、彼は男相手は初めてなのだ。
優しくしようとは思ったものの、
あまりにも反応が良かったのでつい盛り上がってしまった。

その点に反省しながら彼を見る。
ごもごもとしている様子が可愛らしい。

彼の気持ちに甘えている、と考えれば、
ここに来た目的は達成されているわけだし
万事解決なのだろう、と思った。]*

[腰を振る珠莉に男は身体の圧を加えて、まだ、と動きを抑えた。
 今の姿勢が既に男に従っているようなもので、

 男は快楽を得、逃す術を奪いながら囁く唇を塞ぐためのキスをした。
 唇の交わりは最初から最後まで心地好い味わいを与えてくれる。

 男の片方の手は乳房へと伸びたまま。
 柔と柔らかな実りを収穫しながら央の尖りは強めにきゅうと摘まんでやる。

 男のもう一方の手は尻肉を撫でた後に腰を周り前から股座へと伸ばした。
 恥丘を越えて前から花芯に触れると指の腹で圧し捏ねまわしていく。

 心地好さ、快楽を覚えてしまう場所を愛でながら男は腰を引き、
 尻肉に腰を打ち付け音を立てさせた。
 一度、二度、三度。
 その音は軽やかなもので部屋に響いていく。
 熱の根源は温かな狭い、痛ましい程に締め付けてくれる蜜道にやや乱暴に軌跡を残した。
 その先端が再び奥の口へと押し当てられるが破瓜したばかりの創には痛い刺激であったろうか]

   珠莉――少しずつだ。
   まずはセックスは気持ち良いことを覚えないとな。


[男はそう囁き返す。

 男は腰を引くのではなく押し付けたままに円を描くように動かし始めた。
 それもまた刻み付ける行為に違いはない。
 男の先端は奥の蜜口に濃厚なキスをしながらその周囲を抉り続けていく。

 円であり、三角であり、四角をなし。
 腰の動きに合わせて奥に伝わる抉る刺激は変わっていこう。

 その頃には珠莉が腰を動かすのも止めることは止めた]



   奥に当たっているの、わかるな?
   俺の形、覚えていくんだぞ。


[最初は感じ難いと聞く奥に他の快楽に合わせて刺激を続けていく。
 打ち付ける動きと比べると激しくはないだろう。
 ただ、それは乱暴に、強引に。
 珠莉の身体に快楽を芽生えさせていく行為には違いない]

   それに、珠莉が感じているほうが。
   中も潤って俺も気持ちが良い。


[肩口を唇で食み、首筋に舌を這わせながら男の行為は続く。
 やがては粘質の水音が大きくなっていくだろう。

 破瓜の痛みが薄らぐ程になるまでは男の動きは奥口を溺れさせるためのもので、
 溺れきったそこから熱杭を引き抜いていくのは珠莉から苦悶の声色が消えてからのことだ]



    さ――珠莉。
    沢山愛しあおう。


[男が再び尻肉に腰を打ち付け始めると、
 最初とは異なる何とも淫靡な水音が耳に届いてしまうだろう*]


……ど、どっちでもいい、けど…
お風呂、は……肩貸してください…



[抱き締められながらふと、僕が最初に彼にしていた事だ
逆転したなと思う
いやでもしちゃったのは仕方ない事だよね…?と1人納得させる

お風呂ならこんなに抱き着いたら行けないんじゃ?とは少し思いながら
]


ぇあ……いや、その…う、ん……

……待ってを聞いてほしかったです、少しは


[
「タイムはありって言ったのに

なんて気遣われるのが恥ずかしくて少しすねたような言い方になる

待って待ってといっても止まるどころが
ガンガンいこうぜ!
ばりにこられた、僕がRPGの敵なら死体蹴りだ…

いや彼を甘やかすが目的だったから、彼の甘えるにセックスが入ってる
なら仕方のない事だけど、だけどと思いながら彼をちらりと見る
僕よりちっちゃいくせに…
]*



  忘れないよ。


[首筋に歯型を刻んでうっそり笑うと
 俺は千由里に約束した。
 言葉は、ただの言葉でしかないけれど
 それでも彼女にそう言わなくてはならない。

 身体を深く繋げて、傷を与えて
 それでも届かない気持ちを伝えるには
 言葉を重ねていくしかなくて。

 千由里の後孔に引き絞られて
 俺は促されるように奥へと精を吐いた。
 スキンが胤を撒くのを邪魔するのが
 鬱陶しくてならなかった。]

[アナルから茎を引き抜くと
 千由里が甘えた声を出す。]


  ……いいよ。


[微笑みをたたえた唇を、彼女の唇と合わせ
 舌先で咥内をくすぐって。
 その間に使用済みのコンドームを取って
 ぽい、と放る。

 やがて合わせた唇を顎から鎖骨、
 臍から濡れた女唇へと滑らせて
 俺を受け入れてくれた処へもキスをする。

 雄に蹂躙されて、初めて口付けた時よりも
 軽く充血して赤みをました襞を
 丁寧に舐めて清めたら、
 もう一度そこへと茎を沈めよう。
 今度は裸─────中に吐いた胤は
 千由里がピルを飲んでいたなら
 芽吹かないのだろうけれど。

 それでも、愛をありたけ注ぎたくて。]



  ちゆ、 


[正面から抱き合って、俺は汗を浮かせた顔で
 そっと微笑み、もう何度目かのキスをする。
 口付けが深くなるごと、埋めた雄も潜っていく。

 そしたら、また夜を楽しもうよ。
 朝なんて、忘れてしまえ、と。]*

──303号室

  もうオレも大人なんだけどなー?

[自分も20歳なんだぞ、と思ったけれど
永遠に彼女よりも歳下なのは変わらないので
そういう風に見られることがあるのはずっとなのかも。]

──────────


  ……そうかもね?

[敏感な彼女を責め立てるのは
とても楽しいから、直ぐに調子に乗ってしまうのだ。

何度目かになる吐精は彼女の口の中を白く染め上げ
その多くを彼女はこくりと飲み干してくれた。
好きよ、と伝えてくれる彼女に、オレも好きだと返して
良くできました、と彼女の濡れた髪を撫でるだろう。]


[彼女は宣言の通りバスローブを纏いつつ
ちらちらと裸体が見え隠れし、彼女が抱きついてくるものだから
それは勿論もう一戦となっただろう。
大きな窓に押しつけて夜景を背景にして彼女の身体を貪ったか。]

  


  ごめん …… ごめん …………


  って、彼の謝罪だけが広い部屋に響く。
  
  分かってる。
  悪いのは彼じゃない。私たちじゃない。

  それでもどこにぶつければいいか分からない
  濁った感情が溢れて、飲み込まれていく。
  
 

   

  私は黙ったまま、彼の言葉に頷いた。


  それからふかふかなシーツに背を向け合って、
  何者でもない2人で話をする。

  だけどどうしても、彼の人生は私の人生で
  私の人生は彼の人生だったから。
  何を話したところで互いの影が見え隠れする。

  

  望んでいた、世界の向こうの話を聞くのが
  こんなに苦しいなんて ──── それから

  
 

   


  「 言わないで……

    おめでとうって、言わないで …… 」


   

   


  時計の針も線を変えれば、今日は誕生日。
  私と彼が生まれた日。


  今日という日を待ち望み祝福を歌う人がいる。
  今日という日が来ないことを望み震える人がいる。


  私たちの誕生日はもう、
  私たちだけのものじゃない。

  狂った歯車は、巻き戻ることはない。

 

  

  くるりと後ろを向いて、
  背中合わせだった私より少し大きな背中に
  しがみ付くようにぎゅっと抱きついた。
  
  

  

 
  しがみ付いたまま、彼を引き寄せるように
  重心を右側に傾ける。
  
  ふたりの身体が、柔らかいシーツに沈む。

  このままどこまでも沈んでゆければいいのに。


  もう一度、ぎゅぅと抱きついて彼の背中に
  顔を引っ付ける。
 
 

   


  「 私たち、

    出会わなければ良かったね ── 」


  

  


  ──── 嘘。そんなの、嘘。



  本当は …… 私の痛みを、彼の痛みを、

  分かち合えるのは私たちしかいなかった。**

  

[しばらくは消えない証を残して
 言葉を交わしたら、それはもう二人だけの誓い。
 それでいてやっぱり夜が明けたら
 ちゆと彼は離ればなれになるということ。

 果てたあとの気だるさはあんまり好きじゃない。
 終わりの予感を感じてしまうから、目を背けたくて
 甘いあまい口付けを強請ってた。]


  ……幸せ、だなぁ


[ふっと微笑んで、唇を重ねて、舌を絡めて
 タイガさんが再びとろとろの蜜に触れるなら
 たちまち吐息混じりの啼き声へと変わる。]

[今度は剥き出しの熱が埋まった。
 ほんの薄い隔たりは、
 それでもなくなってしまえば心地良くて
 一度目よりずっと鮮やかに彼の感触を味わえば
 こぼれる囀りもいっそう甘くなる。]


  タイガさん……

 
[向かい合って抱きしめて、けして離そうとはしない。
 打ち付けられる肌の乾いた音も、
 お互いに擽り合う吐息の温度も、
 やがて迸った少し青臭い匂いも、
 
 夜に溺れて時計の針は見えないまま
 それでも気づけば遮光カーテンの隙間が明るくなって
 夢が終わるその後も、全部――忘れないように。]

[幸せだったな、
 大好きだったな、
 忘れられそうにないや。

 だからごめんね、タイガさん。

 光は遮られて薄暗いままの室内、
 布団の中で灯るのは彼のスマホ画面。
 指、勝手に借りちゃってごめんね。

 連絡先をちゆのスマホにメモした。
 開いた履歴に彼のブログがあった。
 そこには「パパ」の顔したタイガさんがいた。

 娘さん、リカちゃんっていうんだね。
 かわいいね、幸せそうだね、
 ……なんだ、ちゃんと大事にしてるじゃん。]

[無音のカメラアプリが薄暗がりで点滅する。
 カメラロールにちゃんと収まったのを見れば
 一人、しずかに微笑んだ。

 大丈夫だよ、困らせないよ、
 ちゆは良い子だから――悪いことなんかしないよ。

 タイガさんのスマホを元に戻したら
 下着だけ身につけて窓際へ向かった。
 灯る火種が彼の目に止まったかどうかは知らない。
 空気清浄機はちゃんと回ってたはずだけど、]



  おはよ、タイガさん。


[笑みを浮かべてみせたあたしは、
 ほんのりと煙の匂いを纏っていたかもしれない。]



  背中合わせのぬくもりは。
  背を這う指、腕へと順々に形を変えて行き。

  ─── プツン。糸が切れるように。
  ふらり傾けば、ぽふと軽い音を響かせ
  そのまま重なったまま、シーツの海に沈んでいく。

  このまま、堕ちていければいいのに。
  無意識のうちに願っていた。

  別の世界なんて関係ない。
  …… 誰もいない、二人だけの世界へ。
 
   



  「 そうだね。

    俺達は、出会うべきではなかった ─── 」
 
 



  この一夜が終わってしまえば、
  俺達の関係は「被害者」と「加害者」

  互いの人生を、奪い、奪われたふたり。

  見方を変えたところで、くるりくるり。
  その立場が入れ替わるだけ。
  結局、交わることはない。

  それでも、と薄く開いた唇は、
  きちんと微笑んでいられただろうか?
  それを知るのは、きっと君だけ。

  そのまま、祈るような想いを落とす。
 
 



  俺と君の世界は決して交わらない。
  なのに、この痛みを分かち合えるのは
  
世界で唯一、君だけで。


  脱線した電車。
  一番最初から、間違っていたんだから。
  目的地に辿り着けるわけがない。
   
    
             「 ─── トト。 」
 
 



  …… だからきっと、
  最後まで間違えたまま。

  真実が白日に照らされる前に、
  夜の帳が覆い隠してくれているうちに。
  君の名前ではない、君の名前を呼んだ。
 
 



  じわり、眸が歪む。
  視界には霞がかかり
  君の顔が上手く見えない。
  それがとても恐ろしいことのように感じられて。

  その存在を確かめるように、
求めるように。

  華奢な体躯を抱きしめて、
  君の綺麗な髪を、純白のシーツの上に散らしたら。

 

────303号室


   ふふふ、知ってるわ。
   大人なヨウくんはこれから…
   たくさん、たくさん…

[ よしよし、と彼を甘やかすことはやめられなさそう。 ]




──────


   …んん………もっと、お風呂楽しみましょ?


[ 彼に、髪を撫でられながら
  よくできました、と褒められると
  もっと褒めて?とねだったかもしれない。
  お風呂の中はすごく声が響いて
  途中からもう我慢できない、なんてことも。
  だけれど、とっても楽しかった。
  彼に生を許そうか悩んだけれど
  ある種の罰ゲームだからやっぱりダメ、と
  求められてもふふっと笑って制したはず。  ]






[ 大きな窓に体を寄せたときは、
  流石の彼女でも会社の人が見ていないかと
  ヒヤヒヤしたけれど、
  気持ちよくなってしまえば、
  そんなことは徐々に頭から消えて
  彼だけを求めてやまなかったことだろう。

  幸せすぎて、途中から記憶が薄い。
  持ってきていたゴムが足りたかどうかも。 ]





[押さえつけられた腰に眉尻が下がる。
 どうして?と聞こうとしたのに、
 それよりもはやく唇を塞がれて仕舞えば
 何も問うことはできなくて。
 
 尖りを強めに摘まれてしまえば、
 びくびく、とまた背がしなる。
 その大きな手のひらが肌を滑ったところが
 熱を持って、あつくなる。
 そのいく先に予測がついて、逃げるように
 腰を浮かそうとして、できなくて。
 捏ねられた瞬間、びくんっとまた体が跳ね
 目の前が明滅するのがわかった。

 そのまま止めることなく引き抜かれ、
 中を擦られてぱつん、と軽い音が立つ。
 肌と肌がぶつかる音。そんな軽い音なのに
 起こす刺激はとんでもなく大きくて]

 




   ん゛、ッぁ゛は、 っぅ


[喉が逃げるように反る。
 押し広げられ、破られる痛みと、圧迫感。
 恐怖にも似た快楽が体全体を包み込む。
 だけれど、かかる体重にそこから逃げることは
 叶わなくて、それがどうしようもなく───]



   は ぃ゛ぃ、ッ ぁ、きもちぃ、
   なか、きもちぃ、 ですっ んゔ、


[───興奮して、やまない。
 だらしなく緩んだ口元が理性を溶かしていく。
 押し付けたまま奥を抉るように動かされれば
 己の中が痛いほど締め付けるのがわかった。]

 




    そこ、ッぐりぐりって、ぇっ
    ら ぁ、め、 だめな、とこ、
    はいっちゃい、そッぁ゛、


[こんな奥の奥まで、感じてしまうなんて、
 なんだか恥ずかしくて───だけど、嬉しくて
 どうしよう、わたし、変じゃないかな、
 まだ、可愛いって、思ってくれるかな、

 痛いのに、くるしいのに、こんなにも、
 こんなにも、気持ちいいなんて。

 ぬちぬちといやらしい音が響く。
 その音が大きくなるにつれて、
 中が彼のものを受け入れ始めていることが
 自分でもわかって。濁った音から、
 段々と甘さを帯びたものに変わっていく。

 瞬間、その圧迫感が引き抜かれていって、
 ぞくぞくと腰から迫り上がるものが───
 一抹の寂しさをもたらして。]
 





   な、っで、 ッ抜、ッ


[抗議しようとしたそのとき、
 強く打ち付けられたそれに背が一層しなる。]



   ぁ゛ッ───!っっ ぁ、 はっ



[愛し合おう、と聞こえて、明滅する目の前。
 こくこくと、不乱に数度頷けば]

 




   ひッぐ ッぁっあっ ゃ、
   すご、 いの、っおく、っ
   おくっいっぱい、 ッとんとんってぇッ
   して、ゃ、ッんんんっ


[大きくなっていく音と、揺さぶられる
 そのリズムに脳髄ごとぐらぐらする。
 気持ちよくて、おかしくなりそうで。
 上背を丸めるように起こしながら、
 シーツをぎゅ、と強く握った。]*
 

───303号室

  のぼせないように気を付けてね?
  
[もっと褒めて、という彼女は少し幼く感じる。
彼女が歳上というのは確かにそうだけど、彼女であっても甘えたいと思う気持ちがあるんだろうなぁ、と。ずっと憧れのような存在だった彼女の内面をまたひとつ知る。]

[誰かに見られる、見られない。
あまりそうした事に配慮する余裕も無かっただろう。
見えていたのは彼女だけ、その声や身体、彼女の全部に溺れていたから。

持って来たゴムは全部使い切った事だろう。
そのあとどうしたのか、朝起きた後のオレには記憶が無かった。
やたらとゴミ箱に入った残骸を見て、よく乾涸びなかったなと笑いが込み上げて来たほどだ。]

[キスしたら「幸せだなぁ」なんて
 可愛いこと言うもんだからさ。
 俺はついついくすくす笑って
 何度も甘く口付けるんだ。

 また熱く湿った肉の間に杭を埋め、
 ぬちぬちと奥を突く。
 スキンを纏わない素肌に、千由里の膣襞が
 ねっとりとまとわりついてきて、
 俺は口付けの合間に
 感極まったような息を漏らす。]


  ちゆり……もっと、
  もっと、きみをあいしていたい。
だから、あいして。



[一部の隙間も許さないように
 ぴったり肌をつけて、それでも足りなくて
 また千由里の中に全部埋めようと腰を穿つ。]

[奥にカチッと嵌るような感覚を伴い
 張り出した傘の手前までが奥へと埋まる。

 此処に吐いた胤が万一芽吹いて
 千由里か俺にそっくりな子どもが出来て……
 そうしたらこんどこそ、俺は幸せになれるのか。
 そんな莫迦な考えが頭の中をよぎって、消える。

 もしそうなら、もうとっくに俺は幸せだよ。
 だから、そうじゃないんだ、多分。]

[その後も体位を変えて、
 口付けを送りながら千由里の体を貪った。
 夜が白むのを否定するように
 獣みたいに千由里を喰らう。]


  あいしてる。 ……あいしてる。


[乾いた喉で何度も囁き、子種を吐いて
 ─────そうしてやがて
 体力が尽きたら、まるで泥濘に沈むように
 ずぶずぶと眠りの底へと落ちていった。]

[珠莉の手がシーツを強く握るのを見て男はより快楽を感じてしまう場所を求めて腰を打ち付けた。
 奥を小突かれるのが好きそうならば一定の周期で雄の先端は奥口の扉を叩き、鍵穴を探るように動くとまた離れて。
 背骨を内から押し上げるように膣壁の背筋側を擦りながら奥にまた一つ衝撃を齎した]



   奥の方が好き、なのか。
   珠莉は、、えっちな子だな。


[幾度か動けば男は一度動きを止めた。
 荒い吐息を立てては耳元で囁き、項から背骨が描く美しい線に舌を這わせ唇で咥える。
 身体をく、と曲げれるだけそうすると身体を起こした。

 お尻だけあげさせ身を委ねさせている姿勢は上から見ても素晴らしいもので、細身の体躯がくねと動く様も好いものであるし、白い肌が汗ばみ紅と色を変えていくのも素晴らしい]


   えっち、で勉強熱心で、とても可愛いとも。
   愛し合うのは気持ち良いだろ。
   俺はとても気持ち良いぞ。
   沢山締め付けてくれるし、
   後ろからだとお尻の孔まで丸見えでな。


[そこもまた物欲しそうに呼吸と共に動いているのが見て取れる。

 男は起こした身体を倒し、身体を重ね合わせると腰の律動を再開した]



   っ、ふッ、俺を愛してくれてるのがよくわかるよ。


[男はそう宣うと快楽の波を掻き立てていく。
 一度止めたのは潮を引かすようなもので。
 焦らす、止めることで落ち着き始めた感覚に大きな波をぶつけてやればどうなろうか]

   なぁ、イったことはあるのか?
   俺はそろそろ出そうだから――合わせられるか試そうか。


[男の手が珠莉の身体に纏わりついていく。
 身体全体で捕らえてしまい、その指先は敏感な色づきや花芯へと向かった。
 花芯に向かった指先はその皮を捲りあげる。
 その刺激はこれまでとは比較にはならないほどに過敏なものであろうが、蜜に塗れたそこをとつ、とつと指先で軽く触れてやりながら男は熱杭を一定の速さで奥口へと小突きつけていた。

 早ければ良いというものではないし禁欲をしていたのだから自分だけ気持ち良さを求める行為はある種自傷とも言えよう。
 珠莉が快楽に溺れてしまえる速さを探りつつ、前後不覚となっていく様を確認しながら交わりを続け――]



   そろそろ、か?
   俺も出そうだ――良いか、イくぞッ。


[男は聞こえているかは兎も角として最後まで声をかけながら、熱杭を奥へと押し込んだ。
 その先端を奥口の鍵穴へと触れさせ押し付けると鈴口から噴出した白濁液が叩きつけられていく。
 熱が暴走する。
 激しく奮えるそれが精を吐き出し珠莉を自分の色へと染めていく。

 久方ぶりの吐精は長く勢いがあり、その粘質の強い液は奥口にじわりと絡みついていることだろう。
 男は満足そうに吐息を吐き出しながら珠莉の身体を少し強めに抱きしめた*]

────303号室


   ふふ、……だぁりん次第、かな?


[ といいつつ、彼が優しかったから
  のぼせる前にベッドには戻れた。
  お水を飲んで、夜を楽しんで。

  彼が、夢中で責めてくれたおかげで
  何度も果て狂った。
  窓際だけではなく、様々な場所で
  彼を求めて周りの部屋に迷惑を
  かけてしまったかもしれない。

  清掃をする人には大変苦行かもしれないと
  彼女は部屋を出る前にこっそりゴミをまとめて
  二重に袋の中に入れまとめておいた。
  なんといってもゴミ箱に、沢山あったから。 ]





[耳にかかる吐息の熱に、ぞくぞくとまた
 肌が粟立つのがわかった。
 どこもかしこも敏感になって、
 どんなふうに触れられても、感じてしまう。
 
 ぐ、とその体重が背中にかかるのがわかる。
 押さえつけられて、逃げられなくて、
 抽送を繰り返されるたびにあられもない
 声が口からこぼれ落ちていく。
 一瞬引いた波が、無理やり高められていく。
 そのスピードに思考がついていかなくて、
 ぼんやりしていたら奥を突かれるから、
 何も考えられないでいた。

 だから、言われた言葉の理解も遅れて、
 気づいたのは、その指が芯に触れた時。
 一層びくびくっと跳ねた身体が。
 強張って、だけど力が入らなくて、
 シーツを握る手だけが強まっていく。]

 




   ぁ゛ッあっあっだめ、っだめっ
   そこだめ、 ゃっへん、なる、っ
   やだやだ、やだぁ゛っこわ、ぃ、


[駄々をこねる子供みたいにいやいやと
 首を横に振るけれど、その手と腰は止まらない。
 イったことはある。ひとりでするとき、
 軽い絶頂に達して、満足するのが常だった。
 だけれど───こんなのは、]


   こ、なの っ知らなッぁ゛、ッひ

   こわいなんかくる、からッ
   しらな、 ぃいっぁ゛ひぅ


[打ち付けられる腰に高められていく。
 目の前がちかちかする。その先にある快楽に
 身を委ねたら死んでしまうんじゃないかって
 そんな不安が襲って、恐ろしくなる。]

 




   ゃ、はじめさ、 はじめさッ、
   手握って、 手、ッこわ、ぃ
   わたしッわた、しっひぅ、


[首をぶんぶん横に振りながら、
 高まっていく感覚に、口から漏れ出る願望。]


    だめだめ、 だめ、っだめ、っ
    ゃ、っぁっぁっあっあっ!も、ッだッ


[最後まで、言葉にならなくて。
 ガクガクととまらなくなった痙攣の後、
 一番大きく体がしなれば、そのまま
 力が抜けて、腹奥に熱いものを感じる。
 じわぁ、と広がっていく感覚に、
 口元が緩むのが自分でもわかった。]

 





   ぁ、 は、 ッあつ、ぃ、


[それを落とすと、目の前が白む。
 そのまま白い光の向こうに
 意識が飛んでいってしまうような心地。]


  はじめ、 さ、っ



[そのままがくん、と意識を手放した。]**
 
 

[最後の瞬間、未知への恐怖を齎さんと組み敷いていた男は珠莉の手を握っていた。
 身体を震わせ達したことを示すようにきつく締め付けてくる蜜孔は意識を手放した後も蠢ていていた。
 それを感じながら、その小さな手を覆うように指を絡めて繋ぐ。

 男は繋がったままに珠莉の身体を横向きにして後ろからその体を離さぬようにと抱きしめた。
 目覚めた時に最初に感じるのは男の肉体であろうか]



   珠莉――本当に可愛い子だ。
   よく頑張ったね。


[意識を失った肉体は重たいものだ。
 その重さを味わいながら男は耳朶にキスをする。

 時間の余裕はある。
 届かぬものではあろうが男は耳元で褒め言葉を囁きながら、
 男は首筋や肩口にキスを重ねて珠莉が目覚めるのを待った]

  

  この一夜が終わってしまえば、
  私たちの人生は終わって、
  次に始まるのは何なんだろう。


  「被害者」と「加害者」


  ううん、どちらも被害者でしょう?
  どちらが不幸でどちらが幸福かなんて、
  それは住む世界の話なんかじゃなかった。
  
  

      

  出会うべきではなかった ────


 
          そんな悲しそうに微笑まないでよ 

 

  

  トト。

  偽名を使って良かった。
  彼の前では、私でいたくなかった。

  
  気付けば真白のシーツに背中を預けて、
  両の手で彼を抱きしめて温もりを確かめる。

  彼がトト≠必要としてくれることが、
  この上なく嬉しかった。

  

   


  必要とし、必要とされ、
  求めていたものが得られたのなら
  私たちはこの先を景色を見つけられるのかしら。

  

   



  そんな私たちを、薄ら色付いた空が笑った。 **

  
 



 じゃあ
 お風呂入ろうか


[温めてくるね、と瀬名原くんを離してベッドを抜け出る。
先程までの温もりが離れて、空調に肌が晒されて寒い。
風呂場に行き、追い炊きのボタンを押してまたベッドへ戻る。]


 今追い炊きしてるから
 ちょっと待ってね


[布団を捲ってその中に入り、
中にいた瀬名原くんを抱きしめなおす。
やはり温かくて心地よい。

こうして抱きしめ合っているだけでも心地よくて、
離れがたくなってしまう。
でも、離れなければならない時間がもうじき来る。
彼とは一晩だけの付き合い。
そう、区切りをつけなければ。]



 あれ、
 待ってって言ってた?


[タイムを聞くという当初の約束は忘れていないが、
言われた記憶がなくて首を傾げる。
実際にはめちゃくちゃ言っていたのだが、
気持ちが昂りすぎて気づくことができなかった。

腕の中で拗ねている瀬名原くんが可愛くて、
ごめんねの意を込めてその頬にキスをする。

もし「待って」と言われたことに気づけていても、
待つことはできなかったかもしれない。
それほどまでに、彼の反応が良すぎたから。
彼のせいにしすぎかな?
なんて、心の中で少し反省した。]*



  ――……、


[「愛して」ってちゆを求めてくれるひと、
 今までにいたっけな。
 
 彼の言葉にふとそんなことを考える。
 強請ったことなら何度もあった。
 形ばかり、答えてくれるひとはいた。

 でも、ちゆにそれを求めたのは――彼が初めてで
 だからやっぱり特別なひと、
 痛いくらいにそれを思い知らされる。]


  ……あいしてるよ。


[なんだか擽ったいのは触れあう肌のせいではなくて
 嬉しかったから、なんだと思う。]

[肌を重ねて甘い声を響かせながら、
 やがて張り詰めた先の果てに向かうころ
 彼が変な冗談を口にするの。]


  ふ、ふふ……


[ちゆはただ笑ってみせた。
 そうして実りもしない種を身体の奥に迎えるの。
 命が芽吹いて可愛い赤ちゃんが生まれたら、
 彼のことを「パパ」なんて呼ぶ日が来たら
 ずっと幸せでいられるのかな。

 ――なんて、叶わない“もしも”の話でしょう?

 知ってるよ、ちゃんと分かってる。
 それにほら……子どもなんて、好きじゃない。]

[それから何度も、何度も彼を注がれた。
 お腹の奥に熱さを感じて満たされた。
 愛を囁いて、囁かれる。

 喘ぐ声が上擦って掠れるのもお構いなしに
 汗の浮いた肌がひたりと触れあう感覚さえ心地良くて
 彼の一つひとつを刻みつけた。]


   ……もうずっと、このままがいいな。


[夜の終わりに囁いた。
 彼に届いたかどうかはわからない、
 落ちた瞼に口付けて、本当の恋人みたいに身を寄せた。]


い、ってらっしゃい…

[お風呂かあ…べたついてるから助かるけれど
足腰に力が入ってる気がしないから肩を貸してもらうの必須だ…
なんて思いながら彼の後ろ姿を目で追う、
素っ裸でよく歩けるなぁ…

そう思っていれば彼がすぐに帰ってきて「おかえり」
と言えば彼が布団をまくって、そこから入ってくる風が少し寒くて身震いする
熱かったけど、やっぱり空調が効いてると寒いね
と話そうとすれば抱き締めなおされて少しぽかんとする

甘えてるのかな、なんて見れば
元々そういう約束だもんね、と背中を撫で返す]


………言いましたー…



[これからは甘やかしてあげようと思ったけれど
彼の言葉にすねるが続行しそうになる

この、このやろ
と思いながら見ていれば頬にキスをされる
待てが出来ないわんこめ
なんて心の中で彼に文句を言う

じとりとした視線を彼に向けるけれどキスをされてぐっと詰まる
恋人にするみたいにキスでほだそうとしてくる
というか恋人でもキスでほだすのはどうかと思う!

それともそれもイチャイチャに入るのかな…?と思いながら
とりあえず仕返しにと頬や彼の脇腹を指先でつついた]*



  もしかしたらただの独り言で。
  返事など求められてなかったかもしれないけど。

  生まれた瞬間から間違っていたと言うのなら。
  …… 行き着く先だって、きっと。

  それでも互いを離すことだけはしなかった。

  傷を隠すために、別の傷で上書きした。
  愚かしくて愛しい一夜の記憶。
 
  



  ─── ずっと夜ならばよかった。
  心に負った傷も、涙も、名前も。
  全部深い黒が覆い隠してくれるから。

  何度も何度も窓に視線を送っては、
  そこに広がる闇に安堵して。
  このまま朝が来なければ良いのに、と。
  心から願った瞬間。
  

  生まれたての太陽が、世界を照らした。  



[抱きしめたら撫で返してくれて、ふ、と頬を緩める。
頬や脚を摺り寄せて、その肌の温もりを感じた。

人肌の温度が一番気持ちいい。

もう甘える側と甘やかす側がごちゃ混ぜに
なってしまっているけれど、
それも気にせず甘えたい時は甘えて、
甘やかす時はとことん甘やかすことにした。

今は甘えるターン。
腕の中の温かさに、肌に触れる心地よさに、
目を閉じて浸った。]



 言ってたんだ、
 ごめんごめん


[拗ねたような様子につい笑ってしまう。
頬にキスをして誤魔化して、じとりと睨む目元を見てまた笑う。
からかい甲斐のある人だなぁ、なんて思って、
つんつんとつついてくる手にじゃれた。]


 くすぐったいよ


[つついてくるその手をさせるがままにして、
仕返しと言わんばかりに腕や脇腹をくすぐる。
そうしていると、身体の奥から再び熱が湧いてくるが、
それをぐっとこらえて。]


 ……そろそろお風呂入ろうか


[なんて、顔を逸らして誤魔化しながら、
布団を捲りあげて二人の肌を外気に晒した。]

[先程までの行為で腰をやられているだろう、というのが
見て取れるから、瀬名原くんが立ち上がり歩くまでを
親切に介護する。

肩を貸してやりお風呂場まで連れていくと、
バスチェアに腰掛けさせる。
シャワーからお湯を出し、適切な温度にして
瀬名原くんにかけてやりながら、
時折自分も湯を浴びる。

かけたままの眼鏡が曇るが、温度に慣れるまで我慢。
曇った眼鏡が晴れるころ、瀬名原くんを湯舟に漬けてやた。]


 ……どうやって入ればいい?


[触れ合いたいから一緒に入りたいが、
向きをどうしようかな、なんて悩んで、
直接聞いたほうが早いとそう尋ねた。]*


[腕の中で心地よさそうにしても駄目です
と攻撃していればつついていた手をとられた。
指をつまんだり絡めたりされて、じゃれつかれてもうなんて思って油断して
その手を止めれば今度は彼にくすぐられる]


んっふふ、ふふ、ひゃ、や、めてっふふ…


[くすくすと笑ってなんて身をよじって逃げたりする
子どもみたいにしてくるけれど甘えたいという願望はそれに近いから
今は子どもを相手にしている気分になった]


[彼に肩を貸してもらえてお風呂まで連れていってもらえればまた逆転する
彼がお湯をかけたり流してくれたりなんかして心地よくて
細い眼を気持ちよさそうにさらに細める

もうしてもらうがままにされよう
とそのまま浴槽まで入れてもらえれば広いお風呂だなあ
そう思いながら凭れれば彼の言葉に見上げる

………視界に入る…
]


どう…どう…?
………どうしたの?


[そうやって入ればいいと聞かれてぽかんとする
隣に入れば、と思ったけどそれは流石に狭い…
ならサイズ的には僕が彼を後ろから抱っこすれば?
いやでも男女的な役割したなら彼が後ろなのかな…?

悩めば僕が少し足をたたむかもだけどそっちのが慣れてるんだろうか?
と思って彼にそう説明して入ってもらう]


狭いね〜


[やっぱり2人、それも男の大人が入るとなるとそう零す
この体勢にしてから向かいあうのもよかったかなあ、なんて思った

彼にもたれかかってお湯と彼の体温で熱くて
あんまり入りすぎるとのぼせそうだなあとぼんやりと思いながら
水音と、彼の息と、鼓動が伝わる]


そういえば……このあと、どうするの…?


[お風呂入ってはい終わりでいいのかな…?
力が入るまではゆっくりしていたいけど、と思いながら振り返って彼を見つめて]*

  


  ─── ずっと夜ならばよかった。
 

  温度も、香りも、味も、音も。
  全て私のものにして閉じ込めてしまいたかった。

  光なんて要らない。最初から要らなかった。
  誰かの影だったのよ。私たちはお互いに。
  影は暗闇の中でだけ自由なのよ。

 
   
 

  


  光がさして、影が生まれる。


  心残りなのは、あの家に彼が帰ること。
  昨日まで私の家だったあの場所で、
  彼が苦しさに飲み込まれてしまわないか。

  そう思っても、私には何もできないの ────

 
  

   


  「 三月ウサギくん ──── 」

   
  

  


  最後にひとつ、お土産よって
  彼の胸のリボンをするりと解いて奪い取った。


  思い出すことくらいの自由は、
  許されるでしょう ──── ? **


  

  



 …………


[くすくすと笑って身を捩る姿は煩悩に刺さるものがあり、
じっと見つめてしまってはすぐに視線を逸らした。

初めてなんだから、これ以上の負担を強いてはいけないと
わかっているのだが、
彼のことを見ていると欲が際限なく湧いてくるのだ。

だから、その欲を振り切るように布団から抜け出た。

彼は初めてだから、ノンケだからと
今日だけで何度もセーブしてきた。

もし初めてじゃなければ、
もし彼もゲイであれば。

そんな口元までこみ上げた願いを飲み込んだ。]

[風呂場で瀬名原くんを洗い終え、浴槽に入れながら
自身もどう入ろうか考える。

できるならば彼を抱きかかえたいが、
彼の方が体格はいいし彼がそれを承諾するか微妙であった。
大人しく体育座りで横横に座るしかないかなぁ、
この広さの浴槽ならいけるかなどとかんがえていると、
その時飛んできた彼からの提案。]


 え、
 いいの?


[なんて驚いてしまった。
その座り方が一番却下されそうな座り方だと
思っていたからだ。

だが、瀬名原くんから提案してくれたとなれば、
喜んで頷く。]

[背後から瀬名原くんを抱きしめて、
温かい湯舟に浸かる。
猫っ毛が頬に当たってこそばゆいが、
嫌じゃない心地だ。]


 ふふ、
 狭いね


[笑ってそう返しながらぎゅっと抱き寄せる。
根本的に抱きしめるのが好きだから、
この姿勢は楽でいい。
もたれかかってくる重さもちょうどいい。
心地よくて寝てしまいそうだ。]



 このあとー?
 うーん、


[彼の猫っ毛に頬を預け、
夢見心地で返事をする。]


 瀬名原くんとの時間、楽しかったな。
 またこうして会ってくれると嬉しいかも。


[なんて、普段ならセーブして
言わないような言葉まで出てきてしまう。
不誠実とも捉えかねない発言に気づかないのは、
湯舟と彼の温度があまりにも心地よかったからだ。]*

────ある日のお話


   ぁっ、だめ、ごしゅじん、さ、ぁっ〜〜!!


[ 夜の自宅。新婚夫婦になった後かなる前だったか。
  この日の彼女は帰ってくる彼の為にと
  家事をきちんとこなしてその帰宅を待っていた。
  夕食も彼が好きなものを用意していたし、
  寝室も綺麗にして、一緒に眠れるように
  準備は万端だと思っていた。
  服装だって、少し透けやすいメイド服を着て
  出迎えの準備だって出来ていたというのに。

  メイドの彼女は今、その寝室で
  主人によってお仕置きをされているのだった。
  首には首輪、両手は背面で手錠をかけられ、
  透けそうな硬い頂は両方ともローターで挟まれ
  テープで固定されており、
  下の口には太めのおもちゃを入れられ
  下着で固定の上電源を入れられていた。

  そして、突き出された胸の谷間にあいた穴へ
  その主人はローションをたらして
  スキンをつけていない生の状態の熱を
  打ち付けるように腰を動かしていて。    ]





   お、しごと、できてなく、てっ!

   ひぁ、っ…〜〜!ご、めんなっぁぁ!

[ 彼女がお仕置きを受けることになった理由。

  それはとても単純で、
  お風呂の準備ができていなかった。
  ただそれだけ。
  それだけなんだけれど、
  口実としては十分なことだったのだ。

  彼女の太ももには、正の字が書き加えられ
  既に何個書かれていたことだろう。
  仕事がこなせていないメイドは、
  ご主人様によるお仕置きが必要なのである。  ]*




[「え、いいの?」
と聞かれてやっぱりちょっとこの姿勢は変わっているんだな、と自覚した
でももうしちゃったしね〜…

彼が抱き寄せるものだからならばと凭れかかる
水の中って重さをそんなに感じないからいいよね

癖のある毛を彼に擦り寄せたままこの後どうするか聞いた
そうしたら彼から帰ってきた言葉を飲み込む]


[ またこうして会ってくれると嬉しい

…こうしてって事は……]


…セフレ?


[こうしてって事は今日のマッチングみたいにという事だから
僕とまたこうして会ってセックスしたり甘えたいという事だよね…?

会ってその日に同期からセフレになってほしいなんて言われるとは
誰も思わないよね〜…
なんてのんびりと思う]


う、うーん…セフレかぁ……


[今までそんな関係になったことはなくて
それも今日初めて体験した女性側を、同期とこれからもすると考える

止まってくれないのは困ったものだけど
別に痛い苦しいだけじゃなかったし、元々は少し刺激が欲しくて参加したし
それに僕はお願いされたら弱い

うーん、うーん、と凄く悩む
まあ、でも、彼なら悪い人じゃないのは知ってるし……]


………うーん……いい、よ…?


[戸惑いながらも、まあ、いっかなと]*

──────結婚した少し後の話

  何がダメなの?
  仕事の出来ないダメなメイドには当然の罰でしょう?

[新婚夫婦になって少しした後の話。
彼女とは付き合いが長くなり、また夜の営みについても数え切れないほど重ねてきた頃。
家に帰ってきたオレを迎えてくれたのはエッチなメイドこと最愛の妻である奈々で、彼女は家事をほぼ完璧にこなして出迎えてくれた。
正直涙が出るほど嬉しいし、家事をしてくれた彼女には感謝しかない。明日はオレが家事をしよう、とそんな金曜日の夜。

パーフェクトだったメイドはしかし湯船を沸かし忘れていた。
むしろ仕事が残っていてオレは直ぐにお風呂やるよ、なんて言おうとしたけれど、それよりももっと違う方が面白いな、と
彼女のエロ系のメイド姿を見て思う。

彼女のミスを挙げて、御主人がお仕置きをする
そんなシチュエーションである。]


  風呂も満足に沸かせないのに
  胸だけは立派なメイドだな。
  夜伽しか取り柄がないのか?奈々。

[彼女の両肩を掴んで、セックスするように
彼女の大きな胸の間に空いている服の穴に熱塊を入れる。
メイド服の胸の部分がキツいのか、ぱつぱつになっている為
しっかりとした圧力が加わってとても気持ちがいい。
ローションで十分な潤滑剤もあって腰の動きが速くなる。]


  本当に反省しているの?
  何回もイッてる姿じゃ、説得力がないぞ。
  これじゃあ罰にならないな…。


[彼女の太腿に書かれた正の字は彼女がイッた回数。
既に2つ目の正の字が書かれ始めていた。

奥まで入れた後に、彼女の大きな胸の中に
どぷん、と射精して白く染め上げる。
精液が胸下に溢れてメイド服にシミを作っていた。

射精し終えればゆっくり引き抜くと、ローションと混ざって白濁液の残りがつつ、と糸を引いていた。
そのままベッドにオレは座ると、彼女の首輪についたリードを引っ張り足の間に跪かせる。]


  また汚れたぞ、早く綺麗にしないか。


[彼女の目の前に、ドロドロになったモノを見せつけて
掃除をしろという。
彼女は手を後ろで縛られているから、使えるものは限られているだろうけど。]*

──────新婚ほやほや


   ばつ、こんなじゃ、っ…ァ……
   ゆ、るしてくら、さぁ…んぁ!


[ ほぼ毎日肌を重ねていたけれど、
  やっぱりこういう特殊なものは更に燃える。
  いつもの彼なら、お風呂の用意ができていなくても
  優しく大丈夫、といってくれるところだが
  その日の服装が彼をそうはさせてくれなかった。

  もっていたおもちゃを総動員されそうな勢いで
  持続して快感が襲ってくるので、
  彼女は体を震わせて達していたのだが
  それはご褒美のようにもみえ、
  彼が油性ペンを持ってくると1回、2回と
  明らかに彼女が達したのがわかるたびに
  一本一本正の字が書かれていくのだった。

  バストの部分は、無理やり入れ込んだに等しく
  下腹部の圧と同じくらいか少しだけ緩いくらい。
  そのおかげで、彼の腰の動きは子宮まで
  犯すような動きに近かった。         ]





    は、んせ、っして、まぁぁっんん!
    ごしゅ、じんさま、っ……〜〜!


[ 合間合間に書き足されていく棒の数は
  彼女からは見えないけれど、
  書かれている間にもまた達したので
  また増やされているよう。
  
  打ち付ける動きに、すでに彼女の目尻は
  さがりきったただの雌のようで、
  胸の中に吐き出されたことが感じ取れると
  びくっと体を震わせて、また達していく。
  犬のようにリードを引っ張られると、
  目の前に白濁に汚れた楔が現れた。   ]






    ふ、ぁっぃ……!!


[ 主人からのGOがでると歯を立てないように、
  口だけで綺麗にしなければいけないのだが
  ちぅっと先端に吸い付き一気に喉奥まで
  咥えこむと、腰を揺らして小さな喘ぎを漏らす。
  口の中の唾液をうまく飲み込めずに、
  徐々に彼女の口端から彼の脚にむかって
  ぽた、っと落ち、主人の体を汚し始めるのだが。

  彼女の蕾は、あの後きちんと彼の手で開発済みで
  おもちゃを咥えこむことも苦ではなくなっていた。
  お仕置きならば、そこも入れられてしまいそう。
  全部の穴がふさがれるなんて、
  本当はドMな彼女にはご褒美になってしまうから
  主人の判断はどうなるかわからないけれど。

  彼女は、顔を懸命に動かしながら、
  どうしたらいいのかちらりと主人の様子を
  伺いつつ、また1本、1本と正の字が書かれて
  しまいそうな感じがした。           ]*



────新婚さんいらっしゃい


  許してください?
  それを決めるのはオレなんだから
  口を挟んじゃいけないよ?

[彼女の腿にラクガキを加えるときに
彼女がそんなことを言ってきたので、ぱちぃん!、と
お尻を平手で叩いてあげた。

彼女のサプライズ衣装はいつも刺激的。
女教師の格好、と言って見せられたものも凄かった。
決まってその日のプレイ内容はコスプレに即したものになりがちだ。

開発し切った彼女のお尻と秘部の両方にバイブを入れた後に
ショーツを上から履かせることで固定させる。
今ではすっかりぐしょぐしょになってしまったが。
元々彼女は感じやすいけれど、こうして凝った事をすると
より感じやすくなる気がする。

彼女の双丘をオナホのように使って悦に浸る。
膣とはまた違う感覚と
彼女の蕩けた顔を見下ろす視界がまた堪らない。]


  そんなに気持ちいいか?物みたいに扱われて。
  発情期の雌にしか見えないな。

[彼女の顔を見ながら言葉をぶつけていく。
動画でも撮ってあげれば良かったな、と頭の中で思って
今度する時は用意しておこうと。]


  はは、美味しいか?
  よく咥えてるが、遅いな?

[奉仕してくれる彼女の頭を掴むと
上下に動かして彼女の口淫を更に加速させる。
何度か喉奥を小突く感触もあっただろう。
口の端から零れ落ちる涎の量も増えたか。

彼女を使って自らのものを再び固く仕上げれば
彼女の口を解放する。
苦しかっただろうが、それもお仕置きだろう。]



  今のは良かったぞ。
  ……上に乗って腰を振ってみろ。


[こちらはベッドに座ったまま、彼女のショーツの中で
固定されたままのお尻に入っていたおもちゃを外すと
対面座位のような形で彼女が動かという。

手を使えないから上半身のバランスが悪いだらうから
首輪のリードを引っ張ってやってバランスを取る。]*

──────神原奈々、28歳です


   んく、っッ…!ァアンッ♡


[ 一本増えるときに、おもちゃを咥えている
  お尻に主人のお仕置きが1回入り、
  彼女は喘いでしまった。
  痛いはずなのに、其れさえも気持ち良くて。
  どうして達した回数を書き加えられているのか。
  彼女の真っ白になりかけの頭では
  到底考えることなどできなくなっていた。

  せっかくのプレイなら、と
  凝ったものを着て彼の帰りを待つことだってある。
  教師のときも、また学生の彼が責めたてて
  彼女は彼という人におぼれていった。
  
  まさか、お仕置きとして2本も刺されるとは
  彼女も思っていなかったけれど、
  ぐりぐりと責めたてられれば、容易に達して。
  ローターが頂をずっと攻め続けていることも
  彼女の腰が勝手に動く一因ではあった。   ]





    ふぁひぃ、んっ!


[ 主人の問いかけには弱弱しくもYESと答え
  遅い、と主人が自ら動くならば
  のど奥まで先端が届いてえづきそうなことも
  ちらりとあったかもしれない。
  涙目でされるがままになっていると
  蕾の奥が振動から解放されて
  びくっと改めて達してしまったのだが。   ]


    ご、しゅじんさまぁ……
    あぁっん♡すっごく、かたぁ、んんっ!

[ 上から乗れと言われると、
  体をさらに近づけて支えられ
  ひくひくと、次を求めて蠢く蕾を開かせていく。

  膣の中に入れていくように、
  深く腰を下ろせば膣、乳首の振動も感じながら
  よだれをたらしたままの口をあけ
  ベッドのスプリングに任せるように
  腰を上げ下げし始めるのだった。       ]





   ご、しゅじん、さまぁらめ、っ
   だ、めですよぉ、っ♡♡
   もっと、奥までおか、してぇっ〜〜!!


[ 主人を気持ちよくさせることが
  メイドとしての使命だというのに、
  彼女はただの雌として腰を振り
  それを求めていくのだった。   ]*



   珠莉も、俺にもっと教わりたいだろ?


[男は優しく囁きかけると。
 言葉とは裏腹に指で尖りを摘まみ、きゅう、と挟んだ*]

─────お嫁さんが可愛いです


[お尻を叩かれて悦びの声を上げる彼女は
いやらしい、と言われても否定のしようが無いだろう。
彼女が達した回数だけその桃尻を叩いてやろうと思ってたけど
これではループしてしまうな、と思う。

基本的にオレが彼女を責め立てる側に回りがちなのは
気のせいではないだろう。
彼女の変態性を見せてくれるようになったのは
信頼のような、甘えのようなものだと思っていてオレは嬉しい。

じっくりと開発した彼女ならばと
二つの孔を同時に塞いでみたけれどこれは成功だった。
彼女の余裕を奪い、快楽に溺れさせることができた。
おもちゃが入ってる姿をいつか写真に収めたいところだ。]


  随分具合が良いじゃないか。
  お仕置きだというのに、この淫乱女。


[彼女のお尻はずぶずぶと雄芯を飲み込んでいく。
入り口はきつく、中は温かい。
膣の感触とは違う気持ち良さが股間に伝わってくる。

ベッドがギシギシと音を立てながら
彼女は器用に屈伸運動を続けていく。
豊満な胸が服に包まれて窮屈そうだったから
穴の空いた胸元に手を入れて、ぶち、っと破いてやると
締め付けから開放された胸が暴れるように揺れ始めたか。]

  はは、ダメなのか、犯して欲しいのか
  どっちなんだ、この駄目メイドめ!


[奥にと言うなら
彼女を抱き抱えてくるりと位置を変えて
奈々をベッドに仰向けに押し倒す。
手が下敷きになってしまうが、柔らかいベッドが痛みを感じさせないだろう。

彼女の両足首を掴んで、V字のように広げてやる。
あられもない姿にさせてから、打ちつけるように腰を動かし始めただろう。彼女が先程したように、ベッドのスプリングを使って斜め上から斜め下に突いていく。]*



    「 はじめまして。 」 **


   




  んぁ、 ふ、 ン、


[ちいさくくぐもった声を鼻先から漏らし、
 そのままくちくちと微かな水音を立てれば
 だんだんと目元が潤み、とろけていく。
 じゅ、と吸った舌先。そのまま飲み込んで、
 焦れたように唇を重ねれば、
 ちゅ、ちゅ、と音を立てて啄んで、深くして。]


   はぁ、 ふ、


[乳房に触れた手のひらが柔く揉み始める。
 じいん、と溜まる熱が───]


   ひぅッ ぁ、っ


[ぴんっと弾かれた先端に腰が丸まる。]

 




   ぁ、ふッン、きもちぃ、


[きゅんきゅんと膣口が先程知ったばかりの
 快楽を求めて疼く。
 熱が触れて、降り注ぐ霧雨とは違う、
 粘度のある液体が互いの間に伝って。]


   ぁ、はっ……はい、いっぱい、
   もっとたくさん、おしえてください


[と腰を一度持ち上げて、彼の腰を跨ぐように
 座り直し、ゆっくりと落としていく。
 喉を反らせて入口に数度キスさせれば、
 そのまま体重を落とそうと。
 見つめながら寄せて、触れるくちびる。]


   ───あと、つけて、っ


[すこし上擦った声で、証をねだった。]*
 

[自分が不誠実なことを言ったことに気が付いたのは、
瀬名原くんからその単語が飛び出たころだった。]


 ん……
 うん?!

 ち、違う違う!
 そんなんじゃなくて……


[後ろから瀬名原くんの顔を覗き込みながら
慌てて否定する。
まさかそう取られるとは思っていなくて、
でも冷静になって考えてみたら
そう受け取られるような言葉を発していて、
瀬名原くんがそう言った言葉にも
自分が言った言葉にも驚いた。]



 あーでもそっか、
 俺、今そういうこと言ったのか……

 でもそうじゃなくてね、
 なんというか……

 ……え?


[弁明の言葉をつらつら並べながら、
返ってきた言葉にまた驚く。]


 ……いいの?


[不誠実な提案をしたと認識しながら
それでも承諾されるとは思っていなくて、
湯舟の湯気でまた曇りつつある眼鏡の下で
目を瞬かせた。

彼が承諾に至った経緯とかはわからないけれど、
普通セフレ契約だなんて軽々しく承諾するものなのだろうか。
セフレというものがいない俺には知る由もない。

しかし、それではいよろしくお願いしますとなるほど
その関係に焦がれているわけでもない。]



 じゃなくて!

 あー、そうだな、
 ええと……


[暫しの熟考の末、俺が出した答えは、]



 こ、
 恋人になってくれませんか


[もう少し、誠実な言葉だった。]*

──────旦那様のお名前は?


[ 彼のスパンキングは愛を感じるからか
  彼女がもっともっととせがむ行為のひとつ。
  正の字の分だけ叩かれるなら
  彼女はそれだけで何度も達してしまうだろう。
  
  ドMというか、被虐性を加速させたのは
  筆おろし後からのまぐわいだろうに。
  彼に、彼女が沢山感じる方法を教えたら
  彼女のドMに歯止めが効かなくなっていた。

  写真を撮られていなければ
  どんなにあられもない姿でもいいが、
  撮られてしまえば、彼の求めることを
  全部するようになるのだ。         ]



    は、ふっ…ごめ、なさひ、んっ〜〜!!

[ 気持ち良くなってもらうためなのか
  彼女自身が気持ち良くなるためなのか
  腰の動きは一段と激しさを増し、
  服をやぶられてしまえば、
  ローターのせいで重力に負けている
  たぷんたぷんの果実が露わになり、
  腰の動きに合わせて上下に揺れて行った。

  ローターを外してほしいと、
  懇願したけれど、主人は外してくれたか。  ]


    おか、してくらさ、ぁ〜〜〜!!

    や、ごしゅ、じ、っ…!!


[ 仰向けに寝かされたので、
  彼女はいまだに蜜をよだれのように垂らす
  その場所を犯されると思ったけれど、
  足首をぐっと持っていかれ、
  あられもない姿を晒し、
  先程まで主人を咥えていた蕾の奥が
  犯されていくのだった。         ]




    や、はじか、っ…!
    ゔぅ、〜!!ら、めぇっ♡


[ 自分で腰を動かしていた時よりも
  奥まで届いているせいか、
  彼女は恥ずかしいと呟きながらも
  腰をそらせて、また達して。
  お仕置きがまだ続くならごめんなさいと
  舌足らずのように呟いていく。      ]*



   珠莉は本当に可愛いな。


[互いの間に滴る露に気づかぬわけがない。
 破瓜したばかりだというのに覚えてしまった快楽に溺れゆく姿は男の望むものであった。

 男は膝立ちとなった珠莉の尻へとそれぞれの手を触れる。
 蜜口と鈴口のキスの合間に位置を調整すると視線を珠莉へと向けた]



   痕が欲しいなんてな。
   それはな。俺の方がつけたいものなんだぞ?


[男は柔らかく笑みを浮かべる]

   先ずは、一つ。


[男は触れあう唇から首筋へと唇の位置をずらした。
 唇で白く細い首筋に触れると強めに吸い付き紅の華を咲かせる。
 男の唇の形をしたそれはさて、支配の証だったか。

 男は浮かんだ痕に満足そうに笑みを浮かべる。
 その次に痕を残すは胸元だった。
 性的な色合いが強い場所は今日のように開けた服を着ていればそこまで愛されていると知れ渡ろう。

 今のところの最後の一つは心臓の上に。
 上目遣いに珠莉の瞳を見つめながら男は柔らかな谷間の間に痕を残し心を射止めんとする]

[三つの痕が正中線状に並ぶと男は頭を挙げた。
 目の前に映るは珠莉の眼。
 どこもかしこも柔らかで触れるだけで心地良い肉体の中。
 今はその唇が一際艶やかに見えていた。

 男は唇を重ね合うとゆると舌を絡めていく。
 絡めながら腰を落とすように手で伝えた。
 男の手もまた尻肉を掴み腰が落ちていくように導いて、
 熱口が蜜孔に埋まり始めると何とも言えない心地に実に柔らかな熱い吐息を漏らしていた]



   気持ち、いいぞ。
   この奥にも、痕をつけておこうな。


[ある程度埋まり尻と腰が触れ合う程に密着すると男の手は尻から脚へと伸びた。
 床のタイルを踏み踏ん張る脚を片足ずつ払い男の腰に捲きつくように、抱き着いた姿勢となるようにしてしまう。
 男女の繋がりが互いの熱の中心となればそれはより深く繋がるもので、左右の脚の支えを喪失させると男は胸板を乳房に押し付けた。

 下から上へと足と腰の力で小突きあげ始めると。
 男は珠莉の身体を抱きしめ身体を擦り合わせていった]

   ほら、珠莉も腰を動かして。
   一番気持ちがいいところを俺に教えてくれ。


[パンと尻を、音が鳴るくらいに叩く。
 痛みを感じぬ程度の力だ。
 痛みよりも尻肉が揺さぶられることが分かる程度であったろうが、
 何度か続けるとそこにも男の手がかかった証が現れよう]


   痕は消えゆくものだからな。
   一週間もすれば消えてしまうだろうな。


[そう呟く言葉は寂し気なもので、男は珠莉の唇を求めては今覚える快楽を甘受していく**]

────神原ヨウと申します

  外すわけ無いだろう。
  これはお仕置きといったはずだぞ?

[彼女がローターを外してと懇願してきたら
ぐりぐりとローターを指で押し付けながらダメだと答える。
先端の重りで振り子のように揺れる彼女の胸を見ているのは
気分が良いから外す選択肢は無いのだ。]


  お前にも恥ずかしい気持ちがあるんだな?
  良い眺めだぞ。

[舌足らずにごめんなさいと言う彼女を何度も突いていく。
後孔を突き刺すたびに、膣が締まるのか前に入っているバイブが浮き上がろうとする。だらだらと涎をこぼす蜜壺を見て
ずる、とアナルから熱芯を引き抜くと
バイブを引き抜いて、彼女の花弁に肉竿を沿わせる。]

   
  そんなに前に欲しいのか?
  主人の子を孕む可能性があるのは
  優秀なメイドとは言えないなぁ…。

  奈々は優秀なメイドになりたいだろう?
  ちゃんと要らないです、って我慢出来るよな。

[彼女を焦らすように割れ目を擦るように
何度か剛直をスライドさせてやる。
彼女の懇願が無ければ、その熱を中に入れることは無いのだが…]*


ん?
あれ、違ったの…?


[彼の言い方とか、今日の出会い方から
てっきりそういうお誘いかと思った

凄く慌てて、否定してきたかと思えば
僕の返した言葉に「いいの?」なんて期待したような声をあげる
とっちなんだろう…?

人生でセフレがいたことがないからどういうものか分からないけれど
こういう接触の後にはこういうお誘いがあるんだと思っていた]


[彼が暫く黙るから、僕もつられて黙る
彼が何度か言葉が詰まりながら、何かを言おうとするから
じっと見つめて待つ、何を言うのかな…?]


………
こ、恋人!?



[彼の口から出た言葉に驚いて、思わず大声をあげる
お風呂だから響いてしまった

え、僕を恋人に…?せ、セフレよりびっくりした…]


……ぼ、僕をです、か…?


[思わず敬語になる
僕を…お、男の人と付き合った事ないんだけど…
え、ふ、普通の恋人みたいにする感じ…?
か…]


体の関係からってあり…なの……?


[ドラマとか小説ではよく見るけど、なんて思いながら
彼と恋人になる事に抵抗はない自分に少し驚いた


フリーだし、別にそんな、嫌悪感はないから…
彼を恋人とか、そういう対象では見たことないから
告白とか彼と恋人に、という実感はないけれど……
嫌な気はしないし…
]


……よ…………ろしく、お願いします…?


[これも経験?とか刺激?
なんて思うのは失礼だけれど、そう自分に言ってきっかけが少しほしかった]*

   


  リボンに残った温もりが消えないよう
  風に触れないように両手で包み込んだ。


  

[瀬名原くんがまさか承諾するとは思わなくて、
かなりびっくりしたもののなんとか誤解を解くことができた。
はず。]


 違うよ……
 さすがの俺でもセフレを求めてはいないから


[求めているのは、と一度言葉を区切って、
改めて瀬名原くんを抱きしめ直す。
湯から伝わる温度の他に、
肌と肌、直接触れ合う場所からの温度に、
これは現実なのだと感じて。]



 ……恋人が欲しいなって、
 そう思ってました。


[改めて言うとなんだか恥ずかしくて、
顔が赤くなったのはのぼせたせいではないのだと思う。

どんな反応をしているのだろう、
その表情を見ることは叶わず、ただ言葉を待つのみ。
正直良い反応は期待していなくて、
今までの関係を保つことができれば
上出来だと思っていた。

だから、その返答にはさっき以上に驚いた。]



 え、いいの?!


[先程浴室内に響いた瀬名原くんの声より
大きくなってしまったかもしれない。
彼がどのような動機であれ、
承諾されるとは思っていなかったからだ。

そうなると安堵よりも心配の方が湧いてくるもので。]


 瀬名原くんちゃんと考えてから答えてる?
 さっきから流されてない?


[また後ろから瀬名原くんの顔を覗き込もうとしながら、
眉を下げて心配そうにする。
返事をそのまま受け取れるほど、
お気楽な性格ではないのだ。]



[それでも、
もう少し流されてくれないかな。
なんて思う悪い自分がいることを、自覚しつつ。]


 

【人】 木峰 海斗

― それから ―

[ ホテルで起きた、夢みたいな、奇跡みたい出来事から
  また少しの月日が経った

  俺と兄貴の関係は、かなり変わったと思うけど、
  俺は相変わらず、素直ではないし、可愛くもないし
  メッセージへの返信も大抵既読スルー
  まぁ、10回に1回とか、5回に1回とか、3回に1回は
  返事をしていることもあるから、少しは変わったけど


  外に一緒に出掛けても、兄を邪険に扱う弟のまま
  両親の前では、変わらない兄弟関係を取り繕っていた
  さすがに両親に気付かれるのは、まずいしな


  それから、大きく変わったこと――]
(96) 2021/07/17(Sat) 13:52:53

【人】 木峰 海斗

 
 
   なぁ、兄貴……


[ たまに、言いかける
  結婚くらい、してもいい。とか
  孫を、見せてやれよ。とか

  でも、その度に、
  その言葉は、唾液と共に飲み込まれる

  それは、兄貴も、兄貴の相手も傷つけることだし
  何より、俺が一番―― 嫌だったから、
]
(97) 2021/07/17(Sat) 13:53:07

【人】 木峰 海斗

[ だから、言いかけて止める
  いつか、兄貴から終わりを告げられるまでは、
  幸せな夢を見ていようと、笑うんだ

  ―――― 相変わらずの傲慢さで*]
(98) 2021/07/17(Sat) 13:53:11

[抱き締めてくる彼の体が熱くて
これがお風呂でなければ彼が照れいるとか、緊張しているとか分かったのかな

けどこうして、同性に裸で抱き着かれても嫌な気はしていないし…
それが彼だからか、関係ないのかは比較はできないから分からないけれど

いいよって言った時の嬉しそうな声を聞けば
何だか…まあ、良かったかなって思う

けどすぐに心配されるような声をかけられる
…子どもかな?僕]


ちゃ、ちゃんと考えてる…つ、もり、だけど……
…そんなに考えなしに見える?僕…


[まあ、よく言われてしまう言葉だから見えるんだろう
実際に流されている部分は今までも、今も少しあるし
だとしても子どもを心配するようなことを聞かれればむっとした変な表情になる]


[男の人と付き合った事はないけれど
彼は少なくとも、人を害して喜ぶ人じゃないし
流されてると思ってるならこのまま流してしまおう
なんて悪いことを考えることもなくて

彼の顔をちらりと振り向いてみれば
心配しながらも、少し期待してるように見える…のはメガネについた水滴のせいかな]

[彼の優しさは(身をもっていろいろ込みで)知ったから
男同士だからなのもあるからだろうし、僕に偏見がなくとも他の人からはあるし
そういうのとか色々ありきで言ってくれてるんだろうけど

彼と友達以上で接した事はないけれど
楽しそうというか、幸せそうというか…]


……佐木くんとなら、後悔するような事ないかなって

…これも、流されてるって思う?


[そう困ったような、照れたような笑みを浮かべる]*

[体温が伝わってしまうほど、
鼓動が伝わってしまうほどの距離。
そのまま思考すら伝わってしまったら
困ってしまうから、
どうか伝わらないでくれと願った。
そのくらい今、脳内は煩悩に塗れていて、
人様に見せられないような様相になっている。

身体の相性はいいし、
甘やかしてくれるし、
職場が同じだから仕事の忙しさについての理解もある。
条件としては完璧である。
ノンケである、という事を除けば。

だから俺の恋人になってくれないかな、なんて
都合のいい妄想を思考の底で無意識に繰り広げていた。
それが形にならないように、ひっそりと。]

[それが現実になってしまいそうで、
俺はだいぶ混乱していた。
言い出したのは俺の方だが、
まさか叶うとは思わなかった。

そもそも考えたら、
瀬名原くん相手にこの状況まで持っていけたことが
奇跡に近いのだろうけれど。]


 考えてくれているのならばいいんだけど……


[奇跡に近いから未だに疑ってしまう。
今、腕の中にある体温は紛れもなく現実なのだけど、
湯船から上がったら湯と同化してしまいそうな、
そんな不安が薄らと付き纏う。]

[だから、いなくなってしまわないように
強く、強く抱きしめる。]


 ……考えてくれているのならば、
 よかった。


[嬉しさと共に、安堵の声を吐いた。]

[横目に覗き込むと、彼は笑みを浮かべていて、
その表情と言葉につられて笑みを浮かべる。]


 ……ううん、
 ありがとう


[ようやく抱きしめていた腕を離すと、
癖っ毛に埋もれた彼の耳にキスをした。
今、唇にできないことがもどかしいほど、
心の中は嬉しさと安堵で溢れていた。

焦る事は無いと言い聞かせる。
恋人になって、時を重ねていけば
彼とできることは増えていく。
今はまだ手探りでも、
増やしていけばお互いの距離感を分かり合える。]



 こちらこそ、
 よろしくお願い、します。


[ゆっくりと、ゆっくりと教え合って
ゆっくりと覚えていけば
愛おしいと感じたこの感情を
素直に受け入れることができるのかもしれない。
なんて。]*

────さて旦那さん、奥さんのどこに惚れました?


   へ、ぅっも、むりぃ……〜〜!!

[ お仕置きは途切れることなく、
  寧ろその懇願で刺激が強められた。
  主人の熱を咥えていた蕾がきぅっと
  締まったかもしれないが、
  止まることなく腸壁に熱は伝わり続ける。 ]

 
   奈々の、このじょ、たぃ…!
   ごしゅじんさま、おしゅきぃ?

[ いい眺め、と言われれば
  彼女はへらっと口元がゆがんだ笑みを見せ
  腰の動きに合わせて本能に任せた喘ぎが
  口からこぼれていく。
  蜜壺を塞ぐように入れられていたおもちゃが
  取り除かれてしまうと、残念そうに
  眉間に一瞬しわがより、眉尻が下がるが
  一気にその下の熱が体内から抜けていくと
  ください、と小さくつぶやいた。      ]





   な、なはダメなメイドだから、
   ご主人様の、子種がほしいで、すぅ…
   だから、奈々のおまんこに
   いっぱいご主人様の精液、注いでほしぃぃ


[ やっと挿れられると思ったのに、
  優秀なメイドはねだらないといわれ、
  彼女は首を横に振って嫌がった。
  両手が自由ではないので、
  どうすることもできないが、
  最後まで残っているローターのせいもあり
  彼女は勝手にひとりまた、主人を見ながら
  達していき、はやく、ほしい、と
  何度も懇願するのだった。        ]* 





一応、ちゃんと…考えてるんだからね?


[そう笑みを浮かべたまま大人しく抱きしめられる
強く抱きしめて離したくないと言ってるみたいなのに
言葉はいいのか?なんて聞くからちぐはぐだなあと1人くすくす声を漏らす

抱き締めていた腕を解かれて、どこにもいかないと理解してもらったかな?
なんて思って振りむこうとすれば耳にキスをされて肩が跳ねる
悪戯好きめ
頬だの耳だのにするから彼はキスが好きなんだろうな、1つ知ったよ]


…うん
よろしくね、佐木くん

………文太くん?


[顔をじっと見つめてなんちゃって、と笑ってみせる
何だか名前で呼ぶだけなのに妙な反応しちゃったかななんて思えば
お風呂あがろうね〜
と、ここに来たばっかりの反応を返してみせる

(危なくなったらこの流れにしよう)なんて思いながら
名前を呼ぶだけで変に熱くなるなんて
子どもみたいだなと、ぱたぱたと自分の手で顔を扇げば
熱くて赤い顔で彼の腕をひいた

……裸を見るのはまだ恥ずかしいけどね]*




        ─── それはきっと、
              これからはじまる物語次第。** 

────色々ありますが、えっちなところです


  あぁ、悪くない…
  お前にしてはなかなか綺麗だぞ。

[彼女を辱めるような体勢だけど
その顔に浮かぶ笑みや、蕩けた声を出す彼女は
オレの気持ちを気分良くくすぐってくれる。

彼女の表情はとても分かりやすく
先ほどまで善がっていたのに、身体に入っていた
おもちゃを取り除くと眉を下げて残念そうにする。
欲しがりな彼女の答えは…]

  
  …やっぱり奈々は駄目なメイドだな。
  ……だから側に置く甲斐があると言うものだ。

  望みのものを咥えさせてやる。

[彼女のいやらしいお強請りを聞けば
待機させていた楔を一気に彼女の蜜壺に入れる。
何度も達しているのかびくびくと揺めき、吸い付いてくる
名器といって過言ではない気持ちよさを感じる。

蕩け切った秘所は抜き差しするたびに
雫が漏れ出していき、あっという間に白く泡立ち始めるだろう。
彼女を責めた立てていたオレも限界がやってきて…]


  くっ……さぁ、…出してやるぞ……
  望み通り、孕むが良い……っ……奈々……!

[背中を逸らして腰を前に突き出すと
彼女の奥底で溜め込んだ精液をどぷん、とぶちまける。
2回目であっても量は十分で彼女の中を満たしていくだろう。

実際に子供が出来てしまってもおかしくはないが
そろそろ彼女と子供を作りたいと話も出ていたから問題はない

吐き出し後も暫くは奥まで差し込んだまま
ぐり、ぐりと染み込ませるように奥を擦った後
漸く射精した後の肉竿を引き抜くだろう。
ベッドに仰向けになっている彼女の頭のところまで行くと
彼女の唇にどろどろになった肉棒を当てて掃除させる。]


  ……あぁ、気持ちよかった。
  お前は主人を喜ばせる良い身体だけは持ってるな。

[そんな歪な主従関係。
という名のコスプレだったけれど
彼女は満足してくれただろうか。

いつも無茶をさせてないか心配はしている。
この後に落ち着けば、お風呂にでも入る?と言うだろう。
落ち着かなければ、また続けることに。

そんな毎日がいつまでも続いていくことだろう。]**

────まぁ、仲がいいんですねぇ!


   きれい?もっと、きれいって…!
   いって、ほし、ひぃぁ……〜〜!!♡


[ 欲しがりなメイドはそういって
  ぬるりと蜜壺をかき混ぜていたおもちゃを
  吐き出しそうになりながら達し、
  ダメなメイドと言われると、そうです、と
  首を縦に振り同意を示す。
  彼女の思考はもう1ミリたりとも
  働こうとしていなかった。        ]






   ずっと、そばにおいて?
   ひ、ぐぁっ…!!おっき、ぃん…!

   すき、ですごし、ゆじんさ、っ〜〜!♡♡

[ ぬち、と音を立てたと思えばすぐに奥まで届いた
  その熱が勝手に前後に動いていやらしい音を立てる。
  彼女の視界からは見えなかったけれど
  感覚として、繋がっているその部分は
  体液と空気の混ざりによって
  泡泡といやらしく立ち込めて行った気がした。

  暫くして、主人の限界の声が聞こえると
  奥に届いた精液の温もり。
  彼女は体を硬くしてぴく、ぴくっと、
  中を蠢かせて全部搾り取ろうとしたことだろう。
  密着してなかなか離れないその熱に
  すき、すき、とうわごとのように呟き
  汚れ切った楔が口に当てられると
  彼女は嬉しそうに舐めとってごくりと飲み込む。 ]





    ごしゅじんさま、っ……
    奈々の、お尻たたいてくださ、い…


[ 気持ちよかった、と言われ
  彼女はとても嬉しかったけれど
  もう少しだけ、と彼にお願いをして
  折角なのだからと、
  正の字の分の倍の数だけ叩いてもらったかも。

  その中でもう一回中にだされても
  幸せそうに笑って、愛してる、と
  呟きながら、お風呂にいこうなんて誘って。  ]







   ───はい、

   はじめさんのものに、してください


[ととろりととろけた視線を向けて、
 その柔らかな微笑みに、同じように笑みを返す。

 首筋に触れた唇が強く肌を吸う。
 びく、と震えた体が、その証に悦ぶ。
 嬉しくて、口元が綻ぶのがわかった。
 彼の後頭部に指を差し入れ、優しく撫でる。

 次いで胸元に落ち、心臓の上に落ちる。
 触れられて、残されたものから、
 熱が灯されたみたいに燻って、熱い。
 白い肌の上、正中線上に残された支配の痕に、
 その熱が燃えるように体温を上げていく。
 
 ゆっくりとそこから顔を上げると、
 彼の視線と交わって、ゆらゆら揺れる。
 ふわりと微笑みを浮かべると近づいてきた
 顔に自然と瞼が落ちていった。]
 




   ───ん、


[絡まる舌の甘さに、夢中になってキスをして、
 ゆるゆる動かした腰を促されるように
 少しずつ落としていく。
 くちくちと音を立てて慣らして、
 段々と体に沈んでいく勃ち上がったそれに]


    ッぁ、 は、ぅ、

    アっはいって、くる、っぅン、


[砕けそうになってしまう膝になんとか
 力をこめながら、じっと見つめたまま、
 だらしない顔を彼に見せて。
 混じる吐息は湿気にじっとりと濡れて
 喉に張り付くよう。]

 

[そのまま穿たれていく禊。
 傘が中のひだを擦っていく。
 すると足が浮かされて、彼の体に巻きつかされる。
 ぐり、と胸板で刺激された蕾に、
 びくびくと腰が震えてそれを締め付けた。
 一点だけで支えられる体重に、みるみるうち、
 体が沈んでいく。圧迫感が体を拓く。]



    あ゛、ぁっひ ッは

   だめ、なとこ、はいっちゃ、ぅ、ッ


[ぶんぶんと首を振りながらも、
 奥を突くその先端を絞るように刺激する中。
 けれど、彼の腰つきは待ってはくれなくて、]


   ───ァッ!!! ぅ ひ、


[そのままずん、と抉られれば、
 息が詰まって、同時に軽く絶頂を迎え、
 がくん、と体から力が抜ける。
 けれど自身の体重がかかって変わらず
 否、一層奥を深く突かれる。
 目の前がちかちかして、だけど、
 もっと欲しくなって─── ]




   ぁ、 っふ、は、

   ぅぁ、ッ……おく、もっと、
   も、っといっぱい、突いて


[そうおねだりしたそのとき、パンっと
 音が響いて、軽やかな痛みが尻に走る。
 ビリビリ、電流が流れたように
 身体を駆け巡る快楽に息がつまる。]



    ふ、ぁ、 いっしゅう、かん、


[言われた言葉の色をうまく察することも
 できぬまま、甘い口づけに酔って、
 それごと飲み込んでしまう。]

 


[ひとまわり、ふたまわり、した思考が
 漸く理解すれば選ぼうとした言葉に、
 一度留めて、音にならないまま、
 肌と肌のぶつかる音に消える。

 けれど、その口づけの合間、生理的な涙が
 ぼろぼろ溢れるままに見つめ返せば ]

 

[沢山、愛しあおう。
 男の熱情は留まるを良しとしない。

 抱きしめてくれる手の力が男の欲を更に掻き立る。
 腕で脇や背を支えながら尻肉を両手で掴んでは、
 下半身の動きで熱棒を手繰り奥に潜む子部屋を刺激していく]



   珠莉、愛して、いるぞ。


[今は、と珠莉は口にしたが男は今も、と心中に抱いていた。
 股座と腰が打ち合えば重厚な音がし、
 時折尻を叩けば軽やかな音が浴室内に響いていく。

 奥を、奥をと強請られるが男の欲情は当に行き止まりを掻き乱し続けていた。
 その証に珠莉の中は蜜に満ち溢れ滴るものが二人の間に拡がり動く度に何とも卑猥な水音が耳に届く音に加えられている]

   ダメなとこ、なかなか、入らないな?
   この中も俺のものにしたいのに。
   そうだな――。


[男は動きを一度止める]



   愛した分だけ、受け止めてくれるね?


[尻に触れていた手で下腹を柔と撫でる。
 確認の言葉ではあるが同時に珠莉に認識させるための言葉を告げ男は一層身体を密着させると唇を重ね合ったままに愛を伝えるべく動きを再開した。

 シャワーの音などいつしか聞こえなくなろう。
 互いの呼吸の音が次第に大きく聞こえ始め、
 男の熱棒が暴発間際の膨張を初めていく]



   珠莉はとても可愛い。
   外の何万$と評される夜景よりも尚。
   今の蕩けた表情は、俺だけのものにしたい。


[そう男は耳元に唇を寄せ]


[囁かれるあ 愛の言葉に体がまた、震える。
 卑猥な水音でどうしようもないほど
 体が震えて、脳髄が揺さぶられて───]


    ぁっあ゛ッぁッひ、ッきもち、ぃ

    ゃ、ンッも、はぁっ…はじめさ、
    はじめ、さんんんッ


[口から漏れ出る嬌声に混ぜて、名前を何度も呼ぶ。
 ふと、彼の動きが止まれば、息を吐いて、
 抱きしめていた腕をほどき、見つめては]


     な、 っでッ……もっと、
     もっと、…ったりない、のにっ


[と不安気に問いかけ、自分でかるく腰を
 くねらせ、奥を抉ってくれるよう動かす。
 けれど、あまりうまくいかなくて。
 すると、優しく問いかけられるから。]

 




    ぁ……ぅ、はい、

    受け止めます、 っくださ、
    ください、おくに、いっぱいくださいっ


[そう強請った瞬間から、突き上げは
 激しくなり、また一層嬌声も大きくなる。
 みるみるうちに頭がぼんやりしてきて
 何も聞こえなくなって、自分が今どんな
 声を出しているのかさえも曖昧で。
 ただ、聞こえる声の甘さに、数度頷いて]


   はいっはいっ、 ぁっぅッ
   ぜんぶ、っぜんぶ、はじめさ、のッ

   ッアっひ、 はじめさんッの、ですぅ…ッ


[そう紡いでは強く抱きしめた。]

 

 

  ねぇ、タイガさん。
  ……お揃いの指輪、付けてみたいなぁ。


[「良い子」じゃなくてもいいと言ったのは彼だから、と
 いつかの言葉に託けて強請った――ある日のこと。**]




  「 有栖 ─── 私は今、幸せよ。 」 **





 ……うん、
 光輝くん。


[名前を呼ぶだけでなんだかくすぐったい感覚は久しぶりで、
つい頬が緩んでしまう。
光輝くんにつられる形で浴槽からあがれば、
最後にシャワーでさっと流して風呂から出る。

彼はまだ恥ずかしい気持ちが残っているみたいで、
それがこちらにも伝わって恥ずかしい気持ちが伝染した。
さっきまで散々裸を見たのにね。
なんて吹き出すように笑った。]

[お互いに服を着て、
残った時間はゆっくりと客室で過ごす。
普段仕事以外では何やっているのかを話したりとか、
デリバリーを頼んで好きなものを食べたりとか、
そんな、友達と過ごすような時間。

それもこれも、お互い歩み合うために必要なステップだった。

少しずつ、少しずつ理解していこう。
ちょっとずつ分かったならば、次の謎を埋めていこう。
特に彼にとっては、それが大事なステップだろうから。]