162 【身内】奇矯の森【R18G】
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| *電球は鼻歌を歌いながら、廊下を歩いています。 *電球はいつでも上機嫌で居ますから、るんるん気分で館を散歩中です。
*ふと、この館の主の部屋の扉に通りかかり。 *そういえば、今日は姿を見ていないような気がします。 *一日姿を見せずにいるのも、なんだか変な気分ですから。 *寝る前に一言、おやすみなさいを言うために主の部屋の扉をノックします。
*しかし、待てども待てども返事は帰ってきません。 *いつもでしたら、まだ寝るには早い時間のような気もします。
「……主さん?寝ていますか? ……失礼しますね」
*ドアノブを捻ってみれば、なんの抵抗もなく扉は開きます。 *部屋は、どうやら電気などは付いていないようで。 *ああ、眠っているんだなぁと。
*であれば、ひとつ寝顔でも見て退散しようかと、ベッドで眠っているように見える主へと近付きます。 *彼の頭は電球ですから、なるべく小さい明かりにして、部屋の電気は消したまま。
*ベッドの横まで行って、主の寝顔を確認します。 *ああ、よく眠って―――、 (0) 2022/07/17(Sun) 22:43:25 |
| 「――――――、?」
「ぇ、ゎ、――、」 「 ひ 」 「 ア ァア!! ゥワア 」 *―――そこで見たのは。 *頭から、止め処無く紅を垂れ流す。 * 変わり果てた、 主の姿でした。 *開けっ放しの扉からは、彼の叫び声と。 *突然の出来事に、制御できなくなった電球の明滅が、バチリバチリと光り、消えを不規則に繰り返すのが見えました。 (1) 2022/07/17(Sun) 22:48:58 |
| >>4「 ――ぁ、り、リディ 、 み、見てはいけません。ッ、駄目です」 *あなたに気付くと、電球の彼は身を堺にしてあなたの視界を遮ります。 *自分の方がひとつ上で、男ですから。 *こんな姿の主を、あなたに見せ続ける訳にはいきませんでしたから。 (6) 2022/07/17(Sun) 23:14:30 |
| >>9「……頭部からの出血で、この量は、 恐らく、手遅れ、かと」 *電球の彼は、そういったことは専門ではありませんから、詳しくはないですが。 *素人目に見ても、手遅れであることは、見て取れたのかもしれません。 「……クロ( >>7)、来たの、ですね。 ――皆さんを、呼んできたほうが、いいでしょうか」 (11) 2022/07/18(Mon) 0:06:02 |
| *その言を( >>12)を聞き、後に続く子( >>10 >>13)達を見て。 「……ここに集めるべきではない、でしょうね。確かに。 大広間に、集めましょうか」 *未だ明滅を抑えられない頭に手を沿えて。 *この部屋に集まった人達には、「一度大広間へ行きましょう」と声をかけてから、電球の彼は部屋を出ていこうとするでしょう。 (14) 2022/07/18(Mon) 0:27:10 |
| フィラメントは、すれ違った者がいれば、其の時に。部屋にいる者には、部屋へと声をかけました。寝ている子は、起こさずに。 (a9) 2022/07/18(Mon) 0:51:40 |
「ベリ兄」
これはワルゴを見つける前。君の部屋の前あたりか、秘密の会話。
「時間ないから短く言うね。
アベルもう見つかっちゃった。
ユーが混乱してる。バレないように頭の中のこと声にしないように気をつけて。
大広間に来て。集まり終わった後、また話そう」
この後会っても、ノルは何事もなかったかのように接するだろう。
この会話がなければアベルのことは強盗でも入ったのだ、と思えるほどに。
「……うん。」
帰ってきたのは、短い返事だけ。
きっとあとで、大広間に現れる
| 「……クロ、私は大丈夫ですから」 *明滅も収まり、いくらか落ち着いたようです。 *最初に発見したのは自分だからと、口を開きます。 「――主さんは、ベッドの上で頭から血を流して死んでいました。 恐らく、誰かに殴られたようです。 足元に、酒瓶のようなものも転がっていましたから」 「事故ということは、ありえないかと」 *若干の声の震えを抑えることが出来ず。 *だって、だって。 *犯人が、恐らく此の中にいると思われるのですから。 *それは、口には出しませんでしたが。 (40) 2022/07/18(Mon) 17:13:00 |
| 「お客さん、が」 「――そんな、誰の目に見てもバレバレな風に殺したり、するんでしょうか。 私が同じ立場なら、――もっと、分かりづらく……」 *そこまで言って、口をふさいで明かりを落とします。 *間違っても、自分は主を殺したりしませんから。 *――変に疑われるようなことを、言うべきではないでしょう。 「……、私も部屋へと戻ります。 皆さん、戸締まりはキチンと。 ……今はまだ暗いですから、明るくなってから、私は色々と調べてみます」 *そう言い残し、部屋を立ち去ろうとします。 (45) 2022/07/18(Mon) 18:39:16 |
(ベリ兄)
(どこ?)
二人を送り届けて、一人の時間を作ってから。
屋敷の中をひっそり、歩いて探す。
この屋敷の中に侵入者なんかいない。危険はないから警戒する必要もない。
君もきっと一人になる時間があるはず。
話をしないと。
屋敷を見回った後、青年は。
廊下の片隅、依然使った部屋の近くで漂っていた。
きっと今日は皆、部屋から出てこない。
だからこそ、人気のない廊下は安全圏だった。
「……ノル。」
気配に気づけば、名を呼ぶ。
今この時、出歩けるような人はきっと、貴方しかいない。
「ふふ……へへへ、ベリ兄!やっと二人で話せるね」
さっきまで、にこにこできる雰囲気でなかったからできなかったけど。
君の姿を見つければ笑って。
中で話そ、と部屋へと手を引く。
「あのね、ごめん。もうちょっと事故っぽくしようとしたのに、一回じゃ死んでくれなかったから、あんなになっちゃった。
でも僕一人でもちゃんと殺せた。から、お父さんからはもう邪魔ないから、大丈夫」
どうかな。これで君の心配は一つくらい減ったかな?
ノルはこれまで、アベルのことを『お父さん』と呼んだことはなかった。
「でも……」
一旦、君を見上げて言葉を切る。
この先、どうするのが一番か。君が分かっていないなら、しっかり伝えなければいけない。それを考えている。
「うん……ノル、たくさん頑張ったな。
辛くなかった?ありがとう、偉いよ君は……。」
引き寄せられるままに部屋に入り、
そうして、実行してくれた君を労うように
手を伸ばしてその頭を撫でる。
「おとう…………あぁ、アベルの、こと?
うん……これで、売られることはなくなるかな……」
呼び方に僅かな違和感を覚えながら、しかし安堵したように息をつく。
売られ見せ物にされる、という最悪の事態からは遠のいた。
……遠のいた、けど…………。
「……皆、疑心暗鬼になってたな。あれじゃあ、
アベルが悪いやつだって言っても、信じてはもらえないだろうな……」
眉を下げて、先程の光景を思い出す。
なかでも、犯人が子供たちの中にいる、と言っていた子達を思い浮かべて……
「……このまま、周りを疑う空気になったら、大変だと思うんだ。
だから……その子たちとは、ちゃんと話し合おうかなって思うんだけど……」
話せばわかってくれるはずだから、と語る兄の姿は、随分甘く見えるだろう。
ただ、話し合いが上手くいかなかった末に、
逆上されて抵抗するうちに、殺してしまったのだといえば。
この甘い兄は納得してしまうようにも思う。
最初から殺すつもりで話をするより、軽い罪悪感を抱えるだけで済むはずだ。
「うん。大丈夫。何にも」
いつもより積極的に頭を近づけて、嬉しそうな様子で撫でられている。
「……ダメだよ。僕はお父さんのこと話さないほうがいいと思う。……けど」
兄にとっては多分、まだ引き返せる段階なのかな、と考える。
話し合っていいことが起こると思ってる。
一つも良いこと、あるわけない。
疑う空気になっても……何が悪いんだろう。もっと最悪のことがあるのに。
そうだ、後で仲直りすればいいんだし。
「フィーと話、してみていい?
なんとなく、大人だし。それでまだみんなには内緒にして……話し終わったらみんなへの説明、考えよ。
……こっそり説明しにくくなるから、僕たち疑われないようにしようよ。クロが怪しいって言って、クロ、疑われて貰おう?
それで、その次はクロに説明して、謝ったらクロだったら分かってくれるよ」
つまり、濡れ衣を着せるということだ。
話し合いで解決すると思ってるんだよね?なら、後で謝って解決って思ってくれないかな。
……本当に怒っている子がいたら、僕が一人ずつやるより、早く終わらせられるかもしれない。
僕がやったんじゃなくて、他の誰かがやってて、僕は何も知らなかったら……って考えたら不思議じゃない。
頭を撫でて、それだけが今君にできる兄らしい事。
「駄目……かな。だって、悪いのはアベルなのに……」
なのに、他の子達が互いを疑うようになってしまったら。
今までの仲良しな家族が、無くなってしまうではないかと。
既にそんなものなくなっているという事実から、目を逸らしている。
君の話を聞く。
一人ずつ説明は、良いと思う。
きっと話せばわかってくれる、そう信じてる。
……クロを犯人に仕立て上げるのは。
兄は、眉を下げたけれど。
「……皆に説明するため、だもんな。
俺達が疑われたら、説明しても信じてもらえないもんな。」
言い聞かせる。
皆で幸せになるために、ほんの少しだけ疑われてもらうだけ。
まさか、疑いのかかった人を。
どうにかするような人なんて、いるわけない。
「…うん、それでいこう。」
君の言葉を肯定するように、頷いた。
いつもはもう少し自分で考える兄も、今は。
君に実行させてしまったという負い目もあって、言葉の真意を疑う事はなかった。
「クロだったら分かってくれるよ……ありがと。
ねぇ、ゆっくり二人で話せる時間、うまくできなかったらここに手紙置いておくね」
分かってくれないほうがいい。クロが素っ気ないのは雰囲気だけだから……本当のこと、僕たちに先がないこと、知ったらきっとちゃんと悲しい。
手紙は、もしものときの保険でもある。
「今日も一緒に寝ていい?」
ついでに作戦に関係ないお願いも。
| *電球の彼は、主の部屋に居ます。 *電気も付けずに。しかし、彼の電球が輝いているので、視界には困りません。 *見たいものも見たくないものも、全て明瞭に見えてしまいます。 「……主さん」 *小さく呟いて。 *床に転がったままの酒瓶を、屈んで観察します。 *赤く赤く塗られたソレは、何度も何度も殴りつけたように、多量の血液でコーティングされていて。 *――そこまでして殺してしまうほど、主は恨まれていたのだろうか、と。 *ただただ、そんな考えしか浮かばずに。 *じぃ、と酒瓶を眺めています。 (62) 2022/07/19(Tue) 20:06:50 |
「うん……クロなら………クロ、なら………」
「……ん、手紙、いいね。
俺、誰かのお世話をしてる事も多いから、
二人になれない時もあるだろうし。」
「……ふふ、甘えん坊だな、ノルは。
良いよ、俺も、ノルと一緒に寝たい。」
今日もしっかり抱きしめてくれる?なんて。
最後の顔だけが、心からの笑顔だった。
/*
お客様〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
ああお話はしたものの、やはり決心がつかず、
初日の投票は自分にしてしまう……というロールがやりたいんですの…
でも、そのせいで釣られて不利になるかもしれないので、
それはちょっとという事であれば上手く言いくるめられて
クロ様に投票したことにいたしますわ!
どうかしら!
「やった。もちろんだよ」
前みたいにちゃんと掴まえておくよ、と、さっきまでの話なんて嘘みたいに。
いつも通りに笑い返して、またみんなの集まる場所へ行くだろう。
/*
いいわよ!
一体誰に票が集まるのかまったく読めないけど……2人ほど声をかけてクロへの疑惑、深めますわ!
ここでハグベリーだけになったら覚悟なさそうなのだけがわたくし心配なのですわ〜死んでも覚悟支援しますわ!
もしノルが処刑されちゃったら後から手紙の形でハグベリーの背中を押しまくりますわ!皆殺しの覚悟させたいですわ〜〜〜!
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