54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】
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ぬがせて、いいね?
[いいか、問うのではなく、いいと言えと
命じるような強引さで尋ねて、返事を乞う。
YES以外有り得ないところまで許されて
何をいまさらと自分でも思わないでもないが
聞きたい欲求に素直に従った。
貞操帯でもなんでもない、薄っぺらな布だ。
軽く引っ張っただけで無防備に隠れた場所を晒すし
ずらしてしまえば指以上の侵入も容易く許す。
なんならこの下に隠された肌に触れるのだって
べつに初めてのことではないし。
今だって薄布越しに柔らかな肉の割れ目に
無骨な指を浅く押し込んでは
執拗に可愛がってやった後だというのに、本当に今更だ。
けれど、今日はもう、途中ではやめないと告げたから。
この先を、きみにも、求められたくて。*]
ん?マゾヒストなのかなって
[何と問いかけられたら敢えてしれっとそう答えた。
何をされても喜ぶ身体なのだと言えないのだと答えられないと気づかずにくすぐったいと身を捩る彼の首筋を丹寧に舐めよう。暫くは痕が残りそうだとほくそ笑んだのち、掛かってきた電話に出た。傍らには彼をおいたまま、どうやら彼の方も色々ばれている事に気づいたようだが、後の祭りだしここから先は開き直ってもいいのではないか。と此方は考えていた。
少し前から開き直っていないか。と指摘されればその通りだ。と頷くが電話で食事について話し合いながら彼の胸粒に触れれば、抗議の視線が此方にと向かう。今度テレホンセックスだったか。それを試すのもいいかもしれない。もっとも直に触れるのが一番だが。
顔を青ざめさせた姿に、んと首傾げ。
熱は冷めず、それを彼に押し付けたものの
其れに怯える姿は見えても、気にしなかったのは確信犯]
[浴衣に着替え、二人っきりの食事を楽しむ時間は良いものだ。
彼を離したくないと膝の上にのせたままを許されているのも、含めて幸せな時間を過ごしている。その上、彼は此方へと匙を向け、食べさせようとしてくれるのもまた嬉しかった。口を開きて]
……ああ、ん
鬼走も、ほらあーん。
[美味しいな。と銀杏を噛み。
彼の方にも、と茶碗蒸しを掬い、唇にと寄せた。そして、彼がそれを口に含めば口づけを交わし、甘く笑っただろう。鍋の火によって更に室内は暖められている。けれどそれだけではない、熱がこもっていた。先ほどの怯えが嘘のように彼は発情している。嗚呼、可愛くて堪らない。ふにゃふにゃになった身体を抱き寄せて、瞳を覗き見る。
まだ料理は残っているのに]
…はっ、
[彼のオネダリに声が笑う。
菊門に雄を咥え込み、腰を振る姿は発情をもはや隠していない。我慢できずに上下へと動き出す彼の臀部を撫でれば、軽く一叩きしてはしたなさを窘めよう。もっとも彼の中で熱持つ逸物が興奮を伝えるから、それはただのエッセンスだと彼も気づくだろう。]
お残しなんていけないな。
[理性を飛ばし、本能だけになった雌を舐るように
軽く腰を支えて、彼のいやらしい腰振りを楽しもう。焦らすように動かず、ほらと口を開けさせて彼の唇の中に残った天ぷらを入れれば、そのまま箸先で彼の胸粒を摘みあげよう。此処の実も美味しそうだと囁き。彼がそれに鳴いたら奥を押すように、腰を動かし。びちゃびちゃに濡れた腹で逸物を押して]
…おもらししすぎだろ?
――エッチなお汁ばかり出して
大きな
クリトリスだな。
[箸を置けば、熱源を掴み。
そう告げてそのまま机の横に彼を押し倒そう。上で舞う彼を見るのも好きだが、こうして向かい合い、抱き合うのも好きだ。それにこれなら彼を沢山啼かせることができ、啼いている顔が見れる。髪を掻きあげさせ、腰を振れば、すっかり雌穴になった其処の良いところを突いてついて。
羞恥すら忘れた彼の身体を存分に味わった。
仲居さんが片付けにくる頃には
彼は布団の中、息も絶え絶えで気を失いかけていたかもしれない
―――片付けが終わった後、水を飲ませ
浴衣を取っ払い、また耽けて]
全部食べるだろ
…抱きつぶすから、覚悟しろな?
[好きだろ。と甘く囁く声は
啼く声に届いたかどうか。濃厚な温泉宿での一晩は、忘れられない一生の思い出となった。帰宅後、どんよりとした彼の身体をマッサージしたり、抱きしめたりとかいがいしくも世話を焼く顔は生き生きとしていて、温泉の効果を彼に見せつけただろうか。]
[特別に想う相手に注ぐのは、格別だった。
余韻に浸る間にも
しっかりと味を確かめながら
精を飲み下していく様子が目に入り、
吐息がさらに甘
く溶ける。]
はぁ…… やはり、
お前が良い。
お前でなければ駄目だ。
[愛
おしむように頭を撫で
もう片方の手で、耳の輪郭を辿りながら
告げた。
染み入るような声で。]
[たしかに、セーマには
余に心酔し切っている者たちも居る。
だが、彼らは理想を重ねているだけで
その枠組から外れた瞬間、
裏切られたと言って
狂ったように批判し食って掛かってくる。
歯止めが効かぬ分、厄介だ。
だから、
重要な仕事は任せぬし
余の傍に侍らせたりもしない。
欲の為に働く者は、
適切な報酬や恩恵を与えることで
WinーWinの関係を築ける。
余に味方した方が利の大きい現状では
叛逆を考える者もおらぬが、
それも、利あっての話。
血の効能が尽きれば、
簡単に崩れてしまうものだ。]
[”疎まれている者、
不当な扱いを受けている者たちの
安住の地を作り上げよう”
掲げた理念。
何より欲していたのは自分だ。
だが、組織が軌道に乗り
腰を落ち着けられる土地が出来たというのに
一向に心は休まらなかった。]
[そんな折だ。
ふたりを見出したのは。
互いに寄り添い、
支え合って
必死に生きる子どもたち。
他人はおろか
血の繋がりすら信じられぬ自分には
不思議で、奇異で、実に興味深い生き物だった。
特に、兄。
身勝手な輩の唱える基準
”正義”などというものに合わせ
妹のために、と
生まれ持った資質を殺して生きていた。]
[彼を雁字搦めにしている”常識”から
解き放ってやったら
どんな姿を魅せてくれるだろう。
素晴らしい能力を花開かせ
今とは違う生き方を謳歌するだろうか?
それとも────?
見たかった。知りたかった。
だから、策を講じ
スグテガデール星人を嗾けて
彼らを蔑ろにした大人ごと星を始末させ
その渦中、
助けるフリをして
ふたりを手元に連れ帰った。]
貴公らは自由だ。
此処で好きなように生きれば良い。
[衣食住を与え、
余の庇護を公言の元、
セーマの同志たちとも交流させた。
彼を縛りつける正義も無ければ
蔑ろにする者も居ない。
抑圧し続けていた頑な心を解きほぐし
本来の自分へ戻すには、
絶好の環境だ。
蛹が蝶へ羽化するように
ジャックも華麗な変貌を遂げるだろうと予想して
今か今かと愉しみに待っていた。]
[だが、予想は外れた。
彼は何よりも
”妹”のことを優先し、
此処を離れることを選んだ。]
[これが、余の
執着
に火を点けた。
絆などというものは
幻想の産物だと思っていたが
ふたりの間には、どうやらあるらしい。
今、思えば……妬ましかったのだ。]
さっさと服を脱ぎ、全裸で四つ這いになれ。
どうした、
やりたくなければ、構わぬぞ?
妹に替わりをさせるだけだ。
[こんな風に、彼女を盾に脅せば
どんなことにも耐えたし、
何でもやった。
妹への揺るぎない想いを
見せ付けられる度に
欲しい、と
何が何でも手に入れたい、と
ジャックの全てを望むようになり。]
[余のものにしようと
躍起になって調教を繰り返すうちに
己の方が、ジャックに溺れ切ってしまった。
寝ても覚めても、
貪
って……
これが、
セーマが地球に攻め込まなくなった
期間の真相だとは
銀河警察も知らぬ事実。]
[だから、
何故?の問いに
答える必要を感じぬほど、
周知の事実だと思い込んでいた。
傍に置いておきたいと望むのは
後にも先にも
ジャック、お前ひとりきりだ、などということは。
]
[反対の足まで
ぐじぐじと湿った感触に
なってしまっていることに気づいても
愛
い奴だと思ってしまうことが止められない。]
また達ったのか?
本当に淫乱な犬だな、お前は。
どうせ、口だけでは物足りないんだろう?
奥までずっぷりくれてやるから、
壁に手をついて
尻穴がよく見えるように高く掲げろ。
[半勃ち状態になっていた男根も
あまりの可愛さに
急速に勢いを取り戻し、
早く突き立てさせろと喚く凶刀へと変化する。
欲に掠れた声で命じると
淫靡な色の宿った瞳で舐めるように見下ろした。]*
[花は甘い蜜を湛えて蝶を誘う。
鳥は美しい声で鳴いて番いを求める。
そのどちらも持ってはおらず
求め方さえも知らなかった僕は、
君に何もかもを教えてもらった。
君を言葉で悪戯に煽るような真似をしながら
ただただ恥ずかしさを覚えるばかりで
虚勢を張るのに必死だった僕はもう居ない。
君がそうさせた。君が、僕を変えた。]
……うん。そうみたい、だね……?
[君の鼓動が普段より少し早いと感じられるのは
君が頻繁に抱きしめてくれて、
通常の速度を知っているからだ。
もっとこうふんして、と皆までは言わないが
誘導されるまでもなく
君の気持ちを知りたくて手を伸ばしたのだと、
指先で円を描いて鼓動に唇を寄せる。]
[自分がしたのと同様に胸元へと触れられれば
それだけで心臓がどきりと跳ねた。
恥ずかしさより今は触れていて欲しさが勝って、
手のひらをそっと君の手に重ねた。
君の手や唇は驚くほど正確に迷いなく
僕が強く反応する箇所を撫でて触れてくる。
決して偶然ではなく憶えてくれているのだと
気恥ずかしい喜びを感じてしまう心とは裏腹に、
執拗に与えられる快楽に呼吸は苦しくなって
零れる熱い吐息もうわ言のように君を呼ぶ甘い声も
ぜんぶ君の唇に攫われていく。
心地良さと焦れったさに潤む蕩けた瞳で見上げれば
楽しそうな、悪い男の顔で微笑む君がいた。
──ずっと前にも、
同じような色を宿して笑う
楽しげな笑顔を見た覚えがある。
君があまりにも僕に甘くて優しいものだから
あれは僕の見間違いだったのじゃないかと
ずっと思っていたけれど、
やっぱり見間違いではなかったらしい。]
[君のそういう顔も僕は堪らなくすきなんだよなぁ。
そう伝えたら、君に笑われてしまうだろうか。]
ん……
ぬが、して。
[尋ねずとも答えなんかわかりきっているだろうに
恥じらわせることを楽しんでいるんじゃないだろうか。
その先を期待して君を誘い招き入れるように
早々に湿り気を帯びてしまっていた薄布は、
少しも早く取り払われることを望んでいる。
仕立ての良さそうな肌触りの良い
濃い色の浴衣は濡れたら色移りして、
高額なクリーニング代を請求されてしまいそうだなぁ
なんて妙に冷静な思考が一瞬だけ浮かんで飛んだ。]
……どこへなりと、触れてくれと
さっきそう言ったね……?
[君の後を追うのは得意中の得意なんだ。
焦れているのは僕だけじゃない、君もなんだろう?
君も脱いでくれるんだよね。
そう確かめるように、
熱を持った膨らみを撫でるように掌を伸ばした。]*
── それから ──
[空の部屋の合鍵を受け取って。
だからと言って、勝手に部屋に上がるような事はしなかったけれど。何時でも部屋に入れるのは、くすぐったくて、心地良い。
貴方の部屋で過ごす時間も増えて。季節は巡って。
心の中に、想いは降り積もって。
その想いが、当たり前になった頃……]
ねえ、空。……
愛してる
。
[睦言ではない、何気ない瞬間に。
微笑んで、告げたなら。
私は溢れる思いのままに、そっと貴方にキスをした。
2人切りの、貴方の部屋で。**]
― 後日談 ―
[二人お揃いのリングを頼む店を選ぶのは、とても大変だった。
彼の指にも邪魔にならないような細いリングに割印になるように二人の名前を彫るのは相当な技術が必要で。
それなりにお高くなってしまったのだけれど構わない。
そしてこっそりと後日、店を訪れて追加のオーダーをしたことは、彼には言わない。
細い指輪にさらに文字を入れたのだから、さらにお値段が跳ね上がったのだが。
でも、それができる技術の店だったからこそ、そこにお願いをしたのだから。
完成して指輪を受け取り、そそくさと嵌めた後は、よほどの時でないと彼の前ですら指輪を外すことはしない。
外すとしたら、どちらかというと仕事に疲れた時や、彼がいない時だけだ。
そして今日も、仕事に疲れた目を休め、指輪を回して少し浮かせる。
その隙間に現れたものを見てほほ笑んだ。
追加で字を入れてもらったのは自分の方の指輪だけ。
表からはわからない裏側に、鏡字になるように文字を入れてもらったのだ。
疲れなどで少し手がむくんだ時に、指輪の内側が食い込んで手に刻印の跡が残る。
左の薬指に現れる、彼の名前。
それを見れば自分が彼のもののような気がして嬉しくて。
肌に浮かんだ彼の名前を見て。
ああ、早く彼に会いたい。
そう思い、もう少しがんばろうと思えるのだ。
彼は知らない、誰にも言わない、自分だけの秘密。
小さな小さな秘密*]
……っ
[耳に触れられる動きに合わせて
ぴく、ぴく、と肩を揺らした。
降りてくる言葉は
自分が彼にとって特別な存在だと告げている。
泣きたいほど嬉しい。]
[やはり、ということは
比較対象があるのだろう。
自分の不在時
彼がオレの替わりに抱いたのは
あいつか、それともあいつか……。
名前も朧げな元仲間達の顔
それとそれらを抱く彼の姿のイメージが
次々と湧いて……、くるしい。]
[自分から捨てた役割に
何の執着も未練もない
筈
なのに、どうして胸が痛いんだろうか。]
[そんな心境でも
奥まで……、と言われれば
身体はぞくぞくと震えてしまう。]
すみません……、……はい
[達したことについて謝罪してから
立ち上がり、背を向ける。
壁に手をつき、足を開き、尻を高く掲げた。]
[貫いて貰えれば
けだものになって
他の苦しみはみんな忘れられた。]
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