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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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【人】 灯守り 立春

[『あなたはもう大人なのだから
お姉ちゃんに甘えるのはやめなさい』と、
直接誰かに言われたことがあるわけじゃない。>>52

お姉ちゃん本人からは言わずもがな、
両親にも、亡き師匠にも、蛍さん達にも。
むしろお姉ちゃんには、離れて暮らすようになってからも
顔を合わせる度にこれでもかとばかりに甘やかしてもらって
その心地良さに甘え続けている次第で。
叶うならこの先もずっと甘え続けていたい。

だから、不安だったのは、

心を置き去りに身体だけはいつの間にか
すっかり立派な大人になってしまった自分が、
幼い頃と変わらない態度で接し続けることを
お姉ちゃんが受け入れてくれるかどうか。

お姉ちゃんに甘え続けることで
限りなく幼稚に、灯守りとして頼りなく見えて
そんな私を妹に持つお姉ちゃんにまで私のせいで
要らない心労や迷惑が降り掛かったらどうしよう。

それだけ。]
(85) 2022/01/24(Mon) 19:55:33

【人】 灯守り 立春

[ひとつめの不安は、お姉ちゃんにいつも通りに
抱きしめてもらえたことであっさり飛んでしまった。
どうも最近会えていなかったせいで
ちょっぴり情緒不安定になってただけらしい。

ふたつめの不安は、ふたりきりで居られる時なら
何の心配も要らない不安ではある。
公の場では我慢すればいいだけの話だ。
それが出来るなら、だけど。]
(86) 2022/01/24(Mon) 19:55:38

【人】 灯守り 立春

[家を離れて師匠の元で
いろいろな人と関わってゆくうちに、
自分がそれまでいかにママやお姉ちゃんに甘えて
頼りきってきたかを思い知った。

蘭花様も、黄鶯さんも氷魚さんもとても親切で
私をまるで実の娘かのように教え導いてくれた。

教わったことは何度だって復習して覚える。
わからないことはすぐに訊ける。
習得スキルに応じて段階を踏みながら
少しずつお仕事も任せてもらえたし、
成果を上げられれば褒めてももらえた。

それでも大事な書類ばかり失くしてしまう悪い癖は
弟子時代からいくら反省しても治らなかった。
師匠と蛍の二人が所用で領域を留守にする間
修行の一環として留守番を任されることは度々あって、
そういう私ひとりしかいない時に限って
手に負えない案件が持ち込まれた時には
お姉ちゃんと師匠と蛍さん達の名前を
半泣きになりながら何時間も呼び続けたりもした。]
(87) 2022/01/24(Mon) 19:55:42

【人】 灯守り 立春

[幼い頃は、悩みごとがあればすぐに話を聴いてもらえた。
して欲しいことがあれば望むとおりにしてもらえた。

それは決して当たり前のことじゃなくて
両親とお姉ちゃんの愛情と優しさだったのだと、
気付いたのは師匠に弟子入りして
温かくも厳しい修行が始まってからだった。

いろんな方向から多角的に見て、
より良い結果が得られるように責任を持って
立春の名を背負って決めなければならないとなれば
そう簡単には答えを出せない問題がたくさんあった。

師匠は「もっと気楽に考えて良いよ」と言ったけれど
何が『正解』なのかわからなくて。
やっとの思いで導き出した答えにも、
本当にそれで良かったのか自信が持てなくて。

いくら考えても良い策がちっとも思い付かずに
お姉ちゃんならどうするかばかりを必死で考えた。
どうしても煮詰まってしまった時には、
お姉ちゃんのところに飛んでいきたい衝動に駆られた。]
(88) 2022/01/24(Mon) 19:55:48

【人】 灯守り 立春

[実際灯守りを引き継いで移動能力を得てすぐは特に、
師匠の居ない心細さと淋しさもあって隙を見ては
お姉ちゃんのところに文字通り飛んだ。

弟子として学んできてとっくに
危なげなく出来ていたはずの事柄から、
知識としては学んでいたけれど
実際に直面するとどうしていいかわからないこと、
そもそも教わっていなくてどうしようもないこと。

蛍の二人や近隣地域の大先輩方も頼ったけれど、
どの灯守りにも共通していそうな悩みごとはいつも
一番最初にお姉ちゃんに相談しに行った。

そうしてお姉ちゃんと話しているうちに
そもそもの本題をころっとさっぱり忘れて、
全然関係のないとりとめのない話をしたいだけして
ごろごろと甘えたいだけ甘えさせてもらう。
そういうことが、数日おきにあった。]
(89) 2022/01/24(Mon) 19:55:53

【人】 灯守り 立春

[もし妹に殺されるなら本望、なんて言われたなら>>49
眉を釣りあげて泣きながら怒ってしまうだろう。
たとえ懇願されたとしてもそれだけは叶えられない。
私の命が尽きると言われたとしても、
お姉ちゃん自身がそれを望まなかったとしても
お姉ちゃんがもし死にそうなら迷いなく力を使う。

いつまでもわがままな私で居たら
お姉ちゃんは愛想を尽かしてしまうかも、って
思ったことも、なくはなかった。

でも、……他ならぬお姉ちゃん本人が
今のままの私でいいって言ってくれるなら
私は私のまま、変わらない私でいいんだと思える。
少なくとも、今は。]


  だよね! そうだよね!! さみしいよね!
  おんなじ気持ちで良かったぁ……!!

  そう言ってもらえるとすっごく助かる!
  頼りにしてるねっ、お姉ちゃん!!


[今日はきちんとお仕事をしているところを見せて>>49
たくさん準備を手伝ってくれたお姉ちゃんを安心させたい。
ある意味授業参観のような緊張感もあったのである。]
(90) 2022/01/24(Mon) 19:55:57

【人】 灯守り 立春

[──かくして始まった会合での妹の奮闘ぶりは先述のとおり。
周囲を見渡す余裕が生まれたころには妹は
『しっかり参加している風』を見事に装っている>>59
お姉ちゃんをちらちら盗み見ては、

 今日も私のお姉ちゃんは世界一だなぁ……!!
 お仕事中のお姉ちゃん見るのひさしぶり〜! 
 かっこいい!! 最高!! しあわせ!!!

……と、惚けたり

 今の報告書だいじょうぶだった?
 私おかしくなかった? ちゃんとやれてた??
 
お姉ちゃん見てくれてた〜!!? 私がんばったよ!!


……などなど
傍から見てもまるわかりな
すべての感情が顔に書かれた目線で訴えたりしていた。

着崩れを知らない着物姿は凛と美しくて
ぴっと伸びている居住まいにやっぱり憧れる。
お姉ちゃんが着物を着ている理由は知らず、
背筋が伸びているのが着物の力だとも知らないままに
やっぱり今度葵ちゃんに着付けを習おうと心に決めた。
着物姿で遊びに行ってお姉ちゃんをびっくりさせたい。
それでもってそのままお買い物着物デートに行きたい。

なおお姉ちゃんもあの端末をねっとり眺めていたのには
ぜんぜん気付かなかったよ!>>60]*
(91) 2022/01/24(Mon) 19:56:14
  

[ これは、“私”の知らない話。 ]


 

【人】 灯守り 立春

[すらすらと無事に報告書を読み上げられた私を
隣席の雨水さんが尊敬してくれていたと知ったなら>>2:109
はにかんで照れながらも素直に喜んだと思う。

そして、
『立春域の未来を想って』というよりは
『大好きなお姉ちゃんにがんばる自分を見てもらいたい』という
限りなく私欲に傾いた理由で練習を重ねていた自分を
ちょっと反省したと思う。

ちなみに眠気を覚ますために刺したペンは、
さすがにちょっとどころでなく痛かった。
次回眠気に襲われたときは別の手を考えたいと思う。


立春域のお祝いの時期には観光に訪れるお客さんも多く、
お隣同士の雨水域・大寒域は特に頼ることになるだろう。]


  今年は例年に比べて立春域も積雪が多く、
  会場に使う予定の施設の雪が
  祭事までに解けきらない恐れがあります。

  もしもの時には雨水さんにお願いするかもしれません。
  その際には、御協力いただけますと……


[とは、会合の報告書に盛り込んだ希望のひとつ。]
(99) 2022/01/24(Mon) 20:51:27

【人】 灯守り 立春

[さて無事に会合が終わった後、
差し入れの和菓子を並べ終えてから
可愛い人に可愛いしろいのと可愛い橙のが乗ってるのが見えた。

う、うらやましい。
心から、心の底から羨ましい…………!!

……と口には出さなかったけれど
可愛いの大洪水地帯はそれはもう眼福でした。
ごちそうさまです。

そんな雨水さんが和菓子を
二人分手に取ってくださっているのに気付いた。>>48
きっと片方は、村雨様に渡されるのでしょう。

蘭花様が、作った和菓子を
よく村雨様にお裾分けなさっていたのは
弟子の私も傍で見ていたので良く知っています。
渡すたびに村雨様が喜んでくださるから
作り甲斐があると、師匠も嬉しそうでした。

そんな村雨様ならばきっと本家本元師匠作の
桜餅・椿餅・黒豆大福を召し上がったこともあるはず。
弟子の作った和菓子にどんなご感想を抱かれるか……
……考えたら少し緊張してきた。やめよう。

もしアンケートに第三勢力
『白あん』の項目が追加されたなら……
行方を、見てみたくもあるかもしれない。
]*
(100) 2022/01/24(Mon) 20:51:34
―― とある風が知る記憶 ――



 「 おや、冬至さん
   こんにちは。こちらに来られるなんて珍しい……おや
   お久しぶりです、おつるさんまで。
   そして、そちらは…… 」


[ 冬至の彼女が蛍を連れて処暑の領域を訪ねると、田園風景にひとり立つ彼を見つけられただろう。
 先代処暑の頃の領域は、夕景の時間が大変長かった。
 空色が薄くなり、徐々に紅み掛かり、橙に焼け、紫へと変わる。
 それをゆっくりと繰り返していた。
 それから今と違うのは、田畑の割合。
 先代の頃は、一面の金色ではなく、畑の割合もそれなりで、様々な作物が実っていた。
 更に先々代から見ると、田の割合が増えているのが分かるだろうけれど、それはさておき。

 その焼ける空を眺めていたところ、端末ではない本体の彼女の一行と顔を合わせたのだった。 ]
 

 
[ 先代処暑と冬至の彼女の関わりは深い。
 ブドウの甘い、瑞々しい香りから始まった関係は、
 回数を重ねること、留まることを知らず。
 雪兎の入り口の大きさに合わせて小さいものを。大きいものも、偶に直接彼女に送っていた。
 彼女からも色々な物が返ってきた。送られてくる可愛らしいものが、先代は好きだった。
 中でも金平糖が多いことに気付いたならば、ある時「金平糖がお好きなんですか?」と、臆面もなく尋ねたこともあっただろう。

 しかし、こうして彼女が態々訪ねてくるのは珍しい。
 不思議そうに彼女を見ると、足元には“蛍”であるゆきうさぎ。
 小さい身体に合わせるようにしゃがみこんで挨拶を。
 それから、腕の中に見覚えのない、“新しい”蛍。 ]


 「 わあ……
   いずるさん。初めまして。灯守り・処暑です……うん? 」


[ 元気よく跳ねる、ひとまわり小さい雪兎に、笑みが零れる。
 可愛さに温かい気持ちになりながらも自己紹介をすると、寄ってくる雪兎。
 その姿をよく見てみると……見覚えがある気がした。 ]
 

 

 「 ……いずるさん。前に何処かでお会いしましたか? 」


[ 先代は考えるように首を傾げた。
 ……先代は、少々天然気質な人であった。
 とっくのとうにすっかり溶けた雪と、目の前の雪兎が繋がらなかったというのもある。 ]
 

 
[ 冬至の彼女には正体を教えてもらえたか。
 聞けたならば、納得しながらも、あの雪兎が動いていることに、そして彼女の蛍となったことに、感動した顔をしただろう。 ]


 「 はい……兄弟みたいで可愛らしいですね、ふふ
   いえ、私の方こそありがとうございます 」


[ 夕景の中で、雪兎の“兄弟”が遊ぶのを眺め、目を細める。
 その温かい光景にとてつもない幸福感を感じた。
 むしろ、自分の方こそ感謝しても足りない。
 自分の雪兎をこれから冬至の彼女の側に置いてくれることに。
 此方を見上げる彼女ににっこりと笑い掛ける。
 こんな姿であっても、自身の倍どころではない長くを生きている。
 可愛らしいと思う反面、大先輩としてとても慕っているから。 ]
 

 
 「 欲しい物……うーん……
   本当に、お礼なんて要らないんですが……  」


[ 申し出には首を傾げて迷う彼がいただろう。
 本当に、雪兎を“蛍”にしてくれた、とそれだけで充分すぎるのだから。 ]


 「 ……それじゃあ、冬至さんのお話を聞かせてくれませんか?
   辛いこととか、悩んでいることとか、言えないこととか、
   僕を頼ってもらえれば嬉しいです
   冬至さんから見れば頼りないかもしれないですが……
   僕も“灯守り”ですから 」


[ 「ね、ゆきさん」と、名前を知っていたらそう呼んで。
 ゆっくりと彼女の正面へと回り、彼は穏やかに笑い掛けた。
 あれ?これはお礼になってないですか?と彼が気づくのかは……冬至の彼女の返答に依るだろうけれど。
 きっとその時も、僕の我儘な“お願い”です、と主張するのだろう。 ]
 

 
[ 彼女が彼を頼ったかはともかくとして、
 その苦言は、その“お願い事”にも掛かっていたのかもしれない。 ]


 「 ……分かっては、いるつもりなんですけど 」


[ 言われた彼は、痛いところを突かれた、とばかりに苦笑するだろう。
 分かっているつもりで本当に分かっていないということまで、彼には自覚がある。 ]


 「 ごめんなさい、ご心配をお掛けしてますね
   ……気を付けます 」


[ 小柄な身体の頭に手を置いて撫でようとする。
 自戒を伴った言葉。自分の姿を見て、彼女は余計に思うこともあるのだろう、と。

 しかし彼は、民を目の前にすればそれに寄り添おうとしたし――そうして、悲劇は繰り返す。

 彼女に、幸せを願われていることも、知らぬまま。
* ]
 

【人】 灯守り 立春

[雨水さんは積極的にいろんな方々と
物怖じなさらずに交流を深めているようだ。すごい。
こういった一面も、
『大物』と呼ばれる所以なのかもしれない。

そんなことを思いながら雨水さんのお手元の
とろけるチョコレートの掛かった苺を眺める。>>80

あんなの絶対美味しいに決まってるじゃないですか!だむだむ!!!!!!!!!!

そういえば和菓子の売れ行きを見守るのに夢中で
まだ何も食べられていない。
焼売foodでも食べようかな? と、手に取ったところで
見慣れた美しい色の灯りを視界の端に捉えた。>>6

春分の頃に咲く青い花に似た、
綺麗で落ち着く色の
灯り


一生に一度は見たい
世界の風景ベスト3に毎年ランクインする
春分域の名勝の桜と同じくらいに、
私はネモフィラの花がとても好きなのでして]
(103) 2022/01/24(Mon) 21:11:38

【人】 灯守り 立春



  雀さん……! こんにちは!
  先程は会合お疲れ様でした。

  お隣、お邪魔しても構いませんか?


[用意した和菓子を三種類ともお手に取ってくださり
緑茶と共に腰を下ろされた彼女にお声掛けしてみる。
お近くに春分さんもおられたならば、同じようにご挨拶を。

いつもは紅茶を召し上がっておられるイメージの雀さんが
珍しく緑茶を手にされているのに気付くと、
ペアリングまで大切にしてくださっていることに
心の中でひっそり感銘を受けた。

お許しが得られたなら、
ご感想を伺いがてらしばし談笑を。]*
(104) 2022/01/24(Mon) 21:11:45
灯守り 立春は、メモを貼った。
(a44) 2022/01/24(Mon) 21:27:30

─龍池紫明という男・1─


[ 七年前に退位した、龍池紫明の灯守り在位期間は
 約百六十年。
 現役の灯守りで、彼と同時期に灯守りであった者は
 多々居れど、就任した当初を知る者となれば限られるだろう。
 

  
 就任当時、彼の年齢は十にも満たない
  酷く手のかかる子供だったことを。



 紫明の先代は、在位数か月で突然失踪し
 (暗殺説、自殺説、駆け落ち等、様々な説がある)
 後継者の目星どころか蛍すらいなかった状況、
 霜降域は空前絶後の混乱に見舞われる。

 では、新たな後継者候補は、と云えば。

 前灯守りの血縁は論外。
 栄光も一転、既に面汚しと石を投げられる状態であり、
 既に一族郎党他の領域に亡命したとされる。
 
 数週間後、中央域の出向職員が、前灯守りの関係者を
 探し出してきたものの、
 その間、空位に滑り込んだように継承したのは
 小暑域出身の無名の少年・龍池紫明だった。]
 

 
[ 霜降域の灯守りは、ほぼ霜降域出身者からの選出であり、
 髪色は銀、赤、黄系が多いのだが
 霜降域の出身でも無く、鴉のような黒髪である彼の継承は
 誰もが予測していないものだった。
  
 対立候補が現れながらも、紫明が就任出来たのは、
 外様の幼子を御輿に乗せ、傀儡として操るべく
 野望を企てた者達。
 一族の子が着任することで、財産や権力を得るべく
 浮足立った親族達の手柄と言える。

 世間一般では、この少年灯守りは
 正統なる次期霜降への「つなぎ」の役割でしか無かった。

 誰しもが、そう思っていた。 ]

 
 
『頂点に立ったからには、ずっと立ち続けてやるからな!』



[ 少年紫明は、大人顔負けの聡明さ、知性の高さから
 周囲の企てには気付いていた。
 その上で自らの姿を二十年近く成長させ
 二十代中〜後半位の容姿に留め
 霜降域の混乱を自らの手で平定させ、新灯守りの座に就く。

 会合でも年齢を感じさせない発言や所作、立派な態度で
 中央域の職員や他の灯守りから一目置かれるようになる。

 とはいえ、これはあくまで
 「作り上げられた立派な灯守り様」の姿でしか無かった。

 自らの才を鼻にかけた傲慢我儘少年時代は
 数十年続いていた為、当時の彼を知る者は
 表と裏を使い分けるその様子を見て
 避ける者や対立する者も少なく無かったとか。

 歳月を重ね、我儘少年も精神的に年相応の大人となり
 子供時代の黒歴史を語られば、顔を覆う程に精神も成長した。

 これが、大半が知っている「龍池紫明」である。]
 

 
[ 尚、葵は紫明の過去──我儘で面倒だった少年時代の話は
 聞いてはいたのだが]


  
  紫明様、我儘な子だったのですか? 意外ですね。
  でも、男の子なんて皆ヤンチャなものですよ〜
  ふふふっ。



[ どうせ尾びれをつけて盛っているのだろうと、
 本来の問題児っぷりを砂糖(2)(1)2d10個分は甘く見ている。
 紫明も、夢を見ている方が幸せだろう、と
 これ以上は修正せず、彼女の理想を崩さずにいたのだった。]**
 



  [  彼、あるいは彼女。
     処暑様はおそらくわたしとそう変わらない、
     灯守り様です。

     処暑様に対するわたしが持っている印象は
     人を恐れている。
     人を寄せ付けようとしない。
     通り過ぎるはずの大嵐の中から抜けられないような

     それに近いものでした。
     少なくとも悠然としてお餅を頂くような方では
     なかったように思いました。

     決して長くも、短くもなかった時の流れ。

     わたしはきっとあなたの苦悩も、
     とまどいのなにひとつも知らないままに
     雪に閉ざされた世界を眺めていたのでしょう。 ]

 

  [  話は少し変わります。

    それはわたしがはじめて、手紙を出したとき。
    何通も出したって返ってくるものは
    その半分すらもありませんでした。

    面白半分でしたことです。
    返ってこないことには何ら思うことはなくとも
    ローザのように丁寧なお返事が返ってくることは
    わたしはほんとうに嬉しかった。

    「大寒」とつけてしまえば
    また違ったものが帰る気がして。

    『わたし』ははじめて、
    『わたし』になまえをつけました。

    エアリス、雪の雫。
    大寒域では聞きなれない名前の並びです。
    領域に残されていた本からいただいて。


    便宜上、先代様が存命のころは
    わたしは寒月と呼ばれていました。


    エアリスはたびたび、誰かへと文を届けます。
 
    何度めかの手紙を送ったあと。
    その一通は届きました。  ]
    

  

   今日は雪をとどけにいってきました。
   届けなくとも雪は降りつづくのですが
   季節によって少し降る雪がかわるのです。

   あなたは今何をしていますか?
   この空の続くはずの下にいるあなた。
   花は咲いていますか?
   どんな風が吹いていますか?



  
  [  ある日は風景を、
    ある日はお食事の内容だったり。
    だからわたし、
    あなたがどの手紙にお返事をくれたのか
    正直きちんと理解していませんでした。

    だってあなたのお返事は観察日記の延長で
    返信と呼べるものであったかはちょっぴりあやしい。 ]

 

 [  でも嬉しかった。
    こちらからは宛先もなくて、
    あなたからの差し出し人の名前もない。


    ななしさんあなたから届く風景の文は
    風が踊っているかのようなのに
    それが自分にはわからないと言ってるようでした。


    でも、わたしはあなたの風景が好きでした。

    わたしにはあなたのように、見渡せるはないけれど。

    写実的で、絵ではないからこそ、心が溢れるみたいな。


    だからわたし、わたしは
    あなたのことがすきでした。 ]

 




   ななしさん。

   あなたは、世界が好きですか?


  [  ある日わたしはななしさんにだけ、
    そんな事を書いた事があります。
    お返事はあったかもしれませんし、
    なかったかもしれません。
    

    ぼんやりと浮かぶ街明かり。
    季節の殆どは雪で覆われています。
    薄暗い空は陽の光を忘れたようです。
    短い春の期間に、人々は備えをして、
    日々を生き抜くような世界です。

    彩の花はありません。
    豊かな緑は、雪の下。


    わたしは、他の灯守り様をお出迎えすることはあれど
    わたしが行くことはありませんでした。 ]



  [  お誘い下さった灯守り様には
    そうしていつも断っていました。


    わたしが大寒域わたしを嫌いになったら
    この場所は壊れてしまうのでしょうか?
    多少は、灯守りらしく
    そんなことを考えてみたりして、
    時には立春様からいただたいた葉書を、
    清明様が持ってくるお花を飾りながら
    
    わたし、ななしさんに出した問いの
    自分の問いを、考えていました。


    ずっと。 ]




  ななしさんへ

    今日は久方ぶりに外へ来ました。
    お外で感じる風はあたたかくて、
    これでもまだ寒い方なのだそうですけれど。

    わたし、外の風はこわいと思っていました。
    今でもすこしこわいです。
    けれど、はだしでひとり歩くよりきっと、ずっと
    心地よいのでしょうね。

    ななしさんは今日はどんな一日でしたか?
    わたし、あなたのお友達になりたいです。

    いつか、わたしとお話してくださいますか?


  ゆきだるまとしずく

  


 




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大雪
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シャーレン
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小暑
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小満
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みまもり

春分
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コーネリア
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お仕事こねこね

月輪
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夏至
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大寒
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立秋
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立春
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やがて春が来る

冬至
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雀始巣
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芒種
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д゚)いるー

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すりーぷ

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