23 【完全身内】Días preciosos【R18RP村】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[
────…また、この 夢 か
魘されるのにももう慣れた ]*
[ 真面目に報告しなさいと注意したら煽られた>0:>37
気性が荒いとかいうレベルで済ませていいのか
教会の常識から叩き込んでやった方が良いかもしれない
当然だが、裏で起こった事
ご機嫌が悪い理由などは知りもしない
報告されていないからね ]
ああ、シルビアさん
今は対吸血鬼用の新たな武器を模索中です
それと、あの半吸血鬼に
今は注視しているところです
[ 特務機関の長が声をかけてくる
彼女は吸血鬼を完全に滅しようと願う者
この世界にも派閥の様なものはある
大抵は吸血鬼を憎んでいる、が
吸血鬼は当然教会と敵対しているし
中には吸血鬼を崇めるカルト的な
よく分からない団体もあるかもしれない ]
[ そして己は
己の探究心を満たす様な
研究が出来るなら、そう
人は一体何処まで強く在れるのか?
吸血鬼の不老不死の原理は?
心と記憶はどこまで結びついているのか!
だがその為には必要な物が多い
武器屋は平和では儲からないように
お金がなければ研究できない
争って貰わねば研究できない!
この世の進歩に犠牲は付き物だ
化学と魔術の進歩の礎となれ ]
[ そんな狂った魂の奥に秘めたものを
1番はじめの目的だったものを
知るものは誰一人居ないだろう
手段と目的が歪んでしまったのだから
己ですら、分からず見失なう ]
[ ー レポートNo.0319 ー ]
個体名:クラレンス
種族 :半吸血鬼(元人間)
当機関の者が連れ帰って来た子供
亡くなった彼等の証言と
No.0319の半吸血鬼化した体質から
真祖によるNo.0319の吸血鬼化の途中で
当機関ハンターと真祖が接触したものと考えられる
以上の経緯により
真祖を目撃している可能性が非常に高く
真祖へと繋がる手掛かりとなるだろう
追記
前例の元人間半吸血鬼の様に
自己破壊または逃避の兆候が見られる
非常に精神的に不安定である為
記憶処理を行おうと思う
特定の記憶を抽出する手段を開発し
真祖への手掛かりを手に入れたい**
[ 相変わらずこの半吸血鬼は非協力的で
苛立ちと不快。疑心が困惑していた。
よくよく半吸血鬼を観察すると
時折左手首の袖に触れていること
あの日から
ぼんやりと沈思しているようであった。 ]
……おい!
戦闘中にボーッと、してんな!
[ 腰から銀の短剣を引き抜く
呆然と佇立している半吸血鬼に狙いを定めていたグールを
一気に詰め寄り刺し貫く
轟ッ…巻き起こる風とともに剣の先から
赤い、赤い血のような炎が広がり
半吸血鬼────クレメンスとの間に輪を作る。
時間稼ぎのようなもの
グールは超常の炎に弱いので焼け焦げて灰となる。 ]
雑魚相手怪我すんな
怒られんの俺なんだぞ!
[ 募る苛立ちの正体も、不明瞭のまま怒号する
チリチリと周囲の地は焼け、腐った肉が焼けて
不快な臭いが鼻をつく
それにも況して、この男の様子の奇妙さが不快だった。 ]*
そんな疑問と違和感ばかり抱えたまま
日が昇らぬうちに宿へ戻る
左手の革紐を触りつつ、朝を待った ]**
──酒場の2階──
[酒場の2階は経営者一家の住居スペース
一家といっても今はお兄ちゃんと私の2人だけ
前はお父さんもお母さんもいたけれど
色々あって…うん、いなくなっちゃった
お兄ちゃんも一時期は離れて暮らしていたけれど
それにもおおーーきな理由があるから
今は休んで欲しいのです]
お兄ちゃーん
どうしたの?なんか気になることある?
[最近前にもまして出かけているような?
気のせいならいいのだけど、やっぱり心配です
だってあんなことがあった後だし、って言ったら
困った顔をされるかも、しれないけど]
それとも、地下のことでなんかある?
[私が出来るのは教会の取り締まりの目とかを
ちょっとだけ欺くこと
それも実は教会内部のひとがほとんどしてるし
怪しくない人を、うん、秘密の場所へ案内すること
だからきちんと聞いておけば
多少の力にはなれるでしょう?]*
あの半吸血鬼の注視は引き続きしていて頂戴
真祖に繋がるかもしれない
あの子を逃がすつもりはないの。
[ 誰しもが目的如何はあるものだ
あのハンター見習いの坊やが──復讐に燃えるように
狂気的な思考の研究者にも嘗てはあったのだろう
それも私には無関係のこと。]
その為にあの子を、見習い風情を
ミゲルを相棒につけたのだから。
[ 喪失記憶を刺激するか否か?
今は誰にもわからぬことだ、ああだが
ミゲルが勘づく可能性はあった。
調査資料に目を通す。
彼らの出身は同じ村────だ。
故にこそ監視につけた。
故にこそエッセンスとしてヒントを時折与える
嘗ての知人が人間で成り下がった
記憶失きものが知人だと言ってくる
────どちらも滑稽だ ]*
[ あれから
ぼんやりしている、と言われればしていたのだろう
元より戦闘には非協力的と評されていたが
それ以上に、自分の命はどうでもいいかと言いたげに
戦いの場で立ち止まる姿は奇妙だったろう ]
…………。
[ 目の前で炎が広がる
火が嫌いだとか苦手だとかそんな事はない
灰となり焼け落ちた肉の匂いは当然不快だが
そんな事も気にしないとばかりに
燃え残りの小さな火を見つめて ]
( 怪我をしたからってなんだよ )
[ 叱られるだろう告げる声
気にかけられているのは自分ではない
そんな仲でも当然無かったし
あまりに今更な事でもあったが
あの日に出会った同胞らしき者の言葉を
想起させるには充分だった ]
( …自由に生きる権利、か )
[ ひとつの道しか知らない囲われた者
レールの外がどうなっているかは知れない
向こう側はより棘の道かもしれなくとも
確かにあの言葉は優しかったのだ
半吸血鬼という身では滅多に触れられない、それが
忘れられずに、彼を一層悩ませ続けている ]
[ 一通りの怒号を聞いた後に
自分の剣を抜いて、グールに向けた ]
…………そう。
[ 口数も行動も
そして口答えの回数も減ったその姿は
やはり奇妙に映るだろうか
考え事の結論はいつも決まっている
血をなるだけ吸いたくないと考え続ける限りは
教会の支配下からは逃れられないのだ、と
………緋の目は、なにも見ていない
態度が不快だと言いたげな、その顔すらも ]*
──酒場の2階──
[ 帰ってきてグラス一杯の水と共に飲むのは
本来は機関にしか出回らない吸血衝動の抑制薬
ぐーっと一気に飲み干していれば
気分の落ち着きと同時に訪れたのは妹の声 ]
前に買い出しに出た時に
同胞を1人見つけてしまってね?
[ 出かけているのは彼の様子見も込み込み
夜にハンターも連れず1人で出歩いてた事やら
その明らかに無の境地のような表情だとかで
何かしらに大きな問題がありそう、と
赤の他人だろうが気になるだろう? ]
[ たくさん外を出歩く事で
妹に心配されていることも
それは多少は…気付いてはいるけれども
そうそれは、ふかーい事情込みでね
教会と同胞達の動向の視察と
それから半分同胞が暴れたりしないか
それを見る目は、止められない ]
どうにも上手くいってないようだし
どこかで一度、ゆっくりと話をしてみたいよねぇ
そろそろこっちからアプローチしてみようかな?
[ ありがたいことに
妹は少し危ない事でもたくさん協力してくれる
話合いながら新たな計画を紙に記した
さてさて、今度の計画はどうなることやら! ]*
[ 燃え尽くすような──炎が広がる
チリリッと燃える髪の毛の先
過呼吸を起こしそうであろうとも
瞳に恐怖が映ろうとも
誰も誰も気にも留めない
こんな暗い昏い世界で
底に潜む憎悪だけが生きる証だ。それだけでいい。 ]
( …────…火が、こわい )
[ どうせ使わざるを得ないのだ
グールの爪がこの男に向けられていた時に
発現したのが気まぐれでなくとも ]
[ 狂気の実験の成れの果て
───…超常の能力は人の身には負担しかない。
成長を止めた体同様に
精神も止まったかのように ]
だからっ!
後ろだっていうんだよッ!
[ グールが2体半吸血鬼の男へ向かっていた
男の反応は、遅い ]
( ──────……ッ )
[ 恐怖心を胸の奥に仕舞い込んで
炎を発現させる。敵を、標的だけを焼き尽くす。
周囲一帯にグールが倒れている。
ほとんどが焼失した惨憺たる状態だ。
きちんと戦え
能力使わせるな
一体何を考えてるつもりだ。
過ることは山ほどあった。
────それでも視線はその赤い目ではなく ]
アンタ、怪我は?
[ グールにやられた右腕から血を流して
疲労が濃い気配を漂わせて
尋ねても届かないことを、尋ねる ]
……ホントは、言うなって言われてたけど
アンタが死んだり逃亡したら
処分って名前で始末されんの俺の方なんだ
[ 親のいない子どもを集めた非人道な実験
その適性試験を合格しなかった者の末路など
この半吸血鬼には、無関係だろうけれど
言い訳には、充分成り得た。 ]
戦うのが嫌なら、
その辺で戦ってるフリしてるだけでも
……別にいいよ。
アンタさぁ戦うのは嫌なんだろ?
お互い、処分も処罰も受けたくないだろ… *
──酒場の2階──
[お兄ちゃんは混血なんだそうです
吸血鬼っぽいとこを私は見たことはないけれど
吸血衝動を抑える薬を飲んだ落ち着いた様子に
うんうん、今日も元気そうと1人で納得して]
あ、そうなのね?
うまくいってなさそうなの
それじゃ心配だよね
[教会に所属してるひとみーんなが悪いと思ってないけど
教会自体はあまり好きにはなりきれないのも本音で
お人好しのお兄ちゃん
それでも誰かのために頑張るお兄ちゃんは
私の自慢のお兄ちゃんなのです! ]
それじゃ前みたいに誘いこむ?
うーんとおとなしく来てくれるかはともかく
来てくれたらお話は、出来るだろうし
…無理に裏切れってわけじゃないしね
[でも教会の、お兄ちゃんの同胞さんの扱いは
宜しくないのは目に見えていて
お兄ちゃんのスカウト率はかなり高い
抑制剤。
その為だけにやりたくもないことをやらされる
まるで奴隷みたいな扱いは、私も好きじゃない]
最初は話し合いね、話し合い
お兄ちゃんのお仲間だけで
[新しい紙に書かれる計画
こう見えてお兄ちゃんは人脈あるし、なんとなんと
共存派のリーダーなんだよ、凄いでしょう!
アジトは酒場の裏の床を細工した地下にあります!]*
──それは1ヶ月の最中の出来事
[ 普段変わらぬ他愛の無い報告をして
打ち込みに要すること、寸時
尋ねなかったと言えばその通りだ
でも、あれは、あの特有の編み方は
……あの金飾りは…──────。 ]
『クラレンスは、ファディ地方にいたの?』
[特務機関の中でも特殊な扱いを受けているこの研究者なら
或いは、と思ったかも知れない。
生態を知りたいことを知っていたかはまた別として
………ただ、どうしたって知りたかったのだ。
だってもうあの編み方を知る者はいない筈だから]*
[
届かぬ優しさなど 意味はないのだ
それを優しさなどと認識していないから
それでも…… ]
[ 他者も、己のことすらも
見ようとしない愚か者は
その火の能力の意味の重さも
代わりに失ったものも全て、知りやしない
背後から迫るグール
考え事から戻ったばかりでは気付けるはずもなく
後ろだと飛ばされた声で振り返り
傷を負うことを覚悟したところで
燃え落ちる人型を、目にした ]
……何してんの
[ ハンターだけに大怪我させたら
半吸血鬼側だって説教ものだ
どちらかが怪我するなら?
怪我を負うべきは身体が強くて治りの早い半吸血鬼だ
そう、教え続けられている
あくまで教会は人間の為のものなのだから ]
…………だから、何さ
[ 自分が生きるので精一杯だ
同情だとかしている場合じゃあない
それも散々敵視された相手に、今更…
冷え切った心からは礼の言葉は上手く出ない
]
[ 戦っているフリだけで欺けるなら
そうだそうだと話に乗るだろう
確かに戦うのは嫌だった
グール程度の相手ならばフリでもいい
だが試験時間を越えれば
相手は吸血鬼。本格的に誤魔化せやしない ]
戦うのは、嫌だけど
突然、何。
いつもならさっさと戦えって言うだろ
調子狂う
……まあ死なないようには気をつけるよ
[ 逃亡は…どうせ逃げる手段などない
死にさえしなければ互いに守られる
誤魔化せるうち、ならば
戦わなくていいと言われただけ
それでも、語調が少し和らいだ ]**
[ さらさらっと書き上げられた計画用紙
たまにちょっと乱暴な方法で
お客さんを呼び出すこともあるけれど
そうでないと話ができない時もあるのだ
ごめんね…とは思うけど、も ]
断られたらその時、その時
いつだってそうだっただろう?
[ 相棒と上手くいっているだとか
無駄に正義感が強いだとか
そういう人は喜んで仕事してるから
邪魔する事は当然出来ない
そう、例えば…あの伝説のように?
]
[ 人脈とお金は、まあまあある
今のこの、明らかに居候みたいな状態で?
そう思われるかもしれないけれど
共存派の仲間達ですらまだ知らない、秘密が
私の中にはあるのだ ]
決行する日はいつにしようか?
[ それが決まったら、あとはその日を待つだけ
あとは準備をする為に地下へgo! ]*
そうですね
真祖に繋がる情報は、欲しい
[ 彼等が同じ村の出身である事は知っている
大きな村では無いし彼等の年も同じ
彼等の過去の全てを知る訳ではないが
少なくとも知人ではあるだろう
記憶処理をかけている限りは
あの半吸血鬼は過去を何も思い出す事はない
だが、外部刺激はどうか?
それでもしも何か
呼び覚まされる物があったなら
封じられているだけのそれ
何も知らずにその欠片に触れて
繋がりが酷く心を乱す可能性がある
]
[ 元が人間なのだ
無意識に彼が吸血を
異常なまでに拒むのはそれが理由だろうか
元人間の半吸血鬼が
記憶処理をせねば酷く不安定なのも
当然、当時の襲われた恐怖が根付くのもあるが
己の生と魂の歪みなんぞ
簡単に受け入れられないところがあるだろう
処理をかけたところでああなのだから
故に
研究者の希望を述べるなら
性格的に精神を刺激しやすく
真実を知れば眠る記憶を刺激しかねない
あの見習いハンターと組ませぬべきだが
自己破壊や逃亡をされたら如何するつもりだ
何を一体愉しんでいるのやら
上の決めた所に口出しなどせぬが
別の目的はともかくとしても
心模様を楽しむ趣味は研究者にはない ]**
[ そして、ある日のこと
自分にとってどうでもいい報告か
それとも少しはまともな報告になったか
そんな事はさておき、だ
飛んできた質問に
答えるべきか否か、長考し沈黙した
基本的に彼は聞かれた事には答える主義だ
本来答えられぬような情報でも
暈すなり言えないなりと必ず返す
逆に聞かれぬ情報を開示する事は殆ど無い ]
『どうしてそれを知りたいのですか?』
[ 知人か?事実に近づく事を述べるのは躊躇われた
だが、知人だという事実で
吸血鬼嫌いの彼の態度が柔らかくなれば
あの半吸血鬼が精神的に安定する可能性は
……無いわけじゃ、ない
貴重な個体を失うわけにいかないからと
質問の回答にも慎重になったが
普段あまりいれぬワンクッション
それが逆に、答えかもしれない ]*
[ 冷たい声の響きは慣れたものだ
記憶に眠る
硝子のように透明だが頑丈に守られた大切な宝もの
生きるのに精一杯のはお互い様だ
人体実験のすべてが成功する筈も無く
死の淵に落ちたものを何人も見ている
────これも世界の真実なのだ。
吸血鬼を相手取るには
まだ僕は未熟で不安定が過ぎるのだ ]
[ 欺けるかどうか
定かでは無いが報告をするのは自分だ。
欺けない筈も無い。
恐怖と憎悪で凝り固まった心にも
まだまともな人間らしい感情が、あるなら ]
…僕はこんな風にしか生きられないからだ。
[ 戦えというなら戦う術しか知らない
犠牲になれというなら犠牲になるしか知らない
生きて生き続けることが罪だというなら
受け続けなければいけない。 ]
たまには相棒らしいことしたっていいだろ
[ 抑揚のない声が柔いだ気がするのは錯覚だろうか?
或いは心の奥底の願望か
自分のことも儘ならない半人前に、
どうして希少な半吸血鬼を宛がったのか
────今迄避けていたものを見つめる。 ]
[ 夜になり街へと帰路についた
気掛かりがあるので
別行動を提案したのは自分のほうだ
後ほど借りている部屋で
そんな風に声を掛けることも
今迄ではしなかったことにも気づかずに。 ]
後で、話しとがあるから
……アンタは俺と話しなんてないだろうけど
[ 聞いて欲しい
いつ戻るかなどわからないので抑制剤を渡した。
夜にひとり歩くのも、好きではない。
あの子がいなくなった後を思い出させる。
──────それでも
]*
[ ある日を境に半吸血鬼──クラレンスの報告は増えた
あの左腕のミサンガを見てから
手のひらを見つめる
火傷だらけの手のひら
対象のみ焼き尽くす超常能力は
自らも焼き尽くそうとするのは────
己を憎んでいるからだと言ったのは
報告先のこの”先生”だ ]
『答えても答えなくても今後に差し障るから
どうせなら知りたい』
[ この先生の関心事が相棒の半吸血鬼に
向けられているのは知っていた。
……敢えてこちらの弱味を曝け出す。
教会の本質を見極めるためにも ]
『最近、能力の発現の後の疲労感と
前よりも威力が落ちてるから気になってる。 』
[ それだとて嘘ではなかった ]*
[さらさら、綺麗な字で書かれる計画書
ゴーゴーと小さく拳を握って片手をあげて
お兄ちゃんが悪いことをしてたら叱るけど
お兄ちゃんが悪いことをしてないって知っているのです
この世の中はとっても不便!
知らないままで騙されてる人もいるから
人助けです!(相手が半吸血鬼でも人っていいます!)]
お話だけでも出来るようにしよう
セッティングは任せて
お昼の営業今日はなしーとかも出来るからね
[ 決行日と聞いて、うーん、うーん
唸ったり、首を捻ったり
献立と売り上げがいい日を考えて ]
明日以降ならいつでも大丈夫なようにしておく
お兄ちゃん怪我しないように頑張ってね
[ 地下は案内ぐらいで余り入れては貰えないけど
いろんなことを知ってしまった側のお兄ちゃんは
暢気にその日暮らしなんて出来ないものね?
だから私はいつでも笑顔で迎えて
笑顔で帰りを待つのがお仕事です! ]*
[ どうせ差し障ると言われようと
己が目を向けているのは半吸血鬼の方
非常に強い力を宿した事には興味はあったが
研究者としても数あるハンターのデータよりも
希少個体の方が大事なのは言うまでもなく
普段ならば知ったこっちゃないと突っぱねるのだが
ある日から突然半吸血鬼の報告が増えた
それは、ようやく説教を聞いてくれたかと思っていた
送られてきた文章を見て、瞬きをひとつ ]
『そうですか』
[ 報告の増加は半吸血鬼に目をやるようになった事を意味し
能力の減衰は彼の能力の根本の減少を意味するならば
導き出される仮定
もうある程度答えに勘付いている?
この問いは確認といったところだろうか? ]
[ もしもそうならば
隠しても隠さずとも大差はない
YESかNOかが不確かでも
ある程度の根拠を持っての問いだ
向こうから地方の指定をされているのだから
過去の彼の半吸血鬼への態度も知っている
前なら興味どころか敵視していたはずの
彼の過去について問われたのも後押しした ]
『その通りです』
[ 簡潔に文字を打ち込み、もうひとつ ]
『彼は半吸血鬼としては特別で
普通の半吸血鬼よりも繊細です
そして、大事な情報も握っています
………どうか逃さぬよう 』
[ 教会所属であろうとも己の目的の全てが
機関の、教会の目的と一致しているわけではなくとも
逃してはならない。それは一致していた ]*
[ 説教が聞いたのではなかった。
この見習いは問題児でもあるぞ!気をつけろ!
無論のこと教会すべてを信じ切っているわけではない。
信を置くならば、と仮定して持ち上がる1人が彼だった。
簡潔な答は無関心か。それとも?
確かめたい
確かめたくない
知りたい
知りたくない
1ヶ月余りの葛藤を画面を見つめスライドする ]
[ ────…その文を
何度も何度も読み返す
それが意味するところは?
あの村は僕以外滅びた
僕の罪だけを残して ]
[ 長身の男が倒れかかったから
きちんと確認は出来なかった
だがあの編み方は
あの村特有のお守りで……
あんなにもぼろぼろなのはどうして?
くすんだ金属は銀ではなく────。
『彼は半吸血鬼としては特別』
その意味も薄い感情も知ろうとしなかった
もう一度…これ以上の返信を期待せずに打ち込む。 』
『 どんな風に特別なの? 』
[ 僕は何も知ろうとしなかった
八年前に教会に保護されてから
僕は僕で生きるのに必死で
生きる意味を探すのにの必死で…──── ]*
[ こんな風にしか生きられないと
そう告げる声がいつもの怒鳴り声よりずっと
耳に、頭にスッと入ってくる
喋りたくもないから黙れと言いたげに
早めに寝かせた宿の夜を思い出せば
その落差は自分でも驚いてしまいそうだ ]
………そう
[ 同情や慰めの言葉はかけない
かけられる程の優しさをコイツに対して
持ち合わせてない
進む道が一つしか見えない
言われた通りにしか生きられない
その意味と辛さぐらいは、知っている ]
相棒らしい事するなら
最初からしたらいいのに
……中途半端な優しさは困るだろ
[ 気まぐれなんて要らないと突っぱねる
何があって、何を想って
一体今何が起こっているのか知らないから
今日の出来事の全ては
突然態度が軟化した様にしか映らない
再び冷えた目を向けられるなら
偶然なんて知らなくていい、と
閉じた心は今日も開く事はない
柔いだ声と言葉
凍った感情が溶けた雫だとは彼すらも知らない
]
[ 聞くかは分からないけど、と言いたげに
だが話す事を止めたり嫌がる事はせず
淡々と、こちらはいつもの態度が出て
改まって話があるなどと切り出されるのは
それもまた経験がないこと ]
……勝手に話せば?
[ 街へ戻り、別行動と言われても
特にしたいこともない
抑制剤を飲む為に
何処かで飲み物を調達したい程度か
やる事を済ませて早めに先に戻ろうか?
先述の通り調子は狂いっぱなしだ
もしや自分が体調が悪くて幻覚でも見てるのかと
錯覚してしまうぐらいには
今日は、とても変な日だったのだ ]
[ 先の戦闘ではないけれど
そうやって別の事に気を取られていたからか
忍び寄るものには気付かなくて
今度は1人だから助けも入らない
夜の街を歩く人影が
誰にも知られないうちにひとつ、”消えた” ]*
[ もう一度送られて来ている
更に深い所まで聞かれている
ただの興味や好奇心ではないと確信した
本気であの半吸血鬼を見ようとしている
何かを見つけようとしているのか
一体何が彼を変えたのか?
少々気にはなったが己の研究には無関係だ
続く質問にも、また文字を打ち込む
今度聞かれた事はコルド的には隠す事ではない ]
『彼は生まれついての半吸血鬼ではなく
元々は、人間です
故に先天的半吸血鬼よりも
吸血鬼の一面の制御に長けておらず
感情面の躁鬱を引き金に
暴走したりする事があります
繊細というのはそういう事ですね』
[ 生態と扱い方を知らせれば
彼が聞いてくれるかは分からぬが知らぬよりはいいだろう
彼の暴走は互いに得しないだろうから ]*
[────恐らくこれが
今迄の積み重ねなのだろう
平素変わらぬ無機質な声
いつも通りならば反発した
半分でも吸血鬼が
僕のすべてを奪った同族の類が、と
返す声は持ち合わせていない
この1ヶ月に内からの疑念が膨れ上がり
徐々に軟化した態度が
顕著になりつつあるだけだ。 ]
[ 勝手に話せば?
───それを譲歩と取ってしまう。
この街にいる間借りている部屋で
時計の針だけいやに鮮明だった。
確信を得たくて”先生”に尋ねる。
『彼は生まれついての半吸血鬼ではなく
元々は、人間です』
遡るやり取りを照合すれば決め手となりえる。
話を、しても遅いかもしれない。
確かめずにはいられないのだ。 ]
────……なんで?
[ 帰って来ないのだろう
時計の短針は3周はしている。
ああ、結局 ぼくなんて… ]*
[ お兄ちゃんがやってることが正しいか?
世間的の評判はさておいて
私は間違ってないと思っているんだよ。
酒場を切り盛りしたり、
監査のひとを誤魔化したり、
お兄ちゃんは、お兄ちゃんの大義を貫いて
────離れているあいだに
何を知ったのかとか知らないけれど
今はお兄ちゃんの力になれるのが
嬉しかった。
もちろん間違ってることしたら
ぷって頬膨らませて叱ります! ]
[ まんじりともせずに朝を迎えた帰って来ない
渡した薬は────1日分
あれだけ吸血を拒否している男が
あれだけ戦うのを嫌悪している男が
帰って来ないとしたら? ]
『 彼は半吸血鬼としては特別で
普通の半吸血鬼よりも繊細です
そして、大事な情報も握っています 』
[ 端末でやり取りした文を見つめ返す
己が知らぬだけで他の者も知っていたら?
教会だとて一枚盾ではなく
上官であるシルビアや、研究員のコルドのやり方に
反発する声もあることは知っている。
”それ”らはすべて彼らには些末なことだったようだが
外界にも対抗勢力があるのも、知っている。
その為の監視。その為の────護衛。
(僕の価値など、教会にとってもないように)
]
おかげで探す理由が出来たぜ。先生
[ 届きもしない皮肉な感謝を
天邪鬼は嘯く ]
────…話も僕のことも、どうでも良かったんだな。
[ 追いかけないほうが良かったかもしれない
何しに来たと言われるのは目に見えている
それでも、結果がどうであれ
話が、したいと、告げたから
( ………お前だって僕に何も言わなかったじゃないか )
歩み寄ろうとしなかったのは
僕だけど、僕だけのせいかよ ]*
( 心配だって嘘ではないんだ
急にいなくなるならもっと前から出来ただろう )
『 相棒らしい事するなら
最初からしたらいいのに
……中途半端な優しさは困るだろ 』
────ああ、お前の言う通りだよ
だから話をするって言ったのに
…いなくなるなよ、バカ *
[1] [2] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
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