12:47:48

人狼物語 三日月国


215 灰色うさぎと紫うさぎの雨宿り

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[つい揶揄いたくなるのは中学生の時から変わっていない。

あの時年下の妹みたいな女の子は
今と同じように「いじわる」と拗ねた顔を見せたけれど
今のこの表情はあまりに色気を帯びていて
自分だけが中学生のままのような錯覚に陥る。
護るべき年下の女の子が急に自分よりお姉さんになったような。

新しい表情を見つける度に惚れている。
今後、自分が留守の時の彼女の「秘め事」の表情を
見られる機会は来るのだろうか。

今はその存在自体知らないから、計画は建てられないが。]

[太腿は紫亜の裡を満たすものではないのに
早く寄越せとばかりに押し付けられた蜜口がくぱくぱ開閉する。
その度にぬるついて、ごくりと生唾を飲んだ。

今すぐにその奥の奥まで貫いて、
心の赴くままに腰を振りたくり
紫亜の膣内に思い切りザーメンをぶちまけたい。

荒い息で獰猛な慾を飼いならし、
紫亜の背を叩く力を加減した。]

[まだだめ、と制止したのは紫亜の方でもあったのに
絶頂のふわふわから戻り切れていない惚けた表情のまま
キスを強請る。
手が湯に沈んだ。]


 っっっっ!!


[旅行の予定でもないのに何故、と
問うような余裕がある訳がない。

宛がわれたその洞に向けて、
一気に突き上げる。

散々昂った自身を突き立てたことで]

[は、と息の塊を吐いたのは、
勢いよく飛び出た精子を紫亜の子宮口に浴びせかけてから。

恥じらいに気まずくなる時間もないまま、更に腰を振る。]


 ぜんっぜん萎えねーわ、
 一回出たけどこのままもう一回、いい?


[紫亜の真似をした児戯のようなキスを繰り返す。
ばちゃばちゃと湯が音を立て、水位が段々下がるが
気にしていられない。]


 紫亜、 ――薬飲んでんの、
 俺に言って良かったのか?

 腹、精液でパンパンになるかもだぞ?


[薄い腹が孕んだみたいに膨れるのは忍びないが、
諦めて貰おう。
頑張れ、と子宮にエールを送るように、
紫亜の下腹を撫でた。**]

[下肢に触れる硬さはもう何度も奥まで受け入れたもの。
 指先で触れれば、一つ一つの筋まで分かるぐらい。
 
 背を優しく叩いて見上げる彼はまだ
 余裕があるように見えて、笑う気配もしていたけど、
 我慢できずに身体を擦り寄せて、自らキスを送る。

 あなたで感じるようになった身体を。
 あなたの形を覚え込んでしまった身体を、
 満たしてほしくて。

 誘う口ぶりは年の差を感じさせないように、
 色を乗せて、またあなたが知らない表情を見せる。


 
欲しいと、思うようになったのはあなただから――。



 甘くねだれば息を詰めるような音が洩れた。]

[ぬるぬると滑りをよくした入り口に先端を宛てがい、
 微かに腰を揺らめかせていたのも束の間。

 下から一気に突き上げれて、奥深くまで。]


  
は、ぁぁぁ
ああぁ
ッ、んンッ――――!



[猛り狂った硬直が獰猛に襞を割り、その衝撃に
 喉奥から迸るような声が溢れて、バスルームに響き渡った。
 
 突然の挿入にグっと肩に添えていた手に力が籠もって、
 彼の肩口に爪を立ててしまう。

 と、同時に。
 どぷ、と中に熱い飛沫が飛び散るのを感じて。]

 
  ……ぁ、っ、なか……っ、……


[舌っ足らずにお腹の中に撒かれた子種を身体で覚え、
 満たされたような笑いを、不意に見せた。

 ……のも、数秒のことだっただろう。
 収まる気配のない猛りがすぐにまた硬さを取り戻していく。]

 
  ッ、ん、ぁんッ、あっぁッ、ぁうッ、
  ンっ、ぁ、ぅん……ッ、
うごいてっ、ぁ、ッ……


  ひゃう、ッ……んんッ!


[何度も送られるキスに蕩けて、突き上げられる度に
 お湯が浴槽からばしゃばしゃと溢れ出していく。
 気持ちよくて、どんどん何にも考えられなくなっていってしまう。]

[キスの合間に吐息と喘ぎを逃して、彼の突き上げから
 ずらすみたいにして腰を揺らしていく。]


   あぁ、ぁッ、ぁー……ッ、


[声を殺していたのも忘れ、だらしなく解けた唇からは
 止め処なく声が、溢れ、浴室に響いて。
 突き上げられる度に、彼の身体の上で踊る。

 避妊用にピルを飲み始めたのは最初の旅行がきっかけだった。
 体調を整える為でもあった薬は、
 彼とのセックスを体験して、
 直接彼の熱さを感じることを覚えてからは。
 
 少しずつ、少しずつ、身体を開かれていくみたいに
 癖になり、いつしか、継続的に飲む機会が増えていった。]

[湯に彼の吐き出した白が溶けていく。
 彼を感じることを悦ぶ中を、愛でるみたいに
 彼が柔く下肢を撫でるから。]


  んンッ、いいッ、……のッ、
  もとい、さんで……ぁっ、

  ……おなかっ、いっぱいに、してッ……



[きゅう、とまたお腹の下が疼いてしまって。
 満たされることを想像してぞくぞくと震えてしまう。*]

[普段は復活するにしてももう少し射精後にインターバルを設けている。
それは男の生理として射精後に訪れる脱力感によるものでもあるし、
紫亜の身体を気遣うという理由もある。

あっという間の絶頂とはいえ、
「出してもまだ完全に堅いまま」というのは珍しく、
それ故に止まれない。

一瞬解けた表情で、紫亜が裡で胤を受け取ったと気づいた。
ピストンが終わらないことで混乱させているようだ。
挿入の衝撃で肩に食い込んだ爪は
立てたままなら折れてしまわないだろうか。
そう懸念する自分はどこか遠くにいて、
律動を制止する権限を持たない。]

[元からぬかるんでいた内壁は、精液によりますます滑りが良くなっている。

激しく揺さぶれば紫亜の方も理性が霧散していくのか、
遠慮のない声量がバスルームに響いた。]


 はー……堪んねぇな、
 俺、紫亜の声、すっげーーーー好き、


[しみじみ言う言葉は本人に届いたか。
聞こえていなくても脳内に刷り込むように耳元で。

散々舐めて浮き上がらせた乳頭を指先で強く摘む。
座位はこの「全部愛せる」感覚が良い。]



 ったく、食いしん坊め。


[それは料理人こいびとが一番好きな人種だ。
彼女は本当に卯田を喜ばせるのが上手い。

全部呑めよ?

と囁いて、ぐっと腰を持ち上げた。
2回目が近い予感がする。*]

[いつもはもっとゆっくり、それこそ。
 揶揄うみたいに笑って、可愛がってるくれる。
 そんな余裕を見せている彼が、息をつく暇もないくらいに
 水面を揺らして、腰を突き上げてくる。

 肌がぶつかる音が聞こえない分、ばしゃばしゃと溢れる
 水面が低くなって、その激しさを表していた。

 体の奥に確かに届いている。
 水の中だというのに、激しさを感じる揺さぶりに、
 絶え間なく声が溢れて、抱きつく腕に力が籠もる。]


  ふぁ、ぁんッ、ぁ、きもちっ、い、よぉ……、
  すき、ぁっ、そこ、……はぁ、ぁッ


[一度外れた箍は、緩み切って快楽を追い求めていく。]

[気持ちいいことを伝えて欲しいと言った彼の通りに、
 感じる場所を伝える、んッ、と声を漏らして。
 身体の中の水気を意識すれば、
 柔らかな内壁がきゅうと彼自身に纏わりついた。

 いつもの薄膜を感じないせいか、それとも。
 お湯に揺蕩っているせいか、彼自身の熱さのせいか。

 刀身の形をより身近に感じて、腰が疼く。]


  ぁ、っぁッ、ん、だめ、っ、よすぎて、ぁっ、
  ……っふゃ、ぁんッ、ぁ、あぅッ……


[突き上げられる度に声が断続的に途切れてしまう。
 低く囁く声の内容まではぼうっとした頭では、
 理解できないものの、すき、という単語だけは拾って
 蕩けた顔をより一層蕩けさせて、微笑い。]


  …ぁ、あッ、んん、ンンッ、や、らめぇッ……


[蕩けた瞬間に、弱い箇所を摘まれて背を反らし、
 どうしようもない快楽に身悶え。]

[どくんと大きな脈動を中に感じたら、]


  イ、っちゃ、……や、ぁッ、
イくッ、

  は、ぁ、ぁぁッ、
ぁうッ……―――ッ、……!



[それを皮切りにぞくぞくと体中に震えが走って、
 ガリ、と肩に爪痕を残す。爪に白い筋を残して。
 彼の腿の上で、びくんっと一際背が撓る。
 
 甘い囁きに虚ろにがくがくと頷きながら、
 従順な身体が搾り取るように、きゅぅぅと収縮を繰り返して。彼をめいっぱい頬張って。*]

[時間に余裕がない訳ではない。
寧ろいつもよりも沢山ある。

今後も「いちゃいちゃ」しか予定を立てないのに、
計画的に愉しむのを先送りにして、
段々と減って温度も下がっていく湯舟の中で
紫亜の暖かさを追い求めていた。]


 ん、ここ、な?


[深くまで入ると穿つ照準がずれがちだが、
散々交わってすっかり卯田の形を覚えた膣は
どの体位でも「気持ち悦い」場所に当たるように
その場所を増やしているのかもしれない。

好きだと言われた場所から外れないように
慎重に突き上げるなんて真似、今の卯田には出来ないが。
感じるままに動かすと、そこが悦いのだと返ってくる。

不感症かもしれないと思うことは
もう金輪際ないだろう。]

[感じすぎて舌足らずになるところが好きだ。
それなのに極める予感を捕まえて訴える声は明瞭で。

二人同時に達したのを、きつく収縮する内壁で知る。
肩に鋭い痛みが走るのすら、射精の勢いをブーストする効果を
付与するだけだ。]


 ッ!


[息を詰めた。
先程出し切っていなかった訳でもないのに
たっぷりと装填された胤が紫亜の蜜壺を泳いでいく。]



 ……っふーーーー……


[流石に今回は脱力感がすごい。
自然と後ろの壁に頭を凭れさせ、
絶頂の瞬間に背を撓ませた紫亜を抱き寄せた。

下肢はまだ繋がったまま。
だが萎えたものと拡がった紫亜の蜜口の隙間からは
白が零れていく。]


 今気づいたけど、随分散らかしたな……。
 風呂でしてこんな湯が減ることあるか?


[冷静な思考が戻ってくると、水位に笑ってしまう。
これでは何の為に浸かったのやら。

当然出る前にはお互いシャワーを浴び直さないといけないだろう。

そして。]

[気持ち悦いと訴えれば、もっと快感を促すように
 確認しながら突き上げられていく。
 
 ときに的確に、ときに掠めるもどかしさすらも
 快楽を煽って、は、と乱れた呼吸を繰り返し、
 感じ入りすぎた瞳は潤み切って目尻に涙を幾つも溜めた。

 涙なのかお湯なのか、汗すらなのかも分からない。
 ただただ与えられる快感に流されて、
 身体中で彼を感じて、がくがくと頷いて。
 
 迎えた絶頂は想像もできないくらい気持ち、悦くて。]




  [ 頭も身体も彼でいっぱいに、満たされて。 ]



 

[ぐっと腰を引き寄せる手が強くなる。
 と、同時にぶわりと熱が体内に広がっていく。

 何度か味わ合ったその熱さに、とろんと瞳が蕩けて。]



  ……ぁ、……ッ、



[喉を反らしたまま、恍惚とした表情を浮かべ。
 一滴も残さず胤を飲み干すみたいに、内壁が蠢く。]

[長い、長い絶頂はすぐには引かなくて。
 ひくん、とまだ身を細く震わせてようやく。
 ずる、と手が肩口から滑り落ちていった。

 硬さを失った彼のものをまだ飲み込んだまま。
 ぺたりとお尻を腿の上に落ち着かせ、
 彼の胸元に寄り掛かるようにしなだれて、
 少し早い心臓の音が、耳に響く。]


  ……はーっ、……はぁ、……


[小さく身じろげば、まだぬるりと下肢に名残があって。 溢れたお湯で移動した風呂桶と、椅子が
 流されて端の方へと偏っていることに言われて気づく。]

 
  ……ふふっ、半分ぐらい減っちゃったかも。
  また、温まらないと、ですね。


[笑う声につられて、くすくすと笑いだす。
 もう少しじゃれあっていたいけど、ふやける前に。
 互いの身体をシャワーで洗い流して、
 次は彼のお腹を満たさないと。]

【人】 オルテイシア


 
  晩ご飯、用意してますよ。


[一度火を通した常夜鍋は、また火にかけるだけでいい。
 準備にあまり時間がかからないもので良かった。

 身体を重ねた後の、何気ない日常の会話に。
 また、小さな幸せを感じて。
 お腹は満たすことにはならないけれど、
 促すようにちゅ、とまた頬に口づけた。*]
(1) 2023/06/24(Sat) 23:27:05
[感じるのも上手になった紫亜は
絶頂に抗わず全身を快楽に任せるのも上手になった。

そうなるようにずっと言葉で洗脳めいたことをした自覚はある。
その言葉を受け入れるだけの愛と信頼を寄せてもらっている自覚もある。

だから、

しあわせ、と。

声には出さずに唇を動かした。

胸に身体を預けている紫亜にはその動きは見えなかっただろうが。]


 こうなったらもう元の湯とは全然別物になってるよな。


[互いの体液が溶け込んでしまっては、
一度抜いて掃除をしないといけないだろう。

身体は怠いし腹も減ってはいるが、
時間が経てば湯に浮いた自分の精液の塊や
激しい交合で抜けた毛などを見て
嫌な気持ちになることは想像に難くないから、
風呂掃除は請け負うことにした。

湯を抜いている間にシャワーで互いの身を清めた後、
着替えに出ていく紫亜を見送って
自分が責任をもって残滓を片付けよう。

視界の端に流れた風呂桶と椅子。
覚えたての10代みたいながっつき方をしたなと
その遠さに気づかされれば少し恥ずかしい。]

[音にならなかった言葉は耳に届くことはないけれど。
 同じようにしあわせを感じているのは、
 共に過ごした時間が少しずつ長くなっているからか。

 仲の良い家族や、お互いを尊重し合うような夫婦。
 良い関係性を続けていきたいと感じる者たちは、
 次第に自分をお互いに似せていくという。
 シンクロニーという顔や性格が似ていく現象。

 それは、少しずつ彼と溶け合っていくようでしあわせだ。

 いつか、そんな話を彼にもしてみようか、なんて。
 心内に楽しみを一つ残して、
 今はとくとくと心臓の音が聞こえることに、
 安堵を覚え、身を擦り寄せて懐くことにして。]

[事後の象徴を思わせるような、お風呂の惨状に笑って、
 それだけ夢中に抱き合っていたことに恥ずかしさを
 覚えつつも、幸福感のほうが強かったけれど。]


  よ、ごしちゃって、ごめんなさい……っ、


[後の掃除のことを思えば少し居た堪れない。
 浮いた残滓に仄かに顔色を赤くしたり青くしたり、
 そんなやりとりを重ねながら結局、
 晩ご飯の用意と、支度の長さを考慮した結果、
 後片付けは彼にお任せすることにした。

 料理人に楽しみと言われれば、張り切るほかない。]

[お仕事でもお家でも料理で饗してくれる彼だけど、
 だからといって甘え続けて彼にばかり、
 台所を任せるのではなく、両立したい。]

 
  たくさん食べると思って、
  豚肉多めにしてますよ。  


[既に確認済みであれば隠す必要もない。
 今日も遅くまで働いた彼を癒やすべく、腕を奮う。]

【人】 オルテイシア

[彼の応えはどうだったか、どちらにせよ。

 望む形の姿になって、キッチンへと向かっただろう。
 髪を束ねるバレッタは彼の部屋に初めて泊まった
 夜と同じものを使い続けている。
 
 ヘアケアやヘアアクセサリーが並んでいる棚には、
 紫色の蝶が踊っているかんざしも大切に飾られていた。
 
 ジップアップのもこもこのゆるいパーカーと
 同じ素材のホットパンツに
 歩くだけで埃が取れるスリッパ。
 もこもこ素材はこの時期でも冷房を付けばちょうどいい。]
(4) 2023/06/25(Sun) 1:28:28

【人】 オルテイシア

[ほうれん草と豚肉はもちろん、
 もやしと木綿豆腐も追加した常夜鍋を火にかける。

 昆布とお酒で取った出汁が具材に染み込んでいく。
 その間にポン酢の準備を少し。

 市販のポン酢だけでも十分だけれど。
 それだけじゃ料理人の口に運ぶのは納得しない。

 ポン酢にお醤油を少し多めに加え、
 大量の大根おろしをすりおろしていく。 
 普段の薬味の量ではなく、
 スプーンで掬えば一山になるくらいの量だ。

 そこに白と黒のごまを混ぜ、最後にカツオ節を少し。
 豚の脂身がさっぱりと入る夏の風味にしていく。]
(5) 2023/06/25(Sun) 1:28:39

【人】 オルテイシア

[摺鉦と格闘していたら彼も掃除を終える頃だろうか。
 鍋敷きをテーブルに敷いて、
 二人分の取皿とお箸を用意する。]


  お掃除ありがとうございました。
  飲み物何にしますか? お茶でいいですか?

  それとも、呑んじゃいます?
 
 
[男の人はお鍋だけじゃ足りないだろうか、と。
 少し腹の足しになるように。

 新玉ねぎを丸々一つ、米印に切込みを入れて。
 バターを乗せてラップをした後、電子レンジに温める。
 温まったものをひっくり返し、
 醤油と回しかけて粉末のパセリを散らせば一品。

 彼の分だけ用意して、取皿の横に添えてから、
 飲み物のリクエストに応えることに。**]
(6) 2023/06/25(Sun) 1:29:15
[元々家族のようなものだった。
何度も織戸家にお世話になり、同じ食卓を囲んだ。
その数年間を上回る勢いで恋人になってから「似ている」と
感じることが多くなっている。

「同じ気持ち」という要素は大きいのかもしれない。

これから先、どんなところが似てくるのだろう。
楽しみなようでもあり、
自分が好きになった紫亜の良いところが
変わらないといいなという「違い」が
残ってほしいという気持ちもあり。]



 いやどう考えても俺のが汚してるから。


[苦笑して、風呂場に置いてある排水溝ネットを手に取った。
そのまま湯を流せば詰まってしまう恐れがあるので、
ネットを湯の中で回してある程度湯を漉してから
流すようにしている。

情事の後片付けも卯田にとっては「いちゃいちゃ」の一環だ。
「湯冷めするなよ」と微笑んで見送った。

卯田は料理人ではあるが、
「愛する人の料理を食べたい」普通の男でもある。
紫亜が自分と食べることを考えて用意してくれることが
とても嬉しい。]

[思春期の頃からの付き合いだから。
 家族のように顔をつき合わせることも度々あった。
 その頃は、将来に一緒に居ることなんて考えもしなくて
 「似ている」ところなんて一つもないと思っていた。

 付き合ってみて知る、彼の癖や思考を、
 一つ知る度に、「同じだ」と思うようになって。
 その度にほんのり嬉しさを噛み締めてしまえば。

 昔に頑なに敬遠していたのが勿体ないと思うくらい、
 もっと早くに知っていればとも思うけれど。

 昔、じゃなくて、今、好きになって欲しい。
 「違い]がある箇所も「同じ」箇所も同じ分だけ。]

[汚してしまったのは二人の結果だとは、思うけど。
 こういう時に責めずに買って出てくれるところも、
 意識しているのかは分からないけれど、
 罪悪感を抱えなくていいと思わせてくれる所以。

 優しさに甘えて身支度を先に済ませながら、
 彼の着替えがあるかもう一度確かめて。

 もう一度覗き込んだバスルームで。
 意地悪く笑う顔に、言葉が足りなかったことを自覚して、
 慌てて手をぶんぶんと振って否定した。]


  そう、じゃなくて!
  
  下着、……また汚しちゃうかもだから、
  聞いただけですっ、服は着ますっ!


[さすがにはだかで動き回るのは恥ずかしさにも限度がある。
 もうっ!と言葉の足らない自分を棚に上げて、
 バスルームのドアを閉じた。]

【人】 オルテイシア

[食卓の準備を進めていれば、セットアップに
 身を包んだ彼の姿が見えた。

 仕事と違ってラフな姿を家で見るようになったけれど、
 何を着ていてもやはり、体格の差を感じてしまう。

 それは普段洗濯物を請け負っていることからでもあるし、
 一緒に洋服を買いに行く機会が増えたからでもある。
 自分の服とは違う布面積の多さに、
 時折自分の身体に当てて比較してみたりもした。

 シンプルな柄と色を好む彼は、
 自宅でもモノトーンや、単色の物が多い。]
(10) 2023/06/25(Sun) 21:40:30

【人】 オルテイシア

 
  大根おろし、夏場にはさっぱりしていいですよね。
  お肉足りなかったら、後から足しますね。

  ビール、ビール……、
  あ、じゃあ私もサワーをちょっとだけ。


[と、支度の合間に冷蔵庫を覗き込んでいたら、
 彼の気配を後ろに感じて、頭上を見上げ。]
(11) 2023/06/25(Sun) 21:43:09

【人】 オルテイシア

[エプロンを解いて、食卓を囲む。
 我が家での食卓の時間は遅い。
 けれど、二人で囲むことのほうが大事だから。
 彼の表情を盗み見て笑い、両手を合わせる。]


  いただきます。


[簡単な食事でも喜んでくれることが嬉しい。
 新玉ねぎのお裾分けは少しだけ頂くことにして。
 取皿にほうれん草と豚肉をちょっとずつ取り入れ、
 大根おろしの染みたつけだれをたっぷりと掛けた。]


  ふふっ、いいですね。夏のお鍋。
  熱くなっちゃうけど、美味しい。


[お腹の辺りを、無意識に抑える。
 量はあまり食べられそうにないから、
 殆どを彼に食べてもらうことになるだろう。*]
(12) 2023/06/25(Sun) 21:43:43
[
  同じ気持ち、
       似ていく思考、
             違う得意分野、

どれも大切にして、「好き」を重ねていく。

紫亜が洗濯や服選びを面倒と思わずに楽しんでくれるように
卯田は掃除や力仕事を任されるのが嬉しい。

罪悪感を抱えないでほしい、とは思っているけれど、
そう感じさせないことを意識して気負っている訳でもない。

相手が好きだからできること、だ。]

オルテイシアは、メモを貼った。
(a0) 2023/06/25(Sun) 23:15:45

【人】 オルテイシア

[おかわりを示唆すれば、そのままでとの申し出に、
 時計へと目を移した。飲むには遅くない時間。

 私に合わせてグラスが二つ並ぶ。
 そんな些細な「同じもの」にも目許が緩む。
 
 使っている箸は女性用と男性用。
 大きさは違えど、同じ柄の色違い。

 ここにも「似ているもの」が一つ。
 
 グラスを軽く合わせれば、ガラス擦れる音が響いた。]
(17) 2023/06/25(Sun) 23:58:38

【人】 オルテイシア

[つけだれは彼にも気に入ってもらえた様子。
 少し付け足したお醤油も言い当てられて、わ。と
 感嘆の声を小さく上げた。]


  すごい、やっぱり分かるんですね。
  市販のポン酢にお醤油をちょっと。
  ……気に入ってもらえてよかった。


[ほっと胸を撫で下ろして、自身も箸を伸ばした。
 大根おろしのさっぱりとした味がほうれん草と絡む。
 お昼の話になれば、うどんに興味をそそられる。
 出汁をそのまま残していれば、美味しくなるだろう。]

  
  うどん、いいですね。美味しそう。
  フレンチトーストも食べたいですっ。


[生地にしっかりと液が染み込んだフレンチトーストは
 間違いなく美味しい。明日の話なのに喉が鳴る。]
(18) 2023/06/25(Sun) 23:58:50

【人】 オルテイシア

[お鍋を食べるに缶一本のバランスはちょうどいい。
 会話が弾んでいるうちに、お鍋も缶も減っていく。
 
 片付けは食洗器くんにお手伝いをしてもらった後。
 テレビから流れる交通情報に、
 予想以上の大雨だと改めて実感しながら。]


  結構降ってますね、お仕事お休みで良かった。


[お互いの職場に近くなった分、
 職場に行けない距離ではないが、雨の日の出勤はつらい。
 災害も酷くないようなら、
 一晩をしのげば落ち着いてくるはず。]
(19) 2023/06/25(Sun) 23:59:15

【人】 オルテイシア

[片付けを終えて、残りのグラスを手にソファに移った。
 眠る時間を気にしないで夜更かしできるのは休日ならでは。
 彼の声に誘われるように、手元のタブレットを隣から覗く。]


  映画、何があります?
  続き物よりかは、一本で終わる方がいいですよね。


[スクロールされていく画面を眺め、ふと隣を見上げて。
 一度、ソファから立ち上がり、彼の腕を持ち上げた。]
(20) 2023/06/26(Mon) 0:00:41

【人】 オルテイシア

 
 
  よいしょ、っと……、


[身じろぎ、彼の股の間にお尻を落ち着かせて。
 彼の胸元に背中を預ける代わりに、タブレットを預かる。]

  
  こっちの方が見やすい?


[後ろを振り返り、どうです?と笑って。
 再び画面に視線を戻せば、最近テレビで話題になっている
 恋愛モノの映画が目に留まった。**]
(21) 2023/06/26(Mon) 0:01:30
オルテイシアは、メモを貼った。
(a2) 2023/06/26(Mon) 0:04:30

【人】 オルテイシア

[料理は一手間加えるだけで、味が変わるのよ。

 ……と、母はよく言っていた。
 その言葉に軽く相槌を打つだけで留めていたのは、
 つい最近までのこと。

 自分が食べるだけならと、おざなりにしていた料理は
 彼と暮らすようになってから味が気になり始め。
 
 母の味が好きだとよく言っていた幼かった彼は
 大人になり実家に共に挨拶に向かったときも、
 母の手料理に喜んでいたから。

 その頃から少しずつ、時折実家に戻っては
 母の味の指南を受けるようになっている。

 ほら、見なさい。という母の誇らしげな顔が、
 羨ましくもあり、越えてみたいという気持ちも、また。]
(26) 2023/06/26(Mon) 19:56:48

【人】 オルテイシア

[もちろん彼の手腕から盗むことも多々あるから、
 どちらかといえば私は、
 母と彼のいいとこ取りをしている
 サラブレッドのようなものだ。]


  卵とじうどんですか?
  だったら、あんかけにしても美味しそう。


[そんな相槌を打てる程になるくらいには少しずつ。
 料理の腕も成長してきている、と思いたい。]
(27) 2023/06/26(Mon) 19:57:10

【人】 オルテイシア

[片付けをする傍らで、雨を気にする彼に笑う。]


  そうですね、平日だったら多分出勤してたと思います。


[余程出勤人数が減ることがなければ、事務と言われる
 仕事は積み重なるものだから、つらいところ。

 人を気遣う癖はやっぱり、彼本来の性質なのか。
 会話の隙間に見える人柄に目を細め、]


  うん、たくさん夜更かしできちゃいますね。


[悪いことに誘うみたいに、そのまま片目を伏せて笑ったり。
 ようするに機嫌が良いことは伝わるだろう。]
(28) 2023/06/26(Mon) 19:58:03

【人】 オルテイシア

[大きな身体に包み込まれるみたいに、身を落ち着ける。
 笑う声がお許しだと分かれば、彼にも見やすいように
 両手でタブレットを持ち、少し身を低くした。

 付き合う前には恋愛映画を自分に置き換えて、
 楽しむことだってあったと思う。
 
 今は想像よりも本物のほうが破壊力が高くて、
 毎日のようにまた、恋をするような日々だけど。]


  ……あ、この女優さん私好きです。
  すごく上手で、確か前に見た映画でも……、


[映画を見ながら、時々後ろにいることを
 確かめるみたいに声を投げたりもしていれば。]
(29) 2023/06/26(Mon) 19:58:34

【人】 オルテイシア

[話しかける度や、座る位置を変える度に、
 彼も後ろで身じろぐ気配が伝わってくる。

 それでも、映画が主軸に関わる部分にくると、
 そちらに意識が向いて真剣に見始めていた頃、

 そっと、後ろから抱き寄せられると共に、
 お尻につんと、ぶつかる硬さに気づいた。]


  ひゃっ、……ぅ……、


[……気の所為?なのかな、でも、そうじゃない?
 さっきまで喋っていたはずなのに、
 映画に夢中になっていたせいで
 お互い口数が少なくなってしまっている。]
(30) 2023/06/26(Mon) 19:59:11

【人】 オルテイシア

[眼の前の液晶画面に意識を戻す。
 一緒に見に行った映画を覚えていてくれた。
 その時に立ち寄ったお店や、手を繋いで帰った夜。

 映画は見ているのに脳裏に浮かぶのは、
 彼に纏わることばかりが過ぎる。]


  ……ん、そう。
  あの映画で好きになって……、賞、取ったんだ。


[会話に返す会話がふわふわしていく。
 BGMも盛り上がり、シーンを繋ぐ描写が長くなる。
 一度去りかけた男性が戻ってきた時、
 内心ほっとした、のに唐突に始まった
 情熱的なキスシーンに思わず、こくん、と息を飲んだ。]
(34) 2023/06/26(Mon) 22:02:57

【人】 オルテイシア

[こういうシーンの時に口を挟むのは野暮だろう。
 妙に気まずい沈黙のような間が降りて、
 タブレットを持っていた片手が、浮いて。
 無意識に彼の袖を掴む。]


  ……
は、
……


[また、少し座り直せばキスシーンが終わって、
 まるで自分がしていたみたいに長い溜息が零れた。

 あれだけ名残惜しむようなキスをしていて、
 別れを選んでしまうことに胸が痛む。]

  
  ……戻ってきて、ほしいなぁ……。


[そうであろうと信じていても。
 先の展開を知らないから、願うみたいに呟いた。
 画面の中で会えない二人の代わりみたいに、
 腰に回された手に腕を絡めて、身体の方へと引き寄せて。]
(35) 2023/06/26(Mon) 22:03:44

【人】 オルテイシア

 

  ……ぅん、?
 

[別のところに意識が向かっていたせいで、
 掛けられる声に一瞬反応が遅れてしまう。
 惚けたような声を洩らして、
 こくんと子供みたいに頷いた。]


  ん、あの映画はミステリも入ってました、よね。
  途中ちょっと怖かったシーンもあった、ような……。


[映画館で見ると音響の派手さがよく分かる。
 つい身体が強張ってしまうシーンも何度かあった。

 明らかなホラー映画は見る前から避けるようにしては
 いるけれど、サスペンス要素やミステリなどは、
 物語が気になってついつい興味で見てしまう。

 不意打ちの血の描写や驚かせるようなシーンは、
 そういうときにこそ出てくるもので、
 何度そういった演出に驚かされ、ポップコーンを
 食べる彼の横で、びくっと身体を揺らしたことか。]
(39) 2023/06/26(Mon) 23:48:06

【人】 オルテイシア

[ちなみに中学生の時にそういうシーンがあったら、
 兄と居ても気まずくて顔を隠してしまったり
 席を立ってしまうような状態だったので、
 顔を隠さず見れるようになったことは成長だ。

 何気なく彼が口にした「忘れられない」という
 キーワードが心に残る。
 忘れられずに思い続けていた経験があるから。]


  あんなキスされたら、忘れられないもん。
  …………ずるい。


[先程のシーンを思い出して、指が無意識に唇をなぞる。
 何かが物足りない感覚に、己の指を軽く、食んで。]
(40) 2023/06/26(Mon) 23:48:49

【人】 オルテイシア

[好きな映画の好みや、苦手なジャンル。
 一緒に過ごしていくうちに分かること。
 
 自ら好みや苦手なものを申告することもあれば、
 接しているうちに自然と彼が察することもある。]


  何かあるな、っていうのは分かるんですけど、
  分かってても、びっくりしちゃう。


[見入っていればいるほど余計に。
 そう、くすくす笑って。

 苦手だと気づいた彼が帰り道に温めてくれた手は、
 冷えた空気で凍えた手には酷く優しくて。
 言葉も、温度もゆっくりと身体に染み渡っていった。]
(43) 2023/06/27(Tue) 1:45:22

【人】 オルテイシア

[意見は合致した。置いていく側がするのはずるい。
 でも、反面。
 そんな心の残し方をする人を少し羨ましくも思う。]


  まるで……、
  ずっと好きでいてもいいって、言われてるみたい。


[もし、許されるのならば自身も好きで居続けるだろう。
 指を食めば、その先で彼から贈られたリングが光る。

 グレーと紫で彩られたニョッキを食べた後、
 私の薬指に落ち着いたエンゲージリング。
 互いに心変わりをすることはなくても、
 誓いを形に残したような光は今でも安堵を与えてくれる。]
(44) 2023/06/27(Tue) 1:45:44

【人】 オルテイシア

 
  ふふっ、だったらこのままでもいいかも。

  怖いシーンを見ても、
  ……もう一人じゃないですし、ね?


[作り手の予想通りのリアクション。
 びっくりするのは心臓には少し悪いけど、
 それも楽しんでいることになるのなら、と肩を竦めた。

 目に焼きついたシーンが頭から離れず、
 一人暮らしの時は照明を付けたままにして
 眠った夜もあったけど。
 今は、隣で貴方の寝息が聞こえるから怖くない。

 映画と同じように、彼からサプライズを贈られた後も。
 はしゃいで写真を撮ったり、
 涙を流して喜んだりするくらい態度には出てしまうから。]
(47) 2023/06/27(Tue) 22:41:52

【人】 オルテイシア

[写真と共に記憶に残る味は、今も思い出せる。
 見栄えも美しいことながら、味も確かなもので。

 写真とお腹の中に収めていきながら、
 コンフィチュールとジャムの違いを教わったり、
 紫色のニョッキはどう作ったのかを知りたくなったり。
 
 お料理と共に告げられた言葉を思い出せば、
 自然と表情が緩んでしまう。]


  ……そうですね。
  私も基依さんに好きで居てもらえるように
  頑張らなくちゃ。


[緩んだ頬を抑えつつ、今度はぎゅっと拳に変えた。
 数年越しの想いを叶えた乙女の決意は固い。

 そんな決意の傍らで、彼が将来の話をする。
 プロポーズを経て、同棲をしているけれど。
 正式な夫婦と呼ばれるにはまだ段階が足りない。]
(48) 2023/06/27(Tue) 22:42:08

【人】 オルテイシア


 
  ……はい。そろそろ考えたいですね。

  ……ちなみに、SASANKAって。
  レストランウェディングはできますか?


[そっと、左手に嵌った指輪を撫でて。
 話題に彼と再会した、彼の大事なお店の名前を挙げる。

 それとも、お店でブライダルを選んだら、
 彼のことだからお休みの日も働いてしまうだろうか。]
(49) 2023/06/27(Tue) 22:42:50
オルテイシアは、メモを貼った。
(a5) 2023/06/27(Tue) 22:46:30

 




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