【人】 御曹司 ジャヤート[>>152声をかけただけで肩を跳ねさせてしまう。 声も緊張したものに聞こえる。 その事にジャヤートは秘して感動を覚えていた。 家の女たちときたら男勝りであるし、大体>>0:3ばーさんも勝気であるし交易先で見かける他種族の女と比しても全然まぶくない。 それが良いと言う男もいるがジャヤートは女の子らしい女の方が好みである。 目の前の子は見た目も好みであるし結婚するならばこう言う子が良い] ……ん、結婚? [見惚れていると>>153結婚するのが怖いと聞えた気がした。 はて、と首を傾げる。 >>154リル族だと判ったのは当然だろう。 ジャヤートは全く持って芋くはない。 だが今日婚礼するのは自分たちとヴィス族のはずでヴィス族の女は芋い子であるから目の前の子は違うはずだ。 つまり――] (155) 2021/12/03(Fri) 20:44:06 |
【人】 御曹司 ジャヤート そうか、不安も覚えるか。 君のように可愛い子ならば可愛がられようものだ。 例え怖い男でも潮風の中口にする清涼の水の如し。 その愛らしさが男の心を穏やかにしてくれるだろうさ。 [この娘は近隣の村で婚姻があるのだろう。 結論に達したジャヤートは同時に気落ちしていた。 まぶい子には皆男がいる。 流石に他人の嫁を奪うのは仁義に反する行為である。 だが割と肩を落とした状態で目元に湛えられた水面を見ては苦笑して――布など持っていないものだから袖口を目元に触れさせ雫を奪う] (156) 2021/12/03(Fri) 20:44:18 |
【人】 御曹司 ジャヤート リルだろうと何だろうとな。 そう言うものに差はないんだ。 [ヴィス族を除くと心の中で付け加え、白い歯を浮かべ笑みを見せる] 俯かないで前を見ておくことだ。 俯けば陰りが見える。 可愛い顔が陰っては怖くない相手でも表情が曇ってしまうぞ。 [だから空元気でも笑みを浮かべると良い。 誰でもない、自分のために。 その見本のように爽やかな夏空のような笑みを浮かべていた*] (157) 2021/12/03(Fri) 20:44:40 |
【人】 御曹司 ジャヤート[>>165やはり可愛い。 恥ずかしいと言う仕草も表情も可愛い。 それだけに実に惜しい。 この娘を嫁に出来る果報者にアウライェンの斬撃をお見舞いしてやりたい程である。 何せそれと比べればジャヤートの嫁は芋い娘なのだ。 きっとコロコロとしているのだろう。 海の上は過酷な環境だ。 未知の世界への冒険は節制と規律によって成り立っている。 その分、身に余るものによって堕落することはない。 余分な肉は堕落の象徴なのだ。 眼前の娘は一族と比するとふくよかな方だがそれは"白桃"のようなものだ。 先ほど触れた目元も柔らかで頬はきっともっと柔らかい。 何よりも>>169浮かべた笑みは極上のものである] そうだ、昔ながらの知人も言っていたぞ。 悪いやつではないかもしれない。とな。 会ったこともない者は正直判らないだろ。 [だが、ヴィス族は別だ。 根強い擦り込みは未だ消えてはいなかった] (183) 2021/12/03(Fri) 23:01:47 |
【人】 御曹司 ジャヤート フッ、もっと褒めると良い、このオレを。 かわりにいくらでも褒め返してやる。 [それなりの長髪を指にかけ前髪を横に流すと見つめる視線に視線を絡める。 つまるところ礼は不要である] さ、良い笑顔を見せてくれた礼だ。 これもダチが作ったものでな。美味いぞ。 [>>175とレモンの砂糖漬け乾燥物を懐の小袋から取り出すと一つまみ差し出しす。 そうこうとしている間にも荷運びの者たちの列が行きつく先へと到着すると手を振る] さ、オレは此処までだ。 君の相手が良い男であることを祈ってるぜ。 [しめくくりの言葉を述べると家の中へと入ろうとする。 中からは"若が来られたぞ"等と声が聞こえてくる中ごく自然とした素振りである。*] (184) 2021/12/03(Fri) 23:01:55 |
【人】 御曹司 ジャヤート[>>193朗らかに笑うところもまたまぶい。 森で獲れる果実と聞こえたがヴィス族以外にも森を生活圏にしている一族がいるのかと初見の知識に世界の広さを覚えた。 可愛らしく食べる姿などいつまでも見ていたくなる程であったが目的地に到着したのだから別れぬわけにはいかない。 何せ此処にはこれからジャヤートの嫁も来るのだ。 どの様な芋娘であっても人妻と二人で居るのは流石に不貞であろうし筋ではない。 幸いにも中は既に粗方準備が整っているようであった。 家具に装飾品とジャヤートが住むに相応なものを用意してある。 ヴィス族は質素と言うがこの程度であれば贅とは言えまい] オレも名残惜しいよ、本当に。 ではな。 [>>194誰かが年貢の納め時だと言っていたが誰がなんだと言おうとしたところで後ろ裾を引かれる。 振り返ると最高にまぶい可愛い子が裾を握っており小さな手可愛いなと思いながら振り返る] (222) 2021/12/04(Sat) 2:10:28 |
【人】 御曹司 ジャヤート いかにも、オレはジャヤートだ。 リル族きっての豪商の跡取りにして次期頭領とはオレのことだ。 よく知っているな。 誰か商人に聞いたのか? [>>195偉い子だと砂糖漬けの干しレモンをもう一つ差し出す。 然しながら花嫁衣裳で新しく夫となる者がいるであろうに他の男を捕まえるのは体がよろしくない。 だから早くお行きと背を押すつもりであったが間近で聞えた言葉に流石に耳を疑う] ん、マンユゥ? ヴィス族? いや、君がヴィス族なわけないだろ。 ヴィス族っていうのはこうな。 皆芋のようにコロコロしていると聞いている。 君はどう見ても白桃だ。とても可愛い。 オレ好みの女だ。 [だから違うだろう。 小首を傾げ記憶を辿る] (223) 2021/12/04(Sat) 2:10:45 |
【人】 御曹司 ジャヤート いや、あんのえばりくさった婆さんからは……。 ん、待てよ。 確か雷に打たれる前に名前も聞いていた気がするな。 ……いや、マン……ボウ? [頭の惜しいところまで出かかっている感覚がする。 拳を握り額を幾度か軽く叩くがからからと軽やかな音がするわけでもない] (224) 2021/12/04(Sat) 2:10:56 |
【人】 御曹司 ジャヤート …………そう、マンユゥだな。 マンユゥだ。 それがオレの嫁になる芋のようなヴィス族の女の名だ。 ……はて? [様子を伺う眼差しを受けて柔らかく微笑みを向ける。 目の前にはマンユゥと名乗るヴィス族であると名乗るまぶい女がいる。 刷り込まれてきた知識と目の前の現実の狭間で眉間に皺を寄せていき膝を折って目線の高さを合わせるとまじまじとマンユゥを見つめた] どういうことだ? オレ好みのこんなにまぶい子がオレの嫁でヴィス族、だと? 聞いている話と全然違うんだが、どうなんだ? [そして全ての答えをマンユゥへと丸投げした。**] (225) 2021/12/04(Sat) 2:11:07 |
【人】 御曹司 ジャヤート[ジャヤートに覚えはなくとも>>228マンユゥにはあったようだ。 辛うじて思い出した名だが>>68祈りを捧げた流星は空から落ちるのではなく昇って行った後、白黄の雷に打たれ蒼と黄が混ざり合い緑色のオーロラを形成した中心地に居たものだから記憶が酷く曖昧である] おかしいな、教えられてきたヴィス族と全然違うぞ。 未知への冒険に出られぬ根暗な引きこもり。 芋っぽいやつらじゃなかったのか。 [瞼を閉じて独り言のように呟くが声が大きいので普通に聞こえるだろう。 互いの一族が互いの一族を罵りあってきた結果が露呈する中、嘘だろという心境が胸中を渦巻いていた。 瞼を開く。 開けば>>229困惑の色が浮かぶ好みの女の子がそこにいた。 それだけで胸を穿つものがある] く。] (234) 2021/12/04(Sat) 12:14:54 |
【人】 御曹司 ジャヤートしかし、しかしそうか。 未だ見ぬオレが君の心を苛み怖がらせていたか。 心労をかけてすまなかった。 [手の甲に唇で触れる。 柔らかな肌に痕が残らぬよう優しく口づけを施し顔をあげる。 涼風のような笑みを向け] リル族のジャヤート。 確かにヴィス族のマンユゥを妻とするに相違ない。 大変不安にさせてしまっていたようだが。 オレは今生の余を、君と共に出来ることを嬉しく思う。 [人前であろうと構うことはなく。 口づけた手を引き身体を寄せ抱きしめた。 嫁となるマンユゥの香りと温もりが腕の内に広がる。 その甘い香りに頬が緩んだ。**] (237) 2021/12/04(Sat) 12:15:48 |
【人】 御曹司 ジャヤート―― 日常 ―― [ジャヤートにとって話を素直に聞いてくれる>>174だけでも嬉しい相手だ。 自慢話を聞いては相槌を打ち、仮面で表情は伺えぬが楽しそうな雰囲気を感じるだけで快い。 そうした意味でもコンはダチと言うに相応な人である。 >>175出してくれたアイデアは早速家に持ち帰り協議にかける。 果実を保存できるのは有難いことだし用意してもらった品も評判は良い。 作り方に関してはジャヤートの方が少しばかり難色を示す。 知識とは宝だ。 であれば相応の対価が必要である、と。 懇意にしてくれるに値するものを渡すのが商人の在り方だ。 さて、その時は用意できるものならば可能な限り用意しようと伝えたはずだ。 生命に関わる品なので安値をつけることはない。 コンが何を望んだとしてもジャヤートに用意できるものならば揃えるつもりで。 なお――後日、嫁が砂糖漬け干しレモンを気にいってくれたようであることは至極嬉しそうに伝えにいく予定である*] (246) 2021/12/04(Sat) 17:22:13 |
【人】 御曹司 ジャヤート[過程において>>238嫁様が頬を膨らませて睨みつけてくるがそれすらも愛らしいものである。 リル族については軽薄に見えないこともない程に快活快闊さっぱりした者が多いし乱暴と言われると海の上はある意味戦場であるからして言葉遣いも荒くなる時はあるしすぐ雷を飛ばしてくるので少なくともジャヤートの一族に関しては否定はできない。 他の三人はそうでもないと思うがあんのばばあこと族長は強かで勝気であるし的を得ているのではないだろうか。 ただそれはそれとしてヴィス族に関しては彼女にとっては不本意なことであったらしい。 自分たちの誇りを傷つけられて黙っておられず啖呵を切る。 そういうところも実にまぶい。 >>239思い込みはお互い様だ。 何せ親祖父その前の代から延々と積み重ねられてきた偏見と悪口の数々である。 少なくともマンユゥは全く聞いていた話とは違うしジャヤートは自分が幸せになれると一切疑わなくなっている] (247) 2021/12/04(Sat) 17:48:02 |
【人】 御曹司 ジャヤート さて、マンユゥ。 新居の家具は此方で用意させてもらったが。 何か足りぬものや欲しいものがあれば言ってくれ。 不自由がないようしたいからな。 [抱擁する身体を離して新居の中を指差す。 荷運びもそろそろ終わる頃合いだろう。 婚姻の儀までの間、中を見てもらうのが良いだろうと誘おう。*] (249) 2021/12/04(Sat) 17:48:29 |
【人】 御曹司 ジャヤート[>>253恥ずかしがってくれるマンユゥに密かに、それでいて隠すつもりもなくジャヤートの表情には喜色しか浮かんではいなかった。 周囲の声は凡そはジャヤートを褒め称えるものであるしヴィス族の娘が聞いていた話と雰囲気が違うという辺りでも剣呑な声はないだろう。 その辺りはこれまでのジャヤートの人柄もあるのだろうが、当の本人は耳元で聞こえる甘い声に相好を崩していた] なに、……いや噂に聞いていたとはぜんっぜん違うとは言え。 例えヴィス族でありまぶくない相手であろうとオレの嫁。 不自由ないよう取り計らったつもりだが……。 ……すまん、マンユゥだと知っていたなら。 [もっと真面目に家具を選んでおくべきであった。 後悔は先に立つことはない。 過去の自身の所業に奥歯を噛みしめてしまう] (272) 2021/12/04(Sat) 22:30:14 |
【人】 御曹司 ジャヤート 化粧台や本棚も用意してある。 寝室は、同じで良かったか? 個室はそれぞれのものを用意させてあるが。 [夫婦とは言えどプライベートな空間は必要だろう。 もしかするとヴィス族は違うかもしれないが念のためにそうしてある。 不要であれば子ども部屋にすれば良いだけの話で。 袖を引かれるとその小さな手を取った。 立ち上がると軽く引きマンユゥの歩幅に合わせて中へと入る。 入ったところの場所はリビングとなっている。 机は円形で大きめのもので何人座るのかと言うものである。 壁には魔除けのオブジェや絵画が飾っており香りつけの壺も置いてある] さ、どこから見る? 気になるところがあったら言ってくれ。 [リビングから各部屋へと続いており外に出るには必ずそこを通るようになっている。 台所に整容室、風呂場も用意しておくように言ってある。 ただ装飾の多くは交易先で見つけた物が多くあまりヴィス族の家を知らないので気配というものは違うかもしれない。*] (273) 2021/12/04(Sat) 22:30:21 |
【人】 御曹司 ジャヤート そうだろう! オレが建てたわけではないが良い職人なのだろうな。 匂いは香料によるもので、置物はオレが集めたものだな。 交易で港によると珍しい物が置いている時もあるんだ。 [>>280素直に喜ばれれば上機嫌にもなろう。 いや、先ほどから機嫌は有頂天であるがそこを更に突破していきそうである] 香水も香油も一通り用意しておいた。 後で試してみてくれ。 気に入ったのがあれば良いし。 前から使ってたのがあるならそちらでもいいな。 [物珍しそうに見回る姿に小さく笑う。 建物自体はジャヤートも初めて見るが中身にあるものは自分で選んだものだから家に居る感覚に近しいものがある。 だからこそ居心地が悪くなければ良いのだがと心配したが>>281気に入ってくれているようである] (292) 2021/12/04(Sat) 23:52:57 |
【人】 御曹司 ジャヤート ん、これで十分か。 でも欲しいものがあったら遠慮しないで欲しいな。 妻のお願いを聞くのは夫の務めだ。 [マンユゥは顔を赤くしてしまったがそれこそが此度の大義である。 身ごもるのだから負担が大きかろうから生活での苦労をかけたくはないのだが――] (294) 2021/12/04(Sat) 23:53:03 |
【人】 御曹司 ジャヤート[>>286順番にと開いた扉の先はジャヤートの部屋だった。 壁には波乗り板が何枚も掛けられており、その他は書斎を思わせるように本や机、椅子と言った丁度品が置かれている。 机の上には作りかけの船の模型があり幾つもの部品が散らばっていた] こっちがオレの部屋だな。 面白味は少ないと思うが――。 隣がマンユゥの部屋で、あちらが寝室だな。 [何かしら興味があるものがあれば説明していくつもりだがジャヤート自身には説明する点が思い浮かばないものである。 それよりは隣や寝室はどうだろうかと思うのだが何かしら興味があるものはあったろうか。*] (295) 2021/12/04(Sat) 23:53:18 |
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