情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
マキアートは、空になったバーの前でふと立ち止まり。溜息を吐いた。 (a1) 2022/08/15(Mon) 0:17:50 |
【人】 害のない毒 マキアート>>5 リカルド 「L'abito non fa il monaco」 グラスを片手に薄く微笑む。 「心を砕いて、何とか場に溶け込もうとする。 理由は何であれ、その苦心はとても尊いものですし、 接していてつい好感を覚えるものでもあります」 「何も顔に出るものばかりじゃないんですよ。 オレのような厄介な客と付き合うにしろ、 あるいは不慣れな行事に参加するにしろ。 切り捨てたり割り切ったりできない、悪く言えば甘さ、 けれどオレからしてみれば─── 人として大事なものが貴方にはある」 マフィアに身をやつす上でも、 決して捨ててはいけない人情のようなもの。 それを説く男の表情は、無邪気なそれではある。 けれど眩しいものを見るような、慈しむような。 「こっちとしては接待じゃなくて、 個人的な用事でも全く気にしないですよ!」 そちらが席を立つ前に口早に言って、 それからすれ違いざまの囁きを耳にする。 (12) 2022/08/15(Mon) 8:29:14 |
【人】 害のない毒 マキアート>>5 リカルド 「───えっ!?リカルドさん、だめですよそんなッ オレたち取引先の関係じゃないですか……」 どんな解釈をしたのか、それともわざとなのか、 オーバーリアクションで赤面して頬を覆った。 そのせいで奇異の視線が飛び交う。はた迷惑。 「……ははは、ええ、“また”。 何にせよ結局は……貴方次第だと思いますから。 オレは変わりませんよ。これからも、ずっと」 (13) 2022/08/15(Mon) 8:30:23 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>37 ヴィオレッタ 「奇遇だね、隣いいかな?」 あそこがいけないなら。 と、存在だけは知っていたバーに足を運んだところ。 目に入った見覚えのある姿に、思わず声をかける。 「Buona serata, ヴィー。 ……良い夜とは言えないね。この頃は」 そちらが振り向けば少し居心地の悪そうな、 けれど安堵じみた笑みがそこにあるだろう。 それは慣れた場所、テリトリーを追いやられて心細さを抱く犬じみた表情のよう。垂れた耳さえ見えるようだ。 (41) 2022/08/16(Tue) 16:38:13 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>42 ヴィオレッタ 「Certo. 元よりそのつもりだよ」 席に着き、微笑ましそうにその仕草を眺める。 あっという間に身を取り巻く環境は随分と変わってしまった。 その最中に些細ではあるけれど、 不変なものを見つられるのは嬉しいことだ。 適当な酒を頼んでは、沈黙が続かないように口を開く。 「本当は……これで最後にしよう、と、 閉まってるアマラントに行こうかなと思ってたんだけどね。 もう少しは前を向くべきだなって思ってここにしたんだ。 あそこは今も好きだけど、仕事のしがらみ抜きに人に話しかけられることこそが、何より好きだったから」 またあんな居心地のいい場ができるかな。 難しいことがわかってるからこそ、望まずにはいられない。 (44) 2022/08/16(Tue) 18:33:16 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>50 ヴィオレッタ 謙遜するように首を振る。 確かに既に粗方割り切れてる男は、 そうでない者からすれば“凄い”のだろうが。 「前を向くのも、逃げるのも、 どっちだって進もうとはしてるだろ? 背景にあるものを考えるとさ、 キミの方が健全なんじゃないかとさえ思うよ」 ひとつの死を乗り越えることは尊いばかりのものではない。 全ての人々が死に対し慣れてしまったら その恐ろしさもいつか風化してしまうから。 「見たくないものに注視するのは、 強さじゃなくて自傷行為か何かだ。 無理しなくていいんだよ。 ……オレだってさ、身近な人たちが平気だからいいけど、 そうじゃなくなったらわからないよ?」 だから、ヴィーはそのままでいい。 普段なら虚勢のひとつ張っていた所だが、 状況も状況だ。切実な感情を並べよう。 (53) 2022/08/16(Tue) 20:30:00 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>57 ヴィオレッタ 「キミが悲しんでほしいならね」 心からの涙も、作り物の表情も、 そちらが望むなら見せるし、隠してもみせよう。 いつまでも勝負師の先達として手本でありたいから。 「そこまで想ってくれてるなんて嬉しいな…… いいよ。何にせよオレは、 ヴィーのやることを近くで見守るだけだから。 気が済むまで泣いたらいい。 仕事をするのは、気が向いたときでいいよ」 届けられた酒を口に含み、転がす。 こうして酒の肴の、話題にできる程度で終われるなら、 心の底からそうであってほしいと願った。 「……仕事が仕事だからね。 どうしても、心の準備だけはしておかなければ、 なんて言うけど。できて当然のものではないよな」 (69) 2022/08/17(Wed) 9:24:45 |
マキアートは、「この薬はダメだよ。債務者に使うには高価すぎるから」 (a33) 2022/08/17(Wed) 18:36:02 |
マキアートは、「この薬もダメだよ。すぐに内臓がダメになって、売れなくなっちゃう」 (a34) 2022/08/17(Wed) 18:36:24 |
マキアートは、「ダメダメ言い過ぎかな?ごめんね」と謝りながら、カメラを持った。 (a35) 2022/08/17(Wed) 18:36:57 |
マキアートは、作り笑いをせずに済んでほしい。ほしいのだ。 (a41) 2022/08/17(Wed) 20:32:01 |
【人】 害のない毒 マキアート【どこかのバー】 >>78 ヴィオレッタ 「へえ?構わないよ」 二つ返事で快諾する。 可愛い後輩の悩みや願いを聞き届けるのは当然の責務。 そこにひとつまみ、見栄を張りたくなるのは男の性だ。 故にここでは一日の長を存分に振り回させてもらおう。 「キミは……昔より随分巧くなったからね。 成長を喜ぶのも、爪の甘さを先輩として微笑むのも、 どちらも今から楽しみにしておくよ」 一世一代の大勝負、なんて。 待ち遠しく思うけど、直ぐ執り行いたいものでもない。 ──全部、“Se”の話だ。 なった時に笑う準備だけしてたらいいんだろう。 今もその時も、作り笑いだと思われてないといいのだが。 (79) 2022/08/17(Wed) 20:50:27 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新