【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[中から明るい声が聞こえ、扉が開いた。 何時も彼女は>>32髪型や服装を整えて現れる。お家にいるのだから、もう少しだらけた恰好をしてもいいのでは、と思うこともあるけど、ちゃんとしているんだなと感心の方が勝っていた。団地のアイドルになっているという自覚はなく、此方を盗み見る視線には気づかず、彼女が用意してくれたみりんとビールの瓶を数え、メモに書いていく。 いつも小瓶で注文するのは きっと料理好きだからだろう。 こんなかわいい人が、自分の家で料理をしている。エプロンを着て台所に立つ、後ろ姿を眺め。 手伝おうかと声をかける。 ――そんな想像をしてしまい、内心テンションが上がった。もちろん、そんな想像を顏に出さず、料理酒とワインと次にもってくるものをメモして] (43) 2022/05/17(Tue) 22:57:20 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサはい、分かりました。 どっちも小瓶で大丈夫っすよね? [ちらっと此方も彼女を盗み見る。 ああ、やっぱり可愛い。できることならその髪を指で梳いて抱きしめて甘く囁きたい。ふんわりと柔らかな雰囲気の彼女の四肢はきっとその雰囲気のまま、柔らかい。といけない考えが頭をよぎった。 よぎるけど 決して実行に移してはいけない] あ、 ……失礼します。 [だって彼女は人妻だ。>>33 普段なら、そのまま注文を聞いて帰るところを待っているように言われて少し落ち着かない気持ちになってもそれが自制心となり、配達員として玄関の中に入り、彼女を待つ。 季節はそろそろ暑くなるころ。 ポケットからハンカチを取り出し] (44) 2022/05/17(Tue) 22:57:46 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサでも バイクなんで暑さはまだましっすよ。 学生の頃は自転車で来てましたし。 …え、…?いいんっすか。 [少し流れた汗を拭き。 世間話をしていれば、彼女から思いがけない提案があり、無表情気味の顏がぴくっと頬を動かした。そりゃ、自分的にはこれからの季節、涼めるのは嬉しい。それに何より彼女の顏を長く見れる。それだけでもよっしゃとガッツポーズを取りたくなるのだが。彼女は、女性なわけで] (45) 2022/05/17(Tue) 22:58:14 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[ぽりぽりと頬を掻き。>>34 奥さん美人なんっすから気をつけてください。と真面目な顏をした。やはり彼女は天然なのだろうか。ふんわりしているし、いや意外としっかりもしていそうだけど。雰囲気がこう、守ってあげたくなるような。 いかんいかん、相手はお客さんだ] ルートっすか? えっと、水曜日って実は、 奥さん処以外は、置いているのを回収するだけなんっすよね。 だから、時間きっちりにいけるんです。 [他は何時も扉の前に置いてある瓶を回収するだけだと告げる。流石に何処のお家が、とかはいえないけどこれぐらいなら大丈夫だろう。 飛び込みがない訳でもないが、元々、定期便のように利用する家庭をこの曜日にと考えて予定を組んで回っていたのだ。そこにあたらしく越してきた彼女の家を加えたので、時間の融通は利く。 それは、新規さんというのと] (48) 2022/05/17(Tue) 22:59:30 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ奥さんと話したくて ちょっとずるしてます。 [代金を受け取るためにと 外した手袋を脇にはさみ、彼女の指先を一瞬握り。そんな風な事を口にした。ほんのちょっとだけ。 ちょっとだけの触れあいを望み。] いやあ、やっぱり自分 悪い男かもしれないっすね。 旦那さんに怒られちゃいそう。 [なんて、表情の動かぬお茶目を出せば、ウエストポーチにお金を入れ、毎度。と告げただろう。彼女の旦那の悪い噂が過るが、こんなにも魅力的な女性を放っておくような人がいるだろうか。 いない訳がない。 此処で微笑めばいんだが 生憎あまり表情筋が笑顔方面に動かない。*] (50) 2022/05/17(Tue) 22:59:53 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[ああ、今年卒業したんで。と 彼女の問いにはさらっと答えた。言っていなかったけ、のノリだ。此処の住人は馴染みなだけあって、みんなそういうの知っているから彼女が知らないのを知らなかったのだ。 年上をからかわない>>55という言葉には、あまり年違いませんよね。なんて軽く返す。実際の年齢はしらないけど若くみえるし、こういうことに年は関係ないと思うのだが。 彼女は慣れていないのだろうか。 こんなにも美人で、可愛いのに。旦那さんは何をしているんだと言いたい。自分ならきっと毎朝口説く。ベッドの上、起きる彼女を抱きしめてそのまま、朝日が降り注ぐなか、甘く・・・。 とまたいけない事を考えてしまった。 どうにも妄想癖が止まらない] (76) 2022/05/18(Wed) 7:32:50 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[妄想を顏には出さず。 口は、少しばかり事実を話した。年上をからかわない。と軽くあしらわれる。もしくは、めっと言われる。それならいいと思っていたが、彼女の反応は初心で。此方の方が戸惑ってしまう。 え、こんなに初心でいいの。 今までこんなに可愛い人が、よく無事で。いや、人妻なら無事じゃないのか。受け取ったお代はウエストポーチの中、手袋をはめなおすがあまり変わらぬ表情のした、内心どっきどきだった。 お客さんとの距離。お客さんとの距離。 その言葉を脳内で繰り返す。 ちゃんと保てる。] (77) 2022/05/18(Wed) 7:33:16 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[はずだった――] …奥さん? [が、其れを彼女に引き留められた。 ワインを今日のうちに持ってきてほしい。という。料理で試したいから。と。身長差もあって上から見下ろす彼女の目は、上目遣いのようにも見えていけない気分になる。しかも、上胸の部分が眼にはいってしまい、思わず生唾を飲み込んだ。 他意はないのだろう。 他意は……] 奥さん、ワインの配達は大丈夫っすけど。 えっと、一緒に?って [ちらりと家の奥を見る。 そりゃ自分は料理をする彼女を想像した。その想像の彼女に手伝おうか、というところまで。 だが、それは健全な片思いだからで] (78) 2022/05/18(Wed) 7:33:44 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ…こんな悪い男をお家にあげていいんっすか? [そっと耳にと唇を近づけ。 小さく笑気を零す息をふきかけた。笑うのは得意ではないから今のは自然に出た笑みだ。さっきのは此方のお茶目に返す、彼女なりのお茶目だろうか。それにしては、すがるような視線が気になって] いや、もちろん 仕事で進められるようになるのは 嬉しいんっすけどね。 [すっと引いて。 お得意さんの距離で頭をかけば、 お店側としての気持ちを告げる。回収作業はさほど時間もかからないし、店の方は親父とおふくろがいるから問題はない。ないが] (79) 2022/05/18(Wed) 7:34:13 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ…奥さんがいいのならぜひ。 [ないが。という躊躇いは隠し。 悪くないので、一緒に試させてください。と言い。彼女の返事を聞けば、どちらにしろワインを配達するのでまたあとで。とその場を後にしただろう*] (80) 2022/05/18(Wed) 7:35:32 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[貴方だから、という言葉がいやに耳に残った。 彼女の言う意味と自分の心に残った意味は違うだろう。今の発言のイメージ図は、狼を家に招き入れる可愛い羊だ。彼女的には、知り合いのお行儀のよい犬だったりするかもしれないけど、自分視点では、狼な訳で。 結構危なかった。 今はあまり笑わぬ己の顏に感謝するべきなのかもしれない。いや、もっと表情豊かであれば、変なすれ違いは生まれなかったのかもしれないが。 生憎互いに変にすれ違っている。 いやすれ違いというべきかもわからぬ、交差具合に気付くことはなく、またあとで。と見送る彼女を背に、扉を締めたのだ。] (139) 2022/05/18(Wed) 22:27:29 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[今のやり取り、新婚さん、いや お付き合い中のやり取りでは。恋人のお家にいってお食事に招待されるパターンなのでは、と。 頭を抱えたくなるのはもこもこの羊さんが、美味しくみえるからだ。可愛すぎて無防備すぎて、訳が分からない気持ちでいっぱいになる。 保護欲というべきか。 庇護欲というべきか。 此方を信頼している目を思い出し 頭を一度かけば、仕事の続き。瓶を回収に向かおう。その途中、馴染みのおばあちゃんに会えば、ヤスヒサちゃんなんだか嬉しそうね。なんて見抜かれ、年の功の前に敗北を喫した。 彼女の想像の通り 構いたがりのお年寄りによく誘われるし 嬉しそうと微笑ましく見られ飴を貰ってしまった。 しかも薄荷。] (140) 2022/05/18(Wed) 22:27:48 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[・・・・だが、違うのだ。 普段の誘われとは違う。彼女は妙齢の女性で自分は狼だ。何せ片思い、片思いの相手から誘われた。それも人妻。これが未婚の女性ならそういう意味だって自分はすぐ飛びついただろう。男は狼なので。とは言わない。言わないが、恋は盲目なので。 だが、彼女は人妻である。 何故自分を家にあげようと考えるのか。 理由は言っていたけど、腑に落ちなくて] ……はっ、もしかして不倫を望んでいる? [いや、其れはないな。] (141) 2022/05/18(Wed) 22:28:15 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[ないよな。 自問自答。疑念がむくむく沸いてくる。都合のよいように。という枕言葉がついてしまう。おかげで店に戻れば何を浮ついているんだ。と親父の蹴りを食らった。いや、浮ついていないし。という言い訳は続かず、代わりに力仕事を押し付けられた。 仕事はちゃんとするけど、これは理不尽ではないか。 そんな風に考えつつも、店での仕事を終えれば、頼まれたワインを運んでくる。と一声かけ] あ、遅くなるからご飯はいらないから [とも言っておいた。 遅くなる。その理由が奥さんの家でお料理をいただくだとはもちろん言えなかった。両親もまさかそんな状況になっているとは思っていなかっただろう。そのまま友人宅にでも行くか、友人と遊びに行くかだと思い。ほどほどにね。など、母が言い。 送りだしてくれたのだ] (142) 2022/05/18(Wed) 22:28:38 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[ご飯を頂く際 赤ワインを一緒にということを考え、少し悩んだが徒歩でマンションへ向かうことにした。商店街を抜けた先にある其処は歩いていけない距離でもなく。 ふと、目に止まったのは花屋さんで] ………。 [なんとなく、店の中に] (143) 2022/05/18(Wed) 22:29:33 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[そして、ピンポーンとボタンを鳴らしたのは日が暮れてからだった。 少し遅くなってしまったかもしれない。 いつもの時間と異なる時間に此処を訪れるのは不思議な感覚だ。そういえば、旦那さんは帰っているのだろうか。別に鉢合わせしても、やましいことはないのだけど。ないと思うけれど。ないよな。 うん。 ただ、できればあまり会いたくないな。と思う。 悪い噂を別にして 彼女を射止めたというのが、心をあまり綺麗にさせてくれない。彼女が扉を開ける前に深呼吸を一度し] こんばんは、二川です。 [そう告げ、開く扉に。 明るい百合や、薔薇などオレンジ系の花と、黄色の小さな花を組み合わせた花束と一緒に顏をのぞかせるだろう。もちろん、赤ワインも忘れていない。 ビーフシチューの暖かな匂いは漂うか*] (146) 2022/05/18(Wed) 22:31:23 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ[これは自分の忍耐が試されているのだろうか。 突然の修行モード。脳内で必死に思い浮かべるのは親父の裸である。テレビを見て、お尻を搔いている親父の姿を思い出す。なぜそんな思い出したくもない姿を思い出そうとしているのかって、そりゃ、目の前にいる女性のせいだ。 待っててという声がして それから扉を開けた彼女は………] ……… [此方を誘っているのでは、と疑いたくなった。 これはまずくないか。無自覚なのだろうか、無自覚だとしたら相当タチが悪い。何せ、濡れた髪に大きめのTシャツが、彼シャツを思わせるし、そういう雰囲気をか持ちだしているのだ。 まさか、旦那さんとしっぽりしていたとか。 いや流石にそれは、と自分の考えを否定して 彼女に続いて部屋にとおじゃましようか。もちろん、失礼します。とちゃんと言った。整った部屋をちらり横目で見るものの視線は彼女にくぎ付けで] (174) 2022/05/18(Wed) 23:56:24 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ…ああ、折角なんで 奥さんに似合う花をと思ったんですが。 [花に顏をうずめる彼女がうつる。 それは可憐な姿だった。花束で顏をかくし、もごもごと話す姿は目に毒な程の可愛さだった。きちんと用意された料理は歓迎を表している。きっと心を砕いてくれたのだろう。テーブルは飾り付けられ、カツオと茄子の料理も見えた。生憎料理にはさほど詳しくないので名前は分からないが美味しそうでお腹が鳴りそうだった。 そして彼女の方は] …あ、奥さん。 [待ってほしいという彼女が テーブルの前のカウンターへと移動する。花を置く姿がちょうど此方からは後ろで、大きいTシャツから見えるお尻のラインを強調させたのだ。何かを言おうとした口を閉じ、ごくりと今日二度目の唾を飲みこむ。 メイクをしていない彼女は飾り気がなく。 だが、濡れ髪をまとめれば見えるうじなが色っぽく。 案内されたソファに腰を下ろす前 気づけばその手を掴んで] (176) 2022/05/18(Wed) 23:56:50 |
【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ…お茶は大丈夫なんで それより、奥さんの方が心配っすよ。 [このままだと風邪をひくんじゃ。と 案じる声ととももう一方の手で、濡れ髪をまとめたバスタオルに触れれば、乾かす手伝いをするように撫でようとして、手を止め。耳元に唇を寄せれば] (177) 2022/05/18(Wed) 23:57:06 |
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