159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】
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「ああ、うん。大丈夫。
何か悪い事するんじゃないかって心配してるわけじゃなくて。
俺から皆を取るんじゃなければ、何だっていいよ」
あなたが何か"酷いこと"をするような人ではないという事は
青年に対する所作を見ればわかると言わんばかり。
事実それは"酷いこと"ではないのだ。両者の間に限っては。
「俺は寂しいのは嫌。誰もこっちを見てくれないのが嫌。
だから梢ちゃんの──先生の学校から、除け者にされないなら」
「これからも皆で一緒に居られるなら。
俺は君が先生になる手伝いをしたっていいくらい。
だってそれは俺にとって、歓迎するべき素晴らしい事なんだ」
子どもじみた我儘で、子どもじみた願望を抱いている。
これは大人になる前に終わってしまったものだから、
大人になれずに居る少女の夢を否定するはずもない。
「……ふふ。
こんな良い子を除け者になんて、する筈無いじゃないか」
さみしがりの貴方に近付いて。
自分よりも低い位置にある頭へ手を伸ばす。
「ああ、これからも皆で一緒にいよう。
先生のこと──手伝ってくれるかい?深雪。」
これまでにもこの校舎を訪れた者はいた。
しかし殆ど大学生の年頃であったりして、白間にとって彼らは生徒というより『大人』だった。
自らも少女と呼べる年齢であるが、長い月日をこの校舎で過ごした故に。
自身を『大人』と考えている。
彼女の刻は、あの夏で止まっているというのに。
| 「わぁあ」 猫と床に転がって写真を撮っている薬袋の耳に叫び声が入る。 これは助けを求めているのか、はたまた驚かしがあって遊びあってるのかな。 「この声は裏道君と鹿乃君? おーい、穴に落ちたのかい。 ここがセーブポイ 『 「うーらーみーちー! かーなーいー!
何かありましたかあああ!」
「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!!」』
あ、猫君。おいていかないでおくれ。 ……留守番はボクだけになってしまった」 廊下から顔を出して辺りを見渡して。 懐中電灯をペンライトのように振って誘導灯ごっこをした。 (61) 2022/07/03(Sun) 11:23:11 |
| >>【廊下】
誘導灯薬袋。ゆらゆら。
猫君も廃墟の学校で何処かに閉じ込められてはいけない、と。 早めに見つけたそうに見渡していた。
「みんな、ここがセーブポイントだ。 叫びは届いている、ようこそ何か居そうな教室へ。 〜†キミは9人目のお客様†〜」 (70) 2022/07/03(Sun) 13:08:36 |
「うん」
頭に触れる手を受け入れて、うっそりと笑う。
あなたはきっと、良い先生になれる。
いいや、なるんだ。
皆が
離れ離れにならないよう繋ぎ留めて、
きっといつまでもそのままで居られるようにしてくれる。
そんな先生で居てくれるのだと、無責任な期待を掛けている。
何もかもつまらなくなってしまった毎日を、あの日死んだ夢を、
再び何よりも楽しくて、大好きな日々に戻してくれるなら。
それを拒む理由は、何処にも無い。
「手伝うよ、何だって。
頑張るのは苦手だけど、皆で一緒に居たいから。
先生のこと、俺に手伝わせて。」
だからあなたは『大人』の『先生』で、
自分達はあなたの庇護下にある『子供』の『生徒』。
およそままごと遊びのようなあなたの夢を、『学校』を
否定する言葉の一つも無く、望み好んでその配役は享受される。
柔らかい髪をするりと撫でる。
「ありがとう、助かるよ。
生徒集めが一番大変だからね」
この学校だって、生徒がいれば。
名前を変えて、校舎を建て替えて、今日まで続いている筈だった。
誰だって独りは寂しい。
この校舎で何十年もの時を過ごし、少女の欲は膨れ上がっていた。
「皆一緒の方が良いに決まってる。
歳も関係なくさ、同じ教室で過ごせたら良いなあって。
新学制って長くても六年しか同じ学校に通えないだろう?」
もしも生きていたのなら。
それは、承認欲求と呼ばれる代物だ。
「ああ、そうそう。ひとつ確認しておかなきゃ」
話を戻すように、少女は軽く手を叩く。
▽
「皆≠チて言ってたけど──……
それは、
今日ここに来た全員のことかな?
」
「それとも、
君と特に仲の良い友達だけ?
」
私はどちらでも良いよ、と付け加えて少女は返答を待った。
生徒が一人でもいれば『先生』役は務まるのだから。
独りは寂しい。
になりたい。
に居てほしい。
誰かに自分の事を見てほしい。
ともすれば。
そんなあなたの想いに引き寄せられて──同調して、此処に来た。
これはそういうものだったのかもしれない。
「友達皆で、ずっと同じ場所で過ごせたら。何より幸せだろうな。
周りの目とか、家の事情とか、将来の事とか。
何のしがらみも無ければもっといい。」
「…皆が俺の事を好きかはわからないけど。
俺は……皆の事が好き、だから」
曖昧な色の髪が揺れる。
本当は。自分が皆の事を好きなのか、自分でもわからない。
けれど今この場ではそういう事にして。
自分と鳥飼、それから白間を除いて、7人。
夜が明けて、幽かな者達の時間が終わってしまうまでに。
連れて行く事ができるのは、現実的に考えれば──
何人か、なんて。そんな事はどうでもいいんだ。
「全員がいいよ。」
「仲間外れは、かわいそうでしょ。
離れ離れになるのはかわいそう。
それに俺は、ここに来た皆の事が好きで、友達だと思ってる」
夢川深雪にとって、少しでも話した事のある相手は全員友達だ。
我儘な子どもは多くを欲しがるものだ。
そして、夢川深雪が望む事は、友達とずっと一緒に居る事だ。
それは一度は死んだ夢だったけれど。
「だから全員がいいよ。」
できるかできないかじゃない。
とはいえ無理を道理にしろと言う訳でもない。単なる願望だ。
これは自分はどうしたいのか。ただそれだけの話なんだから。
「……ああ。
何のしがらみも無く、将来を憂うこともなく、ずっと楽しく穏やかに暮らせたら最高だ」
女だから無理だとか、男だから無理だとか。
子供だから無理だとか、大人だから無理だとか。
そんな無粋なことを言う人間がいない場所で。
「よし、
全員だ
。
せっかく奉公も戦争も無くなって、民主主義になったんだから。
離れ離れになる必要なんて何処にもないもの」
勿論、これは二人の願望というだけ。
七夕の短冊に書く様な、幼く無謀な高望み。
だが、しかし。
夢は大きく、我儘であるべきだ。
▽
鳥飼へ視線を向け、貴方に戻す。
「まずは彼から攫っちゃおう。
後は……誘いやすい子から誘っていこうか?
こちら側
が多くなれば、寂しくなって自ら来たがる子だって出てくるかもしれないしね」
髪を一つに結んだ少女と、自分を遠い血縁だと信じている少女。
彼女たちは誘えばきっと来ると、白間はそう考える。
| 【空き教室】
勝手にセーブポイントと定めた空き教室から手を振って 様々な格好と状況で歩いてきた者たちを迎える。
「遅かったね、迷子にでもなっていたかい。 大声を出していた人もいるものだからびっくりしたよ。 今みんなは探検をしていて、…」
「ああ、帰って来たおかえり。 だけど猫君に逃げられてしまった所だ。 すぐに見つけなくて大丈夫かな?」 (89) 2022/07/03(Sun) 23:44:23 |
「うん。
どっちかと言うと、自分から来てくれた方が。
俺は嬉しいな。だって、同じ気持ちだって事だから」
とはいえ全て全てが思う通りには行かないだろう。
それは理解しているから、やっぱりこれも願望だ。
けれどそうであればいいと思う事は、誰にも止められはしない。
分不相応な高望みであっても、叶ってしまえばそうではなくなる。
「それでも。待ってるだけじゃだめなのも、わかってる。
……でも皆、誘えば来てくれそうだから困っちゃうな。
最終的には全員連れて来るとしても、順番は考えないと…」
口元に指先をあてて考える。暫しの間。
猫を連れたあの子と、保健室通いのあの子。
それから、好きだったはずの、今も好きなはずのあの子。
それぞれが『仕方ないな』と言って一緒に来てくれる。
真っ先に浮かんだのは、そんな実に都合の良い想像。
もし仮に、拒絶されたら?
その時は、好きじゃなかったのか、好きなのか。
それがはっきりとするだけだ。
「……ねえ、牧夫兄の次は誰にするか、任せてもいい?
上手くできるかわからないし、もう少しだけ。
先生のお手本を見ておきたいんだ」
誰を連れて来るにしても。
できるかはわからないけれど、一先ずの姿勢としては。
自分達の『先生』となるあなたのやり方を手本としたい。
何より、このように在る年月はあなたより浅いものだから。
そういう意味でも、生徒とは先生に倣うものだから、と。
先生たるあなたに向けて、なんとも甘ったれたお願いを宣うのだ。
| >>91 ユメカワ 【空き教室】 「稔君のそばにいなかったらその方向で、 いたら別の理由でエスコートしてもらおう。 ちょっとしたお出掛け気分だ」 猫ちゃんのおやつをみて合格マーク。 貴方の前で両手を合わせながらデートの予約だ。 「この教室、向こうの扉から入っていたら 床に穴が開いていたりしたから危険だよね。 机に座る方が安全だ、それかおすすめは壁だね。 コントのセットでもあるまいし簡単にはすり抜けないさ」 (95) 2022/07/04(Mon) 3:11:31 |
| 【空き教室】 「飼い猫、よりは連れ猫みたいだね。 さっきまでボクの傍にいてくれたんだけど 突然の大声で飛び出しちゃってしまってね、この猫だよ」 アプリに流れてきた写真を見せながら、司馬を手招きした。 >>93 カナイ 「そして、鹿乃くん。 もしかしてそこ擦りむいたりした? 今日もボクは消毒液を持ってるから手当てされてみないかい。 ここはかなり掃除されてないみたいだから、もしかしたら悪いバイ菌が入るかも」 (96) 2022/07/04(Mon) 3:23:10 |
「そうだねぇ、誘えば来てくれそうな子が多いのは確かだ。
只、相馬くんは工夫しないと難しそうだけど」
彼に対して言い包めや説得は難しいだろう。
どうすれば興味を持たせることができるか、恐らくそこに懸かっている。
……暫し考えたものの、一先ずは。
少しでも『全員』という夢に近付く為に、数を揃えなければ。
そうして聞いた貴方の甘えを、心地良く感じながら少女は頷いた。
「……ああ、いいよ。勿論だとも」
自身が子供だからこそ、誘い方というものに想像がつく。
子供の気持ちがわかるから、甘言の選び方だって知っている。
「それまでは、彼らと親交を深めておこう。
時に情は理屈を越えるものだからね」
大人≠ニいう子供のおわりが見えてきたからこそ、情に訴える余地がある。
少女はそう考えていた。
──探偵倶楽部の設立者、相馬栗栖。
きっと彼が一番の癖者だ。
そして、ああいった人間をこちら側に引き込む為に必要なものは
決して詭弁や情などではないだろう、とは夢川も考えていた。
楽しい。つまらない。表面的な価値基準こそ似ているけれど。
似ているからこそ根本的には違うものだとわかる。
彼は人に依存してはいなさそうだ。興味関心の先が違う。
──きっと、一人でも生きていけてしまう人間だ。
とはいえ、けれど。
彼の興味を引くものが、仮に今は自分達の手札の中に無かろうとも
こちらに引き入れた誰かが持っている事も有り得るだろう、と。
今この時はそのように結論付けて、一度考えを打ち切って。
あなたの述べた考えには、頷く事で賛同を示したのち。
「本当?よかった。」
──夢川深雪は甘やかされるのが好きだ。
だからその寛容の言葉に、殊更嬉しそうに笑んだ。
「うん。今じゃないと、できない事もあるし
……今の内にできる事、しておかないとね」
いつかは来る終わりをひととき忘れて、
何を疑う事も無く童心の時間を過ごせるのはもう少しだけ。
全てが終わればきっと、再び、永遠に。
皆で一緒に、無邪気に共に居られる日々が来るのだろうけど。
「またね、先生。牧夫兄も」
何て事ない教室での一幕のように言って、扉に手を掛けた。
今はまだ、終わりなんて意識の外で。
この掛け替えの無い時間を続けていよう。
そうして何れ来る終わりを見据えた時に、
皆がその続きを自ら望んでくれるように。
「暫くしたら、この教室で会おうか。
私は在籍していた証拠の隠滅をしなきゃいけないし……牧夫を隠したら色々動くつもりだ。
職員室の方には人が行かないようにしてくれると助かるよ」
先程見つけた名簿。
そこにはしっかりと、自分の名前が記されていた。
永瀬がいた手前、放置してきたが──もしかすると、誰かが見てしまうかもしれない。
処分するか、隠すかしなければ。
「いってらっしゃい」
とはいえ、これは『先生』の仕事だ。
この場は『生徒』の背中に手を振って。
扉の向こう側に消える背中を見送っただろう。
あなたの言葉にはきっと、もう一度頷いて。
そうして一人の『生徒』の背は薄暗い廊下へ消えていった。
その後はきっと、言われた通り。
誰かが職員室付近へ向かうようなら、それとなく他所へ誘導するはず。
もちろん耳目が届く範囲で、にはなるけれど。
もしも図書室の貸出記録の中に、あなたの名前があったなら。
それは何らかの形で誰にも見られないよう隠蔽されているだろう。
大丈夫。ちゃんと良い子にしているよ。
わかってる。楽しい学校生活は
『先生』と『生徒』が協力して、初めて成り立つものだって。
| >>98 >>110 ウラミチ、カナイ 【空き教室】 「かわいいだろう、にゃんこ。この子も怪我をしていたなぁ」 「おや、気になるのなら裏道君が手当てしてあげるかい? どちらでもよいよ。そしてキミは構わずみせたまえ。 こういうものは馬鹿にできないものなのだ」 彼の答えはどちらにしろ薬袋は手を出しただろう。 さっと用意したコットンで患部を消毒し、絆創膏を用意。 無事に貼れるのを確認しながら満足そうに頷く。 ピリッと痛みを感じたかもしれない。 治療をしている時の薬袋は楽しげに笑っていて。 「ほうら、いたいのいたいの飛んでいけ。 これでバッチリ。どうだい?」 (121) 2022/07/04(Mon) 20:43:03 |
| >>99 ユメカワ 【空き教室】 「おや、深雪君は軽くなかったかい? ボクと同じような重さかと思っていたよ」 軋む机に笑いながら、その時間になれば手を差し出してみる。 その後はどちらが連れ添いかわからない逢瀬をするのだろう。 「キミよりは、夏彦君の方が机選びのセンスは高そうだ。 みる目があるからね、センスや直感に長けていると思う。 深雪くんの悪口ではないからね、拗ねないでおくれよ」 (122) 2022/07/04(Mon) 20:58:47 |
>>【職員室】
永瀬を見送り、一人になった頃。
鳥飼の様子を確認してから、足早に職員室へ戻って来る。
そろそろ起きてしまう筈だ。
白間コズヱは神ではなく、普通の人間であった。
神隠しの真似事など長くは持たないだろう。
名簿から自身の名前が記載された頁を破り、ポケットに入れる。
さて、どうしようか。
破いても良いが、パズルのように復元される可能性もある。
そんな芸当をしてしまいそうな者もいることだ、あまり賢い選択肢ではない。
燃やすにしても、夜の暗闇で炎は目立つ。
加えて、自分はマッチなど持っていない。
「……そうだ」
ふと、思い至る。
「牧夫に手伝ってもらおう」
とっておきの隠し場所が、あるではないか。
唇は静かに弧を描き、ピントが外れたように輪郭が滲んで────
───ゆらり、少女の影が消えた。
| ユメカワ 【廊下】 「あれ、……キミのその髪は染めていた? 白はお揃いじゃなかったかい。 ボクのなかのキミはずっとかわいいままだよ」 突然の話題転換は、剥離している認識の差の確認だった。 自分の思っているみんなの像のズレ、単純なアップデート忘れだ。 たった一年、一貫校においていかれた自分達。合流して半年。 傍で見ていなかった分のギャップが想像以上に広かっただけ。 不安定な、成長する子供と大人の狭間の年齢。 まじまじと男らしい君の体を認識すれば、 口から漏れるのはなんとも安っぽい感嘆だけだ。 手を握り返して辿々しく猫を追う道すがら、ぼやくように呟く。 「ああでも本当だ、手も大きくなってる。 もしかしておんぶももう落とさないでやれるのかな? なんてことだ…… 絶賛足を長く、肩幅を大きくする計画中だったのに。 既にこんなに差が出来ていたなんてね」 (135) 2022/07/05(Tue) 3:31:51 |
| 【廊下】 >>136 ユメカワ 「ん〜白に愛着はあるなぁ。 部分的に染めるなら赤かキミみたいなピンクがいいな。 お揃いなら文字通り夢色だ、お誘いに乗るのも良いかもね」 不良かも、とコロコロ笑って猫の気配を探す。 小さな気配よりも遠くの誰かの喧騒の方が聞こえそうなものだが、やはり静けさが目立つ不思議な場所だ。 「健康になった次は格好よさに憧れるのさ、でもありがとう。 それにしても上がった名前が女子なのが面白いね。 頼もしいイメージ代表は彼女たちかい? ボクからすればキミの傍で良くみかけていた夏彦も頼りがいがあるんだ。なんだか、今日はベッタリじゃないらしいけど」 (137) 2022/07/05(Tue) 15:46:47 |
| 【廊下】 >>138 ユメカワ 「ならばその意見に賛成だ。 不良になるときはピンクを入れよう」 階段の裏を調べたり、ガコン、と。 大きな音を立ててロッカーを開けてみる。 出てきたのは、 グレープフルーツジュースdrinkの段ボール箱と 待合所townのポスター。 多分きっと懐かしさを感じるデザインだ。 「確かに、栗栖は手を引いてはくれないし。 彼らは帰ってきたばっか、男らしいのが彼女達になるとは。 いやはや面白いメンバーになったな」 ふと、ライカのことを話すユメカワに視線をむける。 繋がれてる手をぎゅっと握り返して、べったりとくっついた。 「こうされなくて、拗ねているのか。 ちゃんと構ってやらないの、深雪のほうだろう? 夏彦は甘えたがりなはずだ、ふふ。 もし、こんな姿だってみられたら 季節外れの餅だってやけておかしくないよ。 なにか意地を張ってることでもあるのか?」 (143) 2022/07/06(Wed) 2:38:45 |
| (a69) 2022/07/06(Wed) 17:16:37 |
| 【廊下】 >>145 ユメカワ 「変わっちゃったんだ」 表情は変えず、ぽつんと虚しさを溢した。 笑みは携えていても、知人の不仲を喜ぶ性格ではなかったから。 「それなら、仕方ない。ボクができることは少ない。 だけどキミ達がよそ見をして怪我をしたら うんと可愛がって治療してあげるから、任せてよ」 空き教室がまた見えたらふと顔を合わせる、べったりな距離感。 気分を戻すために宙にぽん、と呟きをうちあげた。 「にゃあ。猫、見つからないね」 (150) 2022/07/06(Wed) 19:20:50 |
| 【空き教室】 >>149 タイムカプセル開封の儀 「……? それは、――また埋め直した方が良いんじゃないかい。 また取りに来る人が居るかも知れない、 ここがなくなるって知った誰かがね、ボク達みたいに。 布も返すなら好きにして良いと思う」 「人のものだから、丁寧にね」 優等生のような言い方をして、じっと缶の中身を凝視した。 さわりこそはせず、ただじいっと。 ちょっと非日常な気分を味わって。 (151) 2022/07/06(Wed) 19:34:16 |
| ミナイは、それ持っていくんだ、という微妙そうな視線を向けた。 (a72) 2022/07/06(Wed) 20:46:45 |
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