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【人】 かくれたあるじ ???[ 再度鳴る鐘の音。 客人達にとっては四度目の、そして最後の鐘。 少女にとっては、どれくらいだろう。 何百、何千はくだらない。 …何せ百年近くもこの地を彷徨っていたのだから] (0) 2021/02/08(Mon) 0:01:18 |
【人】 前に進みたい 柚乃──過去: 帰る前のどこかで ねぇネリーちゃん? もっとネリーちゃんとお話したいから、 なんてわがままは言わないけど、 どこにも行きたくないなら、 柚乃と一緒に帰ろう〜? [ なんて、どこかに向かっているときに 話をしたかもしれない。 それを受け入れられたかは、 覚えもないけれど。 ]* (1) 2021/02/08(Mon) 0:02:10 |
【人】 かくれたあるじ ???[ タロットを発動した"客人"達は、 午前零時の鐘とともに "辺りが光に包まれたように錯覚"したのち 再び気を失うだろう。 …その時、目敏い者は自分の去ろうとする空間が ぼろぼろと崩れ、所々黒黒とした穴が開くのを 見たかも知れない。 少女は既に限界だった。 "客人"達が去った後のがらんどうの空間を見て まだ客人は残っていないのか、と 今度は自分自身の足を動かし、 校舎内を駆けずり回りながら 生ける人の姿を探すだろう。]* (2) 2021/02/08(Mon) 0:05:51 |
【人】 探索者 ネリー[ ネリーは、添木が遠い入り口の方から 入ってくるのが見えた。>>179 そして、その視線の先には綺麗な女性。 添木はその女性に声をかけた。 まるで、居ることを信じられないように けれど、その視線には驚きの他に甘さがあって… ] どうやら、添木先生にはカードが必要ないみたいですね [彼女の手に見えるのはタロットカード そして、なんの運命のイタズラか『恋人たち』 ネリーは、図書室から気づかれないように近くの机に 本を置いて出ようとした。 その机の上には読めないタイトルの本。 そして、タロットカードしおりのように挟まっていた さてさて、このカードをどうしようか…]* (3) 2021/02/08(Mon) 0:15:02 |
【見】 経営企画室長 ミロク>>3:@30→ リクの手を引き廊下を駆ける。 [目指す場所は地学室。 または、校長室、プールでもいい。 生徒会室で会長席に『皇帝』があった様に、他のタロットも縁のある場所にあるとしたら?] [地学室ならタロットに縁のある色々なものが揃っているはず。太陽、月、世界(地球)…どれか1枚はある。そう願う。アテの第一候補だ。] 「地学室…地学室は…!?」 息を荒くして探す。 (@0) 2021/02/08(Mon) 1:44:03 |
【見】 経営企画室長 ミロク[その時……、廊下に響く音声。 その声の響きは一度だけ聴いたことがある。 あのユウナとかいう女性の声だ。>>3:159 放送室からの呼びかけだろう。] リクの手を引き、必死になって地学室を探しながら聞き流すミロク。 [謝罪の言葉か。わかればいい。 今はそれどころではない。] 焦りを滲ませ、息も乱れていく。 (@1) 2021/02/08(Mon) 1:44:41 |
【見】 経営企画室長 ミロク『お詫びに私が見つけたタロットカードを1枚、放送室においていきます。 塔のカードでいい効果じゃないけれど、もしご入用であれば使ってください。』 ピタリ、と、ミロクは動きを止めた。 [今の情報が正しければ、ある……放送室に、隠されてもいない、タロットの1枚が…!] 瞬時に次の行動を計算する。 実際には考えるまでも無いというものだ。 "まだ見つかっておらず、タロットがある確証も無い地学室"と、"場所がわかり、確定で1枚置いていてくれる放送室"。 [取るなら後者しかないだろう!] (@2) 2021/02/08(Mon) 1:45:59 |
【見】 経営企画室長 ミロク一瞬、安堵する。しかし束の間。 『あ、チェーンソーさんじゃくても欲しい人がいたら放送室に取りに来てくださいね。』 「それでは"お詫び"になりませんねぇ…!」 ついに持っていたチェーンソーを放り出すミロク。空いた両の手にリクを引き寄せる。 「急ぎます! 失礼! 」ひょいとリクを持ち上げると背中に回し、おんぶの姿勢になった。そして、リクの身体を最低限の感覚で支えながらミロクは走る。 放送室へ (@3) 2021/02/08(Mon) 1:46:46 |
【見】 経営企画室長 ミロク走る。疾る。もっと速く…! [リクには申し訳ないですね、こんな計画性の無い土壇場勝負なんてして。いつものクールで全てが計算付くかつ合理的な私は何処へ。] 「……っ!……っ!」 息を切らしながらリクを支え走る。 [……今の、こんな私を見たら、あの時"生徒会長"だった貴女は笑うだろうか。] [貴女は卒業式の後、私と付き合った理由を『いつもは冷静に振る舞ってても、肝心な時には私とソックリなんだから。』と言った。間抜けで低レベルな割には全てを見透かす様な目をして私を見ていた。] [そんな一瞬の時間だけの為に付き合うなんて合理的じゃない。だから、結婚しても上手くいかなかったのは必然なのだろう。] (@4) 2021/02/08(Mon) 1:48:23 |
【見】 経営企画室長 ミロク[ただ、これだけは今この場で思うよ。] "この大空に翼を広げ 飛んで行きたいよ 悲しみの無い自由な空へ 翼はためかせ、行きたい" [高校3年生の時に私たちが企画した最後の行事『音楽祭』のテーマソングだ。] [貴女が子どもを連れて家から出て行く時最後に願った事と、私が今…この世界で最後に願う事はそんな同じ事だった。] [まぁ、今背負っているこの子は娘より10歳は歳上だろうが。貴女が、子どもを守ろうと願い続けた事が痛いくらいわかるよ。 私もそう思う、同じだ。] [この子だけは守らないと。] (@5) 2021/02/08(Mon) 1:50:51 |
【見】 経営企画室長 ミロク至・放送室 放送室の中には誰もいない。 相変わらず柱時計が独特な存在感を醸している。 そして……、機材の上には、 XY、『塔』のタロットカード。 [あった…!] ギュッと、リクを支える腕に力を入れる。 「捕まっていますか?行くぞ、リク!」 唸る様な、雄叫びの様な、運動部の気合いの様な熱苦しい声が出た。本来なら驚くべきところだが、そんな時間すらもう無い。 柱時計は11時59分55秒を指す。 (@6) 2021/02/08(Mon) 1:52:01 |
【見】 経営企画室長 ミロク5 ミロクは放送室の奥へ駆け出す。 4 走りながらリクの腕をギュッと掴む。 3 風を切って柱時計の前を通り過ぎる。 2 右手を『塔』のタロットカードに伸ばす。 1 右手の人差し指が、タロットカードに……。 0 0:00:00 (@7) 2021/02/08(Mon) 1:52:51 |
【人】 機関設計士 スタンレーー三日目 夜ー [図書室の扉を開けると、スタンレーの目は、宿直室で会った時の少女、ネリーを捉えた。 こちらに気付かない様子で、タロットを探している。>>170 ネリーに声を掛けようと口を開きかけた時、入り口の位置からでも、はっきりと机の上に置いてあるタロットが見えた。>>165] ーリクだー [何故、そう思ったのか、スタンレーは自分でも分からなかった。 直感だった。 少しの時間だが、一緒に過ごしたリクは良い子で、優しくて。 きっと、彼女はユウナギや俺がタロットを持っていなければ、譲ろうとしただろう。と、スタンレーは思う。 スタンレーは、リクが置いただろうカードはそのままに、踵を返して走り出した。 そのため、図書室にネリー以外に居たとして、スタンレーは気付かなかった。] ーリク。この「太陽」のカードで、必ず帰す。ー (4) 2021/02/08(Mon) 6:56:48 |
【人】 機関設計士 スタンレーー三日目 とある廊下ー [先程は、ネリーがタロットを持っていないために探していたという可能性があるため、手伝う選択肢もあった。 しかし、ネリーが持ってないとして、ネリーはリクの置いたであろうタロットで帰れる。] ー手伝えなくてすまない、ネリー。 それで帰るんだよ。ー [スタンレーは、リクに妹に向けるような家族の愛を持っていることを自覚していた。 どうしても助けたい。 当てもなく走った。 闇雲に走っても、リクが見つかる訳が無い。それでも、走らずには、探さずには居られなかった。 間もなく、時刻は、23:55ーー]* (5) 2021/02/08(Mon) 7:00:29 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎──回想・廃校舎備品庫── [ 灰褐色の謎めいた空間に送られ、早24時間。 右も左も非現実的なそこに、 居るはずのない懐かしい人物が立っていた。 >>2:102>>2:103 ] 『─── 添木先生!!!』 [ 涙で顔を歪ませる彼女に、4年前の自分ならば はははっと軽快に笑って 冗談の一つも言ったかも知れない。 (6) 2021/02/08(Mon) 7:45:24 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ しかし、この4年で色々な事が変わってしまった。 込み上げる喜びと同時に沸き起こる後悔が 胸中を駆け巡り、 気付けば彼女に頭を垂れるような姿勢に なっていただろうか。] …悪かった。 あの時、俺はお前らを置いて逃げてしまった。 [ そう言って、4年前の"事件"を思い出す──] (7) 2021/02/08(Mon) 7:46:02 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎──回想・4年前── [ 俺の引率した林間学校で 1人の生徒が失踪した。>>2:43>>2:44 普段素行の悪い彼女のことだから 宿舎を抜け出してろくでもない奴とつるんで るんだろう。そんな噂が実しやかに囁かれていた。 果たして、捜索の結果その通りだった。 ──同時、世間を騒がせていた宗教団体があり。 彼らは山奥で集団生活をしながら"修行"をしていた 雛市はろくでもない奴とつるんでいる内に 宗教に引っかかり、入信していたそうだ。 彼らが"修行"を行う拠点が林間学校の行先の 近場だった事を知り、またとないチャンスだと 脱出を測ったらしい。 ] (8) 2021/02/08(Mon) 7:46:28 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ しかし、何故雛市は学校を抜け出せた? と人々は疑問を持つ。 そして、「林間学校の宿舎内部で手引きをした 人間がいるのでは」という憶測が広がり、 俺がその協力者ではと疑われたのだった。] (9) 2021/02/08(Mon) 7:47:02 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎──『事件当日、雛市が最後に発見されたのって 宿舎近くのバーらしいよ。』 ──『そういや添木、「俺は林間学校行ったら こっそり酒開けるの楽しみにしてるぜー」 とかなんとか言ってなかったっけ? ──『うわ、やっぱりあいつが グルだったんじゃね?』 ──『てかさ、前からあいつらよく廊下で 楽しそうに話してたけど。 ……もしかしてデキてたんじゃねーの!?』 ──『うわー。ありそー!』 ──『きゃははっ!』 ──『ホント引くわー。』 (10) 2021/02/08(Mon) 7:47:54 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 当然、俺はバーなどには行っていない。 しかし、阿呆のような話だが、 「添木と雛市は実はデキていた」という噂は 生徒の間で信じられてしまった。 他にも何も証拠はなかった。しかし。 俺は監督不行き届き兼生徒との不適切な交友という 事由で葵学園の職を解かれた。] (11) 2021/02/08(Mon) 7:49:44 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 一応、証明する事自体はできた。 俺が雛市とデキてるはずがないという事実を。 しかしそれを口に出すことができるだろうか? ──学園を去るその日まで、 ずっと声を上げて俺の無実を主張してくれた 女子生徒がいた。 彼女にだけは分かっただろう。俺の無実を。 何故なら、俺は── 夕凪の事が、好きだったから。] (12) 2021/02/08(Mon) 7:50:54 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎──時は戻り、2日目備品庫── [ ずっと慕ってくれた彼女。 無実を主張し続けてくれた彼女。 結局…俺はなにもしてやれなかった。 垂れた頭を上げることができない。 …しかし。目の前の彼女は零れた涙をとうに拭き きっと顔を上げている。>>2:103 俺も顔を上げねば…と思いながら、 思うようにいかなかった。] (13) 2021/02/08(Mon) 7:51:10 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 彼女は自分の身に起こった事を話してくれた。 こちらも気付いた事を話し、情報共有。 『また、後でな』 そう切り出したのは俺の方だったか。 すぐ離れてしまったのは、自分の中に幾ばくかの 後ろめたさがあったせいだろうか。 図書室に戻るという夕凪。>>2:130 彼女が去れば、1人になった備品庫で再び マットに寝そべり、しばらく過去の事や 現状の事を取り留めもなくぐるぐと 考えただろうか。]* (14) 2021/02/08(Mon) 7:52:27 |
【人】 忘愛症候群 リク[ 胸が、痛い。走っているからではなく 込み上げてくるものがある。 これは、もしかして。 理解してしまいそうになるのを、 ぐっ、と奥歯を噛めしめて前を向く。 今それを知っちゃいけない。 知ってしまったら、 ─── 忘れてしまう。 ] (17) 2021/02/08(Mon) 8:55:55 |
【人】 忘愛症候群 リク[ 嗚呼、いけない、これ以上は。 彼の背中で揺さぶられながら思う。 芽生えた小さな愛は、育ちきる前に 摘まれてしまうもの。 きっと私は、もうすぐこの人の事を忘れてしまう。 ぎゅ、と抱きつくように力を込めて。 タロットのことも忘れて、ただ 今を、感じようとして。 ] (20) 2021/02/08(Mon) 8:58:59 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「で、お姉さま、このお話の続きはどうなるんですの?」 「いや、もう、そこから先は栞が知っている通りよ。不思議な世界で冒険してきて、帰ってきたら目の前に栞がいて謝って、仲直りでハッピーエンドよ。」 「お姉さまは相変わらず、細部の作り込みが甘すぎます!そんなんじゃ、読者は感情移入できませんよ! それに、この下半身露出男性!このキャラ本当に下半身露出させている必要あるんですの?」 「えー、でも素直に私はこれ以上何も考えてなかったし、その人は下半身をずっと露出させてたのだけれど、やっぱりこのままじゃダメかしら?」 [あれからひと月か経った今、私と栞は文芸サークル、プティーニアの新刊の打ち合わせをしている。] (23) 2021/02/08(Mon) 12:05:03 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ私と栞とは高校時代の2年間を姉妹のような恋人のような不思議な関係で過ごした。 カトリック系の高校で、上級生と下級生が姉妹の契りを結ぶ「スール制度」で結ばれた二人は共に小説家を目指していたのだった。 そして、栞は17歳でプロ作家になった。代表作マリー様が見てるは私たちの高校時代のお話をベースにした、日常系のライトノベル。最近はアニメ化もされ、題材となった私たちのスールの関係は社会現象にもなっている。 私はプロ作家として活躍をしている栞が眩しくて、羨ましくて、距離を置くことしかできなかった。 「姉より優秀な妹なんて存在しないのよ! 私は別の道で成功して己の無力さを思い知らせてやるんだから!」 そんな捨て台詞を言って、それから1年近く連絡を絶っていた。 (24) 2021/02/08(Mon) 12:05:25 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ[あの不思議な世界から帰ってくると、なぜか私の目の前に栞がいたのだった。] 「「あ、」」 「お互い言葉が何も出ず、しばらく見合った後、最初に声を発したのは栞だった。] 「お姉さま、風の噂で心身を消耗していると聞いていましたが、元気そうで何よりです。」 [そういう栞は何か疲れた顔をしていた。 気まずいだろうに優しい栞の言葉に、私は覚悟を決める。] 「栞、あの時はごめんなさい。 貴女に酷いことを言ってしまってごめんなさい。 あの時、私は才能に溢れるあなたが羨ましくて、 そして自分がダメすぎて悲しくて、意地張って、、 本当にダメだったわ。こんな私をまだ、お姉さまと呼んでくれるの?」 「はい、私のお姉さまはお姉さま一人だけですよ。それにお姉さまが暴走するのはいつものことじゃないですか!もう慣れっこですよ。いつものこと.... じゃないですか! 今回は長かったですし、本当にもうダメかと思って私も寂しかったです。」 (25) 2021/02/08(Mon) 12:06:03 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ[うるうると潤む栞の目、気づけば私も視界が歪んでいた。] 「ごめんね、ごめんね、栞 ありがとう、ありがとうーーー」 [誰からも私なんて必要とされてないと思っていた。でも、栞は私のことを気にかけてくれていたのだ。 私は一人じゃない。もう2度とこんな悲しい別れが起きないように、風通しがいい関係を作ろう。 風にゆられてふーらふーらしているエロンボさんのアレを思い出して、私はそう決意した。] [それにしてもやっぱり下半身露出の絵面はアレだったわね。 思い出すだけでも怖気が走る。 でも、思い出すたびに少し心が軽くなるのよね。 エロンボさんは元気にしてるかしら?] FIN (26) 2021/02/08(Mon) 12:07:46 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「というわけで、このあとはこの冒険の振り返りよ! 栞の、プティ先生のダメ出しをもらいつつ、色々とIFを追ったりやってくわよー!」 [今夜から明日にかけてになるかしらね?] (27) 2021/02/08(Mon) 12:10:07 |
【人】 機関設計士 スタンレーー三日目 とある廊下ー [近くで、何か大きなものが床に落ちる音を聞いた。>>@3 ー23:56 突き当たりの廊下を右に曲がった場所から聞こえる。 スタンレーは、そちらに向かって走る。 角を曲がれば、そこには…] チェーンソー! [仕事は終えたと言わんばかりに、チェーンソーが転がっていた。さっきの音からするに、チェーンソー男が放り投げたのだろうか。>>@3 そして、前方を見やれば、遥か遠くに小さい人影が。男に背負われた少女。>>19 リクだ。] (29) 2021/02/08(Mon) 12:41:02 |
【人】 機関設計士 スタンレー[ ー23:57 この先はどんな部屋があるのか、スタンレーは、分からない。 ふと、スタンレーは、ユウナの先程と放送>>159を思い出す。 何のタロットを置いたかは、放送で明言してないが、恐らくーー] そうか、塔のカード! 行き先は、放送室か! [名も知らぬ、チェーンソー男。リクとどんな因果があるのか知らないが、チェーンソー男とリクは、放送室のカードを目指しているのではないか? と、スタンレーは推察した。] (30) 2021/02/08(Mon) 12:42:18 |
【人】 機関設計士 スタンレー良かった…。 [スタンレーは、膝をがくりと床に落とす。あの時、塔のカードを受け取らなかったから、リクの手元に渡すことが出来る。 ー23:58 が、しかしーー 「不慮の事故に見舞われ絶望する」>>0:71 元の世界に戻ることは出来るが、リクが事故に遭う。] ああ、俺は何てことを…。 [信念>>3:153は捨て、塔のカードを自分が受け取っておけば良かった。そして、太陽のカードを彼女に渡せていたら。 ー23:59 スタンレーは、両手も床について、拳をぐっと握る。 右手に持っていた太陽のカードが、ぐしゃりと歪んだ。 目尻には涙が滲んだ。] (31) 2021/02/08(Mon) 12:54:51 |
【人】 機関設計士 スタンレーーーリク、俺を恨め。きっと知ることはないだろうが、決して俺を許すな。 君のことは…、 絶対忘れないから。ーー 23:59:50 [歪んだ太陽のカードが光を放ち、スタンレーを包み出す。 呼応して、背負った工具入れのガーネットも光り出す。 身体が宙に浮く。 23:59:58 23:59:59 00:00:00 ーー世界は暗転する] * (32) 2021/02/08(Mon) 12:55:50 |
【人】 三橋 夕凪[親指の背で、涙を拭って。 無理矢理、えへへ、と笑う。] わたしたち、皆、先生のこと、 信じてたから。 [もし、いつか逢えたなら。 それだけは真っ先に伝えたかった。 たしかに先生を疑って、面白おかしく 吹聴するような生徒もいたけれど、でも。] ……先生が急に居なくなって。 私たちが先生を軽蔑したと、先生がそう 思っていたなら、 今も、そう思っているなら それは違うよ、って、皆伝えたかったの。 (34) 2021/02/08(Mon) 13:33:53 |
【人】 星海の番人 スバル[カードを拾ったと先生に報告しよう。声をかけてくれた人とも、恐らく鉢合わせるだろう、そう思って踏み出したその瞬間に、チャイムが鳴った。] …え。 [ふと気づけば、よく立ち寄るレコード店にいた。耳元に鳴り響く音楽に気づき、ヘッドフォンを外す。不思議な世界に来る前にいた場所だ。確か、学校帰りに寄ったはず、そう思って腕時計を見れば、そう時間は経っていない。不思議に思いながら、スマホを取り出そうとポケットに手を伸ばすと、手のひらに紙の角が当たったような感触がして、取り出した。] …っ! [魔術師の絵柄を模した、異国情緒のあるカードだった。しかしその絵柄も、一瞬見えたと思ったらすぐ消えていく。何の変哲もない、白紙の名刺サイズの紙だった。] ……うーん。 [恐らく、夢ではない。あの夢の中にいた人たちは、どこかで元気にしているのだろうか。そう思いながら、またヘッドフォンをつけて階下へのエスカレーターへと向かった。店を出る間際、その雑踏の中に新しい出会いがあるとは知らずに。] (37) 2021/02/08(Mon) 13:51:42 |
【人】 星海の番人 スバル/*ほぼ来られず、大変申し訳ありませんでした……皆さんすごかったですね…! ゆーまさんやあんずさん、フォローありがとうございました…。°(°´ω`°)°。 正直ログ読み全く間に合わずでした。メモも非常に助かりました…どなたがしてくださったのかわかりませんでしたが (38) 2021/02/08(Mon) 13:53:27 |
【人】 星海の番人 スバル/* ゆきさwww いえいえーむしろこちらからも絡みにいけなくてすみませんでした。絡みにいく余裕が無かったので、土日にちょっと動けたのは嬉しかったです。昨日は更新まで起きていようとしたけどがちで寝落ちてました… (39) 2021/02/08(Mon) 14:04:59 |
スバルは、また夜来ますーのし (a0) 2021/02/08(Mon) 14:05:46 |
【人】 三橋 夕凪[どれくらい時間が経ったのか、 それとも現実にはほんの僅かな時間だったのか。 ゆっくりと顔を上げる。 息を深く吸って、全部吐き出せば、 立ち上がることができた。 ] カードを見つけたことを、伝えなきゃ。 [リクちゃん、スタンレーさんを探すために 足早に図書室を出た。] (41) 2021/02/08(Mon) 15:14:44 |
【人】 三橋 夕凪[図書室には、誰もいないように見えた。 もしかしたら誰かいたのかもしれない けれど>>3:168、それよりも。 テーブルに置かれたタロットカード>>3:165 >>4に目が吸い寄せられてしまったから。 リクちゃんか、スタンレーさんだ、ととっさに思った。 きっと、あの2人は、タロットを見つけている。 なんの根拠もないのに、確信に近いなにかがあった。 偶然にもスタンレーさんが同じように 思っている>>4とは知らないまま。 どうか皆が元いた世界に帰れますように、と 祈りながら、それでもほんのすこし。 スタンレーさんにはお礼も言えなかったな、 と思い返して眉根がぎゅっと寄った。] (43) 2021/02/08(Mon) 15:21:09 |
【人】 三橋 夕凪[視線の先に あの時、伏せたままで見えなかった顔。 誰よりも優しくて、思いやりのある色を 携えた双眸が輝く。 走ってきたのか、長い前髪が揺れていて。 それどころじゃないのに、あぁやっぱり 好きだなぁなんてそんなことを思って ただ、見つめていた。]* (45) 2021/02/08(Mon) 15:26:06 |
【人】 半裸刑事 エロンボ♂[ −時間になった タロットの輝きは一層強さを増し、僕達は光に包まれた ユウナも…きっと日常に戻る 最初は随分と脆そうに見えた彼女だが、今は強い女性だと思える きっとどんな困難も強引に乗り越えていくのだろう そういえばユウナには文化圏の違いは感じたものの、スタンレーに感じたような全く別の世界の人間という感覚はなかった もしかしたら同じ世界の同じ時間軸を生きる人間…もしかしたらまた会えるのかもしれない…そうだ、せめて何かを渡しておけば 僕は帽子をふわりとユウナの頭に ] きっと、また会える気がする。だからこのハット をっ!? [ いや、違う。これは… ゴボウだ。 非常に力強く、太く、ただならない土臭さを発するゴボウだ よくぞここまで育ったと思われる それはともかく、もはや説明がつかないが間違えて被ってきてしまったのか…! そうこうしているうち光が視界いっぱいに拡がって、ユウナも、何も見えなくなった ] -暗転- [ 徐々に…身体に感覚が戻る… 目を開くと そこはいつぶりかの星空の下だった ]* (46) 2021/02/08(Mon) 16:04:30 |
【人】 前に進みたい 柚乃──あれから 「柚乃」 はぁい〜? 「……」 [ 無事に帰ってきていた彼女。 隣には心配そうにしていた彼がいた。 そのときから、今みたいに 何もないのにそっと抱きしめて 離れることを許されない。 ] 柚乃は、ここにいるよ〜? 「知っている。…はぁ……」 心配しすぎ〜。 これだと、お仕事できないよ〜? (47) 2021/02/08(Mon) 17:38:49 |
【人】 前に進みたい 柚乃[ いない時間はそんなに長くなかったけれど、 彼女がやるべきことが、少しある。 しかし、彼はそれを許さないという。 寧ろ、彼が仕事をやっていない方が どう考えても問題なのでは?と 彼女はよしよしと抱きしめながら思う。 ] 「戻って来れてなかったら、どうする…」 戻って来れてるから心配しないの〜。 シファーム、柚乃がいなくて そんなに慌ててくれたの〜? 「……あのとき以来だ。 本当に、気分が悪い」 も〜。 柚乃、もう少し頑張ってみるから〜! お仕事、そろそろしましょ〜? (48) 2021/02/08(Mon) 17:39:54 |
【人】 前に進みたい 柚乃[ 主人が働かないと困る人間がごまんといる。 なので、そろそろ本当に働かせたい。 彼女の思いがようやっとのことで 彼に通じたのか、 数時間ぶりに自由の身になることができた。 ふぅ、と息をついて、 彼と視線を合わせ、見つめ直せば そっと彼の頬に手を添えて 唇を重ねる。 ただいま。 ごめんね。 いろんな気持ちが混ざり合ったその口づけは 彼の緊張を漸くほぐしたらしい。 ] 「また後で、ゆっくり話を聞かせろ」 ふふ、わかったぁ。 いってらっしゃい〜。 (49) 2021/02/08(Mon) 17:42:34 |
【人】 前に進みたい 柚乃[ 昼夜問わず、仕事に呼ばれる彼。 実のところ、このやりとりも見られている。 彼の上司が心配して、見にきていたのだ。 彼女にベッタリになっている彼を見て、 「嫁にひっつき虫になる暇があるなら、 ひとつでも案件をこなしてもらおうか」 なんていいながら、待っててくれた人。 その後、暫く彼は帰って来なかったけれど、 仕方ない、と思って彼女は 子供たちと一緒に過ごしてのんびり 彼の帰りを待っていた。 ] * (50) 2021/02/08(Mon) 17:45:50 |
【人】 前に進みたい 柚乃それでね〜? 柚乃、もうまいちゃんたちに会えないかと 思うくらい寂しかったの〜! 「ほんで、問題は解決しそうなん?」 分からないやぁ…… 柚乃、やっぱり屋敷のみんなが好きで、 家族だと思っているから 大丈夫だと思うんだ〜! 「えらい、明るくなったなぁ…… まいも、ゆのちゃんが明るくて 幸せになるさかい、 ええとは思う。……おかえり」 (51) 2021/02/08(Mon) 17:46:46 |
【人】 前に進みたい 柚乃 [ 珍しく、女主人同士で話をする時があった。 手紙を持ってくるついでに、というもので 2人は久しぶりに会えた友達同士、 色々と話をした。子供の話だったり、 彼女の不思議な体験だったり。 おかえり、と改めて誰かに言われると 元に戻ったんだ、と 安堵するしかなく、 彼女の表情はへにゃりと緩やかに。 ] ただいま〜! って、こら〜ママによじ登らないの〜! 「賑やかでええなぁ。 うちの子らは落ち着いてしもて、 なんや面白みが欠けてん。 それも、くーくんの教育のせいなんやけど」 双子ちゃんたち〜? いいんじゃないの〜? (52) 2021/02/08(Mon) 17:47:45 |
【人】 前に進みたい 柚乃[ 隣でおとなしく本を読んでいたはずの 彼女の息子が、いきなり彼女に よじ登ってきたので、 メッ、と言いながらおろして メイドに預けることに。 目の前の友人は、 呉服屋の女主人であることを隠さない 逸品物の薄黄色の訪問着を着て 遊びに来ている。 なぜなら、本来の目的は 仕立てた物の仮納品。 微調整のために遊びに来ていたのだ。 ] (53) 2021/02/08(Mon) 17:49:43 |
【人】 前に進みたい 柚乃 「ほんなら、そろそろ戻るなぁ」 遊びに来てくれてありがと〜。 お手紙、またお返事書くね〜♡ [ ふふんと言いながら彼女が 友人へと近づく時、 かたん、とティーカップが置かれる。 2人はそっと抱きしめあって ゆっくりと席を立った。 お互い、若くして家主になっているから 気苦労が絶えない仲。 故に、仲良くやれる部分が多い。 手を振って友人を見送れば、 時間を確認して少し慌てる彼女。 ] (54) 2021/02/08(Mon) 17:50:24 |
【人】 前に進みたい 柚乃シファームが帰ってきちゃう〜! 急いで着替えないと〜!! [ タロット共に戻ってきた彼女は、 前よりも少し笑顔が多くなって、 自信を持って屋敷を切り盛りするように なったとか、ならなかったとか。 ]* (55) 2021/02/08(Mon) 17:50:56 |
【人】 機関設計士 スタンレー[薄く開いた目の先に、専用のマグに入ったコーヒーが見えて。>>49>>1:11] ーああ、戻って来たのか。 [スタンレーは、反射的にそう思った。 ここは、ブーヨプスキュリテ王国中央駅の駅舎にある従業員の休憩室。 眠る前と何ら変わらない。 淹れたコーヒーが冷めているくらいか。 休憩室の時計は、最後に見た時から一時間程しか進んでいなかった。] ー全部、夢だったのか…? [スタンレーは、コーヒーに手を伸ばそうとした。 「パラリ」 何かが足元に落ちる。 「太陽」 それは、くしゃくしゃに歪んでいた。 先刻、スタンレーが握りしめたタロットだった。 ー夢じゃなかった。] と、休憩室のドアが勢い良く開いた。] (56) 2021/02/08(Mon) 19:14:39 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「じゃ、ダメ出し行きますよ!お姉さま。」 [売れっ子作家の意見である、私は背筋をピンと伸ばして栞の言葉を待つ。] 「まず、プロローグが薄すぎますね。社会に絶望したお姉さまはわかるんですが、もうちょっとこの時点で私との喧嘩別れの件を掘り下げていないと、どうしても最後に帳尻合わせで私を出したな感が強すぎます。つまり伏線がきちんとはれてないんです。これはダメなポイントかと。 入り方としてはネリーさんのように、前村での出来事を振り返るような形で始まった方がコンセプト的にも美しいと思うんですよね。走馬灯からの走りは綺麗でしたし。お姉さまもたとえば文化祭で私たちが結ばれたところから振り返るとかしても良かったんじゃないですか?」 [それは確かにそうかもしれないわ。自分の出身についてもっとわかりやすく書くべきだったかもしれないわね。] 「せめて、どんな世界から来ているのかはわかるようにもう少し丁寧にお姉さまというキャラを掘り下げるべきでしょう。」 (57) 2021/02/08(Mon) 19:15:27 |
【人】 機関設計士 スタンレースタンレーさん!俺っちっす!コーディーっす! [ノックもしない図々しい奴だが、こうしてまた会えたことを考えると可愛く思えてくる。] 表にお客さんっすよ! マチさんっす! (58) 2021/02/08(Mon) 19:15:38 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「リクさんの恋愛症候群の設定なんかもわかりやすくて期待感が持てる始まり方でしたね。その設定だけでなんとなく感動的なお話になることが期待できます。 あとは夕凪さんの恋心をテーマにしているのがはっきりとわかる書き方もすごく素敵ですね。最初からテーマを決めてるってことが素晴らしいです。 お姉さまも見習って高校時代の私との生活がどんなに素晴らしいものだったかをちゃんと書いてくださいね。」 [返す言葉もない、書き直しするポイントをメモする。] (59) 2021/02/08(Mon) 19:21:15 |
【人】 機関設計士 スタンレー[スタンレーは、改札口に向けて走る。 右手にはガーネットを握りしめて。 走ってばっかりだな。と、スタンレーは苦笑した。 マチに話したいことが沢山あった。 信じて貰えるだろうか?異世界転生なんて。 夢物語だと思われても良い。 ただ、彼女に感謝を伝えられたら。 そして、たった一つの後悔>>32を、共有出来たら。] (60) 2021/02/08(Mon) 19:22:50 |
【人】 機関設計士 スタンレー[太陽の固有効果は、「愛する者と清濁併せ呑み運命を共にする」 愛する者、大切な友人マチ。そして、この街、街の人々、王国を走る鉄道、仲間たち。 スタンレーはこの王国の、全てを愛している。 彼はこの先もブーヨプスキュリテ王国の機関設計士として鉄道を作り続けるだろう。この先、王国がどんな運命を辿ろうとも、スタンレーは、ブーヨプスキュリテ王国と運命を共にするだろう。 そして、想い続けるだろう。あの世界で出会った人々のことを。 〜fin〜] (61) 2021/02/08(Mon) 19:30:09 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「次は初日ですね。エロンボ刑事との出会い。ですね。 これはいいと思います!ここまでキャラが立ってる人はなかなかいませんよ! ただ、エロンボ刑事が住む世界とかを初日で掘り下げておけばもっとお話に深みが出ると思います。」 「それは難しいわね、正直男性恐怖症の私には下半身露出になれるためにそれだけの時間が必要だったわ。」 [エロンボさんが下半身露出してなければ、元の世界じゃなく、エロンボさんの世界に行く展開もアリだったのだけれど、下半身露出男についてく勇気は最後まで湧かなかったわね。] (62) 2021/02/08(Mon) 19:36:45 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「でも、エロンボさんの自由のために皆が頑張って戦う世界は素敵だと思ったわね。 そんな世界に行けば私ももっと自由になれるのにって思ったのは事実なのよね。」 「その辺ももう少し上手く書ければ良かったですねー。 2日目で急にお姉様らしく暴走が始まりましたけど、なんというか、その変化に対して納得できるだけの内容じゃない気がするんですよね。 知らない人からしたら急にキャラが壊れたように思うかもしれませんよ。」 [まぁ、あの時はすごく情緒不安定だったから仕方ないわね、 働かなくていいならこの世界に残るのもって真剣に考えていたし、コンビニ描写を見て、お金かかるんだー、じゃここでも働かなきゃいけないのねって思ったら、帰りたくなったってのが実態なわけで、あの時点でわたしがせいちょうできたわけじゃないのよね。] (63) 2021/02/08(Mon) 19:47:32 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「あとはタロットの塔のカード見つける理由が薄い気がするんですよね。一人で二つもカードを持つなんて、欲張りな感じがして良くないですよ?」 「あれは、なんとなくありそうだなと思って探したら見つけちゃったのよ」 [ついでに7枚集めていでよ神龍風に主人を呼び出したり、カードを商品にした暗黒武闘会とかやれたらなとか、そんなことも考えていたけれど、 結果的にそんな余裕はなかったわね。] 「まぁ、ミロクさんが上手く使ってくれた感じで良かったですね!」 「走れ、疾れ、はめちゃくちゃかっこよかったわね!まるで鬼滅の刃!」 (64) 2021/02/08(Mon) 20:04:35 |
【人】 元紅薔薇様 ユウナ「総じて、もうちょっと私との絡みを増やしてもらわないと、マリー様が見てるの同人誌としても出しづらいですね。」 「うーん、じゃあ栞が書くならどんなお話になるの?」 「そうですね、 まずはお姉さまと私が喧嘩別れした直後にとばされた話にしますね。そして喧嘩別れの理由は文学性の違いとかにします。流石に1年も連絡絶たれると絶対私のこと忘れてたでしょってみんな思いますからね。 そして、異世界で上半身裸でマントをはためかせているエロンボ刑事と出会って、自由のために戦い合うことと、風通しの良さの大切さを学びます。 そしてエロンボ刑事と共に、この異世界の謎を解き明かして声の少女を救うんです。 実は声の少女はお姉さまも喧嘩したせいで暗黒面に落ちた私で、お姉さまに会いたくないけど、お姉さま一人を元の世界に帰したくないためにさまざまな謎で道を阻むんです。 そんな中でお姉さまは女教皇のカードを見つけて、全ての謎を解き明かし、私と二人で元の世界に戻る、 って感じでしょうか?」 「わー!そんなお話だったら素敵ね!」 [結果的に同人誌は栞が作ったストーリーにて発刊されるのであった。FIN] (65) 2021/02/08(Mon) 20:21:28 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎──回想・廃校舎備品庫── [ 初めてちゃんと言葉に出来た謝罪の言葉を 夕凪は黙って聞いていた。>>33 目の前の顔を直視できず、目を伏せたまま 息を詰めて返答を待つ。 ……告げられたのは、意外な言葉だった。>>33 ] (66) 2021/02/08(Mon) 21:31:19 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎(生徒達が、俺のことを信じていた?) [ 目頭を拭いながらも、 へへへっと殊勝に笑顔を作る彼女。 遠い昔、国語の成績をグッと上げた彼女に 廊下で声を掛けて褒めた時、 こんな笑顔をを浮かべていたっけ。 当時はひたすら赤くなって、 慌てて目を伏せていたばかりだった。] (67) 2021/02/08(Mon) 21:31:46 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ でも今は俺の目を見て 俺の間違いを、正面から正してくれている。] (──成長したんだな。この4年で。) [ 眩しい、と思った。 夕凪だけじゃない、彼女の語り口から あの時の生徒達だってきっと真っ直ぐに 成長したのだろうと、察することができた。] (68) 2021/02/08(Mon) 21:32:24 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ それなのに、自身の口から出たのは 「また、後でな」の言葉。 ──林間学校の最中に雛市の逃走事件があり、 彼らの青春の一幕に傷が付いた、と思った。 自分がその傷をつけた一人なのだとも。 ──だが、奴らはとっくに過去の事を 受け入れて次に進んでいて。 ずっと過去を引きずり、泥沼に嵌っていたのは 俺自身だったのだ。 こんな心の内など彼女に伝えられる訳もなく。 放たれた一言は彼女にどう伝わっただろう? ふと冷静になってそんな事を考え ]*そして激しく後悔するのはこの二日後、 タロット探しのリミットも差し迫った時刻に なってからだった。 (69) 2021/02/08(Mon) 21:33:14 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎──図書室へ── 何であの時…俺は…!! [ 時は移り、廃校舎に送られて3日目の夜。 鈍色のまま変わらない天候は時刻を知るには足りず 腕時計を持たない俺は、 周囲の人間の忙しなく動き回っている様子から 間も無くタイムリミットが訪れる事を感じていた。 柚乃のかけ声を背に、砂場を後にし図書室へ。 >>3:176 …時間がない。ない。 タロットを見つけられないとはつまり ここに永遠に閉じ込められるという事。 そんな生きるか死ぬかに近い瀬戸際にいながら、 しかしその傍ら、突き上げるような後悔が 胸中に押し寄せる。 ] (70) 2021/02/08(Mon) 22:08:32 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 息を切らせて走りながら 思い出すのは2日前の夕凪との事。 失意の中にいた自分を掬い上げようと してくれた彼女の言動を、俺は無碍にした。 過去を乗り越えて成長を続ける生徒達と、 過去に囚われた自分の差に打ちひしがれて。>>69] (71) 2021/02/08(Mon) 22:11:54 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ そしてもう一つ、気付いた事がある。 この4年間、夕凪を教えていたあの日々は 無かった事だったのだと自分に思い込ませていたと 何故なら、俺は教師で 彼女は生徒だったから。 彼女の純粋な想いを分かっていて、 それでいて、敢えて何も言わずに立ち去ったのだ。 ──でも、本心は? ──この4年間、ずっと。 会いたかった。 ] (72) 2021/02/08(Mon) 22:14:45 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎(結局俺が逃げてただけじゃねぇか…!) [ ここまま俺だけこの場所に 閉じ込められるならいい。 ただ、彼女が戻ってこれなくなったら? また、もし、俺がタロットを手に 入れられたとして。 「また、後でな」の言葉だけ残して 自分だけのうのうと現実世界に戻る? ダサすぎやしないかそれ。俺は馬鹿なのか。 図書室の本に挟まっていたタロットを取り、 そこから夕凪を探そう。 そう算段し、絶対に間に合う、と自分を鼓舞した] (73) 2021/02/08(Mon) 22:23:36 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ そのまま勢いよく図書室に飛び込み、 そして、目に入ったのは… 夕凪の姿と、『痴人の愛』と、 タロットカード。>>44] せん、せい……? [ 2日前、あんな風に突き放したのに。 彼女は変わらぬ態度でこちらを見ている。] タロット、手に入れられたんだな。 良かった。 [ 自分のタロットがまだ無い事など忘れて、 夕凪だけは助かるのだ…と安堵が広がった。] (74) 2021/02/08(Mon) 22:33:34 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎一緒に、帰ろうか。 [ 夕凪の正面に近づき、彼女が座っているならば 頭の位置をを下げて目線合わせながら そう、声を掛けた。 もしこのタロットを他の人と使う予定ならば その者に譲り、自分は初日見つけたタロットを 探そうと。 そのタロットは今同じ部屋の机の上にあり、>>3 丁度死角の位置にネリーがいるのだが、 そのことはまだ知らず。 きっと探し始めればすぐに机上の本を見つけ、 もう一枚のタロットを手にする事が出来るだろう]* (75) 2021/02/08(Mon) 22:50:18 |
【人】 三橋 夕凪[そのまま指を滑らせて、頬に。 ぺと、と開いた掌を軽く押し付けた。 そこには確かな熱があって。] 良かった、本物でした。 [へにゃりと笑って、腕を下ろす。 触れていた右手を握って、胸元に抱えた。] ……他の皆さんは、戻れたでしょうか、 友達の姿も、見当たらなくて。 [はぁ、と肩を落とした。 視線も同じように落とせば、ずっと気にしていた 小さな一言が口から溢れる。] ─── 帰ったら、また、 先生は居なくなりますか……? (78) 2021/02/09(Tue) 7:58:48 |
【人】 三橋 夕凪[先生が同じように座っていてくれたなら、 手を伸ばして今度はその上着の、 袖のあたりをぎゅうと握った。] 先生、あのね。 [小学生の、作文の書き出しのような。 俯いたままの顔を上げた。] (79) 2021/02/09(Tue) 8:01:46 |
【人】 三橋 夕凪……やっと、言えました。 夢でもなんでも、逢えて、 ほんとによかった。 [もっと、綺麗な格好で、会いたかったですけど。 そう付け足して、またえへへと表情を崩す。 体を少し動かして、腕を伸ばす。 タロットカードを先生の手に握らせようと、 顔を上げて、ふわりと笑った。]* (80) 2021/02/09(Tue) 8:04:08 |
【人】 半裸刑事 エロンボ♂/* >>-123 ひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひたひた!!!! (81) 2021/02/09(Tue) 10:42:50 |
【人】 半裸刑事 エロンボ♂やあ、ありがとう 素敵なスカートだね、これなら風通しも良いし でも刑事が率先して変態のような格好をするわけにもいかないんだ [ ふぁさぁっ(首) ] ケース2:ジャージ >>-134 やあ、ありがとう 鮮やかな緑色だね、フィット感も良さそうだし 風通しは良さそうじゃないけれど、せっかくプレゼントしてくれたんだから工夫して使わせてもらうよ [ 僕はハサミを取り出し、股の前の部分を切り取− ] (82) 2021/02/09(Tue) 12:11:59 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 片膝を付き 座る彼女の顔をよく見ようと覗き込んだ。 自然、目と目が見合う形になる。 刻一刻と迫るタロットの期限。 それなのに、 数分前の焦りが何処かへ消え去ったかのように 今はこの場の時が止まっているように感じるのは 何故だろう。] (83) 2021/02/09(Tue) 21:15:22 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎 (85) 2021/02/09(Tue) 21:16:33 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 細く柔らかな指は髪に絡むように動いた後、 そのまま額を、目元を、 伝うように滑る。 彼女の指先は少し冷たかっただろうか。 だが…それに触れられた場所は熱を持ち 自分でも呆れ戸惑うような火照りを残してゆく。 沿わせた指先は頬まで来たところではたと止まり、 そのまま小さな手のひらが、左頬を包んだ。] (86) 2021/02/09(Tue) 21:17:46 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ そして離される、彼女の手。 離されてもなお 触れられていた左頬は、じんと灼けつくように熱い ……4年前に初めて出逢ってから。 廊下で模試の成績を誉めた時も。 俺の無実を訴えて続けてくれた時も。 ずっと、彼女の想いは変わっていなかった。 ならば今度こそ、俺が応える番じゃないか。] (87) 2021/02/09(Tue) 21:18:42 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 自然と湧き出る感情のままにそう答え、 続いて告げられる言葉に 最初から分かっていたさ、と言わんばかりに頷き 微笑む。] (88) 2021/02/09(Tue) 21:22:17 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ そう言って、 丁度腕を上げた夕凪の手を左手で取る。 そして、そのままの体制で 右手で夕凪の肩に触れ、自分の元へ引き寄せた。]* (89) 2021/02/09(Tue) 21:43:53 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ ──そして、刻は来る。 地面が唐突にヴゥンと音を立てた。 2人で握りしめたタロットは 段々と眩い光を放ち始め その光は放射状に広がり 2人の居る空間だけを包み込んだ。 眩むようなまばゆさに目を細めたのち。 最後に、去りゆくこの地を目に焼き付けようと 空間を見渡す。] (90) 2021/02/09(Tue) 21:45:04 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 結局この場所は何だったのだろう。 ──ネリーは。スバルは。 ──過去から来たという柚乃は。 再び気を失う直前、 自分らの居る空間の床が ぼろり、と崩れるのを、見た気がする。 ──まるで、建物の倒壊のような。] (91) 2021/02/09(Tue) 21:48:31 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 疑問は渦巻きつつも、 掴んだ恋人のタロットを手放す事は決してなく。 あと一秒でも、一瞬でもいいから 目の前の大切な人と時を共有していたい。 再び気を失う最後の瞬間まで そう、考えていた。 ]** (92) 2021/02/09(Tue) 21:50:01 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 文字通り、崩れていく世界の その中心で。 溢れんばかりに満たされる心と 比例するかのように湧き上がる、 一つの不安があった。 ──この場から帰れば、此処で起きた事を 全て忘れてしまうのではないか? 俺は全て忘れてしまうのだろうか。 ここで出逢った人も、この場所を探索した事も それによる気付きも、 ……夕凪と再会した記憶も。 ] (93) 2021/02/09(Tue) 22:11:14 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎 (94) 2021/02/09(Tue) 22:12:23 |
添木 卓郎は、** (a1) 2021/02/09(Tue) 22:13:40 |
【人】 三橋 夕凪[微かに埃と汗の混じった髪が 私の涙を絡めて、瞼を、鼻を、頬を 擽って揺れる。 どうしようもなく愛しい気持ちが込み上げて そのまま首元で先生の皮膚を撫でるように すぅ、と息を吸えば、忙しく打つ鼓動が少し、 なぜか落ち着いていくのがわかった。] (98) 2021/02/09(Tue) 22:57:17 |
【人】 忘愛症候群 リク[ ぱちり、と瞬きをした。 目の前にはこちらを焼くように輝く赤い夕日。 それは、徐々に今日の出番は終わりだというように 姿を隠していっていて。 はて、なにがあったんだっけ。 夕日を目に入れながら、 直前の記憶を思い出そうとした。 そう、私は、……変なところに行ってしまって。 色んな人と出会って、そして。 ] 帰って、きたんだ。 [ 感慨に、ぽつりと呟いた。 風が二つに結った髪をさらう。 ここは学校帰り、道から少し外れた橋の上。 あの日、変な世界に行くまでにいた場所。 ] (102) 2021/02/10(Wed) 15:27:42 |
【人】 忘愛症候群 リク[ 周りを見渡せば、自分の荷物と ……他に、誰か。 夕凪さんは、いただろうか。 カードは置いてきていたから、 帰っていないことはないだろうけれど ほんのりとした心配は、残っている。 ]* (103) 2021/02/10(Wed) 15:27:55 |
【人】 忘愛症候群 リク[ それからの日常は平凡なものだった。 あんなおかしなことがあったというのに 世界は何も変わることはなく。 たまにあの日出会った人を思い出しては 元気にしているかな、と少しだけ 思いを馳せることがあるくらい。 だって、実際に会える人がいたとしても 私は会おうとはしなかった。 不思議なことがあったって、 私の病が治っているわけがないと そう思っていたし。 実際そうなのだろう。 ]ぽっかり空いてしまった記憶を 私は思い出すことはない。 (104) 2021/02/10(Wed) 15:28:11 |
【人】 忘愛症候群 リク[ そして、私は。 家族、と言われる人達と車に乗っている時 事故に遭う。 車体はひしゃげて、中身はぐちゃぐちゃ。 けれど、救助された時 私だけが生き残っていた。 ] (105) 2021/02/10(Wed) 15:28:27 |
【人】 忘愛症候群 リク[ ───…… ベッドに寝転がって、 ぼんやりと天井を見上げる。 一度に失ったものが多すぎて 実感がどうにもわかない。 母、父、妹。 その顔を、その表情を ・・・・・ 私は、思い出せる。 患った時と同じような衝撃を受けたからか、 病はスイッチが切り替わったように治ったらしい。 ] (106) 2021/02/10(Wed) 15:28:43 |
【人】 忘愛症候群 リク[ 私が使うことになったタロットカードは 『塔』 その効果は 『近い将来、不慮の事故に見舞われ絶望する』 私は気づいていなかったが、カードの効果が 出たのだろう。 逆位置の意味は『再生、解放』 そのカードの効果も、また。 ] (107) 2021/02/10(Wed) 15:29:01 |
【人】 忘愛症候群 リク[ 天井を見つめていると、ほろり、と 頬を涙が伝った。 それは、止まることなく、ほろり、はらりと、 量を増していく。 嗚呼、世はなんてままならないのだろう。 思い出したい時に思い出せず 思い出したくない時に限って思い出すなんて! ベッドの上、手に力を込めて、シーツを握る。 今なら、自ら命を絶つことだって できる気がしてしまう。 ] (108) 2021/02/10(Wed) 15:29:23 |
【人】 忘愛症候群 リク[ 近しい人が亡くなってしまったから 今私の在所は宙ぶらりんらしい。 本人が治ったと言ったって よくわからない病持ちだ。 どこも引き取りたがらない。 望まれていないのだ、この命は。 望んでくれる人達は、もう いなくなってしまった。 ] (109) 2021/02/10(Wed) 15:29:40 |
【人】 忘愛症候群 リク[ 今となって鮮明に思い出すのは あの不思議な空間でのことだ。 優しい人達、人のためを思う人達。 その中で、……自分のことより、相手のことだと 動いて、そして走ってくれた人。 あの空間にあのままいれば 幸せだったのかな。 上半身を起こしてベッドに座りながら 私は窓から空を見上げた。 あの灰色と違って、空は、青い。 ]* (110) 2021/02/10(Wed) 15:29:50 |
【人】 機関設計士 スタンレーif 記憶の分岐 ー蒼井 麗の一日ー [目を覚ますと、見慣れた天井だ。 彼は、蒼井 麗。17歳の男子校生。 日本生まれ。日本育ち。 髪だけは、生まれつき赤茶色だ。 彼の夢は鉄道設計技師。幼い頃から、電車や新幹線に夢中だった。 自分でも理由は分からないけど、心が浮き立つのだ。 紹介はさておき、彼は今朝、不思議な夢を見た。 自分は中世の外国人という設定で、不思議な学校に迷い込んでいた。 内容は忘れてしまったが、目覚める直前は、凄く悲しくて泣いていた。] (111) 2021/02/10(Wed) 18:56:06 |
【人】 機関設計士 スタンレー[いつものように準備をして、 いつものように学校へ行く。 教室に入ると、 同級生の浩二が話しかけて来た。] 麗っち…。 田上が事故にあったらしくて、家族を亡くしたらしい…。 今、皆んなで出来ることないかって話し合っててさ…。 [田上ーー 同じクラスなのに、関わりは少ない。 しかし、酷く心が傷む。 つうっと、頬に筋がつたう。 無意識に泣いていた。 この気持ちは、同情だろうか。 同情は彼女に失礼だ。 しかしーー 分からない。何でこんなにも悲しいのか。 どうして。 彼女は、何を想う。] 〜fin〜 (112) 2021/02/10(Wed) 18:57:37 |
【人】 三橋 夕凪───もしもの未来 [ここまでたどり着くのはなかなか大変だった。 ─── なんて一言で言えば、 それだけの単語なんだけれど、まぁそれなりに 険しい道のりだったとは我ながら思っていて、 そしてそれを乗り越えられたのは やっぱり隣に愛しい人がずっと寄り添っていて くれたから、それに尽きるとも思う。 最初は猛反対だった両親が打ち解けるのには さして時間はかからなかった。 彼の誠実な姿勢、実直に、逃げも逸らしもせず 正面から向かい合う姿故だっただろう。 なんのことはない、今では父も母も、 すっかり彼を気に入ってしまって 私抜きで連絡を取ったり、私が知らない間に うちでご飯を食べていたりするのだから、 笑ってしまう。 ] (113) 2021/02/11(Thu) 0:24:56 |
【人】 三橋 夕凪[鏡の中の私は、プロの手によって ずいぶん綺麗に飾られていて、 なんだか知らない人みたい。 もっとゴージャスなふわふわのやつか、 人魚みたいなやつ(マーメイドラインって形のこと) のほうが、と熱く語る彼をなんとか説き伏せて 私が選んだのはシンプルなAラインのドレス。 けれど裾と胸元には、彼がどうしても、と 譲らなかった細かな装飾のレースがひらり、 風を纏って揺らぐ。 散りばめられた小さな宝石が 太陽の光を受けてきらきらと輝いた。] (114) 2021/02/11(Thu) 0:26:08 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎 (115) 2021/02/11(Thu) 1:35:46 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ そのまま大人しく腕の中に 収まってくれた…と思いきや、 彼女は自ら、首元に顔をうずめて来る。 首筋のこそばゆさが伝えるのは 小刻みの呼吸。 次第にそれが落ち着いた…と思った刹那 ふいに、彼女の唇が重ねられた。] (116) 2021/02/11(Thu) 1:36:10 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎 [ タロットから放たれた光は眩しさの臨界に達し あとは闇の帳が降りるのみ。 周囲の空間は現実味を伴わず 夢かと錯覚してしまいそうなほどだ。] (117) 2021/02/11(Thu) 1:37:04 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎──なんだ。 ちゃんと大人になってたじゃないか。 ──生徒の成長ってのは いつだって早いもんだな。 [ 塞がれた口角は自然と上を向く。 そして、もう一度強く彼女を抱きしめようとした その時── ] (118) 2021/02/11(Thu) 1:37:46 |
【人】 三橋 夕凪─── もしもの未来 [友人が集まってくれたパーティ会場。 来てくれた皆に渡すプレゼントの中に、 『痴人の愛』あの例の本を入れようと 提案したんだけどさすがに止められたのは笑い話。 だからとあるタロットのカードのイラストに、 一人一人に気持ちを込めてメッセージを書いた。] (120) 2021/02/11(Thu) 6:42:04 |
【人】 三橋 夕凪[そう言えば結婚すると伝えた時は そりゃあ皆驚いて。 おまけに相手が誰だか知って、 全員一様に目が落ちちゃうんじゃないかって位に まんまるになったのがおかしくて吹き出した。 青嵐くんなんかは、その報告を とっても嬉しそうに聞いてくれた。 きっと、あの時のことを青嵐くんも ずっと気にかけていたんだ。 だって、私の隣の彼を見る、青嵐くんの その目元はほんの少しだけ、潤んで見えたから。] (121) 2021/02/11(Thu) 6:44:52 |
【人】 三橋 夕凪[数奇な運命を共にした、大好きな彼女は、 会場に居てくれただろうか。 そうそうサキちゃんは、件の ウサギのぬいぐるみを大切そうに 抱っこして座っていた。 薄いピンクの可愛いドレス姿のウサギさんに なにか囁いていて、まぁ、なんというか、 幸せそうに、見えた、うん。] (122) 2021/02/11(Thu) 7:03:35 |
【人】 三橋 夕凪[それにしても彼女、リクちゃんが、同じように こちらに戻って来られたと知った時は 本当に嬉しくて安心して、どちらが年下なのか わからないほどわんわん泣いて、 たいして信じてもいない神様に感謝した。 けれど追い討ちをかけるように 大変な不幸が彼女を襲ったと知った時は あんなに感謝した神様を心の底から恨んで、 舌打ちをして罵声を浴びせたうえ 往復ビンタしてやりたいと、また泣いた。 彼女の助けになりたかった。 リクちゃんが許すなら、私は時間の許す限り 彼女のもとを訪れただろう。 そうしてあの日と同じように、 彼女を支えてくれる人が他にも 居てくれることを願ってやまなかった。] (123) 2021/02/11(Thu) 7:08:05 |
【人】 三橋 夕凪[身支度がだいたい終わり、アクセサリーケースに 手を伸ばして微かな違和感に気づく。] あれ?ピアス…… [耳元を飾るための、小さな箱を開けて あれ?と首を傾げた。 朝確認した時はたしかに、選んだままの 小さなダイヤのピアスだったはず。 それが。 ] 赤……? (124) 2021/02/11(Thu) 7:10:07 |
【人】 三橋 夕凪ガーネット、かな……? [何故かすっかり姿を変えた、 深く静かに輝く石の飾りが、そこにあって。 不思議と胸を打つ煌き。 何一つ、脈絡もないまま、脳裏を駆けるあの日の。 濃紺の闇の中を照らすように、 きらきらと輝いて座る赤。 ふ、と笑んでそっとつまみ上げて、 耳朶を飾った。]** (125) 2021/02/11(Thu) 7:13:26 |
【人】 探索者 ネリータイムリミットが来た 柚乃さんには星 スバルくんには魔術師 先生と彼女には恋人 [ ネリーは、こっそりと図書室を出た後 出会った人とカードを思い出しながら] スタンレーさんとリクちゃんは カードを手に入れられただろうか… できれば、このカードをリクちゃんに 使って欲しかった…例え、私たちを覚えて いなくても… [ 手の中にあるカードは世界 世界の固有能力が頭の中で流れた時 その後にあった彼女を見た時 どうか、世界のタロットを彼女にと思った しかし、なんの運命のイタズラかそのカードは自分の手元にある。 胸ポケットにあるのは世界 ネリーは一人、廊下の上でその時を迎えた。]* (126) 2021/02/11(Thu) 14:09:12 |
ネリーは、ケリーみたいに私はなれなかったごめん...* (a2) 2021/02/11(Thu) 14:10:18 |
【見】 事務部長 ミロクepilogue … …… XY『塔』のタロットカード 絶望、破滅、破壊、困難、終局。 積み上げてきたものの崩壊を意味する。 全ての中で最凶のタロット。 ……… (@8) 2021/02/11(Thu) 16:58:47 |
【見】 事務部長 ミロク[あの時の妙な体験は今でも偶に思い出す。] [何故かって、それには2つの理由がある。] [まず1つ目は、 あれから早"10年"は経つのに言う程驚く様な不幸が無いからだ。 ][仕事や私生活でのストレスは度々あるが、タロットのせいにする程極端に不幸だと感じたことは一度も無い。] [あの世界から戻ってすぐにタロットカードの効果は調べた。それこそ、特に『塔』の効果はインターネットの端から端まで……。] [だが…、私の仕事、そしてプライベートまでもが、至って順調。順調過ぎるくらいに。] (@9) 2021/02/11(Thu) 16:59:35 |
【見】 事務部長 ミロク勤務地病院・会議室 「おっ!きたきた! 忙しい中悪いね、菊池くん。 今日は地域の皆様との親交を図るレクリエーションデー。実は当院でもトークの上手い職員を選んで参加して貰ったんだよ。 さぁ、かけてかけて!」 院長がミロクを席へと誘導する。 会議室の席には…、脳裏にこびり付いた"あの記憶"と全く同じ参加者、光景。 肉片と血の混じる水溜り。 力無く揺れる空中の足。 牙の生えた怪物。 それらがフラッシュバックする。 目眩がし、冷や汗が身体中から吹き出した。 「何緊張してるんです? 早く始めましょうよ〜。」 隣にいた医師にも急かされ、ミロクは震える手付きで恐る恐る席についた。手首から垂れた汗がテーブルに、ぽたり、と落ちる。 (@11) 2021/02/11(Thu) 17:01:26 |
【見】 事務部長 ミロク全員揃ったのを確認し、院長が話し出す。 「えー皆様、お集まりいただき誠に有難う御座います!では、ただ今から『恋役職入り人狼ゲーム』大会を始めま〜す!」 わぁぁ!っと会議室が沸き、拍手喝采。 ミロクも顔を青くしながらも表情を整え手を叩いた。楽しそうな表情の参加者。医師、看護師、警備員、少女。その中、唯一一人、震える手で拍手する。 続けて、そのまま院長が進行を取り仕切る。 「ルールやレギュはしおりの通りです。 では、今回私はGM兼 初日犠牲者 になりますので、わからない事などあればいつでも聞いて下さいね〜。ハイ!今から役を決めますよー!」 「…???????」 (@12) 2021/02/11(Thu) 17:02:14 |
【見】 事務部長 ミロク………… 決着:恋人の勝利 「皆さんお疲れ様でしたー!」 院長から入室を許可され、退出していた参加者たちは別室から一斉に会議室へ戻ってきた。ミロクも他の参加者と和気藹々と話しながら自分の席に戻ってくる。 「いやぁ、騙されましたよ先生。 お見事です。参りました。」 今では院長に呼ばれ会議室に招かれたあの時の怯えが嘘の様に無くなっていた。 「え、事務部長は最初から狼も恋人も誰が何か最初からわかっていたんです?流石にそれは嘘でしょ〜。」 隣に座っていた研修医の医師と談笑する。 しかし、ミロクには本当にわかっていたのだ。シナリオを一度見ているのだから。 (@13) 2021/02/11(Thu) 17:03:21 |
【見】 事務部長 ミロク[あの時見た映像と今回の"ゲーム"は内容が全く一緒だった。違う点は"人が実際に死ぬかどうか"という一点のみ。] [では…あの映像は何だったのだろうか?] 会議室での人狼ゲームが終わり、参加者が退席していく。院長は地域の人々とのレクリエーションが好評に終わり満足気な様子。 ミロクが簡単に会議室の片付けをしていると、参加者の一人の少女とすれ違う。 名前は、リク。 すれ違い様にお互い会釈した。 [思い出した。 私は彼女と一緒にあの世界から帰ってきた。でも、彼女はあの世界の事を覚えていないようだ。もしかしたら…あの時の彼女は、これから先の未来の……?] もう会議室に彼女はいなかった。 だが、何か話があったという訳ではない。 [私が無事に帰れているなら彼女も無事だ。 今日で杞憂も晴れた。やっと。 ならば…、今更語る事もないだろう。] そうしてミロクも、会議室から退出した。* (@14) 2021/02/11(Thu) 17:04:40 |
【見】 事務部長 ミロク「あ!菊池さ〜ん! 今から参加者の何人かと食事会するって話になって。来ませんか?」 先程の研修医がミロクを呼び止める。 「あー、申し訳ありません。 実は今月中に仕上げなきゃいけない案件が山積みで。念の為やっておきたいんですよ。 来月には大きな予定もありまして。」 「来月!?別に今日くらい大丈夫では…。」 少し考える、が、苦笑いして頭を下げる。 「いやぁ本当に申し訳ない! 嫁と娘と約束していまして…申し訳ない!」 ミロクは頭をへこへこと下げながら、そそくさと事務部長室へ戻っていった。 (@15) 2021/02/11(Thu) 18:54:13 |
【見】 事務部長 ミロク[10年前のあの一件の後、私は少し考え方を改めてみた。] [合理的に、効率良く、それも確かに大切ではあるが、本当に人を動かすのは"人から人への想い"なのではないか、と…。] [そう思うと、また妻に、娘に、会いたくなったのだ。] [数年間はまだ機械的な脳が抵抗していたが、ついに電話することができた。会って、娘にも会って、話して、食事して、出掛けて、半年に一度、3ヶ月に一度、ひと月に一度、週に一度、今では…。] [別れる以前より幸せに感じた。 そこには、私の中には、そんな感情しかなかった。今、幸せであると。] [いずれ来る恐怖を包み込む様に、幸せだった。] (@16) 2021/02/11(Thu) 18:55:05 |
【見】 事務部長 ミロク…………… [あの『人狼ゲーム』から数週間後。 変わらぬ日々が続いていた。 いや、一旦区切りを迎えようとしていた。] [明日から有給とリフレッシュ休暇を組み合わせ人生初の2週間休みを迎える。私が再婚のマニュフェストとして掲げた『海外旅行』を鵜呑みにした妻と娘が強引に計画したのだ。その計画通りに……。] 帰路・自家用車運転中 自宅へ向かい暗い山道を走る。 地元民くらいしか通らない道であまり公共の整備はされていないが山を越えるには十分。 今住んでいる家は勤務地の隣町にある。 転勤族の住まいならまだマシな方だ。 最終日は何とか3時間程度の残業で終わり、妻と電話しながら運転するミロク。 (@17) 2021/02/11(Thu) 18:56:23 |
【見】 事務部長 ミロク「ああ、何とか折り畳み傘は3つ買えたよ。…あー、というかもう降ってる?これ通り雨?なら明日からは問題ないか。」 [フロントガラスに当たる雨粒を見ながらスピーカーの声と話す。視界が悪い。バラバラと当たる音もスピーカーの声を掻き消す程大きくなってきている。そんな、大袈裟に。続いて天に浮かぶ灰色の厚い雲が鈍く光る。] 注意しながら山道を進む。 しかし、 パァッ 雷か。視界が一瞬真っ白になる。 ……………… (@18) 2021/02/11(Thu) 18:57:11 |
【見】 事務部長 ミロクXY『塔』のタロットカード 絶望、破滅、破壊、困難、終局。 積み上げてきたものの崩壊を意味する。 全ての中で最凶のタロット。 ミロクの視界がクリアになった時には、 もう手遅れな程近くに対向車は迫っていた。 ブレーキに足を置くより早く、 そんな考えより早く、 落雷より重い音と衝撃が襲う。 ガガガガガァァァ!!! ダァァァン!!!!!!! お互いの車は加速したまま正面衝突した。 (@19) 2021/02/11(Thu) 18:58:44 |
【見】 事務部長 ミロク2つの車は前席が殆どペシャンコになった。 完全な正面衝突で、お互いにその場から吹き飛ばされてもいない状態。雨の降る山道の真ん中で停止していた。 何とか力を振り絞り運転席のドアを開け、雨の当たる道路へと倒れ込むミロク。 既に口から血やら固形物やらが噴き出した後の状態でかつ顔も半分潰れ首から上は真っ赤に染まっている。左足も左手の指のいくつかも、正しい方向に曲がっていない。腹部、その辺りのシャツは、今もじわじわと赤い面積を広げていた。 右手に握られたスマートフォンからはまだ何か聴こえるが、全て雨音が無かったことにした。 それでも起き上がり、水溜りか、血溜まりかの上を歩き、対向車へ向かう。 ……前席の男女は既に事切れていた。 (@20) 2021/02/11(Thu) 19:00:20 |
【見】 事務部長 ミロク雨はそれでも彼の頬を、身体中を強く叩く。 画面がぐしゃりと潰れたスマートフォンから妻の声が聞こえる。もう何か最後の言葉を言う力すら残っていない。割れた画面に映る妻と娘の自分に笑いかける写真を見るくらいしか、残されていない。 涙を浮かばせ…誰にも聴こえない様な声で、彼は最後に"歌う"……。 今…わた、しの…願、い…ごとが… ……………、…… 次の世界では、空くらい飛べるだろうか? あの塔を天から見下ろすくらい高く。 〜 Dead End 〜 (@22) 2021/02/11(Thu) 19:04:15 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎──after── [ 掌に乗せた顎がずるり、と滑り 顔面が机に衝突しかけるのを すんでのところで耐える。 どうやら俺は頬杖をついて デスクの上で眠っていたらしかった。 上体を起こし周囲を見渡せば ここは無人の職員室。 しかし、立ち込める埃臭さも鈍色の空も そこには無く。 窓を見やれば、茜色の空に照らされた 波一つない海面が、きらきらと輝いていた。 平和な日常だ。気怠さを感じる程の。] (127) 2021/02/11(Thu) 23:26:09 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ ついさっきまでいた空間は、 夢を見ていた…にしてはあまりに 生々しいモノで──特に最後に夕凪と抱き合った 感触は未だに全身に── 彼女の付けていたルージュが 自分の唇にしっとりと残っているような 錯覚を覚えた。] (128) 2021/02/11(Thu) 23:27:25 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎『……先生が急に居なくなって。 私たちが先生を軽蔑したと、先生がそう 思っていたなら、 今も、そう思っているなら それは違うよ、って、皆伝えたかったの。』 (129) 2021/02/11(Thu) 23:27:57 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ …確かめる術は、ある。 4年前の出来事についての事実確認。 そして、夕凪と記憶を共有しているか否か。 それでこの摩訶不思議な体験の裏付けが出来る。 あの時は自分と夕凪の事に必死だったが 元の世界に戻ってこられた今となると あの場で知り合った者達──ネリーや柚乃、スバル (彼らは全員間違いなく帰還できているだろう) と連絡先を交換しておけば良かったな、と考えた。 そうだったら事が一件落着した今からでも この事象についてある程度の説明を加えられた かも知れない。] (130) 2021/02/11(Thu) 23:28:38 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ しかしまずは…知っている人を訪ねるのが先決だ。 当然、理由は事実確認だけではない。 夕凪に貰った暑中見舞いの葉書。 ここに書かれた住所に行くには、 1日2度出港のフェリーに乗り、各停に揺られ、 そこから飛行機に乗らねばなるまい。 本日は金曜日。 他に何も考えられぬまま 俺は職員室の席を立つ。] (131) 2021/02/11(Thu) 23:30:01 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ 窓越しに遠く、 こじんまりとしたフェリーが船頭を 本島に向けようと動いていた。 日は沈みかけ、上空を包む夕陽の色は 最後の輝きを振り絞らんと言わんばかりに 紅く燃える。 文字通り水を打ったような地平線は少しも 歪むことなく、燃える光を受け止めて煌めいた。 ── 夕凪 の時間帯だ。] (132) 2021/02/11(Thu) 23:30:52 |
【人】 分校教諭 添木 卓郎[ きっと、この赤く燃える色は彼女によく 似合うだろう。 気付けば手中に握り込んでいた恋人のタロットを 一瞥し、今度は今いるこの世界で 彼女ともう一度向き合おうと、 出港する船に向けて歩き出した。]** 〜『もしもの未来』に続く?〜 (133) 2021/02/11(Thu) 23:34:11 |
【人】 前に進みたい 柚乃──いつかの手紙 未来と過去のみんなへ 元気にしてる?柚乃は、あいも変わらず 屋敷で頑張ってるよ! 子供たちも大きくなって、 学校に行くことになったんだ。 柚乃は、旦那さんに隠れて 事業を始めたんだけど、 すぐに気づかれちゃった。 旦那さんは、相談しなかったことに すごく拗ねてたけど、 甘やかしたら直ぐに助言くれて うまくいきそうな気がするよ! みんなはどう? 柚乃は知ることができないけれど、 もしかしたら、すれ違ってるのかな。 だって、流石におばあちゃんになって この世からいなくなってるだろうし。 もし、柚乃みたいな子がいたら、 仲良くしてあげてね!! 女の子は特に!好き! 少しは大人になった柚乃より (134) 2021/02/11(Thu) 23:47:13 |
【人】 探索者 ネリー− とある学校:保健室_ [ ネリーは意識の浮上を感じた。 瞼を持ち上げると、白い天井。 体の下は柔らかいベッド。 横を向けばカーテンが見えた。 ] ここは…学校の保健室? 私は確かに、死んだはずなのに… [ ネリーは、ゆっくりとベッドから起き上がると カーテンの向こう側から複数人の 声が聞こえることに気がついた。 ] (135) 2021/02/11(Thu) 23:53:45 |
【人】 探索者 ネリーこの声は…私の前に襲われたハヤブサくん? 処刑したレオンくんの声も聞こえる… 一体これは [ ネリーはカーテンを開けると、そこには 文化祭で謎の現象に巻き込まれデスゲームを していたメンバーがいた。 確かに、処刑して襲撃された死体も確認した メンバーが皆、保健室にいたのだ。 ネリーが目を覚ますと「お疲れ様です」と 声をかけられた。 ] えっ、あのすみませんが… 現状が理解出来ず…私は確かに襲われて… 「死んだ」はず (136) 2021/02/11(Thu) 23:54:30 |
【人】 探索者 ネリー[ ネリーの戸惑いを見て、その一人が説明を してくれた。 ・皆、死んだ瞬間にここに飛ばされていた ・保健室から出る事はできない ・一日経つとベッドの上に襲撃、処刑された 人が飛ばされてくる ・人狼や能力者は役だと自覚しその通りに 行動していた ・その役を行なっているときはそれに違和感 を感じることはない ・保健室に来たと同時に役だったことを認識 できる 今、わかっていることはそれぐらいだと言った。 そして、自分たちに今できることはないので 取り敢えず、このおかしな「ゲーム」が終わる のを待つしかないのだと言った。 ] 私は「いつ」ここに来ましたか?目を覚ましたのは それからどれ程経った時ですか? (137) 2021/02/11(Thu) 23:54:54 |
【人】 探索者 ネリー[ ネリーさんは真面目ですねと誰かが言った。 しかし、ネリーにはこの「ゲーム」以外に もう一つの世界にいた記憶があるのだ。 しかし、他の人にはその記憶はなく ネリーも他のメンバーと同じように来て 目を覚ましたのだと言った。 ] あの世界 は夢…だったのだろうか[ それから、ネリーたちが保健室を出れたのは 4日後…おかしなゲームから9日経ってから だった。 ] 【静かな校舎に響くのは、狼の遠吠えのみ。 そこはもはや、生徒たちの集う学舎ではないーー】 [ そう機械音声が響いた時ネリー達は 学園の外にいた。 スマホの画面を見ると 文化祭の最終日の18:00 ネリー達は、狐につままれたような感覚だった。 ネリーは、帰路についた。 体感12日間ぶりの家だ。 ] (138) 2021/02/11(Thu) 23:55:35 |
【人】 探索者 ネリーただいま [ そう言って、玄関で靴を脱ぐ。 返事なんてあるわけないが癖のようなものだ。 ] 「お、遅かったな。 おかえり 」 [ 返って来るはずのない返事のはずだった。 その声は、ネリーの記憶の彼より少し低い。 声の聞こえたリビングに足早に 「ケリー?」 向かい声をかけた。 ] 「そんなに、泣きそうな声で呼ぶなよ。 お前らしくないぞ? 」 [ そんなふうに笑う彼は、リビングの椅子に座りながら 牛乳の入ったカップを楽しそう揺らしながら ネリーを見た。 ] (139) 2021/02/11(Thu) 23:56:05 |
【人】 探索者 ネリーだって、今まで… どうやって…もどって [ いろんな感情が溢れ言葉にできない。 いま、自分はどんな顔をしているだろうか。 そんなネリーにケリーは胸ポケットを指さす。 ネリーは。指さされた胸ポケットを触ると 硬い紙の感触。 慌てて取り出すそのカードは「世界」で 固有能力は【障害や困難を乗り越え安寧を得る】 あれは、夢じゃ… ネリーはあの世界が夢でないことをやっと理解した。 あの時の世界で関わった人たち… ネリーは、タロットカードを自分に使う気は なかった。 まず、あの時点で死んでいた自分が使えるのか わからない。だから、せめて関わった人たち だけでも元の世界に戻してあげたかった。 もし、戻れたとしても自分の魂の半身のような ケリーのいない生活にこれ以上耐えることも できないと感じていた。 しかし、あの時ネリーはカードを 手放さなかった。 それがなぜか、今でもわからない。 けれど、その結果 ] (140) 2021/02/11(Thu) 23:56:32 |
【人】 探索者 ネリーネリーに俺は何があったのか正確にはわからない 俺に何があったのか説明はできない。 けど、ネリーのおかげで助かったよ。 ありがとう [ それは、小さい頃から変わらないケリーの笑顔で 同じ身長のネリーの頭を、親戚の お兄さんがやっているのを見て真似を始めた 優しく「ポンポン」と叩くそれにネリーは 泣き始めた。 ] バカケリー もう、もう… [ ケリーは、ネリーを胸に抱きしめ もう、居なくならないよ 約束だ と言って、額にキスをした。 ]** (141) 2021/02/11(Thu) 23:56:54 |
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