平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a15) 2020/09/20(Sun) 14:01:02 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a16) 2020/09/20(Sun) 14:32:35 |
【人】 従者 ヨシュア失礼、メルーシュ嬢。 花束を一つ、頂けますか? [ 口元に笑みを浮かべて、近付く。 花屋の軒先に立つ女主人。 彼女こそが花であるとの声も少なくはない。 実際の齢を知らぬので、 彼女に向ける敬称は正しくはなかったかもしれない。 それでも、拒まれなければ、これが常の呼び方で。 ] (86) 2020/09/20(Sun) 15:25:44 |
【人】 従者 ヨシュア[ 花束の贈り主は、仕える屋敷の御令嬢だ。 今の主人の元へ来たのは、 成人するよりはるかに前のこと。 よって、幼少の頃から見知った顔である故に 一介の従者よりは、若干親しい距離にいる令嬢とは 時折、個人的なやり取りも交わす。 しかし本日は最優先すべき、主人の使いのため。 楽器の調整の道具を買いに行くという、 彼女との約束を反故にしてしまった。 つまり、この花は親愛なるお嬢様のご機嫌取り。 …… と、言ったこちらの事情に関しては、 花屋を訪れ主人と言葉を交わすのが初めてでなければ おそらくは容易に想像できること。 ]* (87) 2020/09/20(Sun) 15:30:41 |
旅のヴァイオリン弾き ニコロは、メモを貼った。 (a17) 2020/09/20(Sun) 17:07:49 |
旅のヴァイオリン弾き ニコロは、メモを貼った。 (a18) 2020/09/20(Sun) 17:09:01 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ - メインストリート - [ ニコロはメインストリートの一つにあるカフェに入った カランッ カラン そこには楽しそうに、一つに結んだ栗色の髪を揺らしながら 働く可愛らしい20代ほどの女性がいた ] 1名様ですか? [ 扉のについていたドアベルに気づいた女性はニコロに そうたずねた。 ニコロは優しく微笑みながらうなづくと、少し目深に かぶっていた帽子をとった。 女性はニコロのその容姿をみて頬を少し赤らめた ] こ、こちらへどうぞ… (88) 2020/09/20(Sun) 17:25:20 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ[ ニコロはメインストリートを眺めることのできる 窓側の2人がけの席に案内された。 賑やかな音楽はカフェの中にも聞こえてくる ニコロはメニューの中の本日のおすすめケーキセット を注文することにした。 ニコロがメニューを置いたのに気がついた女性は 「お、決まりになりましたか?」 と、緊張気味に声をかけた。] ええ。この本日のおすすめのケーキセットを 一つお願いします 「か、かしこまりました。 あっ、お客様も今回のコンペに 参加されるのですか?」 [ ニコロの左足元に置いてあるヴァイオリンケースに 気づいた女性はそうたづねた ] (89) 2020/09/20(Sun) 17:49:54 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ ああ、私は違うんですよ。 私はコンペに出れるような大した腕はなくて… [ そう言い、長く美しい指で 足元のヴァイオリンケースの傷を撫でながら ] 私は旅をしながらヴァイオリンを弾いて 曲を作っているのですが、今回コンペが あるとのことで何か インスピレーションが湧いて新しい曲と 出会えるのではないかと思いまして [ そう言うと優しく微笑みながら もし、新しい曲ができたら聞いてやってください と女性に言った。 ] 「は、はい!ぜひ!」 [ 女性はそう言って逃げるように厨房に向かっていった。 ニコロはそれを楽しそうに笑って見送った。 ] まずは一人。 新しい出会いでも待ちましょうか… [ ニコロは窓の外を眺めながらケーキセットを待っていた ]* (90) 2020/09/20(Sun) 17:56:02 |
旅のヴァイオリン弾き ニコロは、メモを貼った。 (a19) 2020/09/20(Sun) 17:56:34 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―橋の上で 娘と別れて― [ この街ではかなり奇異に映るであろう エリクソンの格好を見ても、 その娘は笑みを湛えたまま。>>57 彼女の笑顔がまことのものか、 正体の掴めない訝しさはあるものの。 ] ――それに、伝統だけが音楽では ありませんもの。 [ 続けて投げかけられたその言葉には 真っ直ぐな感情が込められているようで。 この国に来てからやや捻ねた感情を 持て余していた彼の心にも、 すっと沁み込んでくるのだった。 しかし彼女に音楽祭のことを聞くと、>>26 ] (91) 2020/09/20(Sun) 20:56:10 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 蝋燭の灯火に水をかけたかのように、 初めて、彼女の顔から笑みが消える。>>59 何気ない問いのはずだった。 こちらも思わず黙り込む。] ――神から賜った声で、歌で、人と競ったり、 金銭を得たりすることは、許されないのです。 [ 彼女はそう言った。 (――ウソだ。) ふいに思考が止まり、足下がグラつく。 発せられた言葉は、柱時計の鐘の音のように 脳内で反響し、まるで自分をこの場に縛り付ける ように覆い被さって… ] (92) 2020/09/20(Sun) 21:03:14 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン … ……… … [ その後、彼女が手短に別れの挨拶をして 去るときも>>60、 エリクソンは暫くその場を動けずにいた。 が、すんでの所で我に返り、] …音楽祭で、会おう。 [ ようやくその言葉だけ絞り出し、 去りゆく彼女の背中に向けて放った。 届いたかどうかは、分からない。 ]* (93) 2020/09/20(Sun) 21:06:23 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a20) 2020/09/20(Sun) 21:29:37 |
【人】 従者 ヨシュア── 回想 ── [ 以前、お嬢様の付き添いで教会を訪ねた時。 聖歌隊の奏る荘厳な讃美の歌に、 わずかに眉根を下げた後。 膝を折り、手を組み、女神像に祈りを捧げる お嬢様を見守りながら。 少し離れた場所で、ぐるり、視線を彷徨わせ。 ] 失礼、神父様はいらっしゃいますか。 私はハイアームズ家の者です。 お嬢様がご挨拶をしたいと……。 [ それから、花瓶の水を替えていた娘を見とめれば、 足音を響かせぬよう、距離を詰めた。 自分は愛想のある顔付きではないし。 教会に住む娘の中には、男性が苦手な者もいる。 纏う雰囲気が、繊細や優雅さとは無縁なのを理解しつつ なるべく柔和な笑みを浮かべると。 娘の様子を伺いながら声をかけた。 ]* (94) 2020/09/20(Sun) 21:34:41 |
従者 ヨシュアは、メモを貼った。 (a21) 2020/09/20(Sun) 21:37:11 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―橋の上で、独り― [ 娘が去ったのち。 彼は暫くその場に立ち尽くし、 胡乱な瞳で教会を一瞥する。 しかしそれは、建物の形も、 正面に掲げられているモチーフも、 故郷のソレとは全くもって似ていない。 過去を想起させるものなど、ここには無いのだ。 ――『物心ついたときには、 歌っておりました。』 先ほどの彼女の返答を聞いて>>19、 どこか安堵している自分がいた。 おかしな話だ。 ざわつく心境をもてあまし、 一体彼女の何が自分をそうさせたのかと… エリクソンは独り考えていた。 ] コンペは明日、開幕か……。* (95) 2020/09/20(Sun) 21:46:01 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ 歩を進める私の背に触れる、言葉。>>93 私の唐突な告白を聞いて尚そう掛けて くださる声は、なにか闊達としたものではない ように感じられ、あぁやはり困らせてしまった と、小さく眉根が寄りました。 それでも私は振り返ることをせずに。 先程と同じように、彼の未来が輝くようにと 小さな祈りを口遊みながら。 ] (96) 2020/09/20(Sun) 22:36:46 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ音楽祭で、会おう。 [ 今振り返れば、きっと笑えない。 ] 音楽祭で、会えたら。 [ 目と鼻の奥が、じん、と熱くなることに、 気付かないふりをすることに懸命だった私は、 その人が、何を見ていたのか、 何を思ってその場所に暫し立ち尽くしていたのか>>93 彼の心にあるものを察することなど 当然出来ないままでした。 ]* (97) 2020/09/20(Sun) 22:39:28 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ 橋を渡ってしばらく行けば、そういえば 普段の御使い事より少し遅くなったことを 草木の影を見て知って。 一瞬、ふと案じました。 が、明日までしばらく神父様は教会に 戻られないと言うことを思い出して、 は、と吐息混じりの笑みを吐き出して。 音楽祭の為に、才能ある者を探す為。>>77 この次期神父様は彼方此方に出向いては、 宮廷学士にふさわしい音の持ち主を探すのです。 見つけて来た者が、宮廷学士に選ばれた ]ことは一度もないですけど。 ざまぁみろ。 (98) 2020/09/20(Sun) 23:04:10 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ ならば、お花屋さんに伺う予定を、少しだけ。 音楽祭が行われる宮廷をせめて、 一目だけでも見てみたい。 豪華な王宮で紡がれる輝く音たちの、 ほんの一筋でも漏れ出てきては 風が私の耳に運んでくれるかもしれない。 普段なら絶対に思わないそんなことが やけにクリアに頭を過ったのは、 やはり先程の異国の方との出会いが為した ことなのでしょうか。 ぎゅむ、と踵を返して、私は宮廷がある通りに 足を向かわせました。 ]* (99) 2020/09/20(Sun) 23:07:39 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―1年前・誰も知らない過去の話― [ 第三王子・リジィ ――いやこの国では王子殿下と呼ぶべきか――は、 通っていた高等学校で、いっとき、 あまり"上品ではない"友人とつるんでいたそうだ。 その学校に通う生徒はみな王族・貴族出身で、 上質な制服に身を包み、身のこなしも美しく、 日々、礼儀礼節を重んじながら 学問に励んでいた。……のだが。 誰が最初に持ち込んだのか、一部の生徒の間で 海外の電子弦琴・電子洋琴、 それを使った4〜6人で構成される楽器編成、 その楽曲などが異様にもてはやされたことがあった。 リジィもその影響を受けた一人だったようだ。 ] (100) 2020/09/20(Sun) 23:11:35 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 格式高いコンセールカリヨンでは、さほど 人気の出なかった電子弦琴は、 現在も、国民の目に触れるほど流通してはいない。 貴族の子でもなかなか手に入らないそれを、 リジィは自費で輸入業者に命じて 簡単に、電子六弦を取り寄せさせた。 他にも、音盤に描かれているぼろぼろの服を 仕立てさせたり、歌詞に書かれている "あまり上品ではない"ことになぜか憧れて、 仲間達とつるんで真似しようとしたり。 とにかく、なまじ王族という地位にいるだけあり、 彼の影響のされ方は半端なものではなかったらしい。] (101) 2020/09/20(Sun) 23:12:05 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ リジィの家族…とりわけ兄である第二王子レイズは、 弟のそんな趣味に業を煮やし、 『こんな下品な雑音は音楽じゃない』 と、電子六弦も、数々の音盤も全て捨ててしまった。 輸入業者を動かす権利まで剥奪されたリジィは、 しかし音楽をあきらめることはしなかった。 あるときリジィは、 とある物好きの宮廷楽士が、自らの知見を広めるために たびたび海外の音盤を大量に取り寄せている という噂を聞く。 機会を見計らって偶然をよそおって 彼女の部屋を訪ね、 失った音盤のうち、わずかばかりのお気に入りを 取り戻すことに成功したようだ。>>51>>52>>53 ] (102) 2020/09/20(Sun) 23:13:20 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ ――つまるところ、 リジィ王子殿下が6人組にはまり込んだのは、 いわば定められた道だったようで。 のちに宮廷楽士養成所とコネクションを持ち>>54、 編集長のバロー>>36とも知り合って めでたく電子六弦も手に入れるという、 音楽への愛が深いのか、はたまた懲りないのか、 とにかく行動力だけは人一倍の リジィなのであった。 ] (103) 2020/09/20(Sun) 23:14:23 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ もし万が一にも、どこかの平台奏者の 男爵令嬢が、リジィがいまの音楽趣味に走った 原因の一端を担っていることに責任を感じて いるのだとしたら、 それは要らぬ心配である。 (貸した音盤が返ってくるかは怪しいところだが。) >>55>>56 …もっとも、常識や新旧に囚われずに "音楽"そのものを愛して止まぬと噂される、 『大変人』>>30の彼女のことだ。 リジィの兄上のような凝り固まった価値観ではなく、 もっと違った考えを持っているかも分からない。 もし、この先彼女と6人組が相対したとき…。 どのような評価が下されるのか。 こちらは、まだ誰も知らぬ未来の話である。 ] (104) 2020/09/20(Sun) 23:15:32 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ* [ 身体の傷は日が経てば癒えます。 少々の折檻なら慣れましたし、 私に矛先が向いている間、小さな妹や弟には 充分な食べ物や暖かい寝床が与えられ ましたから、さほど辛くはありません。 ただ、皆が寝静まった夜に訪れる その伽だけは、いつまで経っても ねぇ、皆様はご存知ないでしょう? まさか神職にお仕えのあの人が 人々に慕われ尊敬され、畏敬の対象でさえ あるあの人が 夜な夜などんな瞳を宿しているのか。 ] (105) 2020/09/20(Sun) 23:17:58 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a22) 2020/09/20(Sun) 23:18:57 |
【人】 教会住みの娘 エヴィ[ そんな時、私は決まって歌を歌います。 もちろん心の中で。 ] ( 主よ御許に近づかん ) ( いかなる苦難が待ち受けようとも ) ( 汝の為に我が歌を捧げん ) ( 主よ御許に近づかん ) [ こんな時さえ、歌える歌は限られていて。 だって知る歌は賛美歌しかないのだから。 心も、身体も、汚れた自分が歌うには あまりにも相応しくないというのに ]** (106) 2020/09/20(Sun) 23:21:50 |
教会住みの娘 エヴィは、メモを貼った。 (a23) 2020/09/20(Sun) 23:23:48 |
宮廷楽士 ウェールズは、メモを貼った。 (a24) 2020/09/20(Sun) 23:24:56 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─宮廷・宴の場 壁際─ さて、と。いよいよね。 そろそろ明日の支度始めましょ。 [コンペまで時が近づいたのを悟り、 宴の場を退いて準備をしようとファラリスに声を掛けました。] 審査員は決まりにより、宴が始まると 事前に出場者へ声を掛けたり街へ出たりして こちらから積極的に接触を図ろうとするのは 禁止ですものね……。 [不正防止のため理解出来るとはいえ、 街などの様子を見ることが出来ないのは少々残念ですわ。 宮廷で宴が繰り広げられるこの時、 外ではどんな景色でどんな人々がどんな様子でいるのか。 どんな才能が紛れ込んでいるのか。 この目で見たいと思った時も幾許かはございますもの。] (107) 2020/09/20(Sun) 23:34:43 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[明日からコンペが始まれば 私たち審査員は出場者に向き合う位置で 横並びに席に座り音楽に耳を傾け…… 審査のお勤めが始まります。 出場者から見て私は一番右端、 夜空のような藍色のドレスと腕章を着用して 皆様と対峙する形になることでしょう。 なお左端には楽士を束ねる宮廷楽長がいらっしゃいますわ。] じゃ、行きましょうか。 [審査員は宮廷にコンペ会場に向かうまでに滞在する 控え室なるものが存在し、そこで準備を整え 翌日審査員席まで移動をする決まりが定められておりますの。] (108) 2020/09/20(Sun) 23:35:03 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[誰が、どのような順番で演奏するのか。 何を演奏するかは審査員の私達も 当日までは知らされることは全くございません。 それもまた一つの楽しみというもの。 審査員には今年も王族の方々始め、 各専門分野の楽士の中でも熟練の者達が 出場者達を見極めることになるのでしょう。 ひょんなことで何かしらが起きることさえ無ければ] ────嗚呼、楽しみね!! [控え室に入った途端、 その顔が大いににやけてしまったけれど 控え室に入るまで我慢出来ただけでも良しとしましょ!!]* (109) 2020/09/20(Sun) 23:35:43 |
(a25) 2020/09/20(Sun) 23:38:05 |
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