196 【身内】迷子の貴方と帰り道の行方
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[そっか、偉いね〜、と楽しそうな声が響く
青年の方は朝が遅めもあるが
同席を遠慮したというのは余談である。]
……そっか、エルメスお姉ちゃんは
味気ないって思うのか。人って色々だなぁ
ぼくにとって体っていらなかったしなぁ
だからいやがる人がいたのかなぁ。うーん、わかんないや
っと? あれこれやっぱ聞きたかったんだね
いいよ。順番にこたえるね。
えーとまずはあのお兄さんの名前だけど……
……あれ?
待ってね、えーとんーと
ごめんね、よく考えたら
聞いた事なかった
ええとね、他の人も聞いた事あったけどね
名乗らなかったし管理人さんと呼ばせてたり
お兄さんだったりはあったけど……
本人に聞いて♡
……ごめん
ええと、次ね。どのくらいここにかぁ。
んー、体がこうなってから時間感覚がふわふわで
具体的にはわからないんだよね。
ただずーっと長いのは確かかな。
エルメスお姉ちゃんよりはずっとずっと生きてると思うよ。
あ、でもお姉ちゃんはお姉ちゃんね。
あ、国の事はね、えーと
『ここで生きるのは国の許可はとってある』
『だから心配することはないよ』
『役割は果たしているから』だって!
これでいいかな? 他にあるならどうぞ?
[どうやらネリリの知る情報には限りがあるようだ
国の保護についてはまるで諳んじるような
そんな響きがある。]**
[赤髪の彼の名前を、
ネリリさんさえも聞いたことがない?
家名であるならまだしも、
ファーストネームすら知らないとは。]
成程、分かりました。
ご本人に直接伺ってみます。
[にこりと笑って流しましたが、
恐らく本人に聞いても答えてはくれないでしょう。
名前を隠す目的は、正体を隠すことに他ならない。
つまり彼は、
相当名の知れている存在なのではないでしょうか。
まぁ、それだけでは
全く当たりのつけようもありませんけれど。]
[時間経過に関しては、
具体的な答えが返ってくることを
期待していた訳ではないので、
頷きながら聞いていました。
国に対してはきちんとしているようですが、
やっているのはあの男性のようですね。
役割を果たしているのも彼だとしたら、
魔法使いであるのはあの男性の方なのではないでしょうか。
名を名乗れぬほどの、大物であることが予想されます。
(個人的には、偽名を使った方が良いのでは?
と思いますが)
ネリリさんは勿論、
あの男性の見た目年齢もあてにはなりません。]
今ここには、どのくらい人がいるのでしょう?
意識の寿命と言っていましたが、
それはどのくらいなのですか?
ネリリさんは、どのように魔法を習得したのですか?
[しかし質問するのも難しい状況ですね。
男性に聞けば、はぐらかされるでしょうし、
かと言ってネリリさんに聞いても、
具体的に把握していないので、
要領を得ない回答になってしまう……。
色々聞きましたが、
ネリリさんへの質問はこんな所でしょうか。**]
うん、そうして。
ごめんね〜役にたてなくてっ
ううう〜……
どれくらいの人、か……
ん〜〜どう答えれば正解なのかな……
今いる“人”は一人……
いや、お姉ちゃん入れて二人が正確かな。
ぼくは人とは外れた存在なのはわかってるし
[自身の存在が普通でないのは
ネリリはなんでもないように受け止めている
故にけろりと告げた。]
ぼくと同じ存在だと……
もう寿命間近の人しかいないからなぁ
いるけどいないのかなぁ
うう〜〜うまく言えないごめんっ
意識の寿命はまあ大体人間の寿命と同じ位かな
それくらいが精神の寿命ってあの人も言ってた。
ぼくが魔法を習得したの?
……あ〜
これは内緒だっけ?
まぁいざとなったらあの人が対処するからいっかぁ
───── ……正確に言うと気づいたら
館に来てからだったのは確かだよ。
ぼくじゃ全然答えになってない事ばっかだね
ごめん〜〜〜
答えてくれるかはわからないけど
あの人のがいっぱい知ってるよ。
今はまた庭にいるみたい
行ってみる?
あ、そうだ。
お姉ちゃんの? じゃないのかな?
お名前違いのハンカチ あの人がもってるよ
[庭に行くならそれを引き留めはしない。
まだ話したい事があるなら
ネリリは喜んで会話を続行するであろう。]**
[どこか恐縮している様子のネリリさんに首を振り。]
いいえ。
"分からない"というのも、重要な情報ですわ。
[実際話を聞けばどんどん、彼の輪郭が露わになる。
結局の所、彼が具体的に何者であるのか、
それ自体が重要なのではありません。
ネリリさんの行いを、咎めはすれど止めはしない。
彼ほどの人なら、きっと本気になれば止められる筈です。]
[証拠がある訳ではありませんが、
想像を広げれば広げるほど酷く
歪
に思えて、
何とも胸が痛くなるものですね。
わたくしの表情にも、影が差しました。]
[ハンカチのことを言われれば、
慌てて洋服のポケットを探りますが、
やはりわたくしが落としてしまったよう。]
最後に聞かせてください。
ネリリさんは、今幸せですか?
[それだけ聞いて、「有難う御座いました」と言えば、
赤髪の彼に話を聞こうと庭へ行きました。]
[再び庭へ出ると、
すぐに彼を見つけることが出来たでしょうか。
花の香りを楽しみながら、澄んだ青い空を見上げます。]
お早う御座います。
わたくしの落とし物を、
預かって下さっていると聞きました。
[まずは落とし物を回収しましょうか。
お話しはそれから……。**]
? そうなんだ
エルメスお姉ちゃんは頭いいんだね
ぼくはそういうのさっぱりだよ
[少女は少女のまま。
無邪気に自分の知る世界のまま話すだけ。
分からない事が情報なのもわからない。
その顔に影が落ちた理由もわからない。
故に、その質問も意図を考えず
感じるまま答えるだけ。]
− 庭 −
[パチリ、パチリと鋏の音が静かな館に響く。
朝食は部屋でとった。
こちら側の存在が2対1で会話すると重圧になるだろう
そう思ったからの措置だった。
そうしていたら声がかかったから
振り向いた。]
うん、おはよう。
あ、ネリリから聞いたんだね。
これ、どうぞ。
[ひとまずハンカチを手渡そうと差し出した。]
さて、ネリリと話はしたかな?
帰るかどうか決め手は見つかった?
それとも、ぼくともお話が必要かな?
帰りにくい理由について語ってくれてもいいし
気付いた事について言ってみてもいいよ
[流石に二人の会話は聞いてないけど
ネリリに対する口止めはそう強いものじゃない
何をどこまで把握した上で自分に何をぶつけるか
それを見届けるように眺めた。]*
- 回想 -
[彼女は意識が残った事を喜んでくれた。
館の敷地から出られなくても、
その中では自由に出来る存在として
まだ生きていられるんだって笑ってくれた。
それからは、幸せだった。
話しかければ応えてくれる存在がいる。
幽体みたいなものだけど仮初の姿を与えてやれば
その存在とかくれんぼしたり、追いかけっこをしたり
魔法を使う練習にもよく付き合った。
子供が出来たみたいで嬉しかった。]
ねえ。ぼくはね幸せ者だと思うよ
でもぼくみたいな幸運な人は多くないよね、きっと
魔法使いさん、どうにか出来ない?
[そうだ。
彼女みたいな存在はこの世界にきっと溢れている。
なら、そういう人達なら
僕のこの館に招いてもいいんじゃないか……?
家に帰れない人。帰りたくない人。
帰りにくいそんな人。
彼女も賛成してくれた。
そうして、この館に数年、数十年に一度
帰り道を見失った迷子の人たちを招待した。
全てに手を差し出す程傲慢にはなれなかったけど、ね。
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