193 【身内】One×Day【R18】
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改めて重ねた唇はそのまま薄く開いて舌先を伸ばし、育夢の口内を探り始めた。
狭いし、その割に座席と座席の間があるからやり難い。
それでも肘掛けを上げて距離を縮めて、ちゅ、ちゅ、とキスの音の合間にも育夢のシャツの裾から指先を忍び込ませていく。
腹部から脇腹へ。脇腹から肋を辿り胸元へ。
素肌の感触を楽しんで、ツンツン、と胸の粒を突いて遊ぶ。
「狭いから、玩具使っても良い?
あと…俺も育夢もつけた方が良いかもな。」
あれこれ触ろうにもあちこち体が車体に触れる。
体を捻って近づけてるものだから、胸と下とを同時に触るのが難しい。
だからそんな提案をして。
同時に伝えたのは、普段は使わないゴムのことだ。
ペラ、と繋がったそれを取り出して見せて。
「ほら、流石に色々飛び散ったりすると…なあ。」
シートに飛んで染みになるのはまだ良い。
ナビやハンドル辺りもまだ大丈夫だろう。
ただ、エアコンの辺りに飛んで奥に入ってしまったら掃除がどこまで出来るか分からないし、車検の時に「何か粘土の高いものが入り込んでいて〜」など言われる羽目になる。
まあ俺が言われてもずっとボケるけどな。エアコン効かせるたびにアレの匂いしてたら育夢もう車乗ってくれなくなりそうだ。
ならやるなよ、と言う意見もあるだろうがやりたい気持ちの方が今は強い。
いつでも装着できるように座席の合間にそれを置いて、俺は狭いながらも倒れた座席に育夢を押し倒すとその上に覆い被さる。
膝の間に俺の膝を入れて。
「ほら。なんとかなりそうだろ?」
なんて笑いかけながら。**
[咄嗟に頭を掴めば動かしづらいのか
その分吸い上げが激しくなって。
じゅる、ぐぷ、と湿ったいやらしい音が響く。]
んんんっ…!ふ、ぁ……っ く…
[ぼうっとし始めた頭で見下ろせば
セイが俺の性器をいっぱいに頬張っていて。
その光景に妙に興奮し、彼の口の中で更に嵩が増した。
くぐもった苦しそうな声が耳を掠め
罪悪感じみたものが募るのに
この空間だけがどこか非日常で。]
……ぁっ、 そ、こは……っぁぁ っ
んっ、 ふ、…ぁぅ……っ
[腰をがっちり固定している手が
後ろに入り込んでくちくちと尻を弄る。
そんなことろで気持ちよく…なんて、認めたくはないのに。
孔は昨日よりもすんなりと指を飲み込んで、
抜き差しされてきゅう、と収縮する。
浅く縁を擦られるたびに
前が正直にびくびくと跳ねて、
力が入らなくなってしまう。]
……んっ、ぁ、……っ せ、い……っ
も、もう、…っはぁっ、 ……で、る…っ
[ぎゅうっと手指に力が入る。
離せと言いたいのか、止めるなと言いたいのか。
自分でも混乱しているうちに
あっけなく限界が訪れた。
彼の口か、顔か。
どちらにせよ派手に精液をぶちまけてしまい。
とろんと蕩けた表情のまま
はあはあと荒く息をしていたが――…
彼が声をあげたなら、慌ててティッシュか何かに
吐き出すように勧めた…とは思う。**]
なるほど……?
[言いながら要がさくさくと手筈を整えていく。
用意周到だなオイ。
なんて思ってるうちに頬に手が触れて。
重なった唇が割られて、舌が侵入してくる。
柔らかい唇を食み、舌を擦り合わせていれば
きもちよさにすぐにトロンと思考が蕩けてくる。]
……っ ふ、……ぅ、……っ んん…
[流石に車内だと動きづらいのか
キスの合間に胸元をまさぐりながら
暫く要がごそごそしていたけれど。]
…へ?……まあ、いいけど……
玩具って、ローターとか……?
[まあ玩具はいいんだけどさ。
ゴムねえ。
要は要でナマでしたがるけど
要とのセックスで俺がゴムつける機会もまあないので
何だかちょっと新鮮ではある。
別にいいんだけどさ。
車の中汚したりしたら普通に気まずいし……
俺と要だとサイズ違うかもしれんとかはちょっと思わんでもないが。
]
…………ん、……
[得意げに笑う要に、
何となく照れくさくなって。
要の顔を引き寄せて俺から唇を重ねた。**]
カズオミさんの後ろは昨日指を入れた時よりもだいぶ柔らかくなっていた。
それなのに甘く締め付けてくるし、いじられる度に口の中で熱が跳ねるから嬉しくて目を細めて。
指先を奥に埋めるのと熱を喉奥に飲み込む動きを連動させる。
前も後ろも気持ちよくなって欲しいから。
そんなふうに小刻みに動いていた、そんな時。
出る、と言うから頭を引こうとしたのに頭を押さえられてしまった。
流石に俺もフェラは初めてで、口の中、しかも喉奥で受け止める方法をまだ知らなかった。
やり方はあるんだろう。こう、スマートに受け止める技術や慣れみたいなものが。
でも、まともに爆ぜたものを喉奥で受け止めてしまって。
「んぎゅうっ!? んぐっ、ごっ!? ぐうっ…!」
お陰で変な声をあげてしまったし、ドロリと粘ついたもので咽せてしまって歯を立ててしまいそうになって必死に耐える。
苦しくて涙目になりながらも口の中いっぱいになる物を幾許かは喉を慣らして飲んで、でも飲み込み切れなかったものが口に残った。
口いっぱいのカズオミさんの香りに頭がクラクラする。
視線の先にはとろんと蕩けた顔で息を荒げるカズオミさん…が、ティッシュに出すよう薦めていたけど。
ぢゅるる、とそれを吸い上げながら、ちゅぽんっと音を立てて引き抜いた。
菊花を弄っていた指を抜いて、その手を皿にして口の中に残った物をんべ、と吐き出す。
そこには確かにカズオミさんの果てた証があった。
「へへ、驚かせてごめん。
ほら俺もフェラ初めてだったからさ。
でも分かったでしょ、男同士でも気持ちよくなれる。
後ろだって、気持ち良かったんじゃ無いかな。
そっち弄った時、すごくビクビクしてたよ。」
ああ、カズオミさんの中に挿れたいなあ。
その欲望がさっきから頭をもたげて止まらなくて。
俺の頭を押さえていたカズオミさんの手を取る。起き上がりながら硬く張り詰めた俺自身を取り出して、それを握りしめさせた。
「そんな、えっちなカズオミさんをみて、ホラ。
こんなになってるんだ、俺の。」
握りしめさせながら、ソファに押し倒す。
ずるりと、ペニスだけ出す形にくつろげていた着衣を膝まで下ろさせて、菊花を露出させてはそこに手で受け止めた白を塗りたくった。
ぐちぐち、指先でそこをほぐして。
昨日良かった場所も探して。
「昨日ここに、俺のこれが入ってたんだよ。
…これじゃ無いと奥まで届かないんだ。」
えへ、と笑いかけながら腰をひく。
膝を押さえて、半端に脱いだズボンを拘束の代わりにしながら。
ぴとり。熱の先端を菊花にあてがって。
「昨日より、もっと気持ち良い筈だよ…。」
腰をそのまま押し込んでいく。**
「ローターなのかな?」
なんで首を傾げたのは、正式名称は分からなかったからだ。
胸元をあらわにさせるとチューブ式の潤滑剤を胸の粒とその周囲にぬるりと塗る。
取り出したおもちゃは、空気を抜いて胸の粒にちゅぷんと取り付いた後、スイッチを入れた。
胸の粒に当たる部分はシリコン状の柔らかなブラシになっていて、スイッチを入れるとそれが回転してそこを柔らかに刺激していく。
ローターは震えるのだから、少し違うような気がしたけど。
後もう一つ取り出したのはリング状のやつだ。
それを育夢のに通して根本に引っ掛ける。
スイッチを入れるとそれが振動して、こっちは多分ローターに近い。
それを付けさせてから歯でコンドームの袋を齧りながら開けて、育夢のに器用に被せた。
サイズ? あまり気にしなかったけど、まあ避妊じゃなくて飛び散り防止だからセーフじゃねえかな!
で、俺はと言うとおもちゃを付けたことで空いた手で育夢の菊花を愛で始める。
キスを繰り返し、舌先を捩じ込みながら潤滑剤を塗った指先も埋めていく。舌先を絡めながら肉壁を押して開いて。口腔の奥まで探る時には指を奥まで埋めて。
ぐちぐちぐちっ、と内側の凝った場所を激しく責め立てる時には声を奪うように深く口付けした。
育夢が跳ねたりすれば車は多少は揺れるんだろう。
元旦の陽の光が窓から差し込む中、秘された行為を行うのは神聖なようでもあり、とても淫らにも感じられて。
「ん、ふ…玩具もたまには良いだろ?
こっちなんか、コンドームの分厚いのみたいの被せて
ローターをその周りにいくつも取り付けるやつもあるし
勿論、中に入れるのもあったんだけどさ。
選ぶなら、こっちは俺が直接したかったし
俺のを入れるからなあ。」
指先を増やしても、育夢はきっともう難なく受け入れてくれる。
それが、俺の形になっているのがとても嬉しくて微笑みすら浮かべながら、育夢の脚に俺の激ったものを擦り付けて。
「…どう。もう、欲しい?」
早く入れたいのはやまやまだけど、やっぱここは素直に聞いてしまう。
だって育夢に求められるのたまらなく嬉しいんだもんな。**
[おかしな声をあげて咳き込むセイに少し我に返って
やや申し訳なくなりながら出すように勧めたが
彼は喉を鳴らして飲んでしまった。]
ん、くぅぅ……っ
[吸い上げられてガクガクと足が震える。
…とはいえ、慣れていないのかすべてを飲むには至らず。
唇や掌を精で汚す様が妙に卑猥だった。]
……っ、 そ、れは……っ
[昨日は熱でおかしくなっていたのだと主張もできたが
流石に口淫されて果ててしまった直後、
気持ちよくなかった…とは言えず。
機嫌よさげな彼に顔を赤らめてうぐ、と言葉に詰まる。
でも、仕方ないじゃないか。
誰だって性器を刺激されたら気持ちよくはなってしまう。
そう、仕方ない―――
内心ぐるぐると言い訳が渦巻いていたが
熱いものが握らされたことでそちらに意識が向いた。
昨日と同じように硬く張りつめたそれ。
射精して気怠い筈の身体の奥が
じわ、となんだか疼くような感覚を覚えて。]
っ、……
[ぐいっとソファに押し倒されて彼を見上げた。
下着が剥かれて、先ほど服の上から
弄られていた尻の間に指が入り込んだ。
ぐちぐちと孔を弄られて腰が浮いてしまう。]
あっ、……あぁ、や、やめ……そこ、はぁ……っ
はぁぁぁ……っ さ、さわる、なぁっ……!
[器官は昨日散々弄り回された感触をまだ覚えている。
体が反応してしまうところを何度も何度も触られて
そのたびにびくびくと下肢が跳ねた。
悶えていると彼が腰を引く。
にへら、と笑みながら熱を押し当てる彼が
何をしようとしているのかわかって。
ぞくりと背筋に走ったのは、恐怖か――それとも。]
…あっ、 ほ、ほんとうに、やめ……それ、はぁ……っ
んんんっ………!!!!
[ずぶぶぶ、と太いものが穴を押し広げて入ってくる。
肉を割り裂かれる感触。強引に中をこじ開けられる感触。
それは昨日と同じはずなのに、…どうして。]
(はぁぁあ…っ♡こ、これ……っ あッ、ちが…っ
き、きもちよく、…なんて、ないっ…… ぁぁあぁっ……♡♡)
[真っ赤な顔で目を瞑り、ふー、ふー、と荒く息を吐き。
それでも体の反応は誤魔化し切れず、
きゅうきゅうナカを締め付けながら、
こみ上げる快感に耐えていた。**]
[違うのか。
首を傾げたが、要がどこかしらか
玩具を取り出すのを見ると
なるほどな…?と思うなどした。
確かに俺が知っている普通の…
ピンクローター的なものではない。
厳密に言うと何になるのかはわからん。
要がなんか色々俺にくっつけながら
器用にゴムを嵌めていく。
要サイズだとちょっと緩いかもとかは思っても口にしねえぞ!
なんか悔しいから!
]
んんっ、ふ……っ ぁ、……んっ……
[そうして一通り準備を整えた要が
俺の口内と後ろに侵入してくる。
玩具の振動でじわじわと昂る体に
結構一気に奥の方まで指を入れられて、
ぞくぞくぞく、と腰が浮いて。]
あっ、 ぅ、〜〜〜〜〜ッッッ…!
ふぅぅ、……んんっ……!!はぁぁ…っ♡
[激しめにナカを責められて、
身悶えするたびぎしぎしと車体が揺れる。
あげかけた嬌声は深く重ねた
要の唇の中に吸い込まれた。]
あっ、 んんっ…… ふ、ぁ……っ
う、確かに、イイッ、かも、だけど…
や、やっぱ、なんか、慣れね…っ はう…!
[快感を与える用途で作られているわけだから
そりゃ気持ちいいことは気持ちいい。
でも、慣れない分やっぱ妙な感じではあるし
これも激しく絶頂に導くってタイプのやつじゃない。
もしかしたら要があえてそういうのは選ばなかったのかもしれないけど。
玩具で緩やかに胸や竿を刺激されて、
正直に。体の奥の方がうずうずしてきてしまう。]
……ん、……ぅ、
……ほし い、………っ
[本当はお前が入れたいんだろ。
って思わないでもないんだけど。
でも、熱いのを腿に擦りつけられて
結局それが欲しくなってしまうってのは本当で。
狭い中で片足を動かして、要のを撫でながら
来いよ、と小さく誘った。**]
おもちゃを付けられて、中を弄られて。
それで悶えてしまう育夢の姿はとても淫靡で。
欲しい、と確かに言って欲しくて。
俺が挿れたいってのも正解なんだけど、求めて欲しいって気持ちが強かった。
だからそれに応えてくれるのが心底嬉しい。
誘う姿に喉が鳴る。ニヤリと口端を上げて笑って見せた。
狭い車体を必要以上に揺らさないように。
熱をあてがって、ゆっくり、殊更ゆっくり、熱を埋めていく。
育夢の中をゆっくりと味わっていく。
波打ち際特有の潮の匂い。
波の音、育夢の息遣い。
しっかりと包み込まれる俺の熱。
モーターの作動音。
それらを全て感じながら俺は根元まで熱を埋めて育夢と繋がった。
直ぐに腰を振り始めたくなるのを堪えて、動きはゆっくり。キスをしながら、抱きしめながら。
「ん、ゆっくりするからな…。
じっくり育夢を味わいたい。
この間は媚薬で激しくしたからさ。
たまにはこんなのも、良い、だろう?」
じわじわと燻されるように快感が高まっていく。
視線を下せば育夢の菊花を押し広げて出入りする熱がよく見えて。それと同時に限界まで広がって俺を受け入れてくれる育夢の底もよく見える。
すっかり、男の排泄孔ではなく、気持ち良くなるための性器になったその場所が。
愛しい。こうしていつまでも過ごしていたい。
いろんなことを試しながら。いろんなことを繰り返しながら。
またこれから1年。更に1年、と年月を共にしていきたい。
「カズオミさん…っ!」
辞めてくれって言われているのに。
俺はそれ以上カズオミさんを我慢できなくて、また強引に中を貫いてしまう。
でもしょうがないじゃん、ヤダヤダって言いながらカズオミさんは碌な抵抗もしない。
触れば感じてくれるし、キスだって噛みついてまで抵抗はされない。
感じてしまう事を否定しながらもその身体は完全に感じていて。
今だって俺をキュンキュンと甘く締め付ける。
「はあっ、気持ち良い? 気持ち良いでしょ?
気持ち良いのココだったよね。
奥もすごく気持ちよさそうだったよね。
良いんだよ、恥ずかしい事じゃ無い。
さっきのフェラと同じだよ、
気持ち良いことされたら気持ち良いんだよ。
男同士だって、そうだよ…っ!」
まあ俺は掘られたこと無いんだけど。
そんな悪魔の囁きをしながら、俺はカズオミさんを翻弄しようと懸命に腰を振る。
声をあげさせてしまおうと頑張る。
ぱちゅんぱちゅん、と腰を打ち付けては首筋にキスをして痕を増やして。
俺のだよ、って刻み込んでいく。
「好き、好きだよ、カズオミさん。
…いつか俺を好きになって…!」
ドクドクッ!と、また勢いよくカズオミさんの中に欲望を吐き出して。
でも、その日はそれでおしまいにした。
連日腰を痛めていてはかわいそうだしね。
その代わり、指で掻き出すのを手伝ったり、もしそれで勃っちゃったらまた手でイかせてあげたり、痛むならって軟膏を塗ってあげたりしたんだけどね。
そのあとは仕方が無いから、自室に戻ってから一人でカズオミさんを思い出して自分の興奮を散らしたけど。
カズオミさんを知った後にはそれだとどうにも物足りない。
物足りないけど、今はまだ我慢。
カズオミさんが俺を好きになってくれるまで。
| そしてまた次の日は、朝ごはんにお弁当。 それを渡してから学校へ。 夜には夕飯も作って待っていよう。 もちろん、その他の家事もやっておいて。 いつか笑顔か、そうでなくても自然に迎えてくれる日が来るのかな。 それを願いながら、俺はカズオミさんの家に押し掛け続ける。** (73) 2023/01/24(Tue) 11:50:25 |
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