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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ




[ しあわせだな ]


 
(253) 2022/12/21(Wed) 23:27:41

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ ……――なのに何故だろう。
  まだなにかが足りないんだ。

 
贅沢に慣れ過ぎてしまったんだろうか?


 
呼べない知らない名前が喉の奥につっかえる。


 
ひとのぬくもりを知ってしてしまった所為で

 
『きみ』が隣に居ない事が、こんなにもさみしい。
* ]
 
(254) 2022/12/21(Wed) 23:32:02

[『悪魔』が『恋人』を愛していた理由は、
 完璧な彼/彼女が健気で美しかったから。
 不完全ゆえの完璧さを孕む様は魅力的で、
 蠱惑的で、いっそ無理やり自分のものにすることも
 考えなかった訳ではない。

 けれど、
 考えてもそれは絶対にしなかっただろう。
 『恋人』は今のままが一番"自分好み"であったからだ。

 彼/彼女がその地獄をおくっていたのもその一因だろう
 その ぎりぎりで、壊れそうで、儚く、
 それでも完璧であろうとする姿が
 『悪魔』は何よりも好きだった。
 愛していた。

 勿論その心内の全てを知っていたわけではないが
 『悪魔』は『恋人』が自分に靡かないだろう所も、
 好ましいと思う箇所だ。

 壊れたら取り返しのないものを
 つついて遊ぶ。

 それは『愚者』を殺した時の感情に似ていた。]
 


[似ていたけれど、
 決定的に違うものはあっただろう。]
 


[どうせなら自分の手でその完璧を壊したかったけれど。
 今までやこの混乱の中で『恋人』の精神が壊れてしまっていたのなら。
 それは自分が壊したのも同じこと。

 それに…… どうやら彼/彼女は
 死ぬまで"それ"を貫いてくれたようだった

 だから直接殺した相手について大きく恨む事はない。
 それでも少し羨ましいという気持ちがあったのは本当だけど。

 それ故に、
 『恋人』が最初に殺してほしいともし言ったとしても、
 『悪魔』はそれをすぐに行う事はなかっただろう。

 けれど、

 ほどよく 適度に 丁寧に 壊して 壊れたら
 その時には ── …… ]
 


[『悪魔』は『恋人』を愛していた。
 ぎりぎり壊れないように慈しみ愛しみ愛して愛して、
 それで囲って、ずっと眺めていたい程度には。*]
 

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[その分を返してくれる、とベルが言う>>102
 なんだろう、不思議な気持ちだった。

 なんだろうか、本当に。

 ベルに対してだけは、
 今までも全て本心で接していたはずだった。
 けれどどうしても『悪魔』の影響もあり、
 自分も『悪魔』として『恋人』に接していたからだろうか。

 自分だけの心を渡した事が、少ないような気がする。

 彼女に向き合い始めて、
 どれくらい彼女の事を考えたかは覚えていない。
 けれど表面上は別のもので覆った言葉は
 受け取ってもらえても、返してもらっても、
 恐らく表面上で止まっていたのだろう。]
 
(255) 2022/12/21(Wed) 23:38:38

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[…… 今は自分だけの心でベルに接している。]
 
(256) 2022/12/21(Wed) 23:38:47

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[それを、返してくれると言われて、……。
 今の気持ちが、説明できない。

 一方的にもらったりとか、
 奪ったりとかとは違う、

 おくって、かえしてもらう、そのやり取りが。
 無性に恥ずかしいような、くすぐったいような。
 嫌ではないんだが。なんというか。]


 幾らでも。

[小さく笑ってそう返す。
 この先ずっとこんな気持ちが続くのかと思うと、
 少しそわりとした。

 私も、と。また答えが返ってきて>>103。]
 
(257) 2022/12/21(Wed) 23:39:04

【人】 T『魔術師』 シン

―― 『誰か』の終わるその時に ――


[ ヴェル兄さんに駆け寄って、
 そこにはカルクくんとエーリクくんがいて>>97>>116
 他の人もいたかもしれないけれど、
 ぼくもヴェル兄さんを運ぶのを手伝ったかもしれない。
 ……周りでおろおろしてただけかもしれないけど。

 玄関ホールに落ちる様々な声は聞こえていたけれど、
 今は誰にも手を差し伸べられなくて、
 罪悪感のようなものを感じながら、
 ぼくはヴェル兄さんのそばにいた。]
 
(258) 2022/12/21(Wed) 23:39:05

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ……うん。

[昨日の告白の答えに表情を緩め>>104
 彼女を抱き締め返した。*]


 大切な、俺のベル。
 
(259) 2022/12/21(Wed) 23:39:15

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ カルクくんとエーリクくんは
 部屋から離れていったから>>245
 部屋にはぼくひとりだっただろうか。]


  ヴェル兄さん……
 

[ まだ眠っているけれど、
 眠っているだけのようだから、いずれ目を覚ますだろう。
 とは思っていたけれど、
 だから、それよりも、ヴェル兄さんが帰ってきたことに、
 嬉しさのような、安堵のような、そんなものが湧いていた。

 ヴェル兄さんに、色々言いたいことも、
 ……聞きたいこともある。
 だけど眠っているならば、
 その相手に声を掛けることはしない。]
 
(260) 2022/12/21(Wed) 23:39:49

【人】 T『魔術師』 シン

 

  …………


[ ヴェル兄さんのベッドへと、
 その布団に顔を埋める。
 もうひとつ、自分の中にあるものに、
 ぼくはどうしていいか分からなかった。

 ……いや、あるのではなくて、
なくなった
んだ。

 生まれてから、ずっと隣り合わせで生きてきたもの。
 魂に刻まれているらしい感情。
 ぼくの心の中にいた、『魔術師』が。

 神様が持っていったのだろうか、とは思ったけど、
 理由については、今は重要ではなくて。

 ずっとそこにあったもの、
 ずっと苦しかったもの、
 抗いたいたいと思っていたもの。
 ……まさか、こんな形で、
 逃げられるみたいに、なくなるとは、思ってなくて。

 ずっと煩わしいと思っていたけれど、
 いざ「さよなら」すると――
 案外、寂しいものだな、と思った。]
 
(261) 2022/12/21(Wed) 23:40:38

【人】 T『魔術師』 シン

 

  う〜〜〜〜〜〜


[ 布団に顔を埋めたまま唸る。

 ぼくは『証持ち』ではなくなった、ということで、
 そして、それはみんなもそうなんじゃないかと思っていた。

 ――今更、今更、なくなってしまったって、
 『証持ち』でないぼくなんて、
 "外の世界"のどこにも存在していない。
 この小さな世界が崩れるなら、
 ぼくはそのまま消えてしまいそうだ。

 今日がぼくの新しいはじまりの日Rebirth-Dayなんて
 言われたって、
 なんにもないぼくは、今更生きていくことが不安で、
 どうしようもなくて、今更何も出来ない気がして、]
 
(262) 2022/12/21(Wed) 23:41:35

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ……っ、う、 う、う


[ 溢れた涙は布に吸い込まれていった。
 そうだね――ぼくが泣くのは、
 いつもヴェル兄さんの前だった。

 誰も来なかったら良いのに、と思いながら、
 喪失感と、不安と、どうしようもない感情に、
 泣くことを、止められなかった。**]
 
(263) 2022/12/21(Wed) 23:42:01
T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a58) 2022/12/21(Wed) 23:44:07

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 回想:邂逅の日 ──



[クリスタベルにはじめて会った日の帰り道。
 帰る先に家はない。
 雨風を凌げる場所を確保できている程度。
 あのスラム街で、自分はそこそこ有名だ。

 あの日以来身体も鍛えて技も盗んで
 逞しく生きるために強かであるために
 いきて、いきて、いきて、いきていた。

 陽が沈むと少し肌寒くなる。
 寝床に帰ると石壁からレンガを外し
 中から私物を取り出した。
 薄布だけどないよりもマシである。]


 はあ……

[興奮冷めやらぬとはよく言ったものだ。
 薄布よりも体温の方があたたかくて、
 また会えると思うと胸がいっぱいになった。]
(264) 2022/12/21(Wed) 23:49:22

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[夜、と呼ぶ声と、
 撫でる手を思い出す。

 ぎゅっと目を瞑った。
 寝転がって、

 空を見て、]


  ……… 夜だ。

[そうか、今が夜なのか。
 スラム街は薄暗く街灯もなく、
 建物の隙間から見える空に星がよく見える。]
 
(265) 2022/12/21(Wed) 23:49:34

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[意識したことはなかった。
 そもそも月や星の事もよく知らなかった。

 ただの空に見える遠い光。

 だけど、夜の中に、それがあって。]


(これがおれのなまえ、…)


[泣きそうだった。嬉しかった。
 何があっても絶対に、絶対に、
 彼/彼女の事だけは裏切らないと、夜に誓った。*]
 
(266) 2022/12/21(Wed) 23:49:49

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 痛みを忘れ、苦しみを忘れ、
 その根にある何かさえも忘れようとした。

 それは目に見える瑕疵として表れることもあったけれど
 幸いにして表立って看破してくる誰かはいなかった。
 少なくとも、今この時までは。

 望む姿を映す水鏡。
 そうでありたかったし、あれていたと信じていたい。 ]
 
(267) 2022/12/21(Wed) 23:54:09

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 私達は脆弱で、自分のものでさえない心に振り回される。
 謂れなき忌避感も謂れなき好意も等しく。
 ぎこちない距離感を作り出す誰かたちも、
 親密な仲であるように見せる誰かたちも、
 それは一定のまぼろしの上。境界のぼやけた認識。

 全ては前世の因縁の上に築かれた砂上の楼閣なのか?

 そんなわけがない。そう信じていたい。
 その思いは偽りなき本心である。>>3:30

 前世の因縁の上に積み上がった想いでも
 重ねてきたものはすべて私の、私達のものだ。

 そう信じることが呪いになって跳ね返って、
 記憶の中の夢見る少女を殺すことになるとしても、

 そうと知っていても、――信じると、決めた。>>3:272 ]
 
(268) 2022/12/21(Wed) 23:54:27

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 因果は巡る。遠い遠い神話の時代の業を背負って。

 冷たい森の中で目が覚めたあの時だろうか。
 冷たくなる師の手を離したあの時だろうか。

 私はきっと、ここに来るずっと前からもう悟っていた。


       
望んだ愛は得られない。



 それが私の、――『隠者』の背負う報いなのだと。 ]
 
(269) 2022/12/21(Wed) 23:54:45

【人】 IX『隠者』 アリア


[ この身はあくまで魔女で、王子にも姫にもなりえない。

 この才も想いも夢さえも借り物で、
 本当の「私」が持つものなど果てなき絶望と諦観だけ。

 それを唾棄したい私とそれでいいと思う私
 どちらも真実で、……私には必要だった。


 胸にある想いも、目に映る景色も
 すべてが真実だと保証された世界は ひどく残酷だ。

 それでも、私は、私達は ――生きるしかないのだ。 ]
 
(270) 2022/12/21(Wed) 23:55:01

【人】 IX『隠者』 アリア



   だから今は、少しだけ休ませて。
   きっとすぐに戻ってこれるから。

             ―― おやすみ、アリア *


 
(271) 2022/12/21(Wed) 23:55:30

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― 回想/故郷の歌 ――


[マドカ>>2:362ががっかりしているとは、顔に出ていなければ気付けはしない。]

境界……、ああ、海のことかな?
ここが海に浮いてる感じ……?

ねえ、もっといろいろお話して?

[眠りについた子を見守る間のちょっとした退屈しのぎのつもりだったが、
話を聞いているうちに随分とのめり込んでしまった。>>2:363

  ――1日でぐるっとめぐれるの?
  それじゃあ探検しようにもすぐ終わっちゃうわけだ。

  ――え? 細くてつるつるした麺じゃないの?
  どんなソースをかけて食べるの?

  ――大きい家に住んでたんだ。
  じゃあ済んでたお部屋も広かったとか……
  ]
 
(272) 2022/12/21(Wed) 23:55:46

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


[チェレスタはマドカのことをすべては知らない。
『正義』の証持ちであること、ヒナギクからは「せんせい」と呼ばれていること。
その唯一無二な呼び名が羨ましくて、
ヒナギクに「私をうたのせんせいと呼んでもいいのよ」と言ったこともあった。

それらに加えて今やっと、
島群の方にルーツがあり、美しい思い出をいくつも語れるということを知った。

思い出の共有をこの先も求める言葉に頷いてから、>>2:364
チェレスタは朗らかな表情で口を開いた]
 
(273) 2022/12/21(Wed) 23:56:45

【人】 U『女教皇』 キュリア

--回想・決断の前夜--

[シンとたくさん言葉を交わし、少しずつ自分の気持ちを固めていきました。
ところがどうでしょう、いざ部屋に一人になってみるとどうにも落ち着きません。
今までは、壁にかけてある時計の秒針の音が響いたことはありませんでした。
最初は、時計が壊れてしまったのだろうかと心配になり時計を壁から外しましたが、特に壊れた様子もありません。針は順調に時を進めていきます。]

(あら?)

[わたくしは胸に手を当て己の鼓動を確認いたしました。
普段よりもとても早く聞こえます。]

そういえば、人間は緊張すると心臓の鼓動が早くなるって書いてあるのを見た記憶がある……。
わたくしは緊張しているということなのね。

[己の体の変化をノートに書き留めていきます。
いつもより心臓の鼓動は早いし、頭が熱いのになぜか指の先は冷えているように感じます。]

ドキドキするのって、嬉しいだけではありませんのね。

[ノートに書き留めてきたことたちを眺めていると、ほんの少しではありますが
いつもの自分を取り戻せるかもしれないと感じることができました。]

…………ああ、やっぱり。決め切れない。

決め切れない、ということは……まだわたくしは今の暮らしが終わることに未練があるのでしょうか。

[何度も考えて、躓いて、それでもまだなお諦めずに考え続けました。
これがわたくしにとって初めての"試練の時間"だったのかもしれません。]**
(274) 2022/12/21(Wed) 23:57:04

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  私はね……、旅をした場所のことは、
  覚えておくようにしているんだ。
  その場所の記録をつけたり、歌を作ったりして。
  でも、島群はなかなか手の届かないところだったから、
  こうして話が聞けて良かった。


[やがて、寝ているはずの子が動いた気配がしたから、
再び寝かし続けるかのように歌をうたった。
メロディは先程の歌と同じで、しかし、先程聞いたマドカの故郷の話から着想を得た言葉をメロディにのせていく。
即席で替え歌をつくったようなものだ]
 
(275) 2022/12/21(Wed) 23:57:30

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 自室 ──


[窓から外を眺める。
 朝も、昼も、──夜も。

 この窓からはもう見慣れた景色だ。

 準備を整えたらこの洋館を出る。
 その準備には時間がかかりそうだけど。

 当初の予定よりも不安は多い。
 それでも今まで生きてきた経験は、
 きっと自分たちの力になってくれるだろう。

 生きて、生きて、生きて、生きていくだけだ。
 ……だけじゃだめだな。

 幸せにしたい。

 楽をさせてあげるのは多分無理だと思う。
 彼女の生活能力も多分低いだろうとも思っている。

 挫けられたら、
 その辺りに住むことも考えておこう。

 諸々考えても、
 やはり準備は想定以上に必要そうだ。]
(276) 2022/12/21(Wed) 23:58:43

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[恐らく一人で出ていく方が
 100倍楽だろうとも思うけど。

 一人で出ていきたいとは、
 もう微塵も思っていない。*]
 
(277) 2022/12/21(Wed) 23:58:52

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  ほら、こうして歌ができたから。
  君の故郷は永遠に残り続けるよ。
  よかったね。


[正確には「チェレスタの中では永遠」にすぎない。
即興の歌など記憶が薄れれば消えてしまう。
それでもチェレスタは心からそのことを祝福した。
そもそもその場所が既に帰れない場所であると知らず。


歌になりさえればあらゆることが――たとえ醜い部分でさえも――多少は綺麗になって残り続けるのだと、
信じているのだ。心から*]
 
(278) 2022/12/21(Wed) 23:59:20
 




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