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人狼物語 三日月国


82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】

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視点:


【人】 光彩楽禍 テンガン

>>2 ナフ

「そこは、もう俺の部屋ではないですよ」

 翼を生やした少年を呼び止める。
 足を引っ張った代償として、ソレが作られていく光景の全てを観た男は、今はただ申し訳なさそうに。

「……何かご用命でも」

 恨み節のひとつくらいは聞くのが義務か、と独りごちた。
(3) 2021/07/09(Fri) 23:00:05

【人】 光彩楽禍 テンガン

>>4

「そう問われれば、ええ。でも」

 破滅をした。
 それを見届けた。
 それ自体は、良かった。ただ。

「俺は貴方がそうなった様を喜ばない。
 楽し気に踊るナフが嘘だったとは、思わない。

 ……俺は、最初からナフが嫌いだったり、憎かったりするわけじゃない」

 その代償は、あまりにも重すぎる。

「お前があの時、“人の破滅を喜んだ”ように。
 今のお前を見て喜ぶ連中を俺は許せない。
 
 ナフが……そんな形になってまでここで働かされなくてもいいように。この先の生活に不便が出ないように、手を尽くしたいと思う。償いになるはずもないが」

「……お前は俺を憎んでくれても構わないが」
(5) 2021/07/09(Fri) 23:28:26
テンガンは、自分には幸運が残っていないのだと悟る。
(a6) 2021/07/09(Fri) 23:38:02

テンガンは、白い右眼にどんなに願っても、火が灯らないことを感じた。
(a7) 2021/07/09(Fri) 23:38:35

テンガンは、それでいいとも思った。
(a8) 2021/07/09(Fri) 23:38:53

テンガンは、これ以上ないところに堕ちてこそ、また上がって行けるのだと思った。
(a9) 2021/07/09(Fri) 23:39:34

テンガンは、幸運じゃなくても。皮肉にも、幸せなのだ。
(a10) 2021/07/09(Fri) 23:40:15

【人】 光彩楽禍 テンガン

>>6 ナフ

「お前を逃さなかったことに、
 褒められるべき気持ちはない。

 綺麗事は何も言わないよ」

 彼の仕事の内容も。自分のやったことも。
 そう、決して褒められるべきものではない。

 正しかったことなんて、最初から何もない。

「いつかその羽を下ろす時が来る。来させる。
 無論直ぐではないだろうがな。

 ……何年でも。お前が待てるなら。
 遠い未来で家族のもとに帰りたいと思うなら。

 俺はその手伝いがしたいんだ」

 その行動理念が、歪んだ他者を破滅させる喜びからでも。少年の身を案じる気持ちに、偽りはない。

「……俺は、お前がまた踊るのを、見たい。
 だから少しだけ──俺に『賭け』てみないか?」
(8) 2021/07/10(Sat) 0:08:06

【人】 光彩楽禍 テンガン

>>15 ナフ

「ああ、俺がお前にしてしまったように。
 お前のその姿を望む奴を破滅させていく」

 前髪から覗く白い右眼は、
 紫の炎を灯していたときと変わらない、
 強い決意を持って、そこに立つ。

「あの場にいた観客。
 その顔を、全て覚えているから……

 希望を持て、と強いるつもりもない。
 ただナフ。いつでも頼ってくれ。
 嫌なこと、辛いこと、それらが改善できることなら……俺が代わりに頑張るからさ」
(24) 2021/07/10(Sat) 17:46:41
テンガンは、ハンバーグの出所をこの眼で見た。
(a30) 2021/07/10(Sat) 21:50:31

テンガンは、当たり前のように食べなかった。
(a31) 2021/07/10(Sat) 21:50:39

【人】 光彩楽禍 テンガン

>>25 ナフ

「裏切るものか。
 俺は全ての縁に対して馬鹿正直に、
 お前を救い、お前をまた絶望に沈めたんだ。

 ……そして今度は、お前を守る」

 ゆっくりと歩み寄って。
 抵抗されなければ、その頭を撫でるだろう。
 赤くなった額を気遣うように、優しく。

「信じてくれるなら、それに応えよう。
 いつか、きっとな」
(50) 2021/07/11(Sun) 16:08:36