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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


どこにも行けない ヴェルデは、メモを貼った。
(c2) 2022/08/17(Wed) 22:36:35

【墓】 どこにも行けない ヴェルデ

本名:アンジェロ・ヴィットーリ(Angelo Vittori)
死因:片目を撃ち抜かれたことによる脳挫傷、及び失血死

発見場所・遺体の様子:
路地裏にて発見される。外傷は眼窩の銃創のみ。
そばには同様の傷を負った死体がもうひとつ、転がっていた。
そちらはアルバ・ファミリーの構成員のようだ。
(+2) 2022/08/17(Wed) 22:37:00

【墓】 どこにも行けない ヴェルデ

【ビアンカの部屋】

少年はその部屋の隅を間借りしていた。
いつもちいさく丸くなって眠る寝床は、出かける前に丁寧に毛布が畳まれる。
その上に、幾らかの絵本が積まれていた。
古びたものがほとんどの中、真新しいものも少し。
一番最近増えたのは、『シンドバッドの冒険』だった。
まだ、ほんの数ページしか読めていない。
これから先、読まれることはもうない。

結局のところ、あなたの言う通りになった。
男は女を置いていく。
少年は戻らない。
少年はどこにも行けない。
(+4) 2022/08/18(Thu) 0:50:21
ヴェルデは、あの日、開いた口から——「ッ、この強情女」
(c4) 2022/08/18(Thu) 11:15:20

【墓】 どこにも行けない ヴェルデ

街娼立ちんぼがひとり殺されるぐらい、ごくありふれた出来事だ。

街灯に照らされる石畳を蹴り、夜を歩いて。
自ら暗がりへ手を引いてゆくのだから、どうしたって人目につきにくい。
行き過ぎた嗜虐性に嬲られることも。
或いはクスリを使われ躙られることも。
店に管理されていない分、危険はずっと多くある。
だからこんな風に綺麗な死に方をしたことの方が、きっと、ずっと珍しい。

それでも少年は街路に立つことを選んだし、多少の無茶は厭わなかった。
けれど、結局。苦しみを理解するには欠落が多すぎた。
その苦しみを解するまで、死んではいけないだろうと思っていた。
だから少年は、死にたくないと思ったことはなかった。
それなのに、最期のそのとき、確かに。
――死にたくなかったな、と。
諦観の奥に、喪失の苦しみを抱いた人間になった
(+8) 2022/08/18(Thu) 18:44:10