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人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

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【人】 瑞野 那岐

[大咲の歌声がBGMに混ざる>>0:23
 車中でいちごピザの話に盛り上がりながらも。

 高野から漏れるのは温泉の話。>>0:35
 やはり身体に残る痕を気にしているのだろう。
 大浴場を使うとなれば、
 さすがに目に留める人も居るかもしれない。

 そんな際に神田の助言が入る。>>0:42
 貸し切りにできるのは家族風呂らしい。
 源泉かけ流しとはまた豪勢なことだ。

 隣から高野の手元を覗き込んで、見てみれば。
 確かに部屋にも温泉が引かれているようで。]


  部屋でも温泉入れるみたいですよ。
  良かったですね。


[部屋にも温泉が付いているならば、
 家族風呂が予約で埋まっていたとしても、楽しめるだろう。
 大浴場に強い拘りがある訳でもなし。
 彼が控えたいと言うなら付き合うつもり。] 
(1) 2023/03/21(Tue) 15:12:26

【人】 瑞野 那岐

[着くなり食べ放題に向かうという二人に、>>0:31>>0:39
 軽く手を上げて応えて先に向かう背を見送った。

 一緒に訪れたとしても、四人で行動することもない。
 二人になりたいことも勿論あるだろう。
 ダブルデートと言われても、
 何をしたらいいか分からなかったから、正直助かったような。

 恋人に見惚れて緩んでいる表情は、
 あまり同僚には見せたくない一面でもあるので。


 そんな表情は彼にだけ見てもらえればいい。

 二人に振った手を下ろしたら、少しだけ。
 トン、と小指を彼の手の甲に触れさせて。]


  行きましょうか。


[彼が示した方向に身体を向けて、歩き出す。]
(2) 2023/03/21(Tue) 15:13:34

【人】 瑞野 那岐

[いちご狩りのビニールハウスに入り、
 スタッフに簡単な説明を受けた後、
 摘んだいちごを入れられる籠を貰って。

 赤い実が緑の葉の下から覗いていることに、
 少し気持ちが浮わついた。

 まだ手にもしていないのに、
 いちごの香りが漂ってくるような気すらして。
 軽く息を吸い込めば、葉と僅かに薫る土の匂い。]


  赤いいちごの他に、
  白いいちごもあるらしいですよ。
 

[大咲が居たならば、自身のトレードカラーに
 喜んだかもしれないが、それを伝えるのは
 彼女の恋人の役目だろう。]
(3) 2023/03/21(Tue) 15:14:31

【人】 瑞野 那岐

 
  いちごの品種って、
  可愛い名前が多いんですよね。

  "紅ほっぺ"とか、"もういっこ"とか、
  "おとめ心"とか。


[整列された葉と葉の間を通りながら、振り返り。
 彼を指をカムカムと折り曲げて、手招く。]


  景斗さんはどのいちごを好きになるかな。


[気分は上々。車の中で歌を口ずさむほど、
 自制はあったけれど、兄妹よろしく。
 テンションが上がっているのはこちらも同じ。
 早く、と小さく彼を呼んで、いちご畑へ。**]
(4) 2023/03/21(Tue) 15:14:53

【墓】 瑞野 那岐

 

 
  …… っ、
 ……


[粘液と共に直接握り込まれたら、今まで以上に。
 ダイレクトに感じる刺激に、堪えきれず喘ぎが零れた。]
 
(+0) 2023/03/21(Tue) 18:18:19

【墓】 瑞野 那岐

[自慰の時に、道具を使ったこともなくて。
 いかにもいやらしいことをします、みたいに。
 用意されていたローションを塗りつけられて、
 初めて感じるぬるつきに戸惑いと焦りと、羞恥が入り交じる。]


  ……、
……っ、 
まって、

 
  ン、 っ……
 ぅ、



[緩やかに扱き上げる手が動く度に、
 
ぬちゅ、ぐちゅ
と泡立つ水気を含んだ音。
 そこに差し込むみたいに囁かれる声が、
 酷く
煽情的
でくらくらする。

 一気に熱を上げられていくみたいに育つ猛りを、
 握り込まれて、咄嗟に肩に手を伸ばして縋り、
 息を詰める。
 
今にも喉から溢れそうになる声を、押し殺して。
*]
(+1) 2023/03/21(Tue) 18:20:06

【墓】 瑞野 那岐

[今まで女性を抱いていたときは、普通に。
 性欲も、衝動もあったと自分では思っている。
 やさしく抱いて欲しいというなら甘やかし、
 逆に甘えるように胸に埋まる時もあった。

 それでも、常に求める程欲深い方ではなかったように思う。
 淡白過ぎると言われた経験も無くはない。
 
 なのに、今は。
 
 もっと深く溺れたいと思うほどに、熱を孕む。
 自ら求めることも、求められることも同じくらいに。
 相手だけを気持ちよくさせるだけじゃない。
 自分だけが気持ちよくなるわけでもない。
 
 同じ温度で、一緒にゆっくりと熱を上げる。
 俺の身体に、溺れて欲しいと思うのは。

 初めて芽生えた感情だから。

 
 こんなところで覚えた欲深さが、少し擽ったい。]
(+4) 2023/03/21(Tue) 23:57:43

【墓】 瑞野 那岐

[焦らされて身を捩った仕草に、落ちる笑い。
 まだ余裕があるように見えて、少し悔しくなる。
 触れられている箇所が多い分だけ、
 こちらの分が悪いのは仕方のないことだけれど。

 あなたの手で快楽を得ていくことも、
 知っていてほしいから。
 口角を上げる様を少し、睨むだけに留めておく。

 言葉にできなかったのは、
 まだ少し冷たい粘液が熱くなった下肢に
 纏わりついて、彼の手が滑らかに滑るから。
 
 余裕が無くなっていくのも、理由の一つなのだけど。]


  ……、 ンッ、 ……


[確認する声が羞恥を煽る。
 でも、感じていることは知っていて欲しい。
 だから、浅く、頷いた。その目尻が赤く染まっている。]
(+5) 2023/03/21(Tue) 23:58:21

【墓】 瑞野 那岐

[扱き上げる手が何度も往復するのに、
 肩に添えた手に、僅かに力が籠もってしまう。
 縋るものがなければ、それこそ声が溢れてしまいそうで。]


  は っ……、
ンぅ



[耳朶に吐息を吹き込まれたら、
 ぞくぞくと背筋を快感が駆け抜けた。

 興奮する。俺の身体で。
 今まで女を抱いてきた人が、俺の声で。]


  ぁ、 ……そ、こッ……
よわ、い


  
[水音と共に硬く芯を持っていく昂りの、
 先端に指が擦れたら、頭を振って弱く抵抗を見せる。]
(+6) 2023/03/21(Tue) 23:59:01

【墓】 瑞野 那岐

[よわい、なんて言ってしまえば
 感じる場所を伝えてしまうようなものなのに。
 そんな言葉をついてしまったことも気づかずに。

 名前を呼ぶ声に籠もった息を吐いて、
 増えていく彼の所有印が白い肌を染めていく。

 耳朶に囁きを吹き込むだけじゃなくて。
 舌先で耳殻を辿られ、食まれて、突付かれて。
 耳と下肢と、弱い箇所を同時に責め立てられたら。]


  ……ぁ、ッ…… 、は、 


[ふる、と身震いを起こして前兆のような訪れが襲う。
 
 だめ、まだ。

 堪えたいのに長い指が欲を煽っていく。
 唇を噛んで、堪えて、堪らえようと腰を引いてしまう。]
(+7) 2023/03/22(Wed) 0:03:17

【墓】 瑞野 那岐

[達しそうになる前に、肩に縋った手の一つを。
 ゆっくりと下方へと下ろして。]


  …… ね、 俺も、さわりたい



[他に意識を向けようとして、落ちていった手が辿るのは。
 自身と同じものを持つ彼の腰よりも下。
 
 彼も同じように熱を孕んでいるのか知りたかったのと、
 一人だけ、追い立てられることに少し焦りを覚えたから。**]
(+8) 2023/03/22(Wed) 0:04:53

【墓】 瑞野 那岐

[拗ねるように睨んだ視線を受け止めて、
 また彼が笑えば、あやすように落とされるキス。
 笑った理由を諭すみたいに教えられて。

 決まりの悪さに、]


  
何も、言ってない……



[少し決まりが悪くなって、そう返したけれど。
 もう一度、目尻を落とされたなら、
 そんな反応すら居た堪れなくなってしまう。
 
 たったキス一つで簡単に機嫌も治ってしまうから、
 恋とはかくも厄介で、苦しくて、愛おしい。

 ああ、気づいたら。
 ――――こんなにも好きになって、
胸が苦しい。
(+14) 2023/03/22(Wed) 1:59:11

【墓】 瑞野 那岐

[かわいいと囁く声と合わせて、擽る吐息。
 間近で聞いたらその色香に逆上せそうになる。

 嬲られる耳朶が熱を含み、赤く染まって。
 微かに歯の痕が浮かぶ程。

 確かめるみたいに繰り返される音と一緒に、
 指先でノックされたら、びく、と腰が揺らめいた。]


  ……、 ンッ、ぅ


[その反応が返事を返すよりも如実だったろう。
 伏した瞳が薄く水を張る。気持ちいい。

 女性とは違う、少し骨ばった指は
 勃ち上がったもの全体を包み込めるぐらい大きくて。
 余すとこなく、弱い箇所を握られているみたいだ。
 男が弱いと感じる場所を、知っているから、尚更。]
(+15) 2023/03/22(Wed) 1:59:45

【墓】 瑞野 那岐

[時に奥歯を噛んで、堪えるように。
 俯いて、乱れていく表情を隠すみたいに。

 教えたばかりの弱点を丹念に指でなぞられて、
 刺激を念入りに送り込まれたら先端から、
 先走りが溢れて、ローションと混じり合う。
 
 腰が、ずくんと重みを増して。
 引けそうになった腰を抑え込むみたいに、
 距離を縮められたら、逃げ場所を無くして。]


  だ、
 め…… ッ、



[甘い声が鼓膜を震わせて、熱を更に煽っていく。
 
 一人じゃ、嫌だから。
 そんな時に、押し付けられた太腿に彼の熱が触れる。]
(+16) 2023/03/22(Wed) 2:00:34

【墓】 瑞野 那岐

[――――勃ってる。彼のものも。

 身を以て体感させられて、息を呑んだ。
 良かった、という安堵と。
 自身で興奮していると分かれば仄かに羞恥も浮かぶ。
 
 さっきは逃げも少し混ざっていたけれど。
 触って、と。嬉しい、と。
 いう声に顔を上げれば、熱を孕んだ瞳と視線が交わる。

 下肢に落ちた手をゆっくりと昂りに伸ばして、触れる。
 布越しじゃ熱は伝わらないけれど、
 その硬さは確かめられるから。
 指先で軽く押して、躊躇うみたいに一度、引いて。

 それから、形を確かめるように下から辿って、包む込む。]
(+17) 2023/03/22(Wed) 2:01:06

【墓】 瑞野 那岐

<xsmall></xsmall>[機嫌を取るような「好き」も。
 言いたくなったと付け足して甘やかすから。
 言い訳めいたさっきの言葉が更に格好悪くなる。

 俺も、と返すには余裕もなく。
 ぐちゅ、と芯を握り込む手が強くなって、
 卑猥な水音がいやらしさを教えて。

 意識が段々と下肢に集中していないと
 堪えきれなくなるくらい追い詰められて。]


  ぁ…… 
、 ……ッ、 ン


[だめだって言ったのに、返ってきたのは
 余計に先を促すような言葉と、刺激。
 
 やばい。だめ。
 
 ぐるぐると頭の中で否定の言葉が渦巻いて。]
(+21) 2023/03/22(Wed) 14:01:32

【墓】 瑞野 那岐

[擦る手に煽られるみたいに、無意識に腰が揺れる。
 もっと刺激がほしいみたいに、擦り付けて。
 だめ、と言いながら結局、ねだってしまう。

 どんどん膨らみが張り詰めて、今にも弾けそうに。
 肩に置いたままの手が、きゅぅ、と縋る。
 薄い水膜の中、助けを求めるみたいに見上げて。

 俺も彼を気持ちよくさせたくて、
 膨らみをやさしく撫でた後、ジ、とジッパーを下ろして
 前を緩めて、下着の中へと手を忍び込ませていく。

 しとり、と濡れた感触が指先に触れる。
 彼も、感じてくれている。
 
 そう思ったら、少しの高揚感。
 微かに、口元が緩む。]
(+22) 2023/03/22(Wed) 14:01:57

【墓】 瑞野 那岐

[その隙きを盗むみたいに、唇を塞がれた。
 キスをねだったのは俺、だけど。

 性急にも感じたそれに呼吸を奪われる。
 指先に感じた猛りに刺激を与える暇も与えられずに、
 首を傾けて、枕に沈んで。]

 
  ……ン、ぅッ …… 



[声も吐息も攫うようなキス。
 絡めあった舌先からも、下肢からも淫らな音がして。
 
 ――過敏になった耳を犯されて、もう。]
(+23) 2023/03/22(Wed) 14:02:21

【墓】 瑞野 那岐

[解放された唇からあまくて、せつない、溜息が溢れる。
 余韻が酷くて、彼の言葉も聞こえはするのに、
 頭で理解するのに、少しの秒をもらった。

 見たかったのか、と唇を噛む反面、
 男ならそうだよな、と同意する自身も居て、
 複雑な気持ちを覚えながら肩で息をしていたら、
 もう一度、やわい唇が触れる。]


  …………ばか、


  
……、景斗さんも、見せてくれるなら。



[俺の機嫌の取り方を知っている。
 だから、照れ隠しにそんな悪態をつきつつも、
 こちらからもおねだりを。
 水膜を超えて散らした涙を払われたなら、
 ふ、とようやく笑みを零して、何度でもキスを交わそう。*]  
(+24) 2023/03/22(Wed) 14:03:55

【墓】 瑞野 那岐

[夢中になるくらい溺れてくれたのかと思えば、
 じわりと頬に朱が滲んでいく。
 嬉しくて、擽ったくて、恥ずかしい。

 忙しない心の動きを悟られぬように。]


  ……平気。


[少しだけ強がるみたいにそう応えて。
 事後処理を済ませようとする動きに、
 こちらもずり上がるように、肘を立てて、
 少し身を起こすように距離を取る。

 見たいという要望にさらりと返されたら、
 まるで恥ずかしがっていたこちらが馬鹿みたいに。
 "視られる仕事"をしているから、というのも
 あるかもしれないけれど、そんな抵抗なく言われたら。
 
 ほんの少し、また、余裕の差を感じてしまって、
 悔しいような。気も、ちょっと。]
(+28) 2023/03/22(Wed) 16:48:13

【墓】 瑞野 那岐

[ウェットテュッシュで拭い取られていく、
 自分の欲の名残を横目に見ていれば。

 拭いきれない溢れを、不意に彼が舌で追いかけて、
 舐め取って、口に運ぶから。]


  ……
ちょ
、っ


[ぶわ、と花開くみたい熱が顔に集まって。
 慌てて制止するように声を発した。

 多分、美味しいものではない。欲の塊。
 口に入れてしまった後じゃ、
 今更止めるのも遅いかもしれないけれど。

 手首の浮いた血管に這う白濁を舐めあげる仕草に、
 また煽られるみたいに熱が、灯る。]
(+29) 2023/03/22(Wed) 16:48:55

【墓】 瑞野 那岐

 

  
……あぁ、……もう、



[くしゃりと自分の前髪を崩して照れを隠して。
 参ったというみたいに弱く、頭を振る。

 心を掻き乱される。
 所作の一つ一つに。
 
 ぱさりと布がまた落ちる音して。
 彼の下半身も顕になれば、上半身よりも広く
 赤く、斑に散った火傷の痕がはっきりと目に飛び込む。

 照明は点けたまま。
 ライトに照らされた赤い瑕痕。

 真っ更な肌が綺麗というならば、
 それはとても、同じ言葉を使えないかもしれないけれど。]
(+30) 2023/03/22(Wed) 16:49:21

【墓】 瑞野 那岐

[小さく、息を呑んで。押し黙る。

 ――――そうして。

 そっと、彼の身体に手を伸ばした。
 トン、と彼の肩を押しやって、枕側と反対側に押して。
 彼がシーツに尻もちをついたなら。
 
 自身も身体を起こして、彼の膝の上に跨るように
 身を乗り上げて、股で彼の腰を挟み込む。

 乗り上げた分だけ、高くなる視線。
 情欲に濡れた瞳で見下ろして。]


  景斗さんが、まだ、イってない



[そうして、まだ硬く勃ち上がったままの
 彼のものに再び、触れる。]
(+31) 2023/03/22(Wed) 16:51:28

【墓】 瑞野 那岐

[一度達しただけじゃ、足りない。

 もっと、感じたい。
 感じてるところを、見たい。


 彼より少し短い指で彼自身を握り込んで、
 上下に擦りあげながら、熱の籠もった息を吐き出す。

 腰を近づけた分、手を動かしている部分の近くで。
 萎んだ自身のものが濡れたまま、息づいていて。]


  …… 、ッ


[ず、と腰を更に一歩詰めるように距離を詰め、
 膨張している彼のモノと自身のモノを直接触れ合わせ
 直接、あなたの熱を感じようと。*]
(+32) 2023/03/22(Wed) 16:53:09

【人】 瑞野 那岐

[傍らで並んで歩いている高野が、
 大咲に大して同じように抱いている感情は知らない。

 兄の恋人、なんて思っているなんて知ったら、
 それこそ声を立てて笑っただろう。

 高野と大咲の間で交わされたという>>12
 内緒の話はこちらにまでは届いてはいない。

 預かり知らぬところで妹からも、恋人からも
 気にかけられていると気づいてしまったら、
 兄としての威厳が立つ瀬がないけれど。

 生憎と人の心の機微に敏感な方ではないから、
 パンフレットに目を落としたまま、
 浮わついた心は、赤く熟れたいちごに気を取られていた。]
(17) 2023/03/22(Wed) 20:36:04

【人】 瑞野 那岐

[車内で神田を称賛していた高野に、
 後部座席で、そっと耳打ちするように。]


  
貸し切りなら、一緒に入れますね。



[と、小声で囁いたのは、道中のこと。

 休みが不定期な彼と、帰りが遅い俺とでは、
 スケジュールも中々合わせづらいから。
 この旅行を密かに楽しみにしていたのは此方も同じ。

 ドライブ中に後ろに視線が飛ばされるのは、
 バックミラーを確認する時ぐらいだろう。

 前の二人に悟られぬように、座席の上。
 そっと手に手を重ねたのは、恋人だけの特権。]
(18) 2023/03/22(Wed) 20:36:41

【人】 瑞野 那岐

[そんな道中を経て、今は、いちご畑の中に二人。
 家族連れの子供のはしゃぐ声を聞きながら。]


  味は大して変わらないですよ。
  香りが少し、違うくらいで。

  少し、パイナップルみたいな匂いがするんです。


[白いいちごに興味を示した高野に、
 そう説明を付け足し、俺も仕事で数回だけ手にした
 いちごの記憶を思い出して、話して。

 葉の隙間から覗く赤い実に、腰を屈めて
 粒の大きくて赤く色づいているものを探す。

 いちごを摘める時間は45分だとか。
 数を多く集めるのもいいけれど、つい職業柄、
 形や味の良さそうなものに目がいってしまう。]
(19) 2023/03/22(Wed) 20:38:40

【人】 瑞野 那岐

[とちおとめもあまおうも名高いいちごの王様達。
 姫と呼ばれるくらい蝶よ花よと育てられるいちご。

 可愛いという感想に笑って頷きながら、]


  俺が一番好きなのは、やっぱりあまおうかな。


[まだ見つけてないけれど、いちごの王様だから、
 探せば此処にもきっとあるだろう。

 ぷち、と同じように一粒、実をもぎって取って。]
(20) 2023/03/22(Wed) 20:39:09

【人】 瑞野 那岐

   
 
  ……はい、どうぞ。


[葉っぱの部分を手に持って、摘み立てのいちごを
 彼の口元に運んで、あ、の口を作った。**]
(21) 2023/03/22(Wed) 20:39:29

【墓】 瑞野 那岐

[ついぞ出た声に返された反応は、
 やはり、余裕の残る視線を流されるだけに見えたから。
 熱くなった頬を掌で覆うみたいにして顔を背けた。

 飲むな、とは言わないけれど。
 さすがに動揺は隠せなかったから。
 愛液と確かに同じようなものかもしれないけれど。
 自身の身体から吐き出したものを、含まれるのは。
 
 あの日、心臓を食べられると思った、
 デザートを口運んでいた時の感覚と少し似ている。

 口を漱ぐのを横目に、少しホッとしたのは。
 自身のものを残したままの彼と、
 もう一度キスするのは、少し躊躇いがあったから。

 それは、心の内だけ閉まっておくことにして。
(+38) 2023/03/22(Wed) 22:55:11