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人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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視点:


【人】 焦爛 フジノ

部屋の隅で服の裾を絞り、まだ顔に張り付く髪の隙間から周囲の人々を見回す。
知ってる顔、知らない顔。
濡れた髪も、服も、気分も重い。

「……フジノ。
村から出た事はないし、ここにはずっと、通っているから。
知っている人も、いると、思う」

ボソボソと言葉を紡ぎ、少しの間口を閉じたり開いたりして。
やがて小さく頭を下げた。自己紹介はこれで終わりのようだ。
(5) 2021/06/27(Sun) 23:14:21

【人】 焦爛 フジノ

>>8 メイジ
視線を一度泳がせ、頷く。

「……覚えてる。
 同じ学校だったでしょ。保健室で、何度か見た」

そして保健室に何度か運ばれてくるような、騒ぎをよく起こしていたという記憶がある。
自分の事は覚えていないのか、それとも気にかけていなかったのか。……これだけ怪我をするのだから、自分の火傷も特別変なものには見られなかったのかもしれない。

「……それより体。拭かなくていいの。
傷口も消毒、した方がいいよ」

破傷風になるよ、と真新しい怪我を見て呟くように口にした。
病院なんだから消毒する薬ぐらいはあるだろう。……たぶん。
(10) 2021/06/28(Mon) 1:28:49
焦爛 フジノは、メモを貼った。
(a1) 2021/06/28(Mon) 1:41:40

【人】 焦爛 フジノ

>>12 メイジ
「そうだよ。……周りが騒いでる中で、本人だけ、ケロッとしてたから。
私も、それで覚えてた、のかも…… な、なに」

びくりと身を引く。隅にいたのだ。背中はすぐ壁に当たる。
うろうろと視線を彷徨わせ、直に観念したように重い前髪越しに覗き込む貴方を見た。

「……や、優しい、とかじゃない。
そりゃ、そうでしょ?そんなに、濡れてるんだし。
今からでも、貰ったら?タオル。拭くのと、傷を、抑えるの。
……ここ、病院なんだから。血で汚れるのぐらい、いつもの事だよ」

隠している箇所をちらりと見る。
フジノが持っているタオルは既にすっかり濡れてしまっているし、自分の使ったものなんて使いたくないだろう。
(47) 2021/06/28(Mon) 23:10:19

【人】 焦爛 フジノ

>>19 アユミ
「なん、ですか?」

馴染みのある声だ。呼び止められればすぐ止まり……渡された品々をやや戸惑いながら受け取る。以前にも渡されたものが、ちらほら。

「……気遣ってもらって、ありがとう、ございます。
今はまだ、平気、だけど……後でお願い、しに行きます。
先生も、必要なら、呼んでいいです、から」

顔見知りで、厭う様な目で自分を見ない同性の大人。
そんな存在がいるだけで、幾分気が楽になる。

「……先生の、家は。大丈夫?お子さん、とか」

たしかまだ幼いと聞いた、気がする。そして此処に幼い子供の姿は見えない。
あの立派な家なら沈んだりはしないだろうけど……貴方も子供も暫く離れる事になって大丈夫だろうかと、気になった。
(48) 2021/06/29(Tue) 1:09:10

【人】 焦爛 フジノ

>>53 アユミ
「なら、安心ですね。
……でも、」

母親がいなくて、ふと不安にならないだろうか?
友達も祖父母も、両親の代わりにはならないだろうに。
それらは言葉にできず、空いた手で自分の腹を撫でた。

子と共に安全な場所に居られたはずなのに。
避難所としてやや不安な此処に残った貴女への感情は、尊敬と疑問が入り混じって少し複雑だ。
たぶんフジノが理解する事はないだろう。

「……はしゃぎすぎて、寝不足にならないと、いいですね」

僅かに逡巡した後、続けた言葉は結局、そんな無難なものだった。
(60) 2021/06/29(Tue) 21:36:30

【人】 焦爛 フジノ

>>56 メイジ
「……そんなの覚えなきゃ、いけなかったの?」

呆れたようにも、そういう環境だったのかと問うようにも聞こえただろう。
一歩離れる貴方をバツの悪そうな顔で見て、歪な跡が残る手で腹を撫でた。

「……別に。びっくりしただけ。
それに貴方が特別、怖く見える訳じゃない。
他の人は皆、ちょっと怖く見えるもの、でしょ」

周囲を見渡す。皆どこか慌ただしい。
先生達はいつもどこからタオルを持ち出していただろう。
なにか無かったかと考え、思い出したようにスカートのポケットを探りハンカチを取り出した。

「……来る時に濡れちゃったけど、洗濯はして、まだ使ってないから。
嫌じゃないなら、他のものが見つかるまで、使って」

そう言って、ハンカチを差し出す。少し絞れば軽く拭くことにも、傷を抑えることにも使えるだろう。
(62) 2021/06/29(Tue) 21:55:01

【人】 焦爛 フジノ

>>66 アユミ
「……そう。
先生のところ、優しい人がたくさんいて、良かった」

そしてその優しさは、フジノが抱いた事のないものだ。
きっと。
―――貴女の視線の先に気付いたのだろう。
かけられた言葉に頷く。

「……うん。先生の髪も、ね。
その時に……話を。ちょっと聞かせてもらえると、嬉しい、です」

きちんと手入れがされている、とは言い難い髪を指で弄り。
フジノは去っていく貴女を見送っただろう。
(75) 2021/06/30(Wed) 20:48:44

【人】 焦爛 フジノ

>>64 メイジ
そう、と軽く返された言葉に一言だけ返す。
仕草は無意識に行っているようだ。視線に気付くとぴたりと手を止め、隠すように腹の前で手を弄る。

「……そういう、事。
私の顔見て、逃げるような子達にだって。何言っても、無駄なのと、同じ。

うん。返したりとか、そういうの、考えなくていいから。必要なとこに、使って」

そっちに汚れ付いたままだよ。などと指で示したりしていただろう。
(77) 2021/06/30(Wed) 20:56:22