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人狼物語 三日月国


161 完全RP村【こちらアンテナ、異常アリ】

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【人】 メカニック ゾズマ

【エアロック前】

[船外活動の装備を整えたバーナード>>343からの声に、はっと顔を上げた。]

 いや、特に不調って訳じゃないさ。
 アンタこそもう――…
 いや、ここに来てるなら大丈夫ってことか。

[ドームグラス越しのバーナードの顔色はよく窺えない。自分もまたガラス越しに彼を見ている訳だからなおさらだ。
 だから一先ずは体調が戻ったと信じることにして、同じように手指可動の動きをするバーナードに話を続ける。]

 何書こうかなー、とか。
 そんなこと考えてただけ。
 ほら、ラスが言ってた遺書のこと。

[ラサルハグははっきり告げなかった“遺書”>>281の語を、ゾズマはさらっと口にする。]
(354) 2022/07/12(Tue) 12:32:02

【人】 メカニック ゾズマ


 (アンテナ号の)うちらみんなに対してもだけどさ、
 アタシは、母がまだいるから。
 もしアタシが最後の一人になって
 死ぬことになったら――って。

[ゾズマがこう続ける声は、いつも通りの無表情ぶりに似て、淡々と平然としたもので]

 バーニーはどう?
 遺書、どうするかとか決まってる?

[アナタにだって地上に残してきた人が――とは言わなかった。隊員の身辺の事情は様々だ。ゾズマ自身、天運次第では天涯孤独の身だったのだから。
 彼には背負う物が本当に何もない>>297、なんて知っていた訳ではなかったが。*]
(355) 2022/07/12(Tue) 12:33:13

【人】 操縦士 ダビー

ーメインデッキー


[スピカは休息に入る事にしたらしい。
本人の希望でもあるが、確かにその方がいいだろう。
変わって、ラサルハグから>>268>>269>>274>>277の指示を受ける。]

了解した。航行停止なら制動をかける。
機体のメンテナンス及び燃料補給も行っておく。
緊急停止後、直ちに作業に取り掛かる。

調査員の二人およびゾズマには機体の操縦方法をレクチャーするが…これは他の緊急業務の合間で良いか。簡略化するが、恐らく数時間程度以上を要する。

[それに、追加の指示についても>>287>>298]

問題ない。他のクルーの準備ができていれば直ちに作業可能だ。

[と告げ、作業に取り掛かる前に、コールドスリープの事についても状況を聞いた]
(356) 2022/07/12(Tue) 12:34:33

【人】 メカニック ゾズマ

【エアロック前】

[さて、こんな調子で堂々と「遺書」なんて語を出したゾズマだったが、あの時ルヴァが「諦めない」と口にした>>347のを聞き逃していた訳ではない。
 自分と同じように目の前の仕事に集中しようとしてくれている彼>>342の前では、なるべく“避けられない死”の話は避けようと意識はしていたはず、なのだが。
 もし、バーナードと話しているこの時>>354>>355にルヴァも合流していたなら、ゾズマはうっかり口を滑らした、ということになる。*]
(357) 2022/07/12(Tue) 12:38:16

【人】 操縦士 ダビー

1台壊れているのか。

[>>269>>312となると、コールドスリープ装置の仕様に関わらず1人は外に残らざるを得ない。

考えてみれば、食料や酸素の残量を考慮すると、交代でのスリープというのもおよそ意味のない話だ。]

その判断はアンテナに委ねる。異はない。
他に通達事項がなければ、直ちに作業に取り掛かる。

…時間があれば食料、水、酸素の残量の確認は可能か。
優先事項ではない。

[僅かに気にかかったのはそのことだけ。
他は何もなかった。

仮に自分が残るとしても、そこに異はなく、むしろ自然な事だとも思っている。軍にいた頃から、自分がいつかベッドの上でない場所で明日にも命を落とす覚悟は漠然とであるがしていた。

その時は、その時が来たという、それだけのことだ]
(358) 2022/07/12(Tue) 12:46:19

【人】 操縦士 ダビー

…他になければ、作業に向かう。

[ラサルハグからの指示のとおり、バーナードやルヴァ、ゾズマと、作業のためスーツの保管庫に、そうしてエアロックに向かった*]
(359) 2022/07/12(Tue) 12:49:23

【人】 調査員 バーナード

【エアロック前】

大丈夫ー、だと思う、たぶん。

[>>354へら、と笑う笑顔の力なさを見抜かれるかもしれないが、そもそも普段から割と力は入っていない。ふんわり、のんびりした性質たちだ。
 ゾズマが踏み入らないなら、助かる。戦力になっていたい。]

何? 書く?
……ああ。

[ラサルハグの言葉の意図をおそらくしっかりと受け止めきれていなかったバーナードは、改めて『遺書』の響きに頷く。]
(360) 2022/07/12(Tue) 12:51:09

【人】 調査員 バーナード

何にも、しないけど。
だめかな?

[ゆるく、首を傾げる。
 クルーの皆に対してもという視点は抜けていた。
 なにか必要だろうか……今この場では、すぐに浮かばないけれど。]

考えてみるよ。
ゾズマは、おかあさんのこと、大事なんだね。

[ゾズマがバーナードの生まれを知らないように、バーナードもゾズマの出自を知らない。
 その"おかあさん"が、彼女にとってだけでなく、ふるさとにとっての唯一であることも、知らない。
 ただ、一般論のように、思ったことを口にした*]
(361) 2022/07/12(Tue) 12:56:52

【人】 調査員 ルヴァ

― 少し前・メインデッキ ―

………?

[何とかなる、とか、どうにかする、ではなくて。
ちゃんと、"うまくやる"。>>349
バーナードの言葉に僅かな引っかかりを覚える。

それはまるで、自分がこの状況を
どうにか出来ると確信しているような。

もしその根拠を知れたなら
バーナードの致命的な失念についても>>350
突っ込むことができただろうけど
残念ながらルヴァには心が読めないし。

各々メインデッキを出て行ったので
その話はその場でそれ以上追及されることはなかった。]
(362) 2022/07/12(Tue) 13:25:34

【人】 調査員 ルヴァ

[――ところで。
ルヴァに血のつながった親兄弟という概念はない。

ルヴァの生まれ故郷で実子を育てるのは
遺伝子的に優秀とされる家系のもの、
一部の資産家、政治家、選ばれたものか、
あるいは反政府や宗教家、思想のあるものだけ。

残り大多数の下層民には
なるべく多くの子を残す義務が課せられ
(残せば残すほど優秀と認められて国の補助が受けられる)
生まれた子供たちは国の各地に点在する施設で
養育員に育てられることになる。]
(363) 2022/07/12(Tue) 13:27:38

【人】 調査員 ルヴァ

[荒れた貧弱な国に、
全員を手厚く育てる余裕があるわけない。

体の弱い奴から死んでいく。
出来の悪い奴は売られていく。
その後も何度かふるいにかけられて
生き残った人間だけが「おとな」になって社会に出る。

その中でも生きていく術は自分で見つけなければいけない。
自分の居場所を見つけられなかった者、
役割を果たせなかった者から死んでいく。

逞しくなければ生き残れない。そんな場所で育った。]
(364) 2022/07/12(Tue) 13:28:36

【人】 調査員 ルヴァ




   
[……ルヴァは、故郷が嫌いだ。]



 
(365) 2022/07/12(Tue) 13:31:43

【人】 メカニック ゾズマ

【エアロック前】

 「たぶん」って何それ。
 各自健康状態維持って言われたばっかっしょ、
 何かあったら、途中でも仕事から抜けなよ。

[いささか不穏な三文字が聞こえたために思わずこう漏らすも、それなりに普段通りののんびりとした笑い方――そうとしか察せられなかった――をしたバーナード>>360の手前、これ以上の深入りはしないことにした。
 その後の答え――「遺書」にピンときてなさそうな様子に、そういえばラサルハグもそこまでは言っていなかったかと思うも、それは置いといて]

 そうなんだ?
 いや、別にダメってわけじゃないけど、
 ……誰を置いてく身分でもないんだなって。

[首を傾げてみせたバーナード>>361に対し、声音には少しだけ意外そうな色が乗ったが、咎める意図があった訳ではなかった(この言い回しで相手にどう聞こえるかは置いて)
 彼の身の上の事情に深入りする心算も特になかったのだけれど、なんとはなしにのんびりとした調子にあてられてなのか、身の上の想像についてもぽつりと口から零していた。]
(366) 2022/07/12(Tue) 13:43:32

【人】 メカニック ゾズマ


 うん、もしアンタが死ぬことになってさ、
 その時遺書のこしてくれてたなら、アタシが読んだげるし。

[なんて、まるで軽く笑いでもするかのように(顔は相変わらず笑っていなかったが)「考えてみる」の語にはそう言い]

 ……うん。大切。
 家族は母しかいなかったし、
 生活も進学もずっと世話になってきたし――…

[ぽつぽつと話し出したこの言葉は本心。
 そして他のクルーを――友として想う人、自分を助けてくれた人を残すことになったら、とも。
 もっとも、これらの想いはあくまでゾズマのもの。
 バーナードや他のクルーにまで、誰かに対しての同様の想いを求めていた訳ではなかったけれど]
(367) 2022/07/12(Tue) 13:44:52

【人】 メカニック ゾズマ


 “わたしたちの民”は昔から――
 ばあばやじいじのずっと昔から言ってたさ。
 命あるものは必ず終わりがあるって。

[バーナードが「おかあさん」と言及したのは一般論だろう、とはぼんやりと思っていた。
 それでも、特に問われた訳でもないのに、ぽつりぽつり、ひとりごとのように口が滑っていく――否、この艦でならもういくら滑らせたっていいと思えた、自分の出自の話だ。]

 とにかく、それでもさ。
 ママ……母が子供に死なれたら
 そりゃ悲しいだろって、アタシにだって解るし。
 ま、そういうこと。
(368) 2022/07/12(Tue) 13:48:24

【人】 メカニック ゾズマ

[そこまで言って、はっきりと意識させられる。
 「遺書があったら読んであげる」とまで口ずさんだ自分は、果たしてどこまで“他の誰か”の死を悲しめるのか。

 たとえば、母に死なれたら、友に死なれたら。
 それは、イヤだ。
 そういう想いはある、筈、なのに。

 ――“命あるものは必ず終わりがある”
 ――“国も星も、永遠に続きはしない”
 そんな諦念が、この問いに対してのゾズマの解答を鈍らせていたのかもしれない。]
(369) 2022/07/12(Tue) 13:49:52

【人】 メカニック ゾズマ


 バーニーはさ。
 自分が死んだときに、誰かに泣いてほしい?

[こんなにのんびりとしていて、遺書のことだって考えていなかった彼であれば“No”でもおかしくないかも、という先入観は一旦捨てて。
 互いのドームグラス越しで見えづらくなっている、バーナードの両目を見つめる。*]
(370) 2022/07/12(Tue) 13:50:09

【人】 調査員 ルヴァ

→エアロック前

[船外活動用の宇宙服を装着し、
エアロック前にやってきたころには
既にゾズマやバーナードはそこにいただろう>>337>>343

ゾズマが「遺書」>>357と零したときは
まだその場にいなかっただろうけれど、
二人が何か話している様子は目に入り、
会話の邪魔をしない程度にひらひらと軽く手を振って。

ダビーは既に居たろうか?>>359
彼の姿を見つけたならやはりやあと挨拶し。

ラサルハグが到着し準備が整うまで
しばしそこで待機している。**]
(371) 2022/07/12(Tue) 13:58:00

【人】 調査員 バーナード

【エアロック前>>366

健康、健康だよぉ。いまのとこ。

[たぶん、だのいまのとこ、だのが取れないのは、自分でも正確な判断がしきれないからだ。
 不調を上げろと言われたら、胸のあたりのぐるぐるとした不快感は多少残っている。それでも足取りはさっきよりずっとしっかりしてきたし、床にへたりこんで「むり」と呻いていたときと比べれば健康度合いが段違い。
 「大事ない」と「本調子」なら前者かもしれないが、それをバーナードはどちらも「健康」と称してしまうだけのこと。]

うん。
家族とか、いないしなぁ。

けど、みんなには言っておくこともあるかもしれない。

[『誰を置いてく身分でもない』。立場を正しく言い当てられて、普段は口にしない身の上の話がぽろり零れたことには気づかない。]
(372) 2022/07/12(Tue) 14:03:12
調査員 ルヴァは、メモを貼った。
(a63) 2022/07/12(Tue) 14:05:22

【人】 調査員 バーナード

そうだね。
命あるものは必ず終わる。

けど、それって、最後の最後の話でさ。
終わるから死んでもいいって話じゃぁ、ないよねぇ。

僕は、ここのクルーの誰にも、死んでほしくはないよ。
ゾズマも、おかあさん悲しむだろうし、ちゃんと生きて。
遺書読み役、してね。

[>>368なんて。
 最後の一文は下手なジョークのつもりだったけれど、生きる意思の弱さがどうにもにじみ出ている。]
(373) 2022/07/12(Tue) 14:12:04

【人】 調査員 バーナード

ううん。
誰にも、泣いてほしくないなぁ。

変に笑われるのも、嫌だけどさ。
みんなが悲しくて苦しい思いをするくらいなら、笑ってほしいよ。

[グラス越しのゾズマは、どんな顔をして聞いてくれただろう。
 これを僕の、遺言第一号にしようと思った*]
(374) 2022/07/12(Tue) 14:15:00
バーナードは、ルヴァに手を振った。元気アピールだ。
(a64) 2022/07/12(Tue) 14:36:49

【人】 機関士長 ラサルハグ

【展望デッキ】

[船外活動者の準備が終えた頃、
 こちらも展望デッキでの計測の設営はほぼ終えていた。
 本当は、一人だとヒューマンエラーを引き起こす可能性がゼロとは言えないので、スピカがあれば本当によかったが、

 彼女のあの様子だと、回復に時間がかかるだろう。
 とりあえず、時間は有限だ]

(こちら、ラサルハグ コード名を伝える
 ゾズマ君は コードZ ルヴァ君は コードR
 バーナード君は コードB ダビー君は コードD
 こちらは、のコードネームは「へびつかい」とする)
(375) 2022/07/12(Tue) 14:39:40

【人】 機関士長 ラサルハグ

【展望デッキから船外隊へ】

(へびつかいより、コードフルメンバーへ
 準備でき次第、船体活動開始。
 初期位置マーキング後
コードZ R コードB Dそれぞれの任務を開始せよ)

[船外活動計測を開始する]**
(376) 2022/07/12(Tue) 14:44:03
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a65) 2022/07/12(Tue) 14:47:10

ラサルハグは、スピカがいればな、とは口には出さない。
(a66) 2022/07/12(Tue) 14:48:07

【人】 メカニック ゾズマ

【エアロック前】

[「いまのとこ」>>372、は“ひとまず大事無い”。後で問題が出てきたならその時はその時。
 そう割り切って、バーナードの体調事情については、頷きにくいヘルメット姿でひとつ頷いて打ち切った。
 ……決してこの健康問答が“不摂生の前科持ちのお前が言うな”案件だったからと気づいたからではない。決して。

 家族いない、の話については――それこそ人間の多数派の一般論として――受け取る程度。
 つまりそれは、奇異でない、特別でない、と受け入れたということでもあった。
 真相を知った時にゾズマが何を感じるかは、また別の話として]

 そっか。
 じゃあ、うちらにだけでも
 言っといてくれたらいいさ。

[今バーナードがささやかにでも身の上話を零したということが、ゾズマが思う以上に稀有な体験だったとも気づかぬまま。
 「かもしれない」の話に、遺す言葉を促すような呟きを。]
(377) 2022/07/12(Tue) 14:50:50

【人】 メカニック ゾズマ


 ――――…、そうだね。
 星と一緒に死ねたなら、国に殺されるよりマシ、
 なんて訳もないし。

[何かの例え話のようなこの言い回しは、自身の一族に起きたことそのもの。けれどはっきりとそう説明していないこの言い回しでは、本当に何かの比喩にしか聞こえないかもしれない。]

 うん、アタシは生きる。
 もし最後に残ることになっても、食べ物も酸素も
 上手くやり繰りして足掻いてやるよ。

[そして遺書読みしたげるよ――と言い掛けて、はっと気付いたように口を止める。
 これじゃ、バーナードが最後の一人になることが前提みたいじゃないか、と。
 ほんの暫く、間をおいて]
(378) 2022/07/12(Tue) 14:51:41

【人】 メカニック ゾズマ


 ……うん、りょーかい。
 アンタが死んだ時は、できるだけ、
 悲しまないで笑っとくよ。

[泣くことを求められなくて良かった、という奇妙で利己的な安堵と。それでもふっと、諦観できるようなできないような、割り切れない何かを抱きながら。
 今聞いたこの言葉>>374を彼が死んだ時に忘れていないよう、脳裏に刻み付ける。]
(379) 2022/07/12(Tue) 14:52:41

【人】 メカニック ゾズマ

[……と、そこでルヴァ>>371の合流に気づく。
 ゾズマは己の口を閉じ、手袋を嵌めた手をひらりと振り返した。
 そこで一瞬、“誰かの死”前提の話を聞かれていたかと(漸く)懸念したが、特に変わりなく見えるルヴァの様子からはその心配はなさそうで、内心で小さく安堵した。

 ダビーの合流>>359も確認すれば、やはり集合を促すように手を振る。
 後できっちりレクチャー>>356お願いします、なんて言葉が浮かぶも、それは今言う言葉ではないなと思い直しつつ。

 やがてラサルハグからのGOサインが、展望デッキからの通信で届く>>376]
(380) 2022/07/12(Tue) 14:54:32

【人】 メカニック ゾズマ


 じゃ、行くぜい!

[ゾズマ――コードZは修理用キットを携え、コードR、コードD、コードBと共に、気圧調整の行われたエアロックから船外へと。
 そして船体外壁の損傷のチェック、修復任務へと移っていく*]
(381) 2022/07/12(Tue) 15:00:19
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a67) 2022/07/12(Tue) 15:02:06

【人】 管制官 スピカ

【カウンセリングルーム】

[最低限の身だしなみを整え、サダルと共にカウンセリングルームに赴く>>353]

[ここに来たのはほんのちょっと前だというのに、なんという変わりよう>>192だろうか。

もし何か飲むかと問われれば紅茶と答え、その支度をするサダルの背中に向かって話し始める]

 カウンセリングというより、自分の心の整理のようなものだ。
 話す順序が滅裂かもしれないけど聞いてもらえるかな?

[深く息を吐く。心の準備はできた]

 私の経歴は知ってると思うけど、施設育ちだ。
 ギュムナーズ院……子供の自立を第一とする養護施設として有名なところだね。

[大人になっても生活に困らぬように、その理念を掲げた施設は積極的に子供たちに教育を受けさせ、資格や技術を手に付けさせる。

宇宙船管制官のライセンスは公的資格の中でも特に取得難易度が高く、一度取れば一生働き口には困らないと言われるものである。

高等教育機関だけでなく、専門教育機関に通わねばとれぬ資格。
それだけ子供たちの教育に力を入れているということだろう]
(382) 2022/07/12(Tue) 15:22:36

【人】 管制官 スピカ


 そこに仲良くしていた女の子がいたんだ。
 目がクリッとしてしていて表情がくるくる変わる、どこに行くにもネズミのぬいぐるみを持っていく……私より2つ下の子だった。
 私たちはどこに行くにもいつも一緒でね、一緒にいないと不安になるくらいだった。

[その頃を懐かしんでいるのか、微かに笑みを浮かべる]

 あれは私が12、彼女が10の時の冬。
 彼女が「春になったら研究所に引き取られることになった」と言い出したんだ。
 ……研究所っていうのは公的研究機関の教育施設のことね、賢いとか身体能力が優れている子がそこに引き取られることはままあったから、別に不自然な事じゃないんだ。
(383) 2022/07/12(Tue) 15:34:38